JPH06335864A - 吸引式ブラスト装置 - Google Patents

吸引式ブラスト装置

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JPH06335864A
JPH06335864A JP26725891A JP26725891A JPH06335864A JP H06335864 A JPH06335864 A JP H06335864A JP 26725891 A JP26725891 A JP 26725891A JP 26725891 A JP26725891 A JP 26725891A JP H06335864 A JPH06335864 A JP H06335864A
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JP
Japan
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dust
blasting
blast
blast head
workpiece
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JP26725891A
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English (en)
Inventor
Kiyoshi Uchida
清志 内田
Yoshikazu Miyaji
良和 宮地
Nagio Minami
渚夫 南
Tadashi Nobushige
忠志 信重
Yoichiro Saka
洋一郎 坂
Kengo Hamanaka
健吾 浜中
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Chubu Electric Power Co Inc
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Chubu Electric Power Co Inc
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Priority to EP96250238A priority patent/EP0771612B1/en
Priority to DE69232469T priority patent/DE69232469T2/de
Priority to EP92250223A priority patent/EP0537869B1/en
Priority to US07/935,179 priority patent/US5339573A/en
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブラスト作業時にブラストヘッドより外部へ
漏出した研掃材及び粉塵のほぼ全量を順次回収し、被加
工物が平坦でなく段差等のあるものであっても、研掃材
及び粉塵の外部漏出を防止する高性能の吸引式ブラスト
装置。 【構成】 ブラストガンで研掃材を被加工物に吹きつけ
ることにより発生する研掃材及び粉塵を回収する吸引ノ
ズル4を内蔵してなるブラストヘッド1と、同ブラスト
ヘッド1の外周部に付設され同ブラストヘッド1の下端
から外方へ漏出した研掃材及び粉塵を回収する単数又は
複数の補助吸引ノズル8とを具えたこと。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は吸引式ブラスト装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】金属等の工業材料の表面研掃や素地調整
に適用されるブラスト装置は、被加工物の材質や大きさ
などにより多くの種類に使い分けられているが、現場作
業を主体とした比較的小型のものとしては吸引式ブラス
ト装置が多く用いられている。この吸引式ブラスト装置
のブラストヘッドは、従来、図5縦断面図に示すよう
に、圧縮空気により研掃材13を被加工物3に吹きつけ
るブラストガン2と、吹きつけられた研掃材や研掃材に
より被加工物から削り取られた微細粒(以下粉塵とい
う)を吸引回収するための吸引ノズル14を有してい
る。ブラストヘッド1の下端外周には、ナイロンや鋼線
などで作られたブラッシ5が設けられ、そのブラッシ5
の下端は被加工物表面と接するように用いられている。
このブラッシ5はブラストヘッド1の移動が比較的容易
であり、かつ、粉塵がブラストヘッド1の外方へ漏出す
ることを少なくし、できるだけ多くの研掃材及び粉塵を
