JPH06338616A - 縦型mos半導体装置及びその製造方法 - Google Patents
縦型mos半導体装置及びその製造方法Info
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- JPH06338616A JPH06338616A JP5127352A JP12735293A JPH06338616A JP H06338616 A JPH06338616 A JP H06338616A JP 5127352 A JP5127352 A JP 5127352A JP 12735293 A JP12735293 A JP 12735293A JP H06338616 A JPH06338616 A JP H06338616A
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-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L29/00—Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
- H01L29/66—Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor
- H01L29/68—Types of semiconductor device ; Multistep manufacturing processes therefor controllable by only the electric current supplied, or only the electric potential applied, to an electrode which does not carry the current to be rectified, amplified or switched
- H01L29/76—Unipolar devices, e.g. field effect transistors
- H01L29/772—Field effect transistors
- H01L29/78—Field effect transistors with field effect produced by an insulated gate
- H01L29/7801—DMOS transistors, i.e. MISFETs with a channel accommodating body or base region adjoining a drain drift region
- H01L29/7802—Vertical DMOS transistors, i.e. VDMOS transistors
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- H01L29/00—Semiconductor devices specially adapted for rectifying, amplifying, oscillating or switching and having potential barriers; Capacitors or resistors having potential barriers, e.g. a PN-junction depletion layer or carrier concentration layer; Details of semiconductor bodies or of electrodes thereof ; Multistep manufacturing processes therefor
- H01L29/02—Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor
- H01L29/06—Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by their shape; characterised by the shapes, relative sizes, or dispositions of the semiconductor regions ; characterised by the concentration or distribution of impurities within semiconductor regions
