JPH07268263A - 溶剤型熱溶融性インク及びそれを用いた熱転写インクリボン - Google Patents

溶剤型熱溶融性インク及びそれを用いた熱転写インクリボン

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JPH07268263A
JPH07268263A JP8396794A JP8396794A JPH07268263A JP H07268263 A JPH07268263 A JP H07268263A JP 8396794 A JP8396794 A JP 8396794A JP 8396794 A JP8396794 A JP 8396794A JP H07268263 A JPH07268263 A JP H07268263A
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JP
Japan
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ink
heat
thermal transfer
solvent
ink ribbon
Prior art date
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Pending
Application number
JP8396794A
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English (en)
Inventor
Toshihisa Inabe
敏久 稲部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokin Corp
Original Assignee
Tokin Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 作業性に優れ、転写像にボイドや欠けが生ぜ
ず、鮮明な印字が得られる印字特性に優れた溶剤型熱溶
融性インク及びこれを用いた熱転写インクリボンを供す
る。 【構成】 有機溶剤中に熱可塑性ポリアミド樹脂を溶解
した樹脂溶液中に着色材および微粒子ワックスを分散さ
せた、室温において液状の溶剤型熱溶融性インクと、こ
れを用いた熱転写インクリボンである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パソコン、ワープロ等
の熱転写プリンタ用熱転写インクリボン及びそれらに用
いられる熱溶融性インクに関する。
【0002】
【従来の技術】最近、広く使用されるようになってきた
熱転写インクリボンは、PET等の耐熱性支持体の片方
の面上に、熱溶融性インク層が設けられた構造である。
この熱溶融性インク層を形成するための熱溶融性インク
は、バインダーとして、一般に、天然あるいは合成ワッ
クス類を主成分とし、このワックス類にカーボンブラッ
ク等の着色材を分散させ、更に、必要な添加剤を加えて
構成し、室温で固形の、いわゆる、ホットメルト型イン
クである。このワックス類は、室温下では、有機溶剤に
対してほとんど溶解せず固形のために、サンドミル、ボ
ールミル、またはアトライター等の分散機を使用して、
上述のワックス類に顔料等の着色材及び必要な添加剤等
を分散する工程、および、上述の熱溶融性インクをPE
T等の耐熱性支持体の片方の面上に塗布して、熱溶融性
インク層を製膜する工程においては、高温環境が必要と
なり、加工上問題であった。
【0003】また、上述の問題点を解消するため、熱溶
融性インクに対するバインダーとして、従来のワックス
類に替えて、室温環境下で有機溶剤に可溶の熱可塑性樹
脂を使用する、いわゆる、樹脂型熱溶融性インクを用い
る試みがなされているが、PET等の耐熱性支持体と熱
可塑性樹脂との密着性が良すぎるため、熱転写時に、耐
熱性支持体からのインク層の剥離性が悪く、転写像にボ
イドや欠け等を生じ、鮮明な印字が得られないという問
題があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の技術的課題
は、インク作製時の作業加工性に優れ、更に、熱転写時
の耐熱性支持体からの剥離性が良好な熱溶融性インク及
びこのインクを用いた熱転写インクリボンを提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、熱溶融性バイ
ンダーと着色材及び必要な添加剤等からなる熱溶融性イ
ンク及びこのインクをPET等の耐熱性支持体の片方の
面上に設けた熱転写インクリボンであって、有機溶剤中
に熱可塑性ポリアミド樹脂を溶解して樹脂溶液を作製
し、この樹脂溶液中に着色材及び微粒子状ワックスを分
散させた室温において液状の溶剤型熱溶融性インクであ
り、またこれを使用して作製した熱転写インクリボンで
ある。
【0006】
【作用】本発明においては、熱可塑性ポリアミド樹脂を
有機溶剤中に溶解させた樹脂溶液にカーボンブラック等
の着色材を分散させた「マスターバッチ液」を作製し、
