JP3341094B2 - 記録媒体読出し装置 - Google Patents

記録媒体読出し装置

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JP3341094B2 JP31072893A JP31072893A JP3341094B2 JP 3341094 B2 JP3341094 B2 JP 3341094B2 JP 31072893 A JP31072893 A JP 31072893A JP 31072893 A JP31072893 A JP 31072893A JP 3341094 B2 JP3341094 B2 JP 3341094B2
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義明 小川
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日本電気エンジニアリング株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は記録媒体読出し装置に関
し、特に互いに同一のデータが記録されている複数の記
録媒体を有する記録媒体読出し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】記録媒体をアクセスする装置にミラーリ
ング技術(2重化)を適用して装置の信頼性を向上させ
ることが従来から行われている。これについて図3を参
照して説明する。
【0003】図3は磁気ディスク装置に2重化技術を適
用した場合における構成を示すブロック図である。図に
おいて、磁気ディスク装置10は、2台の磁気ディスク
ドライブ1及び2と、図示せぬホストコンピュータ等の
上位装置からのデータアクセス要求に応答してこれらド
ライブ1及び2の制御を行うコントローラ部30とを含
んで構成されている。
【0004】磁気ディスクドライブ1,2は、記録媒体
である磁気ディスク102,202と、この磁気ディス
クに対応して設けられ対応するディスクに対してアクセ
スを行うヘッド101,102とを夫々含んで構成され
ている。この従来の磁気ディスクドライブ1及び2に対
するヘッド101及び102のアクセス範囲は同一であ
り、図中の符号100及び200で示されている。すな
わち、ヘッド101及び102は共に、磁気ディスク1
02,202の全範囲(全シリンダ)に対してアクセス
を行うように、コントローラ部30によって制御されて
いた。つまり、この従来の磁気ディスク装置では、2台
の磁気ディスクドライブ1及び2において互いに同一の
アドレスに同一のデータを書込むように制御され、これ
によりデータの冗長性を増加し、装置の信頼性を向上さ
せていたのである。
【0005】また、2台の磁気ディスクドライブ1及び
2におけるデータの読出し時も、磁気ディスク102及
び202の全範囲が読出し対象となり、両ディスクに対
して同時に読出しが行われていた。これにより、一方の
読出し動作にエラーが発生しても、他方の読出し動作が
正常である限り、目的とするデータが正しく得られるこ
とになる。なお、装置の種類によっては、2台の磁気デ
ィスクドライブの一方を現用、他方を予備とし、現用側
のディスクドライブの読出し動作にエラーが発生した場
合にのみ予備側のディスクドライブの読出しを行うもの
もある。
【0006】次に、2台の磁気ディスクドライブに対し
て読出しを行う場合の動作について図4を参照して説明
する。図4は2重化された磁気ディスク装置における読
出し手順を示すフローチャートである。
【0007】図において、上位装置からデータの要求を
受取ったコントローラ部30は(ステップ31)、1台
あるいは2台のドライブに対して読出し要求を発行する
(ステップ32)。
【0008】読出し動作にエラーが発生せず正常にデー
タを受取った場合には、そのデータを上位装置(ホス
ト)へ転送する(ステップ33→34→35→36)。
【0009】読出し動作にエラーが発生したり、データ
受取りの際にエラーが発生した場合は、そのドライブに
対する処理は終了となる(ステップ33→37,ステッ
プ35→37)。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述したように従来の
磁気ディスク装置においては、データ読出し時において
個々のドライブの磁気ディスクの全範囲がアクセス対象
となっており、要求されたデータが存在するアドレスへ
のシーク時間は、最大シーク時間,平均シーク時間共
に、ドライブ単体のシーク時間と同一であり、シーク時
間の短縮化が望まれていた。
【0011】シーク時間を短縮する公知技術としては、
シーク時間を予測して短いと予測されるドライブに対し
て読出しを行う技術が特開平1−173367号公報に
開示されている。また、2台のドライブの回転位相を互
