JPH06334545A - 多チャンネル信号の同時聴取方式 - Google Patents

多チャンネル信号の同時聴取方式

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JPH06334545A
JPH06334545A JP5118121A JP11812193A JPH06334545A JP H06334545 A JPH06334545 A JP H06334545A JP 5118121 A JP5118121 A JP 5118121A JP 11812193 A JP11812193 A JP 11812193A JP H06334545 A JPH06334545 A JP H06334545A
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signal
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channel
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JP5118121A
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Toshio Nagashima
敏夫 長嶋
Yasunari Tanaka
泰成 田中
Kazuhiro Tasaka
和弘 田坂
Satoru Shindo
知 新藤
Takao Shinkawa
敬郎 新川
Tadao Takashima
忠男 高島
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ZANABUI INFUOMATEIKUSU KK
Hitachi Ltd
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ZANABUI INFUOMATEIKUSU KK
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】複数の音声などの多チャンネル信号を複合多重
化した放送波を受信し複数の出力端末を有する多チャン
ネル放送受信機で、各出力端末で近接した出力端末から
の干渉妨害の少ない、良好な視聴環境の多チャンネル信
号の同時聴取方式を提供することにある。 【構成】近接した位置の出力端子での番組内容や音量な
どを検知する手段を備えるとともに、近接した位置にお
ける信号の出力内容とほぼ逆位相の信号を、利用出力端
子の信号に重畳あるいは利用端子と異なる出力端子より
出力するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、音声放送などの多チャ
ンネル放送波を受信し、同時に異なる内容の信号を出力
して近接した位置で聴取する受信機構成に関する。
【0002】
【従来の技術】車の中では運転者や助手席にあたる前部
座席部と後部座席部で異なる番組内容、例えば前部座席
部では交通情報を後部座席ではTV等の番組を聴いてい
る場合や、あるいは前部座席でクラシック音楽を後部座
席部でロックミュージックを聴く場合、お互いの干渉を
避けるため、音量等を最適状態より著しく絞ったり、前
部後部座席部を透明なガラス等で仕切る等していた。ま
た、特開平1−501344号公報に示すように車自体
の出す騒音などに対しては逆位相の音声を出すなどによ
り騒音を打ち消す工夫がなされ車内での静音化が図られ
ているものもあるが、複数系統番組の同時利用に対する
検討は十分無されてはいない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の近接し
た位置での聴取環境では、お互いの干渉を避けるため音
量を絞るなどすることにより、必要な情報を聞き漏らし
たり、快適な聴取環境を維持できないなどの不都合が生
じる。また前部後部座席部を仕切る等の方法は車内にお
ける物理的、直接的な交流をさえぎるほか、前部運転者
に不意の事態が生じた場合には迅速な緊急対応に障害と
なり安全上の問題が生ずるという課題が有る。さらに車
自体の騒音の消去方法では車内全体では効果が有るが部
分的な同時利用に対処するには不十分であった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明では、上記課題を
解決するため以下の手段を用いる。まず複数の音声など
の多チャンネル信号を複合多重化した放送波を受信し複
数の出力端子を有する多チャンネル放送受信機に、すく
なくとも各利用出力端子の近接した位置の出力端子での
番組内容や音量などを検知する手段を備えるとともに、
近接した位置における信号の出力内容とほぼ逆位相の信
号を、利用出力端子の信号に重畳あるいは利用端子と異
なる出力端子より出力するようにする。
【0005】さらに聴取周囲の車のエンジン騒音などを
も集音検知する手段を備え、前記検知手段によりの情報
に基づき、聴取周囲の騒音の逆位相の信号をも重畳して
