JPH06340637A - 1,3−ビス(1,2,4−トリアゾール−1−イル)−プロパン−2−オール誘導体の製造法 - Google Patents

1,3−ビス(1,2,4−トリアゾール−1−イル)−プロパン−2−オール誘導体の製造法

Info

Publication number
JPH06340637A
JPH06340637A JP6057563A JP5756394A JPH06340637A JP H06340637 A JPH06340637 A JP H06340637A JP 6057563 A JP6057563 A JP 6057563A JP 5756394 A JP5756394 A JP 5756394A JP H06340637 A JPH06340637 A JP H06340637A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
compound
oxirane
triazole
anion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6057563A
Other languages
English (en)
Inventor
Alexander Veinberg
ベインベルグ アレクサンダー
Alexander Senderichin
センデリチン アレクサンダー
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Teva Pharmaceutical Industries Ltd
Original Assignee
Teva Pharmaceutical Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Teva Pharmaceutical Industries Ltd filed Critical Teva Pharmaceutical Industries Ltd
Publication of JPH06340637A publication Critical patent/JPH06340637A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D231/00Heterocyclic compounds containing 1,2-diazole or hydrogenated 1,2-diazole rings
    • C07D231/02Heterocyclic compounds containing 1,2-diazole or hydrogenated 1,2-diazole rings not condensed with other rings
    • C07D231/10Heterocyclic compounds containing 1,2-diazole or hydrogenated 1,2-diazole rings not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D231/12Heterocyclic compounds containing 1,2-diazole or hydrogenated 1,2-diazole rings not condensed with other rings having two or three double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with only hydrogen atoms, hydrocarbon or substituted hydrocarbon radicals, directly attached to ring carbon atoms
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/04Antibacterial agents
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P31/00Antiinfectives, i.e. antibiotics, antiseptics, chemotherapeutics
    • A61P31/10Antimycotics
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D233/00Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, not condensed with other rings
    • C07D233/54Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, not condensed with other rings having two double bonds between ring members or between ring members and non-ring members
    • C07D233/56Heterocyclic compounds containing 1,3-diazole or hydrogenated 1,3-diazole rings, not condensed with other rings having two double bonds between ring members or between ring members and non-ring members with only hydrogen atoms or radicals containing only hydrogen and carbon atoms, attached to ring carbon atoms
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D249/00Heterocyclic compounds containing five-membered rings having three nitrogen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D249/02Heterocyclic compounds containing five-membered rings having three nitrogen atoms as the only ring hetero atoms not condensed with other rings
    • C07D249/081,2,4-Triazoles; Hydrogenated 1,2,4-triazoles

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • General Health & Medical Sciences (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Nuclear Medicine, Radiotherapy & Molecular Imaging (AREA)
  • Oncology (AREA)
  • Pharmacology & Pharmacy (AREA)
  • Communicable Diseases (AREA)
  • Animal Behavior & Ethology (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Public Health (AREA)
  • Veterinary Medicine (AREA)
  • Plural Heterocyclic Compounds (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Epoxy Compounds (AREA)
  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)
  • Heterocyclic Carbon Compounds Containing A Hetero Ring Having Nitrogen And Oxygen As The Only Ring Hetero Atoms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 人体の菌類感染の処置に有用な1,3−ビス
(1,2,4−トリアゾール−1−イル)−プロパン−
2−オール誘導体の位置特異的製造法を提供する。 【構成】 式IIのオキシランまたはその酸性塩を、酸性
条件下で4H−4−アミノ−1,2,4−トリアゾール
と反応させることおよびこのようにして得られた式Ia
の化合物を任意に脱アミンさせることよりなる、式Iお
よび式Iaの化合物の製造方法。 〔式中、Rは任意に1個以上の同一のまたは異なるハロ
ゲン基によって置換されたアルキル、シクロアルキル、
アリールまたはアラルキルであり、Xは強酸のアニオン
である〕

