JP2001234486A - スチールコード及びゴム複合体 - Google Patents

スチールコード及びゴム複合体

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JP2001234486A JP2000050213A JP2000050213A JP2001234486A JP 2001234486 A JP2001234486 A JP 2001234486A JP 2000050213 A JP2000050213 A JP 2000050213A JP 2000050213 A JP2000050213 A JP 2000050213A JP 2001234486 A JP2001234486 A JP 2001234486A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構造でありながらゴム浸透性と疲労性が
良好でしかもコード形状も均一的で1工程で安価に製造
できるスチールコードを提供する。 【解決手段】2本の心ワイヤの周りに4〜8本の側ワイ
ヤを配して撚り合わせたスチールコードであって、心ワ
イヤの少なくとも1本が偏平状をなしかつ短径方向に波
を有しており、それら2本の心ワイヤが撚り合わされる
とともに側ワイヤと略同じ撚りピッチで一括撚りされて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はゴムの補強に好適な
スチールコード及びこれを使用しゴム複合体に関する。
【0002】
【従来の技術】スチールコードはラジアルタイヤやコン
ベアベルトなどのゴム製品の補強材として汎用されてい
る。このうち、トラック、バスなどの大型車両のベルト
材としては、3+7構造や3+8構造が採用されてい
る。こうした構造のスチールコードでは心ストランドを
撚り合わせ、その後に心ストランドと側ワイヤを撚り合
わせる2工程撚りで製造されるため、製造コストが高く
なるという問題があった。また、心ストランドが3本の
ワイヤを撚りあわしたもので、中心にゴムが浸透しない
空洞が存在する。このため、心部に水分が浸入してワイ
ヤが腐食され、ワイヤとゴムとが分離してしまういわゆ
るセパレーション現象が生ずるという問題があった。
【0003】そこで、撚り工程を減らしてコストダウン
を図ることを目的として1工程撚りの3/7構造、3/
8構造のスチールコードも提案されているが、心が3本
のワイヤがあるためやはり心の内部までゴムが浸透せ
ず、先のように耐腐食性に難点があった。こうしたこと
から、心ストランド内部へのゴム浸透性改善策として心
ワイヤを2本とする構造たとえば2+7、2+8構造も
提案されているが、2工程撚りとなって製造コストが高
くなる点に問題があるほか、心ストランドが1×2構造
であるためコード長手方向での形状が不均一となるとい
う問題があった。また、これらのスチールコードにおい
ても、側ワイヤ間にゴムが浸透するのに十分なすき間量
を設けなければならず、そのため心ワイヤを側ワイヤに
対して増径する必要があるが、スチールコードの曲げ疲
労性はワイヤ径が大きくなるにつれて劣化する傾向があ
るため、こうした心ワイヤの増径は曲げ疲労の劣化につ
ながる問題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は前記のような
問題点を解消するために創案されたもので、その目的と
するところは、簡単な構造でありながらゴム浸透性が良
好でしかもコード形状も均一的で製造も1工程で安価に
行えるスチールコードを提供することにある。また本発
明の他の目的は、腐食が生じにくく長寿命なラジアルタ
イヤ等のゴム複合体を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明のスチールコードは、2本の心ワイヤの周りにn
本(n=4〜8)の側ワイヤを配して撚り合わせたスチ
ールコードであって、心ワイヤの少なくとも1本が偏平
ワイヤからなるとともに短径方向に波を有しており、そ
れら2本の心ワイヤが撚り合わされるとともに側ワイヤ
