JPH06330296A - スパッタ用ターゲット - Google Patents

スパッタ用ターゲット

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JPH06330296A
JPH06330296A JP11745793A JP11745793A JPH06330296A JP H06330296 A JPH06330296 A JP H06330296A JP 11745793 A JP11745793 A JP 11745793A JP 11745793 A JP11745793 A JP 11745793A JP H06330296 A JPH06330296 A JP H06330296A
Authority
JP
Japan
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target
sputtering
golden
weight
color
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP11745793A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeo Hinoura
竹雄 樋之浦
Morio Iwasaki
守雄 岩崎
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IWASAKI MEKKI KK
Original Assignee
IWASAKI MEKKI KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 金属アレルギーを引き起こさず、しかも優れ
た金色の色調と耐摩耗性とを有する金色装飾品を製造す
るための、スパッタ用ターゲットを得る。 【構成】 スパッタ用ターゲットが、Au90〜99重
量%、Pd0.2〜2.0重量%、およびFe0.8〜
8.0重量%からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、金色加飾するためのス
パッタ用ターゲット、およびこれを用いて製造された腕
時計ケース、腕時計バンド、装身具などの金色装飾品に
関する。
【0002】
【従来の技術】腕時計ケース、腕時計バンド、装身具な
どの金色装飾品を製造するに際して、ステンレス鋼製な
どの基材上にスパッタによって金色の被膜を形成するこ
とが行われている。このようなスパッタによる金色装飾
品の製造にあたっては、従来、スパッタ用ターゲットと
して、Au97.5重量%、Ni2.0重量%、In
0.5重量%からなる合金が用いられている。この合金
は、NiがAuとの相容性がよく、かつ金色被膜の硬度
を高める効果があるので、ターゲット材として多用され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが近時、金属ア
レルギー防止の観点から、人体に接触する可能性のある
装飾品などには、Ni、Co、Crなどが含まれていな
いことが必要とされるようになってきた。したがって、
上記のターゲットを用いて製造された装飾品は早晩販売
できないことになる。一方、従来から、金色でかつ硬質
な被膜として窒化チタンが知られている。しかし、この
被膜は金色といっても暗緑金色であって、純金色とは色
調に大差があり、高級感がないので好んで用いられるも
のではない。本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたものであり、その目的は、Ni、Co、Crなど、
金属アレルギーを引き起こす元素を含まずに、色調が純
金色に近似し、かつ硬くて耐摩耗性に優れた被膜を形成
し得るスパッタ用ターゲット、およびそれを用いて製造
した金色装飾品を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記の課題は、請求項1
において、Au90〜99重量%、Pd0.2〜2.0
重量%、およびFe0.8〜8.0重量%からなる、金
色加飾のためのスパッタ用ターゲットを提供することに
よって解決できる。特にこのスパッタ用ターゲットは、
Au98重量%、Pd0.5重量%、およびFe1.5
重量%からなるものであることが好ましい。また、上記
の課題は、請求項2において、請求項1記載のスパッタ
用ターゲットを用いてスパッタした金色装飾品を提供す
ることによって解決できる。
【0005】請求項1のスパッタ用ターゲットは、Au
90〜99重量%、Pd0.2〜2.0重量%、および
Fe0.8〜8.0重量%からなるものである。この元
素の組合せとその配合割合の範囲は、アレルギーが報告
されていない、かつ入手の容易な各種元素を組合せてタ
ーゲットを試作し、このときの各元素の相互溶解性、ま
た、得られたターゲットを用いてスパッタしたときの基
材に対する密着性、被膜の色調、硬さ、などを試験し
て、実験的に決定されたものである。特に、Au98重
量%、Pd0.5重量%、およびFe1.5重量%の配
合割合のときに、最適のスパッタ用ターゲットが得られ
る。
【0006】上記の元素の組合せにおいて、Auが90
重量%未満であると、金色発色せず白色系となって好ま
しくない。Pdは、0.2重量%未満であると緑系金色
となり、2.0重量%を越えると赤味系金色となる。ま
たFeは、0.8重量%未満であると黒く暗色となり、
8.0重量%を越えると緑色系となって好ましくない。
【0007】請求項1のスパッタ用ターゲットは、上記
重量割合の各元素をルツボなどで均一に溶解し、得られ
たインゴットから成形することによって容易に製造する
ことができる。得られたスパッタ用ターゲットは、通常
のスパッタ装置の所定位置に装着し、加飾されるステン
レス鋼製などの基材に対して、適当な条件でスパッタを
行うと、基材上に金色の被膜が形成され、請求項2の金
色装飾品が得られる。
【0008】
【実施例】次に、本発明の実施例を示す。 (実施例1)Au98重量%、Pd0.5重量%、およ
びFe1.5重量%の混合物をルツボ中で1100℃に
加熱溶融し、均一に溶解させてインゴットを得た。この
インゴットを用いて実施例1のスパッタ用ターゲットを
作製した。
【0009】(実施例2)高周波スパッタ装置を用い、
そのターゲット電極に実施例1のスパッタ用ターゲット
を装着し、またホルダーにはステンレス鋼製の腕時計ケ
ース基材を設置した。このスパッタ装置を5×10-7
orrに減圧し、Arガスと少量の酸素を導入して10
-3Torrに調整し、700Vの高周波電圧を印加して
スパッタを行い、腕時計ケース基材上に0.5μmの被
膜を形成させ、金色の腕時計ケースを得た。この被膜は
22k金メッキと同等の色調を有し、基材とよく密着
し、硬度が高く、耐摩耗性に優れていた。
【0010】上記の結果から、実施例1で得られたスパ
ッタ用ターゲットを用い、実施例2の方法でスパッタし
て得られた金色装飾品は、Ni、Co、Crなどを含ま
ず、優れた金色の色調と耐摩耗性と耐久性とを有してい
ることがわかる。
【0011】
【発明の効果】請求項1記載のスパッタ用ターゲット
は、Au90〜99重量%、Pd0.2なみ2.0重量
%、およびFe0.8なみ8.0重量%からなるもので
あるので、Ni、Co、Crなどの金属アレルギーを引
き起こす元素を含まず、したがって人体に接触する可能
性のある装飾品の金色加飾のために使用することができ
る。請求項2の金色装飾品は、請求項1記載のスパッタ
用ターゲットを用いてスパッタして得られたものである
ので、優れた金色の色調と耐摩耗性と耐久性とを有し、
しかも人体に、Ni、Co、Crなどによる金属アレル
ギーを引き起こすことがない。したがってこの金色装飾
品は、腕時計ケース、腕時計バンド、ブレスレット、指
輪、イヤリングなど各種装身具、筆記具などの文具類、
スポーツ用具部材、家具調度などの金具、その他の装飾
品などとしてきわめて有用である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 Au90〜99重量%、Pd0.2〜
    2.0重量%、およびFe0.8〜8.0重量%からな
    る、金色加飾のためのスパッタ用ターゲット。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のスパッタ用ターゲットを
    用いてスパッタした金色装飾品。
JP11745793A 1993-05-19 1993-05-19 スパッタ用ターゲット Withdrawn JPH06330296A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103938174A (zh) * 2014-05-14 2014-07-23 沈阳东创贵金属材料有限公司 一种用于真空磁控溅射粉红色金靶材及其制备方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN103938174A (zh) * 2014-05-14 2014-07-23 沈阳东创贵金属材料有限公司 一种用于真空磁控溅射粉红色金靶材及其制备方法
CN103938174B (zh) * 2014-05-14 2016-04-13 沈阳东创贵金属材料有限公司 一种用于真空磁控溅射粉红色金靶材及其制备方法

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