JPH07122742A - 半導体装置および半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置および半導体装置の製造方法Info
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- JPH07122742A JPH07122742A JP26524393A JP26524393A JPH07122742A JP H07122742 A JPH07122742 A JP H07122742A JP 26524393 A JP26524393 A JP 26524393A JP 26524393 A JP26524393 A JP 26524393A JP H07122742 A JPH07122742 A JP H07122742A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】欠陥の発生を防止することが可能な半導体装置
およびその製造方法を提供する。 【構成】サイドウォール・スペーサ7をBPSGによっ
て形成し、その断面形状が緩やかな裾広がり状になるよ
うにリフローする。そのため、n+ 層5bを形成するた
めのイオン注入において形成されるアモルファス層14
の断面形状は、サイドウォール・スペーサ7の断面形状
を反映したものになる。つまり、アモルファス層14の
端部はシリコン基板1に対して緩やかな角度をもって形
成される。従って、熱処理による再結晶化時には、(1
00)シリコン基板1の表面に対して垂直な方向(10
0)の結晶成長だけが起こり、水平な方向(110)の
結晶成長は起こらない。そのため、(111)方向に結
晶の不連続(欠陥発生の核)が生じることはなく、欠陥
が発生することもない。
およびその製造方法を提供する。 【構成】サイドウォール・スペーサ7をBPSGによっ
て形成し、その断面形状が緩やかな裾広がり状になるよ
うにリフローする。そのため、n+ 層5bを形成するた
めのイオン注入において形成されるアモルファス層14
の断面形状は、サイドウォール・スペーサ7の断面形状
を反映したものになる。つまり、アモルファス層14の
端部はシリコン基板1に対して緩やかな角度をもって形
成される。従って、熱処理による再結晶化時には、(1
00)シリコン基板1の表面に対して垂直な方向(10
0)の結晶成長だけが起こり、水平な方向(110)の
結晶成長は起こらない。そのため、(111)方向に結
晶の不連続(欠陥発生の核)が生じることはなく、欠陥
が発生することもない。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体装置および半導体
装置の製造方法に係り、詳しくは、低濃度ドープドレイ
ン(LDD;Lightly Doped Drain )構造のMOSトラ
ンジスタに関するものである。
装置の製造方法に係り、詳しくは、低濃度ドープドレイ
ン(LDD;Lightly Doped Drain )構造のMOSトラ
ンジスタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、チャネル長の短い微小なMOSト
ランジスタにおいて、ドレイン部の電界強度が高くなり
過ぎるのを抑えるために、LDD構造が提案されている
(IEEETransaction Electron Device Vol.ED-29,1982
)。このLDD構造では、ドレイン近傍に設けた濃度
の低いn- (またはp- )層によってドレイン近傍の電
界を緩和することができ、ホットキャリアの発生を抑制
することが可能になることから、MOSトランジスタの
耐圧改善に有効である。
ランジスタにおいて、ドレイン部の電界強度が高くなり
過ぎるのを抑えるために、LDD構造が提案されている
(IEEETransaction Electron Device Vol.ED-29,1982
)。このLDD構造では、ドレイン近傍に設けた濃度
の低いn- (またはp- )層によってドレイン近傍の電
界を緩和することができ、ホットキャリアの発生を抑制
することが可能になることから、MOSトランジスタの
耐圧改善に有効である。
【0003】図11は、従来のLDD構造のnチャネル
MOSトランジスタの断面図である。p型単結晶シリコ
ン基板51上には、ゲート酸化膜52を介してゲート電
極53が形成されている。ゲート電極53の上にはゲー
ト電極保護用のシリコン酸化膜54が形成されている。
シリコン基板51の表面には、ゲート電極53を挟むよ
うに、ドレイン(またはソース)領域55が形成されて
いる。そして、ゲート電極53の側壁には、サイドウォ
ール・スペーサ56が形成されている。サイドウォール
・スペーサ56の直下とその近傍のドレイン領域55
は、低濃度のn-層55aから成っている。一方、サイ
ドウォール・スペーサ56から離れた部分のドレイン領
域55は、高濃度のn+ 層55bから成っている。
MOSトランジスタの断面図である。p型単結晶シリコ
ン基板51上には、ゲート酸化膜52を介してゲート電
極53が形成されている。ゲート電極53の上にはゲー
ト電極保護用のシリコン酸化膜54が形成されている。
シリコン基板51の表面には、ゲート電極53を挟むよ
うに、ドレイン(またはソース)領域55が形成されて
いる。そして、ゲート電極53の側壁には、サイドウォ
ール・スペーサ56が形成されている。サイドウォール
・スペーサ56の直下とその近傍のドレイン領域55
は、低濃度のn-層55aから成っている。一方、サイ
ドウォール・スペーサ56から離れた部分のドレイン領
