JPH07316140A - 新規トリアゾール化合物及びその製法並びにその用途 - Google Patents

新規トリアゾール化合物及びその製法並びにその用途

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JPH07316140A
JPH07316140A JP7094558A JP9455895A JPH07316140A JP H07316140 A JPH07316140 A JP H07316140A JP 7094558 A JP7094558 A JP 7094558A JP 9455895 A JP9455895 A JP 9455895A JP H07316140 A JPH07316140 A JP H07316140A
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JP
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halogen atom
compound represented
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Application number
JP7094558A
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English (en)
Inventor
Hiroyoshi Kodama
浩宜 児玉
Michihiko Kawaguchi
道彦 川口
Yoshiyuki Kato
善行 加藤
Yoshiki Niwano
吉己 庭野
Masanori Yoshida
正徳 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Nohyaku Co Ltd
Original Assignee
Nihon Nohyaku Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【構成】 一般式(I) : 【化1】 〔式中,R1 及びR2 はH、ハロゲン又はC1 〜C6
リハロアルキル基を示し、R3 は置換されていてもよい
フェニル基又は置換されていてもよい複素芳香環基を示
し、XはS,SO2 又は−(CH2 )n −(n は0、1
乃至2の整数)を示す。但しR1 及びR2 が同時にHの
場合を除く。〕で表されるトリアゾール化合物またはそ
の薬理学的に許容される塩、及びその製法並びに抗真菌
剤。 【効果】 ヒトや動物に対する真菌感染の防除作用を有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、新規なトリアゾール化
合物又はその薬理学的に許容される塩を有効成分として
含有する抗真菌剤に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明のトリアゾール化合物と構造類似
の化合物が農業用殺菌活性を有することは、特開平1−
275566号公報に記載されているが、医療用の抗真
菌活性を有することは記載されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】近年、免疫不全あるい
は抗ガン剤等の使用などによる免疫力の低下による、真
菌症への感染が問題となっている。本発明者らはこのよ
うな現状において、抗真菌剤を提供すべく鋭意検討を行
った結果、低用量で抗真菌作用を示す一般式(I);
【化7】 〔式中,R1 及びR2 は同一又は異なって水素原子、ハ
ロゲン原子又はC1 〜C6 トリハロアルキル基を示し、
3 は置換されていてもよいフェニル基又は置換されて
いてもよい複素芳香環基を示し、XはS、SO2 又は−
(CH2 )n −(n は0、1乃至2の整数を示す)を示
す。但しR1 及びR2 が同時に水素原子の場合を除
く。〕で表される化合物を見出し本発明を完成させるに
到った。
【0004】前記一般式(I)で表される置換基の定義
において、ハロゲン原子としては,フッ素原子、臭素原
子、塩素原子等が、トリハロアルキル基としては、トリ
フルオロメチル基、トリクロロメチル基等が、複素芳香
環基としては1,2,4-トリアゾリル基、チアゾリル基、イ
ソチアゾリル基、チエニル基、フリル基、ピリジル基、
イミダゾリル基、ピラジニル基、オキサゾリル基、イソ
キサゾリル基、チアゾリル基、チアジアゾリル基、ピラ
ゾリル基、イミダゾピリミジル基、ベンゾチアゾリル
基、ベンズイミダゾリル基等が、フェニル基及び複素芳
香環基は置換されていてもよく、置換基としては、例え
ばフッ素原子、臭素原子、塩素原子等のハロゲン原子、
例えばメチル、エチル、n-プロピル、イソプロピル、n-
ブチル、イソブチル、sec-ブチル、tert- ブチル、n-ペ
ンチル、1-メチルブチル、2-メチルブチル、1,2-ジメチ
ルプロピル、n-ヘキシル、1-メチルペンチル、2-メチル
ペンチル、3-メチルペンチル、1,1-ジメチルブチル、1,
2-ジメチルブチル、2,2-ジメチルブチル、1,3-ジメチル
ブチル、2,3-ジメチルブチル、3,3-ジメチルブチル、1-
エチルブチル、2-エチルブチル、1,1,2-トリメチルプロ
ピル、1,2,2-トリメチルプロピル、1-エチル-1- メチル
プロピル、1-エチル-2- メチルプロピル等のC1 〜C6