吸引ノズル4にて回収するためのもである。なお、吸引
ノズル4により回収された粉塵は図示省略の装置に導か
れ、研掃材と分離され、この研掃材は再びブラストガン
より噴射され、その形が丸みを帯びたり粉解して研掃材
の機能を有しなくなるまで繰り返し利用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の吸
引式ブラスト装置は、ブラストヘッド下端部にブラッシ
を設け、そのブラッシの下部を被加工物と当接して、ブ
ラストの結果生じた粉塵がブラストヘッドより漏出する
のを防止し、これをブラストヘッド内の吸引ノズルによ
り吸引回収するように構成されている。しかしながらブ
ラストヘッド内はブラストガンより噴射される圧縮空気
により、外部の大気よりも高圧になっていることや、ブ
ラッシ自身は、細い糸状のナイロンや金属などからな
り、密閉とはなりえず、特に、このブラッシは、被加工
物の表面形状によって不定形に変形する。例えば表面上
に段差等がある場合などはブラストヘッドと被加工物と
の間に大きなすきまを生じ、ブラストヘッド内の粉塵が
大量に漏出することになり、被加工物面上に粉塵が残留
してしまうことになる。この漏出した残留粉塵をそのま
ま放置しておくと、ブラスト処理以外の部分の表面を損
傷してしまう惧れがあり、特に周囲に塗装面等があると
塗装を損傷し、塗装の長期使用ができなくなる。さら
に、ブラスト完了後、被加工物を次の加工工程に移すに
は、この残留粉塵を何んらかの方法で除去する必要があ
る。さらに、この従来のブラスト装置では、一旦、ブラ
ストヘッドから外部に漏出した研掃材及び粉塵は回収で
きないので、粉塵より分離された再利用される研掃材の
量が徐々に減り、一定のブラスト時間に対し、研掃材の
再利用頻度が高くなり研掃性能の低下が速くなる。この
ため、研掃材の補充や交換のためのブラスト作業の中断
や、研掃材消費量の点で改善の余地がある。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みて提案され
たものであり、ブラストヘッドから外部へ漏出した研掃
材及び粉塵のほぼ全量を順次回収し、被加工物面が平坦
でなく段差等のあるものであっても研掃材及び粉塵の外
部漏出を防止する高性能の吸引式ブラスト装置を提供す
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、ブ
ラストガンで研掃材を被加工物に吹きつけることにより
発生する研掃材及び粉塵を回収する吸引ノズルを内蔵し
てなるブラストヘッドと、同ブラストヘッドの外周部に
付設され同ブラストヘッドの下端から外方へ漏出した研
掃材及び粉塵を回収する単数または複数の補助吸引ノズ
ルとを具えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】このような構成によれば、ブラストヘッドから
外部に漏出した粉塵を回収するための補助吸引ノズルを
具備し、さらにはその回収率を高めるため漏出研掃材及
び粉塵を圧縮空気噴射ノズルで補助吸引ノズルの方向へ
押しやることができ、補助吸引ノズルは、ブラストヘッ
ド内の吸引ノズルから分岐して吸引するか、別の吸引装
置に接続し、残留粉塵を吸収回収する。なお、この吸引
ノズルや噴射ノズルの大きさや、具備する個数は、被加
工物表面形状や大きさ等により、適宜設定する。例えば
図4に示すように、比較的大きな段差があるものについ
ては、段差部を挟んで左右にそれぞれ独立した補助吸引
ノズルを設けることにより、補助吸引ノズルの被加工物
表面からの距離をほぼ一定に保つことができるので被加
工物表面上の粉塵に対して、その吸引力が、大きく低下
することを防止できる。さらには、被加工物形状や大き
さから補助吸引ノズルのみでは十分な残留粉塵の回収が
困難な場合には、圧縮空気噴射ノズルから噴射する圧縮
空気で残留粉塵を、補助吸引ノズル側へ押しやることに
より、十分な残留粉塵の回収をする。
【0007】
【実施例】本発明の一実施例を図面について説明する
と、図1はその縦断面図、図2は図1の正面図、図3は
図2の平面図、図4は図1による被加工物面の段差部の
研掃要領を示す説明図である。
【0008】まず、図1〜図3において、ブラストノズ
ル2はブラストヘッド1に横架され空気圧で左右方向に
作動するスライド機構21にブラストノズル2の傾斜調
整を行うスライドユニット16を介して取付けられてい
る。スライドユニット16の両端には図示省略のリミッ
トスイッチが設けられており、ブラストノズル2のオシ