いに異なるものとして回転待ち時間を短縮する技術が特
開平3−214463号公報に開示されている。しかし
ながら、これらの技術は制御が複雑であるという欠点が
ある。
【0012】本発明は上述した従来技術の欠点を解決す
るためになされたものであり、その目的はデータ読出し
時におけるアクセス時間を、簡単な制御で短縮すること
のできる記録媒体読出し装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明による記録媒体読
出し装置は、互いに同一のデータが記録されている第1
〜第N(Nは2以上の整数)の記録媒体と、前記第1〜
第Nの記録媒体に対応して設けられ対応記録媒体に対し
てデータの読出を行う第1〜第Nのヘッドとを有する記
録媒体読出し装置であって、前記第1〜第Nの記録媒体
の各々の読出範囲をN分割しこのN分割された各範囲を
前記第1〜第Nのヘッドに対し他のヘッドの範囲と異な
るように割当てる割当手段を有することを特徴とする。
【0014】
【実施例】次に、本発明の実施例について図面を参照し
て説明する。
【0015】図2は、本発明による記録媒体読出し装置
の一実施例の構成を示すブロック図であり、図3と同等
部分は同一符号により示されている。図2においても、
図3と同様に、磁気ディスク装置に2重化技術を適用し
た場合における構成が示されている。
【0016】図において、本実施例の磁気ディスク装置
が従来のものと異なる点は、読出し時における磁気ディ
スク102及び202のアクセス範囲が互いに異なる点
である。すなわち、磁気ディスク102のアクセス範囲
は符号100で示される部分であり、磁気ディスク20
2のアクセス範囲は符号200で示される部分であり、
両範囲に含まれるシリンダ数は同一であるものとする。
【0017】つまり、互いに同一のデータが記録されて
いる2つの磁気ディスク102及び202と、これら磁
気ディスクに対応して設けられ対応ディスクに対してデ
ータの読出を行う2つのヘッド101及び201とを有
する装置を前提とし、これら磁気ディスクの各々の読出
範囲を予め2分割しこの2分割された各範囲を2つのヘ
ッド101及び201に対し他のヘッドの範囲と異なる
ように割当てるのである。したがって、各ヘッドに割当
てられる読出範囲は、従来の場合より狭い範囲となる。
【0018】そして、図示せぬ上位装置からデータ読出
要求があった場合は、その読出要求にかかる読出範囲が
予め分割された各範囲のどの範囲に含まれるかをコント
ローラ部30において判定し、この判定結果により示さ
れた範囲に割当てられたヘッドがその範囲に対して読出
しを行うようにコントローラ部30が制御するのであ
る。
【0019】これにより、データ読出し動作が連続する
場合には、単体の磁気ディスクドライブのアクセス範囲
の1/2の範囲に対してシーク動作が行われるため、デ
ータ読出し時におけるアクセス時間を短くすることがで
きる。データ書込み動作が行われた直後には全てのヘッ
ドが全て同一のシリンダに位置するため、データ読出し
時におけるアクセス時間は従来の装置と同じである。し
たがって、データ読出し動作が連続する場合に限りアク
セス時間短縮の効果が得られることになる。
【0020】次に、以上の読出し動作について図1を参
照して説明する。図1は本実施例の磁気ディスク装置に
おける読出し手順を示すフローチャートである。
【0021】図において、上位装置からデータの要求を
受取ったコントローラ部30は(ステップ11)、その
要求にかかるデータの記録されている範囲が予め分割さ
れた各範囲のどの範囲に含まれるかを判定する(ステッ
プ12)。そして、その判定結果により示された範囲に
割当てられたヘッドがその範囲に対して読出しを行うよ
うにドライブ1及び2のいずれか一方のみに対して読出
し要求を発行する(ステップ13)。
【0022】読出し動作にエラーが発生せず、正常にデ
ータを受取った場合には、そのデータを上位装置(ホス
ト)へ転送する(ステップ14→15→16→17)。
【0023】一方、読出し動作にエラーが発生したり、
データ受取りの際にエラーが発生した場合は、他方のド
ライブに対して読出し要求を発行する(ステップ1
8)。読出し動作にエラーが発生せず正常にデータを受
取った場合には、そのデータを上位装置へ転送する(ス
テップ19→20→21→17)。
【0024】さらに読出し動作にエラーが発生したり、
データ受取りの際にエラーが発生した場合は、処理は終
了となる(ステップ19→22、ステップ21→2
2)。
【0025】なお、以上は、データ読出し動作に関する
ものであり、データの書込み動作については割当てられ
た範囲にかかわらず2台のドライブに対して同時に同一
データを書込むものであるため、読出し時に一方に異常
が生じた場合においても他方からデータを読出すことが
でき、装置本来の持つデータの冗長性を損なうことはな
いのである。
