JPH0633241Y2 - 4輪駆動トランスファ装置の潤滑構造 - Google Patents

4輪駆動トランスファ装置の潤滑構造

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JPH0633241Y2
JPH0633241Y2 JP1988139090U JP13909088U JPH0633241Y2 JP H0633241 Y2 JPH0633241 Y2 JP H0633241Y2 JP 1988139090 U JP1988139090 U JP 1988139090U JP 13909088 U JP13909088 U JP 13909088U JP H0633241 Y2 JPH0633241 Y2 JP H0633241Y2
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祐造 下司
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株式会社富士鉄工所
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、スピードメータを潤滑する四輪駆動トランス
ファ装置の潤滑構造に関する。
[従来の技術] 従来の四輪駆動トランスファ装置の潤滑構造としては、
例えば第2図に示すようなものがある。
第2図において、41,42はケーシング、43はケー
シング41,42に回転自在に支持されるメインシャフ
ト、44は遊星歯車機構、45は遊星歯車機構44をロ
ーまたはハイに切換える切換機構である。また、46は
差動回転吸収可能な湿式多板クラッチ機構、47は湿式
多板クラッチ機構46と連結されるドライブスプロケッ
ト、48はドライブスプロケット47にチェーン49を
介して連結されるドリブンスプロケット、50はドリブ
ンスプロケット48を一体形成したフロントドライブシ
ャフトである。
メインシャフト43の回転力は、遊星歯車機構44を介
して切換機構45によりローまたはハイに切換えられ、
湿式多板クラッチ機構46を介してドライブスプロケッ
ト47に伝達され、ドライブスプロケット47からチェ
ーン49およびドリブンスプロケット48を介してフロ
ントドライブシャフト50に伝達される。こうして、回
転力はフロントドライブシャフト50から前輪に伝達さ
れ、4輪駆動の走行状態になる。
ここで、スピードメータギア51に潤滑油(以下、オイ
ルという)を供給するために、メインシャフト43に軸
方向に形成したオイル通路52に連通する油路53を形
成し、さらに、オイルポンプ54とベアリング55との
間の空間56に連通する油孔57を形成していた。オイ
ルは、矢印で示すように、オイルポンプ54から油路5
3、オイル通路52、油孔57を経てベアリング55を
介してスピードメータギア51に供給される。
[考案が解決しようとする課題] しかしながら、このような従来の潤滑構造にあっては、
メインシャフトに油孔を形成するようになっていたた
め、孔加工が必要であるだけではなく、メインシャフト
の軸強度が低下するという問題点があった。
本考案は、このような従来の問題点に鑑みてなされたも
のであって、メインシャフトに油孔を形成せず、オイル
ポンプからリークするオイルを利用することにより、メ
インシャフトの軸強度をアップし、孔加工工程も必要と
しない4輪駆動トランスファ装置の潤滑構造を提供する
ことを目的としている。
[課題を解決するための手段] 前記目的を達成するために、本考案は、ケーシングに回
転自在に支持されるメインシャフトの回転力を湿式多板
クラッチ機構を介してスプロケットからフロントドライ
ブシャフトに伝達する4輪駆動トランスファ装置におい
て、前記ケーシングのベアリングインロー部を前記ケー
シングのオイルポンプインロー部側へ突出させて、オイ
ルポンプインロー部の段部とベアリングインロー部の先
端部との間に軸方向に所定の間隔差を設けてベアリング
インロー部によりオイルポンプの軸方向の位置決めを行
なってオイルポンプハウジング、インナーギア、前記メ
インシャフト、ベアリング、ベアリングインロー部の間
にオイル室を形成するとともに、オイルポンプハウジン
グとインナーギアとの間に微小なスキマを形成し、オイ
ルポンプからリークしたオイルをオイル室、ベアリング
を介してスピードメータに供給するようにしたものであ
る。
[作用] 本考案においては、ケーシングのベアリングインロー部
をケーシングのオイルポンプインロー部側へ突出させ
て、オイルポンプインロー部の段部とベアリングインロ
ー部の先端部との間に軸方向に所定の間隔差を設けてベ
アリングインロー部によりオイルポンプの軸方向の位置
決めを行なってオイルポンプハウジング、インナーギ
ア、メインシャフト、ベアリング、ベアリングインロー
部の間にオイル室を形成するとともに、オイルポンプハ
ウジングとインナーギアとの間に微小なスキマを形成
し、オイルポンプからリークしたオイルをオイル室、ベ
アリングを介してスピードメータに供給する。
したがって、従来のように、メインシャフトに油孔を形
成する必要がないので、メインシャフトの軸強度を高め
ることができ、また、孔加工工程が不要となり、コスト
を低減することができる。
[実施例] 以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図は、本考案の一実施例を示す図である。
まず、構成を説明すると、第1図において、1および2
はケーシングであり、メインシャフト3はこれらのケー
シング1,2にベアリング4,5を介して回転自在に支
持されている。なお、メインシャフト3の内部には各潤
滑部位を潤滑するためのオイル通路6が形成されてい
る。
7は遊星歯車機構であり、遊星歯車機構7は、サンギア
8と、リングギア9と、これらと同じ軸上で回転するキ
ャリア10と、キャリア10に支持されているプラネタ
リギア11、より構成されている。12は遊星歯車機構
7をロー(L)またはハイ(H)に切換える切換機構で
あり、切換機構12は、キャリア10に回転自在に支持
されたハブ13と、キャリア10にスプライン結合され
たドックギア14と、ケーシング15に固定されたクラ
ッチギア16と、これらに噛合するカップリングスリー
ブ17と、カップリングスリーブ17を移動させるフォ
