JPH0633383A - ゴム補強用スチールコード - Google Patents
ゴム補強用スチールコードInfo
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- JPH0633383A JPH0633383A JP4206262A JP20626292A JPH0633383A JP H0633383 A JPH0633383 A JP H0633383A JP 4206262 A JP4206262 A JP 4206262A JP 20626292 A JP20626292 A JP 20626292A JP H0633383 A JPH0633383 A JP H0633383A
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- JP
- Japan
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- core strand
- strands
- twisting
- steel cord
- outer layer
- Prior art date
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- Pending
Links
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- 239000010959 steel Substances 0.000 title claims abstract description 19
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- 238000005260 corrosion Methods 0.000 description 7
- 230000000052 comparative effect Effects 0.000 description 4
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Classifications
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B1/00—Constructional features of ropes or cables
- D07B1/06—Ropes or cables built-up from metal wires, e.g. of section wires around a hemp core
- D07B1/0606—Reinforcing cords for rubber or plastic articles
- D07B1/062—Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the strand configuration
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B2201/00—Ropes or cables
- D07B2201/20—Rope or cable components
- D07B2201/2015—Strands
- D07B2201/2016—Strands characterised by their cross-sectional shape
- D07B2201/2018—Strands characterised by their cross-sectional shape oval
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B2201/00—Ropes or cables
- D07B2201/20—Rope or cable components
- D07B2201/2015—Strands
- D07B2201/2023—Strands with core
-
- D—TEXTILES; PAPER
- D07—ROPES; CABLES OTHER THAN ELECTRIC
- D07B—ROPES OR CABLES IN GENERAL
- D07B2201/00—Ropes or cables
- D07B2201/20—Rope or cable components
- D07B2201/2047—Cores
- D07B2201/2052—Cores characterised by their structure
- D07B2201/2059—Cores characterised by their structure comprising wires
- D07B2201/2061—Cores characterised by their structure comprising wires resulting in a twisted structure
Landscapes
- Ropes Or Cables (AREA)
- Tires In General (AREA)
- Reinforced Plastic Materials (AREA)