出力する。
【0006】
【作用】視聴者の耳などの感覚器では選択受信番組(プ
ログラム)の信号出力の他、近接した出力端子からの漏
洩信号が到達するが、本発明の解決手段によれば、ほぼ
逆位相の近接した出力信号をその伝達量や位相等を制御
することにより、他方の聴取している番組(プログラ
ム)内容出力からの漏洩による妨害をほぼ打ち消すこと
ができる。さらに車のエンジン騒音などの周囲の騒音な
どをも検知する手段を備え、前記検知手段によりの情報
に基づき、周囲の騒音の逆位相の信号をも重畳して出力
して利用周囲の騒音を低減することが可能になる。これ
により、車内での前部後部座席部や隣座席等の近接した
位置で、お互いの干渉をより低減した聴取環境が実現で
きるので、音量を絞るなどすることによる必要な情報を
聞き漏らしたりすることは少なくなる他、より快適な聴
取環境を維持できる。
【0007】
【実施例】本発明の実施例について、以下図面を用いて
説明する。図1は本発明の実施例の受信機の主要ブロッ
ク図を、また図2は本発明の実施例の受信機を自動車に
搭載したときの具体的配置を説明する図であり、図3は
本発明の消音の原理を説明する図である。さらに、図6
には実施例の受信機のフロントエンド部より詳細なブロ
ック図を示すと共に、図4には受信機へ送られて来る送
信機の主要ブロック図とその送信信号の周波数多重状態
を図5に示している。
【0008】図1で、200は受信機、400−1から
400−nは信号処理回路、300−1は出力端末を、
307は聴取周囲の外部音集音回路示す。ここでnは出
力端末の数を示しており、図1では出力端末のn系列の
ブロック図を説明の利便上省略し、一系統のみ示してあ
る。受信機200で、210は複数の音声などの多チャ
ンネル信号を複合多重化した放送波やケーブル配信信号
のプログラム切り換え選択を行なうプログラム選択回
路、123は選局やプログラム選択等を行なう制御回
路、400−1,400−nは信号処理回路(出力端末
数nに対応している。)、401,402は音量等の出
力制御回路、403は隣接利用信号反転回路、404は
信号合成回路、406は受信機側のインターフェイス回
路、407は外部集音信号反転回路、408は反転外部
集音信号出力制御回路である。出力端末300−1で、
301は出力装置、302は出力端末側のインターフェ
イス回路、305は操作表示部、306はプログラム
(番組)選択回路、303は希望選択番組用の音量制御
回路(Volume1)、304は隣接利用信号の消去
用音量制御回路(Volume2)である。インターフ
ェイス回路302と406間は伝送路500−1で接続
されている。500−nは出力端末n間の伝送路であ
る。この受信機では複数の番組を一括受信して復号した
信号をプログラム選択回路210に入力し、出力端末3
00−1のプログラム選択回路306からの信号をイン
ターフェイス回路302と406の双方向インターフェ
イス伝送により制御回路123に入力し、制御回路12
3ではその情報に基づき、プログラム選択回路210か
ら選択希望番組の復号信号を信号処理回路400−1に
出力する。信号処理回路400−1では、伝送路500
−1の信号減衰状況や出力端末の音量制御状態に応じて
レベル等の出力制御を行い、信号合成回路404、イン
ターフェイス回路406、伝送路500−1、インター
フェイス回路302を介して伝送し、出力装置301か
ら音声信号などの選択希望番組の復号信号を出力する。
この時制御回路123では、隣接(近接)した位置の出
力端末400−nでの隣接利用信号(番組)も把握して
おり、隣接(近接)した位置の出力端末が利用状態にあ
った場合、その隣接利用信号をも210プログラム選択
回路210から出力する。プログラム選択回路210か
らの隣接利用信号は反転回路403で信号の極性を反転
したのち、出力制御回路402で音量制御回路304の
状態に応じてレベル調整を行なった後、信号合成回路4
04を経て希望利用信号に重畳して伝送し、出力装置3
01から出力している。さらに、インターフェイス回路
300,406、伝送路500−1をへて伝送されてき
た外部音集音回路307からの信号をも反転回路407
で信号極性を反転し、出力制御回路408でレベルを制
御して(制御手段は図示せず)、隣接利用信号と同様に
信号合成回路404を経て希望利用信号に重畳して伝送
し、出力装置301から出力している。
【0009】図3は本発明の消音の原理を模式的に説明
した図であり、同図で(a)は出力端末での希望(選
択)信号600と隣接利用漏洩信号601の聴取状態を
示したもので、隣接利用信号が漏洩して聴取環境を阻害
している。また(b)にはプログラム選択回路210か
ら出力した隣接利用原信号602であり、この信号を反
転回路403で反転し、隣接利用漏洩信号601とほぼ
同出力レベルとなるように1/Kに信号を減衰させた隣
接利用信号キャンセル(消去)信号603を示してお
り、この隣接利用信号キャンセル(消去)信号603を
希望(番組)信号に重畳することにより、隣接出力端末
