JPH06339314A - 田植機の苗送り装置 - Google Patents

田植機の苗送り装置

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JPH06339314A
JPH06339314A JP6098697A JP9869794A JPH06339314A JP H06339314 A JPH06339314 A JP H06339314A JP 6098697 A JP6098697 A JP 6098697A JP 9869794 A JP9869794 A JP 9869794A JP H06339314 A JPH06339314 A JP H06339314A
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seedling
seedlings
clutch
braking mechanism
rotating body
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Yosuke Matsushita
洋介 松下
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 植付クラッチの切り操作に連動して苗送り機
構の制動機構を当該苗送り機構と連係を断って、苗補給
時に特別の操作を行わずに制動機構の制動力を解除して
楽な苗補給をできるようにすることにある。 【構成】 苗のせ台の苗送り用回動体19に対して、非
駆動時に回動を阻止する制動機構20を設けると共に、
制動機構20と回動体19との間の伝動系に介装したク
ラッチ機構23を、植付クラッチ30の切り作動に連動
して切れるようにした田植機の苗送り装置にある。

Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、一定ストロークで往復
移動する苗のせ台に、係合突起付きの苗送り用回動体を
装備し、苗のせ台がストロークエンドに至るごとに前記
回動体を回動駆動して載置苗を下部苗取出し部側に送り
出すよう構成するとともに、前記回動体が駆動解除され
ている状態において該回動体の回動を阻止する制動機構
を設けた田植機の苗送り装置に関する。 【0002】 【従来の技術】冒記構成の田植機は、載置苗の自重によ
る下方移動を補助するために、前記構成の回動体が装備
され、又、この載置苗の下方への移動が適時にのみ為さ
れるよう、つまり、苗のせ台がストロークエンドに達し
た時のみ為されるよう前記回動体には制動機構が設けら
れているものである。詳述すれば、苗のせ台は、一般的
に前傾あるいは後傾姿勢で機体に取付けられ、そして、
載置苗はマット状であるのが普通であるため、苗のせ台
と載置苗には接触抵抗が生じ、これによって載置苗の自
重による下方への移動が妨げられるため、前記回動体に
よって載置苗の下方への移動が確実に為されるようにな
り、又、この載置苗からの苗の植付け作業は、載置苗の
下縁を機体に装備した植付爪によって、一定の上下巾で
連続的に横方向に切り出すようにして植付け、更に、載
置苗の全巾に亘って苗が切り出されると、載置苗を下方
に移動させる必要があり、これは前記回動体の送り出し
機能によって果たせるものであるが、前記回動体を常に
自由回動状態にしておくと、苗のせ台がストロークエン
ドに達する以前に載置苗が自重によって下方に移動する
ことがあり、この移動は載置苗の載置姿勢が悪化するも
のであり、これによって植付苗量が不均一になる等の問
題が生じるため、前記回動体には制動機構が設けられて
いたのである。この構成は上記したように良好な機能を
有する反面、次のような問題があった。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】冒記構成の田植機に於
いて一般的な載置苗の供給は、機体を停止させ、又、植
付クラッチを切り作動した後、苗のせ台上面に苗を滑ら
すように行うものであった為、前記回動体に設けられた
