JPH0633031U - 粉粒体の計量充填装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 設備スペースおよび設備費の増加を最低限に
抑制し、充填能力を向上させる。 【構成】 充填ステーションＳにおいて間欠駆動容器搬
送コンベヤ11の搬送経路と水平給送ローラ12を立体交差
するように配置する。給送ローラ12の上方に粉粒体ホッ
パ13を配置する。コンベヤ11と給送ローラ12の間に充填
シュート14を配置する。コンベヤ11の１ピッチの送り動
作により、送り方向複数の容器Ｃを充填ステーションＳ
に搬入停止する。給送ローラ12の外面に、充填ステーシ
ョンＳに搬入停止された容器Ｃの数に等しい数の計量ポ
ケット33，34をローラ軸方向に間隔をおいて設ける。充
填シュート52，53に、上向きの計量ポケット33，34にそ
れぞれ接続される複数の上向き入口54，56および充填ス
テーションＳに搬入停止された容器Ｃにそれぞれ上方よ
り臨まされた複数の下向き出口55，57を具備させる。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、例えばカップ麺の具のような粉粒体を計量充填する装置に関する 。

【０００２】

【従来の技術】

この種の装置としては、充填ステーションをとおってのびた間欠駆動容器搬送 コンベヤと、充填ステーションに、コンベヤ搬送経路と立体交差するように配置 されている水平給送ローラと、給送ローラの上方に配置されている粉粒体ホッパ と、コンベヤと給送ローラの間に配置されている充填シュートとを備えているも のが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記装置において、充填能力を２倍にしたい場合、コンベヤの送りピッチを２ 倍として、１ピッチの送り動作で２つの容器を同時に搬送することが考えられる 。その場合、給送ローラ、粉粒体ホッパおよび充填シュートを２ユニットずつ設 備する必要があるが、そうすれば、設備スペースおよび設備費が２倍となり、不 経済である。

【０００４】 この考案の目的は、設備スペースおよび設備費の増加を最低限に抑制し、充填 能力を向上させることのできる粉粒体の計量充填装置を提供することにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

この考案による粉粒体の計量充填装置は、充填ステーションをとおってのびた 間欠駆動容器搬送コンベヤと、充填ステーションに、コンベヤ搬送経路と立体交 差するように配置されている水平給送ローラと、給送ローラの上方に配置されて いる粉粒体ホッパと、コンベヤと給送ローラの間に配置されている充填シュート とを備えている、粉粒体の計量充填装置において、コンベヤの１ピッチの送り動 作により、送り方向複数の容器が充填ステーションに搬入停止され、給送ローラ の外面に、充填ステーションに搬入停止された容器の数に等しい数の計量升ポケ ットがローラ軸方向に間隔をおいて設けられ、充填シュートが、下向きの計量升 ポケットにそれぞれ接続される複数の上向き入口および充填ステーションに搬入 停止された容器にそれぞれ上方より臨まされた複数の下向き出口を有しているこ とを特徴とするものである。

【０００６】

【作用】

この考案による粉粒体の計量充填装置では、コンベヤの１ピッチの送り動作に より、送り方向複数の容器が充填ステーションに搬入停止され、給送ローラの外 面に、充填ステーションに搬入停止された容器の数に等しい数の計量升ポケット がローラ軸方向に間隔をおいて設けられ、充填シュートが、下向きの計量升ポケ ットにそれぞれ接続される複数の上向き入口および充填ステーションに搬入停止 された容器にそれぞれ上方より臨まされた複数の下向き出口を有しているから、 コンベヤによって複数の容器が充填ステーションに搬入され、一方、ホッパから 粉粒体が上向き時の複数の計量ポケットに投入され、給送ローラが回転して計量 ポケットが下向きになると、複数の計量ポケット内から粉粒体がそれぞれ複数の 充填シュート入口に投入され、シュート内を落下した粉粒体が充填シュート出口 から排出されて複数の容器に充填される。

【０００７】

【実施例】

この考案の実施例を、図面を参照してつぎに説明する。

【０００８】 以下の説明において、前後とは、コンベヤで容器が運ばれて進む側（図１中矢 印で示す側）を前、これと反対側を後といい、左右とは、後に向かってその左右 の側を左右というものとする。

【０００９】 粉粒体の計量充填装置は、充填ステーションＳをとおって前向きにのびた間欠 駆動容器搬送コンベヤ11と、充填ステーションＳに、コンベヤ搬送経路と立体交 差するように配置され左右方向にのびた水平給送ローラ12と、給送ローラ12の上 方に配置されている粉粒体ホッパ13と、コンベヤ11と給送ローラ12の間に配置さ れている充填シュート14とを備えている。

【００１０】 容器搬送コンベヤ11は、複数列の搬送経路を有するスラットコンベヤであって 、充填ステーションＳで２つずつのスラット21が順次停止させられるように間欠 的に駆動される。スラット21には、容器搬送経路の列数に対応する数の容器保持 孔22がスラット長さ方向に間隔をおいてあけられている。