域55は、高濃度のn+ 層55bから成っている。
【0004】このように構成されたLDD構造のnチャ
ネルMOSトランジスタを製造するためには、まず、ポ
リシリコンによるゲート電極53の作成後、低濃度のn
- 層55aを形成するためにリンをイオン注入し、1回
目の熱処理を行う。次に、ゲート電極53の側壁に、シ
リコン酸化膜やシリコン窒化膜またはポリシリコン(ポ
リシリコンの場合は絶縁膜を介す)等によるサイドウォ
ール・スペーサ56を形成する。続いて、サイドウォー
ル・スペーサ56をマスクとして、高濃度のn + 層55
bを形成するためにヒ素(またはアンチモン)をイオン
注入し、2回目の熱処理を行う。その後、サイドウォー
ル・スペーサ56を用いたセルフアライン・コンタクト
法により、ドレイン電極およびソース電極(図示略)を
形成する。
ネルMOSトランジスタを製造するためには、まず、ポ
リシリコンによるゲート電極53の作成後、低濃度のn
- 層55aを形成するためにリンをイオン注入し、1回
目の熱処理を行う。次に、ゲート電極53の側壁に、シ
リコン酸化膜やシリコン窒化膜またはポリシリコン(ポ
リシリコンの場合は絶縁膜を介す)等によるサイドウォ
ール・スペーサ56を形成する。続いて、サイドウォー
ル・スペーサ56をマスクとして、高濃度のn + 層55
bを形成するためにヒ素(またはアンチモン)をイオン
注入し、2回目の熱処理を行う。その後、サイドウォー
ル・スペーサ56を用いたセルフアライン・コンタクト
法により、ドレイン電極およびソース電極(図示略)を
形成する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の2回
目の熱処理において、サイドウォール・スペーサ56の
端部付近のシリコン基板51内に欠陥が発生することが
報告されている(M.Tamura and M.Horiuchi;Lattice De
fect in High-Dose As Implantation into Localized S
i Area,Japanese Journal of Applied Physics,Vol.27,
No.12,December,1988,pp.2209 −2217)。
目の熱処理において、サイドウォール・スペーサ56の
端部付近のシリコン基板51内に欠陥が発生することが
報告されている(M.Tamura and M.Horiuchi;Lattice De
fect in High-Dose As Implantation into Localized S
i Area,Japanese Journal of Applied Physics,Vol.27,
No.12,December,1988,pp.2209 −2217)。
【0006】すなわち、高濃度のn+ 層55bを形成す
るためのイオン注入においては、図12に示すように、
注入領域のシリコン基板51がアモルファス化され、ア
モルファス層57が形成される。そして、熱処理におい
て、そのアモルファス層57が再結晶化され、イオン注
入された不純物(ヒ素またはアンチモン)が活性化され
て高濃度のn+ 層55bが形成される。
るためのイオン注入においては、図12に示すように、
注入領域のシリコン基板51がアモルファス化され、ア
モルファス層57が形成される。そして、熱処理におい
て、そのアモルファス層57が再結晶化され、イオン注
入された不純物(ヒ素またはアンチモン)が活性化され
て高濃度のn+ 層55bが形成される。
【0007】このアモルファス層57が再結晶化すると
き、(100)シリコン基板51の表面に対して、垂直
な方向(100)と水平な方向(110)の2つの結晶
成長が起こる。すると、その2つの結晶成長は最後に双
方から衝突して(111)方向に結晶の不連続58が生
じ、これが欠陥発生の核になる。この結晶の不連続58
が生じる現象は、アモルファス層57の端部が、図12
に示すように、逆テーパ状をしている場合に特に目立っ
て現れる。そして、結晶の不連続な領域に何らかのスト
レスがかかると、その欠陥発生の核(結晶の不連続5
8)から欠陥が成長していく。
き、(100)シリコン基板51の表面に対して、垂直
な方向(100)と水平な方向(110)の2つの結晶
成長が起こる。すると、その2つの結晶成長は最後に双
方から衝突して(111)方向に結晶の不連続58が生
じ、これが欠陥発生の核になる。この結晶の不連続58
が生じる現象は、アモルファス層57の端部が、図12
に示すように、逆テーパ状をしている場合に特に目立っ
て現れる。そして、結晶の不連続な領域に何らかのスト
レスがかかると、その欠陥発生の核(結晶の不連続5
8)から欠陥が成長していく。
【0008】このような欠陥は、大きなものになるとp
n接合部まで延びてMOSトランジスタのリーク電流を
増大させる原因となり、小さなものでもキャリアをトラ
ップする核になるなどの弊害を引き起こす。これらの弊
害は、MOSトランジスタの微細化に伴ってより顕著に
なり、特に、MOSトランジスタをアナログ的に使用す
る場合や高速動作させる場合に大きな問題となる。
n接合部まで延びてMOSトランジスタのリーク電流を
増大させる原因となり、小さなものでもキャリアをトラ
ップする核になるなどの弊害を引き起こす。これらの弊
害は、MOSトランジスタの微細化に伴ってより顕著に
なり、特に、MOSトランジスタをアナログ的に使用す
る場合や高速動作させる場合に大きな問題となる。
【0009】そこで、特開平2−140951号公報に
開示される方法が提案されている。同公報によれば、高
