JPH0774428B2 - 外装品 - Google Patents
外装品Info
- Publication number
- JPH0774428B2 JPH0774428B2 JP1171456A JP17145689A JPH0774428B2 JP H0774428 B2 JPH0774428 B2 JP H0774428B2 JP 1171456 A JP1171456 A JP 1171456A JP 17145689 A JP17145689 A JP 17145689A JP H0774428 B2 JPH0774428 B2 JP H0774428B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- underlayer
- exterior
- titanium
- oxides
- film
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Physical Vapour Deposition (AREA)
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、時計、メガネ、ネックレス、タイピン等の装
身具、及び、筆記具、ハンドバッグの止め金具、ハサ
ミ、ナイフ、洋食器等の日用品、釣具、ゴルフ等の娯
楽、スポーツ用品の外装品に関するものである。
身具、及び、筆記具、ハンドバッグの止め金具、ハサ
ミ、ナイフ、洋食器等の日用品、釣具、ゴルフ等の娯
楽、スポーツ用品の外装品に関するものである。
(従来の技術) 従来、外装品は装飾的価値を高める目的で、陽極酸化や
塗装による着色方法が用いられていた。
塗装による着色方法が用いられていた。
(発明が解決しようとする課題) しかし陽極酸化や塗装による被膜は、耐摩耗性に劣り、
長時間の使用に耐えられないという問題があった。本発
明の目的はこの問題を解決し、装飾性に富んだ外装品を
提供することにある。
長時間の使用に耐えられないという問題があった。本発
明の目的はこの問題を解決し、装飾性に富んだ外装品を
提供することにある。
(課題を解決するための手段) 上記問題点を解決するために、本発明は母材上に炭化チ
タン、窒化チタン、酸化チタン、又は窒化ジルコニウム
を主成分とする被膜を形成し、次いでその上に透明又は
半透明被膜を薄く形成することにより、下地層の色の波
長を選択的に反射し、下地層の色をより鮮明にした被膜
であり、耐摩耗性に優れ、長時間の使用に耐えるもので
ある。ここで、上層膜が0.001μ〜0.1μ以外の範囲で
は、充分な発色が得られない、又下地層のa*又はb*
の値が−50〜50以外の範囲では、色が濃すぎて不適当で
ある。又第3請求項以外の物質では硬さが不十分であ
る。
タン、窒化チタン、酸化チタン、又は窒化ジルコニウム
を主成分とする被膜を形成し、次いでその上に透明又は
半透明被膜を薄く形成することにより、下地層の色の波
長を選択的に反射し、下地層の色をより鮮明にした被膜
であり、耐摩耗性に優れ、長時間の使用に耐えるもので
ある。ここで、上層膜が0.001μ〜0.1μ以外の範囲で
は、充分な発色が得られない、又下地層のa*又はb*
の値が−50〜50以外の範囲では、色が濃すぎて不適当で
ある。又第3請求項以外の物質では硬さが不十分であ
る。
(作用) 上記のように構成された外装品は、色調も鮮明で被膜も
硬く、耐摩耗性も優れた特性を持たせることができる。
硬く、耐摩耗性も優れた特性を持たせることができる。
(実施例1) 超硬合金製の腕時計ケースを、スパッタ装置にセット
し、10-5Torrまで排気した後、Arガスを10-2Torrまで入
れ、Tiターゲットに−800V印加し、窒素ガス800SCCM、
アセチレンガス100SCCM導入し、炭窒化チタンを約1μ
形成した。続いて、アセチレンガス及び窒素ガスを遮断
し、酸素ガスを900SCCM導入し、酸化チタンを約0.03μ
形成したところCIE表示系によるL*a*b*がそれぞ
れ30.5,20.3,13.4,の赤色被膜が得られた。この被膜の
ビッカース硬度は25g荷重で、1800であった。又同条件
で作成した下地層のL*a*b*はそれぞれ48.7,8.5,
7.3であった。
し、10-5Torrまで排気した後、Arガスを10-2Torrまで入
れ、Tiターゲットに−800V印加し、窒素ガス800SCCM、
アセチレンガス100SCCM導入し、炭窒化チタンを約1μ
形成した。続いて、アセチレンガス及び窒素ガスを遮断
し、酸素ガスを900SCCM導入し、酸化チタンを約0.03μ
形成したところCIE表示系によるL*a*b*がそれぞ
れ30.5,20.3,13.4,の赤色被膜が得られた。この被膜の
ビッカース硬度は25g荷重で、1800であった。又同条件
で作成した下地層のL*a*b*はそれぞれ48.7,8.5,
7.3であった。
(実施例2) セラミック製腕時計ケースをアークイオンプレーティン
グ装置にセットし、ヒーターで300℃まで加熱した後、Z
rターゲットから250Aの放電によりZrを蒸発イオン化さ
せ、窒素ガス600SCCM導入し、ZrN被膜を約1μ形成した
後、窒素ガスを遮断し、酸素ガスを700SCCM導入し、別
に用意してあるTiターゲットに切り替えて、150Aの放電
により酸化チタン被膜約0.02μ形成したところ、CIE表
示系によるL*a*b*がそれぞれ67.5,1.3 28.5,の
金色被膜が得られた。この被膜のビッカース硬度は25g
荷重で1300であった。又同条件で作成した下地層のL*
a*b*はそれぞれ72.5,−1.4,13.0,であった。
グ装置にセットし、ヒーターで300℃まで加熱した後、Z
rターゲットから250Aの放電によりZrを蒸発イオン化さ
せ、窒素ガス600SCCM導入し、ZrN被膜を約1μ形成した
後、窒素ガスを遮断し、酸素ガスを700SCCM導入し、別
に用意してあるTiターゲットに切り替えて、150Aの放電
により酸化チタン被膜約0.02μ形成したところ、CIE表
示系によるL*a*b*がそれぞれ67.5,1.3 28.5,の
金色被膜が得られた。この被膜のビッカース硬度は25g
荷重で1300であった。又同条件で作成した下地層のL*
a*b*はそれぞれ72.5,−1.4,13.0,であった。
