JPH06340843A - コーティング用組成物 - Google Patents
コーティング用組成物Info
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- JPH06340843A JPH06340843A JP13080893A JP13080893A JPH06340843A JP H06340843 A JPH06340843 A JP H06340843A JP 13080893 A JP13080893 A JP 13080893A JP 13080893 A JP13080893 A JP 13080893A JP H06340843 A JPH06340843 A JP H06340843A
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- coating
- film
- acid
- coating composition
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Abstract
(57)【要約】
【構成】 本発明は、少なくとも下記の成分(A),
(B),(C),(D)および(E)を主成分とするこ
とを特徴とするコーティング用組成物に関するものであ
る。 (A)粒径1〜100ミリミクロンの無機酸化物微粒子 (B)少なくとも一個以上の重合可能な反応基を有する
シラン化合物 (C)多官能性エポキシ化合物 (D)多価カルボン酸またはその無水物 (E)ヒンダードアミン系光安定剤 【効果】 本発明は、塗膜に良好な透明性、染色性、耐
久性と同時に無機物からなる反射防止膜との密着性、耐
久性とを兼ね備えることを実現する。
(B),(C),(D)および(E)を主成分とするこ
とを特徴とするコーティング用組成物に関するものであ
る。 (A)粒径1〜100ミリミクロンの無機酸化物微粒子 (B)少なくとも一個以上の重合可能な反応基を有する
シラン化合物 (C)多官能性エポキシ化合物 (D)多価カルボン酸またはその無水物 (E)ヒンダードアミン系光安定剤 【効果】 本発明は、塗膜に良好な透明性、染色性、耐
久性と同時に無機物からなる反射防止膜との密着性、耐
久性とを兼ね備えることを実現する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、透明なプラスチック材
料等の基材表面に塗布し、硬化させることにより得られ
た塗膜が、優れた透明性、耐久性、染色性と同時に無機
物質からなる反射防止コート薄膜(以後無機蒸着膜と呼
ぶ)との密着性及び耐久性を兼ね備え、且つ塗液のポッ
トライフが、室温保存で1ヵ月以上と非常に長いことを
特徴とするコーティング用組成物に関するものである。
料等の基材表面に塗布し、硬化させることにより得られ
た塗膜が、優れた透明性、耐久性、染色性と同時に無機
物質からなる反射防止コート薄膜(以後無機蒸着膜と呼
ぶ)との密着性及び耐久性を兼ね備え、且つ塗液のポッ
トライフが、室温保存で1ヵ月以上と非常に長いことを
特徴とするコーティング用組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】現在使用されているプラスチック材料の
中で、アクリル系、メタクリル系、ビニル系、ポリカ−
ボネ−ト系、ウレタン系およびアリル系の透明なプラス
チック材料は、ガラスに較べ、耐衝撃性、軽量性、加工
性、被着色性等の性質が優れている為、レンズ、透過ガ
ラス等、光学用材料として無機ガラスに替って多量に使
用されている。しかし、これらは無機ガラスに較べ、耐
擦傷性、耐薬品性が劣るという欠点を有する。プラスチ
ック材料のこれらの欠点を改良する手段として、例え
ば、特公昭57−2735号公報には、コロイダルシリ
カとエポキシ基含有アルコキシシランからなる非染タイ
プの熱硬化塗料が、また、特公昭56−34033、同
55−29102号公報等には、エポキシ基含有アルコ
キシシランとテトラアルコキシシランを主成分とする非
染タイプの熱硬化塗料が、また、特公昭63−6198
1公報等には、コロイダルシリカとシラノールの部分縮
合物および橋かけ剤を主成分とする可染タイプの熱硬化
塗料が、また、特開昭59−231501号公報等に
は、コロイダルシリカとエポキシ基含有アルコキシシラ
ンと多官能性エポキシ化合物からなる可染タイプの熱硬
化塗料が、また、特公昭57−43578、同57−1
5608、同57−20968号公報等には、光重合塗
料がそれぞれ開示されており、それぞれ、耐薬品性、耐
擦傷性の向上がはかられている。一方、特開平3−14
5602号公報等には、これらの熱硬化と光硬化の併用
で、プラスチック基材への密着が優れるとする可染タイ
プの硬化塗料が提案されている。
中で、アクリル系、メタクリル系、ビニル系、ポリカ−
ボネ−ト系、ウレタン系およびアリル系の透明なプラス
チック材料は、ガラスに較べ、耐衝撃性、軽量性、加工
性、被着色性等の性質が優れている為、レンズ、透過ガ
ラス等、光学用材料として無機ガラスに替って多量に使
用されている。しかし、これらは無機ガラスに較べ、耐
擦傷性、耐薬品性が劣るという欠点を有する。プラスチ
ック材料のこれらの欠点を改良する手段として、例え
ば、特公昭57−2735号公報には、コロイダルシリ
カとエポキシ基含有アルコキシシランからなる非染タイ
プの熱硬化塗料が、また、特公昭56−34033、同
55−29102号公報等には、エポキシ基含有アルコ
キシシランとテトラアルコキシシランを主成分とする非
染タイプの熱硬化塗料が、また、特公昭63−6198
1公報等には、コロイダルシリカとシラノールの部分縮
合物および橋かけ剤を主成分とする可染タイプの熱硬化
塗料が、また、特開昭59−231501号公報等に
は、コロイダルシリカとエポキシ基含有アルコキシシラ
ンと多官能性エポキシ化合物からなる可染タイプの熱硬
化塗料が、また、特公昭57−43578、同57−1
5608、同57−20968号公報等には、光重合塗
料がそれぞれ開示されており、それぞれ、耐薬品性、耐
擦傷性の向上がはかられている。一方、特開平3−14
5602号公報等には、これらの熱硬化と光硬化の併用
で、プラスチック基材への密着が優れるとする可染タイ
プの硬化塗料が提案されている。
【0003】また、高屈折率塗料においては、特公昭6
3−37412号公報に、Sb2O5微粒子とエポキシ基
等含有アルコキシシランからなる非染タイプの熱硬化塗
料が、また、特公平3−29833号公報には、無機微
粒子とエポキシ基含有アルコキシシランとテトラアルコ
キシシラン等のケイ素化合物を主成分とする非染タイプ
の熱硬化塗料が提案されている。
3−37412号公報に、Sb2O5微粒子とエポキシ基