アルキル基、例えばメトキシ、エトキシ、n-プロポキ
シ、イソプロポキシ、n-ブトキシ、イソブトキシ、sec-
ブトキシ、tert- ブトキシ、n−ペントキシ、n−ヘキ
シルオキシ等のC1 〜C6 アルコキシ基、例えばメチル
チオ、エチルチオ、n-プロピルチオ、イソプロピルチ
オ、n-ブチルチオ、イソブチルチオ、sec-ブチルチオ、
tert- ブチルチオ等のC1 〜C6 アルキルチオ基、例え
ばフルオロメチル、クロロメチル、ブロモメチル、ジフ
ルオロメチル、ジクロロメチル、ジブロモメチル、トリ
クロロメチル、トリフルオロメチル、2-フルオロエチ
ル、2-クロロエチル、2-ブロモエチル、1,1,1-トリフル
オロエチル、2,2,2-トリフルオロエチル等のC1 〜C6
ハロアルキル基、例えば1-クロロエトキシ、1-ブロモエ
トキシ、3-ブロモ-n- プロポキシ、ジフルオロメトキ
シ、1,1,1-トリフルオロエトキシ、1,1,2-トリフルオロ
エトキシ等のC1 〜C6 ハロアルコキシ基、2-クロロエ
チルチオ、2-ブロモエチルチオ、3-ブロモ-n- プロピル
チオ、1,1,1 −トリフルオロエチルチオ、2,2,2-トリフ
ルオロエチルチオ等のC1 〜C6 ハロアルキルチオ基、
シアノ基、アミノ基、ニトロ基、イミノ基、ホルミル
基、ホルミルヒドラゾニルメチル基、芳香族複素環基が
挙げられる。
【0005】本発明において好ましい置換基としては、
1 及びR2 が同一又は異なってハロゲン原子、C1
4 トリハロアルキル基、R3 がハロゲン原子、C1
4ハロアルコキシ基、C1 〜C4 アルキルチオ基、C
1 〜C4 ハロアルキルチオ基、ニトロ基、シアノ基、
1,2,4−トリアゾリル基から選ばれる基1〜2個の
置換基で置換されたフェニル基、Xが単結合、C1 〜C
2 アルキレン基が挙げられる。
【0006】一般式(I)で表される化合物は、2種類
のジアステレオマーが存在し、それらは、公知の方法、
例えばシリカゲルカラムクロマトグラフィー或いは、高
速液体クロマトグラフィー等の方法を用いて分離するこ
とができる。またそれぞれのジアステレオマーは公知の
方法、例えば光学活性分割カラム等で各エナンチオマー
に分離できる。従って、本発明の一般式(I)で表され
る化合物は、これらのジアステレオマー及びエナンチオ
マーの分離されたもの、およびこれらの混合物を包含す
るものである。本発明の一般式(I)で表される化合物
はそのままで、あるいはその酸付加塩の形状で抗真菌剤
として使用することができ,用いられる酸としては、塩
酸、硫酸、硝酸等の無機酸、シュウ酸、メタンスルホン
酸等の有機酸が挙げられる。
【0007】一般式(I)で表される化合物は、例えば
下記に示す方法により合成することができる。
【化8】A)法 (式中R1 、R2 、R3 及びXは前記に同じ) 即ち、一般式(I)で表される化合物は一般式(II)で
表される化合物を金属触媒の存在下に水素添加するか又
は水素化剤を用いて還元することにより得ることができ
る。金属触媒としてはパラジウム、ロジウム、白金等の
金属単体が使用できる。また、それらは、炭素、アルミ
ナ等の担体に保持した形でも使用することができる。本
反応を行うに当たっての金属触媒の量は、一般に触媒量
でよいが、必要により当量から過剰量を用いてもよい。
【0008】本反応で使用できる溶媒としては、本反応
の進行を阻害しないものであればよく、例えばメタノー
ル、エタノール、アセトニトリル、ジメチルホルムアミ
ド、酢酸、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラ
ン、水及びこれらから選択される溶媒を組み合わせた混
合溶媒を用いることができる。反応温度はー20℃乃至
溶媒の沸点域から適宜選択すればよい。反応時間は、反
応温度、反応スケールによって変動するが0.5乃至4
8時間の範囲から適宜選択すればよい。反応終了後、目
的物は通常の方法で精製されるが、エナンチオマーは、
例えば光学異性分離用カラムなどの通常の方法によって
分離される。
【0009】また別の還元方法として、適当な水素化剤
を用いて還元することもできる。水素化剤としては、水
素化リチウムアルミニウム、ボラン、アルミニウムヒド
リド、ジイソブチルアルミニウムヒドリド等を使用する
ことができる。本反応を行うにあたっての水素化剤のモ
ル比は、等モルでもよいが、必要に応じ過剰量用いても
よい。本反応で使用できる溶媒としては、本反応の進行
を阻害しないものであればよく、例えばメタノール、エ
タノール、ジエチルエーテル、塩化メチレン、テトラヒ
ドロフラン及びこれらから選択される溶媒を組み合わせ
た混合溶媒を用いることができる。反応温度はー80℃
乃至溶媒の沸点域から適宜選択すればよい。反応時間
は、反応温度、反応スケールによって変動するが0.5
乃至48時間の範囲から適宜選択すればよい。
【0010】一般式(II)で表される化合物は特開平1
−275566号及びEP−613890Aに記載の方
法によって合成することができる。
【化9】 (式中,R1 、R2 、R3 及びXは前記に同じ)
【0011】B法)一般式(I)で表される化合物は、
一般式(IV)で表される化合物と1,2,4-トリアゾールを
塩基の存在下に不活性溶媒中で反応させて得られる。
【化10】 (式中、R1 、R2 、R3 及びXは前記に同じ)
