JPS62283176A - 感熱昇華転写層形成用インキ組成物および感熱転写シ−ト - Google Patents

感熱昇華転写層形成用インキ組成物および感熱転写シ−ト

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JPS62283176A
JPS62283176A JP61125510A JP12551086A JPS62283176A JP S62283176 A JPS62283176 A JP S62283176A JP 61125510 A JP61125510 A JP 61125510A JP 12551086 A JP12551086 A JP 12551086A JP S62283176 A JPS62283176 A JP S62283176A
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    • B41M5/00Duplicating or marking methods; Sheet materials for use therein
    • B41M5/26Thermography ; Marking by high energetic means, e.g. laser otherwise than by burning, and characterised by the material used
    • B41M5/382Contact thermal transfer or sublimation processes
    • B41M5/392Additives, other than colour forming substances, dyes or pigments, e.g. sensitisers, transfer promoting agents
    • B41M5/395Macromolecular additives, e.g. binders

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 3、発明の詳細な説明 〔発明の技術分野〕 本発明は、感熱転写層を形成するのに用いるインキ組成
物および感熱転写シートに関する。
〔発明の背景〕
従来、加熱昇華転写性染料を用いた感熱転写シートは、
このような目的に適した染れをバインダー樹脂を含むイ
ンクベヒクル中に加え、ボールミルやサンドミル等の摩
砕手段により、染料をできる限り@糀に分散させて感熱
昇華転写層形成用インキ組成物を調製し、これを基体シ
ートに塗布し、基体シート上に所定の厚さの感熱転写層
を形成させて司られている。このようにして得られた感
熱転写シートは、染料を受容することが可能な染料受容
層を有する被感熱転写シートと重ね合せ、いずれかの面
からサーマルヘッド等の加熱手段によって画像信号に従
って加熱し、被感熱転写シート上に感熱転写層から昇華
した染料により、モノカラーあるいはフルカラーの画像
を形成している。
上記の如き感熱転写シートを用いる画像形成方法は、特
定の被熱転写シートを用いるという問題点はあるものの
、例えば電気信号から、連続的な階調を有するカラー画
像を得ることができることがらその有用性が近年注目さ
れている。
しかしながら、この感熱転写シートの感熱転写層は、昇
華性の染料が、バインダー樹脂中に粒状に分散しており
、そのうえ、サーマルヘッドによる加熱時間は、わずか
にYBTrLsec′fi度と短いために、このような
状態の染料分子を加熱して昇華させるには、結晶内の相
互作用を打ち破り、更にバインダー樹脂との相互作用を
上回る熱エネルギーを染料分子に与えて昇華させ、被感
熱転写シートへ染着させなければならない。そのため高
いエネルギーを必要とする、高濃度の発色画像を得るた
めに、染料をバインダー樹脂に対して高い割合で含ませ
た場合には、ある程度の高濃度の画像が得られるものの
、am度で存在している分散した染料のために感熱転写
シートと感熱転写層との結合力が弱くなり、そのため被
感熱転写シートと重ねてサーマルヘッド等で印字した後
にはがすと、感熱転写層が、バインダー樹脂ごと被感熱
転写シートに取られる現象が発生しやすくなる。更に、
染料は価格的にも高価なものであり、OAI器やホーム
ユースを目的とする見地に立てば、染料を必要以上に含
有させる事は経済的にも不利である等の種々の欠点があ
る。
一方、染料、バインダー樹脂および溶剤からなるインキ
