JPS599444B2 - 容器送り込み装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 速度がきわめて高速、例えば毎分８００罐以上になると
、罐が送りねじにより破損したりその送りねじの所で詰
ったりする可能性が増大する。

従って、従来、重力送りシュートを利用して罐を直接、
ポケット車のポケット内に送り込むことが提案されてい
る。

この提案は従来ある程度成功を納めたが、速度がきわめ
て高速になると、重力送りシュート内の罐の流れは不規
則になって、罐を互いにバウンドさせる。

このバウンドにより、罐を直接破損したり、場合により
、ポケット車のポケット内への装荷を妨げることがよく
あり、それで非同調状態となることによってポケット車
により罐を破損させてしまう。

罐を直接、ポケット車へ送出する重力送りシュートの従
来の問題点を解消するため、本発明は重力送りシュート
と協同するように構成したポケット車を提供することに
より、シュート内で、従来構造の典型的な停止・作動、
振動及び不均一な流れ速度がなく、均一な速度で連続的
な流れが得られるようにしてある。

本発明において均一な流れを得るため、ポケット車の隣
接ポケットを、これらポケットに接線をなすと共に均一
の半径を有する円弧部分である引込み面によって接続し
ている。

さらに、罐が最初ポケット内に着座した時、それに隣接
するシュート内の罐の中心が、下記引込み円弧の中心か
ら延びる線上に位置するように、重力送りシュートが構
成配列される。

なお、前記引込み円弧は装荷されたばかりのポケットの
中心を通って描かれる円弧である。

従って、本発明の第１の目的は未装飾罐を、連続的に回
転しているポケット車のポケット内に装荷する改良高速
容器送り装置を提供することにある。

他の目的は、きわめて高速で作動できる前記型式の容器
送り装置を提供することにある。

さらに他の目的は、送りシュート内の罐が均一速度で連
続的に前進する前記型式の容器送り装置を提供すること
にある。

さらに他の目的は、ポケット車の隣接ポケットが、各々
均一半径の円弧である引込み面によって接続される前記
型式の容器送り装置を提供することにある。

さらに他の目的は、ポケットに最初着座した罐が、引込
み面と新たに装荷されたポケットとの間の接点において
上流のシュート内の罐に接線をなす型式の容器送り装置
を提供することにある。

この発明の上記及び他の目的は添付図而についての以下
の説明から明らかになる。

図面特に第１図を参照すると、本発明の譲受人に譲渡さ
れた、「円筒形物品を装飾する装置」なる名称を有する
昭和５３年６月１６日に出願された特願昭５３−７２２
５９号（特開昭５４一８０１１号）に記載の一般型連続
運動円筒形容器装飾装置を示す。

簡単に説明すると、第１図の装置は送り込みコンベヤ１
５を備え、このコンベヤは供給部（図示せず）から一端
が開口している未装飾罐１６を受入れて、ポケット車１
２の円周部分を形成する隔設リング１３．１４（第３図
）の周囲の円弧状受け台またはポケット１７内に罐を入
れる。

ポケット車は搬送車１８に固定され、この搬送車は連続
回転水平駆動軸１９にキー止めされている。

搬送車１８には水平スピンドルないし心棒２０（第３図
）が取り付けられ、各スピンドル２０は、送り込みコン
ベヤ１５から下流に延長する短区域において各個ポケッ
ト１７にだいし間隔をおいて水平に整夕Ｉルでいる。

未装飾罐１６は、スライド４３に増付けられた各個バネ
腕４２によって各受け台１７から心棒２０へ移送される
。

とのスライドは固定カム４４と、スライド４３に固定さ
れた従動子４５．４６との作用により水平方向に駆動さ
れる。

容器１６を受入れる心棒の端部まで及ぶ吸引作用により
、容器を心棒２０の最終着座位置に吸引する。

心棒２０に取付けられている間に、罐１６は、符号２２
で総括的に示す多色印刷機の連続回転転写マットないし
ブランケット２１に接触せしめられて装飾される。

その後、なお心棒２０に取り付けられている間、各装飾
済罐１６には、符号２４により総括的に示すオーバーワ
ニス・ユニットにおける塗布ロール２３の周囲に接触し
て保護ワニス膜が塗布される。

装飾及び保護被覆された罐１６はその後、心棒２０から
、移送車２７の周囲に沿って取付けられた（図示せざる
）吸引力ツブへ移送される。

移送車は中心軸２８を中心に連続回転する。

移送車２７に支持された罐１６は、チェーン型排出コン
ベヤ３０によって支持されている大体水平なピン２９上
に置かれ、このコンベヤは罐１６を（図示せざる）硬化
炉へ運ぶ。

