JPH0633656A - 開閉蓋体用ヒンジ装置 - Google Patents

開閉蓋体用ヒンジ装置

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JPH0633656A
JPH0633656A JP18505992A JP18505992A JPH0633656A JP H0633656 A JPH0633656 A JP H0633656A JP 18505992 A JP18505992 A JP 18505992A JP 18505992 A JP18505992 A JP 18505992A JP H0633656 A JPH0633656 A JP H0633656A
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Takashi Shimonishi
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 開閉蓋体の開き角度に応じて適切な摩擦制動
力を発生させて、開き角度の大小に関係なく確実なフリ
ーストップ機能を発揮しつつ、全体をコンパクトにし
て、該ヒンジ装置を装着使用する複写機等の機器の小型
化を図れるようにする。 【構成】 開閉蓋体の取付け部材2と固定体への取付け
部材1とを、それら両取付け部材2,1の取付け部2
a,1aに対して直角に連設された枢支部1b,2bに
挿通させた支軸3を介して相対揺動自在に連結するとと
もに、蓋体取付け部材2側に形成した支軸3周りの有底
穴2cの内周壁部に雌ねじ部4を形成し、この雌ねじ部
4に螺合し上記支軸3に一体回転可能に嵌合されたナッ
ト状部材6および開閉蓋体の開き角度が小さくなるにつ
れて、蓋体取付け部材2の軸方向移動により両取付け部
材2,1間に発生する摩擦制動力を増加させるように作
用するコイルスプリング8を有底孔2c内に組込み構成
している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば複写機の用紙
押え用圧板やステレオの蓋板などの開閉蓋体を機器本体
等の固定体に取付ける場合に使用されるもので、詳しく
は、開閉蓋体を任意の開き角度で停止させることができ
る所謂フリーストップ機能を備えた開閉蓋体用ヒンジ装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】フリーストップ機能を備えたヒンジ装置
は、開閉蓋体の開閉操作が楽に行えることから、複写機
の用紙押え用圧板やステレオの蓋板などのように、人手
によって頻繁に開閉される蓋体の取付けに多く採用され
ており、従来から、種々の構造のものが提案されてい
る。
【0003】図7は、例えば実公平3−2628号公報
に開示されているように、従来から一般的に使用されて
いるこの種のヒンジ装置の構造を示す斜視図であり、こ
のヒンジ装置は、固定体取付け部材(ベースホルダー)
101の一端部と蓋体取付け部材(開閉蓋体ホルダー)
102の一端部とを支軸100を介して相対揺動自在に
枢支連結するとともに、上記両取付け部材101,10
2の他端部間に亘ってロッド状のスプリングガイド10
3を掛設し、このスプリングガイド103の外周部に沿
って長いコイルスプリング104と短いコイルスプリン
グ105とを巻装するとともに、上記開閉蓋体ホルダー
102とベースホルダー101との対向部分に、摩擦力
発揮用の摺動面106を形成させてなるものである。
【0004】上記構成のヒンジ装置では、開閉蓋体ホル
ダー102の開き角度が大きくて、開閉蓋体の重量など
によって生じる開閉蓋体ホルダー102の支軸100周
りの閉方向のモーメントが小さいときには、開閉蓋体ホ
ルダー102が長いコイルスプリング104の付勢力を
受けて、その長いコイルスプリング104の付勢力によ
る開方向のモーメントと上記開閉蓋体の重量による閉方
向のモーメントと摺動面106の摺動による摩擦力との
釣り合いにより、フリーストップ機能が発揮される。ま
た、開閉蓋体ホルダー102の開き角度が小さくて、開
閉蓋体の重量などによって生じる開閉蓋体ホルダー10
2の支軸100周りの閉方向のモーメントが大きいとき