【００１１】 給送ローラ12は、水平回転軸31と、これにはめ被せられた合成樹脂製ドラム32 とよりなる。ドラム32には、１つずつの容器搬送経路に対し、周方向に１８０度 の間隔をおいて２つずつの左右計量ポケット33，34がドラム軸方向に間隔をおい て設けられている。各ポケット33，34の底にはねじ孔35が設けられている。各ポ ケット33，34内には充填量調節部材36が深さ調節自在に挿入されている。充填量 調節部材36は、ねじ孔35にねじ入れられた内方突出ねじ棒37を有している。

【００１２】 粉粒体ホッパ13は、給送ローラ12の長さにほぼ相当する幅をもつ箱型のもので あって、上端に上向き投入口41を、下端に下向き排出口42をそれぞれ有している 。投入口41には蓋43が被せられている。排出口42の前後縁部には、高さ調節自在 な前後の合成樹脂製スクレーパ44，45がそれぞれ先端部を給送ローラ12外周面に それぞれ当接させるように取付けられている。また、ホッパ13内の下部にはブロ ッキング防止用攪拌棒46が備えられている。

【００１３】 充填シュート14は、給送ローラ12の前下半部を被覆しかつ給送ローラ12の長さ にほぼ相当する幅をもつ上部シュート本体51と、シュート本体51の下部に連なり かつ１つの容器搬送経路に対し一対ずつ備えられた複数対の左右分岐シュート52 ，53とよりなる。左側の分岐シュート52の入口54は、対応する２つずつの計量ポ ケット33，34の左側の計量ポケット33に接続され、その出口55は、各容器搬送経 路列の２つの容器Ｃの後側の容器Ｃに上方より臨まされている。一方、右側の分 岐シュート53の入口56は、対応する２つずつの計量ポケット33，34の右側の計量 ポケット34に接続され、その出口57は、各容器搬送経路列の２つの容器Ｃの前側 の容器Ｃに上方より臨まされている。

【００１４】 ホッパ13には図示しない粉粒体が収容されている。給送ローラ12は、図１中矢 印で示すように時計方向に１８０度ずつ間欠的に回転駆動される。上向きになっ た計量ポケット33，34がホッパ13の排出口42を通過する間に、計量ポケット33， 34にはホッパ13から粉粒体がそれぞれ投入される。上向きの計量ポケット33，34 が下向きになるまでに、充填ステーションＳには各容器搬送経路の列毎に２つず つの容器Ｃが搬入停止させられている。計量ポケット33，34が下向きになると、 計量ポケット33，34内の粉粒体は排出されて分岐シュート52，53の入口53，54に 投入される。分岐シュート52，53内をそれぞれ別々に落下した粉粒体はその下方 で待機させられていた容器Ｃに投入充填される。

【００１５】

【考案の効果】

この考案によれば、コンベヤによって複数の容器が充填ステーションに搬入さ れ、一方、ホッパから粉粒体が上向き時の複数の計量ポケットに投入され、給送 ローラが回転して計量ポケットが下向きになると、複数の計量ポケット内から粉 粒体がそれぞれ複数の充填シュート入口に投入され、シュート内を落下した粉粒 体が充填シュート出口から排出されて複数の容器に充填されるから、給送ローラ 、粉粒体ホッパおよび充填シュートを２ユニットずつ設備する必要がなく、計量 ポケットと、分岐シュートの入口および出口の数を増やすだけで、充填能力を向 上させることができ、設備スペースおよび設備費の増加を最低限に抑制すること ができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案による装置の破砕断面を含む斜視図で
ある。

【図２】同装置の垂直縦断面図である。

【符号の説明】

11 容器搬送コンベヤ 12 給送ローラ 13 粉粒体ホッパ 14 充填シュート 33 計量ポケット 34 計量ポケット 52 分岐シュート 53 分岐シュート 54 入口 55 出口 56 入口 57 出口 Ｓ 充填ステーション Ｃ 容器

フロントページの続き (72)考案者 三木 隆雄 徳島県板野郡北島町太郎八須字西の川10番 地の１ 四国化工機株式会社内 (72)考案者 浜田 久範 徳島県板野郡北島町太郎八須字西の川10番 地の１ 四国化工機株式会社内

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 充填ステーションＳをとおってのびた間
   欠駆動容器搬送コンベヤ11と、充填ステーションＳに、
   コンベヤ搬送経路と立体交差するように配置されている
   水平給送ローラ12と、給送ローラ12の上方に配置されて
   いる粉粒体ホッパ13と、コンベヤ11と給送ローラ12の間
   に配置されている充填シュート14とを備えている、粉粒
   体の計量充填装置において、 コンベヤ11の１ピッチの送り動作により、送り方向複数
   の容器Ｃが充填ステーションＳに搬入停止され、給送ロ
   ーラ12の外面に、充填ステーションＳに搬入停止された
   容器Ｃの数に等しい数の計量ポケット33，34がローラ軸
   方向に間隔をおいて設けられ、充填シュート52，53が、
   上向きの計量ポケット33，34にそれぞれ接続される複数
   の上向き入口54，56および充填ステーションＳに搬入停
   止された容器Ｃにそれぞれ上方より臨まされた複数の下
   向き出口55，57を有していることを特徴とする、粉粒体
   の計量充填装置。