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は1,3−ビス(1,2,4−トリ
アゾール−1−イル)−プロパン−2−オール誘導体の
製造のための位置特異的方法に関する。
【0002】より詳細には、本発明は2−(2,4−ジ
フルオロフェニル)−1,3−ビス(1H−1,2,4
−トリアゾール−1−イル)プロパン−2−オールの製
造のための向上した方法に関し、それはフルコナゾール
(IV)、
【0003】
【化12】
【0004】の総称によっても知られ、それは動物およ
び人体への菌類感染の処置に有用である。
【0005】別の方法によるフルコナゾール(IV)の
製造は英国特許第2,099,818 号に記載されている。
【0006】第一の方法は式V、
【化13】 (ここで、Qは離脱容易基(facile leaving group) で
あり、QはClまたはBrである)の化合物を1,2,
4−トリアゾールと反応させることを含む。
【0007】第二の可能な方法は式VI、
【化14】 のオキシランを1,2,4−トリアゾールと反応させ
る。
【0008】両方の場合、これらの反応は位置特異的で
なく、2種の異性体が生成混合物中に観察される。英国
特許第2,099,818 号において、「生成物は、一般に、ト
リアゾール環のうちの1個が4−位を通して隣接するC
2 に結合した異性体によって汚染されている。」と述
べられている。それ故、英国特許第2,099,818 号の方法
は副生成物のイソ−フルコナゾールから望ましい生成物
を単離するためにカラムクロマトグラフィーが必要であ
ると開示している。
【0009】英国特許第2,099,818 号に記載されるフル
コナゾールの製造法における位置特異性の欠如は次のよ
うな欠点を導く。低い全体での収率;カラムクロマトグ
ラフィーの必要性;通常の工業生産条件での適切さの欠
如およびイソ−フルコナゾールによる最終製品の汚染で
ある。
【0010】前記の英国特許の教示に反して、本発明に
より、一般式IおよびIa、
【化15】
【0011】(ここで、Rは任意に1個以上の同一のま
たは異なるハロゲン基によって置換されたアルキル、シ
クロアルキル、アリールまたはアラルキルであり、Xは
強酸のアニオンである)の1,3−ビス(1,2,4−
トリアゾール−1−イル)−プロパン−2−オール誘導
体の製造のための位置特異的方法が驚くべきことに発見
された。本方法は、一般式II、
【化16】
【0012】(RおよびXは上記の通りである)のオキ
シラン酸性塩を、または一般式II’、
【化17】
【0013】(RおよびXは上記の通りである)のオキ
シランを、酸性条件下で式III、
【化18】
【0014】の4H−4−アミノ−1,2,4−トリア
ゾールと反応させ、任意に式Iaの化合物を脱アミンさ
せて式Iの化合物を形成することを含む。
【0015】本発明の好ましい態様において、本方法は
酸の存在下で一般式II’のオキシランを用いるよりも
むしろ上記の一般式IIのオキシラン酸性塩を用いて行
われる。
【0016】好ましくはXはクロリド、スルフェート、
p−トルエンスルホネートおよびメタンスルホネートか
らなる群より選ばれる強酸のアニオンである。
【0017】本発明の方法において、上記の式Iの化合
物は上記の式Iaの中間化合物の脱アミンによって製造
され、この中間化合物はそれ自体が新規であり、この中
間化合物は以前に式Iの製造においての使用のために教
示または提案されていない。これらの新規の中間体は、
式Iの化合物の製造のためにここで記載されて例示され
るように、望むならば、単離されることができ、または
現場で反応することができる。
【0018】記載されるように、本発明の方法におい
て、式IIIの4−アミノ−1,2,4−トリアゾール
が用いられ、ここで、4−アルキル化の可能性はアミノ
基によって妨害される。
【0019】Bret A. Astleford らによるJ. Org. Che
m., Vol.54, No.3, p.731 (1989) は式VII、
【化19】
【0020】の1−(2,4−ジクロロフェニル)−2
−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)エタ
ノンの合成について記載しており、この合成法は、位置
特異的方法において、4H−4−アミノ−1,2,4−
トリアゾール(III)を式VIII、
【化20】
【0021】の2−クロロ−2’,4’−ジクロロアセ
トフェノンとの縮合で用いて、異性体的に純粋なIX
【化21】 の塩酸塩を生じ、それから硝酸ナトリウムにより脱アミ
ンして式VIIの1−2,4−ジクロロフェニル−1−