- H01L29/08—Semiconductor bodies ; Multistep manufacturing processes therefor characterised by their shape; characterised by the shapes, relative sizes, or dispositions of the semiconductor regions ; characterised by the concentration or distribution of impurities within semiconductor regions with semiconductor regions connected to an electrode carrying current to be rectified, amplified or switched and such electrode being part of a semiconductor device which comprises three or more electrodes
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 ソース・ドレイン間の耐圧の劣化を招くこと
なく、パワーMOSFETのON抵抗を低減させること
のできる縦型MOS半導体装置及びその製造方法を提供
する。 【構成】 一導電型のドレイン領域2に規則的に配列さ
れた反対導電型のボディ領域6と、該ボディ領域6内に
配置された一導電型のソース領域5と、該ソース領域5
と前記ドレイン領域2間にチャネルを形成するゲート電
極8とを備えた縦型MOS半導体装置において、前記規
則的に配列された相隣接するボディ領域6間のπ部分1
0に前記一導電型の高濃度領域を第1の段13と第2の
段14の2段備えた。
なく、パワーMOSFETのON抵抗を低減させること
のできる縦型MOS半導体装置及びその製造方法を提供
する。 【構成】 一導電型のドレイン領域2に規則的に配列さ
れた反対導電型のボディ領域6と、該ボディ領域6内に
配置された一導電型のソース領域5と、該ソース領域5
と前記ドレイン領域2間にチャネルを形成するゲート電
極8とを備えた縦型MOS半導体装置において、前記規
則的に配列された相隣接するボディ領域6間のπ部分1
0に前記一導電型の高濃度領域を第1の段13と第2の
段14の2段備えた。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、縦型MOS半導体装置
及びその製造方法に係り、特に、パワーMOSFET、
または絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)
等の縦型MOS半導体装置及びその製造方法に関する。
及びその製造方法に係り、特に、パワーMOSFET、
または絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(IGBT)
等の縦型MOS半導体装置及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は、従来の一般的なパワーMOSF
ETの断面図である。N+ 型半導体基板1には、ドレイ
ン領域となるN- 型エピタキシャル層2を有しており、
ドレイン領域2には多数の規則的に配列されたP型のボ
ディ領域6を備えており、相隣接するボディ領域6間の
N- 型のドレイン領域部分10はπ部分と称される。P
型のチャネル領域3において、多結晶シリコンからなる
ゲート電極8に閾値以上の正電圧が印加されると、N+
型のソース領域5とN型のドレイン領域2間のチャネル
領域3の表面に反転層が生じ、多数キャリアのチャネル
が形成されON状態となる。
ETの断面図である。N+ 型半導体基板1には、ドレイ
ン領域となるN- 型エピタキシャル層2を有しており、
ドレイン領域2には多数の規則的に配列されたP型のボ
ディ領域6を備えており、相隣接するボディ領域6間の
N- 型のドレイン領域部分10はπ部分と称される。P
型のチャネル領域3において、多結晶シリコンからなる
ゲート電極8に閾値以上の正電圧が印加されると、N+
型のソース領域5とN型のドレイン領域2間のチャネル
領域3の表面に反転層が生じ、多数キャリアのチャネル
が形成されON状態となる。
【0003】係る構造のパワーMOSFETにおいて
は、ON電流はドレイン電極9よりN + 型の半導体基板
1、ドレイン領域2、ボディ領域間のπ部分10、チャ
ネル領域3内に形成されるチャネル、ソース領域5を通
ってソース電極11に流れる。特開平3−70387号
公報には、隣接するボディ領域6間のπ部分10に、N
+ 型の高濃度領域を配置する技術が開示されている。こ
のようなπ部分10に設けられた高濃度領域12によ
り、ソース・ドレイン間のON抵抗を低減することがで
きる。
は、ON電流はドレイン電極9よりN + 型の半導体基板
