JPH06333941A - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置および半導体装置の製造方法

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JPH06333941A
JPH06333941A JP11685693A JP11685693A JPH06333941A JP H06333941 A JPH06333941 A JP H06333941A JP 11685693 A JP11685693 A JP 11685693A JP 11685693 A JP11685693 A JP 11685693A JP H06333941 A JPH06333941 A JP H06333941A
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gate electrode
film
implanted
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JP11685693A
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English (en)
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Satoru Ogasawara
悟 小笠原
Toru Dan
徹 壇
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Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
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  • Insulated Gate Type Field-Effect Transistor (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】少ない工程数により、低濃度層の領域を制御し
て所望のLDD構造を得る。 【構成】ポリシリコンゲート電極3の側壁に、シリコン
酸化膜2を介してポリシリコンのサイドウォール・スペ
ーサ5を形成する。次に、サイドウォール・スペーサ5
に多数の孔5aを形成する。続いて、サイドウォール・
スペーサ5とポリシリコンゲート電極3とをマスクとし
て、P型シリコン基板1にヒ素をイオン注入する。この
とき、イオン注入エネルギーのRPを適宜に調整し、サ
イドウォール・スペーサ5の孔5aの無い部分では、注
入されたヒ素イオンがサイドウォール・スペーサ5中で
止まるようにする。これにより、サイドウォール・スペ
ーサ5の孔5aの部分のシリコン基板1にだけヒ素がイ
オン注入されることになり、孔5aの部分の面積に応じ
てドーズ量を調整することができる。その結果、低濃度
のn- 層4aと高濃度のn+ 層4bとを同時に形成する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置およびその製
造方法に係り、詳しくは、低濃度ドープドレイン(LD
D;Lightly Doped Drain )構造のMOSトランジスタ
の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、チャネル長が短い微小なMOSト
ランジスタにおいて、ドレイン部の電界強度が高くなり
過ぎるのを抑えるために、LDD構造が提案されている
(IEEETransaction Electron Device Vol.ED-29,1982
)。このLDD構造では、ドレイン近傍に設けた濃度
の低いn- (またはp- )層によってドレイン近傍の電
界を緩和することができ、ホットキャリアの発生を抑制
することが可能になることから、MOSトランジスタの
耐圧改善に有効である。
【0003】LDD構造の製造方法としては、広く用
いられている通常の方法と、ディスポーサブル・スペ
ーサを用いた方法(Parrillo 他 ;IEDM Technology Di
gest,P.244,1986 )とが提案されている。以下、Nチャ
ネルMOSトランジスタの製造方法を例にとって両者の
概略を説明する。
【0004】通常の方法 ゲート電極作成後、低濃度のn- 層形成のためにリンを
イオン注入し、1回目の熱処理を行う。次に、ゲート電
極側壁に、シリコン酸化膜やシリコン窒化膜またはポリ
