JPH06341038A - プラッシュ生地の製造方法および編み機 - Google Patents

プラッシュ生地の製造方法および編み機

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JPH06341038A
JPH06341038A JP3302580A JP30258091A JPH06341038A JP H06341038 A JPH06341038 A JP H06341038A JP 3302580 A JP3302580 A JP 3302580A JP 30258091 A JP30258091 A JP 30258091A JP H06341038 A JPH06341038 A JP H06341038A
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knitting
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ネール パウル
Gero Schindler
シンドラー ゲロ
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    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04BKNITTING
    • D04B9/00Circular knitting machines with independently-movable needles
    • D04B9/12Circular knitting machines with independently-movable needles with provision for incorporating pile threads
    • DTEXTILES; PAPER
    • D04BRAIDING; LACE-MAKING; KNITTING; TRIMMINGS; NON-WOVEN FABRICS
    • D04BKNITTING
    • D04B15/00Details of, or auxiliary devices incorporated in, weft knitting machines, restricted to machines of this kind
    • D04B15/06Sinkers

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 編み機でプラッシュ生地を製造するとき、プ
ラッシュ糸ループが少なくとも一時的にシンカ(4、
5)によって解放される限り、すでにあらかじめ形成さ
れているプラッシュ糸ループが取り除かれる危険があ
る。この問題は、特に、少なくともプラッシュ糸ループ
が最初にシンカ縁を通してあらかじめ形成され、ラッチ
針がこの目的のために最初に中間位置に引き戻され、あ
る時間が経過したあとはじめて、さらにノック・オーバ
位置までさらに引き戻されるときに起こる。かかる問題
を解決することを目的としている。 【構成】 上に述べたループ除去を防止するために、ラ
ッチ針(2)がノック・オーバ位置に引き戻されると
き、プラッシュ糸ループも制御して、緊張に保つように
シンカ(4、5)を制御するようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特許請求の範囲の請求
項1および請求項8の前文に記載されている広義の種類
に属するプラッシュ生地の製造方法および編み機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】編み機、特に上記種類の丸編み機(ドイ
ツ特許公開No. 31 45 307)およびその丸編み機で実施
される方法においては、プラッシュ糸は、プラッシュ糸
を受け入れるために選択されなかった編み針の裏側で浮
遊されている。この浮遊の長さは所定のプラッシュ糸を
受け入れていない連続する編み針がいくつあるかによっ
て異なっている。
【0003】この種の編み機には、特に、次のような問
題点がある。すなわち、主糸または地糸ループおよびプ
ラッシュ糸ループは、シンカによってあらかじめ形成さ
れたあと、編み針が、ループを形成するために、その通
路に沿って中間位置からその最低位置に、つまり、ノッ
ク・オーバ(フック越し)位置に移動するとき、編成上
の技術的理由から、常にシンカによって完全に解放され
ることである。この時点で、浮遊したプラッシュ糸部分
だけが、解放されたそれぞれのプラッシュ糸ループとそ
れぞれのプラッシュ糸ガイドとの間に位置していて、そ
れと同時に、プラッシュ糸を受け入れるための編み針が
それぞれのプラッシュ糸ガイドで選択され、そのあとで
別のプラッシュ糸ループをあらかじめ形成するために中
間位置まで引き込まれていれば、その編み針はプラッシ
ュ糸ガイドに割り当てられた供給コイルから糸を必要量
だけ引き出すことができる。あるいは、その編み針は、
すでにあらかじめ形成されているが、いまはシンカから
解放され、その制御から外れていて、すでにカム部分を
通り抜けてループ形成を完了しているプラッシュ糸ルー
プから、浮遊糸部分を通して糸を必要量だけ引き出すこ
とができる。従って、あらかじめ形成されたプラッシュ
糸ループがその後に再び短くなるか、あるいは完全に引
き戻されるおそれがある。これは回避しなければならな
い。このことは、特に、プラッシュ糸ガイドに供給され
たプラッシュ糸を、所定の最少張力で供給する必要があ
る場合にあてはまる。