1、ドレイン領域2、ボディ領域間のπ部分10、チャ
ネル領域3内に形成されるチャネル、ソース領域5を通
ってソース電極11に流れる。特開平3−70387号
公報には、隣接するボディ領域6間のπ部分10に、N
+ 型の高濃度領域を配置する技術が開示されている。こ
のようなπ部分10に設けられた高濃度領域12によ
り、ソース・ドレイン間のON抵抗を低減することがで
きる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、パワー
MOSFET等においては、より一層のON抵抗の低減
が望まれる。π部分10の高濃度領域12の濃度を上げ
れば、ソース・ドレイン間のON抵抗を更に低減するこ
とができる。しかしながらπ部分10の高濃度領域12
の濃度を上げれば、ON抵抗は低減するが、ソース・ド
レイン間の耐圧を低下させる。すなわちチャネル領域3
の肩の近傍のドレイン領域2において逆バイアス時に電
界集中を引き起こし、ソース・ドレイン間の耐圧の劣化
を招くこととなる。
MOSFET等においては、より一層のON抵抗の低減
が望まれる。π部分10の高濃度領域12の濃度を上げ
れば、ソース・ドレイン間のON抵抗を更に低減するこ
とができる。しかしながらπ部分10の高濃度領域12
の濃度を上げれば、ON抵抗は低減するが、ソース・ド
レイン間の耐圧を低下させる。すなわちチャネル領域3
の肩の近傍のドレイン領域2において逆バイアス時に電
界集中を引き起こし、ソース・ドレイン間の耐圧の劣化
を招くこととなる。
【0005】このことから、チャネル領域3の不純物濃
度との関係により、高濃度領域12の表面濃度がおのず
と決まってくる。即ちある一定の濃度以上には増大でき
ない。表面濃度を前記一定の濃度に保ったままで高濃度
領域12の拡散深さを深くすることは、イオン注入のド
ーズ量及び拡散パラメータを調整することにより可能で
ある。しかし、この場合は高濃度領域12の濃度プロフ
ァイルがかなり深い位置まで前記一定の濃度を保つよう
な形となり、空乏層が広がりにくい構造となるのでMO
SFETの入力容量Cissを増大させる結果となる。
度との関係により、高濃度領域12の表面濃度がおのず
と決まってくる。即ちある一定の濃度以上には増大でき
ない。表面濃度を前記一定の濃度に保ったままで高濃度
領域12の拡散深さを深くすることは、イオン注入のド
ーズ量及び拡散パラメータを調整することにより可能で
ある。しかし、この場合は高濃度領域12の濃度プロフ
ァイルがかなり深い位置まで前記一定の濃度を保つよう
な形となり、空乏層が広がりにくい構造となるのでMO
SFETの入力容量Cissを増大させる結果となる。
【0006】本発明は、係る従来技術の問題点に鑑み、
ソース・ドレイン間の耐圧の劣化を招くことなく、且つ
入力容量Cissの増大をも防止した、パワーMOSF
ETのON抵抗を低減させることのできる縦型MOS半
導体装置及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
ソース・ドレイン間の耐圧の劣化を招くことなく、且つ
入力容量Cissの増大をも防止した、パワーMOSF
ETのON抵抗を低減させることのできる縦型MOS半
導体装置及びその製造方法を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の縦型MOS半導
体装置は、一導電型のドレイン領域に規則的に配列され
た反対導電型のボディ領域と、該ボディ領域内に配置さ
れた一導電型のソース領域と、該ソース領域と前記ドレ
イン領域間にチャネルを形成するゲート電極とを備えた
縦型MOS半導体装置において、前記規則的に配列され
た相隣接するボディ領域間のπ部分に前記一導電型の高
濃度領域を第1の段と第2の段の2段備えたことを特徴
とする。
体装置は、一導電型のドレイン領域に規則的に配列され
た反対導電型のボディ領域と、該ボディ領域内に配置さ
れた一導電型のソース領域と、該ソース領域と前記ドレ
イン領域間にチャネルを形成するゲート電極とを備えた
縦型MOS半導体装置において、前記規則的に配列され
た相隣接するボディ領域間のπ部分に前記一導電型の高
濃度領域を第1の段と第2の段の2段備えたことを特徴
とする。
【0008】本発明の縦型MOS半導体装置の製造方法
は、一導電型の高濃度領域と低濃度領域を備えた半導体
基板を準備する工程と、該低濃度領域の深い部分に一導
電型の高濃度領域をイオン注入により形成する工程と、
反対導電型のボディ領域を形成する工程と、前記ボディ
領域間のπ部分に一導電型の不純物をイオン注入する工
程と、ゲート電極を形成する工程と、該ゲート電極をマ
スクとして反対導電型の不純物をイオン注入する工程