の透明な上澄液を用いて、基体シートに塗布乾燥して感
熱転写層を得る方法が提案されている。この場合、+8
られた感熱転写層は、染料が分子分散しているものが得
られる可能性があり、この様な場合には同じ印加エネル
ギーで航記の感熱転写層と比較して高い濃度が得られる
しかしながら、この様な場合には、インキの状態で温度
が多少低くなった場合には、染料の溶解性が下がる為に
、上澄液中の染料濃度が低下してしまう等インキの安定
性に欠けるという問題がある。また極端な場合には、沈
澱している染料粒子を中心に、溶解している染料が析出
してきてしまうという問題が生じる。
従って、従来の昇華性染料を用いる感熱転写シートでは
、十分な発色性を有し、十分な連続的階調性を有するフ
ルカラーの画像の形成は困難であった。
さらに、従来の転写層形成用インキ組成物には、次の様
な問題がある。
すなわち、従来のインキ組成物を用いて基材シート上に
グラビア印刷方等で転写層を形成すると、その塗布面に
いわゆる「泳ぎ」と称する波紋が形成され、そのため得
られる感熱転写シートの印字品質が低下するという問題
があった。
〔発明の概要〕
本発明は上述した点に鑑みてなされたものであり、下記
の点をその目的とするものである。
(イ) !I塩写真の如き連続階調を有し発色性にすぐ
れた感熱界偵転写層形成用インキ組成物およびこれを用
いた感熱転写シートを提供すること。
(ロ) 安定性、耐久性ならびに熱感度にすぐれたイン
キ組成物およびこれを用いた感熱転写シートを提供する
こと。
(ハ) 転写層を基材シート上に形成する際に「泳ぎ」
が生ずることのないインキ組成物を提供すること。
このような目的を達成するため、本発明の感熱転写層形
成用インキ組成物は、(イ) 加熱昇華転写性染料、(
ロ) バインダー樹脂、(ハ)インキ流動性改質剤、お
よび(ニ) 溶剤からなるインキ組成物であって、前記
染料およびバインダー樹脂が前記溶剤中に実質的に溶解
していることを特徴とする。
また、本発明の感熱転写シートは、IIシート上に、(
イ) 加熱昇華転写性染料、(ロ) バインダー樹脂、
(ハ) インキ流動性改質剤、および(ニ) 溶剤から
なるインキ組成物であって、前記染料およびバインダー
樹脂が前記溶剤中に実質的に溶解してなる感熱昇華転写
層形成用インキ組成物を塗布形成して得られることを特
徴とする。
(発明の詳細な説明) 以下、本発明を各構成成分に着目して詳細に説明する。
東男 本発明を第1に特徴づける染料としては、従来、感熱昇
華転写シートに使用されている加熱昇華転写性染料はい
ずれも使用できるが、本発明で特に好ましいものは、約
150〜800程度の小さい分子量を有するものであり
、好ましくは、350〜600程度の分子量、さらに好
ましくは、380〜550程度の分子φを有するもので
、昇華温度、色相、耐光性、インキおよびバインダー樹
脂中での溶解性などを考慮して選択される。具体的には
、例えば、従来分散染料として使用されているものであ
って、好ましいものとして、ミケトン・ポリエステル・
イエローYL(三井東圧製、C,1,ディスバーズ・イ
エロー42)、ミケトン・ポリエステル・イエ0−5G
 (三井東圧製、C,1,ディスバーズ・イエロー5)
、カヤセット・イエローG(日本火薬−、c、i、ソル
ベント・イエロー77)、カヤセット・イエ0−A−N
(日本火薬−、Ci、ソルベント・イエロー125(S
))、PTY−52(三菱化成製、C0■、ディスバー
ズ・イエロー14−1 ’)PTY−56(三菱化成製
、c、r、ディスバーズ・イエロー3)、ミケトン・ポ
リエステルレッドBSF(三井東圧製、C,1,ディス
バーズレッド111)ミケトン・ポリエステルレッド7
3B(三井東圧製、C,1,ディスバーズレッド228
 (S)) 、カヤセットレッドB(日本火薬−、C,
1,ディスバーズレッド135)、カヤセットレッド1
26(日本火薬−、C,1,ディスバーズレッド4)、
PTR−54(C,1,ディスバーズレッド50) 、
PTR−63(三菱化成製、C,1,ディスバーズレッ
ド60)、ミケトン・ポリエステルブルーFBL (三
井東圧製、C,1,ディスパーズブルー56)、ディス
チャージ・ブルーR(三井東圧製、C3!、ディスパー
ズブルー106)、ミツイPSブルー3R(三井東圧製
、C,1,ディスパーズブルー33)、PTB−67(
三菱化成製、C,1,ディスパーズブルー241 >、
PTB−77(三菱化成製、C,1,ソルベントブル−
90)、カヤセットブルー906(日本火薬−、C,!
