JPH06329967A - 熱転写用インクおよびそれを用いた熱転写材 - Google Patents

熱転写用インクおよびそれを用いた熱転写材

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JPH06329967A
JPH06329967A JP12152893A JP12152893A JPH06329967A JP H06329967 A JPH06329967 A JP H06329967A JP 12152893 A JP12152893 A JP 12152893A JP 12152893 A JP12152893 A JP 12152893A JP H06329967 A JPH06329967 A JP H06329967A
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wax
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solvent
transfer ink
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Takao Arimura
貴男 有村
Toshihiko Negoro
俊彦 根来
Hiroshi Matsumoto
浩 松本
Kenichi Okada
健一 岡田
Masushi Yamamoto
益司 山本
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Nippon Seiro Co Ltd
Fujicopian Co Ltd
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Fuji Kagakushi Kogyo Co Ltd
Nippon Seiro Co Ltd
Fujicopian Co Ltd
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    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/382Contact thermal transfer or sublimation processes
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 溶剤に対する溶解性、乾燥性、インク安定
性、塗工性、印字性がともにすぐれた熱転写用インクを
提供すること。 【構成】 着色剤と、ワックス成分を含有する熱溶融性
ビヒクルとからなる熱転写用インクにおいて、炭素原子
数10〜22個の直鎖脂肪族第1級モノアルコールに脂
肪族多価アルコールを1〜50モル%配合してなるアル
コール混合物と、トリレンジイソシアネートとを、NC
O/OH比(モル比)=0.8〜1.0で反応させてえ
られるワックス状物質を前記ワックス成分の15重量%
以上含有することを特徴とする熱転写用インク。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は熱転写用インクおよびそ
れを用いた熱転写材に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】従来
より熱転写用インクとして着色剤と熱溶融性ビヒクルと
からなり、該熱溶融性ビヒクルがワックス、またはワッ
クスと熱溶融性樹脂とからなるものが広く使用されてい
る。
【0003】しかしながら、ワックスを含有する熱転写
用インクを溶剤に溶解、分散して塗布する溶剤塗布タイ
プのばあい、ワックスの溶解性がわるいため、塗工液の
調製および塗工の際に室温より高い温度に加熱保温する
必要があった。
【0004】また塗工後溶剤を乾燥除去する際に、溶剤
の蒸発が遅く(乾燥性がわるい)、乾燥時間が長くかか
ったり、均質なインク層がえられないなどの問題があっ
た。
【0005】さらにワックスに対するカーボンブラック
などの着色剤の分散性がわるく、着色剤の凝集が生じる
ため、溶剤塗布タイプ、ホットメルトタイプのいずれの
インクにおいても、インク安定性、塗工性がわるく、か
つ高濃度の印字がえられないなどの問題があった。
【0006】本発明は前記の点に鑑みて、ビヒクルとし
てワックスを使用するけれども、溶剤に対する溶解性、
溶剤乾燥性、インク安定性、塗工性および印字性(印字
濃度)がともにすぐれた熱転写用インクおよびそれを用
いた熱転写材を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、着色剤と、ワ