濃度のn+ 層55bを形成するためのイオン注入におい
て、シリコン基板51に対する注入角度を20°以上に
し、アモルファス層57を基板51表面に対して緩やか
な角度で形成させる。すると、熱処理で再結晶化させる
際に、面方位の影響が小さくなって欠陥が形成されなく
なるという。
開示される方法が提案されている。同公報によれば、高
濃度のn+ 層55bを形成するためのイオン注入におい
て、シリコン基板51に対する注入角度を20°以上に
し、アモルファス層57を基板51表面に対して緩やか
な角度で形成させる。すると、熱処理で再結晶化させる
際に、面方位の影響が小さくなって欠陥が形成されなく
なるという。
【0010】しかし、この方法では、大きな注入角度を
得られるイオン注入装置が必要であり、実用的には困難
な面があった。そこで、特開平5−74805号公報に
開示される方法が提案されている。
得られるイオン注入装置が必要であり、実用的には困難
な面があった。そこで、特開平5−74805号公報に
開示される方法が提案されている。
【0011】同公報によれば、まず、ポリシリコンによ
るゲート電極の作成後、第1のアモルファス層を形成す
るためのイオンを注入する。次に、ゲート電極の側壁に
サイドウォール・スペーサを形成する。続いて、サイド
ウォール・スペーサをマスクとして、第1のアモルファ
ス層よりも深い位置にまで第2のアモルファス層を形成
できる条件にてイオンを注入する。これにより、浅い部
分と深い部分のアモルファス層形成を横方向に僅かにず
らして2段階で形成されるアモルファス層として段を設
ける。すると、再結晶化時に生じる結晶の不連続な状態
が変化し、欠陥の発生が抑えられるという。
るゲート電極の作成後、第1のアモルファス層を形成す
るためのイオンを注入する。次に、ゲート電極の側壁に
サイドウォール・スペーサを形成する。続いて、サイド
ウォール・スペーサをマスクとして、第1のアモルファ
ス層よりも深い位置にまで第2のアモルファス層を形成
できる条件にてイオンを注入する。これにより、浅い部
分と深い部分のアモルファス層形成を横方向に僅かにず
らして2段階で形成されるアモルファス層として段を設
ける。すると、再結晶化時に生じる結晶の不連続な状態
が変化し、欠陥の発生が抑えられるという。
【0012】しかし、この方法では、(100)シリコ
ン基板51に対して水平な方向(110)の結晶成長を
少なくすることはできるものの、無くすことはできな
い。従って、実際にどの程度の効果があるかは疑問であ
る。
ン基板51に対して水平な方向(110)の結晶成長を
少なくすることはできるものの、無くすことはできな
い。従って、実際にどの程度の効果があるかは疑問であ
る。
【0013】また、同公報によれば、第1のアモルファ
ス層を形成するために、ゲルマニウムあるいはシリコン
あるいはこの元素を含む分子イオンを注入している。こ
の第1のアモルファス層を形成するためのイオン注入
は、低濃度のn- 層55aを形成するためのイオン注入
とは別個に行うため、通常のLDDの製造方法に比べて
工程が複雑になる。
ス層を形成するために、ゲルマニウムあるいはシリコン
あるいはこの元素を含む分子イオンを注入している。こ
の第1のアモルファス層を形成するためのイオン注入
は、低濃度のn- 層55aを形成するためのイオン注入
とは別個に行うため、通常のLDDの製造方法に比べて
工程が複雑になる。
【0014】ところで、このような欠陥の問題は、LD
D構造に限らず、高濃度のイオン注入によってアモルフ
ァス層が局所的に形成される場合には必ず起こるもので
ある。
D構造に限らず、高濃度のイオン注入によってアモルフ
ァス層が局所的に形成される場合には必ず起こるもので
ある。
【0015】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は、上記欠陥の発生を防止
することが可能な半導体装置およびその製造方法を提供
することにある。
れたものであって、その目的は、上記欠陥の発生を防止
することが可能な半導体装置およびその製造方法を提供
することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】請求項に記載の発明は、
低濃度ドープドレイン構造の半導体装置において、ゲー
ト電極の側壁に、断面形状が緩やかな裾広がり状を呈し
たサイドウォール・スペーサを設けたことをその要旨と
する。
低濃度ドープドレイン構造の半導体装置において、ゲー
ト電極の側壁に、断面形状が緩やかな裾広がり状を呈し
たサイドウォール・スペーサを設けたことをその要旨と
する。
【0017】請求項2に記載の発明は、半導体基板上に
ゲート電極を形成する第1の工程と、半導体基板および
ゲート電極の上に平坦化機能を有する膜を形成する第2
の工程と、異方性エッチングにより、ゲート電極の側壁
の前記平坦化機能を有する膜だけを残し、断面形状が緩
やかな裾広がり状を呈したサイドウォール・スペーサを
形成する第3の工程と、サイドウォール・スペーサをマ
スクとして、半導体基板に不純物をイオン注入する第4
の工程とを備えたことをその要旨とする。
ゲート電極を形成する第1の工程と、半導体基板および
ゲート電極の上に平坦化機能を有する膜を形成する第2
の工程と、異方性エッチングにより、ゲート電極の側壁
の前記平坦化機能を有する膜だけを残し、断面形状が緩
やかな裾広がり状を呈したサイドウォール・スペーサを
形成する第3の工程と、サイドウォール・スペーサをマ
スクとして、半導体基板に不純物をイオン注入する第4
の工程とを備えたことをその要旨とする。
【0018】請求項3に記載の発明は、半導体基板上の
