JPH0633741B2 - 遊星歯車減速機構付スタ−タ - Google Patents

遊星歯車減速機構付スタ−タ

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JPH0633741B2
JPH0633741B2 JP60117164A JP11716485A JPH0633741B2 JP H0633741 B2 JPH0633741 B2 JP H0633741B2 JP 60117164 A JP60117164 A JP 60117164A JP 11716485 A JP11716485 A JP 11716485A JP H0633741 B2 JPH0633741 B2 JP H0633741B2
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JP
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magnet
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gear
shaft
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瀬口  正弘
信行 林
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Denso Corp
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NipponDenso Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は遊星歯車減速機構付スタータに関し、特にスタ
ータモータに磁石を用いたものである。
〔従来の技術〕
従来のものは、日本電装公開技報、整理番号36−04
2(発行日 1984年7月15日)に示すように、ス
タータモータの回転を、アーマチャシャフトのサンギ
ヤ、遊星歯車を介して、減速し、ドライブシャフトに伝
えて、ピニオンに減速した回転を伝える。
〔発明が解決しようとする問題点〕
ところが上述した従来のものでは、遊星歯車に潤滑のた
めに付けているグリスが、スタータモータ側に入って、
ブラシとコンミテータとの間に侵入して、整流性が悪化
してしまい、また、ブラシとコンミテータとの摺動によ
り発生するブラシ粉が、逆に遊星歯車側に侵入して、軸
受の摩耗や遊星歯車の回転を阻止してしまうという問題
点がある。
そこで、本発明は部品点数を増すことなく、上記問題点
を解決するものである。
〔問題点を解決するための手段〕
ヨークの内周に固定された磁石と、この磁石を該磁石の
内周側から覆う磁石保護用スリーブと、前記磁石および
前記磁石保護用スリーブの内周側に設けられたアーマチ
ャと、このアーマチャを回転自在に保持すると共に、一
端にサンギヤ、他端に刷子が摺接するコンミテータを有
するアーマチャシャフトとを有するスタータモータと、 前記サンギヤの外周に配置されたインターナルギヤと、 前記アーマチャシャフトと同軸上に配置されたドライブ
シャフトと、 このドライブシャフトの一端側にスプライン結合され、
内燃機関のリングギヤに噛み合うピニオンと、 前記ドライブシャフトの他端側に回転自在に支持され、
前記アーマチャシャフトのサンギヤおよび前記インター
ナルギヤと噛み合う遊星歯車と、 前記磁石保護用スリーブと一体形成され、かつ前記イン
ターナルギヤと別体に設けられ、前記アーマチャの外周
に配置された前記磁石保護用スリーブから前記アーマチ
ャシャフトの外周に向かって径方向内方向に延び、その
内周端と前記アーマチャシャフト外周とが微小な隙間を
介して対向する遮蔽部と、 を備えた遊星歯車減速機構付スタータが提供される。
〔作 用〕
ヨークと磁石保護用スリーブにより、磁石の内外周が覆
われ、該磁石が保護される。遊星歯車減速機構が配置れ
さた部位とコンミータが配置された部位とは、遮蔽部に
より隔離される。磁石保護用スリーブと遮蔽部とは一点
の部品で構成される。
〔実施例〕
以下本発明を図に示す実施例について説明する。第1図
において、ドライブシャフト1の外周に形成したヘリカ
ルスプライン1aにスプラインチューブ2aがヘリカル
スプライン結合されている。そして、このスプラインチ
ューブ2aに一体形成されたクラッチアウタ2eの内周