制動機構によって供給された苗が下方への自重での移動
が為され難く、特に植付作業開始時に於いては、苗のせ
台の前記下部苗取出し部に載置苗の下縁が達する必要が
あるため、苗の供給には人為的な補助を必要とし、又、
苗のせ台の上面に対し垂直の方向から苗を供給するよう
な手数を要し、これらの事は作業能率を低下させ、又、
苗を傷める原因ともなっていた。本発明は、苗の供給時
には植付クラッチを切り作動する事に着目し、又、前記
実情に鑑みて為されたものであって、前記回動体の回動
機構の合理的な改造で、苗供給を円滑に出来るようにす
ることによって苗を傷付けず、作業能率を高める点に目
的を有する。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明の特徴とするとこ
ろは、植付クラッチの切り作動に連動して前記回動体を
自由状態に切換る機構が設けてある点にある。 【0005】 【作用】上記構成により、作業者が植付クラッチを切り
作動にすると、人為的に特別な操作をせずに、回動体は
自由状態になり、苗を滑らせるように行う極めて自然な
苗の供給作業では、前記回動体は苗の供給に伴って、苗
の移動を妨げることなく回動し、円滑な苗の供給が為さ
れるようになり、又、特に植付け作業開始前の苗の供給
作業では、殆ど苗の自重のみで苗の下縁が、下部苗取出
し部に達するものとなった。 【0006】 【発明の効果】したがって、苗には不要な力が加わら
ず、又、作業者が不必要に苗に触れる事が減少したた
め、苗を傷めることなく、作業能率が向上するものとな
った。そして、多条植の田植機に於いて、畦際等で機体
の植付条数を変更するのに、載置苗を植付爪が作用しな
い位置まで引き上げることによって行う場合、上記構成
にした事により、載置苗の引き上げが、円滑に出来るよ
うになるといった良好な面を有するものである。 【0007】 【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1に示すように、機体前部にエンジン1を搭載
し、この後方にエンジン1とベルトを介して連動連結さ
れるミッションケース2を配置し、又、油圧シリンダ3
によって駆動昇降される走行車輪4,4がミッションケ
ース2からの駆動力が伝達可能に機体左右に配設されて
いる。そしてミッションケース2には後方に向けて、側
面視形状が逆「ヘ」の字状の伝動ケース5が片持ち状に
延設されていて、この伝動ケース5の後部には、マット
状載置苗Wを載置可能な苗のせ台6が後方に傾斜させ、
かつ、左右方向に移動自在に装備され、又、このマット
状載置苗Wより一株づつ取出して植付ける左右一対の植
付アーム7,7が苗のせ台6前方に位置させて装着され
ている。又、伝動ケース5の最後端には左右一対のハン
ドル杆8の基端部が取付けられ、機体下方には、機体の
全長に略等しい1つのフロート9が後部で揺動自在に機
体に連結され、もって、2条植歩行型田植機が構成され
ている。 【0008】図2乃至図5に示すように前記苗のせ台6
は、前記伝動ケース5に苗のせ台6の苗載置面に沿って
移動させる事によって前記植付アーム7,7先端の植付
爪7aが苗のせ台6に載置された苗の上下方向の切り出
し量調節可能に取付けられた摺動レール10に下方から
支持されるよう、かつ、機体左右方向に移動自在に乗せ
付けられ、又、この苗のせ台6の裏面中央部に配設され
た支持部材12と前記伝動ケース5の後端に機体左右突
出状態に貫通支承された螺軸11の両端部とに亘って杆
状体13及びブラケット14,14が取付けられ、これ
によって苗のせ台6は螺軸11の左右移動に伴って前記
摺動レール10上面を左右に移動する構造となってい
て、摺動レール10に切欠き形成された苗取口10a,
10aから苗のせ台6の載置苗Wを一定の上下巾で前記
植付爪7aで連続的に切り出し泥面に植付可能になって
いる。又、苗のせ台6裏面下部には、苗のせ台6裏面左
右端に固設されたブラケット15,15に両端を遊転支
承される回動軸16,17が上下に並設され、この回動
軸16,17には複数個のプーリ18‥が固設され、更
