JP3576706B2 - ゴム物品補強用スチールコード - Google Patents

ゴム物品補強用スチールコード Download PDF

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    • D07B1/0606Reinforcing cords for rubber or plastic articles
    • D07B1/0613Reinforcing cords for rubber or plastic articles the reinforcing cords being characterised by the rope configuration

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は空気入りタイヤや工業用ベルトなどのゴム物品の補強材として用いられるゴム物品補強用スチールコードに関わり、詳しくは耐久性に優れたゴム物品補強用スチールコードに関する。
【0002】
【従来の技術】
ゴム物品補強用スチールコードの分野では、コード内部にゴム等の弾性体が浸入し易い構造とすることによってゴム物品の耐久性を向上させることが提案されており、例えば、スチールフィラメントのn本からなるストランドをm本撚り合わせたm×n構造の複撚りコードのコード内部にゴムを進入させて耐腐食性を改善する試みがなされている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
例えば、特開平2−104785号公報では、各ストランドにおけるスチールフィラメント相互間にそれぞれ間隙を形成させた単撚りオープン構造のストランドを複撚りスルコードが提案されているが、コードが小さな力で伸びやすいためにカレンダー時の作業性に劣り、製品の寸度にも問題があり、さらにコード内部にゴムが進入する加硫時にコードに張力が加わり間隙が狭まりゴムが進入しないという問題があった。
【0004】
また、特開平5−186976号公報では、ストランドのフィラメントに波型を付与した3×4複撚りコードが提案されているが、波形付けによるフィラメントの強度低下や波形付けの工程が増えるので生産性が低下する問題がある。
【0005】
本発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、生産性の低下防止、撚りの安定性、ゴム等の弾性体の浸透性の向上、耐疲労性の向上を図ることのできるゴム物品補強用スチールコードを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、各ストランドを同心に撚り合わせたゴム物品補強用スチールコードにおいて、それぞれのストランドは1本のコアフィラメントと該コアフィラメントの周囲に4本のシースフィラメントを巻き付けた層撚り構造からなり、コアフィラメントとシースフィラメントの直径をそれぞれdc、dsとしたとき、1.56≦ds/dc≦1.75の関係を満足し、かつストランドとコードとの撚り方向を同一とした、ことを特徴としている。
【0007】
請求項1に記載のゴム物品補強用スチールコードの作用を説明する。
【0008】
各ストランドを同心に撚り合わせたコードとする理由は、耐疲労性を改善するためであり、コードの長手方向に沿ってコード断面が部分的に1+3あるいは1+4構造とすると、コードの応力に対する変形が均一でなくなり、耐疲労性が低下する。
【0009】
また、各ストランドのコアを1本のスチールフィラメントとしたのは、3本以上のスチールフィラメントからなるコアでは、コアの中心部に空間が形成され、この空間によって水分が伝播してスチールフィラメントの腐食を生ずるし、2本ではストランド断面が偏平となって撚り構造が不規則となってコード強力利用率が低下する。コアを1本のスチールフィラメントとすることにより、コアの内部にゴムを浸入させる必要はなくなり、コアの表面上にゴムが浸入すれば水分による腐蝕を防止できる。またストランドの断面を円形とすることができるのでコード強力利用率が向上できる。
【0010】
コアフィラメントの周囲に配置するシースフィラメントの本数を4本にしたのは、3本以下では所要のコード強力を得るためにフィラメントの直径を太くする必要があり、耐疲労性が低下するためである。