と略同じ撚りピッチで一括撚りされていることを特徴と
している。好ましくは、心ワイヤの偏平率(短径/長
径)は60〜90%、波はピッチ1.5〜10.0m
m、高さ0.01〜0.3mmの連続波からなってい
る。第2の目的を達成するため本発明は、前記スチール
コードをゴム成形体内に埋め込んだことを特徴としてい
る。
【0006】
【作用】本発明においては、2本の心ワイヤを撚り合わ
せると同時に周りに4〜8本から選択される本数の側ワ
イヤを配して一括撚りして作られるため、一工程で製作
することができ、製造コストを低減することができる。
2本の心ワイヤの少なくとも一本は偏平化されており、
しかもその短径方向に波付けされている。本発明は、こ
うした少なくとも片方が偏平な2本のワイヤを撚り合わ
せるとともに周りに側ワイヤを配して一括撚りしている
ことから、心ワイヤ間および側ワイヤ間にゴムが浸透で
きるだけの隙間を自在かつ確実に形成することができ、
ゴムを確実に浸透させることができる。また、心ワイヤ
の増径率を大きくすることなくワイヤの偏平化と波付け
により増径と同様の効果を実現できるので、曲げ疲労性
がすぐれたものとすることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下本発明の実施態様を添付図面
を参照して説明する。図1は本発明によるスチールコー
ドの一実施例をコード長手方向の2か所切断した断面で
示している。1,1は2本の心ワイヤであり、互いに撚
り合わされている。2,2’は前記心ワイヤ1,1を囲
むように配され、バンチャー式撚線機によって心ワイヤ
1,1とともに一括撚りされた複数本(図面では7本)
の側ワイヤである。前記心ワイヤ1,1と側ワイヤ2,
2’は、炭素含有量が0.70〜1.00wt%の高張
力鋼線を使用して作られ、引張り強度が280〜450
kgf/mm2を有していることが好ましく、表面には
ゴムとの接着性のよいブラスなどのめっきが施されてい
る。
【0008】前記側ワイヤ同士および心ワイヤと側ワイ
ヤとの間には、ゴム浸透に十分な0.02mm以上の隙
間sが複数箇所形成されている。隙間の大きさが0.0
2mm未満ではゴム浸透率80%以上を達成しえないの
で不可である。側ワイヤ2,2’の本数は4本以上かつ
8本以下である。その理由は3本では側ワイヤ間の隙間
が大きくなり過ぎ、心ワイヤが側へ飛び出しやすくなる
からであり、9本では側ワイヤ2,2’間の隙間が狭く
なり、十分な隙間を設けるには心ワイヤ径を大きくする
必要が生じ、それにより疲労性が低下するからである。
【0009】図1では2/7構造のスチールコードとな
っているが、もとよりこれに限定されるものではない。
図2は他の例を示しており、(a)は側ワイヤ2,2’
を6本とした場合、(b)は側ワイヤ2,2’を8本と
した場合を示している。
【0010】各側ワイヤ2,2’は同径の丸線からなっ
ているが、この実施例では心ワイヤ1,1は断面が偏平
状となっている。心ワイヤ1の断面形状は、略小判形、
楕円形、長円状などであってもよい。また、心ワイヤ
1,1は側ワイヤ2,2’と線径(断面積)が同じであ
ることが好ましいが、場合によっては側ワイヤ2,2’
よりも適度に大きくてもよい。
【0011】心ワイヤ1の偏平率は、図3(b)のよう
に、長径をWとし短径をDとすると、D/Wは0.6〜
0.90が好ましい。その理由はD/Wが0.90以上
では偏平化により側ワイヤ間にゴムが浸透するのに十分
な隙間を設けることができないからであり、D/Wが
0.6以下ではワイヤに対する加工度が大きいためクラ
ックが発生しやすく、したがって、実際上ワイヤの偏平
加工が困難となるからである。
【0012】前記心ワイヤ1,1は、さらに、図3
(a)のように断面における短径方向に連続した波10
を有している。この波10は側ワイヤ2,2’相互の間
隔を広げ、コード心部へのゴム浸透性を向上させるため
に設けられる。前記波10としては、屈曲部と直線部が
繰り返すクリンプ形状でもよいし、一つの平面内で直線
成分を含まずに滑らかに連続した曲線部のみからなる波
でもよい。この連続した曲線部のみからなる波は、連続
