JPH0633264Y2 - メカニカルシールの密封ケース - Google Patents

メカニカルシールの密封ケース

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JPH0633264Y2
JPH0633264Y2 JP1988011958U JP1195888U JPH0633264Y2 JP H0633264 Y2 JPH0633264 Y2 JP H0633264Y2 JP 1988011958 U JP1988011958 U JP 1988011958U JP 1195888 U JP1195888 U JP 1195888U JP H0633264 Y2 JPH0633264 Y2 JP H0633264Y2
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JP
Japan
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sealant
casing
case
sealing case
sealing
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JP1988011958U
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JPH01116268U (ja
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康孝 岩本
恵一 坂本
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Nippon Pillar Packing Co Ltd
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Nippon Pillar Packing Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案はメカニカルシールの密封ケースのシーラント塗
布面の改良に関する。
(従来の技術) 例えば、自動車用エンジンの冷却水循環ポンプ用メカニ
カルシールは、第6図に示すように、密封ケースAに固
定した静止密封環Bと、回転軸Dに同時回転可能に固定
した回転密封環Eとを有し、前記密封ケースAの外筒部
a1がシーラントFを介してケーシングGに嵌合固定さ
れ、これによって、ケーシングGと密封ケースA間のシ
ール性を確保し、かつ密封ケースAの内筒部a2に外嵌
した環状パッキンPの外周部に介装してあるコイルスプ
リングSによって静止密封環Bを回転密封環E側に押圧
し、両者B,Eの密封端面b,eを摺接させて密封する
ように構成してある。
(考案が解決しようとする課題) ところで、前記従来のメカニカルシールにおいて、密封
ケースAの外筒部a1は、その外周面、つまりシーラン
ト塗布面AFにシーラントFを塗布したのちにケーシン
グGに嵌合固定され、シーラントFによって二次シール
性が確保される。この場合、前記第6図に示すように、
ケーシングGに対する密封ケースAの嵌合方向が矢印x
方向に設定され、そのために外筒部a1の嵌合方向の反
対側端部に、径外方向へ張出すフランジ部A1を形成す
るタイプのメカニカルシールでは、外筒部a1をケーシ
ングGに嵌合する場合に、シーラント塗布面AFに塗布
されているシーラントFがケーシングGの特に入口エッ
ジ部g1によって剥離されたとしても、この剥離された
シーラントFが前記フランジ部A1によって受止められ
ることになるから、所定のシール性を確保できる。
しかし、第7図に示すように、ケーシングGに対する密
封ケースAの嵌合方向が矢印Y方向に設定されている場
合、つまり、嵌合深さが深くなる場合は、シーラント塗
布面AFに塗布されているシーラントFの大部分が入口
エッジ部g1によって剥離され、かつ、嵌合の過程でケ
ーシングGの内面側に移行して付着する。したがって、
シール効果を期待できなくなる問題点が生じる。
本考案は上記のような実情に鑑みてなされたもので、密
封ケースの嵌合方向および嵌合深さにかかわらず、シー
ラントを密封ケースの外筒部の外周面に残留させて所定
のシール性を確保させることができるメカニカルシール
の密封ケースを提供することを目的としている。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案に係るメカニカルシ
ールの密封ケースは、密封ケースに固定される静止密封
環と、回転軸に同時回転可能に固定される回転密封環と
を密封端面で摺接させるとともに、前記密封ケースの外
筒部の外周面にシーラントを塗布して該外筒部をケーシ
ングに対して軸線方向から嵌合し密封ケースをケーシン
グに固定してなるメカニカルシールにおいて、前記密封
ケースの外筒部の外周面に、外筒部のケーシングへの嵌
合方向へ下り勾配に傾斜する傾斜面と、該傾斜面の最深
部から軸線に対し直交させて、もしくは、密封ケースの
嵌合方向の反対側に鋭角を呈するように交叉させて径外
方向に延出される規制面を連続して形成してなる略鋸歯
状断面のシーラント充填用環状溝を設けたものである。
(作用) 本考案によれば、密封ケースの外筒部の外周面にシーラ
ントを塗布すると、そのシーラントの一部がシーラント
充填用環状溝内に充填されることになる。この状態で、
密封ケースの外筒部を軸線方向からケーシングに対して
嵌合させることで、密封ケースをケーシングに固定する
のであるが、その嵌合時において、ケーシングの入口エ
ッジ部によって外筒部の外周面に塗布されているシーラ
ントの大部分は殺ぎ取られるように剥離するものの、略
鋸歯状断面をもつ前記シーラント充填用環状溝内に充填
されているシーラントは該溝内に保持される。また、そ
の溝付近の外周面に塗布されているシーラントは溝内に
圧入されることになり、したがって、前記シーラント充
填用環状溝内には十分な量のシーラントが残留し、これ
が固化することで、密封ケースとケーシングの間に、O
リングを介在させたとほぼ同様なシール機能を確保する