等含有アルコキシシランからなる非染タイプの熱硬化塗
料が、また、特公平3−29833号公報には、無機微
粒子とエポキシ基含有アルコキシシランとテトラアルコ
キシシラン等のケイ素化合物を主成分とする非染タイプ
の熱硬化塗料が提案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前述の熱硬化
性塗料は、塗膜の染色性(本発明での染色性とは塗膜形
成後の染色性を示す)と耐擦傷性及び塗膜と無機蒸着膜
との密着性、耐久性の全てを充分に満足させるものは得
られていない。すなわち、無機蒸着膜との密着性に優れ
た塗膜は、染色性が満足できず、塗液のポットライフも
短く生産性には優れていない。また染色性に優れた塗膜
は、無機蒸着膜との密着性、耐久性が不充分となる。
性塗料は、塗膜の染色性(本発明での染色性とは塗膜形
成後の染色性を示す)と耐擦傷性及び塗膜と無機蒸着膜
との密着性、耐久性の全てを充分に満足させるものは得
られていない。すなわち、無機蒸着膜との密着性に優れ
た塗膜は、染色性が満足できず、塗液のポットライフも
短く生産性には優れていない。また染色性に優れた塗膜
は、無機蒸着膜との密着性、耐久性が不充分となる。
【0005】光硬化性塗料は、塗膜の染色性および無機
蒸着膜との密着性に乏しく、塗膜の硬度、耐久性は向上
するものの、本発明が目的とする、染色性、耐擦傷性お
よび無機蒸着膜との密着性、耐久性の向上は得られな
い。
蒸着膜との密着性に乏しく、塗膜の硬度、耐久性は向上
するものの、本発明が目的とする、染色性、耐擦傷性お
よび無機蒸着膜との密着性、耐久性の向上は得られな
い。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、これらの
問題点を解決するため鋭意検討を行なったところ、無機
酸化物微粒子、重合可能な反応基を有するシラン化合
物、多官能性エポキシ化合物、多価カルボン酸またはそ
の無水物、ヒンダードアミン系光安定剤を主成分とする
組成物を熱硬化することにより得られるコーティング被
膜が、透明性、各種耐久性に優れ、且つ染色性及び無機
蒸着膜との密着性、耐久性ともに優れる性能が得られ、
更に塗液のポットライフが室温保存で1ヶ月以上と非常
に長く生産性に優れていることを見い出した。
問題点を解決するため鋭意検討を行なったところ、無機
酸化物微粒子、重合可能な反応基を有するシラン化合
物、多官能性エポキシ化合物、多価カルボン酸またはそ
の無水物、ヒンダードアミン系光安定剤を主成分とする
組成物を熱硬化することにより得られるコーティング被
膜が、透明性、各種耐久性に優れ、且つ染色性及び無機
蒸着膜との密着性、耐久性ともに優れる性能が得られ、
更に塗液のポットライフが室温保存で1ヶ月以上と非常
に長く生産性に優れていることを見い出した。
【0007】すなわち本発明は、少なくとも下記の成分
(A),(B),(C),(D)および(E)を主成分
とすることを特徴とするコーティング用組成物に関する
ものである。
(A),(B),(C),(D)および(E)を主成分
とすることを特徴とするコーティング用組成物に関する
ものである。
【0008】(A)粒径1〜100ミリミクロンの無機
酸化物微粒子 (B)少なくとも一個以上の重合可能な反応基を有する
シラン化合物 (C)多官能性エポキシ化合物 (D)多価カルボン酸またはその無水物 (E)ヒンダードアミン系光安定剤 また、(D)成分がマレイン酸または無水マレイン酸で
あることを特徴とするコーティング用組成物に関するも
のである。
酸化物微粒子 (B)少なくとも一個以上の重合可能な反応基を有する
シラン化合物 (C)多官能性エポキシ化合物 (D)多価カルボン酸またはその無水物 (E)ヒンダードアミン系光安定剤 また、(D)成分がマレイン酸または無水マレイン酸で
あることを特徴とするコーティング用組成物に関するも
のである。
【0009】本発明で使用する(A)成分の粒径1〜1
00ミリミクロンの無機酸化物微粒子の具体的な例とし
ては、SiO2、ZrO2、TiO2、SnO2、Sb
2O5、CeO2、Al2O3、ZnO等が挙げられる。ま
た、該微粒子の複合酸化物ならびに該微粒子もしくは該
微粒子の複合酸化物を酸化ケイ素および/または有機ケ
イ素化合物および/または有機金属化合物により処理し
てなる微粒子も含まれる。使用に際しては、該微粒子粉
末を直接用いても、また水、アルコール系もしくはその
他の有機溶媒に予め分散させたコロイド状で用いてもよ
い。また、これらを2種類以上混合して用いることも可
能である。
00ミリミクロンの無機酸化物微粒子の具体的な例とし
ては、SiO2、ZrO2、TiO2、SnO2、Sb
2O5、CeO2、Al2O3、ZnO等が挙げられる。ま
た、該微粒子の複合酸化物ならびに該微粒子もしくは該
微粒子の複合酸化物を酸化ケイ素および/または有機ケ
イ素化合物および/または有機金属化合物により処理し
てなる微粒子も含まれる。使用に際しては、該微粒子粉
末を直接用いても、また水、アルコール系もしくはその
他の有機溶媒に予め分散させたコロイド状で用いてもよ
い。また、これらを2種類以上混合して用いることも可
能である。
【0010】ここで用いる複合酸化物とは、微粒子の製
造段階で2種以上の無機酸化物を混合させたものであ
る。例えばCeO2とTiO2との複合酸化物微粒子、S
iO2とCeO2とTiO2との複合酸化物微粒子等が挙
げられる。また、酸化ケイ素による処理とは、該微粒子
を含む分散媒体中で該微粒子表面に、酸化ケイ素微粒子
を公知の方法で成長させることである。有機ケイ素化合
物、有機金属化合物による処理とは、該微粒子を含む分
散媒体中で化合物を添加し、加熱攪拌することによる方
法である。この発明の目的のためには平均粒子径1〜1
00ミリミクロンのものが使用されるが、好ましくは5
〜30ミリミクロンの径のものが使用される。粒子径が
1ミリミクロン以下であると無機酸化物微粒子が安定に
存在せず、一定した品質が得られない。また100ミリ
ミンクロン以上であるとコーティング被膜が白濁すると
いう問題が生じる。
造段階で2種以上の無機酸化物を混合させたものであ
る。例えばCeO2とTiO2との複合酸化物微粒子、S
iO2とCeO2とTiO2との複合酸化物微粒子等が挙
げられる。また、酸化ケイ素による処理とは、該微粒子
を含む分散媒体中で該微粒子表面に、酸化ケイ素微粒子
を公知の方法で成長させることである。有機ケイ素化合
物、有機金属化合物による処理とは、該微粒子を含む分
散媒体中で化合物を添加し、加熱攪拌することによる方
法である。この発明の目的のためには平均粒子径1〜1
00ミリミクロンのものが使用されるが、好ましくは5
〜30ミリミクロンの径のものが使用される。粒子径が
