JPS6382781A - 熱転写記録媒体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［技術分野］ 本発明は、インク層の熱溶融性を利用して記録紙上に熱
転写記録をするための熱転写記録媒体に関するもので、
コンピューター、ワードプロセッサー等のプリンターお
よびバーコードプリンター等にも応用できるものである
。

［従来技術］ パラフィンワックスのような熱可融性物質と染料、顔料
のような着色剤からなる転写層を支持体上に設けた熱転
写媒体が知られているが、パラフィンワックス類は機械
的強度が弱いために、転写画像の耐摩擦性が劣るという
欠点がある。

この欠点を改善するために、熱可塑性樹脂を添加したり
、転写層をできるだけ薄くする方法がとられているが、
前者は樹脂成分が多くなると接着力が強くなって転写し
にくくなったり、熱感度が悪くなる問題があり、後者は
転写画像の均一性が悪くなり、かつ、画像濃度が低下す
るという問題があった。

［目　　的］ 本発明は従来技術の上記問題を解決し、記録紙上に高濃
度で均一性に優れた転写画像を得ることができ、しかも
、耐摩擦性に優れた転写画像が得られるような熱転写記
録媒体を提供することを目的としている。

［構　成］ 上記目的を達成するための本発明の構成は、染料および
／または顔料と、融点もしくは軟化点が８０〜１３０℃
の範囲にある樹脂粒子と、融点もしくは軟化点が７０〜
１３０℃の範囲にあるワックスと、水溶性樹脂を主成分
とする転写層を支持体上に有する熱転写記録媒体におい
て、該転写層中にＨ，Ｌ、Ｂ、が１５〜２０の範囲にあ
るポリオキシエチレンアルキルエーテルを含有すること
を特徴とする熱転写記録媒体である。

本発明の熱転写記録媒体の転写層を記録紙と重ね、熱転
写記録媒体の裏面からの熱印字によって記録紙上に所望
の画像が形成・される。本発明における熱転写記録媒体
の支持体としては従来公知の種々のものが適宜使用でき
る。１それ等を例示すると、ポリエステルフィルム、ポ
リアミドフィルム、ポリ塩化ビニルフィルム、ポリエチ
レンフィルム、ポリプロピレンフィルム、ポリイミドフ
ィルム、ポリサルフォンフィルム、ポリカーボネートフ
ィルム等のプラスチックフィルムあるいはコンデンサー
ベーパー等がある。

本発明に用いる染料、顔料としては印刷インキ、塗料等
に用いられている無機及び有機の染料、顔料を用いるこ
とができる。具体例としてカーボンブラック、ジスアゾ
イエロー、ブリリアントカーミン６Ｂ、レーキレッドＣ
１フタロシアニンブルー、カヤセットブラックＫＲ（日
本生薬）、オイルイエロー３Ｇ（オリエント化学）、カ
ヤセットレッドに−ＢＥ　（日本生薬）、カヤセットブ
ルーＫＦＬ　（日本生薬）等がある。

本発明に用いる樹脂粒子としては融点もしくは軟化点く
環球法ＪＩＳ　Ｋ　２５３１）が８０〜１３０℃の範囲
にあり、平均粒径は０．１〜５μｍの範囲にあるもので
ある。

該樹脂粒子は融点もしくは軟化点が８０〜１３０℃の各
種樹脂を微粒子化（ボールミル、アトライター、サンド
ミル、ジェットミル等による分散方法）して得ることが
できる。

或いは融点もしくは軟化点が前記以外の樹脂でも適宜配
合して、融点もしくは軟化点が８０〜１３０℃の樹脂粒
子を得ることができる。これに用いる樹脂としては固溶
体粒子に用いる樹脂としては融点もしくは軟化点（環球
法ＪＩＳに２５３１　）６０〜１３０℃の各種樹脂が使
用できる。例えばアクリル樹脂、メタクリル樹脂、スチ
レン樹脂、酢酸ビニル樹脂、塩化ビニル樹脂、塩化ビニ
リデン樹脂、石油樹脂、ノボラック樹脂、オレフィン樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリアセタール樹脂、エポキシ
プレポリマー、あるいはこれらの共重合体等がある。

樹脂粒子の融点もしくは軟化点が８０℃より低いと転写
画像の高温環境（５０〜６０℃）における耐摩擦性が悪
くなり、１３０℃より高いと熱感度が悪くなる。更に該
樹脂粒子の平均粒径が０．１μｍ未満では転写の際ステ
ィッキングが発生しやすくなり、５μｍを越えると熱感
度、解像性が悪くなる。

該樹脂粒子は記録時の熱エネルギーによって溶融もしく
は軟化し、記録紙上に転写画像を強固に固着させ転写画
像の耐摩擦性をよくする働きをする。樹脂が粒子状でな
く膜状になっていると転写時、転写部と非転写部の境界
でのキレが悪く、解像性が悪くなる。

本発明に用いるワックスは融点もしくは軟化点が７０〜
１３０℃の範囲にあるもので、更に針入度が１以下（２
５℃）のものが、転写画像の耐ひつかき性にすぐれるの
で好ましい。該ワックスの融点もしくは軟化点が７０℃
よりも低いと、印加された熱エネルギーが該ワックスを
溶融するのに消費されるために、樹脂粒子を溶融もしく
は軟化するエネルギーが不足し、そのためワックスのみ
が優先的に転写し、転写画像の均一性が低下する。又、
１３０℃よりも高いと熱感度が低下する。該ワックスの
具体例としてはカルナバワックス、ポリエチレンワック
ス、フィッシャートロプシュワックス、モンタンワック
ス誘導体などが挙げられる。