(実施例3) ステンレス製腕時計バンドをイオンプレーテイング装置
にセットし、Crを重量比で5%混ぜたTiを電子ビームで
蒸発させ、イオン化電極に40V印加しTiおよびCrをイオ
ン化し、酸素ガス800SCCM導入して、酸化チタンと酸化
クロム混合膜を約1μ形成した後、酸素ガスを遮断し、
蒸発源を抵抗加熱に切り替えてMgF2を約0.02μ形成した
ところ、CIE表示系によるL*a*b*がそれぞれ30.2,
−20.6,−2.3の緑色被膜が得られた。この被膜のビッカ
ース硬度は25g荷重で700であった。又同条件で作成した
下地層のL*a*b*はそれぞれ25.4,−6.8,0.5であつ
た。
にセットし、Crを重量比で5%混ぜたTiを電子ビームで
蒸発させ、イオン化電極に40V印加しTiおよびCrをイオ
ン化し、酸素ガス800SCCM導入して、酸化チタンと酸化
クロム混合膜を約1μ形成した後、酸素ガスを遮断し、
蒸発源を抵抗加熱に切り替えてMgF2を約0.02μ形成した
ところ、CIE表示系によるL*a*b*がそれぞれ30.2,
−20.6,−2.3の緑色被膜が得られた。この被膜のビッカ
ース硬度は25g荷重で700であった。又同条件で作成した
下地層のL*a*b*はそれぞれ25.4,−6.8,0.5であつ
た。
(発明の効果) 以上述べたように、本発明によれば従来技術では得られ
なかった外装品が容易に提供できるのである。
なかった外装品が容易に提供できるのである。
図面は本発明実施例1の被膜の断面図である。 1は母材 2は炭窒化チタン層 3は酸化チタン層
Claims (3)
- 【請求項1】金属、ガラス、セラミック、又は超硬合金
母材上に、炭化チタン、窒化チタン、酸化チタン又は窒
化ジルコニウムを主成分とする下地層を形成し、上層に
0.001μ〜0.1μの厚さの透明又は半透明の硬質被膜を形
成し、下地層の色を鮮明にしたことを特徴とする外装
品。 - 【請求項2】下地層のCIE(国際照明委員会)1976L*a
*b*表示系によるa*又はb*の値が、−50〜50の範
囲であることを特徴とする第1請求項記載の外装品。 - 【請求項3】上層の被膜が、Al,Si,Ti,V,Cr,Zr,Nb,Hf,T
aの各々酸化物、窒化物、炭化物,Ce,Mg,Li,Ca La,Ndの
フッ化物,Ca,Mg,Sn,Be,La,Ndの酸化物,及びダイヤモン
ド膜のうちの一つ又は二つ以上から成ることを特徴とす
る第1請求項記載の外装品。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1171456A JPH0774428B2 (ja) | 1989-07-03 | 1989-07-03 | 外装品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1171456A JPH0774428B2 (ja) | 1989-07-03 | 1989-07-03 | 外装品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0336260A JPH0336260A (ja) | 1991-02-15 |
JPH0774428B2 true JPH0774428B2 (ja) | 1995-08-09 |
Family
ID=15923443
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1171456A Expired - Lifetime JPH0774428B2 (ja) | 1989-07-03 | 1989-07-03 | 外装品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0774428B2 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6004684A (en) * | 1997-04-30 | 1999-12-21 | Masco Corporation | Article having a protective and decorative multilayer coating |
US6106958A (en) * | 1997-04-30 | 2000-08-22 | Masco Corporation | Article having a coating |
JP4888934B2 (ja) * | 2005-02-28 | 2012-02-29 | 財団法人電力中央研究所 | ロール装置 |
JP2007254851A (ja) * | 2006-03-24 | 2007-10-04 | Citizen Tohoku Kk | 金属酸化物被膜及び金属酸化物被膜被覆部材 |
DE102011107787A1 (de) * | 2011-07-15 | 2013-01-17 | Oerlikon Trading Ag, Trübbach | Verfahren zur Verbesserung der Verschleissbeständigkeit von eingefärbten chirurgischen Instrumenten |
JP2013194297A (ja) * | 2012-03-21 | 2013-09-30 | Seiko Instruments Inc | 装飾部品、時計部品、時計、及び装飾部品の製造方法 |
JP6057732B2 (ja) * | 2013-01-17 | 2017-01-11 | セイコーインスツル株式会社 | 装飾構造体、回転錘および時計 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63307253A (ja) * | 1987-06-05 | 1988-12-14 | Nippon Steel Corp | 装飾性模様ステンレス鋼板 |
-
1989
- 1989-07-03 JP JP1171456A patent/JPH0774428B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0336260A (ja) | 1991-02-15 |
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