JP2014204189A - 放送受信装置及び放送受信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】
サイマル放送として放送される放送波を受信し、適切な受信処理を行う。
【解決手段】
アナログ放送処理部131Aが、アナログ放送成分に対する再生処理を行い、アナログ放送処理信号ABDを生成する。また、デジタル放送処理部132Aが、デジタル放送成分に対する再生処理を行い、デジタル放送処理信号DBDを生成するとともに、デジタル放送波の受信品質を示すビットエラー率BERを検出する。そして、レベル検出部133が、アナログ放送処理信号ABDのレベル値ALV、及び、デジタル放送処理信号DBDのレベル値DLVを検出する。制御ユニット190Aは、ビットエラー率BERに基づいてデジタル放送波の受信品質を評価し、受信品質が良好であり、かつ、レベル値DLVがレベル値ALVに比べて、所定割合以上低下していないときに、再生出力する放送としてデジタル放送を選択する。
【選択図】 図2
サイマル放送として放送される放送波を受信し、適切な受信処理を行う。
【解決手段】
アナログ放送処理部131Aが、アナログ放送成分に対する再生処理を行い、アナログ放送処理信号ABDを生成する。また、デジタル放送処理部132Aが、デジタル放送成分に対する再生処理を行い、デジタル放送処理信号DBDを生成するとともに、デジタル放送波の受信品質を示すビットエラー率BERを検出する。そして、レベル検出部133が、アナログ放送処理信号ABDのレベル値ALV、及び、デジタル放送処理信号DBDのレベル値DLVを検出する。制御ユニット190Aは、ビットエラー率BERに基づいてデジタル放送波の受信品質を評価し、受信品質が良好であり、かつ、レベル値DLVがレベル値ALVに比べて、所定割合以上低下していないときに、再生出力する放送としてデジタル放送を選択する。
【選択図】 図2
Description
本発明は、放送受信装置、放送受信方法、放送受信プログラム、及び、当該放送受信プログラムが記録された記録媒体に関する。
従来から、ラジオ放送波を受信して、放送内容を再生するラジオ受信装置が広く普及している。こうしたラジオ放送としては、アナログ放送が伝統的に採用されてきたが、最近においては、デジタル放送の採用が進行している。こうしたデジタル放送の採用に伴い、ラジオ放送においては、アナログ放送及びデジタル放送によるサイマル放送が、行われるようになってきている。
かかるサイマル放送の一例として、米国で採用されているIBOC(In-Band On-Channel)方式によるものがある。IBOC方式では、ハイブリッド伝送を採用して、AM/FMアナログラジオ放送の周波数を利用し、アナログラジオ放送と同時に、デジタルラジオ放送を伝送する。そして、アナログラジオ放送で放送する放送番組を、同時に、IBOC方式のデジタルラジオ放送である高音質のHD(Hybrid Digital)ラジオ放送で放送することで、IBOC方式におけるサイマル放送を実現している。ここで、IBOC方式のハイブリッド伝送では、アナログラジオ放送搬送波に隣接した両側の周波数帯域にデジタルラジオ放送搬送波を配置するようになっている。
また、かかるサイマル放送の他例として、欧州等で広く採用されているDAB(Digital Audio Broadcasting)方式によるデジタルラジオ放送と、アナログラジオ放送とを利用したものがある。このDAB方式を利用したサイマル放送は、DAB方式の高音質のデジタルラジオ放送を放送する放送局が、デジタルラジオ放送の補完として、当該デジタルラジオ放送で放送する放送番組を、同時に、アナログラジオ放送でも放送することにより実現されている。
こうしたサイマル放送を受信可能な車載用の放送受信装置について、デジタルラジオ放送の音声再生とアナログラジオ放送の音声再生とを切り替える技術が提案されている(特許文献1参照:以下、「従来例」と呼ぶ)。この従来例の技術では、IBOC方式のサイマル放送を受信するに際して、デジタルラジオ放送波の受信品質を監視する。そして、デジタルラジオ放送波の受信品質が所定の閾値以上の状態においては、デジタルラジオ放送の音声再生を行う。一方、デジタルラジオ放送波の受信品質が所定の閾値よりも小さくなると、アナログラジオ放送の音声再生に切り替えるようになっている。
上述したように、アナログラジオ放送及びデジタルラジオ放送によるサイマル放送は、最近におけるデジタルラジオ放送の採用の進行に伴い行われるようになってきた。こうした事情から、サイマル放送を放送する放送局側の誤りにより、アナログラジオ放送とデジタルラジオ放送とで、放送番組の内容が異なってしまうことがある。また、放送局側の誤りにより、アナログラジオ放送の再生結果が有音であるのに対して、デジタルラジオ放送の再生結果が無音となってしまうこともある。
しかしながら、従来例の技術では、こうした不具合への対策を何等、講じていない。このため、従来例の技術の放送受信装置で、アナログラジオ放送とデジタルラジオ放送とでサイマルとなっていない放送波を受信した際には、デジタルラジオ放送の再生出力からアナログラジオ放送の再生出力へと切り替えた時、又は、アナログラジオ放送の再生出力からデジタルラジオ放送の再生出力へと切り替えた時に、異なる内容の再生音声に切り替わったり、有音状態から無音状態になることがある。こうした事態の発生は、ラジオ放送の聴取者に対して、聴感上の大きな違和感を与えることになる。
このため、送信側の不具合によりアナログラジオ放送とデジタルラジオ放送とでサイマルとなっていない放送を受信処理した際に、異なる内容の音声再生、無音状態の出現等による聴取者の聴感上の違和感を無くすことができる技術が望まれている。かかる要請に応えることが、本発明が解決すべき課題の一つとして挙げられる。
本発明は、上記の事情を鑑みてなされたものであり、サイマル放送として放送される放送波を受信し、適切な受信処理を行うことができる新たな放送受信装置及び放送受信方法を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、第1放送に関する第1放送波の受信処理を行って、第1再生信号を生成する第1生成部と;第2放送に関する第2放送波の受信処理を行って、第2再生信号を生成する第2生成部と;前記第1再生信号及び前記第2再生信号の一方を出力する出力部と;前記第1再生信号及び前記第2再生信号のレベルを検出する第1検出部と;前記第1放送波の受信品質を検出する第2検出部と;前記第1検出部及び前記第2検出部の検出結果に基づいて、前記出力部を制御する制御部と;を備えることを特徴とする放送受信装置である。
請求項7に記載の発明は、第1放送に関する第1放送波の受信処理を行って、第1再生信号を生成する第1生成部と;第2放送に関する第2放送波の受信処理を行って、第2再生信号を生成する第2生成部と;前記第1再生信号及び前記第2再生信号の一方を出力する出力部と;を備える放送受信装置において使用される放送受信方法であって、前記第1再生信号及び前記第2再生信号のレベルを取得する第1取得工程と;前記第1放送波の受信品質を取得する第2取得工程と;前記第1取得工程及び前記第2取得工程において取得された取得結果に基づいて、前記出力部を制御する制御工程と;を備えることを特徴とする放送受信方法である。
請求項8に記載の発明は、第1放送に関する第1放送波、及び、第2放送に関する第2放送波を受信する放送受信装置が有するコンピュータに、請求項7に記載の放送受信方法を実行させる、ことを特徴とする放送受信プログラムである。
請求項9に記載の発明は、第1放送に関する第1放送波、及び、第2放送に関する第2放送波を受信する放送受信装置が有するコンピュータにより読み取り可能に、請求項8に記載の放送受信プログラムが記録されている、ことを特徴とする記録媒体である。
以下、本発明の実施形態を、添付図面を参照して説明する。なお、以下の説明及び図面においては、同一又は同等の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1実施形態]
まず、本発明の第1実施形態を、図1〜図3を参照して説明する。
まず、本発明の第1実施形態を、図1〜図3を参照して説明する。