シリコン(ポリシリコンの場合は絶縁膜を介す)等によ
るサイドウォール・スペーサを形成する。続いて、当該
サイドウォール・スペーサをマスクとして、高濃度のn
+ 層形成のためにヒ素(またはアンチモン)をイオン注
入し、2回目の熱処理を行う。その後、サイドウォール
・スペーサを用いたセルフアライン・コンタクト法によ
り、ドレイン電極およびソース電極を形成する。
【0005】ディスポーサブル・スペーサを用いた方
法 ゲート電極作成後、ゲート電極側壁に、シリコン酸化膜
やシリコン窒化膜またはポリシリコン(ポリシリコンの
場合は絶縁膜を介す)等によるサイドウォール・スペー
サを形成する。次に、当該サイドウォール・スペーサを
マスクとして、高濃度のn+ 層形成のためにヒ素(また
はアンチモン)をイオン注入し、1回目の熱処理を行
う。続いて、サイドウォール・スペーサを除去する。そ
して、低濃度のn- 層形成のためにリンをイオン注入
し、2回目の熱処理を行う。その後、ゲート電極側壁に
再びサイドウォール・スペーサを形成し、当該サイドウ
ォール・スペーサを用いたセルフアライン・コンタクト
法により、ドレイン電極およびソース電極を形成する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、の通常の
方法では、1回目の熱処理によって所定の領域まで拡散
したn- 層に対しても、n+ 層形成のための2回目の熱
処理が行われる。その結果、二度に渡る熱履歴のため
に、n- 層が所定の領域以上に拡散し過ぎることにな
り、ショートチャネル効果が大きくなってしまうという
問題があった。
【0007】一方、のディスポーサブル・スペーサを
用いた方法では、n+ 層形成後にn - 層を形成するた
め、n- 層は一度しか熱履歴を受けない。そのため、n
- 層を正確に所定の領域まで拡散させることが可能にな
り、ショートチャネル効果を小さくすることができる。
しかしながら、のディスポーサブル・スペーサを用い
た方法では、サイドウォール・スペーサを一旦除去した
後に再び形成しなければならず、工程数が増えるという
問題があった。
【0008】ところで、近年、LDD構造以外でも、半
導体基板上の不純物プロファイルを緩やかにすることが
求められている。その場合も、上記またはのLDD
構造の製造方法と同様の方法が用いられているため、同
じ問題を抱えていた。
【0009】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、第1の発明の目的は、少ない工程数
により、低濃度層の領域を制御して所望のLDD構造を
得ることができる半導体装置を提供することにある。ま
た、第2の発明の目的は、少ない工程数により、低濃度
層の領域を制御して所望のLDD構造を得ることができ
る半導体装置の製造方法を提供することにある。また、
第3の発明の目的は、少ない工程数により、半導体基板
上の不純物プロファイルを緩やかにすることができる半
導体装置の製造方法を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
低濃度ドープドレイン構造の半導体装置において、ゲー
ト電極の側壁に、所定の割合で多数の小孔が形成された
サイドウォール・スペーサを設けたことをその要旨とす
る。
【0011】また、請求項2記載の発明は、低濃度ドー
プドレイン構造の半導体装置の製造方法において、半導
体基板上にゲート電極を形成する工程と、そのゲート電
極の側壁に、適宜な高さのサイドウォール・スペーサを
形成する工程と、そのサイドウォール・スペーサに、所
定の割合で多数の小孔を形成する工程と、ゲート電極お
よびサイドウォール・スペーサをマスクとして、半導体
基板に不純物をイオン注入する工程とを備えたことをそ
の要旨とする。
【0012】また、請求項3記載の発明は、半導体基板
上の所定の箇所に適宜な厚さの膜を形成する工程と、そ
の膜に所定の割合で多数の小孔を形成する工程と、その
膜をマスクとして、半導体基板に不純物をイオン注入す
る工程とを備えたことをその要旨とする。
【0013】
【作用】請求項1および請求項2記載の発明では、サイ
ドウォール・スペーサの高さに対し、不純物のイオン注
入エネルギーのプロジェクト・レンジの方が低くなるよ
うにする。これにより、サイドウォール・スペーサ5の
孔の無い部分では、注入された不純物イオンがサイドウ
ォール・スペーサ中で止まることになる。一方、サイド
ウォール・スペーサの孔の部分では、注入された不純物