- Tyre Moulding (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 芯ストランド及び外層の素線間に隙間を形成
するとともに一方向の偏平状断面形にして、ゴム浸透
性、耐腐食疲労性を確保するとともに、素線相互の接触
摩耗等を効果的に減少して耐久性、寿命を向上したゴム
補強用スチールコードを提供するにある。 【構成】 2本の素線1を撚り合わせて形成した芯スト
ランドと、芯ストランドの周囲に複数本の素線2を撚り
合わせて形成した外層を有するオープン撚り構造のゴム
補強用スチールコードにおいて、前記芯ストランドをそ
の素線間に隙間を形成するとともに一方向Pに偏平にし
て偏平比1.3〜2.0の偏平状断面形2aとし、前記
外層をその素線間に隙間を形成するとともに前記芯スト
ランドに対し同一撚り方向でかつ長い撚りピツチに撚り
合わせて形成したことに特徴を有し、また、前記ゴム補
強用スチールコードにおいて、前記外層を6又は7本の
素線2で撚り合わせて形成したことに特徴を有する。
するとともに一方向の偏平状断面形にして、ゴム浸透
性、耐腐食疲労性を確保するとともに、素線相互の接触
摩耗等を効果的に減少して耐久性、寿命を向上したゴム
補強用スチールコードを提供するにある。 【構成】 2本の素線1を撚り合わせて形成した芯スト
ランドと、芯ストランドの周囲に複数本の素線2を撚り
合わせて形成した外層を有するオープン撚り構造のゴム
補強用スチールコードにおいて、前記芯ストランドをそ
の素線間に隙間を形成するとともに一方向Pに偏平にし
て偏平比1.3〜2.0の偏平状断面形2aとし、前記
外層をその素線間に隙間を形成するとともに前記芯スト
ランドに対し同一撚り方向でかつ長い撚りピツチに撚り
合わせて形成したことに特徴を有し、また、前記ゴム補
強用スチールコードにおいて、前記外層を6又は7本の
素線2で撚り合わせて形成したことに特徴を有する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、スチールラジアルタイ
ヤ、コンベヤーベルト等のゴム補強用として埋設されゴ
ム・スチールコード複合体として適用されるゴム補強用
スチールコードに関するものである。
ヤ、コンベヤーベルト等のゴム補強用として埋設されゴ
ム・スチールコード複合体として適用されるゴム補強用
スチールコードに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、前記ゴム補強用スチールコードに
おいて、2+6構造、2+7構造等の2層撚りオープン
スチールコードは、3本撚りの芯ストランドを有する3
+9構造のスチールコードに比べゴム浸透性、耐腐食疲
労性等に優れ、多く使用されるようになつている。例え
ば、2+6構造の2層撚りオープンスチールコードは、
図3に示すように2本の素線11を撚り合わせて形成し
た芯ストランドと、その芯ストランドの周囲に6本の素
線12を撚り合わせて形成した外層からなり、その芯ス
トランドの素線11は相互に線接触状となりその素線間
に密閉空間が形成されず、外層の素線12間に隙間が形
成されて、比較的にゴム浸透性、耐腐食疲労性に優れた
構造になつており、また、図示のようにその2本撚りの
芯ストランドは長手方向に捩れる楕円状断面形となり、
外層(コード)も長手方向に捩れる同様な楕円状断面形
12aになつている。
おいて、2+6構造、2+7構造等の2層撚りオープン
スチールコードは、3本撚りの芯ストランドを有する3
+9構造のスチールコードに比べゴム浸透性、耐腐食疲
労性等に優れ、多く使用されるようになつている。例え
ば、2+6構造の2層撚りオープンスチールコードは、
図3に示すように2本の素線11を撚り合わせて形成し
た芯ストランドと、その芯ストランドの周囲に6本の素
線12を撚り合わせて形成した外層からなり、その芯ス
トランドの素線11は相互に線接触状となりその素線間
に密閉空間が形成されず、外層の素線12間に隙間が形
成されて、比較的にゴム浸透性、耐腐食疲労性に優れた
構造になつており、また、図示のようにその2本撚りの
芯ストランドは長手方向に捩れる楕円状断面形となり、
外層(コード)も長手方向に捩れる同様な楕円状断面形
12aになつている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のゴム補強用スチ
ールコードにおいて、2+n構造の2層撚りオープンス
チールコードは、前記のように芯ストランドとともに外
層の断面形状が長手方向に捩れる楕円状となり、コード
が曲げ変形をした場合、特に芯の2本の素線が縦に並ん
だ部分は素線相互の接触摩耗(フレッテングコロージョ
ン)が大きく、コードの強度低下、破壊等の原因となる
などその耐久性、寿命に課題がある。
ールコードにおいて、2+n構造の2層撚りオープンス
チールコードは、前記のように芯ストランドとともに外
層の断面形状が長手方向に捩れる楕円状となり、コード
が曲げ変形をした場合、特に芯の2本の素線が縦に並ん
だ部分は素線相互の接触摩耗(フレッテングコロージョ
ン)が大きく、コードの強度低下、破壊等の原因となる
などその耐久性、寿命に課題がある。
【0004】本発明は、上記のような課題に対処するた
めに開発されたものであつて、その目的とする処は、芯
ストランド及び外層の素線間に隙間を形成するとともに
一方向の偏平状断面形にして、ゴム浸透性、耐腐食疲労