レート巾つまり研掃巾を設定しており、スライドユニッ
ト16には円弧状のガイド部材が設けてあり、ブラスト
ノズル2が傾斜しても、ブラストガンと被加工物3との
間隔が常に一定となるようになっている。ブラストヘッ
ド1の下端縁にはナイロン製ブラッシ5が周設されてそ
の下端が被加工物の面と当接しており、ブラストノズル
とブラストヘッドとは布製ブーツで研掃材や粉塵を遮断
し、吸引ノズル4でこれを吸引回収する。8は支持アー
ム7の下端に付設された補助吸引ノズルであり、支持ア
ーム7の上端はブラストヘッド1の外周上部に付設され
た鉛直方向のスライド機構6に鉛直方向に摺動自在に支
持され、補助吸引ノズル8内の空気はホース9及び継手
10を経て吸引ノズル4の回収管19に接続されてい
る。14は補助吸引ノズル8の下端に配設された複数の
ローラー、12は補助吸引ノズル8とブラッシ5との間
で下方を指向する空気噴射ノズルで、これはアーム11
介してブラストヘッド1の外周部に支持されている。
【0009】本発明者は、本発明装置を試作し、その作
用効果を次の要領で確認した。すなわち、ブラストヘッ
ド1の後方に補助吸引ノズル8,8を図4に示すように
段差部の上部,下部に適宜距離を隔てて配置し、各補助
吸引ノズル8の下端と被加工物との間のすきまを2mm
程度となるようにローラー14で支持し、空気噴射ノズ
ル12は段差ブラストヘッドに残留した研掃材を補助吸
引ノズル8の前方へ押しやるように斜め前方にその噴射
角度を調整した。ここで空気噴射ノズル12から噴射す
る空気はスライドユニット16を駆動する空気配管を利
用し、これを分岐して供給した。研掃に当たっては、ブ
ラスト装置を図示省略の走行台車に取りつけ、一定速度
で溶接線に沿って移動させた。その結果は、段差部を含
めての塗膜除去及び研掃とも好結果が得られ、またブラ
ストヘッド1内の吸引ノズル4で回収できずにブラスト
ヘッドの外部に漏出した粉塵も、ほぼ完全に吸引式回収
することができた。
【0010】
【発明の効果】このような吸引式ブラスト装置によれ
ば、ブラスト作業により発生した粉塵を、発生直後にほ
ぼ全量を回収することができ、特に従来装置では全く適
用不可能であった段差等のある表面のブラスト処理にも
適用することができ、次のような効果が奏せられる。 (1) 研掃材のほぼ全量を回収し、再利用することが
できるので研掃材の有効利用ができるばかりでなく、研
掃材の交換や補充の回数を大幅に減らすことができるの
で、より長時間の連続ブラスト作業が可能となる。 (2) ブラストの直後に、ほぼ全量の粉塵を回収でき
るので、粉塵による被加工物面例えば塗装面等の損傷を
防止できる。
【0011】要するに本発明によれば、ブラストガンで
研掃材を被加工物に吹きつけることにより発生する研掃
材及び粉塵を回収する吸引ノズルを内蔵してなるブラス
トヘッドと、同ブラストヘッドの外周部に付設され同ブ
ラストヘッドの下端から外方へ漏出した研掃材及び粉塵
を回収する単数または複数の補助吸引ノズルとを具えた
ことにより、ブラストヘッドより外部へ漏出した研掃材
及び粉塵のほぼ全量を順次回収し、被加工物面が平坦で
なく段差等のあるものであっても研掃材及び粉塵の外部
漏出を防止する高性能の吸引式ブラスト装置を得るか
ら、本発明は産業上極めて有益なものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】 図1の正面図である。
【図3】 図2の正面図である。
【図4】 図1による被加工物の段差部の研掃要領を示
す説明図である。
【図5】 従来の吸引式ブラスト装置のブラストヘッド
部を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ブラストヘッド 2 ブラストガン 3 被加工物(面) 4 吸引ノズル 5 ブラッシ 6 上下スライド機構 7 支持アーム 8 補助吸引ノズル 9 ホース 10 継手 11 アーム 12 空気噴射ノズル 14 ローラー 16 スライドユニット 19 回収管 21 スライド機構
【手続補正書】
【提出日】平成3年10月8日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 吸引式ブラスト装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は吸引式ブラスト装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】金属等の工業材料の表面研掃や素地調整
に適用されるブラスト装置は、被加工物の材質や大きさ