と、該イオン注入された不純物から熱処理により反対導
電型のチャネル領域を形成するとともに前記ボディ領域
間のπ部分に一導電型の高濃度領域を形成する工程と、
前記ボディ領域内に一導電型のソース領域を形成する工
程とからなることを特徴とする。
は、一導電型の高濃度領域と低濃度領域を備えた半導体
基板を準備する工程と、該低濃度領域の深い部分に一導
電型の高濃度領域をイオン注入により形成する工程と、
反対導電型のボディ領域を形成する工程と、前記ボディ
領域間のπ部分に一導電型の不純物をイオン注入する工
程と、ゲート電極を形成する工程と、該ゲート電極をマ
スクとして反対導電型の不純物をイオン注入する工程
と、該イオン注入された不純物から熱処理により反対導
電型のチャネル領域を形成するとともに前記ボディ領域
間のπ部分に一導電型の高濃度領域を形成する工程と、
前記ボディ領域内に一導電型のソース領域を形成する工
程とからなることを特徴とする。
【0009】
【作用】本発明の縦型MOS半導体装置は、隣接するボ
ディ領域間のπ部分に一導電型の高濃度領域を2段備え
たことから、低濃度のドレイン領域の抵抗分を減少し、
ソース・ドレイン間のON抵抗を低減することができ
る。そして、2段の高濃度領域の表面最高濃度は、従来
の高濃度領域の最高濃度を越えないように製造すること
ができるので、耐圧は従来の構造と変わらない。また、
高濃度領域の第1の段の拡散深さを従来の高濃度領域と
等しくできるので、入力容量Cissの増大も極僅かで
ある。従って、2段の高濃度領域をπ部分に設けること
によって、ソース・ドレイン間の耐圧を劣化させること
なく、パワーMOSFETのON抵抗を低減することが
でき、且つ入力容量Cissの増大も防止できる。
ディ領域間のπ部分に一導電型の高濃度領域を2段備え
たことから、低濃度のドレイン領域の抵抗分を減少し、
ソース・ドレイン間のON抵抗を低減することができ
る。そして、2段の高濃度領域の表面最高濃度は、従来
の高濃度領域の最高濃度を越えないように製造すること
ができるので、耐圧は従来の構造と変わらない。また、
高濃度領域の第1の段の拡散深さを従来の高濃度領域と
等しくできるので、入力容量Cissの増大も極僅かで
ある。従って、2段の高濃度領域をπ部分に設けること
によって、ソース・ドレイン間の耐圧を劣化させること
なく、パワーMOSFETのON抵抗を低減することが
でき、且つ入力容量Cissの増大も防止できる。
【0010】又、本発明の製造方法によれば、隣接する
ボディ領域間のπ部分に高濃度領域を2段備えた縦型M
OS半導体装置を容易に製造することができる。
ボディ領域間のπ部分に高濃度領域を2段備えた縦型M
OS半導体装置を容易に製造することができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を添付図面を参照し
ながら説明する。
ながら説明する。
【0012】図1は、本発明の一実施例のパワーMOS
FETの断面図である。N+ 型半導体基板1には、ドレ
イン領域となるN- 型エピタキシャル層2を有してお
り、ドレイン領域2には、P+ 型のボディ領域6及びP
型のチャネル領域3が形成され、ボディ領域6内にはN
- 型のソース領域5が形成されている。チャネル領域3
とソース領域5とは、多結晶シリコンから成るゲート電
極8をマスクとして二重の拡散により形成されている。
ソース領域5とボディ領域6とは、アルミ蒸着膜からな
る金属電極であるソース電極11に接続され、半導体基
板1の裏面は金属電極であるドレイン電極9に接続され
ている。
FETの断面図である。N+ 型半導体基板1には、ドレ
イン領域となるN- 型エピタキシャル層2を有してお
り、ドレイン領域2には、P+ 型のボディ領域6及びP
型のチャネル領域3が形成され、ボディ領域6内にはN
- 型のソース領域5が形成されている。チャネル領域3
とソース領域5とは、多結晶シリコンから成るゲート電
極8をマスクとして二重の拡散により形成されている。
ソース領域5とボディ領域6とは、アルミ蒸着膜からな
る金属電極であるソース電極11に接続され、半導体基
板1の裏面は金属電極であるドレイン電極9に接続され
ている。
【0013】パワーMOSFETには、図示するような
単位となるFETが多数規則的に配列されており、大電
流を制御できるようになっている。隣接するボディ領域
6間のπ部分10には、ドレイン領域2の浅いところに
位置する第1の段の高濃度領域13と、深いところに位
置する第2の段の高濃度領域14と、2段の高濃度領域
を備えている。第2の段の高濃度領域14の不純物濃度
は第1の段の高濃度領域13の不純物濃度より小さい。
また、第1の段の高濃度領域13はソース領域5より深