所定の箇所に、断面形状が緩やかに変化している平坦化
機能を有する膜を形成する第1の工程と、その平坦化機
能を有する膜をマスクとして、半導体基板に不純物をイ
オン注入する第2の工程とを備えたことをその要旨とす
る。
所定の箇所に、断面形状が緩やかに変化している平坦化
機能を有する膜を形成する第1の工程と、その平坦化機
能を有する膜をマスクとして、半導体基板に不純物をイ
オン注入する第2の工程とを備えたことをその要旨とす
る。
【0019】
【作用】請求項1および請求項2に記載の発明によれ
ば、サイドウォール・スペーサをマスクとして半導体基
板に不純物をイオン注入することによって形成されるア
モルファス層の形状は、サイドウォール・スペーサの形
状を反映したものになる。つまり、アモルファス層の端
部は半導体基板の表面に対して緩やかな角度をもって形
成される。従って、アモルファス層の再結晶化時には、
半導体基板の表面に対して垂直な方向の結晶成長だけが
起こり、水平な方向の結晶成長は起こらない。そのた
め、結晶の不連続(欠陥発生の核)が生じることはな
く、欠陥が発生することもない。
ば、サイドウォール・スペーサをマスクとして半導体基
板に不純物をイオン注入することによって形成されるア
モルファス層の形状は、サイドウォール・スペーサの形
状を反映したものになる。つまり、アモルファス層の端
部は半導体基板の表面に対して緩やかな角度をもって形
成される。従って、アモルファス層の再結晶化時には、
半導体基板の表面に対して垂直な方向の結晶成長だけが
起こり、水平な方向の結晶成長は起こらない。そのた
め、結晶の不連続(欠陥発生の核)が生じることはな
く、欠陥が発生することもない。
【0020】また、請求項3に記載の発明は、上述の説
明中の「サイドウォール・スペーサ」を「断面形状が緩
やかに変化している平坦化機能を有する膜」に置き代え
たものであるため、やはり欠陥が発生しない。
明中の「サイドウォール・スペーサ」を「断面形状が緩
やかに変化している平坦化機能を有する膜」に置き代え
たものであるため、やはり欠陥が発生しない。
【0021】
【実施例】(第1実施例)以下、本発明をLDD構造の
nチャネルMOSトランジスタに具体化した第1実施例
を図面に従って説明する。
nチャネルMOSトランジスタに具体化した第1実施例
を図面に従って説明する。
【0022】図1は、本実施例の断面図である。p型単
結晶シリコン基板1上には、ゲート酸化膜2を介してポ
リシリコンゲート電極3が形成されている。ポリシリコ
ンゲート電極3の上にはゲート電極保護用のシリコン酸
化膜4が形成されている。シリコン基板1の表面には、
ゲート電極3を挟むように、ドレイン(またはソース)
領域5が形成されている。そして、ポリシリコンゲート
電極3の側壁には、シリコン酸化膜6を介してサイドウ
ォール・スペーサ7が形成されている。このサイドウォ
ール・スペーサ7はBPSG(Boro-Phospho-Silicate
Glass )によって形成され、その断面形状は緩やかな裾
広がり状を呈している。サイドウォール・スペーサ7の
直下とその近傍のドレイン領域5は、低濃度のn- 層5
a(ドーズ量;約1×1014cm-2)から成っている。一
方、サイドウォール・スペーサ7から離れた部分のドレ
イン領域5は、高濃度のn+ 層5b(ドーズ量;約5×
1015cm-2)から成っている。
結晶シリコン基板1上には、ゲート酸化膜2を介してポ
リシリコンゲート電極3が形成されている。ポリシリコ
ンゲート電極3の上にはゲート電極保護用のシリコン酸
化膜4が形成されている。シリコン基板1の表面には、
ゲート電極3を挟むように、ドレイン(またはソース)
領域5が形成されている。そして、ポリシリコンゲート
電極3の側壁には、シリコン酸化膜6を介してサイドウ
ォール・スペーサ7が形成されている。このサイドウォ
ール・スペーサ7はBPSG(Boro-Phospho-Silicate
Glass )によって形成され、その断面形状は緩やかな裾
広がり状を呈している。サイドウォール・スペーサ7の
直下とその近傍のドレイン領域5は、低濃度のn- 層5
a(ドーズ量;約1×1014cm-2)から成っている。一
方、サイドウォール・スペーサ7から離れた部分のドレ
イン領域5は、高濃度のn+ 層5b(ドーズ量;約5×
1015cm-2)から成っている。
【0023】次に、このように構成された本実施例の製
造工程を順を追って説明する。 工程1(図2参照);まず、P型(100)単結晶シリ
コン基板1の表面に、素子分離領域および閾値電圧を制
御するためのチャネル注入を行う。そして、シリコン基
板1の上にゲート酸化膜2を形成する。次に、ゲート酸
化膜2の上にポリシリコン膜11を形成する。続いて、
ポリシリコン膜11の上にシリコン酸化膜4を形成す
る。
造工程を順を追って説明する。 工程1(図2参照);まず、P型(100)単結晶シリ
コン基板1の表面に、素子分離領域および閾値電圧を制
御するためのチャネル注入を行う。そして、シリコン基
板1の上にゲート酸化膜2を形成する。次に、ゲート酸
化膜2の上にポリシリコン膜11を形成する。続いて、
ポリシリコン膜11の上にシリコン酸化膜4を形成す
る。
【0024】工程2(図3参照);まず、シリコン酸化
膜4,ポリシリコン膜3,ゲート酸化膜2をエッチング
し、ポリシリコンゲート電極3を形成する。次に、シリ
コン酸化膜4およびポリシリコンゲート電極3をマスク
としてシリコン基板1の表面にリンをイオン注入し(ド
ーズ量;約1×1014cm-2)、低濃度のn- 層5aを形
成する。そして、1回目の熱処理を行い、n- 層5aを