が、ローラ2b、クラッチインナ2cを介して、ピニオ
ン2dに連結されている。このピニオン2dは内燃機関
のリングギヤ22に噛み合う。そして、クラッチアウタ
2e、ローラ2b、クラッチインナ2cで、一方向性ク
ラッチ2を構成している。また、ドライブシャフト1の
端部には、円盤状の突出部1cが形成されている。さら
に、この突出部1cには、ピン3が固定されており、こ
のピン3に軸受4を介して、遊星歯車5が周方向に等間
隔に3つ回転自在に保持されている。そして、ドライブ
シャフト1は、一端を軸受1dを介して、ハウジング6
に、他端は軸受1eを介して、中間ブラケット7に回転
自在に支持されている。また、中間ブラケット7の内周
側には、遊星歯車5と噛み合うインターナルギヤ8が形
成されている。この中間ブラケット7はハウジング6と
スタータモータ10のヨーク11との間に固定されてい
る。
スタータモータ10には、ドライブシャフト1に対し
て、軸受1bを介して同軸上にアーマチャシャフト12
が配置されている。そして、このアーマチャシャフト1
2の端部外周には、遊星歯車5と噛み合うサンギヤ13
が形成されている。また、アーマチャシャフト12の外
周には、アーマチャ14が設けられ、このアーマチャ1
4のアーマチャコイル14aが、コンミテータ15に接
続されている。コンミテータ15の外周には、アーマチ
ャコイル14aに電流を送るためのブラシ16が摺動自
在にブラシホルダ17に保持されている。そして、第2
図および第3図に示すように、ヨーク11の内周には、
周方向に6つの磁石18が配置されている。これら磁石
18は、第2図に示すように、ヨーク11に打ち出し部
11aを形成して、周方向および軸方向の移動規制を行
う。また、磁石18の内周には、筒状の磁石保護用スリ
ーブ19を、圧入、バルジ成形等により挿入して、第3
図に示す矢印方向の力を利用して、磁石18の径方向の
移動を規制し、固定している。さらに、磁石18とヨー
ク11、磁石18と磁石保護用スリーブ19との間に、
接着剤を用いて、より確実に固定してもよい。
そして、磁石保護用スリーブ19は、一端には磁石18
の側面を覆うL字状のつば部19aが形成されている。
また、他端には、遊星歯車5側に伸び、遊星歯車5の側
面に対向する平面部(遮蔽部)19bと、この平面部1
9bより屈曲して、アマーチャシャフト12の外周に、
微少の隙間を介して対向する筒部19cと、この筒部1
9cより径方向に屈曲しアーマチャ14のコイルエンド
部14b内に配置される円盤部19dとから構成され
る。そして、筒部19cと円盤部19dとで、アーマチ
ャシャフト12との間の迷路を形成している。また、平
面部19bにより、遊星歯車5がピン3より抜け出るの
を防止している。
また、20はマグネットスイッチであり、スタータモー
タ10に接続されると共に、一端がスプラインチューブ
2aに係合しているレバー21を吸引するものである。
次に、上記構成においてその作動を説明する。マグネッ
トスイッチ20を起動すると、レバー21はマグネット
スイッチ20側に引っ張られ、一方向性クラッチ2を介
して、ピニオン2dを前進させる。そしてピニオン2d
がリングギヤ3に当接する直前に、マグネットスイッチ
20の接点が閉じ、スタータモータ10を通電する。図
示しない電源より、ブラシ16、コンミテータ15を介
して、アーマチャ14を回転させる。そして、アーマチ
ャシャフト12が回転し、この回転を、サンギヤ13、
遊星歯車5を介し減速して、ドライブシャフト1に与え
る。そしてこのドライブシャフト1の回転をヘリカルス
プライン1a、一方向性クラッチ2を介して、ピニオン
2dに与える。さらにこのピニオン2dがリングギヤ1
5を回転させ、内燃機関を始動させる。
従って、ブラシ16とコンミテータ15との間の摺動に
より発生するブラシ16のブラシ粉が、アーマチャ14
の外周を通って、遊星歯車5側に侵入しようとしても、
平面部19b、円筒部19c、円盤部19dにより、遮
断され、侵入を防止することができる。また、円盤部1
9dをコイルエイド部14b内に配置しているので、ブ
ラシ粉が侵入するのをより確実に防止する。
また逆に、遊星歯車5とサンギヤ13、遊星歯車5とイ
ンターナルギヤ8との間に、潤滑のために挿入してある
グリースが、スタータモータ10側に侵入しようとして
も、磁石保護用スリーブ19で確実に侵入を防止する。
つまり、磁石18を保護するための磁石保護用スリーブ