に、外方に向かって突起19a‥を有する無端ゴムベル
ト19‥が、苗のせ台6に縦長に穿設された長孔6a‥
から前記突起19a‥が載置苗Wの裏面に作用するよ
う、前記プーリ18‥夫々に上下方向に巻回されてい
る。そしてこの無端ゴムベルト19を回動体と称する。
又、前記下方の回動軸17の一方端には前記ブラケット
15に固設された制動機構20が取付けられていて、こ
の制動機構20は、前記下方の回動軸17に回動力伝達
可能に取付けられたフリクションプレート21及び、こ
れを回動軸心方向両面から圧接するプレッシャープレー
ト22,22、回動軸心方向に移動可能なカム23a、
このカム23aのカム面に接当作用する操作カム23
b、前記プレッシャープレート22を押圧するスプリン
グ24、及び、プレッシャープレート22,22、カム
23a夫々の回動を規制する内面形状のカバー部材25
によって構成され、カバー部材25は前記ブラケット1
5にボルト固定されている。前記操作カム23bは、カ
バー部材25によって回動軸心方向の移動が規制される
と共に、スプリング26によって制動方向に付勢された
操作アーム27が操作カム23bの回動操作可能に取付
けられ、更に、この操作アーム27は前記ハンドル杆8
に配設された操作部8aの植付クラッチレバー28とワ
イヤ29を介して連動連結され前記ミッションケース2
内の植付クラッチ30の切り作動に連動して制動機構2
0の制御機能が解除される構成となっている。そして、
前記カム23a及び操作カム23bを切換機構23と称
する。又、前記上方の回動軸16はブラケット15,1
5に遊転支承され、又、下方の回転軸17は前記の如く
一方端が制動機構20を介してブラケット15に支承さ
れ、他端はブラケット15に遊転支承され更に、一方向
クラッチ31が配設されている。この一方向クラッチ3
1は前記螺軸11端に取付けられたブラケット14,1
4に両端を遊転支承された揺動軸32にリンク機構33
を介して連動連結され、この揺動軸32には左右に従動
アーム34,34が溶接固定され、苗のせ台がストロー
クエンドに達するとこの従動アーム34,34の一方
に、伝動ケース5の左右両側面に突設されたクランクア
ーム35,35の一方が作用し、前記リンク33、一方
向クラッチ31、回動軸17、及び無端ゴムベルト19
・・を介して載置苗Wが下方に縦送りされる構造となって
いる。つまりこの構成は、通常の苗植付け作業では無端
ゴムベルト19・・によって載置苗Wを縦送りすることで
苗植付け作業が円滑に出来るようにすると共に、苗の供
給時に於いて、植付クラッチ30の切り作動に連動して
無端ベルト19・・が自由状態に切換えられる為苗のせ台
6に供給される苗下縁が自重で、前記苗取出し口10a
に達することが可能なものになっている。 【0009】図6に示すように、前記切換機構23は制
動機構20及び一方向クラッチ31が配設された回動軸
17aと、前記同様無端ベルト19・・が巻回されたプー
リ18・・が配設された回動軸17bとの間にクラッチ機
構36を介装する事で実施可能であり、この構造の場合
前記同様クラッチ機構36の操作アーム37と植付けク
ラッチレバー28とワイヤ29を介して連動連結され、
クラッチレバー28の切り操作によって、前記回動軸1
7bが回転軸17aに対して自由となり、苗の供給及び
取り出しが簡便に行えるようになっている。尚、前記無
端ベルト19・・は、外周に突起が形成された星状ホイル
に替える事によって実施可能であり、又、無端ベルト1
9・・及び、星状ホイルを併用する事によって実施するこ
とも可能である。又、前記制動機構20は上方の回動軸
16に取付けて実施することも可能である。 【0010】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】 【図1】全体側面図 【図2】苗のせ台下部の正面図 【図3】図2のIII −III 線断面図 【図4】図3のIV−IV線断面図 【図5】制動機構の一部切欠き背面図 【図6】制動機構の別実施例の概略平面図 【符号の説明】 6 苗のせ台 19 回動体 20 制動機構 23 クラッチ機構 29 操作機構 30 植付クラッチ W 載置苗