、ソルベントブルー112)、カヤセットブル−141
(日本火薬−、C,t、ソルベントブルー114(S)
)等があげられる。
更に好適な別の染料は、溶剤に対する溶解性が十分であ
る昇華性の塩基性染料であり、例えば、3.3′−ジエ
チルオキ号チアシアニン・アイオダイド、アストラゾン
ビンクFG(バイエル社製、C,1,48015)、2
.2’ −カルボシアニン(C,1,808)、アスト
ラフィロキシンFF (C,1,48070) 、7ス
トラゾン・イエロー7GLL(C,1,ベーシックイエ
ロー21)、アイゼン・カチOンエロ−3GLl−1(
保土谷化学製、C,1,480カヤセツト)、アイゼン
・カチロンレッド6BH(C,i、48020)等のご
ときモノメチン系、ジメチン系またはトリメチン系等の
メチン(シアニン)系塩基性染料類;オーラミン(C,
1,6カヤセツト)等の如きジフェニルメタン系塩塁性
染料類;マラカイト・グリーン(C,1,42000)
、ブリリアント・グリーン(C,1,42040)、マ
ジェンタ(C,1,42510)、メチル・バイオレッ
ト(C,!、42535>、クリスタル・バイオレット
(C,1,684)、ビクトリア・ブルーB(C,1,
C,1,ディスバーズ045)等のトリフェニルメタン
系塩基性染料;ビロニンG(C,1,739)ローダミ
ンB(C,I。
45170)、ローダミン6G(CI。
45160)等のキサンチン系塩基性染料;アクリジン
・イエローG(C,1,785>、レオニンAL (C
,1,46075)、ベンゾフラビン(C,1,791
)、アフィンCC,I。
46045)等のアクリジン系塩基性染料;ニュートラ
)Lt−レッド<C,1,50040)、7ストラゾン
・ブルーBGE/xi 25%(C,1゜51005)
、メチレン・ブルー1G、1゜52015)等のキノン
イミン系塩基性染料;その他項4級アミンをもったアン
トラキノン系塩基性染料等の塩基性染料類等があげられ
る。さらに、C,1,ディスースバイオレット26.C
,I。
ソルベントブルー63.0.1.ソルベントブルー36
の他、下記のような構造式を有する染料が好ましく用い
られ得る。
C,)−1゜ これらの染料は、いずれも自由に使用できるとい1うも
のではなく、他の必須成分であるバインダー樹脂とイン
キ溶剤との関係を考慮して選択して使用する必要がある
。例えば、インキ溶剤として選択した有機溶剤に対し、
例えばイエロー染料の場合は約0.5重社%以上、マゼ
ンタ系染料の場合には約1.0重量%以上、そしてシア
ン染料の場合は約1.5重量%以上の溶解度を有するよ
うに選択すべきである。
氏イシづ[二地皿 本発明において使用するバインダー樹脂としては、この
ような目的に従来公知であるバインダー樹脂がいずれも
使用することができ、通常耐熱性が高く、しかも加熱さ
れた場合に染料の移行を防げないものが選択され、例え
ば、セルロース系樹脂として、エチルセルロース、ヒト
OキシエチルセルO−ス、エチルヒトDキシセルロース
、ヒトOキシプロピルセルロース、メチルセルロース、
酢酸セルロース、酢酪酸セルロース等、ビニル系樹脂と
しては、ポリビニルブチラール、ポリビニルピロリドン
、ポリエステル、ポリアクリルアミド等があげられる。
このようなバインダー樹脂として好ましくは、後記の選
択したインキ溶剤との関係において該溶剤に実質的に完
全に溶解し、且つ該溶剤中に溶解させる染料の溶解性を
阻害しないものとして選択して使用するのが好ましい。
使用量については、例えば染料100重吊部あたり約5
0〜1.000重量部の割合で使用して、感熱転写層を
形成した時の染料a度がF35〜80重1%とづ゛るよ
うな割合で使用するのが好ましい。
インキ流+J+性改買材 本発明のインキ組成物は、インキの流動性を改良して、
転写層形成時に発生しやすい[泳ぎjを防止するために
インキ流動性改質剤を含有する。
従来の染料を分散したタイプの転写層用インキは、イン
キ中に微粒子の染料固体が存在するため、グラビア等の
印刷版からフィルム等の基材上に液が印刷された時、固
体粒子により液の流動が阻害され、このため、フィルム
面で液が°流れることなく乾燥フードでセットされるの
で均一な転写層が得られる。しかしながら、本発明のよ
うな実質的に完全に染料を溶解したようなインキでは、
液の流動を妨げるような粒子がないと、印刷された時に
基材シート面上を流れて不規則なムラ(いわゆる「泳ぎ
」)を生じやすい、特にフィルムのように溶媒の吸収が