には、開閉蓋体ホルダー102が長いコイルスプリング
104と短いコイルスプリング105の双方の付勢力を
受けて、これら両コイルスプリング104,105の付
勢力による開方向のモーメントと上記開閉蓋体の重量に
よる閉方向のモーメントと摺動面106の摺動による摩
擦力との釣り合いにより、フリーストップ機能が発揮さ
れる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した構
成の従来のヒンジ装置においては、フリーストップ機能
を発揮させるための必須構成であるところのスプリング
ガイド103あるいはこれに代わるガイド機構およびコ
イルスプリング104,105などが相対揺動自在に枢
支連結されたベースホルダー101と開閉蓋体ホルダー
102の他端部間に亘って掛設されるものであるから、
開閉蓋体ホルダー102の長さLを短くするにも限界が
あって、どうしてもその長さLが相当に長いものになり
やすい。そのために、開閉蓋体を閉じた状態で、開閉蓋
体ホルダー102の先端部が固定体の内側へはみ出す突
出代が大きくなる。それ故に、例えば複写機の用紙押え
用圧板の取付けに使用した場合、圧板の閉じ姿勢におい
て機器本体の上面の内方へ向かって開閉蓋体ホルダー1
02の先端部が長く突出することになり、その突出部を
露光用ガラス面上に位置させる訳にはいかないために、
露光用ガラス面の大きさが制約されたり、あるいは、所
定面積の露光用ガラス面を確保するために機器本体の上
面に開閉蓋体ホルダー102の突出先端部を載置させる
ための余分な板面を形成するなどの工夫を要し、その結
果、該ヒンジ装置を装着使用する機器が不必要に大型化
するという問題があった。
【0006】また、上述したように、開閉蓋体ホルダー
102の開き角度の大小にともなって、開閉蓋体の重量
などによって生じる開閉蓋体ホルダー102の支軸10
0周りの閉方向のモーメントが変化するために、このよ
うな閉方向のモーメントの変化に拘らず、摺動面106
の摺動による摩擦力との釣り合いを安定化させてフリー
ストップ機能を確実に発揮させるためには、長短2種の
コイルスプリング14,15を必要とし、それだけ構成
が複雑になるという問題もあった。
【0007】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、フリーストップ機能を発揮させ
るための構成を狭い空間内に巧みに組込んで、全体をコ
ンパクト化でき、しかも、1種の弾性部材を用いるのみ
で蓋体の開き角度の大小に拘らず確実で、かつ安定の良
いフリーストップ機能を発揮させることができて、装着
使用する機器の小型化および構成の簡素化を図り得る開
閉蓋体用ヒンジ装置を提供することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明に係る開閉蓋体用ヒンジ装置は、固定体へ
の取付け部とその取付け部の幅方向の両端部に配置され
て該取付け部に対し直角に連設された枢支部を有する固
定体取付け部材と、開閉蓋体の取付け部およびその取付
け部の幅方向の一端部に配置されて上記固定体取付け部
材の一方の枢支部の内面に摺接するように該取付け部に
対し直角に連設された枢支部を有する蓋体取付け部材と
を、それら両取付け部材における各枢支部に挿通させて
上記固定体取付け部材側に固定された支軸を介して相対
揺動自在に連結してなる開閉蓋体用ヒンジ装置であっ
て、上記蓋体取付け部材には、該蓋体取付け部材側の上
記枢支部を底部とし、かつ上記支軸と同芯状の有底穴が
形成されており、この有底穴内の内周壁部に形成された
雌ねじ部に螺合するナット状部材を、上記支軸に対して
一体回転可能でかつその支軸軸方向に移動自在に保持さ
せ、このナット状部材と上記蓋体取付け部材側の上記枢
支部との間に、上記蓋体取付け部材を蓋体の閉じ方向に
回動させたとき、蓋体取付け部材の軸方向移動により弾
性反発力が増加される弾性部材を上記支軸の外周に巻装
させて介在させたものである。
【0009】特に、上記支軸の一端面に、上記固定体取
付け部材の枢支部の外面に臨ませて、該支軸を介してナ
ット状部材を回転させ軸方向に移動させて上記弾性部材
による初期弾性反発力を調整可能とする回転操作用工具
