JPH06340178A - 感熱記録材料 - Google Patents

感熱記録材料

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JPH06340178A
JPH06340178A JP5156238A JP15623893A JPH06340178A JP H06340178 A JPH06340178 A JP H06340178A JP 5156238 A JP5156238 A JP 5156238A JP 15623893 A JP15623893 A JP 15623893A JP H06340178 A JPH06340178 A JP H06340178A
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JP
Japan
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heat
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Withdrawn
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JP5156238A
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Inventor
Koichi Hasebe
浩一 長谷部
Hiroe Nonaka
弘恵 野中
Yoshihiro Yamaguchi
能弘 山口
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Nippon Steel Chemical and Materials Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 優れた熱応答性を有すると同時に、保存安定
性(耐熱性)に優れた感熱記録材料を提供する。 【構成】 常温で無色又は淡色のロイコ染料と加熱によ
り上記ロイコ染料と反応して発色せしめる有機酸性物質
とを含有する感熱発色層を支持体上に設けてなる感熱記
録材料において、上記感熱発色層に下記一般式(1)で
表されるグリコール誘導体を含有せしめる感熱記録材料
である。 Ar2 −OCH(Ar1 )CH2 O−Ar3 ──(1) (式中、Ar1 、Ar2 及びAr3 はアリール基を示
し、それぞれ同じでも、異なっていてもよい)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、感熱記録材料に係り、
特に熱応答性および保存安定性(耐熱性)に優れた感熱
記録材料に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報の多用化に伴って情報量が増
大し、これらの情報を記録するための情報記録の分野に
おいても、種々の記録方式および記録材料が研究され実
用に供されている。なかでも、感熱記録方式は、感熱
記録材料を単に加熱するだけで記録画像を得ることがで
き、繁雑な現像工程を必要としない、感熱記録材料の
製造や保存管理は他の記録材料に比較して容易かつ安価
である、感熱記録材料の支持体として多くの場合に安
価な紙が使用されるが、この場合には得られた記録材料
が普通紙に近い感触になる、等の利点があり、コンピュ
ーターのアウトプット、電卓等のプリンター、各種計測
機器のレコーダー、ファクシミリ、自動発券機、感熱複
写機等の多くの分野で採用されている。そしてこれらの
目的で使用される感熱記録材料としては、従来より、常
温で無色又は淡色であるロイコ染料と加熱により上記ロ
イコ染料と反応して発色せしめるフェノール性化合物等
の有機酸性物質とを含有する感熱発色層を紙、合成紙、
合成樹脂フィルム等の支持体上に設けたものが知られて
いる(例えば特公昭43−4160号公報や特公昭45
−14039号公報)。しかしながら、これら従来の感
熱記録材料は、その熱応答性が不足し、高速記録に使用
した場合には十分な発色濃度が得られないという問題が
ある。この情報記録分野においても、感熱ヘッドを加熱
する時間が短く、しかも、低い電圧で十分な濃度を出す
ことができるようにし、これによって記録速度の向上を
図り、高速記録に対応できるようにすることが要請され
ている。
【0003】そこで、このような従来の感熱記録材料に
おける問題点を解決するための試みとして、その感熱発
色層中に熱可塑性物質を添加し、熱応答性の向上を図る
ことも提案されている(特公昭51−27599号公
報、特開昭48−19231号公報、特公昭63−30
878号公報など)。しかしながら、このような技術に
おいても、近年における高速記録の要請が一段と高くな
っていることから、その熱応答性についても未だ充分に
満足しうる結果は得られておらず、しかも、熱応答性を
良くして感熱記録材料の感度を高くすると、例えばファ
クシミリ等に使用する場合にいわゆる地肌カブリが起こ
りやすくなるという問題がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる観点
に鑑みて創案されたもので、その目的とするところは、
優れた熱応答性を有すると同時に、保存安定性(耐熱
性)に優れた感熱記録材料を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、常
温で無色又は淡色のロイコ染料と加熱により上記ロイコ
染料と反応して発色せしめる有機酸性物質とを含有する
感熱発色層を支持体上に設けてなる感熱記録材料におい