ない基材シートではそれが’iA@になる。これを防ぐ
には積極的に固体粒子を添加すればこのような泳ぎの現
象はなくなるが、感熱昇華転写フィルムとしてサーマル
ヘッドで印字する時に固体の粒子は、印字のムラを生じ
させることになる。本発明者は、このような点に着目し
て研究を重ねた結果、転写層の印刷時に泳ぎがなく、か
つ印字する時に印字ムラを生じなくするには、インキ流
動の性改質剤として、印字時に熱軟化し溶媒に不溶な有
機者粒子をインキ中に添加するか、1μm以下の無機固
体粒子を添加することが極めて効果的であることを見出
した。
したがって、このような目的で添加するインキ流動性改
質剤としては、熱によって軟化しかつ溶媒に不溶な有機
物および(または)111径約1μm以下の無機物の粉
体が用いられ得る。
具体的には、ポリエチレンワックス、アミドワックス、
脂肪酸エステル化合物、シリコーン樹脂、フッ素樹脂粉
末等が好ましく用いられる。
これらインキ流動性改質剤の含有層は、2〜30重a%
が好ましい。
本発明において上記の染料およびバインダー樹脂を溶解
するためのインキ溶剤としては、従来公知のインキ溶剤
が自由に使用でき、具体的には、アルコール系としてメ
タノール、エタノール、イソプロピルアルコール、ブタ
ノール、イソブタノール等、ケトン系としてメチルエチ
ルケトン、メチルイソブチルケトン、ミクロヘキサノン
等、芳香族系としてトルエン、キシレン等、ハロゲン系
としてジクロルメタン、トリクロエタン等、ジオキナン
、テトラヒトOフラン等、また上記の溶媒の混合物があ
げられる。これらの溶剤は、使用する前記染料を所定濃
度以上に、且つ前記バインダーm脂を十分に溶解するも
のとして選択し使用することが重要である。例えば、前
記染料とバインダー樹脂との合計重量の約200〜5倍
の暮の溶剤を使用するのが好ましい。
以上の如き成分は、本発明の感熱昇華転写層形成用イン
キ組成物において必須の成分であるが、これらの必須成
分の外に、従来公知の各種の添加剤を包含させることが
できる。
本発明の感熱昇華転写層形成用インキ組成物は、以上の
如き必須成分、および必要に応じて加える任意成分を混
合し、各種の混合機中で、必用に応じて加熱し、加熱昇
華転写性染料およびバインダー樹脂をインキ溶剤中に単
に溶解させることによって得られ、従来伎術の如き長時
間を要する摩砕処理は不要である。
以上の如くして得られた本発明の感熱昇華転写層形成用
インキ組成物は、それらを構成する成分、特に染料とバ
インダー樹脂とがインキ溶剤中に完全に溶解し、かつそ
の溶解状態が安定に保持されるように各種の成分が選択
および組合されており、さらにインキ流動性改質剤を金
石しているので、通常の条件下において安定の溶解状態
を保持し、更に該インキを使用して基体シート上に感熱
昇華転写層を形成した状態においても、染料がバインダ
ー樹脂中に溶解状態で存在し且つインキの「泳ぎ」が防
止され得るように染料とバインダー樹脂および改質剤が
選択および組みあわされている。
ffiと二上 以上の本発明の感熱昇華転写層形成用インキ組成物は、
その裏面に耐熱保護層が設けられていてもよい基体シー
トの一方の表面に、乾燥重量が約0.2〜20グ/尻の
範囲になるように塗布し、乾燥して感熱昇華転写層−の
形成に使用されるものであり、このような基体シートと
しては、例えば、コンデンサーペーパー、ポリエステル
フィルム、ポリスチレンフィルム、ポリサルホンフィル
ム、ポリイミドフィルム、ポリビニルアルコールフイ。
ルム、セロファン等の加味もしくはフィルムが挙げられ
、その厚みは3〜50μm、好ましくは3〜15μmで
ある。これらの紙やフィルムのなかで価格面および未処
理状態での耐熱性を要求される場合は、コンデンサーベ
ーパーが用いられ、一方曙械的強度を有し感熱転写シー
ト作成時の取扱いやサーマルプリンター内で走行させた
場合に破断しない事、表面が平滑である事を重要視する
場合には、ポリエステルフィルムが好ましく用いられる
以上の如くして上記インキ組成物を使用して得られた本
発明の感熱転写シートの感熱転写層における染料は、バ
インダー樹脂中に溶解した状態で保持されているので、
従来公知の被感熱転写シートと重ね合せ、いずれかの面
から、例えばサーマルヘッド等の加熱手段により画像信
号に従って加熱することにより、感熱転写層中の染料は
比較的低エネルギーで容易に被感熱転写シートの受容層
に、加熱エネルギーの大小に従って移行転写され、優れ
