JPH06336808A - 建築用板及びその製造方法 - Google Patents
建築用板及びその製造方法Info
- Publication number
- JPH06336808A JPH06336808A JP16306293A JP16306293A JPH06336808A JP H06336808 A JPH06336808 A JP H06336808A JP 16306293 A JP16306293 A JP 16306293A JP 16306293 A JP16306293 A JP 16306293A JP H06336808 A JPH06336808 A JP H06336808A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- thin paper
- thermosetting resin
- substrate
- resin
- impregnated
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】下地構造材間に防湿層を室内側に向けた断熱材
を取り付け、下地構造材上に下地材を貼着し、該下地材
表面に仕上板を施工した建築用板を用いた壁面、床下に
おいて、内装材の突き合わせ部などから室内の湿気が壁
面、床下内に侵入し、仕上板、下地構造材が反り、ねじ
れるのを防止すること。 【構成】基板1の表面に熱硬化性樹脂を塗布後薄紙2を
積層し、直ちに薄紙2を積層した基板1を熱圧圧締し、
熱硬化性樹脂を薄紙2裏面に一部含浸させる建築用板の
製造方法。
を取り付け、下地構造材上に下地材を貼着し、該下地材
表面に仕上板を施工した建築用板を用いた壁面、床下に
おいて、内装材の突き合わせ部などから室内の湿気が壁
面、床下内に侵入し、仕上板、下地構造材が反り、ねじ
れるのを防止すること。 【構成】基板1の表面に熱硬化性樹脂を塗布後薄紙2を
積層し、直ちに薄紙2を積層した基板1を熱圧圧締し、
熱硬化性樹脂を薄紙2裏面に一部含浸させる建築用板の
製造方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】壁面、床板等の建築用板における
裏面の防湿処理に関する。
裏面の防湿処理に関する。
【0002】
【従来技術及びその問題点】一般に柱、間柱あるいは根
太等の下地構造材a間に、表面にすなわち室内側に防湿
材層b付き断熱材cを、該防湿材層b側を室内に向けて
取り付けた後、下地構造材a上に仕上板dを施工して内
装材を形成する。
太等の下地構造材a間に、表面にすなわち室内側に防湿
材層b付き断熱材cを、該防湿材層b側を室内に向けて
取り付けた後、下地構造材a上に仕上板dを施工して内
装材を形成する。
【0003】この場合仕上板d自体を通して、あるいは
内装材すなわち仕上板dの突合わせ部より壁、床内に室
内側の湿気が透湿され、断熱材cに付された防湿材層b
または下地構造材上に取り付けられた防湿材層bと仕上
板dとの間隙の温度が上昇されると共に、室内と壁間の
温度差によって仕上板dの裏面に結露が生じる。
内装材すなわち仕上板dの突合わせ部より壁、床内に室
内側の湿気が透湿され、断熱材cに付された防湿材層b
または下地構造材上に取り付けられた防湿材層bと仕上
板dとの間隙の温度が上昇されると共に、室内と壁間の
温度差によって仕上板dの裏面に結露が生じる。
【0004】この結露に伴って結露水が下地構造材a、
仕上板dに浸透し下地構造材a、仕上板dを吸水膨張
し、反り、ねじれを発生する。また長期にわたって下地
構造材a、仕上板d自体またはそれらを固着している釘
を腐食し、家屋の耐久性を低下するなどの問題点を有す
る。
仕上板dに浸透し下地構造材a、仕上板dを吸水膨張
し、反り、ねじれを発生する。また長期にわたって下地
構造材a、仕上板d自体またはそれらを固着している釘
を腐食し、家屋の耐久性を低下するなどの問題点を有す
る。
【0005】
【解決すべき課題】下地構造材間に防湿層を室内側に向