一方、室温で固形のワックスを加熱有機溶剤中で溶解
し、ついで撹拌しながら冷却することによって有機溶剤
中に微粒子状ワックスを分散させた「ワックス微粒子分
散液」を作製し、ついで、上述の「マスターバッチ液」
と「ワックス微粒子分散液」を混合することによって溶
剤型熱溶融性インクが得られる。
【0007】従って、加熱雰囲気下で、サンドミル、ボ
ールミル、またはアトライター等の分散機を使用して、
ワックスに顔料等の着色材及び必要な添加剤等を分散す
る必要がなく、作業加工性に優れている。また、こうし
て得られた溶剤型熱溶融性インクを室温環境下でPET
等の耐熱性支持体の片方の面上に塗布、乾燥することに
より、熱転写インクリボンが得られるので、いわゆる、
ホットメルトコーティングをする必要がない。
【0008】このようにして得られる熱転写インクリボ
ンは、熱転写時の耐熱性支持体からのインク層の剥離性
をワックス類が確保し、更に、熱転写像の堅牢性をポリ
アミド樹脂が確保するので、印字性及び耐久性ともに優
れている。
【0009】なお、本発明で用いる耐熱性支持体として
は、従来から公知の、例えば、ポリエステル、ポリプロ
ピレン、セロハン、ポリカーボネート、トリアセチルセ
ルロース、ポリエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリスチレ
ン、ナイロン、ポリイミド、ポリ塩化ビニリデン等のプ
ラスチックフィルムが使用できる。耐熱性支持体の厚さ
は、2〜15μm程度が好ましい。
【0010】また、耐熱性支持体の熱溶融性インク層を
設ける面と反対側の、サーマルヘッドと接触する面に、
シリコーン樹脂、フッ素樹脂、ポリイミド樹脂、エポキ
シ樹脂、フェノール樹脂、メラミン樹脂またはニトロセ
ルロース等からなる耐熱層を設けても勿論よい。
【0011】また、本発明において用いられる着色材と
しては、従来からこの種の熱溶融性インク及びこのイン
クを用いた熱転写インクリボンで使用されているものが
使用できる。例えば、カーボンブラック、被覆力の大き
な各種有機、無機の顔料及び染料等が挙げられる。
【0012】また、本発明において用いられるワックス
類としては、一般に、熱溶融性インク及びこのインクを
用いた熱転写インクリボンで使用されているワックスで
あればよく、例えば、鯨ロウ、ミツロウ、ラノリン、カ
ルナバワックス、キャンデリラワックス、モンタンワッ
クス等の天然ワックス、パラフィンワックス、マイクロ
クリスタリンワックス等の石油系ワックス、酸化ワック
ス、エステルワックス、低分子量ポリエチレン、フィッ
シャ−トロプシュワックス等の合成ワックス等が挙げら
れる。
【0013】更に、本発明において用いられるポリアミ
ド樹脂は、ダイマー酸と各種ポリアミンとの縮重合によ
って得られるものであれば良い。
【0014】
【実施例】次に、本発明の実施例について説明する。
【0015】以下に示す組成を、室温雰囲気下で、サン
ドミル中にて50時間混練・分散して顔料分散マスター
バッチ液(A液)を得た。
【0016】 ・カーボンブラック ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25重量部
【0017】 ・ダイマー酸とポリアミンとの縮重合からなるポリアミド樹脂(溶融温度 8 2℃) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25重量部
【0018】 ・トルエン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25重量部
【0019】 ・イソプロピルアルコール ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25重量部
【0020】次に、以下に示す組成を、ディスパー・ミ
キサーにて、90℃の加熱溶剤中で溶解し、ついで撹拌
しながら冷却して、ワックス微粒子分散液(B液)を得
た。
【0021】 ・カルナバワックス(溶融温度 87℃) ・・・・ 25重量部
【0022】 ・トルエン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 75重量部
【0023】更に、ディスパー・ミキサーにて、以下に
示す固形分比率になるように、前記A液及びB液を混合
・分散して溶剤型熱溶融性インクを作製した。
【0024】 ・カーボンブラック ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25重量部
【0025】 ・ポリアミド樹脂 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 25重量部
【0026】 ・カルナバワックス ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 50重量部
【0027】以上のようにして得られた溶剤型熱溶融性
インクを、一方の面にシリコーン樹脂からなる厚さ0.
5μmの耐熱層を形成した厚さ6μmのポリエチレンテ
レフタレート(PET)フィルムのもう一方の面上に、