からの漏洩信号をこの逆位相の信号により相殺して減じ
ている。この消去レベルの設定は出力端末の隣接(利
用)信号消去用音量制御回路304により行なってい
る。また、外部集音回路307からの信号も同様に、位
相反転し信号に重畳して相殺して減じている(外部集音
消去用音量制御回路は図示せず)。さらに、希望(利
用)信号及び隣接利用信号等が判明しているので、外部
集音回路307からの検知信号を用いて、希望(利用)
信号以外の特定の信号レベルや周波数スペクトラムを比
較し減衰状態をもモニター検知して自動的に最小となる
ように設定することも可能である。このように本発明の
受信機を用いた同時視聴方式では、各利用出力端末に近
接利用出力端末や自動車のエンジン音等の妨害音を軽減
できるのでより良い聴取環境を得ることができる。
【0010】図4は本発明の同時視聴方式に用いる多チ
ャンネル放送信号の送信機構成を示したものである。図
1で10−1(Ch1),10−2(Ch2),10−
3(Ch3),10−4(Ch4),10−5(Ch
5)は5つ(説明の利便上5プログラムに限定して述べ
るがさらに多くの信号源が多重可能である。)の放送信
号源(ソースプログラム)、30−1,30−2,30
−3,30−4,30−5は離散的なディジタルデータ
化するためのA/Dおよび符号化等の信号処理を行なう
符号化回路、50−1,50−2,50−3,50−
4,50−5は符号化回路30からの信号を時系列に並
べ替え多重化処理を行なう多重化回路、55は多重化回
路50からの信号をIFT変換する周波数多重変換回
路、61は周波数多重変換回路55からの虚数部信号
(Im.)のみの信号をディジタル−アナログ(D/
A)信号変換する信号処理回路、62は周波数多重変換
回路55からの実数部信号(Re.)のみの信号をディ
ジタル−アナログ(D/A)信号変換する信号処理回
路、66は送信信号増幅回路、63は搬送波信号源、6
4,65は周波数変換回路、67は合成回路、68は搬
送波周波数信号の90°移相器、70は送信信号出力端
子、80は送信アンテナである。図4の送信機では各ソ
ースプログラムを符号化回路30でA/D変換による離
散的なデータ変換や誤り訂正などの符号化信号処理を行
なった後、多重化回路50で同期信号、データの制御情
報、信号列の認識符号などを付加多重して複数の並列し
たフレーム構成の信号にする。これら周波数多重変換回
路多重化回路50からの信号列を周波数多重変換回路5
5で周波数ドメインの信号に多重変換後、多重変換信号
を虚数部信号(Im.)及び実数部信号(Re.)に分
離し、それぞれの信号を信号処理回路61,62でディ
ジタル−アナログ(D/A)信号変換する。また、これ
ら信号を搬送波信号源66によりの直交した搬送波信号
を用い周波数変換回路64,65及び合成回路67で直
交変調しOFDM変調(直交周波数多重変調:Orth
ogonal Frequency Multiple
xing Modulation)信号とし、さらに送
信信号増幅回路66で増幅して放送信号として出力して
いる。これら信号のOFDM変調動作は主に周波数多重
変換回路55での逆フーリエ変換(IFT:Inver
se Fast Fourier Transfor
m)動作によって行なっている。多重化回路50−1の
信号列は図1では5ラインの信号列に変換しており、全
体ではでは5*5=25の信号列に変換される。これら
信号列を符合変調する1シンボルの長さ(Ts)をすべ
て等しくしてすると共に時系列におうじて規則的に周波
数多重変換回路55(IFT変換回路)の端子に配分入
力する。時間ドメインの時系列的な信号は、IFT変換
により周波数配列間隔(1/Ts)が等しく、互いに原
理的に干渉の無い直交関係の複数の搬送波信号よりなる
周波数ドメインの信号となる。図5に本発明の実施例O
FDM変調された周波数多重の様子を模式的に示したも
ので、同図でf1,f2……f25は多重信号搬送波で
あり、ソースプログラムCh1はf1,f6,f11,
f16,f21という様に5搬送波ごとに規則的に当間
隔にならべて周波数多重化している。しかも符号化信号
のサンプリング点では信号が互いに直行関係にある直交
周波数多重変調信号になっている。これらの各搬送波は
フレーム構成の時間多重化を行なっており、各フレーム
は同期ヘッダ部、信号データ列の信号データ列の誤り検
出符号などからなる符号制御部、送信符号データ列の制
御情報等であるデータ情報部、符号化情報信号列から構
成しており、複数の音声などの多チャンネル信号を複合
多重化した信号としており、放送波やケーブル配信信号
として各受信機に伝送している。
【0011】図6には実施例の受信機のフロントエンド
部より詳細なブロック図を示しており、106は受信ア
ンテナ、105は受信信号入力端子、110は高周波信
号処理回路、高周波信号処理回路110は、可変増幅器
117、分配器116、周波数変換器114,115、
局部発振信号源120,90°移相器124,A/D変
換器112,113、基準信号発振器121、PLL周