<構成>
図1には、第1実施形態に係る放送受信装置100Aの概略的な構成がブロック図にて示されている。第1実施形態では、車両内に配置され、IBOC方式の規格に準拠したアナログ/デジタルラジオ放送波を受信して処理する放送受信装置を例示して説明する。
図1には、第1実施形態に係る放送受信装置100Aの概略的な構成がブロック図にて示されている。第1実施形態では、車両内に配置され、IBOC方式の規格に準拠したアナログ/デジタルラジオ放送波を受信して処理する放送受信装置を例示して説明する。
図1に示されるように、放送受信装置100Aは、アンテナ110Aと、RF処理ユニット120Aと、再生処理ユニット130Aとを備えている。また、放送受信装置100Aは、アナログ処理ユニット140と、スピーカユニット150と、入力ユニット180とを備えている。さらに、放送受信装置100Aは、制御ユニット190Aを備えている。
上記のアンテナ110Aは、放送局から送信されているIBOC方式の規格に準拠した放送波を受信する。この放送波には、サイマル放送として放送されるアナログ放送波とデジタル放送波とが含まれている。アンテナ110Aによる受信信号RFSAは、RF処理ユニット120Aへ送られる。
第1実施形態では、デジタル放送波が第1放送波に対応し、アナログ放送波が第2放送波に対応している。
上記のRF処理ユニット120Aは、アンテナ110Aから送られたアナログ放送波とデジタル放送波とが含まれている放送波の受信信号RFSAを受ける。RF処理ユニット120Aは、制御ユニット190Aから送られたサイマル放送の選局指令CSLAに従って、選局すべき希望放送局の信号を受信信号RFSAから抽出する選局処理を行い、所定の中間周波数帯の成分を有する中間周波信号IFDAに変換する。こうして得られた中間周波信号IFDA(以下、単に「信号IFDA」とも記す)は、再生処理ユニット130Aで送られる。ここで、信号IFDAは、デジタル信号となっている。
上記の再生処理ユニット130Aは、RF処理ユニット120Aから送られる信号IFDAを受ける。そして、再生処理ユニット130Aは、信号IFDAにおけるアナログ放送成分に対する再生処理を行うとともに、信号IFDAにおけるデジタル放送成分に対する再生処理を行う。引き続き、再生処理ユニット130Aは、制御ユニット190Aによる制御のもとで、アナログ放送波の再生信号及びデジタル放送波の再生信号のいずれか一方を、信号BPDとして、アナログ処理ユニット140へ供給する。ここで、信号BPDは、レフトチャンネル(以下、「Lチャンネル」)信号及びライトチャンネル(以下、「Rチャンネル」)信号の2つの信号から構成されている。
再生処理ユニット130Aの構成の詳細については、後述する。
上記のアナログ処理ユニット140は、再生処理ユニット130Aから送られた信号BPDを受ける。そして、アナログ処理ユニット140は、制御ユニット190Aによる制御のもとで、出力音声信号AOSを生成して、スピーカユニット150へ送る。
かかる機能を有するアナログ処理ユニット140は、DA(Digital to Analogue)変換部と、音量調整部と、パワー増幅部とを備えて構成されている。ここで、DA変換部は、再生処理ユニット130Aから送られた信号BPDを受ける。そして、DA変換部は、信号BPDをアナログ信号に変換する。なお、DA変換部は、信号BPDに含まれるLチャンネル信号及びRチャンネル信号に対応して、互いに同様に構成された2個のDA変換器を備えている。DA変換部によるアナログ変換結果の信号は、音量調整部へ送られる。
音量調整部は、DA変換部から送られたLチャンネル及びRチャンネルのアナログ変換結果の信号を受ける。そして、音量調整部は、制御ユニット190Aから送られた音量調整指令VLCに従って、Lチャンネル及びRチャンネルのそれぞれに対応するアナログ変換結果の信号に対して音量調整処理を施す。なお、音量調整部は、Lチャンネル及びRチャンネルに対応して、互いに同様に構成された2個の電子ボリューム素子等を備えて構成されている。音量調整部による音量調整結果の信号は、パワー増幅部へ送られる。
パワー増幅部は、音量調整部から送られたLチャンネル及びRチャンネルの音量調整結果の信号を受ける。そして、パワー増幅部は、音量調整結果の信号をパワー増幅する。なお、パワー増幅部は、Lチャンネル及びRチャンネルに対応して、互いに同様に構成された2個のパワー増幅器を備えている。パワー増幅部による増幅結果である出力音声信号AOSは、スピーカユニット150へ送られる。
上記のスピーカユニット150は、Lチャンネルスピーカ及びRチャンネルスピーカを備えている。このスピーカユニット150は、アナログ処理ユニット140から送られた出力音声信号AOSに従って、音声を再生出力する。
上記の入力ユニット180は、放送受信装置100Aの本体部に設けられたキー部、あるいはキー部を備えるリモート入力装置等により構成される。ここで、本体部に設けられたキー部としては、不図示の表示ユニットに設けられたタッチパネルを用いることができる。また、キー部を有する構成に代えて、音声入力する構成を採用することもできる。入力ユニット180への入力結果は、入力データIPDとして制御ユニット190Aへ送られる。
上記の制御ユニット190Aは、放送受信装置100Aの全体を制御する。この制御ユニット190Aは、入力ユニット180から送られた入力データIPDの内容が選局指定であった場合には、指定された希望放送局に対応する選局指令CSLAを生成して、RF処理ユニット120Aへ送る。また、入力データIPDの内容が音量調整指定であった場合には、制御ユニット190Aは、指定された音量調整指定に対応する音量調整指令VLCを生成して、アナログ処理ユニット140へ送る。
制御ユニット190Aは、デジタル放送波の受信品質を示すビットエラー率BERを、再生処理ユニット130Aから受ける。また、制御ユニット190Aは、再生処理ユニット130Aから送られたアナログ放送処理信号のレベル値ALV及びデジタル放送処理信号のレベル値DLVを受ける。そして、制御ユニット190Aは、ビットエラー率BER、レベル値ALV,DLVに基づいて、放送選択制御指令BSLを生成して再生処理ユニット130Aへ送ることにより、再生出力選択制御を行う。
すなわち、制御ユニット190Aは、制御部の機能を果たすようになっている。制御ユニット190Aが実行する再生出力選択制御の処理の詳細については、後述する。
《再生処理ユニット130Aの構成》
次に、再生処理ユニット130Aの構成について説明する。
次に、再生処理ユニット130Aの構成について説明する。
再生処理ユニット130Aは、図2に示されるように、アナログ放送処理部131Aと、デジタル放送処理部132Aと、レベル検出部133と、選択部135とを備えている。
上記のアナログ放送処理部131Aは、RF処理ユニット120Aから送られた信号IFDAを受ける。そして、アナログ放送処理部131Aは、信号IFDAにおけるアナログ放送成分に対する再生処理を行う。アナログ放送処理部131Aによる再生処理結果は、アナログ放送処理信号ABD(以下、「アナログ放送信号」又は、単に「信号ABD」とも記す)として、選択部135及びレベル検出部133へ送られる。
かかる機能を有するアナログ放送処理部131Aは、検波部と、ステレオ復調部とを備えている(いずれも不図示)。
検波部は、RF処理ユニット120Aから送られた信号IFDAを受ける。そして、検波部は、信号IFDAにおけるアナログ放送成分の周波数帯域の信号成分に対して、所定の方式で検波処理を施して、検波信号を生成する。こうして生成された検波信号は、ステレオ復調部へ送られる。
ステレオ復調部は、検波部から送られた検波信号を受ける。そして、ステレオ復調部は、検波信号に対してステレオ復調処理を施し、信号ABDを生成する。ステレオ復調部は、生成された信号ABD(第2再生信号)を、選択部135及びレベル検出部133へ送る。なお、信号ABDは、Lチャンネル信号及びRチャンネル信号の2つの信号から構成されている。
このように、アナログ放送処理部131Aは、第2生成部の機能を果たすようになっている。