【0004】プラッシュ編物を製造する他の方法を使用
したときにも、同じようなことが起こる可能性がある。
つまり、新しい糸ループを形成するために使用される糸
部分が、あらかじめ形成された最後のプラッシュ糸ルー
プと浮遊だけを通して結合されて、その最後のプラッシ
ュ糸ループが編み針によっても、シンカによっても把持
されていないために、その後に短くなることから防止さ
れていないときである。また、例えば、2つのカム部分
が連続する編成システムに属し、主糸の挿入を可能にす
るために、2番目のカム部分からシンカを後退させると
きにも、このようなことが起こる可能性がある。
【0005】すでにあらかじめ形成されたプラッシュ糸
ループがその後に短くなるのを防止するために、平編み
または無模様プラッシュ生地を製造する編み機におい
て、あらかじめ形成されたプラッシュ糸ループを付加的
なつかみ要素間に保持し、固定することが知られている
(ドイツ特許明細書No. 12 30 958)。しかし、このよ
うな装置を編み機に装備できるのは、編み針によって引
っ掛けられたプラッシュ糸をシンカの作用面に沿って編
み針自身を通るように引き出すことによるのではなく、
特殊な可動部品によってプラッシュ糸ループを長くする
ような場合に限られている。このこととは別に、公知の
方法は、模様付きプラッシュ生地を製造することを目的
とし、その浮遊糸部分が特定の長さに従うようなプラッ
シュ糸ループが短くなることを防止する必要のある編み
機には適していない。
【0006】別の公知の丸編み機(欧州特許公開No. 0
295 703)では、主糸ループがあらかじめ形成されない点
で、上述した問題はかなりの程度回避されている。この
目的のためには、従来の押えシンカのスロット内の直線
糸部分として、主糸をそれが主糸ガイドによって編み針
に挿入された個所から主糸編み目がプラッシュ糸編み目
と一緒にノック・オーバされる個所まで案内する必要が
ある。そのために、特に他色模様においては、ある場合
には非常に長くなっている主糸部分が切れるという危険
がある。これとは別に、すでにあらかじめ形成されてい
るプラッシュ糸ループがこの公知編み機においても、あ
るいはその編み機で実施される方法によっても、短くな
るのを完全に規制できない問題がある。これは、これら
のプラッシュ糸ループが、編み目のノック・オーバの前
に、少なくとも部分的に上部シンカ縁から下部シンカ縁
に突然移るためであり、そのために、編み針がノック・
オーバ位置に達するまで下部シンカ縁で相対的に弛緩
し、その結果、浮遊によってあるいは浮遊を通して再び
短くなる可能性があるためである。
【0007】さらに、上述した問題を特殊な糸ホイール
によって防止することが知られている(ドイツ特許公開
No. 39 09 816)。しかし、この方法はかなり複雑であ
り、高価な付加的装置が必要になる。
【0008】最後に、主糸ループがあらかじめ形成され
ないで、あらかじめ形成されたプラッシュ糸ループがノ
ック・オーバ前に下部シンカ縁に移されない場合には
(欧州特許公開No. 0335 618)、編みツールが中間位置
からノック・オーバ位置に引き戻されるときに主糸ルー
プとプラッシュ糸ループが共に切れるという危険があ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、冒頭
に引用した広義の種類に属する方法と編み機において、
プラッシュ糸ループからそれぞれのプラッシュ糸ガイド
までにわたる糸部分がその全長に沿って浮遊したときで
も、プラッシュ糸ループが短くなったり、弛緩したりし
ないようにすると共に、主糸とプラッシュ糸のどちらも
が切れる心配がないようにした方法と編み機を提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決する為の手段】上記の目的を達成する本発
明のプラッシュ生地の製造方法は、フックをもつ編みツ
ールと、これらの編みツールに割り当てられたシンカと
を備えた丸編み機で主糸とプラッシュ糸またはそのどち
らかから作られた編み目を含み、主糸とプラッシュ糸は
上記シンカに供給されて主糸編み目とプラッシュ糸編み
目またはそのどちらかを形成するようにしたプラッシュ
生地を製造する方法において、少なくともプラッシュ糸
を含む編み目は、プラッシュ糸が編みツールのフックに
挿入され、シンカによって、さらに編みツールを糸受入
れ位置から中間位置に引き戻すことによって、その際
に、プラッシュ糸をシンカによって緊張状態に保持する
ことによってプラッシュ糸ループを形成するようにあら
かじめ形成されることによって形成され、編みツールは
少なくとも地糸を受け入れたあと、必要ならば、ノック
・オーバ位置までさらに引き戻されるようにしたものに
おいて、シンカ(4、5)は、あらかじめ形成されたプ
ラッシュ糸ループ(66、67)が、編みツール(2)
の引戻しが継続されているときも制御を受けて、緊張を
保たれるような形で制御されることを特徴とするプラッ
シュ生地の製造方法である。
【0011】また、上記の目的を達成する本発明の編み
機は、主糸とプラッシュ糸またはそのどちらかから作ら
れた編み目を含んでいるプラッシュ編み製品を製造する
ための編み機で、主糸編み目とプラッシュ糸編み目の形
成を目的とした編みツールが移動可能に支持されている
ニードル・キャリアと、ループ形成を制御するシンカが
移動可能に支持されているシンカ・キャリアと、主糸を
供給するための少なくとも1つの主糸ガイドと、プラッ
シュ糸を供給することを目的とした少なくとも1つのプ
ラッシュ糸ガイドと、編みツールとシンカを制御するた