活性化させる。
膜4,ポリシリコン膜3,ゲート酸化膜2をエッチング
し、ポリシリコンゲート電極3を形成する。次に、シリ
コン酸化膜4およびポリシリコンゲート電極3をマスク
としてシリコン基板1の表面にリンをイオン注入し(ド
ーズ量;約1×1014cm-2)、低濃度のn- 層5aを形
成する。そして、1回目の熱処理を行い、n- 層5aを
活性化させる。
【0025】工程3(図4参照);まず、上記の工程で
得られた基板の全表面に、適宜な膜厚(例えば、200
Å)のシリコン酸化膜6を形成する。次に、シリコン酸
化膜6の上に、適宜な膜厚(例えば、3000〜400
0Å)のBPSG膜12を堆積させ、リフローさせる。
このBPSG膜12の成膜条件(例)は、リンおよびボ
ロン濃度;3〜5%,リフロー温度;900°Cとす
る。ここで、シリコン酸化膜6を形成するのは、BPS
G膜12の形成時に、BPSG膜12中の不純物(リン
およびボロン)がポリシリコンゲート電極3およびシリ
コン基板1内に拡散しないようにするためである。
得られた基板の全表面に、適宜な膜厚(例えば、200
Å)のシリコン酸化膜6を形成する。次に、シリコン酸
化膜6の上に、適宜な膜厚(例えば、3000〜400
0Å)のBPSG膜12を堆積させ、リフローさせる。
このBPSG膜12の成膜条件(例)は、リンおよびボ
ロン濃度;3〜5%,リフロー温度;900°Cとす
る。ここで、シリコン酸化膜6を形成するのは、BPS
G膜12の形成時に、BPSG膜12中の不純物(リン
およびボロン)がポリシリコンゲート電極3およびシリ
コン基板1内に拡散しないようにするためである。
【0026】工程4(図5参照);異方性エッチングに
より、ポリシリコンゲート電極3の側壁のBPSG膜1
2だけを残す。残ったBPSG膜12がサイドウォール
・スペーサ7になる。このサイドウォール・スペーサ7
の断面形状は、工程3でリフローを行ったために緩やか
な裾広がり状となっている。
より、ポリシリコンゲート電極3の側壁のBPSG膜1
2だけを残す。残ったBPSG膜12がサイドウォール
・スペーサ7になる。このサイドウォール・スペーサ7
の断面形状は、工程3でリフローを行ったために緩やか
な裾広がり状となっている。
【0027】工程5(図6参照);まず、シリコン基板
1を熱酸化させ、シリコン酸化膜13を形成する。尚、
このシリコン酸化膜13の形成には熱酸化以外の方法
(CVD法,PVD法)を用いてもよい。次に、シリコ
ン酸化膜4,サイドウォール・スペーサ7,シリコン酸
化膜13をマスクとしてシリコン基板1の表面にヒ素を
イオン注入し(注入エネルギー;60keV 、ドーズ量;
約5×1015cm-2)、高濃度のn+ 層5bを形成する。
ここで、シリコン酸化膜13を形成するのは、n + 層5
bを形成するためのイオン注入時に、不要なイオンがシ
リコン基板1内に注入されないようにするためである。
続いて、2回目の熱処理を行い、n+ 層5bを活性化さ
せる。
1を熱酸化させ、シリコン酸化膜13を形成する。尚、
このシリコン酸化膜13の形成には熱酸化以外の方法
(CVD法,PVD法)を用いてもよい。次に、シリコ
ン酸化膜4,サイドウォール・スペーサ7,シリコン酸
化膜13をマスクとしてシリコン基板1の表面にヒ素を
イオン注入し(注入エネルギー;60keV 、ドーズ量;
約5×1015cm-2)、高濃度のn+ 層5bを形成する。
ここで、シリコン酸化膜13を形成するのは、n + 層5
bを形成するためのイオン注入時に、不要なイオンがシ
リコン基板1内に注入されないようにするためである。
続いて、2回目の熱処理を行い、n+ 層5bを活性化さ
せる。
【0028】このn+ 層5bを形成するためのイオン注
入においては、図7に示すように、注入領域のシリコン
基板1がアモルファス化され、アモルファス層14が形
成される。このアモルファス層14の断面形状はサイド
ウォール・スペーサ7の断面形状を反映したものにな
り、アモルファス層14の端部はシリコン基板1に対し
て緩やかな角度をもって形成される。そして、2回目の
熱処理において、そのアモルファス層14が再結晶化さ
れ、イオン注入された不純物(ヒ素)が活性化されてn
+ 層5bが形成される。
入においては、図7に示すように、注入領域のシリコン
基板1がアモルファス化され、アモルファス層14が形
成される。このアモルファス層14の断面形状はサイド
ウォール・スペーサ7の断面形状を反映したものにな
り、アモルファス層14の端部はシリコン基板1に対し
て緩やかな角度をもって形成される。そして、2回目の
熱処理において、そのアモルファス層14が再結晶化さ
れ、イオン注入された不純物(ヒ素)が活性化されてn
+ 層5bが形成される。
【0029】アモルファス層14の端部はシリコン基板
1に対して緩やかな角度をもっているため、再結晶化す
るときには、(100)シリコン基板1の表面に対して
垂直な方向(100)の結晶成長だけが起こり、水平な
方向(110)の結晶成長は起こらない。従って、図1
2に示したような(111)方向の結晶の不連続(欠陥
発生の核)58が生じることはなく、欠陥が発生するこ
ともない。
1に対して緩やかな角度をもっているため、再結晶化す
るときには、(100)シリコン基板1の表面に対して
垂直な方向(100)の結晶成長だけが起こり、水平な
方向(110)の結晶成長は起こらない。従って、図1
2に示したような(111)方向の結晶の不連続(欠陥
発生の核)58が生じることはなく、欠陥が発生するこ
ともない。
【0030】そして、2回目の熱処理およびその後の熱