イオンが半導体基板中に注入されることになる。その結
果、サイドウォール・スペーサの下の半導体基板には、
不純物濃度が低い層が形成される。一方、半導体基板の
サイドウォール・スペーサの無い部分には、不純物濃度
が高い層が形成される。従って、1回のイオン注入によ
り、低濃度層と高濃度層とを同時に形成することができ
る。また、サイドウォール・スペーサの面積に対する孔
の部分の面積の割合を調整することにより、低濃度層の
領域を正確に制御することができる。すなわち、少ない
工程数により、低濃度層の領域を制御して所望のLDD
構造を得ることができるまた、請求項3記載の発明で
は、前記膜の高さに対し、不純物のイオン注入エネルギ
ーのプロジェクト・レンジの方が低くなるようにする。
これにより、膜の孔の無い部分では、注入された不純物
イオンが膜の中で止まることになる。一方、膜の孔の部
分では、注入された不純物イオンが半導体基板中に注入
されることになる。その結果、半導体基板の膜が形成さ
れている部分には、不純物濃度が低い層が形成される。
一方、半導体基板の膜が形成されていない部分には、不
純物濃度が高い層が形成される。従って、1回のイオン
注入により、低濃度層と高濃度層とを同時に形成するこ
とができる。また、膜の面積に対する孔の部分の面積の
割合を調整することにより、低濃度層の領域を正確に制
御することができる。すなわち、少ない工程数により、
半導体基板上の不純物プロファイルを緩やかにすること
ができる
【0014】
【実施例】以下、本発明をLDD構造のNチャネルMO
Sトランジスタに具体化した一実施例を図面に従って説
明する。
【0015】図1は、本実施例の断面図である。P型単
結晶シリコン基板1上には、LDD構造のNチャネルM
OSトランジスタが形成されている。すなわち、シリコ
ン基板1上には、ゲート酸化膜11を介してポリシリコ
ンゲート電極3が形成されている。また、シリコン基板
1の表面には、ポリシリコンゲート電極3を挟むよう
に、ドレイン領域またはソース領域4が形成されてい
る。そして、ポリシリコンゲート電極3の側壁には、シ
リコン酸化膜2を介してポリシリコンのサイドウォール
・スペーサ5が形成されている。このサイドウォール・
スペーサ5には、シリコン基板1に対して垂直方向に多
数の孔5aが形成され蜂の巣状を呈している。サイドウ
ォール・スペーサ5の表面積に対する孔5aの部分の面
積比は、約1/100〜1/10になっている。ここ
で、サイドウォール・スペーサ5の直下とその近傍のド
レイン領域4は、低濃度のn- 層4a(ドーズ量;約1
×1014cm-2)から成っている。一方、サイドウォール
・スペーサ5から離れた部分のドレイン領域4は、高濃
度のn+ 層4b(ドーズ量;約5×1015cm-2)から成
っている。
【0016】次に、このように構成されたLDD構造の
NチャネルMOSトランジスタの製造工程を順を追って
説明する。 工程1(図2参照):P型単結晶シリコン基板1上に、
素子分離領域およびしきい値電圧を制御するためのチャ
ネル注入を行う(図示略)。そして、シリコン基板1の
表面にゲート酸化膜11を形成する。このゲート酸化膜
11の形成にはどのような方法(酸化法、CVD法、P
VD法など)を用いてもよい。
【0017】工程2(図3参照):ゲート酸化膜11の
上にポリシリコン膜12を形成する。このポリシリコン
膜12の形成にはどのような方法(CVD法、PVD法
など)を用いてもよい。
【0018】工程3(図4参照):ポリシリコン膜12
およびゲート酸化膜11をエッチングし、適宜な高さ
(例えば、約2500Å)のポリシリコンゲート電極3
を形成する。
【0019】工程4(図5参照):シリコン基板1およ
びポリシリコンゲート電極3の上に適宜な厚さ(例え
ば、約200Å)のシリコン酸化膜2を形成する。この
シリコン酸化膜2の形成にはどのような方法(酸化法、
CVD法、PVD法など)を用いてもよい。
【0020】工程5(図6参照):シリコン酸化膜2の
上にポリシリコン膜13を形成する。このポリシリコン
膜13の形成にはどのような方法(CVD法、PVD法
など)を用いてもよい。
【0021】工程6(図7参照):異方性エッチングに
より、ポリシリコンゲート電極3の側壁のポリシリコン
膜13だけを残す。残ったポリシリコン膜13がサイド
ウォール・スペーサ5になる。
【0022】工程7(図8参照):サイドウォール・ス
ペーサ5に多数の孔5aを形成する。この孔5aの形成
方法には以下の2つの方法がある。 〔1〕孔5aの形成方法(その1) 反応性イオンエッチング(RIE)装置を用い、ガス種