上記のデジタル放送処理部132Aは、RF処理ユニット120Aから送られた信号IFDAを受ける。そして、デジタル放送処理部132Aは、信号IFDAにおけるデジタル放送成分に対する再生処理を行う。デジタル放送処理部132Aによる再生処理結果は、デジタル放送処理信号DBD(以下、「デジタル放送信号」又は、単に「信号DBD」とも記す)として、選択部135及びレベル検出部133へ送られる。
かかる機能を有するデジタル放送処理部132Aは、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplex)復調部と、デコード部とを備えている(いずれも不図示)。
OFDM復調部は、RF処理ユニット120Aから送られた信号IFDAを受ける。そして、OFDM復調部は、信号IFDAにおけるデジタル放送成分の周波数帯域の信号成分に対して、OFDM復調処理を施して、OFDM復調信号を生成する。こうして生成されたOFDM復調信号は、デコード部へ送られる。
デコード部は、OFDM復調部から送られたOFDM復調信号を受ける。そして、デコード部は、OFDM復調信号に対して復号処理を行う。この復号に際して、デコード部は、OFDM復調信号に対して符号の誤り検出を行ったうえで誤り訂正を行う。デコード部は、当該誤り訂正の結果に含まれる音声の復号結果を、信号DBD(第1再生信号)として、選択部135及びレベル検出部133へ送る。また、デコード部は、当該誤り検出の結果であるビットエラー率(符号誤り率)BERを、制御ユニット190Aへ送る。なお、信号DBDは、Lチャンネル信号及びRチャンネル信号の2つの信号から構成されている。
このように、デジタル放送処理部132Aは、第1生成部及び第2検出部の機能を果たすようになっている。
上記のレベル検出部133は、アナログ放送処理部131Aから送られた信号ABDを受ける。そして、レベル検出部133は、信号ABDのパワーレベルを検出する。検出された信号ABDの信号レベルは、レベル値ALVとして、制御ユニット190Aへ送られる。
また、レベル検出部133は、デジタル放送処理部132Aから送られた信号DBDを受ける。そして、レベル検出部133は、信号DBDのパワーレベルを検出する。検出された信号DBDの信号レベルは、レベル値DLVとして、制御ユニット190Aへ送られる。すなわち、レベル検出部133は、第1検出部の機能を果たすようになっている。
上記の選択部135は、アナログ放送処理部131Aから送られた信号ABD及びデジタル放送処理部132Aから送られた信号DBDを受ける。そして、選択部135は、制御ユニット190Aから送られた放送選択制御指令BSLに従って、信号ABD及び信号DBDのいずれか一方を選択し、選択信号BPD(以下、「信号BPD」と呼ぶ)として、アナログ処理ユニット140へ送られる。
ここで、選択部135は、制御ユニット190Aから送られた放送選択制御指令BSLによりアナログ放送波の再生信号を選択すべきことが指定された場合には、信号ABDを選択する。また、選択部135は、制御ユニット190Aから送られた放送選択制御指令BSLによりデジタル放送波の再生信号を選択すべきことが指定された場合には、信号DBDを選択する。すなわち、選択部135は、出力部の機能を果たすようになっている。
<動作>
以上のようにして構成された放送受信装置100Aの動作について、制御ユニット190Aによる再生出力放送の選択制御処理に主に着目して説明する。
以上のようにして構成された放送受信装置100Aの動作について、制御ユニット190Aによる再生出力放送の選択制御処理に主に着目して説明する。
なお、第1実施形態では、サイマル放送を行っているとされるアナログ放送とデジタル放送とで、放送番組の内容が異なっている場合には、アナログ放送の内容が正しく、放送局側の誤りによりデジタル放送の内容が間違っているものとする。
かかる再生出力放送の選択制御処理は、利用者による「サイマル放送を行っているとされる希望放送局」を指定した選局指定の入力ユニット180への入力に対応して開始される。こうして希望放送局を指定した選局指定が入力ユニット180へ入力されると、制御ユニット190Aは、希望放送局に対応する選局指令CSLAを生成して、RF処理ユニット120Aへ送る(図1参照)。
RF処理ユニット120Aは、当該選局指令CSLAを受けると、希望放送局の信号を受信信号RFSAから抽出する選局処理を行い、所定の中間周波数帯の成分を有する信号IFDAに変換する。そして、RF処理ユニット120Aは、当該信号IFDAを、再生処理ユニット130Aのアナログ放送処理部131A及びデジタル放送処理部132Aへ送る(図2参照)。
アナログ放送処理部131Aは、RF処理ユニット120Aから送られた信号IFDAにおけるアナログ放送成分に対する再生処理を行い、信号ABDを生成する。そして、アナログ放送処理部131Aは、生成された信号ABDを、選択部135及びレベル検出部133へ送る(図2参照)。
また、デジタル放送処理部132Aは、RF処理ユニット120Aから送られた信号IFDAにおけるデジタル放送成分に対する再生処理を行い、ビットエラー率BERを検出するとともに、信号DBDを生成する。そして、デジタル放送処理部132Aは、生成された信号DBDを、選択部135及びレベル検出部133へ送るとともに、検出されたビットエラー率BERを、制御ユニット190Aへ送る(図2参照)。
また、レベル検出部133では、アナログ放送処理部131Aから送られた信号ABDのパワーレベルを検出して、レベル値ALVを制御ユニット190Aへ送るとともに、デジタル放送処理部132Aから送られた信号DBDのパワーレベルを検出して、レベル値DLVを制御ユニット190Aへ送る(図2参照)。
このような状況のもとで、図3に示されるように、まず、ステップS11において、制御ユニット190Aが、デジタル放送処理部132Aから送られたビットエラー率BERに基づいて、デジタル放送波の受信品質を評価する。そして、制御ユニット190Aは、デジタル放送波の受信品質が所定の値以上であるか否かを判断することにより、デジタル放送波の受信品質が良好であるか否かを判定する。この判定の結果が肯定的であった場合(ステップS11:Y)には、処理はステップS12へ進む。
ステップS12では、制御ユニット190Aが、レベル検出部133から送られたレベル値ALV,DLVに基づいて、デジタル放送処理信号DBDのレベルが、アナログ放送処理信号ABDのレベルに比べて、所定割合以上、低下していないか否かを判断することにより、デジタル放送が「有音」状態(「無音」でない)であるか否かを判定する。この判定の結果が肯定的であった場合(ステップS12:Y)、すなわち、デジタル放送が「有音」状態である場合には、処理はステップS14へ進む。
ここで、「所定割合」は、デジタル放送の再生結果が「無音」でないか否かを判断する観点から、実験、シミュレーション、経験等に基づいて、予め定められる。
ステップS14では、制御ユニット190Aが、現時点の再生出力放送の選択が「デジタル放送」であるか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS14:N)には、処理はステップS15へ進む。このステップS15では、制御ユニット190Aが、再生出力する放送として「デジタル放送」を選択する。かかる「デジタル放送」の選択制御に際して、制御ユニット190Aは、信号DBDを選択すべき旨の放送選択制御指令BSLを生成して、選択部135へ送る。この結果が、デジタル放送に基づく再生音声が、スピーカユニット150から出力される。この後、処理はステップS11へ戻る。また、ステップS14における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS14:Y)にも、処理はステップS11へ戻る。
一方、上述したステップS11における判定の結果が否定的であった場合(ステップS11:N)、すなわち、デジタル放送波の受信品質が良好でない場合には、処理はステップS16へ進む。また、上述したステップS12における判定の結果が否定的であった場合(ステップS12:N)、すなわち、デジタル放送波の受信品質は良好ではあるが、デジタル放送が「無音」である場合にも、処理はステップS16へ進む。