ことが可能である。
(実施例) 以下、本考案の実施例を図面に基いて説明する。
第1図は本考案に係るメカニカルシールの要部を示す半
截断面図であり、図において1は静止密封環で、環状パ
ッキン2を介して密封ケース3における内筒部3Aに回
転不能に外嵌保持されている。即ち、先端嵌合部3aの
円周の少なくとも1箇所に形成した径外方向に突出する
隆起部3a1を静止密封環1の内周に形成した凹部1b
に係合することによって、回転不能に保持している。そ
して、環状パッキン2の外周部にスプリング押え4を介
してコイルスプリング5を介装し、このコイルスプリン
グ5のばね力によって、環状パッキン2を介して回転軸
6に固着された羽根車7と同時回転可能に取付けられて
いる回転密封環8側に静止密封環1を付勢し、密封端面
1a,8a同士を摺接密封させている。
密封ケース3は、第2図に示すように、ケーシング9に
対して、その外筒部3Bを矢印X方向に嵌合することに
よって固定され、外筒部3Bにおける嵌合方向Xの反対
側端部には径外方向に張出すフランジ部3Cを形成して
あり、第1図に示すように、フランジ部3Cがケーシン
グ9の端面に当接する位置まで嵌合される。
前記密封ケース3の外筒部3Bの外周面、つまりシーラ
ント塗布面3Bには、ケーシング9への嵌合方向Xへ下
り勾配に傾斜する傾斜面10aと、該傾斜面10aの最
深部から軸線Cに直交して径外方向に延出する規制面1
0bを連続して形成した略鋸歯状断面のシーラント充填
用環状溝10が軸方向に所定の間隔を有して複数(本実
施例では2つ)形成されている。
前記構成においては、密封ケース3をケーシング9に嵌
合する場合、まず、第2図に示すように、密封ケース3
のシーラント塗布面3Dにシーラント11を塗布する。
これによって、前記シーラント11は各シーラント充填
用環状溝10に充填されることになる。
ついで、密封ケース3を矢印X方向に移動させ、第1図
に示すようにケーシング9内に外筒部3Bを嵌合する。
この場合、シーラント塗布面3Dに塗布されたシーラン
ト11は、ケーシング9の入口エッジ部9aによって大
部分が剥離され、フランジ部3Cと前記入口エッジ部9
aとの間に形成される空間に滞留するとともに、シーラ
ント充填用環状溝10内に充填されているシーラント1
1は前記入口エッジ部9aによって剥離されることなく
該溝10内に保持され、かつ、溝10の近くの外筒部3
B付近の外周面に塗布されているシーラント11は前記
環状溝10内に圧入されるので、該溝10内には十分な
量のシーラント11が残留されることになり、したがっ
て、前記空間に残留のシーラント11と環状溝10内に
残留のシーラント11の両者によって密封ケース3の外
筒部3Bとケーシング9の間が確実にシールされる。
一方、第3図に示すように、ケーシング9に対して密封
ケース3が矢印Y方向へ深く嵌合されるように構成され
たメカニカルシールでは、密封ケース3をケーシング9
に嵌合した場合、シーラント塗布面3Dに塗布されたシ
ーラント11がケーシング9の入口エッジ部9aにより
剥離されるとともに、嵌合深さが深いために、嵌合の過
程でシーラント11がケーシング9の入口9a側内面に
付着するが、各シーラント充填用環状溝10に充填され
たシーラント11およびその付近のシーラント11は、
第4図に示すように残留することになり、この残留シー
ラント11によって密封ケース3とケーシング9間のシ
ール性(二次シール)が確実に確保されることになる。
前記実施例では、シーラント塗布面3Dにケーシング9
への嵌合方向へ下り勾配に傾斜する傾斜面10aと、該
傾斜面10aの最深部から軸線Cに直交して径外方向に
延出する規制面10bを連続して形成した略鋸歯状断面
のシーラント充填用環状溝10を形成した構成で説明し
ているが、規制面10bは軸線Cに直交させて形成する
のみに限定されるものではなく、例えば、第5図に示す
ように、密封ケース3の嵌合方向(XまたはY方向)の
反対側に鋭角を呈して交叉するように最深部から延出し
て形成した構成としてもよい。
また、シーラント充填用環状溝10の数は、2つに限定
されるものではなく、1つまたは3つ以上形成してもよ
い。
(考案の効果) 以上のように、本考案によれば、密封ケースの外筒部の
外周面に、外筒部のケーシングへの嵌合方向へ下り勾配
に傾斜する傾斜面と、該傾斜面の最深部から軸線に対し
直交させて、もしくは、密封ケースの嵌合方向の反対側
に鋭角を呈するように交叉させて径外方向に延出される
規制面を連続して形成してなる略鋸歯状断面のシーラン
ト充填用環状溝を設けた構成としているので、密封ケー
スをケーシングに対して軸線方向から嵌合する際に、密
封ケースの外筒部の外周面がケーシングの入口エッジ部
で擦られて該外周面に塗布されたシーラントが剥離され
ても、前記略鋸歯状断面のシーラント充填用環状溝内に
充填のシーラントは該溝内に保持されたままであり、ま
た、その環状溝付近の外筒部の外周面に塗布されている
シーラントの一部が該溝内に圧入されることになって、
その環状溝内に十分な量のシーラントを残留させること
ができる。したがって、ケーシングに対する密封ケース
の嵌合方向および嵌合深さにかかわらず、シーラントを
密封ケースの外筒部の外周面に十分に残留させて所定の
シール性を確保させることができるという効果を奏す
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例を示す半截断面図、第2図
は密封ケースをケーシングに嵌合する前の状態を示す半
截断面図、第3図は第2実施例で密封ケースをケーシン
グに嵌合する前の状態を示す半截断面図、第4図は第2
実施例の半截断面図、第5図はシーラント充填用環状溝
の変形例を示す拡大断面図、第6図は従来例の半截断面
図、第7図は従来のさらに他の例を示す半截断面図であ
る。 1……静止密封環 1a……密封端面 3……密封ケース 3B……外筒部 3D……シーラント塗布面 6……回転軸 8……回転密封環 8a……密封端面 9……ケーシング 10…シーラント充填用環状溝 10a……傾斜面 10b……規制面 11……シーラント X,Y……嵌合方向

