JPH0632904B2 - 巻ばねのショットピーニング用装置 - Google Patents
巻ばねのショットピーニング用装置Info
- Publication number
- JPH0632904B2 JPH0632904B2 JP12232189A JP12232189A JPH0632904B2 JP H0632904 B2 JPH0632904 B2 JP H0632904B2 JP 12232189 A JP12232189 A JP 12232189A JP 12232189 A JP12232189 A JP 12232189A JP H0632904 B2 JPH0632904 B2 JP H0632904B2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- coil spring
- guide rail
- shot
- pin
- spring
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Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、コイルばね等の巻ばねをショットピーニング
する際に用いる装置に関する。
する際に用いる装置に関する。
[従来の技術] ばねの耐久性等を向上させるために、ショットピーニン
グによってばねの表層部に圧縮残留応力を生じさせるこ
とが行なわれている。多数のばねにショットピーニング
を実施する場合、処理能力を高めるために、コンベア等
の搬送手段を用いて複数のばねを連続的に搬送しつつ、
ショット投射マシンによってショットを打付けるように
している。
グによってばねの表層部に圧縮残留応力を生じさせるこ
とが行なわれている。多数のばねにショットピーニング
を実施する場合、処理能力を高めるために、コンベア等
の搬送手段を用いて複数のばねを連続的に搬送しつつ、
ショット投射マシンによってショットを打付けるように
している。
例えば第9図に示された従来のショットピーニング装置
(先行技術1)においては、コンベア100 に設けられた
ホルダ101 に複数の巻ばねAをほぼ垂直の姿勢で保持
し、これら巻ばねAをコンベア100 によって搬送しつ
つ、ショット投射マシン102 によってショットを打付け
るようにしている。また第10図に示された従来装置
(先行技術2)は、水平状に設けられた搬送装置103 の
上に巻バネAを乗せ、ピン105 によって巻ばねAを保持
した状態で巻ばねAの長手方向(軸線方向)に移動させ
つつショット投射マシン102 によってショットを打付け
るようにしている。
(先行技術1)においては、コンベア100 に設けられた
ホルダ101 に複数の巻ばねAをほぼ垂直の姿勢で保持
し、これら巻ばねAをコンベア100 によって搬送しつ
つ、ショット投射マシン102 によってショットを打付け
るようにしている。また第10図に示された従来装置
(先行技術2)は、水平状に設けられた搬送装置103 の
上に巻バネAを乗せ、ピン105 によって巻ばねAを保持
した状態で巻ばねAの長手方向(軸線方向)に移動させ
つつショット投射マシン102 によってショットを打付け
るようにしている。
[発明が解決しようとする課題] 最近ではばねの高応力化等に対応するために、ショット
ピーニング条件が従来よりも厳しくなってきている。す
なわち従来に比べて多量のショットと高速のショットス
ピードが要求されているとともに、ショットサイズも従
来より大きなものが要求される傾向にある。また、巻ば
ねAの全周にわたって均一かつ充分にショットを打付け
る必要がある。
ピーニング条件が従来よりも厳しくなってきている。す
なわち従来に比べて多量のショットと高速のショットス
ピードが要求されているとともに、ショットサイズも従
来より大きなものが要求される傾向にある。また、巻ば
ねAの全周にわたって均一かつ充分にショットを打付け
る必要がある。
しかして前記先行技術1においては、巻ばねAの座巻部
端面A1にショットを打付けることが困難である。ま
た、巻ばねAに対して特定の方向からショットが投射さ
れるため、均一なショットピーニング効果を得にくいこ
とがある。
端面A1にショットを打付けることが困難である。ま
た、巻ばねAに対して特定の方向からショットが投射さ
れるため、均一なショットピーニング効果を得にくいこ
とがある。
一方、先行技術2の場合には、搬送装置103 の上に巻ば