【0012】本反応を行うに当たっての反応試剤のモル
比は等モル使用すればよいが、どちらか一方を過剰に用
いてもよい。本反応で使用できる溶媒としては、本反応
の進行を阻害しないものであればよく、例えばメタノー
ル、エタノール、アセトニトリル、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド、テトラヒドロフラン、酢
酸、水及びこれらから選択される溶媒を組み合わせた混
合溶媒を用いることができる。反応温度は−20℃乃至
溶媒の沸点域から適宜選択すればよい。反応時間は、反
応温度、反応スケールによって変動するが0.5乃至4
8時間の範囲から適宜選択すればよい。
【0013】一般式(IV)で表される化合物は、一般式
(VI)で表される化合物から公知の方法、例えばJ.Am.C
hem.Soc.,84,867(1962) 、Pesticide Science 31,457(1
991)の方法によって合成することができる。
【化11】 (式中,R1 、R2 、R3 及びXは前記に同じ)
【0014】一般式(V)で表される化合物は、一般に
以下の方法で合成できる。 A法)
【化12】 (式中、R1 、R2 、R3 及びXは前記に同じ、Bはハ
ロゲン原子を示す)即ち、一般式(VI)で表される化合
物を適当なメチル化剤でメチル化することにより合成す
ることができる。
【0015】B法)
【化13】 (式中,R1 、R2 、R3 、B及びXは前記に同じ) 即ち、一般式(VIII)で表されるベンゼン誘導体と一般
式(IX)で表される化合物のフリーデルクラフツ反応に
より得ることができる。
【0016】C法)Xが−(CH2 n −の場合
【化14】 (式中、R1 、R2 、R3 及びXは前記に同じ、B' は
塩素原子、臭素原子等のハロゲン原子、p−トルエンス
ルホニルオキシ基、メタンスルホニルオキシ基を示し、
nは1及び2の整数を示し、mは1乃至3の整数を示
す) 即ち、プロピオフェノン(X)からアルキル化またはア
ルドール縮合の後還元することにより得られる。
【0017】D法)Xが−S−、−SO2 −の場合
【化15】 (式中、R1 、R2 、R3 及びXは前記に同じ、X’は
−S−、−SO2 −を示す) 即ち、プロピオフェンオン(X)からヒドロキシブチロ
フェノン(XV)、或いはヒドロキシアクリロフェノン
( XVI)を中間体として、次に置換反応を行うことによ
り得られる。
【0018】E法)Xが−SO2 −の場合
【化16】 (式中,R1 、R2 、R3 及びXは前記に同じ) 即ち、XがSの化合物を適当な酸化剤、例えば過酸化水
素、m−クロロ過安息香酸等で酸化することにより得ら
れる。
【0019】次に、一般式(I)で表される化合物の代
表例を表1に示すが、本発明はこれらのみに限定される
ものではない。尚,表中のジアステレオマーAとBはシ
リカゲルTLC(展開溶媒として酢酸エチル/n−ヘキ
サン=1/0〜1/1の中から好ましいものを選んだ)
で測定したRf値の高いものをA、低いものをBとし
た。
【0020】
【表1】
【0021】
【表2】
【0022】
【表3】
【0023】
【表4】
【0024】
【表5】
【0025】
【表6】
【0026】
【実施例】次に本発明の実施例を示すが、本発明はこれ
らのみに限定されるものではない。 実施例1 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−〔1−メチ
ル−2(4−フルオロフェニル)−エチル−1−トリア
ゾリル−2−エタノール(化合物番号11)の合成 1) 2,4−ジフルオロプロピオフェノン4gとp−
フルオロベンズアルデヒド3.5gをメタノール40ml
に溶解し、室温で水酸化ナトリウム0.2gを加えて、
室温で一晩攪拌した。メタノールを減圧下に留去し、残
渣を水中に注ぎ込み、酢酸エチルで抽出した。有機層を
水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で
溶媒を留去した。残査をシリカゲルカラムクロマトグラ
フィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:5)にて精製
し2’,4’−ジフルオロフェニル)−1−メチル−3
−(4−フルオロフェニル)−アクリロフェノン3.0
gを得た。 収率45%
【0027】2) トリメチルスルホニウムヨード7.
4gをジメチルスルホキシド30mlに溶解し、15℃迄
冷却した。次いで15℃以下でt−ブトキシカリウム
4.1gを加え、同温度で1時間攪拌した。その後
2’,4’−ジフルオロフェニル)−1−メチル−3−
(4−フルオロフェニル)−アクリロフェノン2.0g
のジメチルスルホキシド10ml溶液を15℃以下で滴下
し、室温で一晩攪拌した。反応液を氷水中に注ぎ込み、
酢酸エチルで抽出し、有機層を水洗し、無水硫酸マグネ
シウムで乾燥した後、溶媒を減圧下で留去し、2−
(2,4−ジフルオロフェニル)−2−〔1−メチル−
2−(4−フルオロフェニル)−エテニル〕−オキシラ
ン2.0gを得た。 収率96%
【0028】3) 2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−2−〔1−メチル−2−(4−フルオロフェニ
ル)−エテニル〕−オキシラン2.0g、1,2,4−
トリアゾール1.9gおよびt−ブトキシカリウム1.