めのカム構造とを備えており、少なくともプラッシュ糸
を含んでいる編み目は、プラッシュ糸を受け入れる編み
ツールがシンカによってプラッシュ糸ループをあらかじ
め形成する目的で中間位置に引き戻され、必要ならば、
少なくとも主糸を受け入れたあとで、少なくともプラッ
シュ糸を含んでいる編み目を形成するために非編成位置
を通ってさらにノック・オーバ位置まで引き戻されるよ
うな形で作ることができる編み機において、カム構造
は、事前形成時並びに編みツールの継続的引戻し時に、
プラッシュ糸(52、53)を制御して、緊張状態に保
つような形でシンカ(4、5)を制御するための手段か
らなることを特徴とする編み機である。
【0012】
【実施例】本発明の利点および実施例は以下の説明と請
求項1と請求項8にそれぞれ従属する請求項に記載され
ている通りである。
【0013】以下では、添付図面を参照して本発明の実
施例について詳しく説明する。
【0014】図1は、模様付きプラッシュ生地の製造用
の複数システム丸編み機を例にした本発明の実施例を示
している。この丸編み機の原理は、本発明によるシンカ
を除き、公知であるので(ドイツ特許公開No. 31 45 3
07)、以下では、本発明の本質に関係する部品だけを取
り上げて、詳しく説明する。
【0015】丸編み機は回転可能に支持されたニードル
・シリンダの形体をした編みツール・キャリア1を備
え、この編みツール・キャリア1には、編みツール、特
に、フック2aとラッチ2bを備えた公知のラッチ針2
が移動可能に装着されている。さらに、丸編み機は編み
ツール・キャリア1と一緒に回転可能なシンカ・ディス
クまたはリングの形体をしたシンカ・キャリア3を備
え、シンカ・キャリアにはシンカ4、5が移動可能に装
着されている。2つのシンカ4、5はシンカ・キャリア
3のスロット内に対になって配置されており、各対は1
つのラッチ針2に割り当てられている。ラッチ針はニー
ドル・カム7のカム部品6によって制御されるバット8
を備え、シンカ4、5の各々はそれぞれバット9、10
を備えている。これらのバット9、10はシンカ・カム
12のカム部品11によって制御される。ニードル・カ
ム7とシンカ・カム12は、それぞれカム構造の構成部
品となっており、ラッチ針2とニードル・カム7は、主
糸または地糸の編み目およびプラッシュ糸の編み目を形
成するためのものであり、シンカ4、5とシンカ・カム
12は主糸または地糸ループとプラッシュ糸ループを形
成する時に制御するためのものである。
【0016】シンカ4は、押えシンカおよびノック・オ
ーバ・シンカとして公知の方法で作られている。この目
的のために、これらのシンカは、いずれの場合も、その
前端におよびその下縁13の上方に、縦長スロット14
に入り込んだ下縁15と、その上方に位置する突出部1
6とを備え、突出部16の下側は縦長スロット14およ
び上縁16aと共に位置する突出部または鼻部16の輪
郭を形成し、上縁16aの後縁は、さらに後方に位置し
突出部16より上方にある縁18と段部17を通して連
接している。縁18と15は下縁13にほぼ並行してお
り、他方、縁16aは若干下り勾配になっていて、縁1
5からの距離が段部17のすぐ前に位置する個所から突
出部の前端に形成された先端に向かって徐々に減少する
ようになっている。さらに、突出部16は、縦長スロッ
ト14のベースから測ったとき、縁15より短くなって
いる。
【0017】シンカ4と5は、シンカ・キャリア3の溝
またはチャネル内に対になって配置されており、これら
の溝は、図2に示すようにウェブ19によって形成され
ている。シンカ4は、実際にはシンカ5に隣接して配置
されており、図2には、シンカ5の幾何学的形状を分か
りやすく示すために、シンカ5の下に示されている。図
2に詳しく示すように、シンカ5はその前側に凹部21
を備え、その下側はその一部がシンカの前縁まで延びた
縁22によって形成され、その上側は縁22の上方に位
置する突出部または鼻部23の下側によって形成され、
凹部21のベースから測ったとき縁22より短くなって
いる。突出部23はその上側にその前端まで延びた縁2
4を備え、縁24の後端は、段部25を通して、さらに
後方に位置する若干高くなった縁26に入り込んでい
る。さらに、シンカ5は2つの脚片27bと27cから
形成された下縁を備え、下縁は、中間先端部27aで鈍
角に交わる。従って、図2に実線で示すように、シンカ
5が、例えば、その脚片27cと共に、ウェブ19で形
成されたシンカ・キャリア3の溝のベース上に位置して
いるときは、シンカ5をその中間先端部27aを中心に
時計方向に旋回させて、図2に破線で示すように、シン
カ5がその脚片27bと共に溝のベース上に置かれる位
置にすることができる。逆に、破線で示す位置から反時
計方向にシンカ5を旋回させて、実線で示す位置にする
ことも当然に可能である。旋回軸はウェブ19に対して
垂直に位置している。シンカ5の中間先端部27aは図
1および図4〜図19では他方のシンカ4で隠されてい
るので、ウェブ19に並行する方向の正確な位置は、図
面には、小さな円で囲んだ点28で示されている。さら
に、この例において問題としているラッチ針2の背面2
c(図1)または編みツール・キャリア1内のそれぞれ
の溝のベースが位置している平面は、図2および図4〜
図19に垂直線29で示されている。その他の部分につ
いては、シンカ5の縁22、24および26は前面に位
置するそれぞれの脚片27bにほぼ平行になっている
か、あるいは脚片から離れた位置にある。その距離は前
面に向って若干狭くなっている。