けた断熱材を取り付け、下地構造材上に下地材を貼着
し、該下地材表面に仕上板を施工した建築用板を用いた
壁面、床下において、内装材の突き合わせ部などから室
内の湿気が壁面、床下内に侵入し、仕上板、下地構造材
が反り、ねじれるのを防止すること。
けた断熱材を取り付け、下地構造材上に下地材を貼着
し、該下地材表面に仕上板を施工した建築用板を用いた
壁面、床下において、内装材の突き合わせ部などから室
内の湿気が壁面、床下内に侵入し、仕上板、下地構造材
が反り、ねじれるのを防止すること。
【0006】
【技術的手段】基板1の表面に熱硬化性樹脂を含浸され
た含浸部2aと、熱硬化性樹脂の含浸されない未含浸部
2bとを有する薄紙層3を形成された建築用板。
た含浸部2aと、熱硬化性樹脂の含浸されない未含浸部
2bとを有する薄紙層3を形成された建築用板。
【0007】
【構成の説明】まづ、基板1の片面に熱硬化性樹脂を塗
布する。基板1としては合板、繊維板、木削片板、石膏
板、石綿セメント板、PC板、珪酸カルシウム板などの
板状体が用いられる。
布する。基板1としては合板、繊維板、木削片板、石膏
板、石綿セメント板、PC板、珪酸カルシウム板などの
板状体が用いられる。
【0008】基板1の表面には必要に応じて任意塗装処
理(柄模様印刷を含む)、化粧紙あるいは合成樹脂化粧
シート貼り、つき板貼りなどの任意化粧を施してもよ
い。
理(柄模様印刷を含む)、化粧紙あるいは合成樹脂化粧
シート貼り、つき板貼りなどの任意化粧を施してもよ
い。
【0009】熱硬化性樹脂としては、アミノ樹脂、尿素
樹脂、レゾルシノール樹脂、メラミン樹脂、フェノール
樹脂、ウレタン樹脂、酢酸ビニール樹脂等の接着剤また
それらの変性樹脂接着剤が用いられる。
樹脂、レゾルシノール樹脂、メラミン樹脂、フェノール
樹脂、ウレタン樹脂、酢酸ビニール樹脂等の接着剤また
それらの変性樹脂接着剤が用いられる。
【0010】熱硬化性樹脂はロールコーター、スプレッ
ダー、フローコーター、バーコーター、スプレーなどの
塗布装置を用いる。熱硬化性樹脂はその塗布量を30〜
60g/m2とすることが好まし。またその粘度は20
〜40d・Pa・sの範囲とする。つぎに熱硬化性樹脂
を塗布された基板1の表面に薄紙2を載置し圧締貼着す
る。
ダー、フローコーター、バーコーター、スプレーなどの
塗布装置を用いる。熱硬化性樹脂はその塗布量を30〜
60g/m2とすることが好まし。またその粘度は20
〜40d・Pa・sの範囲とする。つぎに熱硬化性樹脂
を塗布された基板1の表面に薄紙2を載置し圧締貼着す
る。
【0011】薄紙2は20〜40g/m2のものを用い
る。薄紙2の圧締貼着はラミネーター積層、ホットプレ
ス装置を用い行なわれる。このとき前記熱硬化性樹脂の
塗布量が30g/m2以下であると、樹脂含浸が充分に
行なわれず、また樹脂被膜が形成されず紙間剥離が起き
易く、防湿、防水性能が低いものとなる。
る。薄紙2の圧締貼着はラミネーター積層、ホットプレ
ス装置を用い行なわれる。このとき前記熱硬化性樹脂の
塗布量が30g/m2以下であると、樹脂含浸が充分に
行なわれず、また樹脂被膜が形成されず紙間剥離が起き
易く、防湿、防水性能が低いものとなる。
【0012】また塗布量が60g/m2以上であると薄
紙2表面に染み出してしまい薄紙2内に未含浸部を残す
ことができない。また圧締貼着時、熱ロール、熱盤には
りついたりロール面、盤面を汚染してしまう。
紙2表面に染み出してしまい薄紙2内に未含浸部を残す
ことができない。また圧締貼着時、熱ロール、熱盤には
りついたりロール面、盤面を汚染してしまう。
【0013】また粘度が20d・Pa・s以下であると
含浸し易く薄紙表面に染み出してしまう40d・Pa・
s以上であると含浸しにくく、更に薄紙2が20g/m
2以下であると熱硬化性樹脂が染み出してしまう。40
g/m2以上であると含浸が充分に行なわれず、先に記
したと同様の問題点を有する。
含浸し易く薄紙表面に染み出してしまう40d・Pa・
s以上であると含浸しにくく、更に薄紙2が20g/m