6gをN,N−ジメチルホルムアミド40ml中に溶解し
100℃で4時間攪拌した。その後室温まで冷却し、反
応液を氷水中に注ぎ込み、酢酸エチルで抽出した。有機
層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒
を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(酢酸エチル)で精製し2−(2,4−ジフル
オロフェニル)−2−〔1−メチル−2−(4−フルオ
ロフェニル)−エテニル〕−1−トリアゾリル−2−エ
タノール1.6gを得た。 収率36%
【0029】4) 2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−2−〔1−メチル−2−(4−フルオロフェニ
ル)−エテニル〕−1−トリアゾリル−2−エタノール
0.3gを酢酸20mlに溶解し、10%Pd−炭素0.
02gを加え常圧下で4時間水添を行った。反応終了
後、減圧下に酢酸を留去し、残査を水中に加え、炭酸水
素ナトリウムで中和した後酢酸エチルで抽出した。有機
層を水洗し、無水硫酸マグネシウム乾燥した。溶媒を減
圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフ
ィーで精製し2−(2,4−ジフルオロフェニル)−1
−トリアゾリル−3−メチル−4−(4−フルオロフェ
ニル)−2−ブタノール0.15gを得た。収率48%
【0030】実施例2 1) 1−トリアゾリル−2−(4−フルオロフェニ
ル)−3−メチル−4−(4−フルオロフェニル)−メ
ルカプト−2−ブタノール(化合物番号4)の合成 p−フルオロ−3−ヒドロキシアクリロフェノン0.5
gとトリエチルアミン0.3gを塩化メチレン30mlに
溶解し、氷冷下でメタンスルホン酸クロリド0.35g
を滴下し、室温で3時間攪拌した。反応液を水洗し、有
機層を無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で溶
媒を留去し、メタンスルホン酸ー1’−(4−フルオロ
フェニル)−2’−メチル−1’−オキソ−2’−プロ
ペニルエステル0.6gを得た。 収率83%
【0031】2) フルオロチオフェノール0.3gを
アセトン20mlに溶解し、次いで炭酸カリウム0.35
gを加え、氷冷下でメタンスルホン酸−1’−(4−フ
ルオロフェニル)−2’−メチル−1’−オキソ−2’
−プロペニルエステル0.6gを加えた。その後、室温
で4時間攪拌し、反応液を氷水中に注ぎ込み、酢酸エチ
ルで抽出した。有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥した後、溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサ
ン=1:5)で精製し4−フルオロ−3−(4−フルオ
ロフェニル)−メルカプトアクリロフェノン0.8gを
得た。 収率100%
【0032】3) トリメチルスルホニウムヨード2.
8gをジメチルスルホキシド50mlに溶解し、15℃迄
冷却した。次いで15℃以下でt−ブトキシカリウム
1.6gを加え、同温度で1時間攪拌した。その後、4
−フルオロ−3−(4−フルオロフェニル)−メルカプ
トアクリロフェノン0.8gのジメチルスルホキシド5
ml溶液を15℃以下で滴下し、室温で一晩攪拌した。反
応液を氷水中に注ぎ込み、酢酸エチルで抽出し、有機層
を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を
減圧下で留去し、2−(4−フルオロフェニル)−3−
メチル−4−(4−フルオロフェニル)−メルカプト−
1,2−エポキシ−3−ブテン0.8gを得た。 収率
95%
【0033】4) 2−(4ーフルオロフェニル)−3
−メチル−4−(4−フルオロフェニル)−メルカプト
−1,2−エポキシ−3−ブテン0.8gおよびt−ブ
トキシカリウム0.6gをN,N−ジメチルホルムアミ
ド30ml中に溶解し100℃で4時間攪拌した。その後
室温まで冷却し、反応液を氷水中に注ぎ込み、酢酸エチ
ルで抽出し、有機層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで
乾燥した後、溶媒を減圧下で留去し、残渣をシリカゲル
カラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン
=1:1)で精製し1−トリアゾリル−2−(4−フル
オロフェニル)−3−メチル−4−(4−フルオロフェ
ニル)−メルカプト−3−ブテン−2−オール0.4g
を得た。 収率39%
【0034】5) リチウムアルミニウムヒドリド0.