た鮮明性、解像性の階調のあるカラー画像を形成できる
。このような本発明の感熱昇華転写層形成用インキ組成
物を用いた感熱′転写シートを使用すれば、従来同様な
感熱転写シートの場合には、感熱転写層中の染料が粒子
状に分散していたために、サーマルヘッドの熱による転
写性が不十分不均一であり、また染料の粒子の存在によ
る地汚れが生じる等の前述の如き種々の問題があったが
、これらの問題は十分に解決される。
(発明の実施例) 次に実施例をあげて、本発明を具体的に説明する。なお
、文中「部」とあるのは重FAN準である。
実施例1 下記の分散染料、バインダー樹脂および溶剤を用いて本
発明の感熱昇華転写層形成用インキ組成物を調製した。
分散染料(PTY−52、 三菱化成製)        1.0重量部エチルとド
ロキシエチル セルロース(パーキュレス製)  4.5部メチルエチ
ルケトン/トルエン (1/1)          94.5部ポリエチレ
ンワックス (マイクロファインMF8F)   1.1部上記本発
明の感熱昇華転写層形成用インキ組成物は完全に均一で
あり、10℃の温度条件下で1ケ月保存しても、随伴す
ることにより、インキは、均一になり何らの沈澱物、凝
集物等は認められなかった。
また印刷適性も良好であった。
上記の感熱昇華転写層形成用インキ組成物を、背面に耐
熱処理を施した9μm厚のポリエステルフィルムに0.
4g/mの乾燥重量になる用にグラビア印刷して感熱転
写シートを調製した。印刷の際におけるインキの泳ぎは
認められなかった。
次に、基材として150μm厚の合成紙を(玉子油化製
、YUPO−FPG#150)を用い、下記組成の受容
層用インキ組成物をワイヤーバーコーティングを用いて
、乾燥時の厚みが4g/TILとなる襟に塗布してi1
!感熱転写シートとした。乾燥し、ドライヤーで仮乾燥
侵、100℃のオーブン中で1時間行い、溶剤を1−分
揮発させて行った。
バイロン103(東洋紡製、 ポリエステル樹脂)         8部エルバロイ
741(三井ポリケミ カル製、EVA系高分子可塑剤    2部アミン変性
シリコーンオイル (信越シリコーン製、KF− 393)          0.125部エポキシ変
性シリコーンオイル (信越シリコーン製、X−22−343)0.125部 トルエン             70部メチルエヂ
ルケトン        10部シクロへキサノン  
       20部上記の様にして得られた感熱転写
シートと、被感熱転写シートとを感熱転写層と受容層が
接する様に重ねて感熱転写シートの支持体側からサーマ
ルヘッドにより、サーマルヘッドの出力;1W/1ドツ
ト、パルス巾; 1.3〜4.5m5ec 1ドツト密
度;3ドツト/M1の条件で記録を行った結果、パルス
巾4.5rrLsecの高温度発色部分の転写濃度は1
.50であり、又、パルス巾0.3TrLSCCの部分
は0.26と、印加エネルギーに応じた階調のある記録
が得られた(測定器;マクベス濃度計RD−918>。
友ILユ 下記の染料、バインダー樹脂および溶剤を用いて本発明
の感熱昇華転写層形成用インキ組成物を調製した。
分散染Fl (KST−B−136、 日本火薬製)          4.5部バインダー
樹脂(ポリビニル ブチラール、5LEC−BX−1、 槽水化学製〉          4.5部メチルエチ
ルケトン/トルエン/ イソブタノール(4,5/4.5/ 1.0)            91部マイクロシリ
カ (デグッサ0K412)      1.6部上記本発
明の感熱昇華転写層形成用インキ組成物は完全に均一で
あり、経時安定性も良好であった。この感熱昇華転写層
形成用インキ組成物を用いて実施例1と同様にして感熱
転写シート(乾燥塗布11.09/ゴ)と被感熱転写シ
ートを用意して、同様に印字したところ、反射濃度は1
.90であった。また転写層形成時における泳ぎは認め
られなかった。
実施例3 下記の染料、バインダー樹脂および溶剤を用いて本発明
の感熱昇華転写層形成用インキ組成物を!gl製した。
分散染料(KST−Red−8、 日本火薬製)          2.0部バインダー
樹脂(ポリエステル Vyion 200、東洋紡%ll)     4.5
部メチルエチルケトン/トルエン (1/1)          93.5部アミドワッ
クス         2.0部上記本発明の感熱昇華
転写層形成用インキ組成物は完全に均一であり、経時安
定性も良好であった。この感熱昇華転写層形成用インキ