19の端部形状をうまく利用して、部品点数を増すこと
なく防塵、防油構造を行っている。
なお、第4図においては、磁石保護用スリーブ19の平
面部19bに、遊星歯車5を軸支する軸受4が当接する
ようにしてある。
また、第5図において、遊星歯車5の軸方向の移動規制
を、磁石保護用スリーブ19の代わりに、ピン3に形成
したつば部3aで行ってもよい。
〔発明の効果〕
以上述べたように本発明においては、アーマチャシャフ
トの一端側に遊星歯車式減速機構を、他端側にコンミテ
ータが配置されたスタータにおいて、該減速機構とコン
ミテータとを遮蔽部により遮蔽したため、ブラシ粉が遊
星歯車側へ、遊星歯車のグリース等がブラシ側へ、それ
ぞれ侵入するのを防止することができるという優れた効
果がある。そして、本発明においては、上記遮断部が、
スタータモータの磁石を保護する磁石保護用スリーブと
一体に形成されているため、磁石の保護と上記異物侵入
とを一点の部品で達成することができるという優れた効
果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明遊星歯車減速機構付スタータの一実施例
を示す部分断面図、第2図は磁石のヨークに対する位置
決めを示す正面図、第3図はスタータモータの側面図、
第4図はピンに対する遊星歯車の保持の一実施例を示す
断面図、第5図はピンに対する遊星歯車の保持の他の実
施例を示す断面図である。 1……ドライブシャフト,2d……ピニオン,5……遊
星歯車,8……インターナルギヤ,10……スタータモ
ータ,11……ヨーク,12……アーマチャシャフト,
13……サンギヤ,14……アーマチャ,15……コン
ミテータ,16……ブラシ,18……磁石,19……磁
石保護用スリーブ,20……マグネットスイッチ,22
……リングギヤ。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヨークの内周に固定された磁石と、この磁
    石を該磁石の内周側から覆う磁石保護用スリーブと、前
    記磁石および前記磁石保護用スリーブの内周側に設けら
    れたアーマチャと、このアーマチャを回転自在に保持す
    ると共に、一端にサンギヤ、他端に刷子が摺接するコン
    ミテータを有するアーマチャシャフトとを有するスター
    タモータと、 前記サンギヤの外周に配置されたインターナルギヤと、 前記アーマチャシャフトと同軸上に配置されたドライブ
    シャフトと、 このドライブシャフトの一端側にスプライン結合され、
    内燃機関のリングギヤに噛み合うピニオンと、 前記ドライブシャフトの他端側に回転自在に支持され、
    前記アーマチャシャフトのサンギヤおよび前記インター
    ナルギヤと噛み合う遊星歯車と、 前記磁石保護用スリーブと一体形成され、かつ前記イン
    ターナルギヤと別体に設けられ、前記アーマチャの外周
    に配置された前記磁石保護用スリーブから前記アーマチ
    ャシャフトの外周に向かって径方向内方向に延び、その
    内周端と前記アーマチャシャフト外周とが微小な隙間を
    介して対向する遮蔽部と、 を備えた遊星歯車減速機構付スタータ。
  2. 【請求項2】前記遮蔽部は、軸方向に関して、前記アー
    マチャの前記サンギヤ側端部と前記遊星歯車との間に配
    置されており、かつ前記遊星歯車と微小隙間を介して対
    向していることを特徴とする特許請求の範囲第1項記載
    の遊星歯車減速機構付スタータ。
JP60117164A 1985-05-30 1985-05-30 遊星歯車減速機構付スタ−タ Expired - Fee Related JPH0633741B2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE2937602A1 (de) * 1979-09-18 1981-04-02 Robert Bosch Gmbh, 7000 Stuttgart Andrehvorrichtung fuer brennkraftmaschinen
JPS58115867U (ja) * 1982-01-27 1983-08-08 三菱電機株式会社 スタ−タ
JPH0231582Y2 (ja) * 1984-09-25 1990-08-27

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