【0011】
コアフィラメントの直径をdc、シースフィラメントの直径をdsとしてds/dcの比を、シースフィラメントが4本の場合には1.56≦ds/dc≦1.75の範囲にしたのは、この範囲未満ではコードの撚り工程で撚り込み率の相違からコアフィラメントの飛び出しが発生し、この範囲を超えるシースフィラメント間の間隙が不均一となり均一なゴム浸透性が得にくいためである。
【0012】
さらに、ストランドとコードとの撚り方向を同方向とすることにより、コードが局所的に曲げ変形したときに、その部分のスチールフィラメントは相互に線接触するので接触力が緩和される。このことにより、局部的な繰り返し曲げ変形を受けてもフレティングは低減して疲労破壊が低減される。
【0013】
請求項2に記載の発明は、各ストランドを同心に撚り合わせたゴム物品補強用スチールコードにおいて、それぞれのストランドは1本のコアフィラメントと該コアフィラメントの周囲に5本のシースフィラメントを巻き付けた層撚り構造からなり、コアフィラメントとシースフィラメントの直径をそれぞれdc、dsとしたとき、1.00≦ds/dc≦1.10の関係を満足し、かつストランドとコードとの撚り方向を同一とすると共に、ストランドの集束本数を4または5本とした、ことを特徴としている。
【0014】
請求項2に記載のゴム物品補強用スチールコードの作用を説明する。
【0015】
各ストランドを同心に撚り合わせたコードとする理由は、耐疲労性を改善するためであり、コードの長手方向に沿ってコード断面が部分的に1+3あるいは1+4構造とすると、コードの応力に対する変形が均一でなくなり、耐疲労性が低下する。
【0016】
また、各ストランドのコアを1本のスチールフィラメントとしたのは、3本以上のスチールフィラメントからなるコアでは、コアの中心部に空間が形成され、この空間によって水分が伝播してスチールフィラメントの腐食を生ずるし、2本ではストランド断面が偏平となって撚り構造が不規則となってコード強力利用率が低下する。コアを1本のスチールフィラメントとすることにより、コアの内部にゴムを浸入させる必要はなくなり、コアの表面上にゴムが浸入すれば水分による腐蝕を防止できる。またストランドの断面を円形とすることができるのでコード強力利用率が向上できる。
【0017】
コアフィラメントの周囲に配置するシースフィラメントの本数を5本にしたのは、6本以上では、ストランドのシースフィラメント間の間隙を確保するためにコアフィラメントの直径を太くする必要があり、耐疲労性が低下するためである。
【0018】
コアフィラメントの直径をdc、シースフィラメントの直径をdsとしてds/dcの比を、シースフィラメントが5本の場合に1.00≦ds/dc≦1.10の範囲にしたのは、この範囲未満ではコードの撚り工程で撚り込み率の相違からコアフィラメントの飛び出しが発生し、この範囲を超えるシースフィラメント間の間隙が不均一となり均一なゴム浸透性が得にくいためである。
【0019】
また、ストランドとコードとの撚り方向を同方向とすることにより、コードが局所的に曲げ変形したときに、その部分のスチールフィラメントは相互に線接触するので接触力が緩和される。このことにより、局部的な繰り返し曲げ変形を受けてもフレティングは低減して疲労破壊が低減される。
【0020】
スチールコードを構成するストランドの集束本数が2本以下ではコードの断面が偏平になり座屈しやすいために耐疲労性に劣るし、所要のコード強力を得るためにはフィラメントの直径を太くすることが必要になり、耐疲労性に低下を招く。また6本以上では、ストランドを同心円上に配置することが困難となるので、コード内部及びストランドへのゴム浸透性が低下して耐腐蝕性の改善が図れない。
【0021】
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のゴム物品補強用スチールコードにおいて、ゴム物品補強用スチールコードの断面形状において、各ストランドのシースフィラメント間の間隙をコードの中心側では狭く、表面側では広くしたことを特徴とする。
【0022】
請求項3に記載のゴム物品補強用スチールコードの作用を説明する。