くチャネル領域3より浅い拡散深さを有し、第2の段の
高濃度領域14はチャネル領域3より深くボディ領域よ
り浅い拡散深さを有する。さらに、第2の段の高濃度領
域14は、チャネル領域3の下の部分にまで延在した構
造でも良い。
単位となるFETが多数規則的に配列されており、大電
流を制御できるようになっている。隣接するボディ領域
6間のπ部分10には、ドレイン領域2の浅いところに
位置する第1の段の高濃度領域13と、深いところに位
置する第2の段の高濃度領域14と、2段の高濃度領域
を備えている。第2の段の高濃度領域14の不純物濃度
は第1の段の高濃度領域13の不純物濃度より小さい。
また、第1の段の高濃度領域13はソース領域5より深
くチャネル領域3より浅い拡散深さを有し、第2の段の
高濃度領域14はチャネル領域3より深くボディ領域よ
り浅い拡散深さを有する。さらに、第2の段の高濃度領
域14は、チャネル領域3の下の部分にまで延在した構
造でも良い。
【0014】図2は、π部分10の深さ方向の濃度分布
を示す説明図であり、(A)は本実施例、(B)は従来
のパワーMOSFETの濃度分布を示す。(B)に示さ
れるように、従来の濃度分布は、ドレイン領域2の表面
濃度が1段の高濃度領域12により1×1015/cm3
程度であり、N- 型のドレイン領域2の基板濃度が1×
1014/cm3 程度である。これに対して、本実施例の
濃度分布は、(A)に示されるように、第1の段の高濃
度領域13による表面濃度1×1015程度の分布と、第
2の段の高濃度領域14による最高濃度5×1014程度
の分布とが重なったものとなっている。従って、本実施
例においてはドレイン領域の深い部分で、第2の段の高
濃度領域14により不純物濃度が高く形成されている。
を示す説明図であり、(A)は本実施例、(B)は従来
のパワーMOSFETの濃度分布を示す。(B)に示さ
れるように、従来の濃度分布は、ドレイン領域2の表面
濃度が1段の高濃度領域12により1×1015/cm3
程度であり、N- 型のドレイン領域2の基板濃度が1×
1014/cm3 程度である。これに対して、本実施例の
濃度分布は、(A)に示されるように、第1の段の高濃
度領域13による表面濃度1×1015程度の分布と、第
2の段の高濃度領域14による最高濃度5×1014程度
の分布とが重なったものとなっている。従って、本実施
例においてはドレイン領域の深い部分で、第2の段の高
濃度領域14により不純物濃度が高く形成されている。
【0015】従って、本実施例のパワーMOSFETに
おいては、π部分10の第2の段の高濃度領域14によ
りソース・ドレイン間の抵抗が減少し、従来と比較して
ON抵抗を10%程度低減することができる。又、ドレ
イン領域の表面における不純物濃度は従来のものと図示
するように変わらないので、ボディ領域とドレイン領域
との間のPN接合の耐圧は変らない。
おいては、π部分10の第2の段の高濃度領域14によ
りソース・ドレイン間の抵抗が減少し、従来と比較して
ON抵抗を10%程度低減することができる。又、ドレ
イン領域の表面における不純物濃度は従来のものと図示
するように変わらないので、ボディ領域とドレイン領域
との間のPN接合の耐圧は変らない。
【0016】図3はパワーMOSFETの入力容量Ci
ss特性を示す説明図である。入力容量Cissは、π
部分10に2段のN+ 型高濃度領域を設けた本実施例の
場合を(A)に示す。これは、従来の1段のN+ 型の高
濃度領域12を設けた場合(B)、及びπ部分に高濃度
領域を設けない場合(C)と比較して図示するように大
きくなる。しかしながら、従来の構造の1段のN+ 型高
濃度領域で本実施例のソース・ドレイン間のON抵抗程
度のものが得られるように深い高濃度領域を形成した場
合(D)と比較して、大幅に本実施例の入力容量Cis
sは小さくなる。
ss特性を示す説明図である。入力容量Cissは、π
部分10に2段のN+ 型高濃度領域を設けた本実施例の
場合を(A)に示す。これは、従来の1段のN+ 型の高
濃度領域12を設けた場合(B)、及びπ部分に高濃度
領域を設けない場合(C)と比較して図示するように大
きくなる。しかしながら、従来の構造の1段のN+ 型高
濃度領域で本実施例のソース・ドレイン間のON抵抗程
度のものが得られるように深い高濃度領域を形成した場
合(D)と比較して、大幅に本実施例の入力容量Cis
sは小さくなる。
【0017】図4は、本発明の一実施例のパワーMOS
FETの製造工程を示す断面図である。以下に、本実施
例のパワーMOSFETの製造方法を説明する。まずN
+ 型半導体基板1にドレイン領域となるN- 型エピタキ
シャル層を成長させた基板を準備する。次に、(A)に
図示するように、π部分10となるドレイン領域の表面