【0018】シンカ5の縁24、26は、そのシンカ5
の脚片27cが溝ベース上に置かれているとき、シンカ
4の上縁18より上方に位置している。他方、シンカ5
の脚片27bが溝ベース上に置かれているときは、縁2
4は最も高い位置にあるときのシンカ4の縁16aとほ
ぼ同じ高さに位置している。
【0019】図3は、2色プラッシュ生地の編成に適し
た丸編み機のカム構造の一部を示した概略図である。線
31は、ラッチ針2が円形走行位置または非編成位置に
あるとき、ラッチ針2のフック2aが占める位置を示し
ている。線32は、ラッチ針2の方向に最も遠くに進ん
だ位置に、つまり、図1において最も遠く離れた右側の
位置にあるシンカ4が置かれている位置を示している。
線33も同じように、シンカ5が最も遠くに進んだ位置
を示している。線32と33は図2および図4〜図19
における線29にほぼ対応している。その結果、図3に
おいてシンカ4と5の下方への変位は、線29から左側
への半径方向の変位に対応し、シンカ4と5の上方への
変位は、ラッチ針2の方向に半径方向に前進することに
対応している。最後に、線34は突出部23の縁24の
最高位置を示し、これは、その脚片27cが溝ベース上
に置かれているシンカ5の位置を示している。従って、
図3に示す縁24は、この位置からラッチ針の動きに並
行して下方にだけ移動することができる。さらに、ラッ
チ針2とシンカ4、5の可能な動きは図3に矢印u、
v、w、およびxで示されている。
【0020】編成過程でラッチ針2とシンカ4、5を案
内することができる通路は、図3に線31〜34および
該通路31〜34から分岐する通路部分37〜47で示
されている。これらの通路部分37〜47は、ラッチ針
2とシンカ4、5のバット8、9および10にそれぞれ
作用するカム部品または類似部品によって、それ自体公
知の方法で作られるので、簡略化のために図3には示さ
れていない。
【0021】主糸51、例えばカラーなどの第1特性を
もつプラッシュ糸52、および例えばカラーなどの第2
特性をもつプラッシュ糸53を供給することを目的とし
た糸ガイド54〜56が公知方法で設けられている。こ
れらの糸51〜53の1つを受け入れる編み針を選択す
るために、同じ構成のカム部品と協働する選択装置5
8、59および60が通路部分37、38および39の
上昇区域の前で、ラッチ針2に、あるいはラッチ針に割
り当てられた押しロッドまたは類似部品に割り当てられ
るが、これも公知である。
【0022】図1〜図3を参照して説明してきた丸編み
機を使用して、多色プラッシュ生地の製造方法について
以下説明する。図4〜図13を参照して説明する方法の
実施ステップは、異種のシンカを使用しているにもかか
わらず、公知の方法によるステップ(ドイツ特許明細書
No. 31 45 307) と同じであるが、図14〜図19に示
す方法によるステップは新規であり、これはシンカが全
く異なる態様で作られている結果によるものである。そ
の他の点については、回転可能ニードル・シリンダと不
動カム構造を備えた丸編み機を使用することを前提とし
ているが、逆の場合も可能である。ラッチ針2とシンカ
4、5の走行方法は、線31〜34の終端の矢印の向き
で示している。
【0023】カム構造は、編み方向に見て、第1通路部
分37を備え、この通路部分に沿ってすべてのラッチ針
2がまず突出して最高位置に移動する(図5)。シンカ
5は通路部分43に沿って制御されて、完全に後退した
位置に徐々に移動し(図5)主糸ガイド54のための余
地が作られる。他方、シンカ4はしばらくの間通常の押
え位置に残っているが、そのあとで若干そこから離れて
前進して(図3中の通路部分41)、その前の方法ステ
ップで形成され、その突出部16に位置するプラッシュ
糸編み目をその段部17で緊張させる。そのあと、すべ
てのラッチ針2は主糸ガイド54によって供給された主
糸51を受け入れる(図3および図5)。その間に、前
の編み目64はすべて開いたラッチ2bを通して編み針
2のシャンク上に到着する。次に、すべての編み針2は
非編成位置(線31)より高くなった中間位置に引き戻
されるが、まだ低い位置にあるので、主糸ループ65が
形成され、シンカ4の上縁18に沿って主糸ループがあ
らかじめ形成されるか、あるいはあらかじめ引き込まれ
ている。この過程で、ラッチ針2のラッチ2bは前の編
み目64によって再び閉じられる。しかし、その前の編
み目64はまだノック・オーバされていない(図6)。
主糸ガイド54が通路部分43を通り抜けると、シンカ
5が再び前進し、他方、シンカ4は通常の押え位置に戻
される。シンカ5が完全に前進した位置(図7)におい
て、凹部21のベースによって形成された前縁は、あら
かじめ形成されたあるいはあらかじめ引き出された主糸
ループを緊張させるか、あるいはその緊張を保つ働きを
する。
【0024】第2通路部分38に入る前に、選択装置5
9は、プラッシュ糸ガイド55から供給されたプラッシ
ュ糸52を受け入れるべきラッチ針2を選択する(図3
および図8)。これらのラッチ針2の頭部は通路部分3
8から持ち上げられて、プラッシュ糸を受け入れると
(図3、7および8)、再び中間位置に引き戻される
(図10)。この場合、プラッシュ糸ガイド55は、主
糸ガイド54とは対称的に、シンカ4の上縁18の上方
に近接して配置されていないで、シンカ5の上縁26の
上方に近接して位置されているので、プラッシュ糸52
は最初にシンカ5の上縁26上に引き出される。プラッ
シュ糸ガイド55がこの位置にあるにもかかわらず、あ
らかじめ形成された主糸ループ65は、ラッチ針が突出
