JPH0625772A - 装飾用金合金の製造方法 - Google Patents

装飾用金合金の製造方法

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JPH0625772A
JPH0625772A JP20437692A JP20437692A JPH0625772A JP H0625772 A JPH0625772 A JP H0625772A JP 20437692 A JP20437692 A JP 20437692A JP 20437692 A JP20437692 A JP 20437692A JP H0625772 A JPH0625772 A JP H0625772A
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JP
Japan
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gold
alloy
hardness
pure gold
pure
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JP20437692A
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English (en)
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Masahiro Yamazoe
雅裕 山添
Hitoshi Hori
仁 堀
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Abstract

(57)【要約】 【目的】装飾品材料として、純金の品位を保ちながらキ
ズのつきにくい硬度を確保すると共に切削性も良好にす
ること。 【構成】高純度純金に、金と合金を構成し得る金属を 1
種類のみ或いは複数種類の合計で 0.1〜 0.3重量%の割
合で投入し溶融して金合金を形成し、このようにして形
成した合金は、金属の輝きにおいて純金の品位を保ちな
がらキズのつきにくい硬度を十分に確保できると共に切
削性も良好にすることができるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は装飾用金合金の製造方
法に係り、指輪、ネックレス、ブレスレット、ブロー
チ、ネクタイピン、カフスボタン、時計枠、時計バン
ド、ライター、筆記用具、眼鏡枠、イヤリング等の装飾
品材料として、純金の品位を保ちながらキズのつきにく
い硬度を確保すると共に切削性の良好な装飾用金合金の
製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、指輪、ネックレス、ブレスレッ
ト、ブローチ、ネクタイピン、カフスボタン、時計枠、
時計バンド、ライター、筆記用具、眼鏡枠、イヤリング
等の装飾品材料として金を用いた場合には、キズがつき
にくく、又、変形もしにくいものとして、18金(金含
有75重量%)を多用しているのが一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この種の装
飾品を身につける人の中には、18金ではあきたらず品
位の高い純金製のものを希望する人が非常に多くなって
きている。
【0004】しかし、純金製の装飾品は、加工性には優
れているが、機械的強度、特に、硬度が低いため、切削
性が悪く光沢がでにくくなってしまうと共に加工中にす
りキズ、押しキズがつきやすく、又、完成品にあって
も、使用の際にすりキズがつきやすく、その他にも全体
的に軟質なので変形してしまったり、使用中に掴持させ
ている宝石等が脱落してしまったりするという問題点が
あった。
【0005】そこで、この発明は、上述した問題点等に
鑑み、装飾品材料として、純金の品位を保ちながらキズ
のつきにくい硬度を確保すると共に切削性の良好な装飾
用金合金の製造方法の提供を課題として創出されたもの
である。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、高純度純金
に、金と合金を構成し得る金属を 1種類のみ或いは複数
種類の合計で 0.1〜 0.3重量%の割合で投入し溶融して
金合金を形成することにより上述した課題を解決するも
のである。
【0007】又、その時に、金と合金を構成し得る金属
として、アルミニウム 1種類のみを用いたことにより上
述した課題を解決するものである。
【0008】
【作用】この発明に係る装飾用金合金の製造方法は、高
純度純金に、混入他金属の割合が純金とされ得る範囲と
しての 0.1〜 0.3重量%の割合で金と合金を構成し得る
金属を投入し溶融して金合金を形成する。
【0009】そうすると、その合金を構成し得る金属と
金との合金は、高純度ではなくなるが一応純金と見なさ
れ、その外観も純金と見なし得る品位のある輝きを呈し
ているが、その硬度にあっては、その合金を構成し得る
金属と金とが固溶体を作ることになり増加する。
【0010】その結果、純金特有の光沢に影響を与え
ず、キズのつきにくい硬度が確保されると共に切削性も
良好となるものである。
【0011】
【実施例】以下、この発明の実施例を次に説明する。
【0012】
【表1】 表1に示すように、高純度の純金(金含有ほぼ 100重量
%)を従来例(試料No.4)とし、実施例は、金と合金を
構成し得る金属としてアルミニウム 1種類のみを用いた
場合を示し、No.1の試料を、金(Au)99.9重量%,ア
ルミニウム(Al) 0.1重量%、No.2の試料を、金(A