波数制御回路122、キャリア検知回路118、タイム
ベース回路119、信号周波数等の制御回路123、フ
ーリエ変換回路(FFT:Fast Fourier
Transform)111、デコード回路125−
1,125−2から構成されている。受信機では受信ア
ンテナ106、受信信号入力端子105からの放送信号
を可変増幅器117で高周波増幅し、希望選択チャンネ
ルに対応した制御回路123から制御信号によりPLL
周波数制御回路路122で局部発振信号源120の発振
周波数を所定の周波数に設定すると共に、この発振信号
を用い周波数変換器114,115で直交周波数変換す
る。その直交周波数変換後この信号をA/D回路11
2,113で離散的なディジタルデータに変換しFFT
変換回路111でフーリエ変換を行ない図4の送信機の
周波数多重変換回路55での逆フーリエ変換した信号を
元の時間ドメインの信号列に変換する。なお信号レベル
の強弱に対応した信号増幅レベルの調整は、キャリア再
生回路118等からの振幅情報に基づき、可変増幅器1
17の増幅度を可変して適宜に設定している。この時、
受信機では特定の周波数間隔の搬送波信号のみを復調
し、各プログラムに対応した復調信号を得る様にしてい
る。本実施例では、搬送波周波数信号列として、ソース
プログラムCh1を選択する場合はf1,f6,f1
1,f16,f21を、また付加情報プログラムは常に
f5,f10,f15,f20,f25のみの搬送波信
号をそれぞれFFT変換(パーシャルFFT変換:周波
数間引き形FFT変換)している。この希望選択プログ
ラムに応じたパーシャルFFT変換を行うため、各信号
の同期ヘッダ部などに付加している無変調の同期信号等
を用いたキャリア再生回路118からの信号や、デコー
ド回路125−1(どのデコード回路でも良い)のデコ
ードした後の制御符号等を参照してタイムベース回路1
19の信号同期補正を行い、この補正された基準同期信
号を用い制御回路123からの希望選択プログラムに応
じたFFTのタイミングスロットの設定を行っている。
この希望選択プログラムに応じた補正されたタイミング
スロットを用いてフーリエ変換回路111でパーシャル
FFT変換したそれぞれの信号はソースプログラム(C
h1〜Ch5)用のデコード回路125−1から125
−5で信号復号し、プログラム選択回路210に入力し
て、複数の番組の同時聴取を行なっている。
【0012】図2は本発明の同時視聴方式の受信機を、
自動車に適用した実施例を示したもので、自動車の上部
図面である。同図で図1、図4、図6と同一機能のもの
は同一番号を付し説明を略する。同図で700は自動車
本体、701,702は前部座席、703,704は後
部座席、300−1−a,300−1−bは出力端末3
00−1の出力装置、300−2−a,300−2−b
は出力端末300−2の出力装置でいずれもスピーカを
示している。本実施例では2系統の出力端末で構成され
ており、外部集音回路は307一系統のみで両出力端末
で共用している。全部座席の運転席で交通情報を聴取し
ているとき後部座席では音楽番組などを聴取している状
態でも、300−1−a,300−1−bの出力端末か
ら音楽が矢印のように音源が広がり前部座席に到達する
が、本発明の同時視聴方式では前部座席の300−2−
a,300−2−bから音楽信号と逆相の信号を重畳出
力することにより打消減衰しており、より良好な聴取環
境を設定できている。後部座席においても同様に前部座
席出力端末の逆相の信号を重畳出力することにより打消
減衰している。さらに外部集音回路は自動車の主騒音源
であるエンジン部付近に設けており、この逆相の信号を
出力装置、300−1−a,300−1−b,300−
2−a,300−2−bより出力して車内の静穏化を図
り、よりよい聴取環境を実現している。なお、本実施例
では番組受信が一方のみでも、制御回路123の状況監
視により、容易に利用していない状況を把握できるの
で、出力端末に余分な信号を伝送することも無いし、両
出力端末とも利用していない場合でも、外部集音回路3
07からのエンジン音等の逆位相の信号を出力しつづけ
ており、車内の静穏化を維持続けている。さらに、各出
力端末の音量制御状態を受信機側で制御する構成となっ
ており、音量制御状態を把握できるので、一方の出力端
末の音量出力レベル制御とあわせ逆位相の打消用信号レ
ベルも自動的に設定可能なのでよりよい聴取環境を維持
できるという利点も有する。
【0013】以上述べた本発明の実施例では、打消用の
信号は隣接(近接)した利用信号のみであるが、図6の
受信機の構成では、他の番組内容でも任意に設定可能で
あり、さらに複数系統の信号漏洩に対する打消効果も有
することは言うまでもない。
【0014】なお、本発明の実施例では、受信機側に、
出力制御用の信号処理回路を設けているが、出力端末側
に設けてもよい。
【0015】
【発明の効果】以上述べたように、本発明では複数の音
声などの多チャンネル信号を複合多重化した放送波を受