ステップS16では、制御ユニット190Aが、現時点の再生出力放送の選択が「アナログ放送」であるか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS16:N)には、処理はステップS17へ進む。このステップS17では、制御ユニット190Aが、再生出力する放送として「アナログ放送」を選択する。かかる「アナログ放送」の選択制御に際して、制御ユニット190Aは、信号ABDを選択すべき旨の放送選択制御指令BSLを生成して、選択部135へ送る。この結果が、アナログ放送に基づく再生音声が、スピーカユニット150から出力される。この後、処理はステップS11へ戻る。また、ステップS16における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS16:Y)にも、処理はステップS11へ戻る。
以後、上記のステップS11〜S17の処理が繰り返されて、第1実施形態における再生出力放送の選択制御処理が行われる。
以上説明したように、第1実施形態では、アンテナ110Aが、IBOC方式の規格に準拠したアナログ/デジタルラジオ放送波を受信する。そして、アナログ放送処理部131Aが、アナログ放送成分に対する再生処理を行い、アナログ放送処理信号ABDを生成する。また、デジタル放送処理部132Aが、デジタル放送成分に対する再生処理を行い、デジタル放送処理信号DBDを生成するとともに、デジタル放送波の受信品質を示すビットエラー率BERを検出する。そして、レベル検出部133が、アナログ放送処理信号ABDのレベル値ALV、及び、デジタル放送処理信号DBDのレベル値DLVを検出する。
このような状況のもとで、制御ユニット190Aが、ビットエラー率BERに基づいて、デジタル放送波の受信品質を評価する。そして、制御ユニット190Aは、(i)デジタル放送波の受信品質が良好であり、かつ、(ii)デジタル放送処理信号DBDのレベル値DLVが、アナログ放送処理信号ABDのレベル値ALVに比べて、所定割合以上、低下していないときには、再生出力する放送として「デジタル放送」を選択する。
また、制御ユニット190Aは、デジタル放送波の受信品質が良好でないときには、再生出力する放送として「アナログ放送」を選択する。さらに、制御ユニット190Aは、デジタル放送処理信号DBDのレベル値DLVが、アナログ放送処理信号ABDのレベル値ALVに比べて、所定割合以上低下しているとき、すなわち、放送局側の誤りにより、デジタル放送が「無音」であるときには、デジタル放送波の受信品質が良好であっても、再生出力する放送として「アナログ放送」を選択する。
このため、送信側の不具合によりアナログラジオ放送とデジタルラジオ放送とでサイマルとなっていない放送を受信処理した際に、無音状態が突然出現することによる聴取者の聴感上の違和感を無くすことができる。
したがって、第1実施形態によれば、サイマル放送として放送される放送波を受信し、適切な受信処理を行うことができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態を、図4〜図6を主に参照して説明する。
次に、本発明の第2実施形態を、図4〜図6を主に参照して説明する。
<構成>
図4には、第2実施形態に係る放送受信装置100Bの概略的な構成がブロック図にて示されている。第2実施形態では、上述した第1実施形態の場合と同様に、車両内に配置され、IBOC方式の規格に準拠したアナログ/デジタル放送波を受信して処理する放送受信装置を例示して説明する。
図4には、第2実施形態に係る放送受信装置100Bの概略的な構成がブロック図にて示されている。第2実施形態では、上述した第1実施形態の場合と同様に、車両内に配置され、IBOC方式の規格に準拠したアナログ/デジタル放送波を受信して処理する放送受信装置を例示して説明する。
図4に示されるように、放送受信装置100Bは、上述した第1実施形態に係る放送受信装置100A(図1参照)と比べて、再生処理ユニット130Aに代えて再生処理ユニット130Bを備える点、及び、制御ユニット190Aに代えて制御ユニット190Bを備える点が異なっている。以下、こうした相違点に主に着目して説明する。
上記の再生処理ユニット130Bは、上述した再生処理ユニット130Aと比べて、アナログ放送波の再生信号とデジタル放送波の再生信号との相関の有無を更に検出する点が異なっている。再生処理ユニット130Bの構成の詳細については、後述する。
上記の制御ユニット190Bは、放送受信装置100Bの全体の動作を制御する。この制御ユニット190Bは、上述した制御ユニット190Aと同様に、入力ユニット180から送られた入力データIPDの内容が選局指定であった場合には、指定された希望放送局に対応する選局指令CSLAを生成して、RF処理ユニット120Aへ送る。また、入力データIPDの内容が音量調整指定であった場合には、制御ユニット190Bは、指定された音量調整指定に対応する音量調整指令VLCを生成して、アナログ処理ユニット140へ送る。
制御ユニット190Bは、上述した制御ユニット190Aと同様に、再生処理ユニット130Bから送られたビットエラー率BER、レベル値ALV及びレベル値DLVを受ける。さらに、制御ユニット190Bは、再生処理ユニット130Bから送られたアナログ放送処理信号とデジタル放送処理信号との相関を示す相関評価結果CORを受けて、当該相関の有無を検出する。そして、制御ユニット190Bは、ビットエラー率BER、レベル値ALV,DLV、並びに、当該相関の有無に基づいて、放送選択制御指令BSLを生成して再生処理ユニット130Bへ送ることにより、再生出力選択制御を行う。
すなわち、制御ユニット190Bは、制御部及び第3検出部の一部の機能を果たすようになっている。制御ユニット190Bが実行する再生出力選択制御の処理の詳細については、後述する。
《再生処理ユニット130Bの構成》
次に、再生処理ユニット130Bの構成について説明する。
次に、再生処理ユニット130Bの構成について説明する。
再生処理ユニット130Bは、図5に示されるように、上述した再生処理ユニット130A(図2参照)と比べて、相関評価部134を更に備える点が異なっている。
上記の相関評価部134は、アナログ放送処理部131Aから送られた信号ABDを受けるとともに、デジタル放送処理部132Aから送られた信号DBDを受ける。そして、相関評価部134は、信号ABDと信号DBDとの間の相関の評価を行う。ここで、第2実施形態においては、相関の評価は、周知の相関係数を用いて行う。
この相関係数は、「−1」から「1」までの範囲の値をとる。そして、信号ABDと信号DBDとの間の相関が強ければ「1」に近い値をとり、信号ABDと信号DBDとの間の相関が弱ければ「0」に近い値をとる。相関評価部134は、評価した相関係数の値を、相関評価結果CORとして、制御ユニット190Bへ送る。
<動作>
以上のようにして構成された放送受信装置100Bの動作について、制御ユニット190Bによる再生出力放送の選択制御処理に主に着目して説明する。
以上のようにして構成された放送受信装置100Bの動作について、制御ユニット190Bによる再生出力放送の選択制御処理に主に着目して説明する。
なお、第2実施形態では、上述した第1実施形態の場合と同様に、サイマル放送を行っているとされるアナログ放送とデジタル放送とで、放送番組の内容が異なっている場合には、アナログ放送の内容が正しく、放送局側の誤りによりデジタル放送の内容が間違っているものとする。
第2実施形態における再生出力放送の選択制御処理は、利用者による「サイマル放送を行っているとされる希望放送局」を指定した選局指定の入力ユニット180への入力に対応して開始される。こうして希望放送局を指定した選局指定が入力ユニット180へ入力されると、上述した放送受信装置100Aの場合と同様に、アナログ放送処理部131Aが、信号ABDを生成する。また、デジタル放送処理部132Aが、ビットエラー率BERを検出するとともに、信号DBDを生成する(図5参照)。