性を維持するとともに、素線相互の接触摩耗等を効果的
に減少して耐久性、寿命を向上したゴム補強用スチール
コードを提供するにある。
めに開発されたものであつて、その目的とする処は、芯
ストランド及び外層の素線間に隙間を形成するとともに
一方向の偏平状断面形にして、ゴム浸透性、耐腐食疲労
性を維持するとともに、素線相互の接触摩耗等を効果的
に減少して耐久性、寿命を向上したゴム補強用スチール
コードを提供するにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、2本の素線を
撚り合わせて形成した芯ストランドと、芯ストランドの
周囲に複数本の素線を撚り合わせて形成した外層を有す
るオープン撚り構造のゴム補強用スチールコードにおい
て、前記芯ストランドをその素線間に隙間を形成すると
ともに一方向に偏平にして偏平比1.3〜2.0の偏平
状断面形とし、前記外層をその素線間に隙間を形成する
とともに芯ストランドに対し同一撚り方向でかつ長い撚
りピツチに撚り合わせ、好ましくは6又は7本の素線で
撚り合わせて形成したことにより、芯ストランド及び外
層の素線間に適度の隙間を形成してゴム浸透性を維持
し、芯ストランド及び外層をその長手方向に楕円形状の
捩れが殆んど生じない偏平状断面形にし素線の接触摩耗
を効果的に減少している。
撚り合わせて形成した芯ストランドと、芯ストランドの
周囲に複数本の素線を撚り合わせて形成した外層を有す
るオープン撚り構造のゴム補強用スチールコードにおい
て、前記芯ストランドをその素線間に隙間を形成すると
ともに一方向に偏平にして偏平比1.3〜2.0の偏平
状断面形とし、前記外層をその素線間に隙間を形成する
とともに芯ストランドに対し同一撚り方向でかつ長い撚
りピツチに撚り合わせ、好ましくは6又は7本の素線で
撚り合わせて形成したことにより、芯ストランド及び外
層の素線間に適度の隙間を形成してゴム浸透性を維持
し、芯ストランド及び外層をその長手方向に楕円形状の
捩れが殆んど生じない偏平状断面形にし素線の接触摩耗
を効果的に減少している。
【0006】
【作用】2本撚りの芯ストランドは、その素線間に隙間
を形成するとともに一方向に偏平にした偏平比1.3〜
2.0の偏平状断面形とし、その周囲の外層は、その素
線間に隙間を形成するとともに芯ストランドに対し同一
撚り方向でかつ長い撚りピツチに撚り合わせ、好ましく
は6又は7本の素線で撚り合わせて形成され、芯ストラ
ンド及び外層の素線間に形成された適度の隙間、及び前
記偏平化による形状の安定により、ゴム浸透性、その信
頼性、耐腐食疲労性が維持され、さらに芯ストランド及
びその外層は長手方向に捩れが殆んどない偏平状断面形
となり、芯ストランドの2本の素線が偏平形状の短径方
向に縦に並しでしまう範囲が少なくなることで、コード
が曲げを受けた場合の素線の接触摩耗が効果的に減少さ
れている。
を形成するとともに一方向に偏平にした偏平比1.3〜
2.0の偏平状断面形とし、その周囲の外層は、その素
線間に隙間を形成するとともに芯ストランドに対し同一
撚り方向でかつ長い撚りピツチに撚り合わせ、好ましく
は6又は7本の素線で撚り合わせて形成され、芯ストラ
ンド及び外層の素線間に形成された適度の隙間、及び前
記偏平化による形状の安定により、ゴム浸透性、その信
頼性、耐腐食疲労性が維持され、さらに芯ストランド及
びその外層は長手方向に捩れが殆んどない偏平状断面形
となり、芯ストランドの2本の素線が偏平形状の短径方
向に縦に並しでしまう範囲が少なくなることで、コード
が曲げを受けた場合の素線の接触摩耗が効果的に減少さ
れている。
【0007】
【実施例】図1(A)〜(E)に本発明の一実施例、図
2(A)〜(E)に一比較例を示す。図中1は芯ストラ
ンドを形成する素線、2は外層を形成する素線、2aは
コードの偏平状断面形、Pは偏平の方向、ds は芯スト
ランドの短径(最小)、dl は芯ストランドの長径(最
大)であつて、本発明は、2本の素線1を撚り合わせて
形成した芯ストランドと、芯ストランドの周囲に複数本
の素線2を撚り合わせて形成した外層を有するオープン
撚り構造のゴム補強用スチールコードにおいて、前記芯
ストランドをその素線1間に隙間を形成するとともに一
方向Pに偏平にして偏平比(dl /ds )1.3〜2.
0の偏平状断面形2aとし、前記外層をその素線2間に
隙間を形成するとともに前記芯ストランドに対し同一撚
り方向でかつ長い撚りピツチに撚り合わせて形成したゴ
ム補強用スチールコードになつている。また、上記のゴ
ム補強用スチールコードにおいて、前記外層を6又は7
本の素線で撚り合わせて形成したことを特徴とするゴム
補強用スチールコードになつている。
2(A)〜(E)に一比較例を示す。図中1は芯ストラ
ンドを形成する素線、2は外層を形成する素線、2aは
コードの偏平状断面形、Pは偏平の方向、ds は芯スト
ランドの短径(最小)、dl は芯ストランドの長径(最
大)であつて、本発明は、2本の素線1を撚り合わせて
形成した芯ストランドと、芯ストランドの周囲に複数本
の素線2を撚り合わせて形成した外層を有するオープン
撚り構造のゴム補強用スチールコードにおいて、前記芯
ストランドをその素線1間に隙間を形成するとともに一
方向Pに偏平にして偏平比(dl /ds )1.3〜2.