する円弧の組合わせのほか、正弦波曲線、サイクロイド
の連続弧、カージオイドの連続弧、トラクトリックスの
連続弧などであってもよいものである。
【0013】前記二次元形状の波10は、波ピッチP
1.5〜10.0mmの範囲とし、波高さhを0.01
〜0.50mmの範囲とすることが好ましい。波高さh
が0.01mmを下回ると、側ワイヤ2,2’に対する
間隔広げ作用が乏しくなり、ゴム浸透性が低下するので
不可である。しかし、波高さhが0.50mmを上回る
と、クリンプ加工によりワイヤの劣化が大きくなってし
まうので適当でない。より好適な波ピッチPは2.5〜
7.5mm、波高さhは0.05〜0.30mmであ
る。
【0014】前記スチールコードにおいては、断面が偏
平でかつ短径方向に波10を有する2本の心ワイヤ1,
1が図3(c)のように相互に撚り合わされるととも
に、周りの側ワイヤ2,2’と一括して撚り合わされて
いる。このため、隙間sが確実に形成されるとともに、
心ワイヤ1,1が側ワイヤ2,2’と部分的に接触し、
それにより軸方向に引張り力が作用したときに摩擦抵抗
作用が発生するとともに、隙間sからのゴム浸透によ
り、心ワイヤ1の軸線方向の移動(抜け出し)が抑制さ
れる。そしてまた、心ワイヤ1,1が短辺方向に波を有
しているため、心ワイヤ相互間も隙間が生じ、その隙間
にゴムが浸透することができる。
【0015】なお、心ワイヤ1,1の径を疲労性を低下
させない程度に側ワイヤ2,2’の径よりも太くしても
よく、この場合には、波10とねじれによる側ワイヤの
間隔広げ作用に加えて、増径による隙間形成作用も得ら
れるので、コード心部へのゴム浸透性をより向上させる
ことができる。また、心ワイヤ1の波10を、一つの平
面内で直線成分を含まずに滑らかに連続した曲線部のみ
からなる波で構成した場合には、耐疲労性を良好なもの
とすることができる。本発明は1本の心ワイヤ1のみを
断面が偏平でかつ短径方向に波10を加工したものと
し、他の1本の心ワイヤを丸断面のままとすることを含
み、また、他の1本の心ワイヤを断面が偏平にすること
を含んでいる。
【0016】図4は本発明によるスチールコードをラジ
アルタイヤに適用して例を示しており、5はトレッドを
形成した最外層ゴムシート、6a,6bは最外層ゴムシ
ート5の下層のベルト用ゴムシートであり、該ベルト用
ゴムシート6a,6bに前記した本発明によるスチール
コードAを埋設したものである。
【0017】次に本発明によるスチールコードの製造法
の一例を説明する。心ワイヤ1は、所定の径に作られた
高張力鋼線を焼入れ後ブラスめっきし、伸線加工を施し
た後、偏平加工を施し、ついで歯先に多数のピンを有す
るギヤで波付け加工することによって作られる。偏平加
工は一対以上の圧延ロールを使用して行なうもので、圧
延ロールはギャップ調整が可能となっており、これによ
って所定の偏平率が得られる。前記ギヤはパスライン上
に配され、ピンによってワイヤを屈曲させるものであ
り、このようにして、断面が偏平でかつその短径方向に
波10を有する心ワイヤ1が作られる。
【0018】図5(a)は図1のスチールコードの製造
ラインの例を示しており、上流には7つのサプライリー
ル3と中央域に2つのサプライヤリール3’が配されて
おり、中央の2つのリール3’からは伸線加工時に偏平
加工した心ワイヤ1’,1’が供給されるようになって
おり、他の7つのリール3からは、側ワイヤ2が供給さ
れ、鏡板4およびボイス6を介してバンチャー式撚線機
7に連続供給されるようになっている。バンチャー式撚
線機7は、公知のものと同じく、複数個のターンローラ
70,70と、ガイドロールと一対のフライヤーと、ク
レードルと、キャプスタンおよび巻取りドラム71とを
備えている。
【0019】そして、前記リール3’,3’と鏡板4間
のパスライン上には、波付け装置8とサブ鏡板4’が設
けられており、偏平加工済の心ワイヤ1’,1’は波付
け装置8たとえばギヤとしてのピンの噛み合いにより波
が連続的に付けられ、ついでサブ鏡板4’で心ストラン
ドが形成され、この状態で鏡板4およびボイス6を通
り、心ワイヤ1,1が中心にありそれを囲むように側ワ