08gをテトラヒドロフラン10mlに加え,1−トリア
ゾリル−2−(4−フルオロフェニル)−3−メチル−
4−(4−フルオロフェニル)−メルカプト−3−ブテ
ン−2−オール0.2gのテトラヒドロフラン3ml溶液
を20分以上かけて滴下した。その後、室温で5時間以
上攪拌した後、常法に従い後処理を行い、生成物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル:n−ヘ
キサン=2:1)で精製し1−トリアゾリル−2−(4
−フルオロフェニル)−3−メチル−4−(4−フルオ
ロフェニル)−メルカプト−3−ブタノール0.15g
を得た。 収率75%
【0035】実施例3 1−トリアゾリル−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−3−メチル−4−(4−シアノフェニル)−2−
ブタノール(化合物番号7、8及び9)の合成 1) 2,4−ジフルオロプロピオフェノン19gをテ
トラヒドロフラン150mlに溶解し、ドライアイスーア
セトンバスで冷却下リリウムヘキサメチルジシラシドの
1Nテトラヒドロフラン溶液112mlを20分以上かけ
て滴下した。その後、同温度で1時間攪拌し、次いで4
−シアノベンジルブロミド14gのテトラヒドロフラン
50ml溶液を20分以上かけて滴下し、室温で一晩攪拌
した。反応液に飽和塩化アンモン水溶液を加えた後、水
中に注ぎ込み、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で溶媒
を留去した。残査をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:9)で精製し
2’,4’−ジフルオロ−2−メチル−3−(4−シア
ノフェニル)−プロピオフェノン13gを得た。 収率
41%
【0036】2)60%ナトリウムヒドリド1.0gを
ジメチルスルホキシド50mlに溶解し、60℃で1時間
攪拌した。15℃まで冷却しトリメチルスルホキソニウ
ムヨード5.6gを加えた。その後、室温で1時間攪拌
し、再び15℃迄冷却し2,4−ジフルオロ−2−メチ
ル−3−(4−シアノフェニル)−プロピオフェノン
2.4gのジメチルスルホキシド10ml溶液を加えた。
その後60℃で1時間攪拌し、室温まで冷却した後、氷
水中に注ぎ込み、酢酸エチルで抽出した。有機層を水洗
し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒を減圧下
で留去し、2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−
メチル−4(4−シアノフェニル)−1,2−ブタンオ
キサイド2.3gを得た。 収率95%
【0037】3) 2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−3−メチル−4−(4−シアノフェニル)−1,
2−ブタンオキサイド2.3gをN,N−ジメチルホル
ムアミド50ml中に溶解し、1,2,4−トリアゾール
2.1gおよびt−ブトキシカリウム2.0gを加え、
100℃で2時間攪拌した。その後室温まで冷却し、反
応液を氷水中に注ぎ込み、酢酸エチルで抽出した。有機
層を水洗し、無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、溶媒
を減圧下で留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1)で精製
し1−トリアゾリル−2−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−3−メチル−4−(4−シアノフェニル)−2−
ブタノール1.5gを得た。 収率52%4) 1−ト
リアゾリル−2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3
−メチル−4−(4−シアノフェニル)−2−ブタノー
ル1.2gを溶媒に溶解し、高速液体クロマトグラフィ
ーで分取用カラム(μ−ボンダースフェアー19mm×1
5cm)を用いて分取した。リテンションタイム〔早い〕
(エリトロ体)0.5gとリテンションタイム〔遅い〕
(トレオ体)0.4gを得た。
【0038】実施例4 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−3−メチル−5
−(4−トリアゾリルフェニル)−1−トリアゾリル−
ペンタン−2−オール(化合物番号37及び38)の合
成 1) 2,4−ジフルオロフェナシルブロマイド42g
をエタノール80mlに溶解し、NaBH4 3.3gを加
え室温で2時間攪拌した。反応液を氷水中に注ぎ込み、
酢酸エチルで抽出した。水洗、乾燥後、減圧下で溶媒を
留去し、1−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ブ
ロモプロパノール38gを得た。収率88%2)1−
(2,4−ジフルオロフェニル)−2−ブロモプロパノ
ール25gをジメチルスルホキシド80mlに溶解し、2
0℃以下で25%KOH水溶液100mlを加えた。20
℃で1時間攪拌後、反応液を氷水中に注ぎ込み、酢酸エ
チルで抽出した。水洗、乾燥後、減圧下で溶媒を留去
し、2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−プロピ
レンオキサイド14gを得た。 収率81%
【0039】3) リチウムアセチリド.エチレンジア