1ミリミクロン以下であると無機酸化物微粒子が安定に
存在せず、一定した品質が得られない。また100ミリ
ミンクロン以上であるとコーティング被膜が白濁すると
いう問題が生じる。
【0011】また、使用量は塗膜固形分の10〜60重
量%であることが望ましい。すなわち、10重量%未満
では、無機蒸着膜との密着性が不充分となるか、もしく
は、塗膜の耐擦傷性が不充分となる。また60重量%を
越えると、塗膜にクラックが生じるか、もしくは、染色
性が不充分となる。
量%であることが望ましい。すなわち、10重量%未満
では、無機蒸着膜との密着性が不充分となるか、もしく
は、塗膜の耐擦傷性が不充分となる。また60重量%を
越えると、塗膜にクラックが生じるか、もしくは、染色
性が不充分となる。
【0012】続いて、(B)成分は、ビニル基、アリル
基、アクリル基、メタクリル基、エポキシ基、メルカプ
ト基、シアノ基、イソシアノ基、アミノ基等の重合可能
な反応基を有するシラン化合物であり、その具体的なも
のとして、ビニルトリアルコキシシラン、ビニルトリク
ロロシラン、ビニルトリ(β−メトキシ−エトキシ)シ
ラン、アリルトリアルコキシシラン、γ−アクリルオキ
シプロピルトリアルコキシシラン、γ−メタクリルオキ
シプロピルトリアルコキシシラン、γ−メタクリルオキ
シプロピルジアルコキシメチルシラン、γ−グリシドオ
キシプロピルトリアルコキシシラン、γ−グリシドオキ
シプロピルメチルジアルコキシシラン、β−(3,4−
エポキシシクロヘキシル)−エチルトリアルコキシシラ
ン、メルカプトプロピルトリアルコキシシラン、γ−ア
ミノプロピルトリアルコキシシラン、N−β(アミノエ
チル)−γ−アミノプロピルメチルジアルコキシシラン
等がある。
基、アクリル基、メタクリル基、エポキシ基、メルカプ
ト基、シアノ基、イソシアノ基、アミノ基等の重合可能
な反応基を有するシラン化合物であり、その具体的なも
のとして、ビニルトリアルコキシシラン、ビニルトリク
ロロシラン、ビニルトリ(β−メトキシ−エトキシ)シ
ラン、アリルトリアルコキシシラン、γ−アクリルオキ
シプロピルトリアルコキシシラン、γ−メタクリルオキ
シプロピルトリアルコキシシラン、γ−メタクリルオキ
シプロピルジアルコキシメチルシラン、γ−グリシドオ
キシプロピルトリアルコキシシラン、γ−グリシドオキ
シプロピルメチルジアルコキシシラン、β−(3,4−
エポキシシクロヘキシル)−エチルトリアルコキシシラ
ン、メルカプトプロピルトリアルコキシシラン、γ−ア
ミノプロピルトリアルコキシシラン、N−β(アミノエ
チル)−γ−アミノプロピルメチルジアルコキシシラン
等がある。
【0013】この(B)成分は、2種以上混合して用い
ることも可能である。また、加水分解を行なってから用
いるか、もしくは硬化した後の被膜に酸処理を行なう
か、どちらかの方法を取った方がより有効である。
ることも可能である。また、加水分解を行なってから用
いるか、もしくは硬化した後の被膜に酸処理を行なう
か、どちらかの方法を取った方がより有効である。
【0014】(B)成分の使用量は、塗膜固形分の10
〜70重量%であることが望ましい。すなわち、10重
量%未満であると、無機蒸着膜との密着性が不充分とな
りやすい。また70重量%を越えると、硬化被膜にクラ
ックを生じさせる原因となり好ましくない。
〜70重量%であることが望ましい。すなわち、10重
量%未満であると、無機蒸着膜との密着性が不充分とな
りやすい。また70重量%を越えると、硬化被膜にクラ
ックを生じさせる原因となり好ましくない。
【0015】(C)成分の多官能性エポキシ化合物と
は、塗料、接着剤、注型用などに広く実用されているも
ので、例えば過酸化法で合成されるポリオレフィン系エ
ポキシ樹脂、シクロペンタジエンオキシドやシクロヘキ
センオキシドあるいはヘキサヒドロフタル酸とエピクロ
ルヒドリンから得られるポリグリシジルエステルなどの
脂環式エポキシ樹脂、ビスフェノールAやカテコール、
レゾシノールなどの多価フェノールあるいは(ポリ)エ
チレングリコール、(ポリ)プロピレングリコール、ネ
オペンチルグリコール、グリセリン、トリメチロールプ
ロパン、ペンタエリスリトール、ジグリセロール、ソル
ビトールなどの多価アルコールとエピクロルヒドリンか
ら得られるポリグリシジルエーテル、エポキシ化植物
油、ノボラック型フェノール樹脂とエピクロルヒドリン
から得られるエポキシノボラック、フェノールフタレイ
ンとエピクロルヒドリンから得られるエポキシ樹脂、グ
リシジルメタクリレートとメチルメタクリレートアクリ
ル系モノマーあるいはスチレンなどの共重合体、さらに
は上記エポキシ化合物とモノカルボン酸含有(メタ)ア
クリル酸とのグリシジル基開環反応により得らるエポキ
シアクリレートなどが挙げられる。
は、塗料、接着剤、注型用などに広く実用されているも
ので、例えば過酸化法で合成されるポリオレフィン系エ
ポキシ樹脂、シクロペンタジエンオキシドやシクロヘキ
センオキシドあるいはヘキサヒドロフタル酸とエピクロ
ルヒドリンから得られるポリグリシジルエステルなどの
脂環式エポキシ樹脂、ビスフェノールAやカテコール、
レゾシノールなどの多価フェノールあるいは(ポリ)エ
チレングリコール、(ポリ)プロピレングリコール、ネ
オペンチルグリコール、グリセリン、トリメチロールプ
ロパン、ペンタエリスリトール、ジグリセロール、ソル
ビトールなどの多価アルコールとエピクロルヒドリンか
ら得られるポリグリシジルエーテル、エポキシ化植物
油、ノボラック型フェノール樹脂とエピクロルヒドリン
から得られるエポキシノボラック、フェノールフタレイ
ンとエピクロルヒドリンから得られるエポキシ樹脂、グ
リシジルメタクリレートとメチルメタクリレートアクリ
ル系モノマーあるいはスチレンなどの共重合体、さらに
は上記エポキシ化合物とモノカルボン酸含有(メタ)ア
クリル酸とのグリシジル基開環反応により得らるエポキ
シアクリレートなどが挙げられる。
【0016】(C)成分の使用量は、塗膜固形分の3〜
40重量%であることが望ましい。すなわち、3重量%
未満であると染色ムラが出やすくなり又耐水性が低下す
ると同時に塗液のポットライフが短くなる。また、40
重量%を越えると無機蒸着膜との密着性が不充分とな
る。
40重量%であることが望ましい。すなわち、3重量%
未満であると染色ムラが出やすくなり又耐水性が低下す
ると同時に塗液のポットライフが短くなる。また、40
重量%を越えると無機蒸着膜との密着性が不充分とな
る。
【0017】次に(D)成分の多価カルボン酸とその無
水物の例としては、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、
スベリン酸、アゼライン酸、マレイン酸、フマル酸、酒
石酸、リンゴ酸、イタコン酸、グルタル酸、ピメリン