ねAが比較的動きやすい状態で乗っているため、ショッ
ト速度やショットサイズが大きくなったりショット量が
多くなると巻ばねAがショットの勢いで飛ばされやすく
なる。また、巻ばねAを長手方向に搬送しながらショッ
トピーニングを行なうため、巻ばねAの座巻部両端面に
ショットを充分均一に打付けることが困難なことがあ
る。
ねAが比較的動きやすい状態で乗っているため、ショッ
ト速度やショットサイズが大きくなったりショット量が
多くなると巻ばねAがショットの勢いで飛ばされやすく
なる。また、巻ばねAを長手方向に搬送しながらショッ
トピーニングを行なうため、巻ばねAの座巻部両端面に
ショットを充分均一に打付けることが困難なことがあ
る。
従って本発明の目的は、巻ばねを所定の姿勢に保持した
状態で搬送させつつ、巻ばねの全周にわたってショット
を均一かつ充分に打付けることができるようなショット
ピーニング用装置を提供することにある。
状態で搬送させつつ、巻ばねの全周にわたってショット
を均一かつ充分に打付けることができるようなショット
ピーニング用装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的を果たすために開発された本発明の装置は、巻
ばねの搬送方向に沿って設置されたガイドレールと、こ
のガイドレールに沿って所定間隔で複数設けられるとと
もに各々がガイドレールに沿って移動させられる可動体
と、ガイドレール上に離間対向してこのレールを横切る
方向に突設されかつ一端側が上記可動体に取付けられて
いるとともに他端側から巻ばねが挿入されこの巻ばねを
ガイドレール上に横に倒した状態で可動体の移動に伴な
って巻ばねを径方向に転がしながら移動させるピンと、
このピンによって保持された巻ばねがピンの軸方向に所
定範囲以上動くことを阻止するストッパー手段と、上記
ガイドレール上を転がりながら移動する巻ばねにショッ
トを打付けるショット投射マシンとを具備したものであ
る。
ばねの搬送方向に沿って設置されたガイドレールと、こ
のガイドレールに沿って所定間隔で複数設けられるとと
もに各々がガイドレールに沿って移動させられる可動体
と、ガイドレール上に離間対向してこのレールを横切る
方向に突設されかつ一端側が上記可動体に取付けられて
いるとともに他端側から巻ばねが挿入されこの巻ばねを
ガイドレール上に横に倒した状態で可動体の移動に伴な
って巻ばねを径方向に転がしながら移動させるピンと、
このピンによって保持された巻ばねがピンの軸方向に所
定範囲以上動くことを阻止するストッパー手段と、上記
ガイドレール上を転がりながら移動する巻ばねにショッ
トを打付けるショット投射マシンとを具備したものであ
る。
[作用] 可動体のピンに挿入された巻ばねは、ガイドレール上に
横たわるようにしてこのレール上に乗せられる。可動体
がピンと一緒にガイドレールに沿って移動すると、巻ば
ねはその内側からピンに押されるため、可動体の移動方
向に転がりながら移動してゆく。こうして巻ばねはガイ
ドレール上を自転しつつ、搬送の途中でショット投射マ
シンによってショットピーニングが行なわれる。
横たわるようにしてこのレール上に乗せられる。可動体
がピンと一緒にガイドレールに沿って移動すると、巻ば
ねはその内側からピンに押されるため、可動体の移動方
向に転がりながら移動してゆく。こうして巻ばねはガイ
ドレール上を自転しつつ、搬送の途中でショット投射マ
シンによってショットピーニングが行なわれる。
[実施例] 以下に本発明の一実施例について、第1図ないし第6図
を参照して説明する。第1図に示されたショットピーニ
ング用の装置10は、巻ばねAを搬送するための搬送機
構11を備えている。この搬送機構11は、巻ばねAの
搬送方向(第1図では紙面と直交する方向)に沿うガイ
ドレール12を備えている。本実施例のガイドレール1
2は水平状に設置されているが、場合によっては搬送方
向に上または下に傾斜した姿勢で設置されていてもかま
わない。このガイドレール12は、耐摩耗性を高めるた
めに熱処理された鋼によって作られている。ガイドレー
ル12は、その高さHを調整可能な固定手段13によっ
て基体14に取付けられている。
を参照して説明する。第1図に示されたショットピーニ
ング用の装置10は、巻ばねAを搬送するための搬送機
構11を備えている。この搬送機構11は、巻ばねAの
搬送方向(第1図では紙面と直交する方向)に沿うガイ