に第2の段のN型高濃度領域14をイオン注入により形
成する。このイオン注入は、MOSセルを形成する素子
領域全てにイオン注入するか、またはπ部分10となる
部分にのみ選択的にイオン注入する。そして次に、P+
型の深い拡散領域であるボディ領域6をイオン注入又は
拡散後の熱処理により形成する。この時の熱処理によ
り、π部分10において第2の段のN+ 型高濃度領域1
4が形成される。
FETの製造工程を示す断面図である。以下に、本実施
例のパワーMOSFETの製造方法を説明する。まずN
+ 型半導体基板1にドレイン領域となるN- 型エピタキ
シャル層を成長させた基板を準備する。次に、(A)に
図示するように、π部分10となるドレイン領域の表面
に第2の段のN型高濃度領域14をイオン注入により形
成する。このイオン注入は、MOSセルを形成する素子
領域全てにイオン注入するか、またはπ部分10となる
部分にのみ選択的にイオン注入する。そして次に、P+
型の深い拡散領域であるボディ領域6をイオン注入又は
拡散後の熱処理により形成する。この時の熱処理によ
り、π部分10において第2の段のN+ 型高濃度領域1
4が形成される。
【0018】(B)は、第1の段の高濃度領域13を形
成するために、π部分10の表面にN+ 型の不純物領域
15をイオン注入により形成した段階を示す。このイオ
ン注入も、第2の段と同様にMOSセルを形成する素子
領域全てにイオン注入するか、またはπ部分10となる
部分にのみ選択的にイオン注入する。そして、(C)に
示すようにシリコン多結晶からなるゲート電極8を形成
して、ゲート電極8をマスクとしてP型不純物をイオン
注入し、熱処理により前記P型不純物を拡散してゲート
電極8の下の部分にまで延在するチャネル領域3を形成
する。この時の熱処理により、π部分10に第1の段の
N+ 型高濃度領域13が形成される。第1の段の高濃度
領域13をπ部分10にのみ選択的に形成した場合は、
高濃度領域13のうち横方向拡散により広がった領域と
このチャネル領域3とが境を接触するように両者の位置
関係を制御する。互いに横方向拡散で不純物濃度が低下
した領域が接触するので、第1の段の高濃度領域13の
不純物濃度を若干向上できる。第1の段の高濃度領域1
3を全面にイオン注入した場合は、横方向拡散による不
純物の低下がないので、表面の最高濃度を若干下げる。
そして引き続きゲート電極8及びレジストをマスクとし
てN+ 型のソース領域5を形成する。その後は、通常の
パワーMOSFETの製造工程に従い、ドレイン電極9
及びソース電極11を形成する。
成するために、π部分10の表面にN+ 型の不純物領域
15をイオン注入により形成した段階を示す。このイオ
ン注入も、第2の段と同様にMOSセルを形成する素子
領域全てにイオン注入するか、またはπ部分10となる
部分にのみ選択的にイオン注入する。そして、(C)に
示すようにシリコン多結晶からなるゲート電極8を形成
して、ゲート電極8をマスクとしてP型不純物をイオン
注入し、熱処理により前記P型不純物を拡散してゲート
電極8の下の部分にまで延在するチャネル領域3を形成
する。この時の熱処理により、π部分10に第1の段の
N+ 型高濃度領域13が形成される。第1の段の高濃度
領域13をπ部分10にのみ選択的に形成した場合は、
高濃度領域13のうち横方向拡散により広がった領域と
このチャネル領域3とが境を接触するように両者の位置
関係を制御する。互いに横方向拡散で不純物濃度が低下
した領域が接触するので、第1の段の高濃度領域13の
不純物濃度を若干向上できる。第1の段の高濃度領域1
3を全面にイオン注入した場合は、横方向拡散による不
純物の低下がないので、表面の最高濃度を若干下げる。
そして引き続きゲート電極8及びレジストをマスクとし
てN+ 型のソース領域5を形成する。その後は、通常の
パワーMOSFETの製造工程に従い、ドレイン電極9
及びソース電極11を形成する。
【0019】以上の工程により、π部分10の第2の段
のN+ 型高濃度領域14の深さはほぼボディ領域6の底
面の深さと同じにし、第1の段の高濃度領域13の深さ
はほぼチャネル領域3の底面の深さにほぼ等しくする。
本実施例によればチャネル領域の底面からボディ領域の
底面に至る間に第2の段のN+ 型高濃度領域14が形成
される。
のN+ 型高濃度領域14の深さはほぼボディ領域6の底
面の深さと同じにし、第1の段の高濃度領域13の深さ
はほぼチャネル領域3の底面の深さにほぼ等しくする。
本実施例によればチャネル領域の底面からボディ領域の
底面に至る間に第2の段のN+ 型高濃度領域14が形成
される。
【0020】
【発明の効果】以上に説明したように、本発明は縦型M
OS半導体装置の隣接するボディ領域間のπ部分に2段