イヤ2が配置され、その状態でフライヤーとクレードル
との相対回転により一括して撚り合わされて本発明スチ
ールゴードAとされる。
【0020】図5(b)は図1のスチールコードの別の
製造ラインの例を示しており、この例では、リール
3’,3’には心用の丸線が巻収されていて、波付け装
置8とリール3’,3’との間のパスライン上に、偏平
化のための圧延ロール9,9が配置されており、したが
って、丸線ワイヤ1”,1”はリール3’から繰り出さ
れると圧延ロール9,9により180度対称位置から圧
縮されて偏平化され、次いで波付け装置8により波10
が形成される。
【0021】次に本発明の具体例を示す。心ワイヤとし
て引張り強度が320kgf/mm2級のワイヤを、側
ワイヤとして引張り強度が320kgf/mm2級のワ
イヤを使用し、図5(a)に示す撚線機により2/7構
造および2/6構造のスチールコードを作成した。心ワ
イヤは2本とも図4に示すように偏平加工とクリンプ加
工を施した。表1に心と側ワイヤの太さ、偏平率、波高
さおよび波ピッチの値と、ゴム浸透性、疲労性を試験し
た結果を心を波付けしないスチールコードと比較して示
す。
【0022】ゴム浸透性は点数制の目視検査によって判
定した。ゴムが完全に浸透している箇所を5点、ゴムが
半分浸透している箇所を2.5点、ゴムが浸透していな
い箇所を0点とし、表側50点、裏側(180度コード
を周した位置)50点において合計点を調べた。これを
100分立で表示することによりコム浸透性を評価し、
80%以上のものを良と判定した。
【0023】疲労性はスチールコードをゴムで被覆した
サンプルを両端チャッキングし、3個のロール間を経由
させた状態で左右に所定長さ動かし、コード切断までの
回数を求める方法で行い、比較例1の試験値を100と
して指数比較している。
【0024】
【表1】
【0025】表1から本発明のスチールコードはゴム浸
透性および疲労性がともに優れていることがわかる。こ
れは心ワイヤが偏平化と波付けとを複合しており、かつ
偏平率が0.60〜0.90の範囲内で、心ワイヤの波
高さが0.01〜0.5mmの範囲内であることによ
る。
【0026】
【発明の効果】以上説明した本発明によれば、簡単な構
造で1工程撚りで製造できるものでありながら、ゴム浸
透性が良好でしかも心抜けを防止できる安価なスチール
コードとすることができるというすぐれた効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)と(b)は本発明によるスチールコード
の一例を異なる位置で切断した断面図である。
【図2】(a)と(b)は本発明によるスチールコード
の他の例を示す断面図である。
【図3】(a)は本発明のスチールコードにおける心ワ
イヤの一例を模式的に示す斜視図、(b)は拡大断面
図、(c)は心ワイヤを撚り合わせたときの状態を示す
斜視図である。
【図4】本発明によるスチールコードを使用したラジア
ルタイヤの一例を示す断面図である。
【図5】(a)と(b)は本発明のスチールコードの製
造法を例示する側面図である。
【符号の説明】
1,1 心ワイヤ 2,2’ 側ワイヤ 10 波

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】2本の心ワイヤの周りにn本(n=4〜
    8)の側ワイヤを配して撚り合わせたスチールコードで
    あって、心ワイヤの少なくとも1本が偏平ワイヤからな
    るとともに短径方向に波を有しており、それら2本の心
    ワイヤが撚り合わされるとともに側ワイヤと略同じ撚り
    ピッチで一括撚りされていることを特徴とするスチール
    コード。
  2. 【請求項2】2本の心ワイヤがともに偏平ワイヤからな
    るとともに短径方向に波を有している請求項1に記載の
    スチールコード。
  3. 【請求項3】請求項1または請求項2に記載のスチール
    コードをゴム成形体内に埋め込んだことを特徴とするゴ
    ム複合体。
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