そして、アナログ放送処理部131Aは、生成された信号ABDを、選択部135、レベル検出部133及び相関評価部134へ送る。また、デジタル放送処理部132Aは、生成された信号DBDを、選択部135、レベル検出部133及び相関評価部134へ送るとともに、検出されたビットエラー率BERを、制御ユニット190Bへ送る(図5参照)。
また、レベル検出部133は、上述した第1実施形態の場合と同様に、信号ABDのパワーレベルを検出して、レベル値ALVを制御ユニット190Bへ送るとともに、信号DBDのパワーレベルを検出して、レベル値DLVを制御ユニット190Bへ送る(図5参照)。
さらに、相関評価部134が、信号ABDと信号DBDとの間の相関の評価を行う。そして、相関評価部134は、相関評価結果CORを制御ユニット190Bへ送る(図5参照)。
このような状況のもとで、図6に示されるように、ステップS21及びS22において、上述した図3におけるステップS11及びS12の処理と、同様の処理が行われる。
そして、ステップS22における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS22:Y)には、処理はステップS23へ進む。このステップS23では、制御ユニット190Bが、相関評価部134から送られた相関評価結果CORに基づいて、デジタル放送処理信号DBDとアナログ放送処理信号ABDとの間に、相関があるか否かを判定する。この判定の結果が肯定的であった場合(ステップS23:Y)には、処理はステップS24へ進む。
ここで、信号DBDと信号ABDとの間に相関があるか否かの閾値は、実験、シミュレーション、経験等に基づいて、予め定められる。例えば、相関係数が「0.7」以上の場合を当該相関があると判定し、相関係数が「0.7」未満の場合を当該相関がないと判定することができる。
ステップS24では、制御ユニット190Bが、上述した図3におけるステップS14の処理と同様に、現時点の再生出力放送の選択が「デジタル放送」であるか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS24:N)には、処理はステップS25へ進む。このステップS25では、制御ユニット190Bが、上述した図3におけるステップS15の処理と同様に、再生出力する放送として「デジタル放送」を選択する。この後、処理はステップS21へ戻る。また、ステップS24における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS24:Y)にも、処理はステップS21へ戻る。
一方、上述したステップS21における判定の結果が否定的であった場合(ステップS21:N)には、処理はステップS26へ進む。また、上述したステップS22における判定の結果が否定的であった場合(ステップS22:N)にも、処理はステップS26へ進む。
さらに、上述したステップS23における判定の結果が否定的であった場合(ステップS23:N)には、処理はステップS26へ進む。すなわち、デジタル放送波の受信品質は良好ではあり、かつ、デジタル放送が「有音」ではあるが、信号ABDと信号DBDとの間に相関がなく、アナログ放送とデジタル放送とで、放送番組の内容が異なっていると認定された場合にも、再生出力する放送として「デジタル放送」を選択しない。
ステップS26では、制御ユニット190Bが、上述した図3におけるステップS16の処理と同様に、現時点の再生出力放送の選択が「アナログ放送」であるか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS26:N)には、処理はステップS27へ進む。このステップS27では、制御ユニット190Bが、上述した図3におけるステップS17の処理と同様に、再生出力する放送として「アナログ放送」を選択する。この後、処理はステップS21へ戻る。また、ステップS26における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS26:Y)にも、処理はステップS21へ戻る。
以後、上記のステップS21〜S27の処理が繰り返されて、第2実施形態における再生出力放送の選択制御処理が行われる。
以上説明したように、第2実施形態では、アンテナ110Aが、IBOC方式の規格に準拠したアナログ/デジタルラジオ放送波を受信する。そして、アナログ放送処理部131Aが、アナログ放送成分に対する再生処理を行い、アナログ放送処理信号ABDを生成する。また、デジタル放送処理部132Aが、デジタル放送成分に対する再生処理を行い、デジタル放送処理信号DBDを生成するとともに、デジタル放送波の受信品質を示すビットエラー率BERを検出する。そして、レベル検出部133が、アナログ放送処理信号ABDのレベル値ALV、及び、デジタル放送処理信号DBDのレベル値DLVを検出する。また、相関評価部134が、アナログ放送処理信号ABDとデジタル放送処理信号DBDとの相関を評価する。
このような状況のもとで、制御ユニット190Bが、ビットエラー率BERに基づいて、デジタル放送波の受信品質を評価する。そして、制御ユニット190Bは、(i)デジタル放送波の受信品質が良好であり、かつ、(ii)デジタル放送処理信号DBDのレベル値DLVが、アナログ放送処理信号ABDのレベル値ALVに比べて、所定割合以上、低下していなく、さらに、(iii)アナログ放送処理信号ABDとデジタル放送処理信号DBDとの間に相関があるときには、再生出力する放送として「デジタル放送」を選択する。
また、制御ユニット190Bは、デジタル放送波の受信品質が良好でないときには、再生出力する放送として「アナログ放送」を選択する。さらに、制御ユニット190Bは、デジタル放送処理信号DBDのレベル値DLVが、アナログ放送処理信号ABDのレベル値ALVに比べて、所定割合以上低下しているとき、すなわち、放送局側の誤りにより、デジタル放送が「無音」であるときには、デジタル放送波の受信品質が良好であっても、再生出力する放送として「アナログ放送」を選択する。
また、制御ユニット190Bは、アナログ放送処理信号ABDとデジタル放送処理信号DBDとの間に相関がないときには、デジタル放送波の受信品質が良好であり、かつ、デジタル放送が「有音」であっても、再生出力する放送として「アナログ放送」を選択する。
このため、送信側の不具合によりアナログラジオ放送とデジタルラジオ放送とでサイマルとなっていない放送を受信処理した際に、異なる内容の再生音声が突然出力されたり、無音状態が突然出現すること等による聴取者の聴感上の違和感を無くすことができる。
したがって、第2実施形態によれば、上述した第1実施形態と同様に、サイマル放送として放送される放送波を受信し、適切な受信処理を行うことができる。
[第3実施形態]
次いで、本発明の第3実施形態を、図7〜図9を主に参照して説明する。
次いで、本発明の第3実施形態を、図7〜図9を主に参照して説明する。
<構成>
図7には、第3実施形態に係る放送受信装置100Cの概略的な構成がブロック図にて示されている。第3実施形態では、車両内に配置され、同一放送局から送信されるアナログ放送波、及び、DAB方式の規格に準拠したデジタル放送波を受信して処理する放送受信装置を例示して説明する。
図7には、第3実施形態に係る放送受信装置100Cの概略的な構成がブロック図にて示されている。第3実施形態では、車両内に配置され、同一放送局から送信されるアナログ放送波、及び、DAB方式の規格に準拠したデジタル放送波を受信して処理する放送受信装置を例示して説明する。
図7に示されるように、放送受信装置100Cは、上述した第2実施形態に係る放送受信装置100B(図4参照)と比べて、アンテナ110Aに代えてアンテナ110C1,110C2を備える点、RF処理ユニット120Aに代えてRF処理ユニット120C1,120C2を備える点、再生処理ユニット130Aに代えて再生処理ユニット130Cを備える点、及び、制御ユニット190Aに代えて制御ユニット190Cを備える点が異なっている。以下、こうした相違点に主に着目して説明する。
なお、第3実施形態では、入力ユニット180への選局指定の入力は、デジタル放送の選局指定となっており、アナログ放送の選局指定は行われないようになっている。