本発明に用いられる水溶性樹脂は、前記樹脂粒子酸いは
ワックスを支持体上に保持するためのバインダー或いは
塗布液調整の際の分散剤として用いられる。具体例とし
てはポリビニルアルコール、メトキシセルロース、カル
ボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース
、ポリビニルピロリドン、ポリアクリルアミド、デンプ
ン、ゼラチンなどがある。

本発明に用いられるポリオキシエチレンアルキルエーテ
ルはｌ−（、Ｌ、Ｂ、が１５〜２０の範囲のもので具体
例としては ポリオキシエチレンオレイルエーテル ノイグンＥＴ　１５０Ｅ（第一工業製薬）　ＨＬＢ　１
５ノイゲンＥＴ　１８０Ｅ（）　ＨＬＢ　１８〃 ポリオキシエチレンラウリルエーテル ノイゲンＥＴ　１６０　（）　ＨＬＢ　１６〃 ノイゲンＥＴ　１７０　（）　ＨＬＢ　１７〃 ノイゲンＥＴ１９０（ＩＩ　　　　）ＨＬＢ１９ノイゲ
ンＹＸ　４００　（／ｌ　　　　）　ＨＬＢ　２０等が
ある。Ｈ，Ｌ、Ｂ、が１５よりも低いと分散性が悪くな
り、その結果として熱感度が低下する。

本発明に用いられるこれら成分の配合割合は樹脂粒子１
重量部に対してワックスは０．２〜２重量部、水溶性樹
脂は０．０５〜０．５重量部、染料および／または顔料
は着色度合いに応じて０．１〜０．３重量部、ポリオキ
シエチレンアルキルエーテルは０．０２〜０．２重量部
程度が好ましい。

樹脂粒子が少ないと転写画像の耐摩擦性が悪くなり、多
すぎると均一性が悪くなる。ワックスが少ないと均一性
が悪くなり、多すぎると耐摩擦性が悪くなる。

水溶性樹脂が少ないと転写層の支持体上への保持力が低
下し地汚れを生じ、多すぎると画線のキレが悪くなる。

ポリオキシエチレンアルキルエーテルが少ないと各成分
の分散性が低下し、熱感度が低下し、多すぎると転写層
の粘着性が大きくなりブロッキングを起こす。

本発明で用いる記録紙は普通紙、合成紙、プラスチック
フィルム等を適宜用いることができる。

本発明の熱転写記録媒体は、前記した転写層形成成分を
水と共に混合し均一な分散液とし、これを支持体上に全
固形分付着量が１〜１０ｇ／ｍ　２になるように塗布し
、樹脂粒子を融着せしめないように、樹脂粒子の軟化点
以下の温度で乾燥することにより得ることができる。

次に本発明を実施例によりざらに詳細に説明する。尚、
以下において示す「部」及び「％」はいずれも重量基準
である。

［実施例］ まず、カーボンブラック分散液、樹脂分散液、ワックス
分散液を下記により調製した。

（１）カーボンブラック分散液の作成 カーボンブラック　　　　　　　　２０部分散剤（ポリ
オキシエチレン ノニルフェニルエーテル）　２部 水　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　７８部（
２）樹脂粒子分散液の作成 ボールミルで２４時間分散し、平均粒径２μｌを有する
樹脂粒子の分散液を得た。

（３）ワックス分散液の作成 サンドミルで５時間分散し平均粒径１．５μｍを有する
ワックス分散液を得た。

実施例１〜６ 上記組成液を攪拌機で均一に混合し、塗布液を調整し、
６μｍ厚のポリエステルフィルム上に乾燥復の付着量が
４ｇ／ｍ　２になるようにワイヤーバーを用いて塗布し
、温風（４０〜５０℃）乾燥し、本発明の熱転写記録媒
体を得た。

比較例１〜５ 実施例１〜６と同様にして比較例１〜５の熱転写記録媒
体を得た。

以上のようにして作成した熱転写記録媒体を、その転写
層を上質紙表面に密着させて熱転写プリンターを用いて
、０．５ｍＪ／ｄａｔのエネルギーを与えて印字した。

転写画像の耐摩擦性を調べるためにラブテスター（東洋
精機製）を用いてダンボールに対する耐摩擦性を、又耐
ひっかき性を調べるためにバーコード読み取り用のペン
スキャナーで耐ひっかき性をテストした。又、熱転写記
録媒体のブロッキング性を調べるために転写層と裏面と
を密着させ、５０℃の恒温層に２４時間放置してブロッ
キングの有無をみた。結果は次表の通りであった。

画像濃度：ベタ印字部の反射濃度（マクベス反射濃度計
） 均一性：ベタ印字部のボイド（インクが転写していない
個所）の有無 耐摩擦性：ダンボールとのこすりテスト（ラブテスター
使用） 摩擦回数　１００往復 荷重１００ｇ／ｃｍ　２ 室温　　　　５０℃ 耐ひっかき性：ベンスキャナーでのこすりテスプロツキ
ング性：５０℃、２４時間保管後のブロッキングの有無 ［効　　果］ 本発明の熱転写記録媒体によれば高濃度で均一性が良く
、耐まざつ性、耐ひっかき性に優れた転写画像が得られ
る。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 染料および／または顔料と、融点もしくは軟化点が８０
   〜１３０℃の範囲にある樹脂粒子と、融点もしくは軟化
   点が７０〜１３０℃の範囲にあるワックスと、水溶性樹
   脂を主成分とする転写層を支持体上に有する熱転写記録
   媒体において、該転写層中にＨ．Ｌ．Ｂ．が１５〜２０
   の範囲にあるポリオキシエチレンアルキルエーテルを含
   有することを特徴とする熱転写記録媒体。