の係合部を形成することが望ましい。
【0010】
【作用】この発明によれば、蓋体取付け部材の取付け部
に取り付けられた開閉蓋体の重量によって蓋体取付け部
材に支軸周りの閉方向のモーメントが作用しており、開
閉蓋体およびその取付け部材の開き角度が大きくなるに
つれて、そのモーメントが小さくなり、逆に上記開き角
度が小さくなるにつれて、そのモーメントが大きくな
る。ここで、上記開閉蓋体およびその取付け部材の開き
角度の変化に伴なって、ナット状部材外周のねじ部のリ
ードに沿って支軸に対し相対回転しながら、蓋体取付け
部材が支軸の軸方向に移動する。この蓋体取付け部材の
軸方向移動によって弾性部材の圧縮量が変化して、該弾
性部材の弾性反発力が開閉蓋体の開き角度が小さいほど
大きくなる。これによって、1つの弾性部材を用いるだ
けで、互いに摺接する両取付け部材の枢支部間の摺接抵
抗力、すなわち、両部間の摩擦制動力が変化して、上記
閉方向のモーメントとその摩擦制動力とが常に釣り合う
状態となり、開閉蓋体の開き角度の大小に拘らず、常に
確実なフリーストップ機能を得ることができる。
【0011】ところで、上記ナット状部材および弾性部
材を、蓋体取付け部材および固定体取付け部材における
各枢支部にわたり挿通させた支軸と同芯状で蓋体取付け
部材に形成した有底穴にそれぞれ収納させるといったよ
うに、上記のフリーストップ機能を発揮させる上で必須
の構成部材の全てを上記両取付け部材の枢支部間の狭い
空間内に組込むことにより、全体をコンパクト化できる
とともに、特に、蓋体取付け部材の長さを最小必要限に
止めることが可能となり、これを装着使用する機器の小
型化に寄与する。
【0012】特に、上記支軸の一端面に、上記固定体取
付け部材の枢支部の外面に臨ませて、該支軸を介してナ
ット状部材を回転させ軸方向に移動させて上記弾性部材
による初期弾性反発力を調整可能とする回転操作用工具
の係合部を形成しておけば、上記蓋体取付け部材に取り
付けられる開閉蓋体の重量の変化、あるいは、弾性部材
の寸法などヒンジ装置の構成部品の寸法精度にバラツキ
があった場合、上記外面に臨む係合部に回転操作用工具
の先端を係合させて支軸を回転させ、この支軸と一体回
転する上記ナット状部材を有底穴の内周壁部に形成の雌
ねじ部のリードに沿って軸方向に移動させることによ
り、弾性部材による初期弾性反発力を調整して、開閉蓋
体の重量などに対応して所定の摩擦制動力を適切に設定
することが可能である。
【0013】
【実施例】以下、この発明の実施例を図面にもとづいて
説明する。図1はこの発明の一実施例による開閉蓋用ヒ
ンジ装置の縦断面図、図2はその側面図であり、同図に
おいて、1は固定体取付け部材で、例えば複写機本体や
ステレオ本体などの固定体への取付け部1aおよびその
取付け部1aの幅方向の両端部に配置されて該取付け部
1aに対し直角に連設された一対のほぼ円板状の枢支部
1b,1bを有し、断面コ字形に構成されている。
【0014】2は蓋体取付け部材で、例えば複写機の用
紙押え用圧板やステレオの蓋体などの開閉蓋体をビス
(図示せず)などを介して固定する取付け部2aおよび
その取付け部2aの幅方向の一端部に配置されて、上記
固定体取付け部材1の一方の枢支部1aの内面に摺接す
るように該取付け部2aに対し直角に連設された枢支部
2bを有するとともに、この枢支部2bを底部として上
記固定体取付け部材1の他方の枢支部1a側に開口する
ほぼ円筒形の有底穴2cが形成されている。この有底穴
2cの内周壁部には、その軸芯方向の全長にわたって雌
ねじ部4が形成されている。
【0015】3は支軸で、上記固定体取付け部材1の一
対の枢支部1b,1b、上記蓋体取付け部材2の枢支部
2bおよび上記有底穴2cの中心部に挿通させて、上記
固定体取付け部材1の一方の枢支部1bに螺合されたビ
スなどの止めねじ14を介して該固定体取付け部材1に
固定保持可能に構成されており、この支軸3を介して上
記両取付け部材1、2が相対揺動自在に枢支・連結され
ている。また、上記支軸3は小径軸部3aと大径軸部3
bとの二段軸状に形成されており、その小径軸部3aが
上記両取付け部材1,2の互いに摺接する枢支部1b,
2bに貫通されているとともに、上記有底穴2cと同芯