2−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)エ
タノンを与える。
【0022】しかし、記載されるように、前記のAstlef
ord らの文献は4−アミノ−1,2,4−トリアゾール
のオキシランとの反応を教示しておらず、以下の比較例
Aに示すように、文献中で記載される条件下でこのよう
な反応を試みたとき、フルコナゾールがほんの少量の成
分である複合生成混合物が得られる。
【0023】同様に、以下の比較例Bに記載されるよう
に4−アミノ−1,2,4−トリアゾールをトリアゾー
ルの代わりに用いて英国特許第2,099,818 号の実施例D
に開示された反応条件を試みたとき、反応混合物中に望
ましい生成物は実質的に存在しなかった。
【0024】Astleford らおよび英国特許第2,099,818
号の従来技術に記載されるトリアゾールもしくはアミノ
トリアゾールとクロリド、またはトリアゾールとオキシ
ランの反応は塩基の反応条件を指定している。本発明の
アミノトリアゾールとオキシランの反応は驚くべきこと
に酸性条件を必要とする。
【0025】特に好ましい態様において、前記の強酸の
アニオンはメタンスルホネートまたはp−トルエンスル
ホネートである。
【0026】本発明の方法は、好ましくは式Iの化合物
を形成するための式Iaの化合物の脱アミンを含み、本
発明の特に好ましい態様において、位置特異的方法を提
供し、ここで、Rは2,4−ジフルオロフェニルであ
り、それによってこの方法は式IVのフルコナゾールを
提供する。
【0027】分かるとおり、一旦フルコナゾールが本発
明の新規の方法によって製造されると、それまたは医薬
上許容されるそれの塩は、例えば、英国特許第2,099,81
8 号に教示されるように製薬組成物の製造のために用い
られうる。ここで、その教示を参考文献として取り入れ
る。
【0028】こうして、前記の特許に知られ、教示され
るように、好ましい医薬上許容される塩は酸付加塩であ
る。式Iの化合物の医薬上許容される酸付加塩は強酸か
ら形成され、塩酸塩、臭化水素塩および硫酸塩のような
医薬上許容されるアニオンを含有する無毒性の酸付加塩
を形成する。
【0029】塩は従来の手順、例えば、等モル量の遊離
塩基および望ましい酸を含有する溶液を混合することに
よって得ることができ、要求される塩は不溶性であれば
濾過によって回収されまたは溶剤の蒸発によって回収さ
れる。
【0030】このように、本発明は、人体への菌類感染
を処置するのに用いられる、本発明の方法によって製造
された式Iの化合物または医薬上許容されるそれの塩を
も提供する。
【0031】更に、本発明の方法におけるオキシランも
しくはオキシラン酸性塩と4H−4−アミノ−1,2,
4−トリアゾールの間の反応の一般原理は置換オキシラ
ンもしくはオキシラン酸性塩が1,2,4−トリアゾー
ルと反応することが望ましいような同様の例に用いられ
ることができ、即ち、このような例は、オキシランは式
XI、
【0032】
【化22】 であり、またはオキシラン酸性塩は式XIa、
【0033】
【化23】 であり、ここで、Rは上記に定義の通りであり、R1
ヒドロキシ、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、ア
リール、アラルキルまたは複素環式基であって、各々は
任意に置換または未置換である。
【0034】このように、本発明は一般式XIIおよび
XIIa、
【化24】 (ここで、Rは上記に定義の通りであり、R1 はヒドロ
キシ、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、アリー
ル、アラルキルまたは複素環式基であって、各々は任意
に置換または未置換であり、Xは強酸の塩である)の1
−(1,2,4−トリアゾール−1−イル)−プロパン
−2−オール誘導体の製造のための位置特異的方法にも
関し、この方法は、一般式XIa、
【0035】
【化25】 のオキシラン酸性塩(ここで、R、R1 およびXは上記
に定義の通りである)、または一般式XI、
【0036】
【化26】 のオキシラン(ここで、R、R1 およびXは上記に定義
の通りである)を、酸性条件下で、式III、
【0037】
【化27】 の4H−4−アミノ−1,2,4−トリアゾールと反応
させること、および、式Iの化合物を形成するために任
意に式Iaの化合物を脱アミンすること、を含む。
【0038】上記の方法が用いられうるこのような反応
の例は、Drugs of the Future, Vol.18, pp. 424〜427
(1993)に記載される(R)−(−)−2−(2,4−ジ