ドレール12を備えている。本実施例のガイドレール1
2は水平状に設置されているが、場合によっては搬送方
向に上または下に傾斜した姿勢で設置されていてもかま
わない。このガイドレール12は、耐摩耗性を高めるた
めに熱処理された鋼によって作られている。ガイドレー
ル12は、その高さHを調整可能な固定手段13によっ
て基体14に取付けられている。
ガイドレール12に沿って、複数の可動体20が設けら
れている。これら可動体20は、水平方向に延びる基部
21と、この基部21の一端側に垂直方向に立ち上がる
プレート状のホルダ22を備えて構成されている。ホル
ダ22は、固定手段23によって可動体20の基部21
に取付けられている。ホルダ22の図示上端側の部分2
2aは、ショットの投射を妨げないようにするために、
後方に角度θ1だけ反らせた形状としてある。
れている。これら可動体20は、水平方向に延びる基部
21と、この基部21の一端側に垂直方向に立ち上がる
プレート状のホルダ22を備えて構成されている。ホル
ダ22は、固定手段23によって可動体20の基部21
に取付けられている。ホルダ22の図示上端側の部分2
2aは、ショットの投射を妨げないようにするために、
後方に角度θ1だけ反らせた形状としてある。
可動体20の基部21は、ボス25,26を介してブラ
ケット27,28に固定されている。ブラケット27,
28は無端チェーン31,32に取付けられている。ブ
ラケット27,28に設けられた回転自在なローラ3
5,36は、レール37,38上に乗っている。レール
37,38は、前記ガイドレール12と平行に設けられ
ている。レール37,38にはローラ35,36の走行
を安定させるためにガイド部材39,40が設けられて
いる。チェーン31,32は図示しないモータによって
一方向に連続的に無端走行させられる。これらチェーン
31,32とモータ等は駆動機構を構成する。
ケット27,28に固定されている。ブラケット27,
28は無端チェーン31,32に取付けられている。ブ
ラケット27,28に設けられた回転自在なローラ3
5,36は、レール37,38上に乗っている。レール
37,38は、前記ガイドレール12と平行に設けられ
ている。レール37,38にはローラ35,36の走行
を安定させるためにガイド部材39,40が設けられて
いる。チェーン31,32は図示しないモータによって
一方向に連続的に無端走行させられる。これらチェーン
31,32とモータ等は駆動機構を構成する。
上記可動体20のホルダ22に、巻ばねAを保持するた
めのピン45が設けられている。このピン45の基端4
6はホルダ22に固定されている。ピン45の先端47
側はガイドレール12の上を横切るようにして、下記の
側壁部材50に向かって突出している。しかもこのピン
45は、先端47側が多少上を向くようにして傾斜した
状態でホルダ22に固定されている。ピン45は巻ばね
Aのおおむね中心部に位置するように、ガイドレール1
2からの距離L1(第2図参照)が調整されている。ピ
ン45とホルダ22は、熱処理された鋼のように耐摩耗
性に優れた材料によって作られている。
めのピン45が設けられている。このピン45の基端4
6はホルダ22に固定されている。ピン45の先端47
側はガイドレール12の上を横切るようにして、下記の
側壁部材50に向かって突出している。しかもこのピン
45は、先端47側が多少上を向くようにして傾斜した
状態でホルダ22に固定されている。ピン45は巻ばね
Aのおおむね中心部に位置するように、ガイドレール1
2からの距離L1(第2図参照)が調整されている。ピ
ン45とホルダ22は、熱処理された鋼のように耐摩耗
性に優れた材料によって作られている。
ピン45の先端47に対向して設けられた側壁部材50
は、ガイドレール12と平行かつガイドレール12のほ
ぼ全長にわたって設けられている。この側壁部材50
は、ピン45の先端47までの距離L2を調整可能な位
置決め手段51によって基体14に取付けられている。
ピン45の先端47から側壁部材50までの距離L
2は、一例として3mm程度である。この側壁部材50
も、熱処理された鋼のように耐摩耗性に優れた材料によ
って作られている。側壁部材50とホルダ22は、ピン
45によって保持されている巻ばねAが軸線方向に所定
範囲以上動かないようにするためのストッパー手段52
としての機能を兼用する。側壁部材50の上部に形成さ
れた傾斜面53は、ショットの投射を妨げないように角