ックス成分を含有する熱溶融性ビヒクルとからなる熱転
写用インクにおいて、炭素原子数10〜22個の直鎖脂
肪族第1級モノアルコールに脂肪族多価アルコールを1
〜50モル%配合してなるアルコール混合物と、トリレ
ンジイソシアネートとを、NCO/OH比(モル比)=
0.8〜1.0で反応させてえられるワックス状物質を
前記ワックス成分の15重量%以上含有することを特徴
とする熱転写用インクに関する。
【0008】さらに本発明は、前記熱転写用インクを溶
剤を用いて支持体上に塗布し、乾燥して熱転写層を形成
してなることを特徴とする熱転写材に関する。
【0009】
【作用および実施例】本発明の熱転写用インクに用いる
ワックス状物質は、炭素原子数10〜22個の直鎖脂肪
族第1級アルコールに脂肪族多価アルコールを1〜50
モル%配合してなるアルコール混合物と、トリレンジイ
ソシアネートとを、NCO/OH比(モル比、以下同
様)=0.8〜1.0で反応させてえられる反応生成物
である。
【0010】このワックス状物質は溶剤塗布タイプのイ
ンクの塗布用溶剤(たとえばトルエン、ベンゼンなどの
芳香族系溶剤、メチルエチルケトン、メチルイソブチル
ケトンなどのケトン系溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチルな
どのエステル系溶剤など)に対する溶解性がすぐれ、一
旦加熱して溶解したのちは放置しても結晶が析出しな
い。そのため塗工液の調製の際および塗工の際に加熱保
温する必要がない。
【0011】また前記ワックス状物質を溶剤に溶解した
ものは乾燥性がすぐれ、そのため溶剤塗布タイプのイン
クを塗布後乾燥するばあいに乾燥時間が短縮されると共
に、均一なインク層がえられる。
【0012】さらに前記ワックス状物質はカーボンブラ
ックなどの着色剤の分散性がすぐれているため、溶剤塗
布タイプ、ホットメルトタイプの如何を問わず、着色剤
が均一に分散されたインクがえられ、そのためインクの
安定性、塗工性がすぐれ、さらにえられた熱転写材から
は高い印字濃度の印像がえられる。
【0013】本発明における前記ワックス状物質の製造
に用いる一方の成分は、炭素原子数10〜22個の直鎖
脂肪族第1級モノアルコールに脂肪族多価アルコールを
1〜50モル%、なかんづく5〜45モル%配合してな
るアルコール混合物である。
【0014】前記直鎖脂肪族第1級アルコールと脂肪族
多価アルコールを併用しないと、溶解性、溶剤乾燥性、
インク安定性、塗工性、印字性(印字濃度)などがすぐ
れたワックス状物質がえられない。しかして脂肪族多価
アルコールの配合量が前記範囲未満では所期の効果がえ
られず、一方前記範囲より多いと融点が低下し、耐熱性
の点で劣る。
【0015】主成分のアルコールとして、第2、第3ア
ルコールや炭素鎖が分岐状のものを用いると、柔らかく
融点の低いワックスになり、耐熱性の点で劣る。また炭
素原子数が前記範囲未満の第1級モノアルコールを用い
ても、柔らかく融点の低いワックスになり、同様に耐熱
性の点で劣る。一方炭素原子数が前記範囲より多い第1
級モノアルコールは入手が困難で、えられるワックス状
物質のコストが高くなる。とくに炭素原子数14〜20個の
ものが好ましい。
【0016】前記直鎖脂肪族第1級モノアルコールとし
ては、たとえば1−デカノール、1−ドデカノール、1
−テトラデカノール、1−ペンタデカノール、1−ヘキ
サデカノール、1−オクタデカノール、1−ノナデカノ
ール、1−エイコサノール、1−ドコサノールなどがあ
げられ、これらは単独で用いてもよく、2種以上を混合
して用いてもよい。
【0017】前記脂肪族多価アルコールとしては、2価
あるいは3価のアルコールで、炭素原子数2〜10個のも
のが好ましい。
【0018】前記脂肪族多価アルコールの具体例として
は、たとえばエチレングリコール、プロピレングリコー
ル、1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオー
ル、1,10−デカンジオール、グリセリンなどがあげ
られ、これらは単独で用いても、2種以上を混合して用
いてもよい。
【0019】本発明における前記ワックス状物質の製造
に用いる他方の成分はトリレンジイソシアネートであ
る。トリレンジイソシアネートとしては、2,4−トリ
レンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネ
ートおよびそれらの混合物が使用できる。
【0020】前記アルコール混合物とトリレンジイソシ
アネートは、NCO/OH比(モル比)=0.8〜1.