およびガス流量比;CCl4 /O2 =100/20、電
力密度;0.24W/cm2 、圧力;13Pa の条件によ
り、サイドウォール・スペーサ5を異方性エッチングす
る。このエッチング条件では、シリコンとシリコン酸化
膜の選択比(Si/SiO2 )が100以上になる。
【0023】この異方性エッチング時には、プラズマ中
に生成した二酸化シリコンの微粒子がサイドウォール・
スペーサ5の表面に付着する。それと同時に、サイドウ
ォール・スペーサ5の表面が斑状に酸化される。その結
果、サイドウォール・スペーサ5の表面にはシリコン酸
化膜が形成されるが、そのシリコン酸化膜には多数の孔
が形成されている。そのサイドウォール・スペーサ5の
表面のシリコン酸化膜がマスクとして作用し、サイドウ
ォール・スペーサ5が異方性エッチングされて多数の孔
5aが形成される。ここで、孔5aの形成について見方
を変えれば、サイドウォール・スペーサ5が異方性エッ
チングされて柱状の残渣だけが残されるともいえる。
【0024】このとき、エッチング時間を調整すること
により、サイドウォール・スペーサ5の表面積に対する
孔5aの部分の面積比を、約1/100〜1/10にす
る。尚、この反応性イオンエッチング装置によってポリ
シリコンのサイドウォール・スペーサ5に孔5aを形成
する方法は公知である(Kure 他 ;Process of 1stDry
Process Symposium ,P.31,1979 )。
【0025】〔2〕孔5aの形成方法(その2) 工程:サイドウォール・スペーサ5の形成後、サイド
ウォール・スペーサ5とシリコン基板1とポリシリコン
ゲート電極3とを酸化する。これにより、サイドウォー
ル・スペーサ5の表面に約100Åのシリコン酸化膜を
形成する。ここで、シリコン基板1およびポリシリコン
ゲート電極3の表面には既に約200Åのシリコン酸化
膜2が形成されているため、酸化により、シリコン酸化
膜2の膜厚は約270Åになる。
【0026】工程:低圧CVD装置を用い、原料;ジ
シランガス、温度;500°C、圧力;0.25Torr
の条件により、サイドウォール・スペーサ5およびシリ
コン酸化膜2の表面に、アモルファスシリコン膜を形成
する。次に、熱処理(610°C、1時間)を行い、ア
モルファスシリコン膜をHSG(Hemispherical Grain
)シリコンにする。このとき、低圧CVDの処理時間
を調整することにより、サイドウォール・スペーサ5の
表面積に対するHSGシリコンの面積比を、約99/1
00〜9/10にする。
【0027】工程:反応性イオンエッチング装置を用
い、ガス種およびガス流量比;CHF3 /CF4 /Ar
=20/20/400、電力密度;1.7W/cm2 、圧
力;250mTorr の条件により、工程のHSGシリコ
ンをマスクとしてサイドウォール・スペーサ5上のシリ
コン酸化膜を異方性エッチングする。
【0028】工程:反応性イオンエッチング装置を用
い、ガス種およびガス流量比;HBr/Cl2 /O2
25/35/4、電力密度;1.4W/cm2 、圧力;1
00mTorr の条件により、工程でサイドウォール・ス
ペーサ5上に残ったシリコン酸化膜をマスクとして、サ
イドウォール・スペーサ5を異方性エッチングし、多数
の孔5aを形成する。このエッチング条件では、単結晶
シリコンとシリコン酸化膜の選択比(Si/SiO2
が約30になる。また、サイドウォール・スペーサ5の
表面積に対する孔5aの部分の面積比は約1/100〜
1/10になる(工程において、サイドウォール・ス
ペーサ5の表面積に対するHSGシリコンの面積比を約
99/100〜9/10にしてあるため)。
【0029】この工程および工程のエッチングによ
り、シリコン酸化膜2もエッチングされることになる
が、シリコン酸化膜2の膜厚が十分に厚いため(工程
において、シリコン酸化膜2の膜厚を約270Åにして
ある)、シリコン基板1やポリシリコンゲート電極3が
エッチングされることはない。
【0030】尚、このHSGシリコンを用いてポリシリ
コンのサイドウォール・スペーサ5に孔5aを形成する
方法は公知である(J.H.Ahn,Y.W.Park 他 ;1992 Sympo
siumon VLSI Technology Digest of Technical Papers,
P.12,1992)。
【0031】ところで、この孔5aの形成方法(その
2)は、前記〔1〕孔5aの形成方法(その1)に比べ