0の偏平状断面形2aとし、前記外層をその素線2間に
隙間を形成するとともに前記芯ストランドに対し同一撚
り方向でかつ長い撚りピツチに撚り合わせて形成したゴ
ム補強用スチールコードになつている。また、上記のゴ
ム補強用スチールコードにおいて、前記外層を6又は7
本の素線で撚り合わせて形成したことを特徴とするゴム
補強用スチールコードになつている。
【0008】図1に示す実施例は、2本の素線1を撚り
合わせて形成した芯ストランドと、芯ストランドの周囲
に6本の素線2を撚り合わせて形成した外層を有するオ
ープン撚り(2+6構造)のゴム補強用スチールコード
であつて、その芯ストランドは、各素線1にコンパクト
撚りコードの場合よりも適宜に大きい撚り形付けをして
撚り合わせ、素線1間に適度の隙間を形成するととも
に、撚り合わせた後、矯正ローラー(図示省略)により
一方向Pに偏平にして偏平比(dl /ds )1.3〜
2.0の偏平状に形成され、図示のように長さ方向に捩
れが殆んどない偏平状断面形2aに形成されるとともに
偏平化により安定したオープン形状となる。
合わせて形成した芯ストランドと、芯ストランドの周囲
に6本の素線2を撚り合わせて形成した外層を有するオ
ープン撚り(2+6構造)のゴム補強用スチールコード
であつて、その芯ストランドは、各素線1にコンパクト
撚りコードの場合よりも適宜に大きい撚り形付けをして
撚り合わせ、素線1間に適度の隙間を形成するととも
に、撚り合わせた後、矯正ローラー(図示省略)により
一方向Pに偏平にして偏平比(dl /ds )1.3〜
2.0の偏平状に形成され、図示のように長さ方向に捩
れが殆んどない偏平状断面形2aに形成されるとともに
偏平化により安定したオープン形状となる。
【0009】また、外層は、チューブラー機で6本の素
線2に適度の大きい撚り形付けをして、前記芯ストラン
ドに対し同じ撚り方向Sにかつ好ましくは約2倍の撚り
ピツチで撚り合わせて形成され、同様に矯正ローラーで
軽く偏平化することで図示のように芯ストランドと略同
様に長手方向に捩れが殆んどない偏平状断面形2aに形
成される。また、例えば、2台のバンチャー機をタンデ
ムに繋ぎ、偏平にした芯ストランドを予め撚り方向とは
逆に捩り、その外層に素線を撚り合わせる方法でも製造
できる。また、外層の撚り合わせ後に、必要に応じその
コードを矯正ローラーにかけて綺麗な偏平状断面形に仕
上げ加工される。前記のように芯ストランドとともに外
層(コード)も同様な偏平状断面形2aに形成され、図
1に示すようにコードの各断面において、その長手方向
に殆んど捩れが生じない偏平状断面形2aとなる。
線2に適度の大きい撚り形付けをして、前記芯ストラン
ドに対し同じ撚り方向Sにかつ好ましくは約2倍の撚り
ピツチで撚り合わせて形成され、同様に矯正ローラーで
軽く偏平化することで図示のように芯ストランドと略同
様に長手方向に捩れが殆んどない偏平状断面形2aに形
成される。また、例えば、2台のバンチャー機をタンデ
ムに繋ぎ、偏平にした芯ストランドを予め撚り方向とは
逆に捩り、その外層に素線を撚り合わせる方法でも製造
できる。また、外層の撚り合わせ後に、必要に応じその
コードを矯正ローラーにかけて綺麗な偏平状断面形に仕
上げ加工される。前記のように芯ストランドとともに外
層(コード)も同様な偏平状断面形2aに形成され、図
1に示すようにコードの各断面において、その長手方向
に殆んど捩れが生じない偏平状断面形2aとなる。
【0010】前記ゴム補強用スチールコードは、例え
ば、タイヤのトレツド部分内に横方向に揃えゴムに埋設
して、負荷Fが図示方向(偏平状断面形2aの短径方
向)から作用するように配置して適用される。図示のよ
うに芯ストランド及び外層の各素線1,2間に適度の隙
間が形成され、特に芯ストランドにおける素線相互の線
接触が殆んどなくなり、また、前記偏平化により形状が
安定されて、コード内部へのゴム浸透性、耐腐食疲労性
が維持されるとともに、芯ストランド及び外層の断面形
は、その長手方向に殆んど捩れがない偏平状断面形2a
となり、矢示方向の負荷Fに対し殆んど捩れが生じない
一方向のみの曲げ変形となり、素線の接触摩耗、損傷が
効果的に減少されて、耐久性、寿命が大幅に向上されて
いる。
ば、タイヤのトレツド部分内に横方向に揃えゴムに埋設
して、負荷Fが図示方向(偏平状断面形2aの短径方
向)から作用するように配置して適用される。図示のよ
うに芯ストランド及び外層の各素線1,2間に適度の隙
間が形成され、特に芯ストランドにおける素線相互の線
接触が殆んどなくなり、また、前記偏平化により形状が
安定されて、コード内部へのゴム浸透性、耐腐食疲労性