度θ2の面取りが行なわれた形状をなしている。
は、ガイドレール12と平行かつガイドレール12のほ
ぼ全長にわたって設けられている。この側壁部材50
は、ピン45の先端47までの距離L2を調整可能な位
置決め手段51によって基体14に取付けられている。
ピン45の先端47から側壁部材50までの距離L
2は、一例として3mm程度である。この側壁部材50
も、熱処理された鋼のように耐摩耗性に優れた材料によ
って作られている。側壁部材50とホルダ22は、ピン
45によって保持されている巻ばねAが軸線方向に所定
範囲以上動かないようにするためのストッパー手段52
としての機能を兼用する。側壁部材50の上部に形成さ
れた傾斜面53は、ショットの投射を妨げないように角
度θ2の面取りが行なわれた形状をなしている。
搬送機構11の上方に位置して、巻ばねAの搬送経路の
途中に少なくとも左右一対のショット投射マシン55,
55が設けられている。これらショット投射マシン5
5,55は、第4図に例示したように、モータ56によ
って高速回転させられるインペラ57をもち、ディスト
リビュータ58に投入されたショット59を遠心力によ
ってインペラ57の回転軌跡の接線方向に投射するよう
になっている。第1図に示されるように本実施例のショ
ット投射マシン55,55は、それぞれインペラ57の
軸線Oがガイドレール12の長手方向(巻ばねAの搬送
方向)と直交するようにして、しかもインペラ57を角
度θ3だけ傾けた状態で設置されている。θ3は一例と
して15゜程度である。
途中に少なくとも左右一対のショット投射マシン55,
55が設けられている。これらショット投射マシン5
5,55は、第4図に例示したように、モータ56によ
って高速回転させられるインペラ57をもち、ディスト
リビュータ58に投入されたショット59を遠心力によ
ってインペラ57の回転軌跡の接線方向に投射するよう
になっている。第1図に示されるように本実施例のショ
ット投射マシン55,55は、それぞれインペラ57の
軸線Oがガイドレール12の長手方向(巻ばねAの搬送
方向)と直交するようにして、しかもインペラ57を角
度θ3だけ傾けた状態で設置されている。θ3は一例と
して15゜程度である。
第5図に示されるように、ガイドレール12と側壁部材
50の搬送始端側に巻ばね供給部65が設けられてい
る。この巻ばね供給部65には、所定数(複数)の巻ば
ねAを同時に所定数のピン45に供給できるような供給
機構66が設けられている。本実施例の供給機構66
は、エアシリンダ等の往復動形のアクチュエータ67
と、このアクチュエータ67によって駆動される可動プ
レート68と、巻ばね導入ガイド69などを備えて構成
されており、巻ばね導入ガイド69を介して所定位置ま
で移送されてきた巻ばねAを、可動プレート68を動か
すことにより、第6図に示されるように所望数の巻ばね
Aを同時に片側から所望数のピン45に供給するように
なっている。
50の搬送始端側に巻ばね供給部65が設けられてい
る。この巻ばね供給部65には、所定数(複数)の巻ば
ねAを同時に所定数のピン45に供給できるような供給
機構66が設けられている。本実施例の供給機構66
は、エアシリンダ等の往復動形のアクチュエータ67
と、このアクチュエータ67によって駆動される可動プ
レート68と、巻ばね導入ガイド69などを備えて構成
されており、巻ばね導入ガイド69を介して所定位置ま
で移送されてきた巻ばねAを、可動プレート68を動か
すことにより、第6図に示されるように所望数の巻ばね
Aを同時に片側から所望数のピン45に供給するように
なっている。
次に、上記実施例装置10の作用について説明する。
搬送機構11のチェーン31,32が連続的に無端走行
させられることにより、可動体20がピン45を伴って
ガイドレール12の長手方向に動く。巻ばねAは巻ばね
供給部65において可動体20のピン45に供給され
る。ピン45はその先端47側が多少上を向いているた
め、ピン45に供給された巻ばねAはピン45から落ち
ることなくピン45に保持される。巻ばねAは、可動体
20が搬送方向に移動することによって、ガイドレール
12の上に横たわるような姿勢でガイドレール12に乗
る。可動体20が上記方向に移動すると、巻ばねAはそ
の内側からピン45に押されることにより、ガイドレー
ル12の上を転がりながらガイドレール12の長手方向
に移動してゆく。つまり巻ばねAはその軸回りに自転し