u)99.8重量%,アルミニウム(Al) 0.2重量%、N
o.3の試料を、金(Au)99.7重量%,アルミニウム
(Al) 0.3重量%のそれぞれの割合として投入し溶融
して金合金を形成したものである。このときの溶融温度
は、金の溶融温度が1063℃、アルミニウムの溶融温度が
660.2℃であるから、両者を溶融するとなれば、少なく
とも1063℃以上とするものである。
【0013】このようにして金合金を形成すると、No.
1、No.2、No.3の各試料の金属光沢は、純金特有の品位
のある光沢を有しており、これは、前記金と合金を構成
し得る金属としてのアルミニウムを 0.1〜 0.3重量%の
割合で投入しても純金そのものの光沢には影響を及ぼす
ことはないことになる。
【0014】ところが、表1に示すように、硬度にあっ
ては大きく影響を及ぼすことがわかった。
【0015】すなわち、焼鈍をしただけの場合、従来例
としてのNo.4の硬度は25Hvであるのに対し、No.1は35H
v、No.2は45Hv、No.3は55Hvとそれぞれその金と合金を
構成し得る金属の割合を増加させるにつれて比例して硬
度も増加する。
【0016】そして、この焼鈍をしただけの状態のもの
に、例えば、圧延加工の如き塑性加工等を施し、それに
より全体が加工される割合をそれぞれ加工率と称すれ
ば、その加工率を60%,90%の場合には、表1及び図1
に示すように、従来例に比べて硬度の増加率が急上昇し
てゆくものであり、純金特有の光沢に影響を与えず、キ
ズのつきにくい硬度が確保されるものである。
【0017】この場合、図1における符号1は試料No.1
のデータを示す線、2は試料No.2のデータを示す線、3
は試料No.3のデータを示す線、11は試料No.4のデータ
を示す線である。
【0018】尚、この発明は、前述した実施例に限定す
るものではなく、金と合金を構成し得る金属としては、
アルミニウムを主体としたものが望ましいが、その他に
も、前記割合で合金を形成した際に、純金特有の光沢に
影響を与えず、キズのつきにくい硬度が確保されるもの
であればどのようなものであっても良い。
【0019】
【発明の効果】このように、この発明によれば、高純度
純金に、金と合金を構成し得る金属を1種類のみ或いは
複数種類の合計で 0.1〜 0.3重量%の割合で投入し溶融
して金合金を形成することにより、高純度純金に、混入
他金属の割合が純金とされ得る範囲としての 0.1〜 0.3
重量%の割合で金と合金を構成し得る金属を投入するの
であるから、その合金を構成し得る金属と金との合金
は、高純度ではなくなるが一応純金と見なされ、その外
観も純金と見なし得る品位のある輝きを呈しているが、
その硬度にあっては、その合金を構成し得る金属と金と
が固溶体を作ることになり増加する。
【0020】その効果は、特に、金と合金を構成し得る
金属として、アルミニウム 1種類のみを用いた際に最も
顕著となる。
【0021】従って、このようにして形成された金合金
は、指輪、ネックレス、ブレスレット、ブローチ、ネク
タイピン、カフスボタン、時計枠、時計バンド、ライタ
ー、筆記用具、眼鏡枠、イヤリング等の装飾品材料とし
て、金属の光沢等において純金の品位を保ちながらキズ
のつきにくい硬度を確保すると共に切削性も良好なもの
とすることができ、従来の問題点をことごとく解決する
ことができ、その工程も非常に簡単な工程であるから、
コスト的に何等問題がない等の種々の優れた効果を奏す
るものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例にて得られた金合金と従来の
純金との加工率と硬度との関係を示す線図である
【符号の説明】
1 試料No.1のデータを示す線 2 試料No.2のデータを示す線 3 試料No.3のデータを示す線 11 試料No.4のデータを示す線

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 高純度純金に、金と合金を構成し得る金
    属を 1種類のみ或いは複数種類の合計で 0.1〜 0.3重量
    %の割合で投入し溶融して金合金を形成することを特徴
    とする装飾用金合金の製造方法。
  2. 【請求項2】 金と合金を構成し得る金属は、アルミニ
    ウム 1種類のみとした請求項1記載の装飾用金合金の製
    造方法。
JP20437692A 1992-07-08 1992-07-08 装飾用金合金の製造方法 Pending JPH0625772A (ja)

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JP20437692A JPH0625772A (ja) 1992-07-08 1992-07-08 装飾用金合金の製造方法

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016020526A (ja) * 2014-07-14 2016-02-04 株式会社グローバルコーポレーション 高硬度と高圧縮強度を有する999金合金及び999銀合金、並びにその製造方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4884031A (ja) * 1972-01-27 1973-11-08
JPS50133117A (ja) * 1974-04-10 1975-10-22
JPS50146516A (ja) * 1974-05-15 1975-11-25

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