信し複数の出力端子を有する多チャンネル放送受信機
に、すくなくとも各利用出力端子の近接した位置の出力
端子での番組内容や音量などを検知する手段を備え、近
接した位置における信号の出力内容とほぼ逆位相の信号
を利用出力端子の信号に重畳あるいは利用端子と異なる
出力端子より出力するようにするとともに、さらに視聴
周囲の車のエンジン騒音などをも集音検知する手段を備
え前記検知手段からの情報に基づき、視聴周囲の騒音の
逆位相の信号をも重畳して出力するようにしているの
で、近接した出力端末で聴取しているチャンネル内容出
力からの漏洩による妨害を打ち消し減衰することができ
る他、車のエンジン騒音などの周囲の騒音などをも打消
し減衰できるので、車内等の前部後部座席部や隣座席等
の近接した位置等の狭い聴取空間でも、お互いの干渉を
より低減し静穏化した聴取環境が実現でき、音量を絞る
などすることによる必要な情報を聞き漏らしたりするこ
とは少なくなる等、より快適な聴取環境を維持した多チ
ャンネル放送の同時視聴方式を提供できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の受信機の主要ブロック図であ
る。
【図2】本発明の実施例の車載受信機の配置を説明する
図である。
【図3】本発明の実施例の消音の原理を説明する図であ
る。
【図4】本発明の実施例の多チャンネル信号送信機の主
要ブロック図である。
【図5】送信信号の周波数多重状態を示す図である。
【図6】本発明の実施例の受信機のフロントエンド部よ
り詳細なブロック図である。
【符号の説明】
10…信号源、 20…A/D(アナログ−ディジタル変換器)、 30…符号化回路、 50…多重化回路、 55…周波数多重変換回路、 60…高周波信号送信回路、 80…送信アンテナ、 106…受信アンテナ、 100,101…放送信号送信機、 110…高周波信号処理回路、 111…フーリエ変換回路、 119…タイムベース回路、 123…制御回路、 125…デコード回路、 200…受信機、 210…プログラム選択回路、 300…出力端末、 301…出力装置、 302,406…インターフェイス回路、 303,304…音量制御回路、 305…操作表示部、 306…プログラム選択回路、 307…外部音集音回路、 400…信号処理回路、 401,402,408…出力制御回路、 403,407…反転回路、 404…信号合成回路、 500…伝送路、 700…自動車。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H04H 5/00 Y 8732−5K (72)発明者 田坂 和弘 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所AV機器事業部内 (72)発明者 新藤 知 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地株 式会社日立製作所内 (72)発明者 新川 敬郎 東京都千代田区神田駿河台四丁目6番地株 式会社日立製作所内 (72)発明者 高島 忠男 神奈川県座間市広野台2丁目4991番地株式 会社ザナヴィ・インフォマティクス内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の音声などの多チャンネル信号を複合
    多重化した放送波やケーブル配信信号を受信する多チャ
    ンネル信号受信機において、前記受信機は複数の信号を
    同時に受信する機能と受信した音声などの復号信号を出
    力する複数の信号出力端を有し、特定の位置の出力端に
    おける番組の聴取において、選択した希望番組とともに
    近接した位置の出力端からの番組出力内容とほぼ逆位相
    の信号を重畳出力する少なくとも一個以上の出力端子か
    らなり、他方の視聴している番組内容出力漏洩による妨
    害を打ち消し低減させることを特徴とする多チャンネル
    信号の同時視聴方式。
  2. 【請求項2】請求項1の多チャンネル放送の受信方式
    で、近接した位置における多チャンネル信号の聴取にお
    いて、多チャンネル放送受信機には互いの近接した位置
    の出力番組内容や音量などを検知する手段に加え、聴取
    周囲の騒音などをも検知する手段を備え、前記検知手段
    によりの情報に基づき、近接した他方の視聴しているチ
    ャンネル内容出力からの漏洩による妨害とともに周囲の
    騒音をも打ち消し低減させることを特徴とする多チャン
    ネル信号の同時視聴方式。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006295781A (ja) * 2005-04-14 2006-10-26 Matsushita Electric Ind Co Ltd 音響再生システムと、この音響再生システムを用いた自動車
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