厚さ3μmとなるようグラビア塗布方式により室温環境
下で塗布を行い、熱転写インクリボンを得た。
【0028】(比較例1)以下に示す組成を、ベッセル
内温度を100℃に保持して、アトライターにて混合・
分散してホットメルト型熱溶融性インクを作製し、この
インクをホットメルトコーティング方式にて塗布を行う
以外は、実施例1と同様にして、熱転写インクリボンを
得た。
【0029】 ・カーボンブラック ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15重量部
【0030】 ・エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA:溶融温度 80℃) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 15重量部
【0031】 ・カルナバワックス(溶融温度 87℃) ・・・・ 70重量部
【0032】(比較例2)以下に示す組成を、室温雰囲
気下で、サンドミル中にて50時間混練・分散して、樹
脂型熱溶融性インクを作製すること以外は、実施例1と
同様にして、熱転写インクリボンを得た。
【0033】 ・カーボンブラック ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 3重量部
【0034】 ・ダイマー酸とポリアミンとの縮重合からなるポリアミド樹脂(溶融温度 8 2℃) ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 17重量部
【0035】 ・トルエン ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 40重量部
【0036】 ・イソプロピルアルコール ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ 40重量部
【0037】以上の実施例及び比較例において、熱溶融
性インク作製の容易性、およびインク作製後の分散機等
の洗浄の簡便性、及び熱転写インクリボン塗布時の簡便
性を評価した。結果を表1に示している。
【0038】また、こうして得られた熱転写インクリボ
ンを、印加エネルギー27mJ/mm2のサーマルプリ
ントヘッドを組み込んだ試験用シリアルプリンタにて、
OHPフィルムに印字して、ポリエチレンテレフタレー
トフィルムからのインクの剥離性、インクのOHPフィ
ルムへの転写性を評価した。この結果も表1に示した。
表中の○は良好、×は不良であることを示す。
【0039】
【表1】
【0040】
【発明の効果】以上に述べたように本発明によれば、作
業性に優れ、更に印字特性に優れた溶剤型熱溶融性イン
ク及びこのインクを用いた熱転写インクリボンが得られ
る。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有機溶剤中に熱可塑性ポリアミド樹脂を
    溶解した樹脂溶液中に、着色材及び微粒子状ワックスが
    分散しており、室温において液状であることを特徴とす
    る溶剤型熱溶融性インク。
  2. 【請求項2】 耐熱性を有する支持体の片方の面上に、
    請求項1記載の溶剤型熱溶融性インクを塗布、乾燥して
    熱溶融性インク層を設けてなることを特徴とする熱転写
    インクリボン。
JP8396794A 1994-03-29 1994-03-29 溶剤型熱溶融性インク及びそれを用いた熱転写インクリボン Pending JPH07268263A (ja)

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JP8396794A JPH07268263A (ja) 1994-03-29 1994-03-29 溶剤型熱溶融性インク及びそれを用いた熱転写インクリボン

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JP8396794A JPH07268263A (ja) 1994-03-29 1994-03-29 溶剤型熱溶融性インク及びそれを用いた熱転写インクリボン

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JP8396794A Pending JPH07268263A (ja) 1994-03-29 1994-03-29 溶剤型熱溶融性インク及びそれを用いた熱転写インクリボン

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JP (1) JPH07268263A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103273747A (zh) * 2013-05-31 2013-09-04 杭州瑞玖数码科技有限公司 用于广告横幅的热转印色带制作方法

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