の高濃度領域を備えたものである。従って、ソース・ド
レイン間の耐圧を劣化させることなく、ON抵抗を従来
のものと比較して10%程度低減することができる。
又、本発明の製造方法によれば、係る縦型MOS半導体
装置を容易に製造することができる。
OS半導体装置の隣接するボディ領域間のπ部分に2段
の高濃度領域を備えたものである。従って、ソース・ド
レイン間の耐圧を劣化させることなく、ON抵抗を従来
のものと比較して10%程度低減することができる。
又、本発明の製造方法によれば、係る縦型MOS半導体
装置を容易に製造することができる。
【図1】本発明の一実施例のパワーMOSFETの断面
図。
図。
【図2】本発明の一実施例のパワーMOSFETのπ部
分の濃度分布の説明図。
分の濃度分布の説明図。
【図3】本発明の一実施例のパワーMOSFETのCV
特性の説明図。
特性の説明図。
【図4】本発明の一実施例のパワーMOSFETの製造
工程を示す断面図。
工程を示す断面図。
【図5】従来のパワーMOSFETの断面図。
Claims (2)
- 【請求項1】 一導電型のドレイン領域に規則的に配列
された反対導電型のボディ領域と、該ボディ領域内に配
置された一導電型のソース領域と、該ソース領域と前記
ドレイン領域間にチャネルを形成するゲート電極とを備
えた縦型MOS半導体装置において、前記規則的に配列
された相隣接するボディ領域間のπ部分に前記一導電型
の高濃度領域を第1の段と第2の段の2段備えたことを
特徴とする縦型MOS半導体装置。 - 【請求項2】 一導電型の高濃度領域とその上部に低濃
度領域を備えた半導体基板を準備する工程と、該低濃度
領域の深い部分に一導電型の高濃度領域をイオン注入に
より形成する工程と、反対導電型のボディ領域を形成す
る工程と、前記ボディ領域間のπ部分に一導電型の不純
物をイオン注入する工程と、ゲート電極を形成する工程
と、該ゲート電極をマスクとして反対導電型の不純物を
イオン注入する工程と、該イオン注入された不純物から
熱処理により反対導電型のチャネル領域を形成するとと
もに前記ボディ領域間のπ部分に一導電型の高濃度領域
を形成する工程と、前記ボディ領域内に一導電型のソー
ス領域を形成する工程とからなることを特徴とする縦型
MOS半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5127352A JPH06338616A (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | 縦型mos半導体装置及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5127352A JPH06338616A (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | 縦型mos半導体装置及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06338616A true JPH06338616A (ja) | 1994-12-06 |
Family
ID=14957812
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5127352A Pending JPH06338616A (ja) | 1993-05-28 | 1993-05-28 | 縦型mos半導体装置及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06338616A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005260055A (ja) * | 2004-03-12 | 2005-09-22 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 半導体装置およびその製造方法 |
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WO2016039072A1 (ja) * | 2014-09-08 | 2016-03-17 | 富士電機株式会社 | 半導体装置および半導体装置の製造方法 |
-
1993
- 1993-05-28 JP JP5127352A patent/JPH06338616A/ja active Pending
Cited By (13)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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