て工程数が多いという欠点をもつ反面、制御性に優れる
という利点をもっている。
【0032】工程8(図9参照):注入エネルギー;6
0KeV 、ドーズ量;約5×1015cm -2の条件により、多
数の孔5aが形成されたサイドウォール・スペーサ5と
ポリシリコンゲート電極3とシリコン酸化膜2とをマス
クとして、シリコン基板1にヒ素をイオン注入する。
【0033】このとき、シリコン基板1へのヒ素イオン
の注入エネルギーのプロジェクト・レンジ(RP)は、
計算上374Åになる。ここで、サイドウォール・スペ
ーサ5の高さは、そのヒ素イオンの注入エネルギーのR
Pよりも十分に高い。そのため、サイドウォール・スペ
ーサ5の孔5aの無い部分では、注入されたヒ素イオン
がサイドウォール・スペーサ5中で止まることになる。
一方、サイドウォール・スペーサ5の孔5aの部分で
は、注入されたヒ素イオンがシリコン酸化膜2を介して
シリコン基板1中に注入されることになる。
【0034】その結果、サイドウォール・スペーサ5の
下のシリコン基板1には、ドーズ量;約1×1014cm-2
のヒ素イオンが注入され、低濃度のn- 層4aが形成さ
れる。一方、シリコン基板1のサイドウォール・スペー
サ5の無い部分(シリコン酸化膜2が露出している部
分)には、ドーズ量;約5×1015cm-2のヒ素イオンが
注入され、高濃度のn+ 層4bが形成される。
【0035】続いて、熱処理を行って、n- 層4aおよ
びn+ 層4bを活性化させる。これにより、図1に示す
ように、LDD構造のNチャネルMOSトランジスタが
形成される。その後、サイドウォール・スペーサ5を用
いたセルフアライン・コンタクト法により、ドレイン電
極およびソース電極を形成する。
【0036】以上の製造工程を要約すると、まず、ポリ
シリコンゲート電極3の側壁に、シリコン酸化膜2を介
してポリシリコンのサイドウォール・スペーサ5を形成
する。次に、サイドウォール・スペーサ5に多数の孔5
aを形成する。続いて、多数の孔5aが形成されたサイ
ドウォール・スペーサ5とポリシリコンゲート電極3と
をマスクとして、シリコン基板1にヒ素をイオン注入す
る。このとき、イオン注入エネルギーのRPを適宜に調
整し、サイドウォール・スペーサ5の孔5aの無い部分
では、注入されたヒ素イオンがサイドウォール・スペー
サ5中で止まるようにする。
【0037】これにより、サイドウォール・スペーサ5
の孔5aの部分のシリコン基板1にだけヒ素がイオン注
入されることになり、孔5aの部分の面積に応じてドー
ズ量を調整することができる。その結果、低濃度のn-
層4aと高濃度のn+ 層4bとを同時に形成することが
できる。そのため、1回の熱処理によって、n- 層4a
およびn+ 層4bを一度に活性化させることができる。
【0038】すなわち、本実施例では、イオン注入と熱
処理とをそれぞれ1回ずつ行うだけで、LDD構造のN
チャネルMOSトランジスタを製造することができる。
前記またはの従来例と本実施例との違いを、図10
に従って説明する。
【0039】前記通常の方法では、工程数は少ないも
のの、n- 層に対しても2回の熱処理を行うためにn-
層が所定の領域以上に拡散し過ぎることになり、n-
の領域の制御性が悪く、所望のLDD構造を得ることが
難しかった。
【0040】一方、前記ディスポーサブル・スペーサ
を用いた方法では、n- 層に対して1回しか熱処理を行
わないため、n- 層の領域の制御性が良く、所望のLD
D構造を得ることができる。しかしながら、前記したよ
うに、サイドウォール・スペーサを一旦除去した後に再
び形成しなければならず、工程数が増えるという問題が
あった。
【0041】それに対して、本実施例では、n- 層4a
に対して1回しか熱処理を行わないため、n- 層4aの
領域の制御性が良く、所望のLDD構造を得ることがで
きる。加えて、本実施例では、サイドウォール・スペー
サ5を一旦除去した後に再び形成するという工程がない
上に、イオン注入と熱処理とをそれぞれ1回ずつ行うだ
けであるため、前記またはの方法に比べ、工程数を
少なくすることができる。
【0042】ちなみに、本発明は上記実施例に限定され
るものではなく、以下のように実施してもよい。 1)LDD構造のPチャネルMOSトランジスタについ
ても、上記実施例と同様に製造する。その場合は、P型
単結晶シリコン基板1をN型単結晶シリコン基板または
Nウェル層に、ヒ素イオンをホウ素イオンにそれぞれ置
き換え、他の工程は上記実施例と同じにする。これによ
り、N型単結晶シリコン基板上に低濃度のp- 層と高濃
