JP2590392Y2 - 合成樹脂製オイルミストセパレータ - Google Patents

合成樹脂製オイルミストセパレータ

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JP2590392Y2
JP2590392Y2 JP1992074332U JP7433292U JP2590392Y2 JP 2590392 Y2 JP2590392 Y2 JP 2590392Y2 JP 1992074332 U JP1992074332 U JP 1992074332U JP 7433292 U JP7433292 U JP 7433292U JP 2590392 Y2 JP2590392 Y2 JP 2590392Y2
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勝次 降矢
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株式会社テネックス
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、内燃機関のブローバ
イガス還流路中に装着されるオイルミストセパレータに
関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関のロッカーカバー内などで発生
するブローバイガスを再循還させる流路中にオイルミス
トセパレータが設けられる。例えば実開昭57−171
110号公報または実開昭57−148009号公報に
開示されているように、1個のケース内壁の対向する2
面に交互にバッフルプレートを設け、ジグザグ状の通路
を形成させてバッフルプレートにオイルミストを衝突さ
せ、油滴として分離するものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】このようなオイルミス
トセパレータは往々合成樹脂で成形するが、この場合バ
ッフルプレートを内蔵するので、全体を一体成形するこ
とは不可能であり、ケースをボディとカバーに分割し、
ボディとカバーとにそれぞれバッフルプレートを一体成
形し、交互の位置に配列されるように設ける。
【0004】このように形成するオイルセパレータのケ
ースとして、成形上あるいは他部品との関係等から、ボ
ディとカバーとをそれぞれ角形でカップ状に形成し、そ
れらの両開放端面を接合する構造にする場合がある。こ
のような場合例えばボディに設けたバッフルプレートは
相手方のカバー側へ突出し、突出した部分の周縁にジグ
ザグ通路に接する部分と、非通路であって相手方の内壁
に密着すべき部分とが生ずる。例えば図6、図7に示す
平行な二つの断面において、オイルセパレータ30のボ
ディ31にバッフルプレート32を設けるとその突出部
分Pのガス通路Qに接しない周縁33、34は相手方の
カバー35の内壁との間に隙間が生ずる。また、カバー
35のバッフルプレート36の突出部分Pの周縁37、
38とボディ31の内壁との間も同様である。さらに図
8、図9に示す他の例において、オイルセパレータ40
のボディ41のバッフルプレート42の突出部分Pの周
縁43、44およびカバー45のバッフルプレート46
の突出部分Pの周縁47、48も同様である。このよう
にしてガス通路Q−Qは図6、図7においては左右方向
のジグザグ通路が、図8、図9においては上下方向のジ
グザグ通路が形成される。
【0005】この場合周縁部分33、34、37、38
および43、44、47、48は非通路部分として隙間
があるのはガスが直進できる隙間を形成するので好まし
くないが、ボディカバーを合成樹脂で別個に形成すると
この部分を密接させることはできない。これは通例ボデ
ィ、カバーのフランジ部分39a、39bおよび49
a、49bが振動溶着されるから、その振幅分を明けて
おかなければならないことによる。
【0006】なお、前記周縁部分が相手方に密接するよ
うに成形しフランジと同時に振動溶着することが出来れ
ば最も好都合であるが、両者の加振方向が一致しない、
あるいは両者同時溶着の場合は、加圧力の配分を適正に
行うことが困難である等の理由でバッフルプレートを溶
着することは実際上不可能である。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案は上記のような
ケースを構成するボディとカバーとが共に角形でカップ
状の構造のオイルセパレータにおける問題を解決するた
めのもので、ボディとカバーとに一体成形によりそれぞ
れ相手方となるカバー側とボディ側とに突出させてバッ
フルプレートを交互に設け、非通路側となるバッフルプ
レートの周縁と相手方のカバーまたはボディとの間の隙
を覆い、バッフルプレートに近接しかつバッフルプレ
ートに平行なリブを設けて障壁とするものである。
【0008】
【作用】上記の手段によりこのオイルセパレータは部材
の接合がケースとなる部分の接合のみであり、内部には
溶着等の接合手段を必要としない。ケース内にはバッフ
ルプレートによりジグザグ状の通路が形成され、ジグザ
グ状とならないバッフルプレート周縁とカバーまたはボ
ディ内壁との隙間は、リブが障壁となってガスの流通が
大部分阻止され、少くとも直進可能のガス流路は形成さ
れない。
【0009】