処理プロセスの影響により、n- 層5aおよびn+ 層5
bは拡散され、最終的には図1に示すような形状とな
る。すなわち、n+ 層5bの端部はシリコン基板1に対
して緩やかな角度をもって形成される。一方、図11に
示す従来のLDD構造では、n+ 層55bの端部がシリ
コン基板1に対して成す角度が大きくなっている。従っ
て、図1に示す本実施例のn+ 層5bの端部間の距離
は、図11に示す従来のLDD構造のn+ 層55bの端
部間の距離よりも長くなる。
処理プロセスの影響により、n- 層5aおよびn+ 層5
bは拡散され、最終的には図1に示すような形状とな
る。すなわち、n+ 層5bの端部はシリコン基板1に対
して緩やかな角度をもって形成される。一方、図11に
示す従来のLDD構造では、n+ 層55bの端部がシリ
コン基板1に対して成す角度が大きくなっている。従っ
て、図1に示す本実施例のn+ 層5bの端部間の距離
は、図11に示す従来のLDD構造のn+ 層55bの端
部間の距離よりも長くなる。
【0031】その後、シリコン酸化膜13を除去し、サ
イドウォール・スペーサ7を用いたセルフアライン・コ
ンタクト法によりドレイン電極およびソース電極(図示
略)を形成する。
イドウォール・スペーサ7を用いたセルフアライン・コ
ンタクト法によりドレイン電極およびソース電極(図示
略)を形成する。
【0032】このように、本実施例においては、サイド
ウォール・スペーサ7をBPSGによって形成し、その
断面形状が緩やかな裾広がり状になるようにリフローし
ている。そのため、n+ 層5bを形成するためのイオン
注入において形成されるアモルファス層14の断面形状
は、サイドウォール・スペーサ7の断面形状を反映した
ものになる。つまり、アモルファス層14の端部はシリ
コン基板1に対して緩やかな角度をもって形成される。
従って、熱処理による再結晶化時には、図7に示すよう
に、(100)シリコン基板1の表面に対して垂直な方
向(100)の結晶成長だけが起こり、水平な方向(1
10)の結晶成長は起こらない。そのため、本実施例で
は、図12に示したような(111)方向の結晶の不連
続(欠陥発生の核)58が生じることはなく、欠陥が発
生することもない。
ウォール・スペーサ7をBPSGによって形成し、その
断面形状が緩やかな裾広がり状になるようにリフローし
ている。そのため、n+ 層5bを形成するためのイオン
注入において形成されるアモルファス層14の断面形状
は、サイドウォール・スペーサ7の断面形状を反映した
ものになる。つまり、アモルファス層14の端部はシリ
コン基板1に対して緩やかな角度をもって形成される。
従って、熱処理による再結晶化時には、図7に示すよう
に、(100)シリコン基板1の表面に対して垂直な方
向(100)の結晶成長だけが起こり、水平な方向(1
10)の結晶成長は起こらない。そのため、本実施例で
は、図12に示したような(111)方向の結晶の不連
続(欠陥発生の核)58が生じることはなく、欠陥が発
生することもない。
【0033】また、本実施例においては、n+ 層5bの
端部がシリコン基板1に対して緩やかな角度をもって形
成されるため、n+ 層5bの端部間の距離が長くなる。
近年、デバイスの微細化が進むにつれて、ソース領域と
ドレイン領域との距離が短くなることによって発生する
パンチスルーの問題が顕著になってきた。そのようなパ
ンチスルーは、主に、ソース領域およびドレイン領域の
端部間に発生する。本実施例によれば、n+ 層5bの端
部間の距離が長くなるため、ソース領域およびドレイン
領域の端部間の距離も長くなり、パンチスルーを防止す
ることができる。
端部がシリコン基板1に対して緩やかな角度をもって形
成されるため、n+ 層5bの端部間の距離が長くなる。
近年、デバイスの微細化が進むにつれて、ソース領域と
ドレイン領域との距離が短くなることによって発生する
パンチスルーの問題が顕著になってきた。そのようなパ
ンチスルーは、主に、ソース領域およびドレイン領域の
端部間に発生する。本実施例によれば、n+ 層5bの端
部間の距離が長くなるため、ソース領域およびドレイン
領域の端部間の距離も長くなり、パンチスルーを防止す
ることができる。
【0034】(第2実施例)以下、本発明をLDD構造
のnチャネルMOSトランジスタに具体化した第2実施
例を図面に従って説明する。
のnチャネルMOSトランジスタに具体化した第2実施
例を図面に従って説明する。
【0035】尚、本実施例において、図1〜図7に示し
た第1実施例と同じ構成部材については符号を等しくし
てその詳細な説明を省略する。図8は、本実施例の断面
図である。本実施例の構造において、図1に示す第1実
施例と異なるのは、シリコン酸化膜6が省かれている点
だけである。
た第1実施例と同じ構成部材については符号を等しくし
てその詳細な説明を省略する。図8は、本実施例の断面
図である。本実施例の構造において、図1に示す第1実
施例と異なるのは、シリコン酸化膜6が省かれている点
だけである。
【0036】次に、このように構成された本実施例の製
造工程を順を追って説明する。 工程1(図2参照)は第1実施例と同じである。 工程2;シリコン酸化膜4,ポリシリコン膜3,ゲート
酸化膜2をエッチングし、ポリシリコンゲート電極3を
形成する。この後、第1実施例では低濃度のn - 層5a
を形成するためリンをイオン注入するが、本実施例では
当該イオン注入を行わずに工程3へ移行する。
造工程を順を追って説明する。 工程1(図2参照)は第1実施例と同じである。 工程2;シリコン酸化膜4,ポリシリコン膜3,ゲート
酸化膜2をエッチングし、ポリシリコンゲート電極3を