が維持されるとともに、芯ストランド及び外層の断面形
は、その長手方向に殆んど捩れがない偏平状断面形2a
となり、矢示方向の負荷Fに対し殆んど捩れが生じない
一方向のみの曲げ変形となり、素線の接触摩耗、損傷が
効果的に減少されて、耐久性、寿命が大幅に向上されて
いる。
【0011】
【表1】
【表2】
【0012】表1に示す各試料は、直径(0.22mm)
の素線により、芯ストランドの撚り方向S及び撚りピツ
チ6.0mm、外層の撚り方向S及び撚りピツチ12.0
mmとし、芯ストランドの偏平率を変えて製造した2+6
×0.22構造の実施例1〜4、比較例1〜3、及び従
来例1、また、表2に示す各試料は、直径(0.22m
m)の素線により、芯ストランドの撚り方向S及び撚り
ピツチ6.0mm、外層の撚り方向S及び撚りピツチ1
2.0mmとし、芯ストランドの偏平率を変えて製造した
2+7×0.22構造の実施例5〜8、比較例4〜6、
及び従来例2であつて、各試料を断面長方形の細長いゴ
ム内に埋め込んで加硫して試験サンプルとし、3ロール
疲労試験機により繰り返し曲げ歪みを与える疲労測定等
をして、表1,2に示すような指数評価が得られた。
の素線により、芯ストランドの撚り方向S及び撚りピツ
チ6.0mm、外層の撚り方向S及び撚りピツチ12.0
mmとし、芯ストランドの偏平率を変えて製造した2+6
×0.22構造の実施例1〜4、比較例1〜3、及び従
来例1、また、表2に示す各試料は、直径(0.22m
m)の素線により、芯ストランドの撚り方向S及び撚り
ピツチ6.0mm、外層の撚り方向S及び撚りピツチ1
2.0mmとし、芯ストランドの偏平率を変えて製造した
2+7×0.22構造の実施例5〜8、比較例4〜6、
及び従来例2であつて、各試料を断面長方形の細長いゴ
ム内に埋め込んで加硫して試験サンプルとし、3ロール
疲労試験機により繰り返し曲げ歪みを与える疲労測定等
をして、表1,2に示すような指数評価が得られた。
【0013】前記疲労試験において、各実施例1〜8
は、そのコードの偏平状断面形の短径方向にロールで曲
げ負荷すると、そのコードに捩れが入らず一方向のみの
曲げ変形となり、タイヤの疲労モードに似たものとな
る。そして表1,2から明らかなように従来例1,2に
比べ摩耗性(フレツテイング)及び耐久性(寿命)が著
しく高められている。例えば、芯ストランドの偏平率
1.2の場合は、図2に示すように外層(コード)の偏
平状断面形2aに長手方向の捩れができ素線の摩耗量が
多くなる。また、偏平率2.1以上の場合も同様とな
る。好ましくは、2+6構造、2+7構造のオープンス
チールコードにおいて、前記のような作用、効果が効果
的に得られる。
は、そのコードの偏平状断面形の短径方向にロールで曲
げ負荷すると、そのコードに捩れが入らず一方向のみの
曲げ変形となり、タイヤの疲労モードに似たものとな
る。そして表1,2から明らかなように従来例1,2に
比べ摩耗性(フレツテイング)及び耐久性(寿命)が著
しく高められている。例えば、芯ストランドの偏平率
1.2の場合は、図2に示すように外層(コード)の偏
平状断面形2aに長手方向の捩れができ素線の摩耗量が
多くなる。また、偏平率2.1以上の場合も同様とな
る。好ましくは、2+6構造、2+7構造のオープンス
チールコードにおいて、前記のような作用、効果が効果
的に得られる。
【0014】
【発明の効果】本発明は、前述のような構成からなり、
2本撚りの芯ストランドは、その素線間に隙間を形成す
るとともに一方向に偏平にした偏平比1.3〜2.0の
偏平状断面形とし、その周囲の外層は、その素線間に隙
間を形成するとともに芯ストランドに対し同一撚り方向
でかつ長い撚りピツチに撚り合わせて形成され、好まし
くは6又は7本の素線で形成されて、芯ストランド及び
外層の各素線間に適度の隙間が形成され、前記偏平化に
より形状が安定化されて、ゴム浸透性、その信頼性、耐
腐食疲労性が維持されるとともに、芯ストランドととも
に外層がその長手方向に捩れが殆んどない偏平状断面形
となり、その短径方向の負荷に対し捩れが入らない一方
向のみの安定した曲げ変形となり、さらに芯ストランド
の素線がコード偏平形状の短径方向に縦に重なる部分が
少なくなることで、素線の接触摩耗が効果的に減少され
て耐久性、寿命が格段に向上されている。
2本撚りの芯ストランドは、その素線間に隙間を形成す
るとともに一方向に偏平にした偏平比1.3〜2.0の
偏平状断面形とし、その周囲の外層は、その素線間に隙
間を形成するとともに芯ストランドに対し同一撚り方向
でかつ長い撚りピツチに撚り合わせて形成され、好まし
くは6又は7本の素線で形成されて、芯ストランド及び
