JPH06335921A - フロッピーディスク用ハーフケースの成形用金型 - Google Patents

フロッピーディスク用ハーフケースの成形用金型

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Publication number
JPH06335921A
JPH06335921A JP12630293A JP12630293A JPH06335921A JP H06335921 A JPH06335921 A JP H06335921A JP 12630293 A JP12630293 A JP 12630293A JP 12630293 A JP12630293 A JP 12630293A JP H06335921 A JPH06335921 A JP H06335921A
Authority
JP
Japan
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mold
outer edge
upper case
engraved
die
Prior art date
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Pending
Application number
JP12630293A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiaki Iwata
敏昭 岩田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Seiki KK
Original Assignee
Fuji Seiki KK
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Publication date
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Publication of JPH06335921A publication Critical patent/JPH06335921A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 固定型と可動型の熱膨張率の差によって成形
品のバリや金型のカジリが発生するおそれのない、フロ
ッピーディスク用ハーフケースの成形用金型を提供す
る。 【構成】 可動型1に組み込んだ変則部材3の表面の突
起30の、固定型に対する喰いきり面30aが、金型の
主たる膨張方向Eと並行になるよう、変則部材3の形状
を特定するとともに、可動型1および固定型の彫刻面1
0を配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、3.5インチマイクロ
フロッピーディスクにおける磁気記憶用ディスク体収納
のための上下一対のハーフケースのうち、少なくとも上
ケースを成形するための成形用金型に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】3.5インチマイクロフロッピーディス
クは、磁気記憶用ディスク体を、上下一対のプラスチッ
ク製ハーフケース内に収納することで構成されている。
上下一対のハーフケースのうち上ケース90は、図6
(a)(b)に示すように略正方形の薄肉面状で、その表面
に、シャッターS(一点鎖線で示す)が左右方向にスラ
イド自在に装着されるシャッターエリア91と、ラベル
が貼着されるラベルエリア92の2つの凹部を備えると
ともに、シャッターエリア91内に、矩形状の磁気ヘッ
ド導入用の窓94を有している。
【0003】また上ケース90の裏面には、その外縁の
ほぼ全域にわたって外枠96aが形成され、かつこの外
枠96aに連なって円弧状のリブ96bが形成されてい
る。そしてリブ96bの内側に、記憶用ディスク体を収
納するディスク体収納用凹部93が形成されている。ま
た上ケース90の裏面のうち、シャッターエリア91の
両側には、上ケース外縁に達する、イタリー耳部と呼ば
れるノッチ部95が形成されている。
【0004】上記のような上ケース90を成形するため
の成形用金型は、通常、上ケース90の表面側の形状に
対応する彫刻面が形成された固定型と、上記上ケース9
0の裏面側の形状に対応する彫刻面が形成された可動型
とで構成される。図7,8に示すように、可動型8の、
上ケースの裏面に対応する彫刻面80には、ノッチ部9
5に対応する突起81aが形成されている。突起81a
は、彫刻面80の外縁80aの内外にまたがる変則部材
81の表面に形成されており、この変則部材81を、可
動型8の彫刻面80の所定の位置に組み込むことで構成
されている。
【0005】また図9,10にみるように、固定型7の
彫刻面には、上記変則部材81の、彫刻面80の外縁8
0aより外側の凸部81bが嵌合する凹部71が形成さ
れている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記ハーフケースの成
形用金型は、その大半がホットランナーシステムを採用
しており、固定型7には、ホットランナーやマニホール
ド等の熱源が組み込まれている。これに対し、移動型8
にはそのような熱源がないため、固定型7に冷却水溝を
形成する等して温度調節しているにも拘らず、固定型7
の方に熱がこもって、可動型8よりも大きく熱膨張する
傾向がある。
【0007】多数個取りで大きい金型ほど金型中心より
の距離が離れ、同じ温度差の時には、金型中心より距離
が離れるほど、熱膨張による固定型7と可動型8の寸法
誤差が大きくなる。そして、たとえば図10中に白抜き
の矢印で示す方向に固定型7が大きく熱膨張すると、当
該固定型7の凹部71の側面71a,71bに当接す
る、変則部材81の凸部81bの両側の喰いきり面81
c,81dのうち図において左側の喰いきり面81cで
は、凹部71の側面71aとの間に隙間が生じて、成形
品にバリの不良が発生する。また図において右側の喰い
きり面81dは、型締めの際に凹部71の側面71bと
接触する、いわゆるカジリを生じるという問題がある。
【0008】本発明は以上の事情に鑑みてなされたもの
であって、固定型と可動型の熱膨張率の差によって成形
品のバリや金型のカジリが発生するおそれのない、フロ
ッピーディスク用ハーフケースの成形用金型を提供する
ことを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
の、本発明のフロッピーディスク用ハーフケースの成形
用金型は、上ケース裏面のノッチ部に対応する突起を有
し、上ケース外縁に対応する彫刻面の外縁の内外にまた