上記のアンテナ110C1は、放送局から送信されているアナログ放送波を受信する。アンテナ110C1による受信信号RFSC1は、RF処理ユニット120C1へ送られる。
上記のアンテナ110C2は、同一の放送局から送信されているDAB方式の規格に準拠したデジタル放送波を受信する。アンテナ110C2による受信信号RFSC2は、RF処理ユニット120C2へ送られる。
第3実施形態では、デジタル放送波が第1放送波に対応し、アナログ放送波が第2放送波に対応している。
上記のRF処理ユニット120C1は、アンテナ110C1から送られたアナログ放送波の受信信号RFSC1を受ける。RF処理ユニット120C1は、制御ユニット190Cから送られた選局指令CSLC1に従って、選局すべき希望放送局の信号を受信信号RFSC1から抽出する選局処理を行い、所定の中間周波数帯の成分を有する中間周波信号IFDC1に変換する。こうして得られた中間周波信号IFDC1(以下、単に「信号IFDC1」とも記す)は、再生処理ユニット130Cで送られる。ここで、信号IFDC1は、デジタル信号となっている。
上記のRF処理ユニット120C2は、アンテナ110C2から送られたデジタル放送波の受信信号RFSC2を受ける。RF処理ユニット120C2は、制御ユニット190Cから送られた選局指令CSLC2に従って、選局すべき希望放送局の信号を受信信号RFSC2から抽出する選局処理を行い、所定の中間周波数帯の成分を有する中間周波信号IFDC2に変換する。こうして得られた中間周波信号IFDC2(以下、単に「信号IFDC2」とも記す)は、再生処理ユニット130Cで送られる。ここで、信号IFDC2は、デジタル信号となっている。
上記の再生処理ユニット130Cは、RF処理ユニット120C1から送られる信号IFDC1を受けるとともに、RF処理ユニット120C2から送られる信号IFDC2を受ける。そして、再生処理ユニット130Cは、信号IFDC1に対する再生処理を行うとともに、信号IFDC2に対する再生処理を行う。引き続き、再生処理ユニット130Cは、制御ユニット190Cによる制御のもとで、アナログ放送波の再生信号及びデジタル放送波の再生信号のいずれか一方を、信号BPDとして、アナログ処理ユニット140へ供給する。
再生処理ユニット130Cの構成の詳細については、後述する。
上記の制御ユニット190Cは、放送受信装置100Cの全体の動作を制御する。この制御ユニット190Cは、上述した制御ユニット190Bと同様に、入力ユニット180から送られた入力データIPDの内容が音量調整指定であった場合には、指定された音量調整指定に対応する音量調整指令VLCを生成して、アナログ処理ユニット140へ送る。
また、制御ユニット190Cは、入力ユニット180から送られた入力データIPDの内容が選局指定であった場合には、指定された希望放送局のデジタル放送に対応する選局指令CSLC2を生成して、RF処理ユニット120C2へ送る。さらに、制御ユニット190Cは、再生処理ユニット130Cから送られた信号DFDを受けると、信号DFDに含まれるアナログ放送周波数情報FIに対応する選局指令CSLC1を生成して、RF処理ユニット120C1へ送る。なお、第3実施形態では、上述したように、入力ユニット180によるアナログ放送の選局指定は行われないようになっている。
制御ユニット190Cは、再生処理ユニット130Cから、デジタル放送波の受信品質を示すビットエラー率BER、アナログ放送処理信号のレベル値ALV及びデジタル放送処理信号のレベル値DLVを受ける。また、制御ユニット190Cは、アナログ放送処理信号とデジタル放送処理信号との相関を示す相関評価結果CORを受けて、当該相関の有無を検出する。そして、制御ユニット190Cは、ビットエラー率BER、レベル値ALV,DLV、並びに、当該相関の有無に基づいて、放送選択制御指令BSLを生成して再生処理ユニット130Cへ送ることにより、再生出力選択制御を行う。
すなわち、制御ユニット190Cは、制御部及び第3検出部の一部の機能を果たすようになっている。制御ユニット190Cが実行する再生出力選択制御の処理の詳細については、後述する。
《再生処理ユニット130Cの構成》
次に、再生処理ユニット130Cの構成について説明する。
次に、再生処理ユニット130Cの構成について説明する。
再生処理ユニット130Cは、図8に示されるように、上述した再生処理ユニット130B(図5参照)と比べて、アナログ放送処理部131Aに代えてアナログ放送処理部131Cを備える点、デジタル放送処理部132Aに代えてデジタル放送処理部132Cを備える点が異なっている。
上記のアナログ放送処理部131Cは、検波部と、ステレオ復調部とを備えている(いずれも不図示)。
検波部は、RF処理ユニット120C1から送られた信号IFDC1を受ける。そして、検波部は、信号IFDC1に対して、所定の方式で検波処理を施して、検波信号を生成する。こうして生成された検波信号は、ステレオ復調部へ送られる。
ステレオ復調部は、検波部から送られた検波信号を受ける。そして、ステレオ復調部は、検波信号に対してステレオ復調処理を施し、信号ABDを生成する。ステレオ復調部は、生成された信号ABD(第2再生信号)を、選択部135及びレベル検出部133、並びに、相関評価部134へ送る。
このように、アナログ放送処理部131Cは、第2生成部の機能を果たすようになっている
上記のデジタル放送処理部132Cは、OFDM復調部と、デコード部とを備えている(いずれも不図示)。
OFDM復調部は、RF処理ユニット120C2から送られた信号IFDC2を受ける。そして、OFDM復調部は、信号IFDC2に対して、OFDM復調処理を施して、OFDM復調信号を生成する。こうして生成されたOFDM復調信号は、デコード部へ送られる。
デコード部は、OFDM復調部から送られたOFDM復調信号を受ける。そして、デコード部は、OFDM復調信号に対して復号処理を行う。この復号に際して、デコード部は、OFDM復調信号に対して符号の誤り検出を行ったうえで誤り訂正を行う。デコード部は、当該誤り訂正の結果に含まれる音声の復号結果を、信号DBD(第1再生信号)として、選択部135及びレベル検出部133、並びに、相関評価部134へ送る。また、デコード部は、当該誤り検出の結果であるビットエラー率BERを、制御ユニット190Cへ送る。
また、デコード部は、当該誤り訂正の結果に含まれる音声以外の情報復号結果を、信号DFDとして制御ユニット190Cへ送る。この信号DFDに含まれる情報としては、アナログ放送周波数情報FIがある。このアナログ放送周波数情報FIは、DAB方式によるデジタル放送を行っている放送局が、デジタル放送の補完として、当該デジタル放送と同一番組をサイマル放送として放送するアナログ放送波の周波数情報である。
このように、デジタル放送処理部132Cは、第1生成部及び第2検出部の機能を果たすようになっている。
<動作>
以上のようにして構成された放送受信装置100Cの動作について、制御ユニット190Cによる再生出力放送の選択制御処理に主に着目して説明する。
以上のようにして構成された放送受信装置100Cの動作について、制御ユニット190Cによる再生出力放送の選択制御処理に主に着目して説明する。
なお、第3実施形態では、サイマル放送を行っているとされるアナログ放送とデジタル放送とで、放送番組の内容が異なっている場合には、デジタル放送の内容が正しく、放送局側の誤りにより、アナログ放送波の周波数を示したアナログ放送周波数情報FIの内容が間違っているものとする。
また、当初においては、デジタル放送波の受信品質は良好なものとする。
第3実施形態における再生出力放送の選択制御処理は、利用者による「サイマル放送を行っているとされるデジタル放送の希望放送局」を指定した選局指定の入力ユニット180への入力に対応して開始される。こうして希望放送局を指定した選局指定が入力ユニット180へ入力されると、制御ユニット190Cは、希望放送局のデジタル放送に対応する選局指令CSLC2を生成して、RF処理ユニット120C2へ送る(図7参照)。