2以下であると熱硬化性樹脂が染み出してしまう。40
g/m2以上であると含浸が充分に行なわれず、先に記
したと同様の問題点を有する。
【0014】薄紙2はその裏面に粘度を低下させた熱硬
化性樹脂を塗布し、ウエット状態で基板1の表面に薄紙
2を載置し、圧締貼着することにより、薄紙2に含浸さ
れた熱硬化性樹脂が基板1に塗布された熱硬化性樹脂の
薄紙2への浸透の際の呼び水的な働きをなし薄紙への熱
硬化性樹脂の浸透含浸を助長し均一含浸が容易に行なえ
る。このようにして、基板1の裏面に熱硬化性樹脂を含
浸された含浸部2bと、熱硬化性樹脂の含浸されない未
含浸部2bとを有する薄紙層2を形成された建築用板が
得られた。
化性樹脂を塗布し、ウエット状態で基板1の表面に薄紙
2を載置し、圧締貼着することにより、薄紙2に含浸さ
れた熱硬化性樹脂が基板1に塗布された熱硬化性樹脂の
薄紙2への浸透の際の呼び水的な働きをなし薄紙への熱
硬化性樹脂の浸透含浸を助長し均一含浸が容易に行なえ
る。このようにして、基板1の裏面に熱硬化性樹脂を含
浸された含浸部2bと、熱硬化性樹脂の含浸されない未
含浸部2bとを有する薄紙層2を形成された建築用板が
得られた。
【0015】建築用板は薄紙層2を形成されない片面
に、必要に応じて任意塗装処理(柄模様印刷を含む)化
粧紙あるいは合成樹脂化粧シート貼り、つき板貼りなど
の任意化粧を施してもよい。建築用板はその木口部に必
要に応じ相決まり、本実等の実加工を施してもよい。建
築用板は床板、壁板、天井板等に用いられるが家具、建
具用板としても用いられる。
に、必要に応じて任意塗装処理(柄模様印刷を含む)化
粧紙あるいは合成樹脂化粧シート貼り、つき板貼りなど
の任意化粧を施してもよい。建築用板はその木口部に必
要に応じ相決まり、本実等の実加工を施してもよい。建
築用板は床板、壁板、天井板等に用いられるが家具、建
具用板としても用いられる。
【0016】熱硬化性樹脂に必要に応じて無機質粉末例
えば酸化アルミ、酸化チタン、ジルコニア等のセラミッ
ク粉末、金属粉末例えばアルミ粉、酸化鉄粉等を混入し
て用いても良く、熱硬化性樹脂層を強硬度に仕上げ、紙
層の損傷を防止する。
えば酸化アルミ、酸化チタン、ジルコニア等のセラミッ
ク粉末、金属粉末例えばアルミ粉、酸化鉄粉等を混入し
て用いても良く、熱硬化性樹脂層を強硬度に仕上げ、紙
層の損傷を防止する。
【0017】
【実施例】MDFの表面にロールコーターを用いて樹脂
接着剤、粘度25〜30d・Pa・sを55g/m2塗
布し、直ちに乾燥装置に挿入し、70〜130℃にて乾
燥し、メラミン変性尿素樹脂接着剤を接触乾燥状態とす
る。次にラミネーター装置に投入、紙送り機にて30g
/m2の薄紙を載置する。その際希釈されたメラミン変
性尿素樹脂接着剤を薄紙裏面に微量塗布しておく。
接着剤、粘度25〜30d・Pa・sを55g/m2塗
布し、直ちに乾燥装置に挿入し、70〜130℃にて乾
燥し、メラミン変性尿素樹脂接着剤を接触乾燥状態とす
る。次にラミネーター装置に投入、紙送り機にて30g
/m2の薄紙を載置する。その際希釈されたメラミン変
性尿素樹脂接着剤を薄紙裏面に微量塗布しておく。
【0018】薄紙を載置されたMDFをロールプレスに
投入し、120〜150℃湿度、シリンダー圧力5〜6
kg/cm2で圧締しつつ貼着し熱硬化性樹脂を含浸さ
れた含浸部と熱硬化性樹脂の含浸されない未含浸部とを
有する薄紙層を形成された建築用板を得た。
投入し、120〜150℃湿度、シリンダー圧力5〜6
kg/cm2で圧締しつつ貼着し熱硬化性樹脂を含浸さ
れた含浸部と熱硬化性樹脂の含浸されない未含浸部とを
有する薄紙層を形成された建築用板を得た。
【0019】
【発明の効果】基板1の裏面に薄紙層2が形成され、該
薄紙2に熱硬化性樹脂の含浸された含浸部2aが設けら
れ、含浸部2aが防湿、防水層とされる。また、表層に
熱硬化性樹脂の含浸されない未含浸部2bが設けられ、
未含浸部2bが下地材への接着剤施工の際、接着剤含浸