外層の各素線間に適度の隙間が形成され、前記偏平化に
より形状が安定化されて、ゴム浸透性、その信頼性、耐
腐食疲労性が維持されるとともに、芯ストランドととも
に外層がその長手方向に捩れが殆んどない偏平状断面形
となり、その短径方向の負荷に対し捩れが入らない一方
向のみの安定した曲げ変形となり、さらに芯ストランド
の素線がコード偏平形状の短径方向に縦に重なる部分が
少なくなることで、素線の接触摩耗が効果的に減少され
て耐久性、寿命が格段に向上されている。
【図1】本発明の一実施例を示す各部断面図(A)〜
(E)
(E)
【図2】一比較例を示す各部断面図(A)〜(E)
【図3】従来例を示す各部断面図(A)〜(E)であ
る。
る。
1 素線(芯ストランド) 2 素線(外層) 2a 偏平状断面形 ds 短径 dl 長径 P 一方向(偏平方向)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 D07B 1/16
Claims (2)
- 【請求項1】 2本の素線を撚り合わせて形成した芯ス
トランドと、芯ストランドの周囲に複数本の素線を撚り
合わせて形成した外層を有するオープン撚り構造のゴム
補強用スチールコードにおいて、前記芯ストランドをそ
の素線間に隙間を形成するとともに一方向に偏平にして
偏平比1.3〜2.0の偏平状断面形とし、前記外層を
その素線間に隙間を形成するとともに前記芯ストランド
に対し同一撚り方向でかつ長い撚りピツチに撚り合わせ
て形成したことを特徴とするゴム補強用スチールコー
ド。 - 【請求項2】 請求項1記載のゴム補強用スチールコー
ドにおいて、前記外層を6又は7本の素線で撚り合わせ
て形成したことを特徴とするゴム補強用スチールコー
ド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4206262A JPH0633383A (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | ゴム補強用スチールコード |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4206262A JPH0633383A (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | ゴム補強用スチールコード |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0633383A true JPH0633383A (ja) | 1994-02-08 |
Family
ID=16520420
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4206262A Pending JPH0633383A (ja) | 1992-07-10 | 1992-07-10 | ゴム補強用スチールコード |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0633383A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002235289A (ja) * | 2001-02-07 | 2002-08-23 | Kanai Hiroaki | タイヤ補強用スチールコードの製造方法 |
JP2006176122A (ja) * | 1995-06-29 | 2006-07-06 | Sedepro | カーカス固定用周方向ケーブルを有するタイヤと、そのケーブルの製造方法 |
-
1992
- 1992-07-10 JP JP4206262A patent/JPH0633383A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006176122A (ja) * | 1995-06-29 | 2006-07-06 | Sedepro | カーカス固定用周方向ケーブルを有するタイヤと、そのケーブルの製造方法 |
JP4619968B2 (ja) * | 1995-06-29 | 2011-01-26 | マニュファクチュル フランセーズ デ プヌマティク ミシュラン | カーカス固定用周方向ケーブルを有するタイヤと、そのケーブルの製造方法 |
JP2002235289A (ja) * | 2001-02-07 | 2002-08-23 | Kanai Hiroaki | タイヤ補強用スチールコードの製造方法 |
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