フロロフェニル)−2,3−エポキシプロパノールと
1,2,4−トリアゾールの反応であり、ここで、1,
2,4−トリアゾールが4H−4−アミノ−1,2,4
−トリアゾールによって置き換えられ、望ましい生成物
を生じるために本明細書に記載される条件が適用されう
る。
【0039】人体への使用のために、式Iの抗真菌性化
合物(またはその塩)は単独で投与されてもよいが、意
図される投与法および標準製薬手順を考慮して選択され
た医薬用担体と混合して一般には投与される。例えば、
スターチまたはラクトースのような付形剤を含有するタ
ブレットの形で、または単独または付形剤と混合するか
のいずれかでカプセルもしくはオブール(ovule)とし
て、或いは香味剤または着色剤を含有するエリキシルま
たは懸濁液の形で経口的に投与されてよい。それは非経
口的に静脈内に、筋肉内にまたは皮下に注射されてよ
い。非経口的な投与については、他の物質、例えば、溶
液を等張性にするために充分な塩またはグルコースを含
みうる滅菌水性溶液の形で最も良好に用いられる。
【0040】患者への経口または非経口投与に関して
は、式Iの抗真菌性化合物の1日当たりの服用量は、経
口または非経口のいずれかの経路で投与されるときに
0.1〜5mg/kg(分割して服用して)であろうと
期待される。このように、化合物のタブレットまたはカ
プセルは、一回に1個または2個以上の投与に対して、
おおよそ5mg〜0.5gの活性化合物を含むことが期
待されうる。医師はいかなる場合にも個々の患者に最も
適切な実際の量を決め、それは特定の患者の年齢、体重
および応答によって変化するであろう。上記の服用量は
平均的な場合の代表例である。勿論、より高いまたはよ
り低い服用量が有利である場合が存在でき、そのような
服用量は本発明の範囲内である。
【0041】別には、式Iの抗真菌性化合物は坐薬また
は膣坐薬の形で投与されても、またはローション、溶
液、軟膏または粉末の形で局所的に適用されてもよい。
例えば、それはポリエチレングリコールまたは液状パラ
フィンの水性エマルジョンからなる軟膏に混入されても
よく、またはそれは、必要ならば安定剤および保存剤に
濃縮されて混入されてもよい。
【0042】本発明の方法は好ましくはアルコール、
水、ジメチルスルホキシド、ジメチルホルムアミド、ア
セトニトリル等の中において50〜100℃で行われ、
より好ましくは沸騰2−プロパノール中で行われ、次い
で硝酸ナトリウムで脱アミンされる。
【0043】示すように、Rは好ましくはハロゲン置換
アリール基であり、Rが2,4−ジフルオロフェニルで
あるときは、得られる生成物はフルコナゾール(IV)
である。
【0044】本発明の方法によると、IVは実質的に純
粋な状態で単離され、カラムクロマトグラフィーは必要
ない。英国特許第2,099,818 号と反して、異性体副生成
物が、粗反応混合物中でさえ観測されない。フルコナゾ
ールの収率も英国特許第2,099,818 号に開示された収率
よりも優れている。
【0045】本発明の態様がより完全に理解され、評価
されるように特定の好ましい態様に関連させて次の実施
例で本発明は説明されるが、本発明をこれらの特定の態
様に制限することは意図しない。これに反して、添付の
請求項に規定される本発明の範囲に包含されうる全ての
変更、改良および同等なことを網羅することを意図す
る。このように、好ましい態様を含む次の実施例は本発
明の実施を例示するために用いられ、示された特定の例
は実施例の方法によるものであり、本発明の好ましい態
様の例示的な議論の目的のみであり、最も有用で、明確
な手順の説明並びに本発明の原理および概念的な態様を
容易に理解できると信じられるために示されることが理
解される。
【0046】実施例1 [2−ヒドロキシ−2−(2’,4’−ジフルオロフェ
ニル)−3−(1H−1,2,4−トリアゾール−1−
イル)プロピル]−1−(4H−1,2,4−トリアゾ
リウム)メタンスルホネートの製造 Rが2,4−ジフルオロフェニルであり、Xがメタンス
ルホネートアニオンである式IIのオキシラン塩(4.
8g)、4H−4−アミノ−1,2,4−トリアゾール
(III)(1.5g)および2−プロパノール(50
0ml)の混合物を35時間加熱して還流した。生成物
を結晶化させ、それから2−プロパノールから再結晶化
させて1.35g(27%)の白色結晶物質を生じた。
M.p.は98〜101℃であり、UV(エタノール)
最大値204nm(ε=11,200)、最大値201
nm(ε=645)、最大値266nm(ε=537)
っであった。
【0047】実施例2 2−(2’,4’−ジフルオロフェニル)1,3−ビス