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】 【提出日】平成6年6月10日 【手続補正1】 【補正対象書類名】明細書 【補正対象項目名】全文 【補正方法】変更 【補正内容】 【書類名】 明細書 【発明の名称】 田植機の苗送り装置 【特許請求の範囲】 一定ストロークで往復移動する傾斜苗のせ台(6)に、
係合突起付きの苗送り用回動体(19)を装備し、苗の
せ台(6)がストロークエンドに至るごとに前記回動体
(19)を回動駆動して載置苗(W)を下部苗取出し部
側に送り出すよう構成するとともに、前記回動体(1
9)が駆動解除されている状態において該回動体(1
9)の回動を阻止する制動機構(20)を設けた田植機
の苗送り装置であって、前記回動体(19)を傾斜苗のせ台(6)の苗送り方向
に間隔を隔てて配設した上下の回転体(18),(1
8)に巻回した無端ベルトより構成し、前記制動機構
(20)と前記回転体(18)との間の伝動系にクラッ
チ機構(23)を介装し、 植付クラッチ(30)の切り
作動に連動して、前記クラッチ機構(23)を切り操作
する操作機構(29)を設けてある田植機の苗送り装
置。 【発明の詳細な説明】 【0001】 【産業上の利用分野】本発明は、一定ストロークで往復
移動する傾斜苗のせ台に、係合突起付きの苗送り用回動
体を装備し、苗のせ台がストロークエンドに至るごとに
前記回動体を回動駆動して載置苗を下部苗取出し部側に
送り出すよう構成するとともに、前記回動体が駆動解除
されている状態において該回動体の回動を阻止する制動
機構を設けた田植機の苗送り装置に関し、詳しくは、制
動機構の制動作用を解除するための技術の改良に関する
ものである。 【0002】 【従来の技術】上記の如く構成された苗送り装置として
は、実開昭59−191121号公報に示された先行技
術がある。この先行技術では、回動体の回転軸に対して
ゴム等の輪体を設け、この輪体にバネ力によって接触す
る圧接体を設けて制動機構が構成されると共に、主クラ
ッチ等の操作レバーの操作と連係して、圧接体を輪体か
ら離間させる操作手段を備えることで、苗補給時には、
主クラッチを操作するだけで回動体が自由転動可能な状
態に達して、回動体に妨げられること無く、苗補給を行
えるように構成されている。 【0003】 【発明が解決しようとする課題】前述した制動機構につ
いて考えるに、この制動機構は植付け作業時において、
マット状苗の下端縁から苗が一株ずつ切り出される際に
苗が滑り落ちることを防止するためのものであるため、
その制動力は比較的大きい値に設定され、特に、6条植
等の多条用の田植機では、大きい値の制動力が設定され
ている。又、前記先行技術について考えるに、この先行
技術では主クラッチ等の操作に連係して制動機構の制動
力が解除されるので、制動力の解除を行うための特別の
手間が不要となるという良好な面を有する反面、この操
作時には制動機構に作用する制動力に抗することになる
ため、つまり、圧接体をバネの付勢力に抗して揺動操作
する形態となるため、例えば、多条用の田植機に備えた
場合には、大きい操作力を必要とすることとなり、作業
者の負担の面から改善の余地がある。本発明の目的は、
苗補給時には特別の操作を行わずに制動機構の制動力の
解除を行うと共に、制動機構が多条用の田植機に備えら
れるものでも、その操作が作業者の負担にならない苗送
り装置を合理的に構成する点にある。 【0004】 【課題を解決するための手段】本発明に講じた技術的手
段は、一定ストロークで往復移動する傾斜苗のせ台に、
係合突起付きの苗送り用回動体を装備し、苗のせ台がス
トロークエンドに至るごとに前記回動体を回動駆動して
載置苗を下部苗取出し部側に送り出すよう構成するとと
もに、前記回動体が駆動解除されている状態において該
回動体の回動を阻止する制動機構を設けた田植機の苗送
り装置であって、 前記回動体を傾斜苗のせ台の苗送り方