などにより多くの種類に使い分けられているが、現場作
業を主体とした比較的小型のものとしては吸引式ブラス
ト装置が多く用いられている。この吸引式ブラスト装置
のブラストヘッドは、従来、図5縦断面図に示すよう
に、圧縮空気により研掃材13を被加工物3に吹きつけ
るブラストガン2本、吹きつけられた研掃材や研掃材に
より被加工物から削り取られた微細粒(以下粉塵とい
う)を吸引回収するための吸引ノズル4を有している。
ブラストヘッド1の下端外周には、ナイロンや鋼線など
で作られたブラシ5が設けられ、そのブラシ5の下端は
被加工物表面と接するように用いられている。このブラ
シ5はブラストヘッド1の移動が比較的容易であり、か
つ、粉塵がブラストヘッド1の外方へ漏出することを少
なくし、できるだけ多くの研掃材及び粉塵を吸引ノズル
4にて回収するためのもである。なお、吸引ノズル4に
より回収された粉塵は図示省略の装置に導かれ、研掃材
と分離され、この研掃材は再びブラストガンより噴射さ
れ、その形が丸みを帯びたり粉解して研掃材の機能を有
しなくなるまで繰り返し利用される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、従来の吸
引式ブラスト装置は、ブラストヘッド下端部にブラシを
設け、そのブラシの下部を被加工物と当接して、ブラス
トの結果生じた粉塵がブラストヘッドより漏出するのを
防止し、これをブラストヘッド内の吸引ノズルにより吸
引回収するように構成されている。しかしながらブラス
トヘッド内はブラストガンより噴射される圧縮空気によ
り、外部の大気よりも高圧になっていることや、ブラシ
自身は、細い糸状のナイロンや金属などからなり、密閉
とはなりえず、特に、このブラシは、被加工物の表面形
状によって不定形に変形する。例えば表面上に段差等が
ある場合などはブラストヘッドと被加工物との間に大き
なすきまを生じ、ブラストヘッド内の粉塵が大量に漏出
することになり、被加工物面上に粉塵が残留してしまう
ことになる。この漏出した残留粉塵をそのまま放置して
おくと、ブラスト処理以外の部分の表面を損傷してしま
う惧れがあり、特に周囲に塗装面等があると塗装を損傷
し、塗装の長期使用ができなくなる。さらに、ブラスト
完了後、被加工物を次の加工工程に移すには、この残留
粉塵を何んらかの方法で除去する必要がある。さらに、
この従来のブラスト装置では、一旦、ブラストヘッドか
ら外部に漏出した研掃材及び粉塵は回収できないので、
粉塵より分離された再利用される研掃材の量が徐々に減
り、一定のブラスト時間に対し、研掃材の再利用頻度が
高くなり研掃性能の低下が速くなる。このため、研掃材
の補充や交換のためのブラスト作業の中断や、研掃材消
費量の点で改善の余地がある。
【0004】本発明はこのような事情に鑑みて提案され
たものであり、ブラストヘッドから外部へ漏出した研掃
材及び粉塵のほぼ全量を順次回収し、被加工物面が平坦
でなく段差等のあるものであっても研掃材及び粉塵の外
部漏出を防止する高性能の吸引式ブラスト装置を提供す
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】そのために本発明は、ブ
ラストガンで研掃材を被加工物に吹きつけることにより
発生する研掃材及び粉塵を回収する吸引ノズルを内蔵し
てなるブラストヘッドと、同ブラストヘッドの外周部に
付設され同ブラストヘッドの下端から外方へ漏出した研
掃材及び粉塵を回収する単数または複数の補助吸引ノズ
ルとを具えたことを特徴とする。
【0006】
【作用】このような構成によれば、ブラストヘッドから
外部に漏出した粉塵を回収するための補助吸引ノズルを
具備し、さらにはその回収率を高めるため漏出研掃材及
び粉塵を圧縮空気噴射ノズルで補助吸引ノズルの方向へ
押しやることができ、補助吸引ノズルは、ブラストヘッ
ド内の吸引ノズルから分岐して吸引するか、別の吸引装
置に接続し、残留粉塵を吸収回収する。なお、この吸引
ノズルや噴射ノズルの大きさや、具備する個数は、被加
工物表面形状や大きさ等により、適宜設定する。例えば
図4に示すように、比較的大きな段差があるものについ
ては、段差部を挟んで左右にそれぞれ独立した補助吸引
ノズルを設けることにより、補助吸引ノズルの被加工物
表面からの距離をほぼ一定に保つことができるので被加
工物表面上の粉塵に対して、その吸引力が、大きく低下
することを防止できる。さらには、被工物形状や大きさ
から補助吸引ノズルのみでは十分な残留粉塵の回収が困
難な場合には、圧縮空気噴射ノズルから噴射する圧縮空
気で残留粉塵を、補助吸引ノズル側へ押しやることによ