酸、グルタコン酸等およびこれらの無水物が挙げられ
る。その中でも塗膜のあらゆる特性、塗液のポットライ
フ等を考えた場合、マレイン酸または無水マレイン酸を
用いることが最良である。
水物の例としては、マロン酸、コハク酸、アジピン酸、
スベリン酸、アゼライン酸、マレイン酸、フマル酸、酒
石酸、リンゴ酸、イタコン酸、グルタル酸、ピメリン
酸、グルタコン酸等およびこれらの無水物が挙げられ
る。その中でも塗膜のあらゆる特性、塗液のポットライ
フ等を考えた場合、マレイン酸または無水マレイン酸を
用いることが最良である。
【0018】この(D)成分の使用量は、塗膜固形分の
0.01〜2重量%であることが望ましい。すなわち、
0.01重量%未満であると塗膜が硬化不良となる。2
重量%を越えて添加すると、塗液のポットライフが短く
なる。
0.01〜2重量%であることが望ましい。すなわち、
0.01重量%未満であると塗膜が硬化不良となる。2
重量%を越えて添加すると、塗液のポットライフが短く
なる。
【0019】続いて、(E)成分の使用量は、塗膜固形
分の0.02〜8重量%であることが必要である。すな
わち0.02重量%未満であると染色性が不充分とな
る。また、8重量%を越えると、塗膜の耐擦傷性が不充
分となり好ましくない。
分の0.02〜8重量%であることが必要である。すな
わち0.02重量%未満であると染色性が不充分とな
る。また、8重量%を越えると、塗膜の耐擦傷性が不充
分となり好ましくない。
【0020】この(D)成分と(E)成分は、添加量は
少量であるが、本発明において大変重要な役割を果たし
ている。また、この2成分のバランスを考えて添加しな
ければならない。(E)成分の添加量は、(D)成分の
添加量の2〜4倍量が適量である。すなわち、2倍量未
満の添加量では、塗液のポットライフが短くなり、4倍
量を越えた添加量では、塗膜の耐摩耗性が低下する。
少量であるが、本発明において大変重要な役割を果たし
ている。また、この2成分のバランスを考えて添加しな
ければならない。(E)成分の添加量は、(D)成分の
添加量の2〜4倍量が適量である。すなわち、2倍量未
満の添加量では、塗液のポットライフが短くなり、4倍
量を越えた添加量では、塗膜の耐摩耗性が低下する。
【0021】また、本発明では(A),(B),
(C),(D),(E)成分からなるコーティング用組
成物に、硬化触媒として過塩素酸マグネシウムを含有さ
せることを特徴とするものである。この硬化触媒によっ
てコーティング膜の耐擦傷性がより向上する。
(C),(D),(E)成分からなるコーティング用組
成物に、硬化触媒として過塩素酸マグネシウムを含有さ
せることを特徴とするものである。この硬化触媒によっ
てコーティング膜の耐擦傷性がより向上する。
【0022】一般にシラノールあるいはエポキシ基の硬
化触媒としては、アミノ酸、金属アセチルアセトネー
ト、有機酸金属塩、ルイス酸等が知られているが、ポッ
トライフ等を含めた塗液、塗膜のあらゆる特性において
過塩素酸マグネシウムが最も優れている。
化触媒としては、アミノ酸、金属アセチルアセトネー
ト、有機酸金属塩、ルイス酸等が知られているが、ポッ
トライフ等を含めた塗液、塗膜のあらゆる特性において
過塩素酸マグネシウムが最も優れている。
【0023】このようにして得られるコーティング用組
成物は、必要に応じ、溶剤に希釈して用いることができ
る。溶剤としては、水、アルコール類、エステル類、ケ
トン類、エーテル類、ジメチルホルムアミド、芳香族類
等の溶剤が目的に応じて用いられる。必要に応じて混合
溶媒を用いることも可能である。
成物は、必要に応じ、溶剤に希釈して用いることができ
る。溶剤としては、水、アルコール類、エステル類、ケ
トン類、エーテル類、ジメチルホルムアミド、芳香族類
等の溶剤が目的に応じて用いられる。必要に応じて混合
溶媒を用いることも可能である。
【0024】また、塗膜にさらなる染色性を付与するた
めに、多価アルコールを添加することも可能である。多
価アルコールとしては、(ポリ)エチレングリコール、
(ポリ)プロピレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、カテコール、レゾルシノール、アルカンジオール等
の二官能性アルコールまたは、グリセリン、トリメチロ
ールプロパン等の三官能性アルコールまたは、ポリビニ
ルアルコール等が挙げられる。
めに、多価アルコールを添加することも可能である。多
価アルコールとしては、(ポリ)エチレングリコール、
(ポリ)プロピレングリコール、ネオペンチルグリコー
ル、カテコール、レゾルシノール、アルカンジオール等
の二官能性アルコールまたは、グリセリン、トリメチロ
ールプロパン等の三官能性アルコールまたは、ポリビニ
ルアルコール等が挙げられる。
【0025】また、塗布面の欠陥を改良するためのシリ
コーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤や非イオン系
界面活性剤、チキソトロピー剤、スリップ剤としてシリ
コンオイルや帯電防止剤等を添加することも有用であ
る。
コーン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤や非イオン系
界面活性剤、チキソトロピー剤、スリップ剤としてシリ
コンオイルや帯電防止剤等を添加することも有用であ
る。
【0026】また、更に塗膜の耐候性を向上させるため
に、紫外線吸収剤や酸化防止剤を併用することも可能で
ある。
に、紫外線吸収剤や酸化防止剤を併用することも可能で
ある。
【0027】本発明における硬化被膜の膜厚としては、
0.05〜30μであることが好ましい。すなわち、
0.05μ未満では、基本となる性能が出ず、30μを
越えると、表面の平滑性が損なわれたり、光学的歪が発
生する為好ましくない。その塗布方法としては、浸漬
法、スプレ−法、ロ−ルコ−ト法、スピンコ−ト法、フ
ロ−コ−ト法等が挙げられる。
0.05〜30μであることが好ましい。すなわち、
0.05μ未満では、基本となる性能が出ず、30μを
越えると、表面の平滑性が損なわれたり、光学的歪が発
生する為好ましくない。その塗布方法としては、浸漬
法、スプレ−法、ロ−ルコ−ト法、スピンコ−ト法、フ
ロ−コ−ト法等が挙げられる。
【0028】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳しく説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0029】(実施例1) (1)塗液の調整 イソプロピルセロソルブ304.6g、ジメチルホルム
アミド130.5g、無水マレイン酸0.3gおよび水
分散コロイダルシリカ(触媒化成工業(株)製、商品名