ーク18より構成されている。
19は差動回転吸収可能な湿式多板クラッチ機構であ
り、湿式多板クラッチ機構19は、メインシャフト3に
スプライン結合されたドラム20と、ドラム20の内周
にスプライン結合されたプレート21と、ドライブスプ
ロケット22にスプライン結合したハブ23と、ハブ2
3にスプライン結合されたプレート24と、これらのプ
レート21,24を押圧するピストン25より構成され
ている。
ドライブスプロケット22とドリブンスプロケット26
との間にはチェーン27が架設され、ドリブンスプロケ
ット26はフロントドライブシャフト28に一体形成さ
れている。フロントドライブシャフト28はベアリング
29,30を介してケーシング1,2に回転自在に支持
されている。
31はポンプハウジングであり、ポンプハウジング31
内にはインナーギア32とアウターギア33からなるオ
イルポンプ34が設けられ、オイルポンプ34は前記オ
イル通路6に潤滑用オイルを供給する。
また、ポンプハウジング31に接したカバー35内には
ピストン25を駆動させるためのオイルを導入する導入
通路36が形成され、導入通路36はピストン液室37
に連通している。また、メインシャフト3にはスピード
メータギア(ウォータギア)38が嵌合され、スピード
メータギア38にはドリブンギア39が噛合している。
ここで、2Bはオイルポンプ34を収納するケーシング
2のオイルポンプインロー部、2Aはベアリング5を収
納するケーシング2のベアリングインロー部であり、ベ
アリングインロー部2Aをオイルポンプインロー部2B
の段部側へ突出させて、オイルポンプインロー部2Bと
ベアリングインロー部2Aの先端部との間に、軸方向に
例えば1〜5mmの間隔差(L)を持たせている。そし
て、ベアリングインロー部2Aをオイルポンプハウジン
グ31に当接させて、オイルポンプ34の軸方向の位置
決めを行ない、オイルポンプハウジング31、インナー
ギア32、メインシャフト3、ベアリング5およびベア
リングインロー部2Aとの間にオイル室40を形成して
いる。
一方、オイルポンプハウジング31とインナーギア32
との間には微小なスキマ40Aが形成され、オイルポン
プ30からのオイルはスキマ40Aからリークしてオイ
ル室40に入るようになっている。
次に、作用を説明する。
メインシャフト3の回転によりオイルポンプ34が駆動
されると、オイルポンプ34よりオイルがスキマ40A
からリークしてオイル室40に入る。
オイル室40に入ったオイルは、ベアリング5を通って
スピードメータギア38に供給される。こうして、スピ
ードメータギア38を強制的に潤滑することができる。
従来にあっては、メインシャフト3に油孔を形成してい
たが、本実施例にあっては、油孔を廃止したため、メイ
ンシャフト3の軸強度を高めることができ、また、孔加
工工程が不要となり、コストを低減することができる。
[考案の効果] 以上説明してきたように、本考案によれば、ケーシング
のベアリングインロー部をケーシングのオイルポンプイ
ンロー部側へ突出させて、オイルポンプインロー部の段
部とベアリングインロー部の先端部との間に軸方向に所
定の間隔差を設けてベアリングインロー部によりオイル
ポンプの軸方向の位置決めを行なってオイルポンプハウ
ジング、インナーギア、メインシャフト、ベアリング、
ベアリングインロー部の間にオイル室を形成するととも
に、オイルポンプハウジングとインナーギアとの間に微
小なスキマを形成し、オイルポンプからリークしたオイ
ルをオイル室、ベアリングを介してスピードメータに供
給するようにしたため、メインシャフトに油孔を形成す
る必要がなく、メインシャフトの軸強度を高めることが
でき、また孔加工工程も不要となり、コストを低減する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す断面図、 第2図は従来例を示す断面図である。 図中、 1,2,15:ケーシング、 2A:ベアリングインロー部、 2B:オイルポンプインロー部、 3:メインシャフト、 4,5,29,30:ベアリング、 6:オイル通路、 7:遊星歯車機構、 8:サンギア、 9:リングギア、 10:キャリア、 11:プラネタリギア、 12:切換機構、 13:ハブ、 14:ドックギア、 16:クラッチギア、 17:カップリングスリーブ、 18:フォーク、 19:湿式多板クラッチ機構、 20:ドラム、 21,24:プレート、 22:ドライブスプロケット、 23:ハブ、 25:ピストン、 26:ドリブンスプロケット、 27:チェーン、 28:フロントドライブシャフト、 31:ポンプハウジング、 32:インナーギア、 33:アウターギア、 34:オイルポンプ、 35:カバー 36:導入通路、 37:ピストン液室、 38:スピードメータギア、 39:ドリブンギア、 40:オイル室、 40A:スキマ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ケーシングに回転自在に支持されるメイン
    シャフトの回転力を湿式多板クラッチ機構を介してスプ
    ロケットからフロントドライブシャフトに伝達する4輪
    駆動トランスファ装置において、 前記ケーシングのベアリングインロー部を前記ケーシン
    グのオイルポンプインロー部側へ突出させて、オイルポ
    ンプインロー部の段部とベアリングインロー部の先端部
    との間に軸方向に所定の間隔差を設けてベアリングイン
    ロー部によりオイルポンプの軸方向の位置決めを行なっ
    てオイルポンプハウジング、インナーギア、前記メイン
    シャフト、ベアリング、ベアリングインロー部の間にオ
    イル室を形成するとともに、オイルポンプハウジングと
    インナーギアとの間に微小なスキマを形成し、オイルポ
    ンプからリークしたオイルをオイル室、ベアリングを介
    してスピードメータに供給するようにしたことを特徴と
    する4輪駆動トランスファ装置の潤滑構造。
JP1988139090U 1988-10-25 1988-10-25 4輪駆動トランスファ装置の潤滑構造 Expired - Fee Related JPH0633241Y2 (ja)

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