状に位置する大径軸部3bの外周面の一部を切り欠くこ
とにより、この大径軸部3bを断面D形に形成してい
る。この大径軸部3bの軸端面を上記固定体取付け部材
1の他方の枢支部1bの外面に臨ませて、その軸端面に
ドライバーなどの回転操作用工具の先端を係合可能なス
リワリなどの係合部5が形成されている。
【0016】6はナット状部材で、上記有底穴2c内に
配置されて、その外周に形成された雄ねじ部6aが上記
雌ねじ部4に螺合されているとともに、その軸芯部に形
成されているD形孔6bが上記支軸3の断面D形の大径
軸部3bに挿嵌されており、これによって、上記ナット
状部材6が、上記支軸3に対して一体回転可能で、かつ
支軸3の軸方向に摺動移動可能に構成されている。
【0017】8は弾性部材の一例となる圧縮コイルスプ
リングで、上記有底穴2c内に位置する上記支軸3の外
周に巻装させて上記蓋体取付け部材2の枢支部2bと上
記ナット状部材6との間に介在されており、この圧縮コ
イルスプリング8の弾撥力により、上記固定体取付け部
材1の一方の枢支部1bと蓋体取付け部材2の枢支部2
bとをそれぞれ弾性的に摺接させて、それらの間に摩擦
力を付与すべく構成している。この圧縮コイルスプリン
グ8は、上記蓋体取付け部材2の閉じ方向の回動時にナ
ット状部材6の外周雄ねじ部6aのリードに沿って軸方
向に移動する上記蓋体取付け部材2により、圧縮されて
その弾撥力が増加されるように構成されている。
【0018】上記のように構成された開閉蓋体用ヒンジ
装置Aは、例えば図5に示すように、複写機本体10の
露光用ガラス面11の周囲に形成された矩形環状の上面
板部12に、上記固定体取付け部材1の取付け部1aを
ビスなどを介して固定するとともに、上記蓋体取付け部
材2の取付け部2aを、開閉蓋体であるところの用紙押
え用圧板13にビスなどを介して固定することにより、
その用紙押え用圧板13を支軸3の周りでの揺動を介し
て上記上面板部12および露光用ガラス面11に対して
開閉操作可能に装着するように使用される。
【0019】このような使用状態において、上記用紙押
え用圧板13およびその取付け部材2の開き角度の変化
に伴なって、蓋体取付け部材2がナット状部材6外周の
雄ねじ部6aのリードに沿って軸方向に移動し、この蓋
体取付け部材6の軸方向移動によってコイルスプリング
8の圧縮量が変化して、該コイルスプリング8の弾撥力
による上記両取付け部材1,2の枢支部1b,2b間の
摺接抵抗力、すなわち、両部間の摩擦制動力が変化す
る。
【0020】詳述すると、図3および図4に示すよう
に、用紙押え用圧板13およびその取付け部材2の開き
角度θが大きくて閉方向のモーメントが小さい時は上記
コイルスプリング8の圧縮量が小さくて摩擦制動力も小
さく、また、図1および図2に示すように、用紙押え用
圧板13およびその取付け部材2の開き角度θが小さく
て閉方向のモーメントが大きくなればなるほど、コイル
スプリング8の圧縮量が大きくなって、その摩擦制動力
も増大することになる。このように用紙押え用圧板13
の開き角度に応じて摩擦制動力が変化して、閉方向のモ
ーメントと常に釣り合う状態となり、したがって、用紙
押え圧板13の開き角度の大小に拘らず、常に確実なフ
リーストップ機能を発揮させることができ、用紙押え用
圧板13の開閉操作性を容易かつ良好なものとできる。
【0021】ところで、上記のような構成のヒンジ装置
においては、上記ナット状部材6およびコイルスプリン
グ8が、固定体取付け部材1および蓋体取付け部材2に
おける各枢支部1b,1b、2bにわたり挿通させた支
軸3に嵌合および巻装されるといったように、上記のフ
リーストップ機能を発揮させる上で必須の構成部材の全
てが上記両取付け部材1,2の枢支部1b,2b間に形
成される有底穴2c内に組込まれていて、全体が非常に
コンパクトに構成されており、特に、蓋体取付け部材2
の長さL1を最小必要限に止めることが可能であるため
に、用紙押え用圧板13の閉じ姿勢において、蓋体取付
け部材2の先端部が複写機本体10の上面板部12の内
方へ向かって突出する突出代が非常に短くなる。その結
果、蓋体取付け部材2が占める上面板部12の幅を小さ
くして、複写機本体10の全上面面積に対する露光用ガ