がるように可動型に組み込まれた変則部材の、彫刻面外
縁より外側の表面が、その周囲の可動型表面と面一に仕
上げられているとともに、突起の、外縁側の側面が、固
定型の彫刻面のうち、上ケース外縁の側面に対応する平
面に当接する喰いきり面になっており、かつ上記喰いき
り面が、金型の主たる膨張方向と並行になる向きに、両
型の彫刻面が配置されていることを特徴とする。
【0010】
【作用】上記構成からなる、本発明のフロッピーディス
ク用ハーフケースの成形用金型においては、突起を構成
する変則部材の、上ケース外縁に対応する彫刻面外縁よ
り外側の部分の表面を、その周囲の可動型表面と面一に
仕上げ、かつ突起の、上ケース外縁側の側面を、固定型
の彫刻面のうち、上ケース外縁の側面に対応する平面に
当接するように仕上げた喰いきり面とするとともに、こ
の喰いきり面を、金型の主たる膨張方向と並行になるよ
うに、それぞれの型の彫刻面を配置しているので、固定
型と可動型の熱膨張率に差が生じても、突起の喰いきり
面は固定型に対してスライドするだけで、成形品のバリ
や金型のカジリを発生することはない。
【0011】
【実施例】以下に本発明を、実施例を表す図面を参照し
つつ説明する。図4,5に示すように、本実施例のフロ
ッピーディスク用ハーフケースの成形用金型は、上下一
対のハーフケースを2組、合計で4個同時に成形する、
いわゆる4個取りのものであって、上ケース9および下
ケースの裏面形状に対応する彫刻面10,11を有する
可動型1(図4)と、両ケースの表面形状に対応する彫
刻面20,21を有する固定型2(図5)とを備えてい
る。
【0012】上ケース9の裏面形状に対応する可動型1
の彫刻面10は、ディスク体収納用凹部93に対応する
凸部10a、窓94に対応し、固定型2の彫刻面20に
当接する凸部10b、外枠96aに対応する段部10
c、リブ96bに対応する溝10d〜10f、ノッチ部
95に対応する突起30などで構成されている。また彫
刻面10の複数箇所には、成形品である上ケース9を可
動型1から突き出すための突出ピンpが、その先端面を
彫刻面10と面一にした状態で組み込まれており、ディ
スク体収納用凹部93に対応する凸部10a上で、かつ
リブ96c,96dに対応する溝10e,10fを挟ん
で、窓94に対応する凸部10bと反対側の位置にはガ
スベントvが、凸部10aと面一になるように組み込ま
れている。
【0013】突起30は、図1,2にも示すように、彫
刻面10の外縁10aの内外にまたがる位置に組み込ま
れた変則部材3の表面に形成されている。突起30の、
上ケース外縁10a側の側面は、固定型2の彫刻面20
のうち、上ケース外縁の側面に対応する平面20cに当
接する喰いきり面30aになっている。また変則部材3
の、上ケース外縁10aより外側の表面31は、その周
囲の可動型表面12と面一に仕上げられている。
【0014】上ケース9の表面形状に対応する固定型2
の彫刻面20は、上ケース9の厚み分の凹部からなり、
その底面に、図5にみるように、シャッターエリア9
1、ラベルエリア92に対応する凸部20a,20bな
どが形成されて構成されている。また図中符号20e
は、窓94を形成するための凸部10bが当接する仕上
げ面を示しており、シャッターエリア41に対応する凸
部20aには、上記仕上げ面20eを挟む位置に、2個
所のゲートg1,g2が設けられている。
【0015】さらに上記可動型1および固定型2は、各
図中に白抜きの矢印で示す、金型の主たる膨張方向E
と、前記喰いきり面31aとが並行になる向きに、彫刻
面10,20を配置している。このため図3に示すよう
に、固定型2が膨張方向Eに大きく熱膨張しても、喰い
きり面31aは、固定型2の彫刻面20のうち、上ケー
ス外縁の側面に対応する平面20cに対してスライドす
るだけであり、従来のように成形品のバリや金型のカジ
リを発生することが防止される。
【0016】本発明の実施例の説明は以上のとおりであ
るが、本発明は上記の実施例に限定されるものではな
い。たとえば上記の実施例は4個取りの場合を示してい
たが、本発明のフロッピーディスク用ハーフケースの成
形用金型は4個取りには限定されない。たとえば2個取
り、6個取り、8個取り等の、4個取り以外の多数個取
りの金型に、本発明のフロッピーディスク用ハーフケー
スの成形用金型の構成を適用できることは、いうまでも
ない。また本発明の構成は、上ケースを1個だけ成形す
る1個取りの金型に適用することも、もちろん可能であ
る。
【0017】その他、本発明の要旨を変更しない範囲
で、種々の設計変更を施すことができる。
【0018】
【発明の効果】以上詳述したように本発明のフロッピー
ディスク用ハーフケースの成形用金型においては、可動
型に組み込まれた変則部材の表面の突起の、固定型に対
する喰いきり面が、金型の主たる膨張方向と並行になる
よう、変則部材の形状が特定されているとともに、可動
型および固定型の彫刻面が配置されている。
【0019】したがって本発明の成形用金型によれば、
固定型と可動型の熱膨張率に差が生じても、突起の喰い
きり面は固定型に対してスライドするだけで、成形品の
バリや金型のカジリが発生することが防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフロッピーディスク用ハーフケースの
成形用金型の一実施例の要部である、可動型の、変則部
材が組み込まれた部分を拡大した斜視図である。
【図2】上記実施例の成形用金型の、変則部材の部分を
拡大した図であって、同図(a)は型開き状態、同図(b)
は型締め状態を示す断面図である。
【図3】型締め状態における変則部材と固定型との当接
状態を示す部分切裁正面図である。
【図4】上記実施例の成形用金型のうち、可動型の彫刻
面全体を示す正面図である。
【図5】上記実施例の成形用金型のうち、固定型の彫刻
面全体を示す正面図である。
【図6】フロッピーディスク用ハーフケースの上ケース
を示す図であって、同図(a)は正面図、同図(b)は背面図
である。
【図7】従来の成形用金型のうち、可動型に組み込まれ
た変則部材の部分を拡大した正面図である。
【図8】上記従来の変則部材を拡大した斜視図である。
【図9】上記従来の成形用金型の、変則部材の部分を拡
大した図であって、同図(a) は型開き状態、同図(b) は
型締め状態を示す縦断面図である。
【図10】上記従来の成形用金型の、変則部材の突起の
部分を拡大した図であって、同図(a) は型開き状態、同
図(b) は型締め状態を示す横断面図である。
【符号の説明】
1 可動型 10 彫刻面 10a 彫刻面外縁 12 可動型表面 2 固定型 20 彫刻面 20c 平面 3 変則部材 30 突起 31 表面 30a 喰いきり面 E 膨張方向