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】密封ケースに固定される静止密封環と、回
    転軸に同時回転可能に固定される回転密封環とを密封端
    面で摺接させるとともに、前記密封ケースの外筒部の外
    周面にシーラントを塗布して該外筒部をケーシングに対
    して軸線方向から嵌合し密封ケースをケーシングに固定
    してなるメカニカルシールにおいて、前記密封ケースの
    外筒部の外周面に、外筒部のケーシングへの嵌合方向へ
    下り勾配に傾斜する傾斜面と、該傾斜面の最深部から軸
    線に対し直交させて、もしくは、密封ケースの嵌合方向
    の反対側に鋭角を呈するように交叉させて径外方向に延
    出される規制面を連続して形成してなる略鋸歯状断面の
    シーラント充填用環状溝を設けたことを特徴とするメカ
    ニカルシールの密封ケース。
JP1988011958U 1988-01-29 1988-01-29 メカニカルシールの密封ケース Expired - Lifetime JPH0633264Y2 (ja)

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JPH01116268U JPH01116268U (ja) 1989-08-04
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59131501U (ja) * 1983-02-23 1984-09-04 株式会社小松製作所 遠心過給機のロ−タ軸接続装置
JPS6024912U (ja) * 1983-07-27 1985-02-20 三井造船株式会社 繊維強化プラスチックと金属との接着継手構造
JPS6289570U (ja) * 1985-11-25 1987-06-08

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