「Cataloid SN」固形分濃度20wt%)4
09.4g混合した後、γ−グリシドキシプロピルメチ
ルジエトキシシラン72.5gを混合した。この混合液
に0.05N塩酸水溶液13.0gを攪拌しながら滴下
し、さらに4時間攪拌後一昼夜熟成させた。この液に
1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル(ナガ
セ化成工業(株)製、商品名「デナコール EX−21
2」)67.3gおよび過塩素酸マグネシウムを3.1
g添加した後、ヒンダードアミン系光安定剤(三共株式
会社、商品名「サノールLS−770」)1.0g、シ
リコン系界面活性剤(日本ユニカー(株)製、商品名
「L−7001」)0.2gおよびヒンダードフェノー
ル系酸化防止剤(日本チバガイギー(株)製、商品名
「IRGANOX1010」)0.5gを添加し4時間
攪拌後一昼夜熟成させて塗液とした。
アミド130.5g、無水マレイン酸0.3gおよび水
分散コロイダルシリカ(触媒化成工業(株)製、商品名
「Cataloid SN」固形分濃度20wt%)4
09.4g混合した後、γ−グリシドキシプロピルメチ
ルジエトキシシラン72.5gを混合した。この混合液
に0.05N塩酸水溶液13.0gを攪拌しながら滴下
し、さらに4時間攪拌後一昼夜熟成させた。この液に
1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル(ナガ
セ化成工業(株)製、商品名「デナコール EX−21
2」)67.3gおよび過塩素酸マグネシウムを3.1
g添加した後、ヒンダードアミン系光安定剤(三共株式
会社、商品名「サノールLS−770」)1.0g、シ
リコン系界面活性剤(日本ユニカー(株)製、商品名
「L−7001」)0.2gおよびヒンダードフェノー
ル系酸化防止剤(日本チバガイギー(株)製、商品名
「IRGANOX1010」)0.5gを添加し4時間
攪拌後一昼夜熟成させて塗液とした。
【0030】(2)塗布および硬化 このようにして得られた塗液で、アルカリ処理を施した
ジエチレングリコールビスアリルカーボネート樹脂製眼
鏡レンズにスピンナー法にて塗布を行なった。
ジエチレングリコールビスアリルカーボネート樹脂製眼
鏡レンズにスピンナー法にて塗布を行なった。
【0031】コーティング条件は以下の通りである。
【0032】回転数 500rpmで5秒(この間
に塗液を塗布) 回転数 2000rpmで 1秒 回転数 500rpmで 5秒 塗布後80℃で20分間風乾した後、130℃で120
分間焼成を行なった。このようにして得られた硬化被膜
の厚みは約2.3ミクロンであり、外観、染色性共に優
れたものであった。
に塗液を塗布) 回転数 2000rpmで 1秒 回転数 500rpmで 5秒 塗布後80℃で20分間風乾した後、130℃で120
分間焼成を行なった。このようにして得られた硬化被膜
の厚みは約2.3ミクロンであり、外観、染色性共に優
れたものであった。
【0033】(3)試験及び評価結果 得られたレンズ(以下ハードコートレンズと呼ぶ)を次
に述べる方法で試験を行い、その結果を表1に示した。
に述べる方法で試験を行い、その結果を表1に示した。
【0034】(a)耐摩耗性:#0000スチールウー
ルで1Kgの荷重をかけ、10往復、表面を摩擦し、傷
ついた程度を目視で次の段階に分けて評価した。
ルで1Kgの荷重をかけ、10往復、表面を摩擦し、傷
ついた程度を目視で次の段階に分けて評価した。
【0035】A:1cm*3cmの範囲に全く傷がつか
ない。
ない。
【0036】B:上記範囲内に1〜10本の傷がつく。
【0037】C:上記範囲内に10〜100本の傷がつ
く。
く。
【0038】D:無数の傷がついているが、平滑な表面
が残っている。
が残っている。
【0039】E:表面についた傷のため、平滑な表面が
残っていない。
残っていない。
【0040】(b)耐水・耐薬品性:水、アルコール、
灯油中に48時間浸漬し、表面状態に変化のないものを
良とした。
灯油中に48時間浸漬し、表面状態に変化のないものを
良とした。
【0041】(c)耐酸・耐洗剤性:0.1N塩酸及び
1%ママレモン(ライオン油脂(株)製)水溶液に12
時間浸漬し、表面状態に変化のないものを良とした。
1%ママレモン(ライオン油脂(株)製)水溶液に12
時間浸漬し、表面状態に変化のないものを良とした。
【0042】(d)密着性:基材とハードコート膜との
密着性は、JISD−0202に準じてクロスカットテ
ープ試験によって行なった。即ち、ナイフを用い基材表
面に1mm間隔に切れ目を入れ、1平方mmのマス目を
100個形成させる。次に、その上へセロファン粘着テ
ープ(ニチバン(株)製 商品名「セロテープ」)を強
く押し付けた後、表面から90度方向へ急に引っ張り剥
離した後コート被膜の残っているマス目をもって密着性
指標とした。
密着性は、JISD−0202に準じてクロスカットテ
ープ試験によって行なった。即ち、ナイフを用い基材表
面に1mm間隔に切れ目を入れ、1平方mmのマス目を
100個形成させる。次に、その上へセロファン粘着テ
ープ(ニチバン(株)製 商品名「セロテープ」)を強
く押し付けた後、表面から90度方向へ急に引っ張り剥
離した後コート被膜の残っているマス目をもって密着性
指標とした。
【0043】(e)耐候性:キセノンランプによるサン
シャインウェザーメーターに400時間暴露した後の表
面状態に変化のないものを良とした。
シャインウェザーメーターに400時間暴露した後の表
面状態に変化のないものを良とした。
【0044】(f)耐熱性(冷却サイクル性):70℃
の温風中に1時間保存した後表面状態を調べた。更に−
5℃で15分、60℃で15分のサイクルを5回繰り返
し、表面状態に変化のないものを良とした。
の温風中に1時間保存した後表面状態を調べた。更に−
5℃で15分、60℃で15分のサイクルを5回繰り返
し、表面状態に変化のないものを良とした。
【0045】(g)耐久性:耐久性は本質的に密着性の
接続であると考え、(a)から(f)の試験を行なった
ものについて、上記のクロスカットテープ試験を行ない
コート膜に剥離のないものを良とした。
接続であると考え、(a)から(f)の試験を行なった
ものについて、上記のクロスカットテープ試験を行ない
コート膜に剥離のないものを良とした。
【0046】(h)染色性:92℃の純水1リットル
に、セイコープラックスダイヤコート用染色剤アンバー
Dを2g分散させ染色液を調整した。
に、セイコープラックスダイヤコート用染色剤アンバー
Dを2g分散させ染色液を調整した。
【0047】この染色液に、5分間浸漬させ染色を行な
い、染色ムラがなく、かつ全光線透過率が染色前と染色