向に間隔を隔てて配設した上下の回転体に巻回した無端
ベルトより構成し、前記制動機構と前記回転体との間の
伝動系にクラッチ機構を介装し、植付クラッチの切り作
動に連動して、前記クラッチ機構を切り操作する操作機
構を設けてある点にある。 【0005】 【作用】上記構成によると、植付クラッチを切り操作し
た場合には、操作機構を介してクラッチ機構が切り操作
されるので、制動機構と無端ベルトを巻回した回転体と
が非連係状態に達して無端ベルトの自由転動が許される
と共に、この操作時にはクラッチ機構を切り操作するに
必要な操作力だけが操作機構に作用する。つまり、本発
明は、制動機構の制動力を解除する構造ではないので、
制動機構の制動力の値に拘らず、クラッチ機構を切り操
作するに必要とする操作力が植付クラッチに作用するの
である。そして、係合突起付の回動体を傾斜苗のせ台の
苗送り方向に間隔を隔てて配設した上下の回転体に巻回
した無端ベルトより構成して、苗補給時には、クラッチ
機構を切ることによって苗載置面となる苗のせ台の苗送
り方向上下に距離のある無端ベルトが自由転動状態とな
るので、それだけ補給苗と苗のせ台の苗載置面との間の
苗補給に伴う摩擦力が生じる範囲が小さくなり、滑りに
くい苗床土をもった補給苗であっても苗姿勢を崩した
り、尺取虫のように苗が折れ曲がったりすることなく、
軽くスムースに苗補給をすることができる。 【0006】 【発明の効果】従って、苗補給時には、植付クラッチの
切り操作のほかに特別な操作を行わずに制動機構の制動
力の無端回動ベルトへの作用を解除して、楽に苗補給が
行えると共に、制動機構が多条用の田植機のもののよう
に大きい制動を作用させるものであっても、その操作が
作業者の負担にならない苗送り装置が合理的に構成され
たのである。また、苗補給時に苗の姿勢を崩すことな
く、軽くスムースに苗補給をすることができる利点があ
る。 【0007】 【実施例】次に本発明の実施例を図面に基づいて説明す
る。図1に示すように、機体前部にエンジン1を搭載
し、この後方にエンジン1とベルトを介して連動連結さ
れるミッションケース2を配置し、又、油圧シリンダ3
によって駆動昇降される走行車輪4,4がミッションケ
ース2からの駆動力が伝達可能に機体左右に配設されて
いる。そしてミッションケース2には後方に向けて、側
面視形状が逆「ヘ」の字状の伝動ケース5が片持ち状に
延設されていて、この伝動ケース5の後部には、マット
状載置苗Wを載置可能な苗のせ台6が後方に傾斜させ、
かつ、左右方向に移動自在に装備され、又、このマット
状載置苗Wより一株づつ取出して植付ける左右一対の植
付アーム7,7が苗のせ台6前方に位置させて装着され
ている。又、伝動ケース5の最後端には左右一対のハン
ドル杆8の基端部が取付けられ、機体下方には、機体の
全長に略等しい1つのフロート9が後部で揺動自在に機
体に連結され、もって、2条植歩行型田植機が構成され
ている。 【0008】図2乃至図4に示すように前記苗のせ台6
は、前記伝動ケース5に苗のせ台6の苗載置面に沿って
移動させる事によって前記植付アーム7,7先端の植付
爪7aが苗のせ台6に載置された苗の上下方向の切り出
し量調節可能に取付けられた摺動レール10に下方から
支持されるよう、かつ、機体左右方向に移動自在に乗せ
付けられ、又、この苗のせ台6の裏面中央部に配設され
た支持部材12と前記伝動ケース5の後端に機体左右突
出状態に貫通支承された螺軸11の両端部とに亘って杆
状体13及びブラケット14,14が取付けられ、これ
によって苗のせ台6は螺軸11の左右移動に伴って前記
摺動レール10上面を左右に移動する構造となってい
て、摺動レール10に切欠き形成された苗取口10a,
10aから苗のせ台6の載置苗Wを一定の上下巾で前記
植付爪7aで連続的に切り出し泥面に植付可能になって
いる。 【0009】又、苗のせ台6裏面下部には、苗のせ台6
裏面左右端に固設されたブラケット15,15に両端を
遊転支承される回動軸16,17が上下に並設され、こ
の回動軸16,17には複数個の回転体であるプーリ1