RF処理ユニット120C2は、当該選局指令CSLC2を受けると、希望放送局のデジタル放送の信号を受信信号RFSC2から抽出する選局処理を行い、所定の中間周波数帯の成分を有する信号IFDC2に変換する。そして、RF処理ユニット120C2は、当該信号IFDC2を、再生処理ユニット130Cのデジタル放送処理部132Cへ送る(図8参照)。
デジタル放送処理部132Cは、RF処理ユニット120C2から送られた信号IFDC2に対する再生処理を行い、ビットエラー率BERを検出するとともに、信号DBD,DFDを生成する。そして、デジタル放送処理部132Cは、生成された信号DBDを、選択部135、レベル検出部133及び相関評価部134へ送るとともに、検出されたビットエラー率BER及び信号DFDを、制御ユニット190Cへ送る(図8参照)。
制御ユニット190Cは、デジタル放送処理部132Cから送られた信号DFDを受けると、信号DFDに含まれるアナログ放送周波数情報FIを読み取る。そして、制御ユニット190Cは、当該アナログ放送周波数情報FIに対応する選局指令CSLC1を生成して、RF処理ユニット120C1へ送る(図7参照)。
RF処理ユニット120C1は、当該選局指令CSLC1を受けると、希望放送局のアナログ放送の信号を受信信号RFSC1から抽出する選局処理を行い、所定の中間周波数帯の成分を有する信号IFDC1に変換する。そして、RF処理ユニット120C1は、当該信号IFDC1を、再生処理ユニット130Cのアナログ放送処理部131Cへ送る(図8参照)。
アナログ放送処理部131Cは、RF処理ユニット120C1から送られた信号IFDC1に対する再生処理を行い、信号ABDを生成する。そして、アナログ放送処理部131Cは、生成された信号ABDを、選択部135、レベル検出部133及び相関評価部134へ送る(図8参照)。
また、レベル検出部133は、上述した第2実施形態の場合と同様に、信号ABDのパワーレベルを検出して、レベル値ALVを制御ユニット190Cへ送るとともに、信号DBDのパワーレベルを検出して、レベル値DLVを制御ユニット190Cへ送る(図8参照)。
さらに、相関評価部134が、上述した第2実施形態の場合と同様に、信号ABDと信号DBDとの間の相関の評価を行う。そして、相関評価部134は、相関評価結果CORを制御ユニット190Cへ送る(図8参照)。
このような状況のもとで、図9に示されるように、まず、ステップS31において、制御ユニット190Cが、レベル検出部133から送られたレベル値ALV,DLVに基づいて、アナログ放送処理信号ABDのレベルがデジタル放送処理信号DBDのレベルと同程度であるか否かを判定する。この判定の結果が肯定的であった場合(ステップS31:Y)には、処理はステップS32へ進む。
ステップS32では、制御ユニット190Cが、上述した図6におけるステップS23の処理と同様に、相関評価部134から送られた相関評価結果CORに基づいて、デジタル放送処理信号DBDとアナログ放送処理信号ABDとの間に、相関があるか否かを判定する。この判定の結果が肯定的であった場合(ステップS32:Y)には、処理はステップS33へ進む。
ステップS33では、制御ユニット190Cが、デジタル放送処理部132Cから送られたビットエラー率BERに基づいて、デジタル放送波の受信品質を評価する。そして、制御ユニット190Cは、デジタル放送波の受信品質が所定の値未満であるか否かを判断することにより、デジタル放送波の受信品質が不良であるか否かを判定する。この判定の結果が肯定的であった場合(ステップS33:Y)には、処理はステップS34へ進む。
ステップS34では、制御ユニット190Cが、現時点の再生出力放送の選択が「アナログ放送」であるか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS34:N)には、処理はステップS35へ進む。このステップS35では、制御ユニット190Cが、再生出力する放送として「アナログ放送」を選択する。この後、処理はステップS31へ戻る。また、ステップS34における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS34:Y)にも、処理はステップS31へ戻る。
一方、上述したステップS31における判定の結果が否定的であった場合(ステップS31:N)、及び、上述したステップS32における判定の結果が否定的であった場合(ステップS32;N)、すなわち、アナログ放送が「無音」、又は、アナログ放送は「有音」であるが、デジタル放送とアナログ放送とで番組内容が異なっている場合にも、処理はステップS35へ進む。
また、上述したステップS33における判定の結果が否定的であった場合(ステップS36:N)にも、処理はステップS36へ進む。
ステップS36では、制御ユニット190Cが、現時点の再生出力放送の選択が「デジタル放送」であるか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS36:N)には、処理はステップS37へ進む。このステップS37では、制御ユニット190Cが、再生出力する放送として「デジタル放送」を選択する。この後、処理はステップS31へ戻る。また、ステップS36における判定の結果が肯定的であった場合(ステップS36:Y)にも、処理はステップS31へ戻る。
以後、上記のステップS31〜S37の処理が繰り返されて、第3実施形態における再生出力放送の選択制御処理が行われる。
以上説明したように、第3実施形態では、アンテナ110C2がDAB方式の規格に準拠したデジタルラジオ放送波を受信し、アンテナ110C2がアナログラジオ放送波を受信する。そして、アナログ放送処理部131Cが、アナログ放送成分に対する再生処理を行い、アナログ放送処理信号ABDを生成する。また、デジタル放送処理部132Cが、デジタル放送成分に対する再生処理を行い、デジタル放送処理信号DBDを生成するとともに、デジタル放送波の受信品質を示すビットエラー率BERを検出する。そして、レベル検出部133が、アナログ放送処理信号ABDのレベル値ALV、及び、デジタル放送処理信号DBDのレベル値DLVを検出する。また、相関評価部134が、アナログ放送処理信号ABDとデジタル放送処理信号DBDとの相関を評価する。
このような状況のもとで、制御ユニット190Cは、(iv)アナログ放送処理信号ABDのレベルがデジタル放送処理信号DBDのレベルと同程度であり、かつ、(v)アナログ放送処理信号ABDとデジタル放送処理信号DBDとの間に相関があるときには、アナログ放送を、デジタル放送の補完として採用する。また、制御ユニット190Cは、アナログ放送処理信号ABDのレベルがデジタル放送処理信号DBDのレベルと同程度ではないときや、アナログ放送処理信号ABDとデジタル放送処理信号DBDとに間に相関がないとき、すなわち、放送局側の誤りにより、アナログ放送周波数情報FIの内容が間違っているときには、アナログ放送を、デジタル放送の補完として採用しない。
このため、送信側の不具合によりアナログラジオ放送とデジタルラジオ放送とでサイマルとなっていない放送を受信処理した際に、異なる内容の再生音声が突然出力されたり、無音状態が突然出現すること等による聴取者の聴感上の違和感を無くすことができる。
したがって、第3実施形態によれば、サイマル放送として放送される放送波を受信し、適切な受信処理を行うことができる。
[実施形態の変形]
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
本発明は、上記の実施形態に限定されるものではなく、様々な変形が可能である。
例えば、上記の第1及び第2実施形態では、サイマル放送を行っているとされるアナログ放送とデジタル放送とで、放送番組の内容が異なっている場合には、アナログ放送の内容が正しく、放送局側の誤りによりデジタル放送の内容が間違っているものとした。そして、アナログ放送とデジタル放送とで、放送番組の内容が異なっている場合は、アナログ放送を選択するようにした。
これに対して、サイマル放送を行っているとされるアナログ放送とデジタル放送とで、放送番組の内容が異なっている場合に、デジタル放送の内容が正しく、アナログ放送の内容が間違っていることが想定されるときには、放送番組の内容が異なっている場合に、デジタル放送を選択するようにしてもよい。