後の差が30%以上のものを良とした。
い、染色ムラがなく、かつ全光線透過率が染色前と染色
後の差が30%以上のものを良とした。
【0048】(i)塗液のポットライフ:調整した塗液
を5℃にて1ヵ月保管した後、初期と同様の方法で塗布
および硬化を行ない、上記(a)〜(h)の試験結果を
初期の結果と比較し有意差のないものを良とした。
を5℃にて1ヵ月保管した後、初期と同様の方法で塗布
および硬化を行ない、上記(a)〜(h)の試験結果を
初期の結果と比較し有意差のないものを良とした。
【0049】(実施例2)実施例1で得られたレンズ
に、それぞれ以下の方法で無機物質からなる反射防止コ
ート薄膜の形成を行なった。
に、それぞれ以下の方法で無機物質からなる反射防止コ
ート薄膜の形成を行なった。
【0050】(1)反射防止薄膜の形成 得られたレンズをプラズマ処理(アルゴンプラズマ40
0W×60秒)を行なった後、基板から大気にむっかて
順に、SiO2、ZrO2、SiO2、ZrO2、SiO2
の5層からなる反射防止多層膜を真空蒸着法(真空器械
工業(株)製;BMC−1000)にて形成を行なっ
た。各層の光学的膜厚は、最初のSiO2層、次のZr
O2とSiO2の等価膜層および次のZrO2層、最上層
のSiO2層がそれぞれλ/4となる様に形成した。な
お、設計波長λは520nmとした。
0W×60秒)を行なった後、基板から大気にむっかて
順に、SiO2、ZrO2、SiO2、ZrO2、SiO2
の5層からなる反射防止多層膜を真空蒸着法(真空器械
工業(株)製;BMC−1000)にて形成を行なっ
た。各層の光学的膜厚は、最初のSiO2層、次のZr
O2とSiO2の等価膜層および次のZrO2層、最上層
のSiO2層がそれぞれλ/4となる様に形成した。な
お、設計波長λは520nmとした。
【0051】得られた多層膜の反射干渉色は緑色を呈
し、全光線透過率は98%であった。
し、全光線透過率は98%であった。
【0052】(2)試験および評価結果 得られたレンズ(以下ハードマルチコートレンズと呼
ぶ)について、(h)染色性を除く試験項目について実
施例1と同様の方法で品質試験を行ない、その結果を表
1に示した。
ぶ)について、(h)染色性を除く試験項目について実
施例1と同様の方法で品質試験を行ない、その結果を表
1に示した。
【0053】ただし、(d)密着性については、基材と
ハードコート膜およびハードコート膜とマルチコート膜
との密着性を示す。
ハードコート膜およびハードコート膜とマルチコート膜
との密着性を示す。
【0054】(実施例3) (1)塗液の調整 イソプロピルアルコール509.3g、無水マレイン酸
0.6g、イソプロピルアルコール分散コロイダルシリ
カ(触媒化成工業(株)製、商品名「オスカル143
2」固形分濃度30wt%)257.1gを混合した
後、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン9
3.4gを混合した。この混合液に0.05N塩酸水溶
液26.0gを攪拌しながら滴下を行ない4時間攪拌後
ヒンダードアミン系光安定剤(三共株式会社、商品名
「サノールLS−2626」)1.5gを添加しさらに
攪拌後一昼夜熟成させた。この液にペンタエリスリトー
ルテトラグリシジルエーテル(ナガセ化成工業(株)
製、商品名「デナコール EX−411」)106.8
gおよび過塩素酸マグネシウム7.8g、シリコン系界
面活性剤(日本ユニカー(株)製;商品名「FZ−21
10」)0.2gおよび フェノール系酸化防止剤(川
口化学工業(株)製、商品名「アンテージクリスタ
ル」)0.9gを添加し4時間攪拌後一昼夜熟成させて
塗液とした。
0.6g、イソプロピルアルコール分散コロイダルシリ
カ(触媒化成工業(株)製、商品名「オスカル143
2」固形分濃度30wt%)257.1gを混合した
後、γ−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン9
3.4gを混合した。この混合液に0.05N塩酸水溶
液26.0gを攪拌しながら滴下を行ない4時間攪拌後
ヒンダードアミン系光安定剤(三共株式会社、商品名
「サノールLS−2626」)1.5gを添加しさらに
攪拌後一昼夜熟成させた。この液にペンタエリスリトー
ルテトラグリシジルエーテル(ナガセ化成工業(株)
製、商品名「デナコール EX−411」)106.8
gおよび過塩素酸マグネシウム7.8g、シリコン系界
面活性剤(日本ユニカー(株)製;商品名「FZ−21
10」)0.2gおよび フェノール系酸化防止剤(川
口化学工業(株)製、商品名「アンテージクリスタ
ル」)0.9gを添加し4時間攪拌後一昼夜熟成させて
塗液とした。
【0055】(2)塗布および硬化 このようにして得られた塗液で、アルカリ処理を施した
ジエチレングリコールビスアリルカーボネート樹脂製眼
鏡レンズに浸漬法にて塗布を行なった。引き上げ速度
は、20cm/minとした。塗布後80℃で20分間
風乾した後130℃で120分間焼成を行なった。この
ようにして得られた硬化被膜の厚みは約2ミクロンであ
り、外観、染色性共に優れたものであった。
ジエチレングリコールビスアリルカーボネート樹脂製眼
鏡レンズに浸漬法にて塗布を行なった。引き上げ速度
は、20cm/minとした。塗布後80℃で20分間
風乾した後130℃で120分間焼成を行なった。この
ようにして得られた硬化被膜の厚みは約2ミクロンであ
り、外観、染色性共に優れたものであった。
【0056】(3)試験および評価結果 このようにして得られたレンズは実施例1と同様の方法
で試験を行ない、その結果を表1に示した。
で試験を行ない、その結果を表1に示した。
【0057】(実施例4) (1)反射防止薄膜の形成 実施例3で得られたレンズを実施例2と同様の方法で、
無機物からなる反射防止コート薄膜の形成を行った。
無機物からなる反射防止コート薄膜の形成を行った。
【0058】(2)試験および評価結果 このようにして得られたレンズは実施例2と同様の方法
で試験を行ない、その結果を表1に示した。
で試験を行ない、その結果を表1に示した。
【0059】(実施例5) (1)塗液の調整 ブチルセロソルブ1372.7g、純水588.3g、
無水マレイン酸10.0gおよびメチルセロソルブ分散
コロイダルシリカ(触媒化成工業(株)製;商品名「オ
スカル1832」固形分濃度30wt%)1541.8
gを混合した後、γ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン758.0gを混合した。この混合液に0.0
5N塩酸水溶液210.0gを攪拌しながら滴下した。
さらに5時間攪拌後、ヒンダードアミン系光安定剤(三
共株式会社、商品名「サノールLS−770」)27.