0で反応させる。NCO/OH比が前記範囲より小さい
と、えられるワックス状物質にアルコール自体の特性が
あらわれ、また融点が高くなり、さらに溶剤に対する溶
解性もわるくなる。NCO/OH比が前記範囲より大き
いと未反応のイソシアネート基が残り、好ましくない。
【0021】前記ウレタン化反応の反応条件はとくに制
限されないが、通常溶媒を使用せず、原料物質の溶融状
態下で行なわれる。反応温度は70〜150℃、反応時
間は0.5〜5時間程度である。
【0022】かくしてえられるワックス状物質は精製し
てもよいが、通常そのままインクの製造に使用できる。
【0023】前記ワックス状物質としては融点が50〜
100℃のものが好ましい。
【0024】つぎに本発明の熱転写用インクについて説
明する。
【0025】本発明の熱転写用インクは、着色剤と、ワ
ックス成分、またはワックス成分および熱溶融性樹脂成
分からなる熱溶融性ビヒクルとからなり、かつワックス
成分が前記特定のワックス状物質(以下、本発明ワック
スという)を15重量%以上含有するものである。
【0026】前記ワックス成分中に占める本発明ワック
スの割合が前記範囲未満であると、本発明ワックスのす
ぐれた性質が充分に発揮されない。
【0027】前記ビヒクル中に占めるワックス成分の割
合は20重量%以上、なかんづく50重量%以上の範囲
が好ましい。ワックス成分の割合が前記範囲未満では、
本発明ワックスの割合が少なくなるので溶解性、乾燥
性、インク安定性、塗工性、印字性などがわるくなる。
【0028】本発明ワックスと併用可能なワックスとし
ては従来よりこの種のインクで使用されているものがい
ずれも使用でき、たとえば木ロウ、ミツロウ、カルナバ
ワックス、キャンデリラワックス、モンタンワックス、
セレシンワックスなどの天然ワックス;パラフィンワッ
クス、マイクロクリスタリンワックスなどの石油系ワッ
クス;酸化ワックス、エステルワックス、低分子量ポリ
エチレンワックス、フィッシャートロプシュワックスな
どの合成ワックス;ミリスチン酸、パルミチン酸、ステ
アリン酸、ベヘン酸などの高級脂肪酸;ステアリルアル
コール、ドコサノールなどの高級脂肪族アルコール;高
級脂肪酸モノグリセド、ショ糖の脂肪酸エステル、ソル
ビタンの脂肪酸エステルなどのエステル類;ステアリン
酸アミド、オレイルアミドなどのアミド類およびビスア
ミド類などの1種または2種以上が使用できる。これら
ワックス状物質としては融点が40〜120℃のものが
熱転写感度の点から好ましい。
【0029】本発明においては熱転写用インクに受容紙
に対する接着性、適度の膜性を付与するなどの目的で熱
溶融性樹脂を配合してもよく、そのばあい該熱溶融性樹
脂のビヒクル全量に占める割合は通常5〜30重量%の
範囲が好ましい。
【0030】熱溶融性樹脂としては従来よりこの種のイ
ンクで使用されているものがいずれも使用でき、たとえ
ば、エチレン−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸
ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸
三元共重合体、ポリビニルブチラール、α−オレフィン
−無水マレイン酸共重合体、エチレン−(メタ)アクリ
ル酸エステル共重合体、低分子量スチレン樹脂、エチレ
ン−スチレン共重合体、スチレン−ブタジエン共重合
体、石油樹脂、ロジン系樹脂、テルペン系樹脂、ポリプ
ロピレン系樹脂、アイオノマー樹脂などの1種または2
種以上が使用できる。これら熱溶融性樹脂としては軟化
点が40〜140℃のものが熱転写感度の点から好まし
い。
【0031】本発明においては前記熱溶融性樹脂の中で
とくにエチレン−酢酸ビニル共重合体および(または)
エチレン−(メタ)アクリル酸エステル共重合体が好ま
しく用いられる。これら共重合体と本発明ワックスを併
用するときはそれらの相乗効果によりとくにすぐれた着
色剤分散効果が発揮される。エチレン−(メタ)アクリ
ル酸エステル共重合体における(メタ)アクリル酸エス
テルとしては(メタ)アクリル酸アルキルエステルが好
ましく、アルキル基としては炭素数1〜12の直鎖状ま
たは分岐状のものがあげられ、具体的にはメチル、エチ
ル、プロピル、n−ブチル、イソブチル、ヘキシル、ノ
ニルなどがあげられる。これら(メタ)アクリル酸エス
テルは単独で用いてもよく、2種以上を混合使用しても
よい。
【0032】着色剤としてはカーボンブラックをはじ
め、各種の色相の、たとえばイエロー、マゼンタ、シア
ンなどの顔料が使用できる。顔料に加えて染料を併用し
てもよい。
【0033】前記イエロー顔料としてはナフトールエロ