(1,2,4−トリアゾール−1−イル)プロパン−2
−オール(フルコナゾール)(IV)の製造 Rが2,4−ジフルオロフェニルであり、Xがメタンス
ルホネートアニオンである式IIのオキシラン塩(16
7g)、4H−4−アミノ−1,2,4−トリアゾール
(III)(84g)および2−プロパノール(500
ml)の混合物を7時間加熱して還流し、その後、溶剤
を真空中で蒸発させて乾固させた。上記の式Iaの新規
の中間体化合物を含む残留物を水(2000ml)に溶
解させ、エチルアセテート洗浄した。濃塩酸(180m
l)を冷却された(5℃)水溶液に加え、それから水
(250ml)中の亜硝酸ナトリウム(72.5g)を
滴下して加えた(5〜7℃)。この混合物を室温に加熱
し、メチレンクロリドを加え、次いで水酸化アンモニウ
ムを加えてpH8にした。メチレンクロリド層を分離
し、水溶液をメチレンクロリドで洗浄した。混合したメ
チレンクロリド溶液を水酸化アンモニウム(1%)で洗
浄し、蒸発乾固させた。このメチレンクロリド溶液のク
ロマトグラフィーによる検定は130gのフルコナゾー
ルが存在することを示した。
【0048】生成物を塩酸溶液中への溶解により更に純
粋化させて、水酸化アンモニウムで中和して沈澱させ
た。表題の化合物がイソプロパノールから再結晶化し
て、英国特許第2,099,818 号により製造された物質と完
全に一致した物理特性および分光特性を有する93gの
白色結晶物質が得られた。収率は92.9g(60.5
%)であり、M.p.は138〜140℃であった。
【0049】実施例3 フルコナゾールの別の製造法 Rが2,4−ジフルオロフェニルである式II’のオキ
シラン(410mg)、4H−4−アミノ−1,2,4
−トリアゾール(284g)および2−プロパノール
(1.5ml)中のメタンスルホン酸(190mg)の
混合物を4時間加熱して還流し、その後、溶剤を真空中
で蒸発させて乾固させた。残留物を水(6ml)に溶解
させ、5℃に冷却し、濃塩酸(1ml)を加え、次いで
水(2ml)中の亜硝酸ナトリウム(300mg)の溶
液を滴下して加えた。得られた溶液を室温まで放置して
温め、メチレンクロリド(6ml)を加え、水酸化アン
モニウムによりpH10に調整し、相は分離した。
【0050】クロマトグラフィーの手段によって有機相
中にフルコナゾールの実質的な存在が示されたが、反応
混合物は実施例2の好ましい方法で得られたものよりも
複合されていた。
【0051】比較例A フルコナゾールの試験的製造 nが0であり、Rが2,4−ジフルオロフェニルである
式II’のオキシラン(500mg)、4H−4−アミ
ノ−1,2,4−トリアゾール(176mg)および2
−プロパノール(4ml)の混合物を4時間加熱して還
流した。次いで、溶剤を真空中で除去し、残留物を水
(6ml)に溶解させ、冷却し、濃塩酸(1.5ml)
を加え、次いで水(2ml)中の亜硝酸ナトリウム(3
00mg)溶液を滴下して加えた。得られた溶液を室温
まで放置して温め、メチレンクロリド(6ml)を加
え、混合物のpHを水酸化アンモニウムにより10に調
整し、相は分離した。
【0052】有機相のクロマトグラフィーによる分析に
よりフルコナゾールがほんの少量である複合生成混合物
であることが判明した。
【0053】比較例B フルコナゾールの試験的製造 Rが2,4−ジフルオロフェニルであり、Xがメタンス
ルホネートアニオンである式IIのオキシラン塩(1.
68g)、4H−4−アミノ−1,2,4−トリアゾー
ル(840mg)およびジメチルホルムアミド(9m
l)中の無水炭酸カリウム(2.27g)の混合物を9
0℃に4.5時間加熱して、そこでそれを5℃に冷却し
て、濃塩酸(4ml)を加えた。水(6ml)中の亜硝
酸ナトリウム(700mg)溶液を滴下して加え、得ら
れた溶液を室温まで放置して温め、メチレンクロリド
(12ml)を加え、混合物のpHを水酸化アンモニウ
ムにより10に調整し、相は分離した。
【0054】有機相のクロマトグラフィーによる分析に
よりフルコナゾールを含まない複合生成混合物であるこ
とが判明した。
【0055】比較例C フルコナゾールの試験的製造 アセトニトリル(3ml)中の炭酸カリウム(69m
g)、エポキシド塩II(50mg)およびアミノトリ
アゾールV(25mg)の懸濁液を21時間加熱して還
流した。反応混合物のクロマトグラフィー試験は出発物
質のみの存在を示した。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式IおよびIa、 【化1】 (ここで、Rは任意に1個以上の同一のまたは異なるハ
    ロゲン基によって置換されたアルキル、シクロアルキ