【0023】
ストランドとコードとの撚り方向を同方向とすることにより、コードが局所的に曲げ変形したときに、その部分のスチールフィラメントは相互に線接触するので接触力が緩和される。このことにより、局部的な繰り返し曲げ変形を受けてもフレティングは低減して疲労破壊が低減される。
【0024】
【発明の実施の形態】
【0025】
【実施例】
本発明のゴム物品補強用スチールコードの実施例1乃至実施例7を図1〜7及び図11にしたがって説明する。
【0026】
先ず、ゴム物品補強用スチールコードの製造工程を簡単に説明する。
【0027】
炭素含有量が0.70〜0.85重量%であるスチールコード用線材を乾式伸線により所定の直径に縮径した後、パテンティング処理を施し、次いでブラスめっきを施し、湿式伸線によって最終直径を有するスチールフィラメントとなした。
【0028】
撚線は1本のコアフィラメントの周囲に4又は5本のシースフィラメントを巻き付けてストランドを製造した後、このストランドの3乃至5本を同心円上に撚り合わせてゴム物品補強用スチールコードとなした。
【0029】
図1乃至図6には、このようにして製造されたゴム物品補強用スチールコードの実施例の断面が示されており、10〜20はゴム物品補強用スチールコード、24はストランド、26はコアフィラメント、28はシースフィラメントを示している。
【0030】
なお、図1には実施例1に係る3×(1+4)構造のゴム物品補強用スチールコード10の断面が示されており、図2には実施例2に係る4×(1+4)構造のゴム物品補強用スチールコード12の断面が示されており、図3には実施例3に係る5×(1+4)構造のゴム物品補強用スチールコード14の断面が示されており、図4には実施例4に係る×(1+5)構造のゴム物品補強用スチールコード16の断面が示されており、図5には実施例5に係る4×(1+5)構造のゴム物品補強用スチールコード18の断面が示されており、また、図6には実施例6に係る4×(1+4)構造のゴム物品補強用スチールコード22の断面が示されている。
【0031】
なお、ストランド24の撚り方向とコードの撚り方向とは同一方向である。
【0032】
また、実施例7のゴム物品補強用スチールコード22では、各ストランド24のシースフィラメント28間の間隙がコードの中心側では狭く、表面側では広く設定されている。
【0033】
コアフィラメント26のコアフィラメント径、シースフィラメント28のシースフィラメント径、ストランド24のストランドピッチ、ゴム物品補強用スチールコード22のコードピッチは、以下の表1に示す通りである。
【0034】
【表1】
Figure 0003576706
【0035】
これら実施例1〜6の作用、効果は以下の通りである。
【0036】
各ストランド24のコアフィラメント26を1本としたので、コアフィラメント26の表面上にゴムが浸入すれば水分による腐蝕を防止でき、ストランド24の断面を円形とすることができるのでコード強力利用率が向上できる。
【0037】
コアフィラメント26の周囲に配置するシースフィラメント28の本数を4〜5本にしたので、所要のコード強力を得るためにシースフィラメント28の直径を太くしたり、シースフィラメント28間の間隙を確保するためにコアフィラメント26の直径を太くする必要がなくなるため、耐疲労性の低下を防止できる。
【0038】
コアフィラメント26の直径dcとシースフィラメント28の直径dsとの比ds/dcを、シースフィラメント28が4本の場合には1.56≦ds/dc≦1.75の範囲に、シースフィラメント28が5本の場合には1.00≦ds/dc≦1.10の範囲にしたしたので、コアフィラメント26の飛び出しを防止でき、シースフィラメント28間の間隙を均一にできるため均一なゴム浸透性が得られる。
【0039】
ストランド24とコードとの撚り方向を同一としたので、コードが局所的に曲げ変形したときに、その部分のスチールフィラメントは相互に線接触するので接触力が緩和される。このことにより、局部的な繰り返し曲げ変形を受けてもフレティングは低減して疲労破壊が低減される。
【0040】
また、ストランド24の集束本数を3から5本の範囲としたので、コード断面を円形にでき、かつ、ストランド24を同心円上に配置することができるので、耐疲労性を確保し、かつ、コード内部及びストランド24へのゴム浸透性を確保できる。