て、上記感熱発色層に、下記一般式(1) Ar2 −OCH(Ar1 )CH2 O−Ar3 ──(1) (式中、Ar1 、Ar2 及びAr3 はアリール基を示
し、それぞれ同じでも、異なっていてもよい)で表さ
れ、且つ融点が50〜150℃の範囲にあるグリコール
誘導体から選択された1種又は2種以上の化合物を含有
せしめることを特徴とする感熱記録材料である。
【0006】本発明において、発色剤として使用される
ロイコ染料は、常温において無色又は淡色であり、加熱
下に酸性物質と反応して発色する物質であり、3,3−
ビス(p−ジメチルアミノフェニル)−6−ジメチルア
ミノフタリド等のトリアリ−ルメタン系染料や、4,
4’−ビスジメチルアミノベンズヒドリドベンジルエー
テル等のジフェニルメタン系染料や、ベンゾイルロイコ
メチレンブルー等のチアジン系染料や、3−メチルスピ
ロジナフトピラン等のスピロ系染料や、その他のロイコ
オーラミン系、インドリン系、インジゴ系等の各染料等
を挙げることができる。これらの発色剤は、使用に際し
ては、選ばれた1種又は2種以上を用いることができ
る。
【0007】また、上記ロイコ染料と共に使用される有
機酸性物質は、加熱によりロイコ染料と接触し顕色剤と
なる物質であり、種々のフェノール化合物や有機酸類等
を挙げることができる。この目的で使用する有機酸性物
質としては、常温で固体であって、50℃以上で液化又
は気化するものが好ましい。このような有機酸性物質の
具体例としては、例えば無水フタル酸、没食子酸、サリ
チル酸、4,4’−イソプロピリデンジフェノール、
4,4’−イソプロピリデン(2−クロロフェノー
ル)、4,4’−イソプロピリデン(2−t−ブチルフ
ェノール)、4,4’−sec−ブチリデンフェノー
ル、4,4’−(1−メチル−n−ヘキシリデン)ジフ
ェノール、4−フェニルフェノール、4−ヒドロキシジ
フェノキシドメチル−4−ヒドロキシベンゾエート、4
−ヒドロキシアセトフェノンサリチル酸アニリド、4,
4’−シクロヘキシリデンジフェノール、4,4’−シ
クロヘキシリデンビス(2−メチルフェノール)、4,
4’−ベンジリデンフェノール、4,4’−チオビス
(6−t−ブチル−3−メチルフェノール)、ビス(4
−ヒドロキシフェニル)スルホン、4−ヒドロキシ−
4’−イソプロポキシジフェニルスルホン、ノボラック
型フェノール樹脂、ハロゲン化ノボラック型フェノール
樹脂、α−ナフトール、β−ナフトール等を挙げること
ができる。これらの有機酸性物質は、使用に際しては、
1種又は2種以上を用いることができる。
【0008】本発明で用いるグリコール誘導体は、上記
ロイコ染料及び有機酸性物質の両者又はそのいずれか一
方より低い融点を有し、ロイコ染料及び/又は有機酸性
物質に対する溶解性を有してこれら一方又は双方を溶解
せしめ、これら両者の反応を促進する作用、すなわち発
色促進剤としての作用を発揮する。
【0009】本発明では、感熱発色層に一般式(1)で
示され、融点が50〜150℃の範囲にあるグリコール
誘導体を1種又は2種以上配合する。一般式(1)にお
いて、Ar1 、Ar2 及びAr3 は同一でも異なっても
よいアリール基であり、置換基を有していてもよい。ア
リール基としては、フェニル基、ナフチル基、ビフェニ
ル基などの他に、これらにメチル基、エチル基、プロピ
ル基などのアルキル基が1又は2以上置換したものや、
ハロゲン、ヒドロキシ基、アルコキシ基、アリロキシ
基、ニトロ基などが1又は2以上置換したものがある。
具体例としては、以下のような化合物1〜7が挙げられ
る。
【0010】
【化1】
【化2】
【化3】
【化4】
【化5】
【化6】
【化7】
【0011】そして、使用に際しては、これらのうち選
ばれた1種又は2種以上を用いることができ、他の増感
剤を併用してもよい。また、これらの使用量について
は、使用するロイコ染料および有機酸性物質の種類等に
よっても異なるが、ロイコ染料1重量部に対して通常
0. 5〜30重量部、好ましくは1〜10重量部であ
る。
【0012】さらに、本発明の感熱記録材料には、その
用途等に応じて種々の添加剤を添加することができる。
このような添加剤としては、例えば、微粒子状に分散し
たロイコ染料と有機酸性物質とを互いに隔離した状態で
固着させるポリビニルアルコール(PVA)、メチルセ
ルロース、カルボキシメチルセルロース、ポリアクリル
酸カゼイン、ゼラチン、デンプンあるいはこれらの誘導
体等の結着剤や、感熱発色層の白色度、筆記具の滑り
性、スティッキングを目的に添加される炭酸カルシウ
ム、カオリン、クレー、タルク、酸化チタン等の白色顔
料や脂肪族金属塩や、発色部及び、未発色部の長期保存
安定性をはかることを目的に添加されるエポキシ樹脂、
ステアリン酸亜鉛、サリチル酸亜鉛などがある。これら
の添加剤は、混合されて又は別個に、紙フィルム等の支
持体上に塗布されて感熱発色層を形成する。また、この
感熱発色層は、保護層などの他の層を有していてもよ
い。
【0013】
【作用】本発明の感熱記録材料においては、その感熱発
色層中に含有されているグリコール誘導体がこの感熱発
色層を構成するロイコ染料および有機酸性物質の両者又
はそのいずれか一方より低い融点あるいは昇華点を有し
てロイコ染料及び/又は酸性物質に対する溶解性を有
し、これらの一方又は双方を溶解せしめてこれらの両者
の反応を促進する発色促進剤として作用すると考えられ
る。
【0014】
【実施例】以下、実施例および比較例に基づいて、本発
明を具体的に説明する。 実施例1 (1)A液の調製 上記の〈化合物1〉11.5重量部、ビスフェノールA
11.5重量部、5wt%PVA水溶液46重量部、お