    ル、アリールまたはアラルキルであり、Xは強酸のアニ
    オンである)の1,3−ビス(1,2,4−トリアゾー
    ル−1−イル)−プロパン−2−オール誘導体の製造の
    ための位置特異的方法であって、前記の方法は、一般式
    II、 【化2】 (RおよびXは上記の通りである)のオキシラン酸性塩
    を、または一般式II’、 【化3】 (RおよびXは上記の通りである)のオキシランを、酸
    性条件下で式III、 【化4】 の4H−4−アミノ−1,2,4−トリアゾールと反応
    させること、および、任意に式Iaの化合物を脱アミン
    させて式Iの化合物を形成させることを含む方法。
  2. 【請求項2】 一般式IおよびIa、 【化5】 (ここで、Rは任意に1個以上の同一のまたは異なるハ
    ロゲン基によって置換されたアルキル、シクロアルキ
    ル、アリールまたはアラルキルであり、Xは強酸のアニ
    オンである)の1,3−ビス(1,2,4−トリアゾー
    ル−1−イル)−プロパン−2−オール誘導体の製造の
    ための請求項1に記載の位置特異的方法であって、前記
    の方法は、一般式II、 【化6】 (RおよびXは上記の通りである)のオキシラン酸性塩
    を、酸性条件下で式III、 【化7】 の4H−4−アミノ−1,2,4−トリアゾールと反応
    させることを含む方法。
  3. 【請求項3】 Rがハロゲン置換アリール基である請求
    項1に記載の位置特異的方法。
  4. 【請求項4】 Rが2,4−ジフルオロフェニルである
    請求項3に記載の位置特異的方法。
  5. 【請求項5】 Xがクロリド、スルフェート、p−トル
    エンスルホネートおよびメタンスルホネートからなる群
    より選ばれる強酸のアニオンである請求項1に記載の位
    置特異的方法。
  6. 【請求項6】 強酸のアニオンがメタンスルホネートで
    ある請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 強酸のアニオンがp−トルエンスルホネ
    ートである請求項5に記載の方法。
  8. 【請求項8】 式Iの化合物を形成するための式Iaの
    化合物の脱アミンを含む請求項1に記載の方法。
  9. 【請求項9】 一般式IIで規定されるオキシランと4
    H−4−アミノ−1,2,4−トリアゾールとを、オキ
    シラン1モル当たり少なくとも1当量の酸の存在下で反
    応させることを含む請求項1に記載の方法。
  10. 【請求項10】 請求項1に記載の方法によって製造さ
    れた、人体への菌類感染の処置のために使用のための式
    Iの化合物または医薬上許容される塩。
  11. 【請求項11】 一般式XIIおよびXIIa、 【化8】 (ここで、Rは任意に1個以上の同一のまたは異なるハ
    ロゲン基によって置換されたアルキル、シクロアルキ
    ル、アリールまたはアラルキルであり、R1 はヒドロキ
    シ、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、複素環式基
    であって、各々任意に置換または未置換であり、Xは強
    酸のアニオンである)の1−(1,2,4−トリアゾー
    ル−1−イル)−プロパン−2−オール誘導体の製造の
    ための位置特異的方法であって、前記の方法は、一般式
    XIa、 【化9】 (R、R1 およびXは上記の通りである)のオキシラン
    酸性塩を、または一般式XI、 【化10】 (R、R1 およびXは上記の通りである)のオキシラン
    を、酸性条件下で式III、 【化11】 の4H−4−アミノ−1,2,4−トリアゾールと反応
    させること、および、任意に式Iaの化合物を脱アミン
    させて式Iの化合物を形成させることを含む方法。
JP6057563A 1993-03-29 1994-03-28 1,3−ビス(1,2,4−トリアゾール−1−イル)−プロパン−2−オール誘導体の製造法 Pending JPH06340637A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
IL105200A IL105200A (en) 1993-03-29 1993-03-29 Regiospecific processes for the preparation of 1, 3-bis (1, 2, 4-triazol-1-yl)-propan- 2-ol derivatives
IL105200 1993-03-29