ラス面11の占有面積を大きくすることができ、もっ
て、該ヒンジ装置を装着使用する複写機の小型化を図り
得る。
【0022】また、上記蓋体取付け部材2の取付け部2
aに固定される用紙押え用圧板13などの開閉蓋体の重
量が変化し、これにともなって、閉方向のモーメントが
変化することがあるが、この場合は、止めねじ14を緩
めて支軸3の固定を解除した状態で、上記固定体取付け
部材1の一方の枢支部1bの外面に臨ませて支軸3の軸
端面に形成されている係合部5にドライバーなどの回転
操作用工具の先端を係合させて該支軸3を回転させるこ
とにより、この支軸3と一体回転する上記ナット状部材
6を雌ねじ部4のリードに沿って軸方向に移動させてコ
イルスプリング8による初期弾性反発力を調整すること
が可能である。したがって、用紙押え用圧板13などの
開閉蓋体の重量変化にともなう閉方向のモーメントの増
減変化に対応して、そのモーメントに釣り合う適切な摩
擦制動力を容易に設定することが可能である。かかる調
整後は上記止めねじ14を締め付けて支軸3およびナッ
ト状部材6を固定することで、上述と同様に、開き角度
に関係なく、常に確実なフリーストップ機能を発揮させ
ることができる。
【0023】さらに、上記コイルスプリング8の寸法の
バラツキなどのようにヒンジ装置構成部品の製作精度や
組付け精度にバラツキによって、摩擦制動力が設定値に
対して誤差を生じた場合には、上述の重量変化の場合と
同様に、上記止めねじ14を緩めて支軸3の固定を解除
した状態で、係合部5にドライバーなどの回転操作用工
具の先端を係合させて該支軸3を回転させるといった調
整操作により、所定どおりの制動摩擦力を容易に現出さ
せることが可能である。
【0024】図6は、この発明の他の実施例による開閉
蓋用ヒンジ装置の縦断面図であり、図1に示す形式のヒ
ンジ装置を左右に直線状に配置して二連一体化したもの
であり、同図において、図1の構成部材に対応する箇所
には同一の符号を付すとともに、枝符号として、左側の
構成部材にはLを、また右側の構成部材にはRをそれぞ
れ付して、それらの詳しい説明を省略している。この図
6に示す実施例の二連式の開閉蓋用ヒンジ装置は、特
に、自重や形状の大きい開閉蓋体用のヒンジ装置として
有効に使用することが可能である。
【0025】なお、複写機の用紙押え用圧板13など
は、その開き角度が5〜10°以下ではフリーストップ
機能が不要である反面、原稿などをガラス面11に押し
付ける力が要求される。このとき、図7に示すような従
来のヒンジ装置では、その調整が非常に難しいが、上記
各実施例に示したような構成のヒンジ装置によれば、ナ
ット状部材6の初期軸方向位置の調整によって、意図ど
おりの押圧力を得ることが可能である。したがって、従
来では、押圧力の不足を補うためにマグネットキャッチ
などの吸着具を使用して、用紙押え用圧板13を積極的
に吸着し所望の押圧力を得るようにしたものが多くみら
れるが、本発明の各実施例によるヒンジ装置を使用する
場合は、そのような吸着具が不要で、構造の一層の簡略
化を図ることができる。
【0026】また、上記実施例では、弾性部材8とし
て、コイルスプリングを使用したが、皿バネであっても
よい。また、支軸3と上記ナット状部材6とを一体回転
可能にする構成として、上記実施例では、断面D形の大
径軸部3bとナット状部材6の軸芯部に形成したD形孔
6bとの嵌合構造を採用したが、支軸3の外周面を角形
にするとか、両者間にキーを介在させるなど非円形と
し、これに対応するナット状部材6の軸芯部の貫通孔も
非円形形状としてもよい。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、開
閉蓋体を任意の開き角度で停止させるフリーストップ機
能を有し、開閉蓋体の開閉操作性を容易かつ良好なもの
にできるのはもとより、そのフリーストップ機能を発揮
させるための構成部品を固定体取付け部材と蓋体取付け
部材とを支軸を介して相対揺動自在に連結する枢支部間
に形成した有底穴内に巧みに組込んで、ヒンジ装置全体
のコンパクト化を図ることができる。特に、蓋体取付け
部材の長さを最小必要限に止めることができるので、該
ヒンジ装置を装着使用する複写機等の機器を不用に大き