【実施例】図1〜図5に実施例を示す。図3に示すよう
にオイルセパレータ1は、ブローバイガスの流入口2を
有するボディ3と流出口4を有するカバー5とをそれぞ
れの開口端周縁に設けたフランジ6、7を振動溶着する
ことにより、合成樹脂でなるケースを形成する。ボディ
3は角形カップ状でケースの下半分を構成し、カバー5
ボディ3と同様に角形カップ状でケースの上半分を
する。
【0010】ボディ3の底壁および一方の側壁と一体に
成形してバッフルプレート8が形成される(図4)。バ
ッフルプレート8の幅は両側壁間の距離の約80%であ
り、上方に延長されて突出部9を形成している。突出部
9とカバー5の一方の側壁との間に隙間10、カバー5
の天井壁との間に隙間11が形成される。バッフルプレ
ート8と他方の側壁との間の、側壁間の距離の約20%
の部分はガス通路Gである。
【0011】カバー5の天井壁および他方の側壁と一体
に成形してバッフルプレート12を形成し垂下させる
(図5)。バッフルプレート12はバッフルプレート8
とほぼ点対称の形状をしており、下方に突出部13が延
長されており、突出部13とボディ3の他方の側壁との
間に隙間14、ボディ3の底壁との間に隙間15が形成
される。一方側の幅約20%の部分はガス通路Gとな
る。
【0012】ボディ3の他方の側壁に隙間14を覆
い、バッフルプレート12に近接しかつバッフルプレー
ト12に平行なリブ16を設け、カバー5の一方の側壁
隙間10を覆い、バッフルプレート8に近接しかつ
バッフルプレート8に平行なリブ17を設ける。この例
では隙間10、14に対しそれぞれリブ16、17が1
個ずつ設けてあるが、要すれば隙間10、14を挟んで
それぞれリブ16、17を2個ずつ設けてもよい。
【0013】オイルセパレータ1は取付用フランジ19
で適宜の個所に固定され、ブローバイガス還流路の一部
を形成する。ブローバイガスは流入口2から流出口4に
流れる間にジグザグ状のガス通路Gを通り、オイルミス
トをバッフルプレート12、8に衝突させて分離する。
分離して油滴となったオイルは底壁を流れ底壁に設けた
オイル戻し管(図示しない)から排出される。
【0014】バッフルプレート12、8の周縁に生ずる
隙間14、10はリブ16、17に阻止されてガス通過
量はほとんど無い。極く小量のガスが通過しようとして
も直進通路ではないからオイルミストの分離はガス通路
と同様に行なわれる。またバッフルプレート12、8は
上下方向の隙間15、11が形成されるが、隙間15、
11でジグザグ流路を形成し、しかも流量は少ないから
オイル分離作用はガス通路Gと同様に行なわれる。隙間
15、11には隙間12、8に対するリブ16、17の
ように、底壁と天井壁とにリブ(図示しない)を設けて
流通を阻止することとしてもよい。
【0015】
【考案の効果】この考案のオイルセパレータは、ケース
を構成するボディとカバーとが共に角形でカップ状に形
成されたオイルセパレータにおいて、上記のような構成
することにより、部材となるボディ、カバーにバッフ
ルプレートを一体成形するのに成形が容易であり、両部
材を接合してオイルセパレータを形成する際に内部の
バッフルプレート溶着という困難な問題が生じないの
で製作容易である。しかもリブを設けて隙間の障壁とし
たことによりブローバイガスの直進通路は形成されず、
オイル分離作用が低下することはない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のカバーの横断面図(図3のA−A線)
である。
【図2】実施例のボディの横断面図(図3のB−B線)
である。
【図3】実施例の縦断面図(図1、図2のC−C線)で
ある。
【図4】実施例の図3と直交する面の縦断面図(図3の
D−D線)である。
【図5】実施例の図3と直交し図4と異る面の縦断面図
(図3のE−E線)である。
【図6】従来のバッフルプレート一体化オイルセパレー
タの縦断面図である。
【図7】図6のオイルセパレータの他の面の縦断面図で
ある。
【図8】従来の他のバッフルプレート一体化オイルセパ
レータの縦断面図である。
【図9】図8のオイルセパレータの他の面の縦断面図で
ある。
【符号の説明】
2 流入口 3 ボディ 4 流出口 5 カバー 8、12 バッフルプレート 9、13 突出部 10、11、14、15 隙間 16、17 リブ G ガス通路

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 共に角形でカップ状に形成されたボディ
    とカバーとでなり、流入口と流出口を備えたケース内に
    平行な複数のバッフルプレートを、ボディとカバーとか
    ら交互に、それぞれカバー側とボディ側とに突出させて
    設けてジグザグ状の通路を形成させ、該バッフルプレー
    トの突出部分の周縁のうち非通路側となる部分と、相手
    方のカバーまたはボディ内壁との間に生ずる隙間を覆
    い、バッフルプレートに近接しかつバッフルプレート
    平行なリブをカバーまたはボディの内壁に設けて、該リ
    ブを前記隙間に対する障壁としたことを特徴とする合成
    樹脂製のオイルミストセパレータ。
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