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06340637A true JPH06340637A (ja) 1994-12-13

Family

ID=11064666

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6057563A Pending JPH06340637A (ja) 1993-03-29 1994-03-28 1,3−ビス(1,2,4−トリアゾール−1−イル)−プロパン−2−オール誘導体の製造法

Country Status (15)

Country Link
US (1) US5484936A (ja)
EP (1) EP0618198B1 (ja)
JP (1) JPH06340637A (ja)
KR (1) KR940021536A (ja)
AT (1) ATE192440T1 (ja)
AU (1) AU683443B2 (ja)
CA (1) CA2119995A1 (ja)
DE (1) DE69424215T2 (ja)
DK (1) DK0618198T3 (ja)
ES (1) ES2145097T3 (ja)
HU (1) HUT70751A (ja)
IL (1) IL105200A (ja)
NZ (1) NZ260190A (ja)
SK (1) SK281688B6 (ja)
ZA (1) ZA942093B (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022177016A1 (ja) * 2021-02-22 2022-08-25 株式会社クレハ アゾール誘導体の製造方法

Families Citing this family (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
NZ270418A (en) 1994-02-07 1997-09-22 Eisai Co Ltd Polycyclic triazole & imidazole derivatives, antifungal compositions
CA2139079C (en) * 1994-12-23 1996-05-28 K.S. Keshava Murthy Commercial process for the manufacture of fluconazole and intermediates useful in the manufacture thereof
NZ272586A (en) * 1995-07-17 1996-10-28 Apotex Inc Process for preparing fluconazole and triazolylepoxypropane precursors
WO2004000835A1 (de) * 2002-06-24 2003-12-31 Basf Aktiengesellschaft Verfahren zur herstellung von 1,2,4-triazolylmethyl-oxiranen
GB0900786D0 (en) * 2009-01-19 2009-03-04 Natracine Uk Ltd Therapeutic compositions
BR102013027313B1 (pt) * 2013-10-23 2019-06-18 Iharabras S.A. Indústrias Químicas Processo para a preparação seletiva de (1h-1,2,4-triazol-1-il) alcanóis, composto hidrazinil alcanol obtido por tal processo e seu uso
US11225463B2 (en) * 2016-11-28 2022-01-18 Cellix Bio Private Limited Compositions and methods for the treatment of oral infectious diseases