くする必要がなくなり、機器の小型化を図り得る。
【0028】しかも、開閉蓋体およびその取付け部材の
開き角度の変化に伴なって、蓋体取付け部材を支軸に一
体的に固定されるナット状部材外周の雄ねじ部のリード
に沿って支軸軸方向に移動させて、開閉蓋体の開き角度
が小さいほど弾性部材の弾性反発力を大きく変化させる
ことができるので、1つの弾性部材を用いるだけの簡単
な構成でありながら、互いに摺接する両取付け部材の枢
支部間の摩擦制動力を開き角度と逆比例の関係にある閉
方向のモーメントと常に釣り合う状態に変化させて、開
閉蓋体の開き角度の大小に拘らず、常に確実で安定よい
フリーストップ機能を発揮させることができる。
【0029】特に、請求項2のように、上記支軸の一端
面に、上記固定体取付け部材の枢支部の外面に臨ませて
回転操作用工具の係合部を形成する場合は、上記蓋体取
付け部材に取り付けられる開閉蓋体の重量の変化、ある
いは、弾性部材の寸法などヒンジ装置の構成部品の寸法
精度にバラツキがあったとき、上記外面に臨む係合部に
回転操作用工具の先端を係合させて支軸を回転させるだ
けで、上記ナット状部材を有底孔の内周壁部に形成の雌
ねじ部のリードに沿って軸方向に移動させて弾性部材に
よる初期弾性反発力を調整し得て、開閉蓋体の重量など
に適応した所定どおりの摩擦制動力に適切容易に設定す
ることが可能であり、これによって、重量の異なる開閉
蓋体のヒンジ装置として幅広く使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例に係る開閉蓋体用ヒンジ装置
を示す縦断面図である。
【図2】図1の側面図である。
【図3】一定の開き角度状態を示す縦断面図である。
【図4】図3の側面図である。
【図5】使用例を示す概略斜視図である。
【図6】本発明の他の実施例を示す開閉蓋体用ヒンジ装
置の縦断面図である。
【図7】従来から一般的に使用されているヒンジ装置の
構造を示す斜視図である。
【符号の説明】 1 固定体取付け部材 1a 取付け部 1b 枢支部 2 蓋体取付け部材 2a 取付け部 2b 枢支部 2c 有底穴 3 支軸 4 雌ねじ部 5 係合部 6 ナット状部材 8 コイルスプリング(弾性部材) 10 複写機本体(固定体) 13 用紙押え用圧板(開閉蓋体)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定体への取付け部とその取付け部の幅
    方向の両端部に配置されて該取付け部に対し直角に連設
    された枢支部を有する固定体取付け部材と、開閉蓋体の
    取付け部およびその取付け部の幅方向の一端部に配置さ
    れて上記固定体取付け部材の一方の枢支部の内面に摺接
    するように該取付け部に対し直角に連設された枢支部を
    有する蓋体取付け部材とを、それら両取付け部材におけ
    る各枢支部に挿通させて上記固定体取付け部材側に固定
    された支軸を介して相対揺動自在に連結してなる開閉蓋
    体用ヒンジ装置であって、上記蓋体取付け部材には、該
    蓋体取付け部材側の上記枢支部を底部とし、かつ上記支
    軸と同芯状の有底穴が形成されており、この有底穴の内
    周壁部に形成された雌ねじ部に螺合するナット状部材
    を、上記支軸に対して一体回転可能でかつその支軸軸方
    向に移動自在に保持させ、このナット状部材と上記蓋体
    取付け部材側の上記枢支部との間に、上記蓋体取付け部
    材を蓋体の閉じ方向に回動させたとき、蓋体取付け部材
    の軸方向移動により弾性反発力が増加される弾性部材を
    上記支軸の外周に巻装させて介在させたことを特徴とす
    る開閉蓋体用ヒンジ装置。
  2. 【請求項2】 上記支軸の一端面には、上記固定体取付
    け部材の枢支部の外面に臨ませて、該支軸を介してナッ
    ト状部材を回転させ軸方向に移動させて上記弾性部材に
    よる初期弾性反発力を調整可能とする回転操作用工具の
    係合部が形成されている請求項1の開閉蓋体用ヒンジ装
    置。
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