JPH06332837A - ディスクアレイ制御装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 この発明の目的は、複数台ある磁気ディスク
装置の一部に不良セクタが存在していても、並列動作が
くずれにくくすることにある。 【構成】 ディスクアレイ制御装置は、複数台の磁気デ
ィスク装置から不良セクタの情報を読み出し（２０
２）、読み出された不良セクタの情報より磁気ディスク
装置のフォーマット管理情報を生成し（２０３）、この
フォーマット管理情報に基づいて複数の磁気ディスク装
置それぞれのフォーマットを並列に実行し、いずれかの
磁気ディスク装置に不良セクタが存在するとき、同一位
置に代替セクタの割当てを行わせる（２０４〜２１
１）。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、コンピュータシステ
ムにおいて、複数台の磁気ディスク装置を並列制御する
ディスクアレイ制御装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来より、コンピュータシステムにあっ
ては、情報記録容量を増大するために、複数台の磁気デ
ィスク装置を並列運転させている。このように複数台の
磁気ディスク装置の並列制御はディスクアレイ制御装置
によって行われる。

【０００３】この種のディスクアレイ制御装置は、一般
にＲＡＩＤ３（A Case of Redundant Arrays of Inexpe
nsive Disks ，Technical Report UCB/CSD 87/391 ，De
cember 1987.）の構造をとっている。この方式では、複
数台の磁気ディスク装置を共に回転同期させながら同時
に動作させ、それぞれの磁気ディスク装置に対して並列
にデータの読み書きを行う。この場合、各磁気ディスク
装置は他の磁気ディスク装置とは独立にフォーマットさ
れ、トラック上に不良セクタが存在する場合には、同ト
ラック上の定められた位置に代替セクタを割当てられて
いる。

【０００４】しかしながら、上記のような従来のディス
クアレイ制御装置では、複数台ある磁気ディスク装置の
不良セクタと代替セクタがそれぞれ個別に割当てられて
いるため、不良セクタが存在すると並列動作がくずれる
という弊害があり、シーケンシャルデータのアクセスを
行う場合においては、データの処理速度を低下させなけ
ればならないという欠点があった。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】以上述べたように、従
来のディスクアレイ制御装置では、複数台ある磁気ディ
スク装置の不良セクタと代替セクタがそれぞれ個別に割
当てられているため、不良セクタが存在すると並列動作
がくずれるという弊害があり、シーケンシャルデータの
アクセスを行う場合においては、データの処理速度を低
下させなければならないという欠点があった。

【０００６】この発明は上記の課題を解決するためにな
されたもので、複数台ある磁気ディスク装置の一部に不
良セクタが存在していても、並列動作がくずれにくいデ
ィスクアレイ制御装置を提供することを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
にこの発明は、複数台の磁気ディスク装置を並列制御す
るディスクアレイ制御装置において、複数台の磁気ディ
スク装置に対して回転同期を指示する回転同期指示手段
と、複数台の磁気ディスク装置から不良セクタの情報を
読み出す不良セクタ情報読み出し手段と、この不良セク
タ情報読み出し手段で読み出された不良セクタの情報よ
り磁気ディスク装置のフォーマット管理情報を生成する
フォーマット管理情報生成手段と、このフォーマット管
理情報生成手段で生成されたフォーマット管理情報に基
づいて複数の磁気ディスク装置それぞれのフォーマット
を並列に実行し、いずれかの磁気ディスク装置に不良セ
クタが存在するとき、同一位置に代替セクタの割当てを
行わせるフォーマット制御手段とを具備することを特徴
とする。

【０００８】

【実施例】以下、図面を参照してこの発明の一実施例を
詳細に説明する。

【０００９】図１はこの発明に係るディスクアレイ制御
装置が適用されるコンピュータシステムの構成を示すも
のである。

【００１０】ここに示すコンピュータシステムは、ディ
スクアレイ制御装置（以下、ＤＡＣと略す）１と、ホス
トシステム２と、磁気ディスク装置（以下、ＨＤＤと略
す）３１，３２，…，３５とで構成される。