【0041】
なお、実施例6のゴム物品補強用スチールコード22では、スランド24のコード外側のシースフィラメント28間の間隙が開いているので、ゴム物品に埋設したときの状態ではコード表面側のゴムがコードの繰り返し曲げ変形に対してシースフィラメント28の移動を抑制するので耐疲労性が向上する。
【0042】
(試験例)
本発明の効果を確かめるために、コード強力、コアフィラメントの飛び出し、ストランド間のゴム浸透性、ストランド内へのゴム浸透性、耐疲労性について、実施例1,2,3,5及び比較例1〜3を試作して比較を行った。
【0043】
ここで、比較例1のゴム物品補強用スチールコード30の断面は図7に示す通りであり、比較例2のゴム物品補強用スチールコード32の断面は図8に示す通りであり、比較例3のゴム物品補強用スチールコード34の断面は図9に示す通りである。比較例1〜3の他の諸元は前記表1に示す通りである。
【0044】
なお、図7に示すように、比較例1のゴム物品補強用スチールコード30では、撚り込み率の相違からコアフィラメント26が飛び出す。図8に示すように、比較例2のゴム物品補強用スチールコード32では、シースフィラメント28の間隙が小さくなるため、ゴムの浸透性が悪くなることが分かる。また、図9に示すように、比較例3のゴム物品補強用スチールコード34では、ストランド24を6本としたので、ストランド24を同心円上に配置することができなくなる。
【0045】
以下に比較を行った項目(1)〜(3)を説明する。
(1)コアフィラメントの飛び出し
ゴム物品補強用スチールコード製造後、スチールコードを長手方向に100mにわたって観察し、コアフィラメントの飛び出しの有無を観察記録した。
(2)耐疲労性
ハンター式の回転曲げ疲労試験機を使用して曲げ応力120kgf/mm2 、回転数3000rpm、温度20°C、相対湿度60%の条件でスチールコードが破断するまでの総回転数を記録した。結果は、比較例1を100として指数で表示しており、数値が大きいほど耐疲労性に優れていることを示す。
(3)ゴム浸透性
ストランド間及びストランド内のゴムの浸透性は、ゴムに埋設し加圧加熱加硫したゴム物品補強用スチールコードからコード表面のゴムをはぎ取り、各ストランド単位に撚りを解し各ストランドのコード中心側のゴム量を観察し記録し、ストランド内のゴム量が皆無のときを0%、またゴムに完全に覆われているときを100%としてパーセント表示している。
【0046】
前記表1に示す結果から、本発明の適用された実施例1,2,3,5のゴム物品補強用スチールコードは、ストランド間及びストランド内のゴム浸透性が共に優れており、このことから耐腐蝕性に優れていることは明らかである。
【0047】
また、本発明の適用された実施例1,2,3,5のゴム物品補強用スチールコードは、比較例1〜3に比較して耐疲労性が格段に優れていることが分かる。
【0048】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に記載のゴム物品補強用スチールコードは、各ストランドを同心に撚り合わせ、それぞれのストランドを1本のコアフィラメントとコアフィラメントの周囲に4本のシースフィラメントを巻き付けた層撚り構造とし、コアフィラメントとシースフィラメントの直径をそれぞれdc、dsとしたとき、1.56≦ds/dc≦1.75の関係を満足するように構成したので、生産性の低下防止、撚りの安定性、ゴム等の弾性体の浸透性の向上、耐疲労性の向上を図ることができる、という優れた効果を有する。また、ゴム物品に埋設して加硫したときにゴムがフィラメント間に良く浸透するため、耐蝕性を向上でき錆の発生を抑えてゴム物品の耐久性を向上できる。
【0049】
また、コードを構成するフィラメント数を多くすることができるので、コード強力を大きくでき、コード強力をさほど必要としない場合にはフィラメントの直径を小さくできるので耐疲労性を改善できる。
【0050】
さらに、ストランドとコードとの撚り方向を同一としたので、コードが局所的に曲げ変形したときの接触力を緩和でき、フレティングを低減して疲労破壊を低減できる、という優れた効果を有する。