ミン17gと2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2
−プロピレンオキサイド14gをジメチルスルホキシド
40mlとヘキサメチルホスホロアミド45mlの混合溶媒
に室温で2日間攪拌した。反応液を氷水中に注ぎ込み、
酢酸エチルで抽出した。水洗、乾燥後、減圧下で溶媒を
留去し、濃縮残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィ
ー(酢酸エチル:n−ヘキサン=1:4)で精製し1−
(2,4−ジフルオロフェニル)−2−アセチレニル−
1−プロパノール9gを得た。 収率60% 4) 4−フルオロニトロベンゼン7gと1,2,4−
トリアゾール7g及び炭酸カリウム7.6gをN−メチ
ルピロリドン40mlに溶解し100℃で4時間攪拌し
た。室温まで冷却した後、反応液を水中に注ぎ込み酢酸
エチルで抽出した。1N−塩酸で洗浄した後、水洗、乾
燥し、減圧下で溶媒を留去し4−トリアゾリルニトロベ
ンゼン8gを得た。収率85%
【0040】5) 4−トリアゾリルニトロベンゼン5
gを酢酸20mlに溶解し、10%Pd−炭素0.3gを
加え、水素圧3kg/cm2 で水添した。反応液を水中に注
ぎ込みクロロホルムで抽出した。有機層を重曹水で洗浄
した後、水洗、乾燥し、減圧下で溶媒を留去し4−トリ
アゾリルアニリン3gを得た。 収率71% 6) 4−トリアゾリルアニリン3gを2.4N−塩酸
50mlに加え、5℃以下でNaNO2 5gの水6ml溶液
を滴下した。同温度で15分攪拌した後、KI11gの
水40ml溶液にそそぎ込み,室温で一晩攪拌した。不溶
物を濾過した後、濾液ジメチルエーテルで抽出した。有
機層をNaOH水溶液で洗浄した後、水洗、乾燥し、減
圧下で溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマト
グラフィー(酢酸エチル:n−ヘキサン=2:1)で精
製し4−トリアゾリルヨードベンゼン2.25gを得
た。収率45% 7) 1−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−アセ
チレニル−1−プロパノール0.3gとジクロロビスト
リフェニルフォスイニルパラジウム35mgと4−トリア
ゾリルヨードベンゼン0.45gと沃化銅20mgをトリ
エチルアミン10mlに加え室温で24時間攪拌した。反
応液を水中に注ぎ込み酢酸エチルで抽出し、水洗、乾燥
後、減圧下で溶媒を留去し、残査をシリカゲルカラムク
ロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製し、1−(2,
4−ジフルオロフェニル)−4−(4−トリアゾールフ
ェニル)−2−メチル−3−ブチン−1−オール0.4
gを得た。 収率71%
【0041】8) 1−(2,4−ジフルオロフェニ
ル)−4−(4−トリアゾールフェニル)−2−メチル
−3−ブチン−1−オール1.3gと10%Pd−炭素
0.2gをメタノール15mlに加え、水素圧1kg/cm2
で水添した。不溶物を濾過した後、濾液を水中に注ぎ込
み、酢酸エチルで抽出した。水洗、乾燥後、減圧下で溶
媒を留去し、1−(2,4−ジフルオロフェニル)−4
−(4−トリアゾールフェニル)−2−メチル−3−ブ
チルアルコール1.3gを得た。 収率99% 9) 1−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−(4
−トリアゾールフェニル)−2−メチル−3−ブチルア
ルコール1.3gを塩化メチレン20mlに溶解し、ピリ
ジニウムクロロクロメート1.3gを加え、室温で2時
間攪拌した。不溶物を濾過した後、濾液を減圧下で濃縮
し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(酢酸
エチル:n−ヘキサン=1:2)で精製し1−(2,4
−ジフルオロフェニル)−4−(4−トリアゾールフェ
ニル)−2−メチル−3−ブタン−1−オン0.6gを
得た。 収率46%
【0042】10) トリメチルスルホニウムヨード
0.9gをジメチルスルホキシド4mlに溶解し、15℃
まで冷却した。次いで15℃以下でt−ブトキシカリウ
ム0.5gを加え、同温度で1時間攪拌した。その後、
1−(2,4−ジフルオロフェニル)−4−(4−トリ
アゾールフェニル)−2−メチル−3−ブタン−1−オ
ン0.3gのジメチルスルホキシド1mlに溶液を15℃
以下で滴下し、室温で1時間攪拌した。室温まで冷却
後、反応液を氷水中に注ぎ込み、酢酸エチルで抽出し、
2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−〔1−メチ
ル−3−(4−トリアゾールフェニル)−プロピル〕−
オキシラン0.3gを得た。 収率96% 11) 2−(2,4−ジフルオロフェニル)−2−
〔1−メチル−3−(4−トリアゾールフェニル)−プ
ロピル〕−オキシラン0.3gと1,2,4−トリアゾ
ール0.24gとt−ブトキシカリウム0.2gをジメ
チルホルムアミド5mlに加え、100℃で5時間攪拌し
た。室温まで冷却後、反応液氷水中に注ぎ込み、酢酸エ
チルで抽出した。有機層を水洗後、無水硫酸マグネシウ
ムで乾燥し、溶媒を減圧下で留去した。残渣をシリカゲ
ルカラムクロマトグラフィー(酢酸エチル)で精製し、
Rf大(化合物番号37)70mgとRf小(化合物番号
38)40mgを得た。
【0043】本発明化合物は、人間や動物の真菌感染を