して、プラッシュ糸52を受け入れるのに適した位置に
入り込んだとき、開いているラッチ針のラッチの端の下
に滑り込むことがない。これは、シンカ5の上縁の最高
位置が主糸ループ65を押えているシンカ4の縁18の
上方に十分に離れているので、開いているラッチ針のラ
ッチが縁18の下にあり、従って主糸ループ65がラッ
チ針のラッチ上に残っているが(ラッチ針でタックされ
ている)、開いたラッチ針のフックを同時に縁26の上
方に十分離れて持ち上げることができるからである。
【0025】ラッチ針2が再び中間位置に引き戻される
と(図10)、シンカ5は通路部分44によって一時的
に引き戻されるので(図3)、新しく形成されたプラッ
シュ糸ループは上縁26から段部25を越えてシンカ5
の突出部23の若干低くなった縁24に移って、弛緩さ
れるので(図10)、その結果、糸が切れる危険が減少
する。
【0026】シンカ4はこの過程の間、ほぼ押え位置の
ままにあり、他方、プラッシュ糸52を受け入れないラ
ッチ針2は中間位置のままにあるので(図9)、これら
のラッチ針のフック2aは前の編み目64によって閉じ
られ、シンカ4の上縁18の下で閉じたままに保持され
る。
【0027】図11〜図13は、個所d−d、e−eお
よびg−gに対応する個所h−h〜j−jで、2番目の
プラッシュ糸53が選択されたラッチ針2に挿入される
様子を示している。この場合、原則として、最初のプラ
ッシュ糸52を受け入れなかったラッチ針2は2番目の
プラッシュ糸53を受け入れる。逆の場合も同じであ
る。選択されたラッチ針が既に形成されているプラッシ
ュ糸ループ66に入り込むのを防止するために、シンカ
5のそれぞれの縁26上に位置するプラッシュ糸ループ
およびシンカ5間に位置するプラッシュ糸の浮遊部分
は、シンカ5が通路部分44によって再び前進したあ
と、段部25によってラッチ針2の背面の裏に滑り込む
(図11)。ラッチ針2が突出して、プラッシュ糸53
を受け入れるために引き戻されると、シンカ5は、プラ
ッシュ糸53で形成されたプラッシュ糸ループ67を突
出部23の縁24に移すために通路部分45によって引
き戻され(図13)、そのあと、シンカ5とラッチ針2
が図11にも示す位置(図14)をほぼ占めるまで再び
前進する。
【0028】そのあとに続いて、それぞれ通路部分3
8、39と44、45に対応する他の通路部分を、プラ
ッシュ糸ガイドおよびプラッシュ糸ガイドに割り当てら
れた選択装置と共に設けることが可能であり、そうすれ
ば、必要に応じて、例えばカラーなどの他の特性をもつ
プラッシュ糸を供給することができる。いずれの場合
も、個々の機能部品について図11〜図14に示した位
置は、その場合も、かかる通路部分の終端に現われるこ
とになり、そのあとで主糸ループ65と選択されたプラ
ッシュ糸ループ66、67はそれぞれラッチ針2のフッ
ク2aに位置し、主糸ループ65は突出部16の縁上に
置かれ、プラッシュ糸ループ66、67は突出部23の
縁24上に置かれることになる。
【0029】前の編み目64は、この時点で、あらかじ
め形成された新しい主糸とプラッシュ糸ループ65、6
6、67のそれぞれの上にノック・オーバされ、これら
のループは絶えずシンカ4、5の制御下に置かれてい
る。シンカはラッチ針2の後退が続いている間、中間位
置からノック・オーバ位置に移動するように制御されて
おり、少なくともあらかじめ形成されたプラッシュ糸ル
ープ66、67は絶えず緊張するように保持されてい
る。この目的のために、本実施例では、主糸ループ65
はシンカ4の下縁15に移され、プラッシュ糸ループ6
6、67はシンカ4の突出部16の上縁16aの高さに
相当するレベルに移される。
【0030】主糸ループを移すために、シンカ4は、新
しく形成された主糸ループ65が短い方の突出部16に
よって解放されるまで通路部分42によって、まず引き
戻され(図15)、次に、再び前進するので、この時点
で縁15上に置かれている主糸ループ65はシンカ4の
スロット14に到着する(図16と図17)。シンカ5
は主糸ループ65を緊張した状態に保持する。
【0031】図3および図15に示すように、ラッチ針
2は、シンカ4が通路部分69によって引き戻されると
き同時に、中間位置から引き戻されて円形走行または非
編成位置になる。プラッシュ糸ループ66、67は引張
り力を受けるので、シンカ5は、その脚片27bがシン
カ・チャネルのベース上に位置するまでその中間先端部
27aを中心に旋回を始め、その後端は徐々にシンカ・
チャネルから突出する。突出部23の上縁24は、その
とき、ラッチ針2が引き戻される範囲まで旋回するの
で、プラッシュ糸ループ66、67は段部25に当接し
て緊張して引っ張られることになる。その結果、プラッ
シュ糸ループはシンカ4から滑ることがない。この旋回
過程はほぼl−lの個所で終了する(図15)。この時
点でシンカ4が再び前進すれば(図16)、プラッシュ
糸ループ66、67はそれぞれその突出部16上を通
り、段部17によって、必要に応じて緊張されるか、あ
るいは緊張状態に保持される。
【0032】同時に、シンカ5は通路部分46に沿って
引き戻される。その結果、シンカ5の突出部23はプラ
ッシュ糸ループ66、67から引き出され、シンカ4の
突出部16の上縁16aだけによって保持される(図1
7)。他方、これと同時に、主糸ループ65はシンカ4
のスロット14内に置かれる。次に、ラッチ針2は通路
部分40に沿って引き戻されて、最低位置になる(図1
9)。この位置において、プラッシュ糸ループ66、6
7はシンカ4の上縁16aに置かれ、主糸ループ65は