り、十分な残留粉塵の回収をする。
【0007】
【実施例】本発明の一実施例を図面について説明する
と、図1はその縦断面図、図2は図1の正面図、図3は
図2の平面図、図4は図1による被加工物面の段差部の
研掃要領を示す説明図である。
【0008】まず、図1〜図3において、ブラスガン2
はブラストヘッド1に横架され空気圧で左右方向に作動
するスライド機構21にブラストガン2の傾斜調整を行
うスライドユニット16を介して取付けられている。ス
ライドユニット16の両端には図示省略のリミットスイ
ッチが設けられており、ブラストガン2のオシレート巾
つまり研掃巾を設定しており、スライドユニット16に
は円弧状のガイド部材が設けてあり、ブラストガン2が
傾斜しても、ブラストガンと被加工物3との間隔が常に
一定となるようになっている。ブラストヘッド1の下端
縁にはナイロン製ブラシ5が周設されてその下端が被加
工物の面と当接しており、ブラストノズルとブラストヘ
ッドとは布製ブーツで研掃材や粉塵を遮断し、吸引ノズ
ル4でこれを吸引回収する。8は支持アーム7の下端に
付設された補助吸引ノズルであり、支持アーム7の上端
はブラストヘッド1の外周上部に付設された鉛直方向の
スライド機構6に鉛直方向に摺勤自在に支持され、補助
吸引ノズル8内の空気はホース9及び継手10を経て吸
引ノズル4の回収管19に接続されている。14は補助
吸引ノズル8の下端に配設された複数のローラー、12
は補助吸引ノズル8とブラシ5との間で下方を指向する
空気噴射ノズルで、これはアーム11介してブラストヘ
ッド1の外周部に支持されている。
【0009】本発明者は、本発明装置を試作し、その作
用効果を次の要領で確認した。すなわち、ブラストヘッ
ド1の後方に補助吸引ノズル8,8を図4に示すように
段差部の上部,下部に適宜距離を隔てて配置し、各補助
吸引ノズル8の下端と被加工物との間のすきまを2mm
程度となるようにローラー14で支持し、空気噴射ノズ
ル12は段差ブラストヘッドに残留した研掃材を補助吸
引ノズル8の前方へ押しやるように斜め前方にその噴射
角度を調整した。ここで空気噴射ノズル12から噴射す
る空気はスライドユニット16を駆動する空気配管を利
用し、これを分岐して供給した。研掃に当たっては、ブ
ラスト装置を図示省略の走行台車に取りつけ、一定速度
で溶接線に沿って移動させた。その結果は、段差部を含
めての塗膜除去及び研掃とも好結果が得られ、またブラ
ストヘッド1内の吸引ノズル4で回収できずにブラスト
ヘッドの外部に漏出した粉塵も、ほぼ完全に吸引式回収
することができた。
【0010】
【発明の効果】このような吸引式ブラスト装置によれ
ば、ブラスト作業により発生した粉塵を、発生直後にほ
ぼ全量を回収することができ、特に従来装置では全く適
用不可能であった段差等のある表面のブラスト処理にも
適用することができ、次のような効果が奏せられる。 (1) 研掃材のほぼ全量を回収し、再利用することが
できるので研掃材の有効利用ができるばかりでなく、研
掃材の交換や補充の回数を大幅に減らすことができるの
で、より長時間の連続ブラスト作業が可能となる。 (2) ブラストの直後に、ほぼ全量の粉塵を回収でき
るので、粉塵による被加工物面例えば塗装面等の損傷を
防止できる。
【0011】要するに本発明によれば、ブラストガンで
研掃材を被加工物に吹きつけることにより発生する研掃
材及び粉塵を回収する吸引ノズルを内蔵してなるブラス
トヘッドと、同ブラストヘッドの外周部に付設され同ブ
ラストヘッドの下端から外方へ漏出した研掃材及び粉塵
を回収する単数または複数の補助吸引ノズルとを具えた
ことにより、ブラストヘッドより外部へ漏出した研掃材
及び粉塵のほぼ全量を順次回収し、被加工物面が平坦で
なく段差等のあるものであっても研掃材及び粉塵の外部
漏出を防止する高性能の吸引式ブラスト装置を得るか
ら、本発明は産業上極めて有益なものである
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例を示す縦断面図である。
【図2】 図1の正面図である。
【図3】 図2の正面図である。
【図4】 図1による被加工物の段差部の研掃要領を示
す説明図である。
【図5】 従来の吸引式ブラスト装置のブラストヘッド
部を示す縦断面図である。
【符号の説明】 1 ブラストヘッド 2 ブラストガン 3 被加工物(面) 4 吸引ノズル 5 ブラシ 6 上下スライド機構 7 支持アーム 8 補助吸引ノズル 9 ホース 10 継手 11 アーム 12 空気噴射ノズル 14 ローラー 16 スライドユニット 19 回収管 21 スライド機構