ーS、ハンザエロー5G、ハンザエロー3G、ハンザエ
ローG、ハンザエローGR、ハンザエローA、ハンザエ
ローRN、ハンザエローR、ベンジジンエローG、ベン
ジジンエローGR、パーマネントエローNCG、キノリ
ンエローレーキなどの1種または2種以上が用いられ
る。
【0034】前記マゼンタ顔料としては、たとえばパー
マネントレッド4R、ブリリアントフアストスカーレッ
ト、ブリリアントカーミンBS、パーマネントカーミン
FB、リソールレッド、パーマネントレッドF5R、ブ
リリアントカーミン6B、ピグメントスカーレット3
B、ローダミンレーキB、ローダミンレーキY、アリザ
リンレーキなどの1種または2種以上が用いられる。
【0035】前記シアン顔料としては、たとえばビクト
リアブルーレーキ、無金属フタロシアニンブルー、フタ
ロシアニンブルー、フアストスカイブルーなどの1種ま
たは2種以上が用いられる。
【0036】着色剤は通常インク全量に対して10〜3
0重量%の範囲で使用される。なお、本発明においては
着色剤の分散性がよいので、着色剤をたとえば最高50
重量%という高濃度で含有せしめることができ、それに
より高濃度の印字がえられるという利点がある。また、
着色剤の分散性がよいので、着色剤をたとえば最底5重
量%という低濃度で含有せしめても充分実用的な濃度の
印字がえられるという利点がある。
【0037】本発明の熱転写用インクには前記成分に加
えて、分散剤、帯電防止剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤
など、この種のインクに用いられる通常の配合剤を適宜
添加することができる。
【0038】本発明の熱転写用インクは溶剤塗布タイプ
のばあいは、前記各成分を適宜な溶剤(たとえば、トル
エン、ベンゼン、キシレンなどの芳香族系溶剤、メチル
エチルケトン、メチルイソブチルケトンなどのケトン系
溶剤、酢酸エチル、酢酸ブチルなどのエステル系溶剤、
メチルアルコール、イソプロピルアルコールなどのアル
コール系溶剤、n−へキサン、ヘプタンなどの炭化水素
系溶剤など)に分散、溶解し、均一混合することによっ
て調製できる。ホットメルト塗布タイプのばあいは、前
記成分をビヒクルの溶融温度以上で均一混練することに
より調製できる。
【0039】本発明の熱転写用インクは溶剤に対する溶
解性および溶剤の乾燥性がすぐれているので、溶剤塗布
タイプのばあいにとくに有利である。
【0040】本発明の熱転写用インクは各種タイプの熱
転写材、たとえば基材上に熱転写用インクの均一層を形
成したワンタイム型、基材上に熱転写用インクを含有す
る非転写性の多孔質層を形成した、しみ出しタイプの多
数回使用型、基材上にバリヤー材料(カーボンブラック
などの粉末)を混合した熱転写用インク層を形成した、
削れタイプ(加熱のたびごとにインク層がその厚さ方向
に徐々に転写されるタイプ)の多数回使用型などの熱転
写材に好適に使用できる。
【0041】前記基材としては、適度な耐熱強度を有
し、かつ熱伝導性にすぐれたものが好ましく、たとえば
厚さ約2〜10μmのプラスチックフィルム(ポリエチ
レンテレフタレート、ポリエチレンナフタレートなどの
ポリエステル、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリス
チレン、ポリカーボネート、ポリアミド、ポリアミドイ
ミド、ポリイミド、アラミドなどのフィルム)またはグ
ラシン紙、コンデンサー紙などの高密度紙などが使用さ
れる。
【0042】前記基材の熱転写インク層と反対側の面に
は、必要に応じて、たとえばシリコーン樹脂、フッ素樹
脂、ニトロセルロース、またはこれらにより変成された
各種の滑性耐熱性樹脂、たとえばシリコーン−ウレタン
樹脂などからなる公知のスティック防止層が設けられ
る。
【0043】以下に製造例および実験例をあげて本発明
を説明するが、本発明はこれらのみに限定されるもので
はない。
【0044】製造例1 1−オクタデカノール147.0 g(0.543 モル)とエチレ
ングリコール22.5g(0.363 モル)の混合物とトリレン
ジイソシアネート(TDI−80、日本ポリウレタン工
業(株)製)106.1 g(0.61モル)を撹拌下に120 ℃で
3時間加熱して、融点57℃の本発明ワックス270 g
(以下、ワックスAという)をえた。
【0045】製造例2〜4および比較製造例1 表1に示す原料を表1に示す割合で使用したほかは製造
例1と同様にしてワックスB、C、DおよびEをえた。
えられたワックスの融点を表1に示す。
【0046】
【表1】