ながら径方向に移動してゆく。
させられることにより、可動体20がピン45を伴って
ガイドレール12の長手方向に動く。巻ばねAは巻ばね
供給部65において可動体20のピン45に供給され
る。ピン45はその先端47側が多少上を向いているた
め、ピン45に供給された巻ばねAはピン45から落ち
ることなくピン45に保持される。巻ばねAは、可動体
20が搬送方向に移動することによって、ガイドレール
12の上に横たわるような姿勢でガイドレール12に乗
る。可動体20が上記方向に移動すると、巻ばねAはそ
の内側からピン45に押されることにより、ガイドレー
ル12の上を転がりながらガイドレール12の長手方向
に移動してゆく。つまり巻ばねAはその軸回りに自転し
ながら径方向に移動してゆく。
こうして巻ばねAが回転しながらショット投射マシン5
5のところまで移動することにより、巻ばねAにショッ
ト59が打付けられる。巻ばねAは回転しながら移動し
ており、ピン45は巻ばねAの内径に比べて充分に小さ
く、しかも巻ばねAの座巻部端面A1,A2が露出した
状態で移動するため、巻ばねAの外周部は勿論のこと、
内周部にも充分にショットを打付けることができ、座巻
部の端面A1,A2にも充分にショットを打付けること
ができる。端面A1,A2に投射されたショットは、端
面A1,A2を研磨した時に生じる「ばり」を除去する
効果もある。本実施例のホルダ22の上部22aと側壁
部材50の上部53は、それぞれ角度θ1,θ2だけ傾
けてあり、インペラ57の投射方向もθ3だけ傾けてい
るため、インペラ57から投射されるショット59を座
巻部の端面A1,A2に打付けやすくなっている。巻ば
ねAはピン45の軸方向(レール12の幅方向)にある
程度動くことができるが、この方向への動きはホルダ2
2と側壁部材50とからなるストッパー手段52によっ
て規制される。巻ばねAはショットピーニング中もピン
45によって保持され続けるため、多量のショットが高
速で投射されても巻ばねAが吹飛ばされることはない。
5のところまで移動することにより、巻ばねAにショッ
ト59が打付けられる。巻ばねAは回転しながら移動し
ており、ピン45は巻ばねAの内径に比べて充分に小さ
く、しかも巻ばねAの座巻部端面A1,A2が露出した
状態で移動するため、巻ばねAの外周部は勿論のこと、
内周部にも充分にショットを打付けることができ、座巻
部の端面A1,A2にも充分にショットを打付けること
ができる。端面A1,A2に投射されたショットは、端
面A1,A2を研磨した時に生じる「ばり」を除去する
効果もある。本実施例のホルダ22の上部22aと側壁
部材50の上部53は、それぞれ角度θ1,θ2だけ傾
けてあり、インペラ57の投射方向もθ3だけ傾けてい
るため、インペラ57から投射されるショット59を座
巻部の端面A1,A2に打付けやすくなっている。巻ば
ねAはピン45の軸方向(レール12の幅方向)にある
程度動くことができるが、この方向への動きはホルダ2
2と側壁部材50とからなるストッパー手段52によっ
て規制される。巻ばねAはショットピーニング中もピン
45によって保持され続けるため、多量のショットが高
速で投射されても巻ばねAが吹飛ばされることはない。
なお、第7図に示されるように、ホルダ22と側壁部材
50との間で巻ばねAを圧縮した状態で搬送し、巻ばね
Aにある程度の圧縮応力を付与した状態でショットピー
ニングを行なうようにすれば、いわゆるストレスピーニ
ング効果が得られる。
50との間で巻ばねAを圧縮した状態で搬送し、巻ばね
Aにある程度の圧縮応力を付与した状態でショットピー
ニングを行なうようにすれば、いわゆるストレスピーニ
ング効果が得られる。
また、側壁部材50を設ける代わりに、第8図に示され
るように一対のピン45,45を互いに対向させて設け
ることにより、双方のピン45,45に保持された巻ば
ねA,Aが軸方向に所定範囲以上動くことを阻止するよ
うにしてもよい。
るように一対のピン45,45を互いに対向させて設け
ることにより、双方のピン45,45に保持された巻ば
ねA,Aが軸方向に所定範囲以上動くことを阻止するよ
うにしてもよい。
また本発明は、円筒状コイルばね以外にも、たる形、鼓
形あるいは円錐形等の巻ばねのショットピーニングにも
同様に適用することができる。こうした異形状の巻ばね
に対しても、巻ばねの中心部に位置するピン45によっ
て巻ばねが自転させられるため、ショットの均一な投射