【手続補正書】
【提出日】平成4年1月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 南 渚夫 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 信重 忠志 広島県広島市西区観音新町四丁目6番22号 三菱重工業株式会社広島研究所内 (72)発明者 坂 洋一郎 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内 (72)発明者 浜中 健吾 東京都千代田区丸の内二丁目5番1号 三 菱重工業株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラストガンで研掃材を被加工物に吹き
    つけることにより発生する研掃材及び粉塵を回収する吸
    引ノズルを内蔵してなるブラストヘッドと、同ブラスト
    ヘッドの外周部に付設され同ブラストヘッドの下端から
    外方へ漏出した研掃材及び粉塵を回収する単数または複
    数の補助吸引ノズルとを具えたことを特徴とする吸引式
    ブラスト装置。
JP26725891A 1991-08-27 1991-09-18 吸引式ブラスト装置 Pending JPH06335864A (ja)

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JP26725891A JPH06335864A (ja) 1991-09-18 1991-09-18 吸引式ブラスト装置
DE69219429T DE69219429T2 (de) 1991-08-27 1992-08-25 Bodenflächenstrahlgerät
EP96250239A EP0769351A1 (en) 1991-08-27 1992-08-25 Floor surface blasting apparatus
EP96250238A EP0771612B1 (en) 1991-08-27 1992-08-25 Floor surface blasting apparatus
DE69232469T DE69232469T2 (de) 1991-08-27 1992-08-25 Bodenflächenstrahlgerät
EP92250223A EP0537869B1 (en) 1991-08-27 1992-08-25 Floor surface blasting apparatus
US07/935,179 US5339573A (en) 1991-08-27 1992-08-26 Floor surface blasting apparatus
US08/182,235 US5435773A (en) 1991-08-27 1994-01-18 Floor surface blasting apparatus
US08/414,936 US5667429A (en) 1991-08-27 1995-03-31 Floor surface blasting apparatus

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JP26725891A JPH06335864A (ja) 1991-09-18 1991-09-18 吸引式ブラスト装置

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ID=17442345

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013027969A (ja) * 2011-07-28 2013-02-07 Showa Denko Gas Products Co Ltd 粒子ブラスト装置
KR20150129435A (ko) * 2014-05-12 2015-11-20 이성식 노후관의 갱생을 위한 쇼트블라스트장치
CN111168581A (zh) * 2020-03-10 2020-05-19 济南大学 一种轮船抛丸装置及抛丸方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2013027969A (ja) * 2011-07-28 2013-02-07 Showa Denko Gas Products Co Ltd 粒子ブラスト装置
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