下縁15に置かれ、シンカ4によって最終的に形成さ
れ、前の編み目64を通して引き出されて、そのあとに
続いて新しい編み目が形成される。これと同時に、シン
カ5は図3においてカム部品70によって通路部分47
に沿って再び旋回して元に戻り(図18と図19参
照)、通路部分46によって前進方向に移動するので、
再びa−a個所直前の初期状態になり、次の一連の編み
目の形成を始めることが可能になる。
【0033】不都合な場合、特に、それぞれのシンカ・
ベッド・チャネルにおけるシンカ5の摩擦で不十分であ
るときは、シンカ5の旋回能力が望ましくない影響を受
けることになり、突出部23はa−aとk−kの個所に
位置するカム構造部分においてすでに下方に旋回してい
るので、プラッシュ糸編み目66、67が十分に形成さ
れないことになる。これは簡単な方法で防止することが
できる。つまり、カム部品70をa−a個所とk−k個
所の間にも設けて、シンカ5が時計方向に旋回運動する
のを抑止するストッパとしてその個所で働く構造にすれ
ばよい。
【0034】同じように、k−k個所とm−m個所のカ
ム部品70は、それぞれのラッチ針2が引き戻されると
き、それに相当する範囲だけシンカ5が旋回できるよう
な構造にすることも可能である。このようにすると、シ
ンカ5が急激に旋回して図16に示す位置になり、プラ
ッシュ糸編み目が望ましくない態様でその突出部23か
ら滑ることが安全に防止される。
【0035】反時計方向の旋回運動は、必要ならば、図
1にカム部品71で示すように、例えば、同じようなカ
ム部品が脚片27bを備えたシンカ5の部品に作用する
ことによって、防止または制限することができる。同じ
ようなカム部品はシンカ5を制御しながら旋回させて、
図14に示す位置から図15と図16に示す位置に移す
ことができる。
【0036】ラッチ針2が中間位置(例えば、図6、1
0、13)にあるときのシンカ4、5の縁18、26か
らのフック2aの距離が、ラッチ針2がノック・オーバ
位置(図19)にあるときの縁15、16aからのフッ
ク2aの距離とほぼ一致するように、上述した丸編み機
の構造を選択すれば、編み目64のノック・オーバ時に
隣接ループから、あるいは供給コイルから追加の糸部分
を引き出す必要がまったくなくなる。従って、糸が切れ
るという危険が殆どなくなる。さらに、すでにあらかじ
め形成されたループも、編み目のノック・オーバ時にシ
ンカの制御を受けて、緊張状態に保持されることにな
る。最後に、主糸を事前に沈下させることも、単純な方
法で可能になる。
【0037】本発明は上述した実施例に限定されるもの
ではなく、単純な方法で変更を加えることが可能であ
る。例えば、通路部分37と40を結合してノック・オ
ーバと主糸システムを形成すること、通路部分38と3
9をプラッシュ糸システムに割り当てること、これらの
システムのすべてのカム部品を共通カム・セグメントで
配置することが可能である。組み入れるプラッシュ糸の
本数に応じて、3、4、5またはそれ以上のシステムの
カム部品を、これらのカム・セグメントに設けることが
可能であり、全体として装着し、取り外すことができ
る。また、通路部分37、41および43を含んでいる
主糸システムの前か後に少なくとも1つの追加主糸シス
テムを設けること、図3に破線で示す選択装置58をこ
れらの2主糸システムの一方に割り当てることも可能で
ある。このようにすると、2種類またはそれ以上の糸か
らなる基礎生地模様を得ることにより、基礎生地の安定
性に影響を与えることができる。さらに、旋回運動以外
の方法で、例えば、突出部16に似たような屈曲突起部
を備え、プラッシュ糸編み目を移す目的で段階的に半径
方向に引き戻されるシンカによって、プラッシュ糸ルー
プをシンカ5からシンカ4に移すことも可能である。ま
た、シンカは、主糸編み目とプラッシュ糸編み目(また
はそのどちらか)を別のシンカに移すことを不要とする
ような構造にすることも可能である。このことに関連し
て、1つ縁が他の縁の上に位置し、縁15、16aおよ
び24と同じような構成の2つの縁をもつシンカを使用
することも可能である。さらに、旋回可能または傾動可
能なシンカを、ニードル・シリンダ1の溝内に収めるこ
とも可能である。図17および図18に示すようなノッ
ク・オーバ時にプラッシュ糸編み目をシンカ4、5上に
残しておくこと、つまり、シンカ5を引き戻さないよう
にすることが可能であり、また、主糸ループやプラッシ
ュ糸ループが一方のシンカから他方のシンカに移るのを
防止するための他の手段を設けることも可能である。重
要なことは、プラッシュ糸ループを押えている縁を、事
前形成のあとに続いてラッチ針2が引き戻されるとき
に、高くなった事前沈下位置から低くなったノック・オ
ーバ位置に徐々に移すことにより、一方では、編み目の
ノック・オーバ時に糸が切れるのを防止し、他方では、
ノック・オーバ時に編み目を制御下に置いておくことで
ある。
【0038】最後に、シンカ4、5の上述した構造と制
御は、模様付きおよび無模様プラッシュ生地のどちらの
製造にも使用することができる。どちらの場合も、プラ
ッシュ糸と主糸はループ形成まで制御下に置かれている
からである。従って、模様付きプラッシュ生地を製造す
る場合は、すでにあらかじめ形成されているプラッシュ
糸ループが再び短くなるというおそれなしで、所定の長
さのプラッシュ糸の浮遊部分を設けることも可能であ
る。
【0039】以上の説明から理解されるように、上述し
た方法と機械は、地糸とプラッシュ糸から形成された編
み目だけでなく、少なくとも地糸または少なくともプラ