治療するのに有用な抗真菌剤である。たとえば、これら
は白癬菌属(Trichophyton),カンジダ属(Candida)、アス
ペルギルス属(Aspergills)等によってひきおこされる局
所性真菌感染、粘膜感染、全身性真菌感染の治療に用い
ることができる。本発明化合物は、単独で、もしくは医
薬上許容される不活性な担体または希釈剤からなる組成
物を経口もしくは非経口投与に適した投与剤型、例えば
液剤、錠剤、座剤、乳化剤、軟膏、クリーム、ローショ
ン、パップ剤等に調整して使用される。投与量は症状、
年齢、体重、投与形態等によって異なるが、全身的治療
の場合には、通常成人1日当たり体重1kg当たり0.0
5〜100mg、好ましくは0.5〜50mgを1回または
数回に分けて投与することができる。局所的治療におけ
る有効成分の濃度は0.001%〜5%、好ましくは
0.1〜2%が最適である。勿論、本剤の適用にあたっ
ては、他の抗真菌剤、抗菌剤、例えばアンホテシンB、
トリコマイシン、バリトイン、クロトリマゾールなどと
混合して使用してもよい。
【0044】次に処方例を示すが、本発明はこれらのみ
に限定されるものではない。尚、部は重量部を表す。 処方例1 本発明化合物 0.01部 を0.5%カルボキシメチルセルロース 99.9部 に懸濁させて懸濁液とした。 処方例2 本発明化合物 1部 ポリエチレングリコール400 99部 を混合溶解して塗布用液剤とした。
【0045】処方例3 本発明化合物 2部 ポリエチレングリコール 400 49部 ポリエチレングリコール 4000 49部 を加温下混合溶解した後、冷却して軟膏とした。 処方例4 本発明化合物 3部 1,2プロパンジオール 5部 グリセロールステアレート 5部 鯨ロウ 5部 イソプロピルミリステート 10部 ポリソルベート 4部 の混合物を加温し、冷却し、次いで攪拌しながら水68
部を加えクリームとした。
【0046】処方例5 本発明化合物 0.1部 ステアリルアルコール 5.0部 セタノール 5.0部 中鎖脂肪酸トリグリセリド 10.0部 ミリスチン酸イソプロピル 5.0部 ポリソルベート60 4.0部 モノステアリン酸ソルビタン 1.0部 パラオキシ安息香酸メチル 0.14部 パラオキシ安息香酸プロピル 0.06部 ジブチルヒドロキシトルエン 0.02部 精製水 残部 を常法に従って調整しクリームとした。
【0047】試験例1 Sabouraudp's glucose broth 9.8mlに Candida albi
cans IFO 1270 (1.0K×107 cells/ml)0.1mlを加
え、試験化合物10μg/mlおよび0.1μg/mlを加
えた時のそれぞれの発育阻害率を測定した。結果を表2
に示す。
【0048】
【表7】 表2 ───────────────────────────── 化合物番号 発育阻害率(%) 10μg/ml 0.1μg/ml ───────────────────────────── 1 85 71 2 76 60 3 74 58 4 72 6 5 10 5 7 74 53 8 78 59 11 74 45 14 20 2 15 66 53 20 68 53 22 70 58 25 70 60 30 63 6 35 74 60 39 68 53 ──────────────────────────── 対照薬剤A 77 59 ──────────────────────────── 対照薬剤A:シスー1ーアセチルー4ー〔4ー〔〔2ー
(2,4ージクロロフェニル)ー2ー(イミダゾールー
1ーイルメチル)ー1,3ージオキソランー4ーイル〕
メトキシ〕フェニル〕ピペラジン(一般名:ケトコナゾ
ール)
【0049】試験例2 6週齢の雄ddY 系マウスを対照群は1群10匹、薬剤投
与群は1群5匹として供試した。カンジダGE培地(日
水製薬(株)製)で37℃で24時間前培養した。C. a
lbicans IFO 1270(2.5×107 cells/ml)4ml/mg
の割合で接種し、試験化合物を10mg/kgの容量で1日
1回3日間連日経口投与した。生存数の調査は菌接種日
より10日目に行った。結果を表3に示した。
【0050】
【表8】
【0051】
【発明の効果】本発明のトリアゾール誘導体は、人間や
動物の真菌感染を治療するのに有用な抗真菌剤である。 以上
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C07D 401/06 249 403/06 233 403/12 233 //(C07D 401/06 213:24 249:08) (C07D 403/06 233:60 249:08) (C07D 403/12 233:84 249:08) (72)発明者 吉田 正徳 和歌山県橋本市光陽台2−5−3

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(I); 【化1】 〔式中,R1 及びR2 は同一又は異なって水素原子、ハ
    ロゲン原子又はC1 〜C6 トリハロアルキル基を示し、
    3 は置換されていてもよいフェニル基又は置換されて
    いてもよい複素芳香環基を示し、XはS,SO2 又は−
    (CH2 )n −(n は0、1乃至2の整数を示す)を示
    す。但しR1 及びR2 が同時に水素原子の場合を除
    く。〕で表されるトリアゾール化合物またはその薬理学
    的に許容される塩。
  2. 【請求項2】 R3 がフェニル基又は複素芳香環基を示
    し、それらは、ハロゲン原子、C1 〜C6 アルキル基、