【0047】実験例1〜4および比較実験例1〜3 表2に示される各ワックス50部(重量部、以下同様)
をトルエン50部に加え、加熱してワックスを完全に溶
解させたのち、室温下に放置し、溶液が白く濁り始める
温度(曇点)を測定し、溶解性を評価した。
【0048】また表2に示される各ワックス15部をト
ルエン35部に加え、加熱してワックスを完全に溶解し
たのち室温まで冷却してえた溶液の1mlをガラス板に
滴下し、薄く伸ばして形成された膜の状態を経時観察
し、乾燥性をつぎの基準にしたがって評価した。
【0049】 ○…ただちに乾燥し、均一な乾燥塗膜が形成された。 △…ただちに乾燥したが、乾燥ムラにより不均一な乾燥
塗膜が形成された。 ×…乾燥せずにゲル化した。 前記試験結果を表2に示す。
【0050】
【表2】
【0051】実験例5〜12および比較実験例4〜6 下記の基本インク処方でワックス成分として表3に示す
ものを用いて熱転写インク塗工液を調製した。なお表3
に示すワックス比は本発明ワックス/その他のワックス
(重量比)を意味する。また比較実験例5、6における
その他のワックスの使用割合はつぎのとおりである。ま
た表3におけるカルナバワックスはいずれも融点84℃
のものである。
【0052】比較実験例5 ワックスE(比較製造例1でえられたもの)/パラフィ
ン145°F=2/8(重量比) 比較実験例6 ダイヤカルナ30(三菱化成(株)製)/カルナバワッ
クス=2/8(重量比) 基 本 処 方 成 分 部 ワックス成分 6.0 エチレン−酢酸ビニル樹脂(軟化点42℃) 2.0 カーボンブラック 2.0 トルエン 40.0 えられたインク塗工液について、下記の方法でインク安
定性、塗工性、印字性(印字濃度)を評価した。結果を
表3に示す。
【0053】(1)インク安定性 インク塗工液を調製したのち常温で24時間放置し、イ
ンクの状態(流動性)を観察した。
【0054】 ○…調製直後と同様に流動性が良好であった。 △…調製直後より流動性が低下した。 ×…ゲル化し、流動性が失われた。
【0055】(2)塗工性 インク塗工液を調製したのち直ちに厚さ6μmのポリエ
チレンテレフタレートフイルムに乾燥後厚さが4g/m
2 になるように塗布し、50℃の温風で乾燥して熱転写
材をえた。えられた熱転写材のインク層を肉眼観察して
塗工性を評価した。
【0056】○…均一なインク層がえられた。 △…カーボンブラックの凝集部分が若干認められた。 ×…カーボンブラックの凝集部分が多数認められ、乾燥
ムラも認められた。
【0057】(3)印字性 前記でえられた熱転写材を用い、東京電気(株)製バー
コードプリンター、B−30(印字エネルギー0.27mJ
/ドット)で、ベック平滑度250 秒の軽量コート紙に印
字し、えられた印字のOD値をマクベス社製反射濃度計
RD−914で測定した。
【0058】
【表3】
【0059】
【発明の効果】本発明の特定のワックス成分を用いる熱
転写用インクは、溶剤に対する溶解性、乾燥性、インク
安定性、塗工性および印字性(印字濃度)がいずれもす
ぐれている。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松本 浩 山口県徳山市大字大島850番地 日本精蝋 株式会社研究所内 (72)発明者 岡田 健一 山口県徳山市大字大島850番地 日本精蝋 株式会社研究所内 (72)発明者 山本 益司 山口県徳山市大字大島850番地 日本精蝋 株式会社研究所内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 着色剤と、ワックス成分を含有する熱溶
    融性ビヒクルとからなる熱転写用インクにおいて、炭素
    原子数10〜22個の直鎖脂肪族第1級モノアルコール
    に脂肪族多価アルコールを1〜50モル%配合してなる
    アルコール混合物と、トリレンジイソシアネートとを、
    NCO/OH比(モル比)=0.8〜1.0で反応させ
    てえられるワックス状物質を前記ワックス成分の15重
    量%以上含有することを特徴とする熱転写用インク。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の熱転写用インクを溶剤を
    用いて支持体上に塗布し、乾燥して熱転写層を形成して
    なることを特徴とする熱転写材。
JP12152893A 1993-05-24 1993-05-24 熱転写用インクおよびそれを用いた熱転写材 Withdrawn JPH06329967A (ja)

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