また、上記の第3実施形態では、アナログ放送処理信号のレベルがデジタル放送処理信号のレベルと同程度であり、かつ、アナログ放送処理信号とデジタル放送処理信号との間に相関があるときには、アナログ放送を、デジタル放送の補完として採用することとした。これに対して、アナログ放送処理信号のレベルがデジタル放送処理信号のレベルと同程度であると判定されたときに、アナログ放送を、デジタル放送の補完として採用するようにしてもよい。この場合には、第3実施形態に係る放送受信装置の構成として、再生処理ユニットにおける相関評価部を省略することができる。
また、上記の第1〜第3実施形態では、デジタル放送の復号処理の際に検出したビットエラー率に基づいて、デジタル放送波の受信品質を評価した。これに対して、受信したデジタル放送波に基づく信号のCNR(Carrier to Noise Ratio)を検出して、当該CNRに基づいて、デジタル放送波の受信品質を評価するようにしてもよい。
また、上記の第1〜第3実施形態では、アナログ放送波を周波数変調(FM)放送波としたが、アナログ放送波は振幅変調(AM)放送波であってもよい。
また、上記の第1及び第2実施形態では、IBOC方式のサイマル放送に本発明を適用したが、他の方式のサイマル放送に本発明を適用することができる。
また、上記の第3実施形態では、DAB方式のデジタル放送に本発明を適用したが、他の方式のデジタル放送に本発明を適用することができる。
また、上記の第1〜第3実施形態では、ラジオ放送に本発明を適用したが、例えば、テレビジョン放送に本発明を適用することができる。
また、上記の第1〜第3実施形態においては、車両に搭載される放送受信装置に本発明を適用したが、車両以外の他の移動体に配置される放送受信装置にも本発明を適用することもできるし、スマートフォン等の携帯端末装置に配置される放送受信装置にも本発明を適用することができる。
なお、上記の制御ユニットの一部又は全部を中央処理装置(CPU:Central Processing Unit)等を備えた演算手段としてのコンピュータとして構成し、予め用意されたプログラムを当該コンピュータで実行することにより、上記の実施形態における制御ユニットの機能を実現するようにしてもよい。このプログラムはハードディスク、CD−ROM、DVD等のコンピュータで読み取り可能な記録媒体に記録され、当該コンピュータによって記録媒体から読み出されて実行される。また、このプログラムは、CD−ROM、DVD等の可搬型記録媒体に記録された形態で取得されるようにしてもよいし、インターネットなどのネットワークを介した配信の形態で取得されるようにしてもよい。
100A〜100C … 放送受信装置
131A,131C … アナログ放送処理部(第2生成部)
132A,132C … デジタル放送処理部(第1生成部、第2検出部)
133 … レベル検出部(第1検出部)
134 … 相関評価部(第3検出部の一部)
135 … 選択部(出力部)
190A … 制御ユニット(制御部)
190B,190C … 制御ユニット(制御部、第3検出部の一部)
131A,131C … アナログ放送処理部(第2生成部)
132A,132C … デジタル放送処理部(第1生成部、第2検出部)
133 … レベル検出部(第1検出部)
134 … 相関評価部(第3検出部の一部)
135 … 選択部(出力部)
190A … 制御ユニット(制御部)
190B,190C … 制御ユニット(制御部、第3検出部の一部)
Claims (9)
- 第1放送に関する第1放送波の受信処理を行って、第1再生信号を生成する第1生成部と;
第2放送に関する第2放送波の受信処理を行って、第2再生信号を生成する第2生成部と;
前記第1再生信号及び前記第2再生信号の一方を出力する出力部と;
前記第1再生信号及び前記第2再生信号のレベルを検出する第1検出部と;
前記第1放送波の受信品質を検出する第2検出部と;
前記第1検出部及び前記第2検出部の検出結果に基づいて、前記出力部を制御する制御部と;
を備えることを特徴とする放送受信装置。 - 前記制御部は、前記第1放送波の受信品質が良好であり、かつ、前記第1再生信号のレベルが前記第2再生信号のレベルよりも所定割合以上、低下していないという条件を満たす場合には、前記出力部が前記第1再生信号を出力するように制御する、ことを特徴とする請求項1に記載の放送受信装置。
- 前記第1再生信号と前記第2再生信号との相関の有無を検出する第3検出部を更に備え、
前記制御部は、前記条件を満たし、かつ、前記第1再生信号と前記第2再生信号とが所定以上の相関を有する場合に、前記出力部が前記第1再生信号を出力するように制御する、
ことを特徴とする請求項2に記載の放送受信装置。 - 前記制御部は、前記第1再生信号のレベルが前記第2再生信号のレベルに対応して定まる所定範囲内にあるという条件が成立しているが、前記第1放送波の受信品質が良好でない場合には、前記出力部が前記第2再生信号を出力するように制御する、ことを特徴とする請求項1に記載の放送受信装置。
- 前記第1再生信号と前記第2再生信号との相関の有無を検出する第3検出部を更に備え、
前記制御部は、前記条件が成立し、かつ、前記第1再生信号と前記第2再生信号とが所定以上の相関を有しているが、前記第1放送波の受信品質が良好でない場合には、前記出力部が前記第2再生信号を出力するように制御する、
ことを特徴とする請求項4に記載の放送受信装置。 - 前記第1放送はデジタル音声放送であり、前記第2放送はアナログ音声放送である、ことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の放送受信装置。
- 第1放送に関する第1放送波の受信処理を行って、第1再生信号を生成する第1生成部と;第2放送に関する第2放送波の受信処理を行って、第2再生信号を生成する第2生成部と;前記第1再生信号及び前記第2再生信号の一方を出力する出力部と;を備える放送受信装置において使用される放送受信方法であって、
前記第1再生信号及び前記第2再生信号のレベルを取得する第1取得工程と;
前記第1放送波の受信品質を取得する第2取得工程と;
前記第1取得工程及び前記第2取得工程において取得された取得結果に基づいて、前記出力部を制御する制御工程と;
を備えることを特徴とする放送受信方法。 - 第1放送に関する第1放送波、及び、第2放送に関する第2放送波を受信する放送受信装置が有するコンピュータに、請求項7に記載の放送受信方法を実行させる、ことを特徴とする放送受信プログラム。
- 第1放送に関する第1放送波、及び、第2放送に関する第2放送波を受信する放送受信装置が有するコンピュータにより読み取り可能に、請求項8に記載の放送受信プログラムが記録されている、ことを特徴とする記録媒体。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2013076980A JP2014204189A (ja) | 2013-04-02 | 2013-04-02 | 放送受信装置及び放送受信方法 |
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JP2013076980A JP2014204189A (ja) | 2013-04-02 | 2013-04-02 | 放送受信装置及び放送受信方法 |
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JP (1) | JP2014204189A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2018064241A (ja) * | 2016-10-14 | 2018-04-19 | 株式会社デンソーテン | 放送受信装置および放送受信方法 |
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2013
- 2013-04-02 JP JP2013076980A patent/JP2014204189A/ja active Pending
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