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU529930B2 (en) * 1979-03-07 1983-06-23 Zeneca Limited Fungicidal triazole derivatives
NZ208653A (en) * 1980-08-18 1985-09-13 Ici Plc Certain ethylene and 2-halogenoethanols
GB2099818A (en) * 1981-06-06 1982-12-15 Pfizer Ltd Triazoles
DE3262386D1 (en) * 1981-06-06 1985-03-28 Pfizer Ltd Antifungal agents, processes for their preparation, and pharmaceutical compositions containing them
IT1249211B (it) * 1990-06-08 1995-02-20 Ind Chimica Srl Processo per la preparazione di triazolil isopropanoli in particolare fluconazolo

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022177016A1 (ja) * 2021-02-22 2022-08-25 株式会社クレハ アゾール誘導体の製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
HUT70751A (en) 1995-10-30
US5484936A (en) 1996-01-16
IL105200A0 (en) 1993-07-08
IL105200A (en) 1997-03-18
KR940021536A (ko) 1994-10-19
EP0618198A1 (en) 1994-10-05
CA2119995A1 (en) 1994-09-30
SK34994A3 (en) 1995-02-08
DE69424215T2 (de) 2000-11-30
NZ260190A (en) 1995-03-28
EP0618198B1 (en) 2000-05-03
SK281688B6 (sk) 2001-06-11
DE69424215D1 (de) 2000-06-08
HU9400871D0 (en) 1994-06-28
DK0618198T3 (da) 2000-08-07
ATE192440T1 (de) 2000-05-15
AU5907794A (en) 1994-10-06
AU683443B2 (en) 1997-11-13
ZA942093B (en) 1995-01-13
ES2145097T3 (es) 2000-07-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR880001374B1 (ko) 항우울증 치료제인 2-펜옥시알킬-1,2,4-트리아졸-3-온 및 그의 제조방법
NO793673L (no) Hydroksypropyl-triazoler, fremgangsmaate til deres fremstilling samt deres anvendelse som legemiddel
EP0618198B1 (en) Process for the preparation of derivatives of 1-(1,2,4-triazol-1-yl)-propan-2-ol
IE56055B1 (en) Triazole antifungal agents
CA2031892C (en) Triazole derivatives
JPS6346072B2 (ja)
JPS6121630B2 (ja)
AU694944B2 (en) Novel triazole compound and production process and use thereof
US4987144A (en) 1,3-bis(1,2,4-triazol-1-yl)2-(4-trifluoromethylphenyl)propan-2-ol useful for the prevention and/or treatment of deep-seated mycosis
JP2000507275A (ja) 真菌感染の治療剤としての新規なトリアゾール類
US6710049B2 (en) Azole compounds as anti-fungal agents
US9758490B2 (en) Antifungal compounds of (arylalkyl) azole derivatives in the structure of oxime ester
JP3437695B2 (ja) アゾリルアミン誘導体
CS228931B2 (cs) Způsob výroby 2-(2,4-difluorfenyl)-l,3-bis(lH-l,2,4-triazol-l-yl)propan- -2-oiu
JP2798094B2 (ja) 抗菌剤としてのジクロロ置換イミダゾール誘導体
US4558048A (en) Method of treating diarrhoea using indole compounds
US6153616A (en) Triazoles as therapeutic agents for fungal infections
US4207320A (en) Amino-substituted imidazo[1,2-a:3,4-a']diquinolin-15-ium salts compositions and method of use
IE832677L (en) Triazoles.
JP2768830B2 (ja) アゾリルアミン誘導体
EP0575923A1 (en) Triazole Derivatives
WO2003008391A1 (en) Azole compounds as anti-fungal agents
FR2460948A1 (fr) Nouveaux derives imidazolylethoxymethyliques du thiazole, utiles comme medicaments, leur procede de preparation et compositions therapeutiques les contenant
JPH07316140A (ja) 新規トリアゾール化合物及びその製法並びにその用途
NZ270798A (en) 1-(1,2,4-triazolyl)-3-methyl-2-phenyl-4-mercapto (or heteroarylalkyl)butan-2-ol derivatives; antifungal medicaments

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040511