8‥が固設され、更に、外方に向かって突起19a‥を
有する無端ゴムベルト19‥が、苗のせ台6に縦長に穿
設された長孔6a‥から前記突起19a‥が載置苗Wの
裏面に作用するよう、前記プーリ18‥夫々に上下方向
に巻回されている。そしてこの無端ゴムベルト19を回
動体と称する。 【0010】又、前記下方の回動軸17の一方端には前
記ブラケット15に固設された制動機構20が取付けら
れていて、この制動機構20は、前記下方の回動軸17
に制動力を作用させるよう多数の摩擦板(図示せず)等
を内装して成っている。 この回動軸17は制動機構20
に直結する軸部17aと前記プーリ18に連結する軸部
17bとで成ると共に、夫々の軸部17a,17bの間
には咬合式のクラッチ機構23が介装され、制動機構2
0に直結する軸部17aに一方向クラッチ31が設けら
れている。この一方向クラッチ31は前記螺軸11端に
取付けられたブラケット14,14に両端を遊転支承さ
れた揺動軸32にリンク機構33を介して連動連結さ
れ、この揺動軸32には左右に従動アーム34,34が
溶接固定され、苗のせ台がストロークエンドに達する
と、この従動アーム34,34の一方に、伝動ケース5
の左右両側面に突設されたクランクアーム35,35の
一方が作用し、前記リンク33、一方向クラッチ31、
回動軸17、プーリ18及び無端ゴムベルト19‥を介
して載置苗Wが下方に縦送りされる構造となっている。 【0011】前記クラッチ機構23には切り操作を行う
ためのアーム37を有し、このアーム37は前記ハンド
ル杆8に配設された操作部8aの植付クラッチレバー2
8と操作機構としてのワイヤ29を介して連動連結され
前記ミッションケース2内の植付クラッチ30の切り作
動に連動して制動機構20の制御機能が解除される構成
となっている。つまりこの構成は、通常の苗植付け作業
では無端ゴムベルト19‥によって載置苗Wを縦送りす
ることで苗植付け作業が円滑に出来るようにすると共
に、苗の供給時等に於て、植付クラッチ30の切り作動
に連動して無端ベルト19‥が自由状態に切換えられる
為苗のせ台6に供給される苗下縁が自重で、前記苗取出
し口10aに達することが可能なものとなっている。 【0012】尚、前記制動機構20は上方の回動軸16
に取付けて実施することも可能である。 【0013】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするために符号を記すが、該記入により本発明は
添付図面の構成に限定されるものではない。 【図面の簡単な説明】 【図1】全体側面図 【図2】苗のせ台下部の正面図 【図3】図2のIII −III 線断面図 【図4】クラッチ機構の操作系の概略図 【符号の説明】 6 苗のせ台 19 回動体 20 制動機構 23 クラッチ機構 29 操作機構 30 植付クラッチ W 載置苗 【手続補正2】 【補正対象書類名】図面 【補正対象項目名】全図 【補正方法】変更 【補正内容】 【図1】 【図4】 【図2】 【図3】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 一定ストロークで往復移動する苗のせ台(6)に、係合
    突起付きの苗送り用回動体(19)を装備し、苗のせ台
    (6)がストロークエンドに至るごとに前記回動体(1
    9)を回動駆動して載置苗(W)を下部苗取出し部側に
    送り出すよう構成するとともに、前記回動体(19)が
    駆動解除されている状態において該回動体(19)の回
    動を阻止する制動機構(20)を設けた田植機の苗送り
    装置であって、 植付クラッチ(30)の切り作動に連動して前記回動体
    を自由状態に切換る機構(23)が設けてある田植機の
    苗送り装置。
JP6098697A 1994-05-12 1994-05-12 田植機の苗縦送り装置 Expired - Lifetime JP2524092B2 (ja)

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