    1 〜C6 アルコキシ基、C1 〜C6 ハロアルコキシ
    基、C1 〜C6 ハロアルキル基、シアノ基、アミノ基、
    複素芳香環基から選ばれる基で置換されていてもよい請
    求項1記載のトリアゾール化合物又はその薬理学的に許
    容される塩。
  3. 【請求項3】 R1 及びR2 が同一または異なってハロ
    ゲン原子又はC1 〜C4 トリハロアルキル基、R3 がピ
    リジル基又はハロゲン原子、C1 〜C4 ハロアルコキシ
    基、C1 〜C4 アルキルチオ基、C1 〜C4 ハロアルキ
    ルチオ基、ニトロ基、シアノ基、1,2,4−トリアゾ
    リル基から選ばれる基1〜2個の置換基で置換されたフ
    ェニル基、Xが単結合又はC1 〜C2 アルキレン基であ
    る請求項1又は2記載のトリアゾール化合物,又はその
    薬理学的に許容される塩。
  4. 【請求項4】 一般式(II); 【化2】 〔式中,R1 及びR2 は同一又は異なって水素原子、ハ
    ロゲン原子又はC1 〜C6 トリハロアルキル基を示し、
    3 は置換されていてもよいフェニル基又は置換されて
    いてもよい複素芳香環基を示し、XはS,SO2 又は−
    (CH2 )n −(nは0、1乃至2の整数を示す)を示
    す。但しR1 及びR2 が同時に水素原子の場合を除
    く。〕で表される化合物を還元することを特徴とする一
    般式(I): 【化3】 (式中、R1 、R2 、R3 及びXは前記に同じ)で表さ
    れるトリアゾール化合物の製造方法。
  5. 【請求項5】 一般式(IV): 【化4】 〔式中,R1 及びR2 は同一又は異なって水素原子、ハ
    ロゲン原子又はC1 〜C6 トリハロアルキル基を示し、
    3 は置換されていてもよいフェニル基又は置換されて
    いてもよい複素芳香環基を示し、XはS,SO2 又は−
    (CH2 )n −(n は0,1乃至2の整数を示す)を示
    す。但しR1 およびR2 が同時に水素原子の場合を除
    く。〕で表される化合物と1,2,4−トリアゾールを
    反応させることを特徴とする一般式(I): 【化5】 (式中,R1 、R2 、R3 及びXは前記に同じ)で表れ
    るトリアゾール化合物の製造方法。
  6. 【請求項6】 一般式(I); 【化6】 〔式中,R1 及びR2 は同一又は異なって水素原子、ハ
    ロゲン原子又はC1 〜C6 トリハロアルキル基を示し、
    3 は置換されていてもよいフェニル基又は置換されて
    いてもよい複素芳香環基を示し、XはS、SO2 又は−
    (CH2 )n −(n は0、1乃至2の整数を示す)を示
    す。但しR1 およびR2 が同時に水素原子の場合を除
    く。〕で表されるトリアゾール化合物又はその薬理学的
    に許容される塩を有効成分とする抗真菌剤。
  7. 【請求項7】 R3 がフェニル基又は複素芳香環基を示
    し、それらは、ハロゲン原子、C1 〜C6 アルキル基、
    1 〜C6 アルコキシ基、C1 〜C6 ハロアルコキシ
    基、C1 〜C6 ハロアルキル基、シアノ基、アミノ基、
    複素芳香環基から選ばれる基で置換されていてもよい請
    求項6記載の抗真菌剤。
  8. 【請求項8】 R1 及びR2 が同一または異なってハロ
    ゲン原子又はC1 〜C4 トリハロアルキル基、R3 がピ
    リジル基又はハロゲン原子、C1 〜C4 ハロアルコキシ
    基、C1 〜C4 アルキルチオ基、C1 〜C4 ハロアルキ
    ルチオ基、ニトロ基、シアノ基、1,2,4−トリアゾ
    リル基から選ばれる基1〜2個の置換基で置換されたフ
    ェニル基、Xが単結合又はC1 〜C2 アルキレン基であ
    る請求項6又は7記載の抗真菌剤。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2007074789A1 (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Nissan Chemical Industries, Ltd. 1,3-ビス(置換フェニル)-3-ヒドロキシプロパン-1-オンおよび2-プロペン-1-オン化合物およびその塩

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007074789A1 (ja) * 2005-12-26 2007-07-05 Nissan Chemical Industries, Ltd. 1,3-ビス(置換フェニル)-3-ヒドロキシプロパン-1-オンおよび2-プロペン-1-オン化合物およびその塩
US7700808B2 (en) 2005-12-26 2010-04-20 Nissan Chemical Industries, Ltd. 1-3-bis(substituted phenyl)-3-hydroxypropan-1-one or 2-propen-1-one compound, and salt thereof
JP5304981B2 (ja) * 2005-12-26 2013-10-02 日産化学工業株式会社 1,3−ビス(置換フェニル)−3−ヒドロキシプロパン−1−オンおよび2−プロペン−1−オン化合物およびその塩

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