部2aとなり投描効果により接着力が向上される。
薄紙2に熱硬化性樹脂の含浸された含浸部2aが設けら
れ、含浸部2aが防湿、防水層とされる。また、表層に
熱硬化性樹脂の含浸されない未含浸部2bが設けられ、
未含浸部2bが下地材への接着剤施工の際、接着剤含浸
部2aとなり投描効果により接着力が向上される。
【図1】 本発明建築用板の断面図、
【図2】 従来の内装材の施工状態の説明図、
1:基板、2:薄紙または薄紙層、2a:含浸部、2
b:未含浸部、3:樹脂層。
b:未含浸部、3:樹脂層。
Claims (3)
- 【請求項1】 基板1の表面に熱硬化性樹脂を含浸され
た含浸部2aと、熱硬化性樹脂の含浸されない未含浸部
2bとを有する薄紙層2を形成された、ことを特徴とす
る建築用板。 - 【請求項2】 基板1の表面に熱硬化性樹脂を塗布後薄
紙2を積層し、 直ちに薄紙2を積層した基板1を熱圧
圧締し、 熱硬化性樹脂を薄紙2裏面に一部含浸張着させることを
特徴とする建築用板の製造方法。 - 【請求項3】 裏面に熱硬化性樹脂を含浸されたウエッ
ト状態の薄紙2を積層する請求項2記載の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16306293A JPH06336808A (ja) | 1993-05-27 | 1993-05-27 | 建築用板及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16306293A JPH06336808A (ja) | 1993-05-27 | 1993-05-27 | 建築用板及びその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06336808A true JPH06336808A (ja) | 1994-12-06 |
Family
ID=15766460
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16306293A Pending JPH06336808A (ja) | 1993-05-27 | 1993-05-27 | 建築用板及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06336808A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009523933A (ja) * | 2006-01-18 | 2009-06-25 | インターグラリオン リミテッド | 外装部材を製造する方法 |
Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0347190A (ja) * | 1989-04-25 | 1991-02-28 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 含フッ素界面活性剤及びその製造方法 |
-
1993
- 1993-05-27 JP JP16306293A patent/JPH06336808A/ja active Pending
Patent Citations (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0347190A (ja) * | 1989-04-25 | 1991-02-28 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 含フッ素界面活性剤及びその製造方法 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009523933A (ja) * | 2006-01-18 | 2009-06-25 | インターグラリオン リミテッド | 外装部材を製造する方法 |
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