4gを添加攪拌後一昼夜熟成させた。この液にグリセロ
ールトリグリシジルエーテル(ナガセ化成工業(株)
製、商品名「デナコール EX−314」)501.0
gおよび過塩素酸マグネシウム29.9gおよびシリコ
ン系界面活性剤(日本ユニカー(株)製;商品名「L−
7604])1.0gを添加し4時間攪拌後一昼夜熟成
させて塗液とした。
無水マレイン酸10.0gおよびメチルセロソルブ分散
コロイダルシリカ(触媒化成工業(株)製;商品名「オ
スカル1832」固形分濃度30wt%)1541.8
gを混合した後、γ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン758.0gを混合した。この混合液に0.0
5N塩酸水溶液210.0gを攪拌しながら滴下した。
さらに5時間攪拌後、ヒンダードアミン系光安定剤(三
共株式会社、商品名「サノールLS−770」)27.
4gを添加攪拌後一昼夜熟成させた。この液にグリセロ
ールトリグリシジルエーテル(ナガセ化成工業(株)
製、商品名「デナコール EX−314」)501.0
gおよび過塩素酸マグネシウム29.9gおよびシリコ
ン系界面活性剤(日本ユニカー(株)製;商品名「L−
7604])1.0gを添加し4時間攪拌後一昼夜熟成
させて塗液とした。
【0060】(2)塗布および硬化 このようにして得られた塗液で、インジェクション成形
したアクリル板(三菱レイヨン(株)製;商品名「アク
リペットVH」100mm*100mm*3mmt)に
スプレー法にて塗布を行なった。
したアクリル板(三菱レイヨン(株)製;商品名「アク
リペットVH」100mm*100mm*3mmt)に
スプレー法にて塗布を行なった。
【0061】スプレーは、イワタワイダー61(岩田塗
装機(株)製;ノズル口径1mm)を用い、スプレー圧
力3Kg/平方cm、塗料吐出量100ml/minで
おこなった。
装機(株)製;ノズル口径1mm)を用い、スプレー圧
力3Kg/平方cm、塗料吐出量100ml/minで
おこなった。
【0062】塗布後50℃で10分間風乾した後80℃
で4時間焼成を行なった。このようにして得られた硬化
被膜の厚みは約4ミクロンであり、外観、染色性共に優
れたものであった。
で4時間焼成を行なった。このようにして得られた硬化
被膜の厚みは約4ミクロンであり、外観、染色性共に優
れたものであった。
【0063】(3)試験および評価結果 このようにして得られたレンズは実施例1と同様の方法
で試験を行ない、その結果を表1に示した。
で試験を行ない、その結果を表1に示した。
【0064】(実施例6) (1)反射防止薄膜の形成 実施例5で得られたハードコートレンズを実施例2と同
様の方法で無機物からなる反射防止コート薄膜の形成を
行なった。
様の方法で無機物からなる反射防止コート薄膜の形成を
行なった。
【0065】(2)試験および評価結果 このようにして得られたレンズは実施例2と同様の方法
で試験を行ない、その結果を表1に示した。
で試験を行ない、その結果を表1に示した。
【0066】(実施例7) (1)塗液の調整 イソプロピルセロソルブ1006.4g、ジメチルホル
ムアミド251.6g、無水マレイン酸3.5gおよび
メチルセロソルブ分散二酸化チタン/二酸化セリウム/
二酸化ケイ素複合微粒子ゾル(TiO2/CeO2/Si
O2=50/20/30(重量比) 固形分濃度20w
t%)2667.7g混合した後、無水マレイン酸8.
0g、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラ
ン600.0gを混合した。この混合液に0.05N塩
酸水溶液164.5gを攪拌しながら滴下し、さらに4
時間攪拌後一昼夜熟成させた。この液に1,6−ヘキサ
ンジオールジグリシジルエーテル(ナガセ化成工業
(株)製、商品名「デナコールEX−212」)29
2.2gおよび過塩素酸マグネシウムを18.0g添加
した後、ヒンダードアミン系光安定剤(三共株式会社、
商品名「サノールLS−770」)18.5g、シリコ
ン系界面活性剤(日本ユニカー(株)製、商品名「L−
7001」)1.0gおよびヒンダードフェノール系酸
化防止剤(日本チバガイギー(株)製、商品名「IRG
ANOX1010」)3.7gを添加し4時間攪拌後一
昼夜熟成させて塗液とした。
ムアミド251.6g、無水マレイン酸3.5gおよび
メチルセロソルブ分散二酸化チタン/二酸化セリウム/
二酸化ケイ素複合微粒子ゾル(TiO2/CeO2/Si
O2=50/20/30(重量比) 固形分濃度20w
t%)2667.7g混合した後、無水マレイン酸8.