【0026】以上のように、各記録媒体の読出範囲を分
割しこの分割された各範囲を各ヘッドに対し他のヘッド
の範囲と異なるように割当てることにより、データ読出
し動作が連続する場合には、単体の磁気ディスクドライ
ブのアクセス範囲より狭い1/2の範囲に対してシーク
動作が行われるため、平均シーク時間が1/2となりデ
ータ読出し時におけるアクセス時間を短くできるのであ
る。
【0027】なお、本実施例では各記録媒体に予め割当
てる読出し範囲のシリンダ数が同一である場合について
説明したが、互いに異なる読出し範囲を割当てれば良
く、その場合に限定されるものではない。
【0028】また、本実施例では記録媒体が磁気ディス
クである場合について説明したが、それに限らず光ディ
スクや磁気テープ等である場合について本発明が広く適
用できることは明らかである。
【0029】さらに、本実施例では2重化構成を前提と
して説明したが、それに限らず3重化、4重化等につい
ても、本発明が適用できることは明らかである。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、各磁気デ
ィスクに対するデータ読出し時におけるアクセス範囲を
予め分割して割当てておくという簡単な構成により、デ
ータ読出し動作が連続する場合には、単体の磁気ディス
クドライブのアクセス範囲のより狭い範囲に対してシー
ク動作が行われるため、データ読出し時におけるアクセ
ス時間を短くできるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による記録媒体読出し装置にお
けるデータ読出し手順を示すフローチャートである。
【図2】本発明の実施例による記録媒体読出し装置の構
成を示すブロック図である。
【図3】従来の記録媒体読出し装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図4】従来の記録媒体読出し装置におけるデータ読出
し手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1、2 磁気ディスクドライブ 30 コントローラ部 100、200 アクセス範囲 101、201 ヘッド 102、202 磁気ディスク
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G11B 19/02 G11B 20/10

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 互いに同一のデータが記録されている第
    1〜第N(Nは2以上の整数)の記録媒体と、前記第1
    〜第Nの記録媒体に対応して設けられ対応記録媒体に対
    してデータの読出を行う第1〜第Nのヘッドとを有する
    記録媒体読出し装置であって、前記第1〜第Nの記録媒
    体の各々の読出範囲をN分割しこのN分割された各範囲
    を前記第1〜第Nのヘッドに対し他のヘッドの範囲と異
    なるように割当てる割当手段を有することを特徴とする
    記録媒体読出し装置。
  2. 【請求項2】 前記割当手段は、上位装置からの読出要
    求にかかる読出範囲が前記N分割された各範囲のうちの
    どの範囲に含まれるかを判定する判定手段と、この判定
    結果により示された範囲に割当てられたヘッドが当該範
    囲に対して読出しを行うよう制御する制御手段とを有す
    ることを特徴とする請求項1記載の記録媒体読出し装
    置。
  3. 【請求項3】 前記記録媒体は、磁気ディスクであるこ
    とを特徴とする請求項1又は2記載の記録媒体読出し装
    置。
  4. 【請求項4】 前記Nは2であり、前記第1及び第Nの
    ヘッドに割当てられた範囲のシリンダの数が互いに等し
    いことを特徴とする請求項3記載の記録媒体読出し装
    置。
  5. 【請求項5】 前記第1〜第Nのヘッドのいずれかによ
    る対応記録媒体に対する読出が異常であったとき、該読
    出異常であったヘッドが読出すべきデータを、そのヘッ
    ド以外のヘッドが自ヘッドに対応する記録媒体から読出
    すよう制御する手段を更に有することを特徴とする請求
    項1〜4のいずれかに記載の記録媒体読出し装置。
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US6061194A (en) * 1997-04-15 2000-05-09 Lsi Logic Corporation Device and method for storing and retrieving original and redundant data

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