形成する。この後、第1実施例では低濃度のn - 層5a
を形成するためリンをイオン注入するが、本実施例では
当該イオン注入を行わずに工程3へ移行する。
【0037】工程3(図9参照);まず、上記の工程で
得られた基板の全表面に、適宜な膜厚(例えば、300
0〜4000Å)のPSG(Phospho-Silicate Glass)
膜21を堆積させ、リフローさせる。このPSG膜21
の成膜条件(例)は、リン濃度;3〜5%,リフロー温
度;900°Cである。このとき、PSG膜12中の不
純物(リン)がシリコン基板1の表面に拡散し、低濃度
のn- 層5aが形成されると共に活性化される。
得られた基板の全表面に、適宜な膜厚(例えば、300
0〜4000Å)のPSG(Phospho-Silicate Glass)
膜21を堆積させ、リフローさせる。このPSG膜21
の成膜条件(例)は、リン濃度;3〜5%,リフロー温
度;900°Cである。このとき、PSG膜12中の不
純物(リン)がシリコン基板1の表面に拡散し、低濃度
のn- 層5aが形成されると共に活性化される。
【0038】工程4(図10参照);異方性エッチング
により、ポリシリコンゲート電極3の側壁のPSG膜2
1だけを残す。残ったPSG膜21がサイドウォール・
スペーサ7になる。このサイドウォール・スペーサ7の
断面形状は、第1実施例のBPSG膜12によるサイド
ウォール・スペーサ7と同様に、工程3でリフローを行
ったために緩やかな裾広がり状となっている。
により、ポリシリコンゲート電極3の側壁のPSG膜2
1だけを残す。残ったPSG膜21がサイドウォール・
スペーサ7になる。このサイドウォール・スペーサ7の
断面形状は、第1実施例のBPSG膜12によるサイド
ウォール・スペーサ7と同様に、工程3でリフローを行
ったために緩やかな裾広がり状となっている。
【0039】工程5は第1実施例と同じである。このよ
うに、本実施例においては、低濃度のn- 層5aの形成
をイオン注入ではなくPSG膜21からの拡散によって
行っている。
うに、本実施例においては、低濃度のn- 層5aの形成
をイオン注入ではなくPSG膜21からの拡散によって
行っている。
【0040】本実施例の作用および効果については第1
実施例と同じであるため説明を省略する。尚、本発明は
上記実施例に限定されるものではなく、以下のように実
施してもよい。
実施例と同じであるため説明を省略する。尚、本発明は
上記実施例に限定されるものではなく、以下のように実
施してもよい。
【0041】1)第1実施例において、BPSG膜12
を平坦化機能を有する適宜な膜(PSG膜、BSG(Bo
ro-Silicate Glass )膜、ASG(Alumino-Silicate G
lass)膜、SOG(Spin On Glass )膜、常圧オゾンT
EOS(Tetraethyloxysilane )膜、等)に置き代え
る。
を平坦化機能を有する適宜な膜(PSG膜、BSG(Bo
ro-Silicate Glass )膜、ASG(Alumino-Silicate G
lass)膜、SOG(Spin On Glass )膜、常圧オゾンT
EOS(Tetraethyloxysilane )膜、等)に置き代え
る。
【0042】2)上記の工程5において、ヒ素ではなく
アンチモンをイオン注入する。また、そのヒ素またはア
ンチモンのイオン注入を、シリコン基板1に対して所定
の注入角度を有したものにする。
アンチモンをイオン注入する。また、そのヒ素またはア
ンチモンのイオン注入を、シリコン基板1に対して所定
の注入角度を有したものにする。
【0043】3)LDD構造のpチャネルMOSトラン
ジスタに適用する。 4)LDD構造に限らず、高濃度のイオン注入によって
アモルファス層が局所的に形成される場合に適用する。
ジスタに適用する。 4)LDD構造に限らず、高濃度のイオン注入によって
アモルファス層が局所的に形成される場合に適用する。
【0044】5)ポリシリコンゲート電極3を、シリサ
イドや金属の埋め込みゲート電極に置き代える。 6)ゲート酸化膜2,ポリシリコン膜11,シリコン酸
化膜4,6の形成には、どのような方法(酸化法、CV
D法,PVD法)を用いてもよい。
イドや金属の埋め込みゲート電極に置き代える。 6)ゲート酸化膜2,ポリシリコン膜11,シリコン酸
化膜4,6の形成には、どのような方法(酸化法、CV
D法,PVD法)を用いてもよい。
【0045】7)第2実施例において、ゲート電極3の
側壁にシリコン酸化膜を形成する。つまり、第1実施例
においては、ゲート電極3の側壁および半導体基板1上
にシリコン酸化膜6が設けられているが、第2実施例で
は、このシリコン酸化膜6を、ゲート電極3の側壁にだ
け残して半導体基板1上からは取り除くようにする。ゲ
ート電極3の側壁にシリコン酸化膜を形成することによ
り、PSG膜21中の不純物(リン)がゲート電極3内
に拡散しないようにする。
側壁にシリコン酸化膜を形成する。つまり、第1実施例
においては、ゲート電極3の側壁および半導体基板1上
にシリコン酸化膜6が設けられているが、第2実施例で
は、このシリコン酸化膜6を、ゲート電極3の側壁にだ
け残して半導体基板1上からは取り除くようにする。ゲ
ート電極3の側壁にシリコン酸化膜を形成することによ
り、PSG膜21中の不純物(リン)がゲート電極3内
に拡散しないようにする。
【0046】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、上
記欠陥の発生を防止することが可能な半導体装置および
その製造方法を提供することができるという優れた効果