よび水46重量部とをサンドミルを用いて粉砕混合し平
均粒径0.6μmのA液を調製した。 (2)B液の調製 3−(N−イソアミル−N−エチルアミノ)−6−メチ
ル−7−アニリノフルオラン5.5重量部、および5w
t%PVA水溶液49.5重量部をペイントシェーカー
を用いて粉砕混合し、平均粒径0.8μmのB液を調製
した。 (3)感熱記録紙の調製 A液20重量部、B液10重量部、パラフィンワックス
エマルジョン(中京油脂製:ハイドリンZ−7)1重量
部、パラフィンワックスエマルジョン(中京油脂製:ハ
イドリンP−7)4重量部、50%炭酸カルシウム分散
液10重量部、および10wt%PVA水溶液11.5
重量部を混合して塗液を調製し、この塗液を基紙上に塗
布して乾燥し、乾燥後の塗布量6g/m2 の感熱記録紙
を得た。このようにして得られた感熱記録紙について、
動的発色試験および70℃における静的発色試験とを行
った。結果を表1に示す。なお、動的発色試験は印字試
験機(大倉電気製)を使用し、また、静的発色試験はス
タンプ式発色試験機(大栄科学精器製)を使用し、発色
濃度をマクベス反射濃度計RD−914を使用して測定
する方法で行った。
【0015】実施例2 実施例1のA液の調製の際に、上記〈化合物1〉に代え
て〈化合物4〉を用いた以外は、実施例1と全く同様に
して感熱記録紙を調製し、実施例1の場合と同様に発色
試験を行った。結果を表1に示す。
【0016】実施例3 実施例1のA液の調製の際に、上記〈化合物1〉に代え
て〈化合物5〉を用いた以外は、実施例1と全く同様に
して感熱記録紙を調製し、実施例1の場合と同様に発色
試験を行った。結果を表1に示す。
【0017】実施例4 実施例1のB液の調製の際に、上記3−(N−イソアミ
ル−N−エチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフ
ルオランに代えて3−ジブチルアミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオランを用いた以外は、実施例1と全く
同様にして感熱記録紙を調製し、実施例1の場合と同様
に発色試験を行った。結果を表1に示す。
【0018】実施例5 実施例2のB液の調製の際に、上記3−(N−イソアミ
ル−N−エチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフ
ルオランに代えて3−ジブチルアミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオランを用いた以外は、実施例1と全く
同様にして感熱記録紙を調製し、実施例1の場合と同様
に発色試験を行った。結果を表1に示す。
【0019】実施例6 実施例3のB液の調製の際に、上記3−(N−イソアミ
ル−N−エチルアミノ)−6−メチル−7−アニリノフ
ルオランに代えて3−ジブチルアミノ−6−メチル−7
−アニリノフルオランを用いた以外は、実施例1と全く
同様にして感熱記録紙を調製し、実施例1の場合と同様
に発色試験を行った。結果を表1に示す。
【0020】比較例1 実施例1のA液の調製の際に、上記〈化合物1〉に代え
てステアリン酸アミドを用いた以外は、実施例1と全く
同様にして感熱記録紙を調製し、実施例1の場合と同様
に発色試験を行った。結果を表1に示す。
【0021】比較例2 実施例4のA液の調製の際に、上記〈化合物1〉に代え
てステアリン酸アミドを用いた以外は、実施例1と全く
同様にして感熱記録紙を調製し、実施例1の場合と同様
に発色試験を行った。結果を表1に示す。
【0022】
【表1】
【0023】
【発明の効果】本発明のグリコール誘導体は、感熱記録
材料用発色促進剤として、優れた熱応性を有し、安定性
(耐熱性)を改善したものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 常温で無色又は淡色のロイコ染料と加熱
    により上記ロイコ染料と反応して発色せしめる有機酸性
    物質とを含有する感熱発色層を支持体上に設けてなる感
    熱記録材料において、上記感熱発色層に、下記一般式
    (1) Ar2 −OCH(Ar1 )CH2 O−Ar3 ──(1) (式中、Ar1 、Ar2 及びAr3 はアリール基を示
    し、それぞれ同じでも、異なっていてもよい)で表さ
    れ、且つ融点が50〜150℃の範囲にあるグリコール
    誘導体から選択された1種又は2種以上の化合物を含有
    せしめることを特徴とする感熱記録材料。
JP5156238A 1993-06-02 1993-06-02 感熱記録材料 Withdrawn JPH06340178A (ja)

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JP5156238A JPH06340178A (ja) 1993-06-02 1993-06-02 感熱記録材料

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JPH06340178A true JPH06340178A (ja) 1994-12-13

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JP5156238A Withdrawn JPH06340178A (ja) 1993-06-02 1993-06-02 感熱記録材料

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