が可能である。また、巻ばねの自由長の大小や外径の大
小等に応じて、ガイドレール12や側壁部材50を移動
させることにより、各種サイズの巻ばねに適用すること
ができる。
形あるいは円錐形等の巻ばねのショットピーニングにも
同様に適用することができる。こうした異形状の巻ばね
に対しても、巻ばねの中心部に位置するピン45によっ
て巻ばねが自転させられるため、ショットの均一な投射
が可能である。また、巻ばねの自由長の大小や外径の大
小等に応じて、ガイドレール12や側壁部材50を移動
させることにより、各種サイズの巻ばねに適用すること
ができる。
[発明の効果] 本発明によれば、巻ばねを搬送しながら均等かつ充分に
ショットを打付けることができ、巻ばねにとって好まし
いショットピーニング効果が得られる。
ショットを打付けることができ、巻ばねにとって好まし
いショットピーニング効果が得られる。
第1図は本発明の一実施例を示すショットピーニング用
装置の正面図、第2図は第1図に示された装置の一部を
示す拡大図、第3図は第1図に示された装置の一部を示
す斜視図、第4図はショット投射マシンの斜視図、第5
図および第6図はそれぞれ巻ばね供給部の互いに異なる
作動状態を示すそれぞれ平面図、第7図は巻ばねにスト
レスを与えた状態を示す正面図、第8図は本発明の他の
実施例を示す装置の一部の正面図、第9図は従来のショ
ットピーニング装置を示す概略側面図、第10図は他の
従来例を示す概略側面図である。 A……巻ばね、10……ショットピーニング用の装置、
11……搬送機構、12……ガイドレール、20……可
動体、22……ホルダ、45……ピン、50……側壁部
材、55……ショット投射マシン、65……巻ばね供給
部。
装置の正面図、第2図は第1図に示された装置の一部を
示す拡大図、第3図は第1図に示された装置の一部を示
す斜視図、第4図はショット投射マシンの斜視図、第5
図および第6図はそれぞれ巻ばね供給部の互いに異なる
作動状態を示すそれぞれ平面図、第7図は巻ばねにスト
レスを与えた状態を示す正面図、第8図は本発明の他の
実施例を示す装置の一部の正面図、第9図は従来のショ
ットピーニング装置を示す概略側面図、第10図は他の
従来例を示す概略側面図である。 A……巻ばね、10……ショットピーニング用の装置、
11……搬送機構、12……ガイドレール、20……可
動体、22……ホルダ、45……ピン、50……側壁部
材、55……ショット投射マシン、65……巻ばね供給
部。
Claims (2)
- 【請求項1】 巻ばねを搬送させつつショットピーニングを行なうため
に使用される装置であって、 上記巻ばねの搬送方向に沿って設置されたガイドレール
と、 上記ガイドレールに沿って所定間隔で複数設けられると
ともに各々が上記ガイドレールに沿って移動させられる
可動体と、 上記ガイドレール上に離間対向してこのレールを横切る
方向に突設されかつ一端側が上記可動体に取付けられて
いるとともに他端側から上記巻ばねが挿入されこの巻ば
ねを上記ガイドレール上に横に倒した状態で上記可動体
の移動に伴なって巻ばねを径方向に転がしながら移動さ
せるピンと、 上記ピンによって保持された上記巻ばねがピンの軸方向
に所定範囲以上動くことを阻止するストッパー手段と、 上記ガイドレール上を転がりながら移動する巻ばねにシ
ョットを打付けるショット投射マシンと、を具備したこ
とを特徴とする巻ばねのショットピーニング用装置。 - 【請求項2】上記ピンはその先端側がやや上を向くよう
にして斜めに設けられている請求項1記載の巻ばねのシ
ョットピーニング用装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12232189A JPH0632904B2 (ja) | 1989-05-16 | 1989-05-16 | 巻ばねのショットピーニング用装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12232189A JPH0632904B2 (ja) | 1989-05-16 | 1989-05-16 | 巻ばねのショットピーニング用装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02303770A JPH02303770A (ja) | 1990-12-17 |
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