【００１１】ホストシステム２及びＤＡＣ１間はホスト
インターフェース１００によって接続される。また、Ｄ
ＡＣ１及び各ＨＤＤ３１，３２，…，３５間はそれぞれ
磁気ディスク装置インターフェース（以下、ＨＤＤＩと
略す）１０１，１０２，…，１０５によって接続され
る。

【００１２】また、ＤＡＣ１は各ＨＤＤ３１，３２，
…，３５に対してそれぞれ回転同期信号１１１，１１
２，…，１１５を送出するようになっている。

【００１３】図２は上記ＤＡＣ１の、この発明に関係す
る部分を示すものである。図２において、１１は主制御
部で、従来のディスクアレイ制御装置と同様なものであ
る。１２はフォーマット制御部で、ホストシステム２か
らフォーマット指示が与えられたとき、本制御部が中心
となってＨＤＤ３１，３２，…，３５のフォーマットの
実行を管理する。主制御部１１及びフォーマット制御部
１２間はバス１３により接続される。

【００１４】上記構成において、以下この発明の特徴と
する処理内容について説明する。

【００１５】図３にホストシステム２からフォーマット
コマンド指示されたときの処理フローを示し、図４に図
３の処理フローを実行したことによる各ＨＤＤ３１，３
２，…，３５のフォーマットの結果を示す。図４におい
て、３０１はＨＤＤ３１のフォーマット結果、３０２は
ＨＤＤ３２のフォーマット結果、３０３はＨＤＤ３３の
フォーマット結果、３０４はＨＤＤ３４のフォーマット
結果、３０５はＨＤＤ３５のフォーマット結果をそれぞ
れ示している。

【００１６】いま、各ＨＤＤ３１，３２，…，３５がＤ
ＡＣ１の回転同期信号１１１，１１２，…，１１５によ
って回転同期がなされている状態にあるとする。ここ
で、ホストシステム２からフォーマット指示を受ける
と、ＤＡＣ１の主制御部１１はフォーマット制御部１２
に各ＨＤＤ３１，３２，…，３５のフォーマットを実行
するように指示する。

【００１７】フォーマット制御部１２は、フォーマット
処理の指示を入力すると（ステップ２０１）、各ＨＤＤ
３１，３２，…，３５から不良セクタ情報の読み出しを
実行する（ステップ２０２）。そして、各ＨＤＤ３１，
３２，…，３５から読み出した不良セクタ情報を編集し
て、各ＨＤＤ３１，３２，…，３５毎のフォーマット管
理情報を生成し（ステップ２０３）、この情報に基づい
て各ＨＤＤ３１，３２，…，３５のフォーマットを開始
する。

【００１８】各ＨＤＤ３１，３２，…，３５に対する以
後のフォーマット処理（ステップ２０４〜２１１）はそ
れぞれ並列して行う。

【００１９】まず、フォーマット対象となるトラック上
の不良セクタの有無を判別する（ステップ２０４）。不
良セクタがあれば（ステップ２０４のＹ）、不良セクタ
をスキップするフォーマット動作を実行し（ステップ２
０６）、不良セクタがなければ（ステップ２０４の
Ｎ）、代替セクタの割当て指示を有無を判別する（ステ
ップ２０５）。

【００２０】この判別により、代替セクタの割当て指示
があれば（ステップ２０５のＹ）、対象となるセクタを
スキップするフォーマット動作を実行し、その後、その
対象となるセクタを代替セクタに割当てる（ステップ２
０７）。また、代替セクタの割当ての指示がなければ
（ステップ２０５のＮ）、普通のフォーマット動作を実
行し、同トラック上の定められた位置に代替セクタを置
く（ステップ２０８）。

【００２１】さらに、最終トラックであるか否かの判別
を行い（ステップ２０９）、最終トラックでなければ
（ステップ２０９のＮ）、次のトラックへ移動してステ
ップ２０４からの処理を実行し、最終トラックであれば
（ステップ２０９のＹ）、フォーマット処理を終了する
（ステップ２１１）。

【００２２】以上の処理フローを実行することにより、
図４に示すように、各ＨＤＤ３１，３２，…，３５のト
ラックは全て同等にフォーマットされる。また、ＨＤＤ
３１のトラックにおいて不良セクタとなっている部分
は、その他のＨＤＤ３２，３３，…，３５では代替セク
タに割当てられる。