ッシュ糸だけから形成された編み目をもつプラッシュ生
地を製造するためにも使用可能である。
【0040】
【発明の効果】以上に説明したように本発明によれば、
プラッシュ糸ループからそれぞれのプラッシュ糸ガイド
までにわたる糸部分がその全長に沿って浮遊したときで
も、プラッシュ糸ループが短くなったり、弛緩したりし
ないようにすると共に、主糸とプラッシュ糸のどちらも
切れる心配がないプラッシュ生地の製造方法および編み
機を提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】模様付きプラッシュ生地を製造するための本発
明による丸編み機の概略縦断断面図である。
【図2】図1に図示の丸編み機内部のシンカの構成と支
持を示した概略図である。
【図3】図1に図示の丸編み機のカム構造を示した概略
展開上面図である。
【図4】図3のa−a線で示した位置におけるラッチ針
とシンカの相対位置を示した図である。
【図5】図3のb−b線で示した位置におけるラッチ針
とシンカの相対位置を示した図である。
【図6】図3のc−c線で示した位置におけるラッチ針
とシンカの相対位置を示した図である。
【図7】図3のd−d線で示した位置におけるラッチ針
とシンカの相対位置を示した図である。
【図8】図3のe−e線で示した位置におけるラッチ針
とシンカの相対位置を示した図である。
【図9】図3のf−f線で示した位置におけるラッチ針
とシンカの相対位置を示した図である。
【図10】図3のg−g線で示した位置におけるラッチ
針とシンカの相対位置を示した図である。
【図11】図3のh−h線で示した位置におけるラッチ
針とシンカの相対位置を示した図である。
【図12】図3のi−i線で示した位置におけるラッチ
針とシンカの相対位置を示した図である。
【図13】図3のj−j線で示した位置におけるラッチ
針とシンカの相対位置を示した図である。
【図14】図3のk−k線で示した位置におけるラッチ
針とシンカの相対位置を示した図である。
【図15】図3のl−l線で示した位置におけるラッチ
針とシンカの相対位置を示した図である。
【図16】図3のm−m線で示した位置におけるラッチ
針とシンカの相対位置を示した図である。
【図17】図3のn−n線で示した位置におけるラッチ
針とシンカの相対位置を示した図である。
【図18】図3のo−o線で示した位置におけるラッチ
針とシンカの相対位置を示した図である。
【図19】図3のp−p線で示した位置におけるラッチ
針とシンカの相対位置を示した図である。
【符号の説明】
2 ラッチ針 3 シンカ・キャリア 4、5 シンカ 16a 第2シンカ縁 24、26 第1シンカ縁 52、53 プラッシュ糸 65 主糸ループ 66、67 あらかじめ形成されたプラッシュ糸ループ 70 カム部品
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 エルンスト−ディーテル プラス ドイツ連邦共和国 ダブリュ−7470 アル ブシュタット2 イム ベグランガー 5 (72)発明者 パウル ネール ドイツ連邦共和国 ダブリュ−7475 メス ステッテン ヘールズベルクストラーセ 4 (72)発明者 ゲロ シンドラー ドイツ連邦共和国 ダブリュ−7470 アル ブシュタット−マルグレタウゼン ヒュー ゴ ベルトシュ ストラーセ 21

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フックをもつ編みツールと、これらの編
    みツールに割り当てられたシンカとを備えた丸編み機で
    主糸とプラッシュ糸またはそのどちらかから作られた編
    み目を含み、主糸とプラッシュ糸は上記シンカに供給さ
    れて主糸編み目とプラッシュ糸編み目またはそのどちら
    かを形成するようにしたプラッシュ生地を製造する方法
    において、少なくともプラッシュ糸を含む編み目は、プ
    ラッシュ糸が編みツールのフックに挿入され、シンカに
    よって、さらに編みツールを糸受入れ位置から中間位置
    に引き戻すことによって、その際に、プラッシュ糸をシ
    ンカによって緊張状態に保持することによってプラッシ
    ュ糸ループを形成するようにあらかじめ形成されること
    によって形成され、編みツールは少なくとも地糸を受け
    入れたあと、必要ならば、ノック・オーバ位置までさら
    に引き戻されるようにしたものにおいて、シンカ(4、
    5)は、あらかじめ形成されたプラッシュ糸ループ(6
    6、67)が、編みツール(2)の引戻しが継続されて
    いるときも制御を受けて、緊張を保たれるような形で制
    御されることを特徴とするプラッシュ生地の製造方法。
  2. 【請求項2】 あらかじめ形成されたプラッシュ糸ルー
    プ(66、67)は編みツール(2)の引戻しが継続さ
    れているときに、それに対応してシンカ(5)を旋回さ
    せて緊張状態に保持することを特徴とする請求項1記載
    のプラッシュ生地の製造方法。
  3. 【請求項3】 あらかじめ形成されたプラッシュ糸ルー
    プは、編みツールの引戻しが継続されているときに、そ
    れに対応してシンカを変位させて緊張状態に保持するこ
    とを特徴とする請求項1記載のプラッシュ生地の製造方
    法。
  4. 【請求項4】 シンカ(4、5)は、プラッシュ糸ルー
    プの事前形成が第1シンカ縁(24、26)で行なわ
    れ、少なくともプラッシュ糸を含む編み目の形成が第2