0g、γ−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラ
ン600.0gを混合した。この混合液に0.05N塩
酸水溶液164.5gを攪拌しながら滴下し、さらに4
時間攪拌後一昼夜熟成させた。この液に1,6−ヘキサ
ンジオールジグリシジルエーテル(ナガセ化成工業
(株)製、商品名「デナコールEX−212」)29
2.2gおよび過塩素酸マグネシウムを18.0g添加
した後、ヒンダードアミン系光安定剤(三共株式会社、
商品名「サノールLS−770」)18.5g、シリコ
ン系界面活性剤(日本ユニカー(株)製、商品名「L−
7001」)1.0gおよびヒンダードフェノール系酸
化防止剤(日本チバガイギー(株)製、商品名「IRG
ANOX1010」)3.7gを添加し4時間攪拌後一
昼夜熟成させて塗液とした。
【0067】(2)塗布および硬化 このようにして得られた塗液で、セイコーハイロードS
MX用の生地レンズ(セイコーエプソン(株)製)にス
ピンナー法にて塗布を行なった。
MX用の生地レンズ(セイコーエプソン(株)製)にス
ピンナー法にて塗布を行なった。
【0068】コーティング条件は以下の通りである。
【0069】回転数 500rpmで10秒(この
間に塗液を塗布) 回転数 2500rpmで 1秒 回転数 500rpmで 5秒 塗布後80℃で20分間風乾した後、110℃で180
分間焼成を行なった。このようにして得られた硬化被膜
の厚みは約2.1ミクロンであり、外観、染色性共に優
れたものであった。
間に塗液を塗布) 回転数 2500rpmで 1秒 回転数 500rpmで 5秒 塗布後80℃で20分間風乾した後、110℃で180
分間焼成を行なった。このようにして得られた硬化被膜
の厚みは約2.1ミクロンであり、外観、染色性共に優
れたものであった。
【0070】(3)試験および評価結果 このようにして得られたレンズは実施例1と同様の方法
で試験を行ない、その結果を表1に示した。
で試験を行ない、その結果を表1に示した。
【0071】(実施例8) (1)反射防止薄膜の形成 実施例5で得られたハードコートレンズを実施例2と同
様の方法で無機物からなる反射防止コート薄膜の形成を
行なった。
様の方法で無機物からなる反射防止コート薄膜の形成を
行なった。
【0072】(2)試験および評価結果 このようにして得られたレンズは実施例2と同様の方法
で試験を行ない、その結果を表1に示した。
で試験を行ない、その結果を表1に示した。
【0073】(比較例1)実施例3において、無水マレ
イン酸およびヒンダードアミン系光安定剤(三共株式会
社、商品名「サノールLS−2626」)を添加しない
こと以外はすべて同様な方法でレンズに塗布を行なっ
た。
イン酸およびヒンダードアミン系光安定剤(三共株式会
社、商品名「サノールLS−2626」)を添加しない
こと以外はすべて同様な方法でレンズに塗布を行なっ
た。
【0074】このようにして得られたレンズを実施例1
と同様の方法で試験を行ない、その結果を表1に示し
た。
と同様の方法で試験を行ない、その結果を表1に示し
た。
【0075】(比較例2)実施例3において、ヒンダー
ドアミン系光安定剤(三共株式会社、商品名「サノール
LS−2626」)の添加量を23gにしたこと以外は
すべて同様な方法でレンズに塗布を行なった。
ドアミン系光安定剤(三共株式会社、商品名「サノール
LS−2626」)の添加量を23gにしたこと以外は
すべて同様な方法でレンズに塗布を行なった。
【0076】このようにして得られたレンズを実施例1
と同様の方法で試験を行ない、その結果を表1に示し
た。
と同様の方法で試験を行ない、その結果を表1に示し
た。
【0077】(比較例3)実施例5において、無水マレ
イン酸の添加量を50gにしたこと以外はすべて同様な
方法でアクリル板に塗布を行なった。このようにして得
られたアクリル板を実施例1と同様の方法で試験を行な
い、その結果を表1に示した。
イン酸の添加量を50gにしたこと以外はすべて同様な
方法でアクリル板に塗布を行なった。このようにして得
られたアクリル板を実施例1と同様の方法で試験を行な
い、その結果を表1に示した。
【0078】
【表1】
【0079】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明により、塗
膜の良好な透明性、染色性、耐久性と同時に無機物から
なる反射防止膜との密着性とを同時に得ることができ、
また塗液のポットライフも室温保存で1ヶ月以上と長
く、生産性向上等による効果は大きい。即ちプラスチッ
クレンズ材料として、染色の可能なレンズ基材は勿論、
染色が不可能なレンズ基材にも、プラスッチクレンズの
特徴を失うことなく、しかも低コストで生産が可能とな
った。
膜の良好な透明性、染色性、耐久性と同時に無機物から
なる反射防止膜との密着性とを同時に得ることができ、
また塗液のポットライフも室温保存で1ヶ月以上と長
く、生産性向上等による効果は大きい。即ちプラスチッ
クレンズ材料として、染色の可能なレンズ基材は勿論、
染色が不可能なレンズ基材にも、プラスッチクレンズの
特徴を失うことなく、しかも低コストで生産が可能とな
った。
【0080】優れた耐擦傷性と良好な染色性および良好
な無機物からなる反射防止膜との耐久性を兼ね備えたプ
ラスッチク材料は、眼鏡レンズ、カメラレンズ、光ビー
ム集光レンズや光拡散用レンズとして民生用或いは産業
用に広く応用することができる。更に本発明による効果
は、ウォッチガラスやディスプレイ用カバーガラス等の
透明ガラスやカバーガラス等の光学用途の透明プラスッ
チク全般に応用利用が可能であり、得られる効果は多大
である。
な無機物からなる反射防止膜との耐久性を兼ね備えたプ
ラスッチク材料は、眼鏡レンズ、カメラレンズ、光ビー
ム集光レンズや光拡散用レンズとして民生用或いは産業
用に広く応用することができる。更に本発明による効果
は、ウォッチガラスやディスプレイ用カバーガラス等の
透明ガラスやカバーガラス等の光学用途の透明プラスッ
チク全般に応用利用が可能であり、得られる効果は多大
である。
Claims (3)
- 【請求項1】 少なくとも下記の成分(A),(B),
(C),(D)および(E)を主成分とすることを特徴
とするコーティング用組成物。 (A)粒径1〜100ミリミクロンの無機酸化物微粒子 (B)少なくとも一個以上の重合可能な反応基を有する
シラン化合物 (C)多官能性エポキシ化合物 (D)多価カルボン酸またはその無水物 (E)ヒンダードアミン系光安定剤 - 【請求項2】 前記(D)成分がマレイン酸または無水
マレイン酸であることを特徴とする請求項1記載のコー
ティング用組成物。 - 【請求項3】 硬化触媒として過塩素酸マグネシウムを
含有することを特徴とする請求項1または2記載のコー
ティング用組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13080893A JPH06340843A (ja) | 1993-06-01 | 1993-06-01 | コーティング用組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13080893A JPH06340843A (ja) | 1993-06-01 | 1993-06-01 | コーティング用組成物 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06340843A true JPH06340843A (ja) | 1994-12-13 |
Family
ID=15043195
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13080893A Pending JPH06340843A (ja) | 1993-06-01 | 1993-06-01 | コーティング用組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06340843A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH10324846A (ja) * | 1997-05-26 | 1998-12-08 | Seiko Epson Corp | コーティング用組成物、積層体及び眼鏡レンズ |
EP0863939A4 (en) * | 1995-09-13 | 2001-06-27 | Mohammed W Katoot | NEW POLYMER ADDITIVES FOR MOLDING OBJECTS |
JP2006057106A (ja) * | 2005-10-05 | 2006-03-02 | Seiko Epson Corp | コーティング用組成物、その製造方法および積層体 |
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US10234601B2 (en) | 2014-04-24 | 2019-03-19 | Hoya Lens Thailand Ltd. | Spectacle lens |
JP2022504049A (ja) * | 2018-10-05 | 2022-01-13 | エシロール アンテルナショナル | 貯蔵安定性熱硬化性ハイブリッドエポキシ官能性組成物及びそれから調製される透明熱硬化コーティング |
-
1993
- 1993-06-01 JP JP13080893A patent/JPH06340843A/ja active Pending
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EP3136140B1 (en) * | 2014-04-24 | 2021-02-17 | Hoya Lens Thailand Ltd. | Eyeglass lens |
JP2022504049A (ja) * | 2018-10-05 | 2022-01-13 | エシロール アンテルナショナル | 貯蔵安定性熱硬化性ハイブリッドエポキシ官能性組成物及びそれから調製される透明熱硬化コーティング |
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