【００２３】したがって、上記構成によるディスクアレ
イ制御装置では、複数台ある磁気ディスク装置のうち、
一部の磁気ディスク装置に不良セクタが存在しても、そ
の他の磁気ディスク装置も、その不良セクタの存在する
磁気ディスク装置と同様のフォーマットが行われるた
め、並列動作がくずれにくくなり、シーケンシャルデー
タのアクセス時の処理速度の低下を解消することができ
る。

【００２４】尚、この発明は上記実施例に限定されるも
のではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変
形しても同様に実施可能であることはいうまでもない。

【００２５】

【発明の効果】以上述べたようにこの発明によれば、複
数台ある磁気ディスク装置の一部に不良セクタが存在し
ていても、並列動作がくずれにくいディスクアレイ制御
装置を提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明に係るディスクアレイ制御装置が用い
られるコンピュータシステムの構成を示すブロック図で
ある。

【図２】この発明の一実施例であるディスクアレイ制御
装置の構成を示すブロック図である。

【図３】同実施例のフォーマット処理フローを示すフロ
ーチャートである。

【図４】同実施例において、図３のフォーマット処理フ
ローを実行した場合の各磁気ディスク装置のフォーマッ
ト結果を示す図である。

【符号の説明】 １ ディスクアレイ制御装置（ＤＡＣ） １１ 主制御部 １２ フォーマット制御部 １３ バス １００ ホストインターフェース １０１〜１０５ 磁気ディスク装置インターフェース
（ＨＤＤＩ） １１１〜１１５ 回転同期信号 ２ ホストシステム ３１〜３５ 磁気ディスク装置（ＨＤＤ） ２０１〜２１１ 処理ステップ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数台の磁気ディスク装置を並列制御す
   るディスクアレイ制御装置において、 前記複数台の磁気ディスク装置に対して回転同期を指示
   する回転同期指示手段と、 前記複数台の磁気ディスク装置から不良セクタの情報を
   読み出す不良セクタ情報読み出し手段と、 この手段で読み出された不良セクタの情報より前記磁気
   ディスク装置のフォーマット管理情報を生成するフォー
   マット管理情報生成手段と、 このフォーマット管理情報生成手段で生成された前記フ
   ォーマット管理情報に基づいて前記複数の磁気ディスク
   装置それぞれのフォーマットを並列に実行し、いずれか
   の磁気ディスク装置に不良セクタが存在するとき、同一
   位置に代替セクタの割当てを行わせるフォーマット制御
   手段とを具備することを特徴とするディスクアレイ制御
   装置。
2. 【請求項２】 前記フォーマット制御手段は、前記フォ
   ーマット管理情報から各磁気ディスク装置の同一トラッ
   ク上に不良セクタがあるか否かを判別する第１の判別手
   段と、 この第１の判別手段で不要セクタ有りと判別された磁気
   ディスク装置のトラックに対して不良セクタをスキップ
   してフォーマットを実行する第１のフォーマット手段
   と、 前記第１の判別手段で不良セクタ無しと判別された磁気
   ディスク装置のトラックについて代替セクタの割当て指
   示があるか否かを判別する第２の判別手段と、 この第２の判別手段で代替セクタの割当て指示有りと判
   別された磁気ディスク装置のトラックに対して対象とす
   るセクタをスキップしてフォーマットした後、そのセク
   タに代替セクタを割当てる第２のフォーマット手段と、 前記第２の判別手段で代替セクタの割当て指示無しと判
   別された磁気ディスク装置のトラックに対して所定のフ
   ォーマットを実行する第３のフォーマット手段と、 前記第１乃至第３のフォーマット手段でフォーマットさ
   れたトラックが最終トラックか否かを判別する第３の判
   別手段とを備え、 前記第３の判別手段で最終トラックでないと判別された
   場合には次のトラックのフォーマット制御処理に移行
   し、最終トラックであると判別された場合にはフォーマ
   ット制御処理を終了するようにしたことを特徴とする請
   求項１記載のディスクアレイ制御装置。