度のp+ 層とを同時に形成することができる。
【0043】2)LDD構造以外で、半導体基板上の不
純物プロファイルを緩やかにする際に利用する。 3)前記〔2〕孔5aの形成方法(その2)の工程
(HSGシリコンの形成工程)を、以下の工程に置き換
える。
【0044】すなわち、低圧CVD装置を用い、原料;
ヘリウム希釈20%シランガス、温度;550°C、圧
力;1Torr の条件により、サイドウォール・スペーサ
5およびシリコン酸化膜2の表面に、HSGシリコンを
形成する。この方法では、HSGシリコンを直接形成す
ることができるが、温度制御を正確に行う必要がある。
尚、この方法については、(株)プレスジャーナル発行
「’92最新半導体プロセス技術,P.71,寺田,笠井
他;COB構造とHSGシリコン蓄積電極」に詳しい。
【0045】4)工程8において、注入するヒ素イオン
をアンチモンイオンに置き換える。 5)サイドウォール・スペーサ5を、シリコンとのエッ
チング選択比が高い適宜な材質の膜(例えば、シリコン
酸化膜やシリコン窒化膜など)によって形成する(すな
わち、ポリシリコン膜13を当該適宜な材質の膜に置き
換える)。その場合も、サイドウォール・スペーサ5に
は、上記実施例と同様にして、孔5aを形成する。尚、
サイドウォール・スペーサ5をシリコン酸化膜やシリコ
ン窒化膜などの絶縁膜によって形成した場合には、シリ
コン酸化膜2を省くことができる。
【0046】6)ポリシリコンゲート電極3を、シリサ
イドや金属のゲート電極に置き換える。
【0047】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、少
ない工程数により、低濃度層の領域を制御して所望のL
DD構造を得ることができるという優れた効果がある。
また、少ない工程数により、半導体基板上の不純物プロ
ファイルを緩やかにすることができるという優れた効果
がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をLDD構造のNチャネルMOSトラン
ジスタに具体化した一実施例の断面図である。
【図2】一実施例の製造工程を説明するための断面図で
ある。
【図3】一実施例の製造工程を説明するための断面図で
ある。
【図4】一実施例の製造工程を説明するための断面図で
ある。
【図5】一実施例の製造工程を説明するための断面図で
ある。
【図6】一実施例の製造工程を説明するための断面図で
ある。
【図7】一実施例の製造工程を説明するための断面図で
ある。
【図8】一実施例の製造工程を説明するための断面図で
ある。
【図9】一実施例の製造工程を説明するための断面図で
ある。
【図10】一実施例と従来例との違いを示した図表であ
る。
【符号の説明】
1 P型単結晶シリコン基板 3 ポリシリコンゲート電極 5 サイドウォール・スペーサ 5a 孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 低濃度ドープドレイン構造の半導体装置
    において、ゲート電極(3)の側壁に、所定の割合で多
    数の小孔(5a)が形成されたサイドウォール・スペー
    サ(5)を設けたことを特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】 半導体基板(1)上にゲート電極(3)
    を形成する工程と、 そのゲート電極(3)の側壁に、適宜な高さのサイドウ
    ォール・スペーサ(5)を形成する工程と、 そのサイドウォール・スペーサ(5)に、所定の割合で
    多数の小孔(5a)を形成する工程と、 ゲート電極(3)およびサイドウォール・スペーサ
    (5)をマスクとして、半導体基板に不純物をイオン注
    入する工程とを備えたことを特徴とする低濃度ドープド
    レイン構造の半導体装置の製造方法。
  3. 【請求項3】 半導体基板上の所定の箇所に適宜な厚さ
    の膜を形成する工程と、 その膜に所定の割合で多数の小孔を形成する工程と、 その膜をマスクとして、半導体基板に不純物をイオン注
    入する工程とを備えたことを特徴とする半導体装置の製
    造方法。
JP11685693A 1993-05-19 1993-05-19 半導体装置および半導体装置の製造方法 Pending JPH06333941A (ja)

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