    シンカ縁(16a)で行なわれるような形で制御され、
    プラッシュ糸ループ(66、67)は、遅くとも、編み
    ツール(2)の引戻しが継続しているときに第1シンカ
    縁から第2シンカ縁に移されるようにしたことを特徴と
    する請求項2または3記載のプラッシュ生地の製造方
    法。
  5. 【請求項5】 主糸ループ(65)は、シンカ(4、
    5)によって、そして編みツール(2)を主糸受入れ位
    置から中間位置に引き戻すことによってあらかじめ形成
    され、遅くとも、編みツール(2)の引戻しが継続して
    いるときに第3シンカ縁から第4シンカ縁(16aまた
    は15)に移されるようにしたことを特徴とする請求項
    1ないし4のいずれかに記載のプラッシュ生地の製造方
    法。
  6. 【請求項6】 第3縁と第4縁(16a、15)をもつ
    シンカ(4)はすべての編みツール(2)に割り当てら
    れ、その場合において、第3縁(16a)は第4縁(1
    5)より高くて、短くなっており、主糸ループ(65)
    は、主糸ループ(65)が第3縁(16a)から滑り出
    て第4縁(15)に移るまでシンカ(4)が引き戻さ
    れ、そのあとで再び前進させるような形で移されるよう
    にしたことを特徴とする請求項5記載のプラッシュ生地
    の製造方法。
  7. 【請求項7】 第1シンカ(5)と第2シンカ(4)が
    すべての編みツール(2)に割り当てられ、その場合
    に、第1シンカ(5)は第1縁(24、26)を備え、
    第2シンカ(4)は第2縁(16a)を備えており、第
    2シンカ(4)が引き戻されるとき、および編みツール
    (2)が同時に引き戻されるとき、第1縁(24)が第
    2縁(16a)とほぼ同じ高さに位置するまで第1シン
    カ(5)がまず徐々に旋回し、次に、プラッシュ糸ルー
    プ(66、67)が第2縁(16a)にも置かれるまで
    第2シンカ(4)が前進し、そのあとで、プラッシュ糸
    ループ(66、67)が解放されるまで第1シンカ
    (5)が引き戻されるような形でプラッシュ糸ループ
    (66、67)が第1シンカから第2シンカに移される
    ことを特徴とする請求項4ないし6のいずれかに記載の
    プラッシュ生地の製造方法。
  8. 【請求項8】 主糸とプラッシュ糸またはそのどちらか
    から作られた編み目を含んでいるプラッシュ編み製品を
    製造するための編み機で、主糸編み目とプラッシュ糸編
    み目の形成を目的とした編みツールが移動可能に支持さ
    れているニードル・キャリアと、ループ形成を制御する
    シンカが移動可能に支持されているシンカ・キャリア
    と、主糸を供給するための少なくとも1つの主糸ガイド
    と、プラッシュ糸を供給することを目的とした少なくと
    も1つのプラッシュ糸ガイドと、編みツールとシンカを
    制御するためのカム構造とを備えており、少なくともプ
    ラッシュ糸を含んでいる編み目は、プラッシュ糸を受け
    入れる編みツールがシンカによってプラッシュ糸ループ
    をあらかじめ形成する目的で中間位置に引き戻され、必
    要ならば、少なくとも主糸を受け入れたあとで、少なく
    ともプラッシュ糸を含んでいる編み目を形成するために
    非編成位置を通ってさらにノック・オーバ位置まで引き
    戻されるような形で作ることができる編み機において、
    カム構造は、事前形成時並びに編みツールの継続的引戻
    し時に、プラッシュ糸(52、53)を制御して、緊張
    状態に保つような形でシンカ(4、5)を制御するため
    の手段からなることを特徴とする編み機。
  9. 【請求項9】 シンカ(5)はシンカ・キャリア(3)
    内に旋回可能に支持され、プラッシュ糸ループ(66、
    67)をあらかじめ形成するための縁(26、24)を
    備えており、シンカ(5)を制御するための手段は、ル
    ープの事前形成時に縁(26、24)が第1高さに位置
    し、そのあとで第2高さまで旋回できるような構成にな
    っていることを特徴とする請求項8記載の編み機。
  10. 【請求項10】 シンカ(5)の旋回は、編みツールが
    プラッシュ糸(52、53)に張力を加えることによっ
    て行なわれることを特徴とする請求項9記載の編み機。
  11. 【請求項11】 シンカ(5)を制御するための手段
    は、編みツール(2)がノック・オーバ位置に引き戻さ
    れるときにシンカ(5)の旋回工程を制限するカム部品
    (70)であることを特徴とする請求項10記載の編み
    機。
  12. 【請求項12】 シンカ(5)を制御するための手段
    は、シンカ(5)をその後旋回させて事前沈下位置に戻
    すためのカム部品(70)も備えていることを特徴とす
    る請求項11記載の編み機。
  13. 【請求項13】 2つのシンカ(4、5)がすべての編
    みツール(2)に割り当てられており、シンカ(4、
    5)の一方は旋回可能なシンカ(5)であることを特徴
    とする請求項8ないし12のひとつに記載の編み機。
  14. 【請求項14】 他方のシンカ(4)は押えおよびノッ
    ク・オーバ・シンカであることを特徴とする請求項13
    に記載の編み機。
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