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気記憶用ディスク体収納のための上下一
    対のハーフケースのうち少なくとも上ケースの、表面側
    の形状に対応する彫刻面が形成された固定型と、当該上
    ケースの裏面側の形状に対応する彫刻面が形成された可
    動型とを備えるとともに、可動型の彫刻面のうち、上ケ
    ースの外縁から裏面にかけて形成されるノッチ部に対応
    する位置に、上ケース外縁に対応する彫刻面の外縁の内
    外にまたがって、上記ノッチ部に対応する突起を有する
    変則部材が組み込まれた成形用金型において、変則部材
    の、彫刻面外縁より外側の表面が、その周囲の可動型表
    面と面一に仕上げられているとともに、突起の、外縁側
    の側面が、固定型の彫刻面のうち、上ケース外縁の側面
    に対応する平面に当接する喰いきり面になっており、か
    つ上記喰いきり面が、金型の主たる膨張方向と並行にな
    る向きに、両型の彫刻面が配置されていることを特徴と
    するフロッピーディスク用ハーフケースの成形用金型。
JP12630293A 1993-05-27 1993-05-27 フロッピーディスク用ハーフケースの成形用金型 Pending JPH06335921A (ja)

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JP12630293A Pending JPH06335921A (ja) 1993-05-27 1993-05-27 フロッピーディスク用ハーフケースの成形用金型

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JP (1) JPH06335921A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008146979A (ja) * 2006-12-08 2008-06-26 Sanyo Electric Co Ltd 電池パック

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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