組成物を用いて実施例1と同様にして感熱転写シートと
被感熱転写シートを用意して、同様に印字したところ、
反応濃度は1.42であった。また転写層形成時におけ
る泳ぎは認められなかった。
実施例4 下記の染料、バインダー樹脂および溶剤を用いて本発明
の感熱昇華転写層形成用インキ組成物を:I!I製した
分散染料(KST−B−136、 日本火薬製)          4.5部バインダー
樹脂(ポリビニル ブチラール、5LEC−BX−1、 積木化学製)          4.5部メチルエチ
ルケトン/トルエン/ イソブタノール(4,5/4.5/ 1.0)            91部グリセリン脂
肪酸エステル (アトムル124)        1.5部上記本発
明の感熱昇華転写層形成用インキ組成物は完全に均一で
あり、経時安定性も良好であった。この感熱昇華転写層
形成用インキ組成物を用いて実施例1と同様にして感熱
転写シート(乾燥塗布i1.0り/ゴ)と被感熱転写シ
ートを用意して、同様に印字したところ、反gJ111
度は1.90であった。また、転写層形成時における泳
ぎは認められなかった。
実施例5 下記の染料、バインダー樹脂および溶剤を用いて本発明
の感熱昇華転写層形成用インキ組成物をgl製した。
′分iiS[染料(KST−B−,136、日本火薬製
)          4.5部バインダー樹脂(ポリ
ビニル ブチラール、5LEC−BX−1、 積木化学製)          4.5部メチルエチ
ルケトン/トルエン/ イソブタノール(4,5/4.5/ 1.0)            91部テフロンパウ
ダー        1.0部上記本発明の感熱昇華転
写層形成用インキ組成物は完全に均一であり、経時安定
性も良好であった。この感熱昇華転写層形成用インキ組
成物を用いて実施例1と同様にして感熱転写シート(乾
燥塗布ff11.Oy/TIt)と被感熱転写シートを
用意して、同様に印字したところ、反射1度は1.90
であった。また、転写層形成時における泳ぎ(よ認めら
れなかった。
実施例6 下記の染料、バインダー樹脂および溶剤を用いて本発明
の感熱昇華転写層形成用インキ組成物を:111製した
分散染料(KST−8−136、 日本火薬製)           4.5部バインダ
ー樹脂(ポリビニル ブチラール、5LEC−BX−1、 積木化学製)           4.5部メチルエ
チルケトン/トルエン/ イソブタノール<4.5/4.5/ 1.0>            91部シリコーン樹
脂(硬化済球形粒子)1.0部上記本発明の感熱昇華転
写層形成用インキ組成物は完全に均一であり、経時安定
性も良好であった。この感熱昇華転写層形成用インキ組
成物を用いて実施例1と同様にして感熱転写シート(乾
燥塗布ρ1.Og/TrL)と被感熱転写シートを用意
して、同様に印字したところ、反射濃度は1.90であ
った。また転写層形成時における泳ぎは認められなかっ
た。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、(イ)加熱昇華転写性染料、(ロ)バインダー樹脂
    、(ハ)インキ流動性改質剤、および(ニ)溶剤からな
    るインキ組成物であつて、前記染料およびバインダー樹
    脂が前記溶剤中に実質的に溶解していることを特徴とす
    る感熱昇華転写層形成用インキ組成物。 2、前記インキ流動性改質剤が、熱によって軟化する有
    機物の粉状体からなる、特許請求の範囲第1項のインキ
    組成物。 3、前記インキ流動性改質剤が、粉径1μm以下の無機
    物の粉状体からなる、特許請求の範囲第1項のインキ組
    成物。 4、前記インキ流動性改質剤が、ポリエチレンワックス
    、アミドワックス、脂肪酸エステル化合物、シリコーン
    樹脂およびフッ素樹脂から選ばれた少なくとも1種から
    なる、特許請求の範囲第1項のインキ組成物。 5、基材シート上に、(イ)加熱昇華転写性染料、(ロ
    )バインダー樹脂、(ハ)インキ流動性改質剤、および
    (ニ)溶剤からなるインキ組成物であって、前記染料お
    よびバインダー樹脂が前記溶剤中に実質的に溶解してな
    る感熱昇華転写層形成用インキ組成物を塗布形成して得
    られることを特徴とする、感熱転写シート。
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