【0051】
請求項2に記載のゴム物品補強用スチールコードは、各ストランドを同心に撚りわせ、それぞれのストランドを1本のコアフィラメントとコアフィラメントの周囲に5本のシースフィラメントを巻き付けた層撚り構造とし、コアフィラメントとシースフィラメントの直径をそれぞれdc、dsとしたとき、1.00≦ds/dc≦1.10の関係を満足するように構成したので、生産性の低下防止、撚りの安定性、ゴム等の弾性体の浸透性の向上、耐疲労性の向上を図ることができる、という優れた効果を有する。また、ゴム物品に埋設して加硫したときにゴムがフィラメント間に良く浸透するため、錆の発生を抑えてゴム物品の耐久性を向上できる。
【0052】
ストランドとコードとの撚り方向を同一としたので、コードが局所的に曲げ変形したときの接触力を緩和でき、フレティングを低減して疲労破壊を低減できる、という優れた効果を有する。
【0053】
また、ゴム物品補強用スチールコードを構成するストランドの集束本数を4または5本としたので、耐疲労性の低下を防止し、コード内部及びストランドへのゴム浸透性の低下を防止できる、という優れた効果を有する。
【0054】
請求項3に記載のゴム物品補強用スチールコードは、コード断面から見て、各ストランドのシースフィラメント間の間隙をコード中心側で狭く、表面側で広くしたので、コード表面側のゴムとフィラメントとの接着性が良くなり、コードの繰り返し曲げ変形に対してフィラメントの移動を抑制し、耐疲労性を向上できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1に係るゴム物品補強用スチールコードの断面図である。
【図2】実施例2に係るゴム物品補強用スチールコードの断面図である。
【図3】実施例3に係るゴム物品補強用スチールコードの断面図である。
【図4】実施例4に係るゴム物品補強用スチールコードの断面図である。
【図5】実施例5に係るゴム物品補強用スチールコードの断面図である。
【図6】実施例6に係るゴム物品補強用スチールコードの断面図である。
【図7】比較例1に係るゴム物品補強用スチールコードの断面図である。
【図8】比較例2に係るゴム物品補強用スチールコードの断面図である。
【図9】比較例3に係るゴム物品補強用スチールコードの断面図である。
【符号の説明】
10 ゴム物品補強用スチールコード
12 ゴム物品補強用スチールコード
14 ゴム物品補強用スチールコード
16 ゴム物品補強用スチールコード
18 ゴム物品補強用スチールコード
22 ゴム物品補強用スチールコード
24 ストランド
26 コアフィラメント
28 シースフィラメント

Claims (3)

  1. 各ストランドを同心に撚り合わせたゴム物品補強用スチールコードにおいて、
    それぞれのストランドは1本のコアフィラメントと該コアフィラメントの周囲に4本のシースフィラメントを巻き付けた層撚り構造からなり、
    コアフィラメントとシースフィラメントの直径をそれぞれdc、dsとしたとき、
    1.56≦ds/dc≦1.75の関係を満足し、
    かつストランドとコードとの撚り方向を同一とした、ことを特徴とするゴム物品補強用スチールコード。
  2. 各ストランドを同心に撚り合わせたゴム物品補強用スチールコードにおいて、
    それぞれのストランドは1本のコアフィラメントと該コアフィラメントの周囲に5本のシースフィラメントを巻き付けた層撚り構造からなり、
    コアフィラメントとシースフィラメントの直径をそれぞれdc、dsとしたとき、
    1.00≦ds/dc≦1.10の関係を満足し、
    かつストランドとコードとの撚り方向を同一とすると共に、ストランドの集束本数を4または5本とした、
    ことを特徴とするゴム物品補強用スチールコード。
  3. ゴム物品補強用スチールコードの断面形状において、各ストランドのシースフィラメント間の間隙をコードの中心側では狭く、表面側では広くしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のゴム物品補強用スチールコード。
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