がある。
記欠陥の発生を防止することが可能な半導体装置および
その製造方法を提供することができるという優れた効果
がある。
【図1】本発明を具体化した第1実施例の断面図であ
る。
る。
【図2】第1実施例の製造工程を説明するための断面図
である。
である。
【図3】第1実施例の製造工程を説明するための断面図
である。
である。
【図4】第1実施例の製造工程を説明するための断面図
である。
である。
【図5】第1実施例の製造工程を説明するための断面図
である。
である。
【図6】第1実施例の製造工程を説明するための断面図
である。
である。
【図7】第1実施例の作用を説明するための断面図であ
る。
る。
【図8】本発明を具体化した第2実施例の断面図であ
る。
る。
【図9】第2実施例の製造工程を説明するための断面図
である。
である。
【図10】第2実施例の製造工程を説明するための断面
図である。
図である。
【図11】従来のLDD構造のnチャネルMOSトラン
ジスタの断面図である。
ジスタの断面図である。
【図12】従来の欠陥の発生作用を説明するための断面
図である。
図である。
【符号の説明】 1 p型単結晶シリコン基板 3 ゲート電極 7 サイドウォール・スペーサ 12 BPSG膜 21 PSG膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/266 H01L 21/265 M
Claims (3)
- 【請求項1】 低濃度ドープドレイン構造の半導体装置
において、ゲート電極(3)の側壁に、断面形状が緩や
かな裾広がり状を呈したサイドウォール・スペーサ
(7)を設けたことを特徴とする半導体装置。 - 【請求項2】 半導体基板(1)上にゲート電極(3)
を形成する第1の工程と、 半導体基板(1)およびゲート電極(3)の上に平坦化
機能を有する膜(12,21)を形成する第2の工程
と、 異方性エッチングにより、ゲート電極(3)の側壁の前
記平坦化機能を有する膜(12,21)だけを残し、断
面形状が緩やかな裾広がり状を呈したサイドウォール・
スペーサ(7)を形成する第3の工程と、 サイドウォール・スペーサ(7)をマスクとして、半導
体基板(1)に不純物をイオン注入する第4の工程とを
備えたことを特徴とする低濃度ドープドレイン構造の半
導体装置の製造方法。 - 【請求項3】 半導体基板上の所定の箇所に、断面形状
が緩やかに変化している平坦化機能を有する膜を形成す
る第1の工程と、 その平坦化機能を有する膜をマスクとして、半導体基板
に不純物をイオン注入する第2の工程とを備えたことを
特徴とする半導体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26524393A JPH07122742A (ja) | 1993-10-22 | 1993-10-22 | 半導体装置および半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP26524393A JPH07122742A (ja) | 1993-10-22 | 1993-10-22 | 半導体装置および半導体装置の製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH07122742A true JPH07122742A (ja) | 1995-05-12 |
Family
ID=17414522
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP26524393A Pending JPH07122742A (ja) | 1993-10-22 | 1993-10-22 | 半導体装置および半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH07122742A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007274008A (ja) * | 2007-06-22 | 2007-10-18 | Toshiba Corp | 半導体装置の製造方法 |
JP2007324620A (ja) * | 2007-08-06 | 2007-12-13 | Toshiba Corp | 半導体装置の製造方法 |
CN105826185A (zh) * | 2015-01-23 | 2016-08-03 | 英飞凌科技奥地利有限公司 | 控制bpsg膜的回流行为及其制作的器件 |
-
1993
- 1993-10-22 JP JP26524393A patent/JPH07122742A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007274008A (ja) * | 2007-06-22 | 2007-10-18 | Toshiba Corp | 半導体装置の製造方法 |
JP2007324620A (ja) * | 2007-08-06 | 2007-12-13 | Toshiba Corp | 半導体装置の製造方法 |
JP4568308B2 (ja) * | 2007-08-06 | 2010-10-27 | 株式会社東芝 | 半導体装置の製造方法 |
CN105826185A (zh) * | 2015-01-23 | 2016-08-03 | 英飞凌科技奥地利有限公司 | 控制bpsg膜的回流行为及其制作的器件 |
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