心棒２０が検出器３８，３９の近くにきたとき各心棒２
０に罐１６を装荷する。

これら検出器３８．３９は、特定の心棒２０に、罐１６
が正しく取付けられているかどうかを検出する。

心棒２０に罐が装荷されていないかまたは正しく装荷さ
れていないことを検出器３８．３９が検出すれば、前記
特許出願公開公報に説明されているように、この心棒２
０は印刷ブランケット２１が心棒２０上の罐１６に通常
接する装飾帯域を通過するとき、この誤装荷された心棒
２０は′゛非印刷″位置へ移動され、ここでこの心棒２
０が装飾帯域を通過すると、ブランケット２１の周囲か
ら離れる。

送り込みコンベヤ１５は、各々、スタット５６、スペー
サ・スリーブ５７．５Ｂ，５９，６０、固定ワツシャ６
１及びナット６２（第４図）より成る４つの組立体によ
って平行に間隔をおいて保持されている内板５１ ，５
２，５３と外板５４．５５により構成されている。

４つの柱６３は機枠から水平に延びており、板５１〜５
５の整列開口部に収容されてコンベヤ１５を機能的に位
置決めする。

カラー６４と６５によりコンベヤ１５を柱６３に機能的
に位置決め固定する。

内板５１，５２及び５３には水平に整列された彎曲スロ
ットを備え、これらスロットは協同して重力送りシュー
ト７０を形成し、仁のシュートからら罐１６ａ，１６ｂ
等ポケット車１２のポケット１７に流れ込む。

罐１６ａ，１６ｂ等がシュート７０を流れるにつれて、
罐１６ａ，１６ｂ等の軸線は流れ方向に対し水平及び垂
直になる。

シュート７０の送り出し端ないし下端がポケット車と交
わる装荷域７１において、リング１３は板５１，５２間
の空間を通る（第３図）。

装荷域Ｔ１の下流において、内板５１〜５３は、ポケッ
ト車１２によって上向きに支持されている罐１６のわず
かに外側に円弧状保持而９９を有する。

この面９９の上流端とシュート７０を離れたばかりの罐
１６ａとの間隔は、而９９と罐１６ａの下流の罐との間
隔よりも大きい。

このように間隔を広げたのは、罐１６ａの運動方向が装
荷域７１で急に変化しその時罐１６ａが制御されていな
いため飛び上がりそうになって罐１６ａを破損させない
ためである。

この罐１６ａの飛び上がり状運動を弱めるため、ブラシ
部９７．９８（第６図）によって構成される曲がりやす
い弾性部材を接合部材として設けて罐１６ａを装荷域７
１のポケット車１２に着座させる。

両ブラシ部９７ ．９８の剛毛は棒９６から放射状に伸
びた三角形状に配置される。

棒９６は板５１と５５に枢着され、手動一・ンドル９４
を有する固定装置９５によって所定角位置に保持されて
いる。

第２図において、図示のポケット車１２は、罐１６ａが
ポケツ｝１ ７ａ内に完全に着座されている各位置にあ
る。

ポケツｔｌ７ａと近接上流ポケツ｝１７ｂとの間の引込
面７５は両ポケット１７ａと１７ｂに接線をなす円弧で
あるのが理想である。

さらに、罐１６ａ，１６ｂの中心は、引込面７５の中心
を通過する線上にある。

なお、実際の装置では、引込面７５の中心は、第７図に
おける２本の横線のいずれか一方の上にあり、第２中心
ｂがその中心である。

この第２中心ｂは、ポケット車１２の回転軸線１９を貫
通する第２線ｑ上にある。

この第２線ｑはまた中心１９と、まわりに上流ポケツ｝
１７ｂを形成する円弧部が形成される中心第１ｃとを貫
通する他方の横線にだいし垂直である。

すべてのポケット１７の中心はピッチ円半径ａを有する
円に沿って一様に間隔をおいて、それで隣接ポケット間
の角間隔θはポケット数で分割される３６０度である。

線Ｓは第１線ｑに平行で、それで線Ｓは第２線ｑにだい
し垂直をなす。

従って、直角三角形ｃ，ｄ，１９は次式で表わされる。

Ｘ２＋ａ２−（Ｒ＋ｒ）２ ここでＲは引込面弧の半径で、ｒはポケット弧の半径で
ある。

さらに、ｅはポケツ｝１７ａの中心で、それで直角三角
形ｅ ，ｂ ，ｇは次式で表わされる。

（Ｘ−ａｓｉｎθ）２＋（ａｃｏｓθ）２＝（Ｒ−ｒ）
２ 実際の構造において、車１２には６１Ｃｒｎ（２４イン
チ）のピッチ円半径上に等間隔の２４個のボケ，ット１
７を有する。

ポケット径は罐径６．６ ｃｍ（２．６インチ）に等し
い。

その結果、位置決め第２中心ｂが得られ、これを中心に
、引込而７５がポケット車１２の回転軸線１９から距離
Ｘとして２７．３Ｃｒｒｌ（１０．７５３インチ）離れ
た横線ｑに形成され、表面７５半径は５ ４．４Ｃｒｒ
ｌ（，２１．４０７インチ）である。

罐１６ａがポケツ｝ １ ７ａ内に完全に着座すると直
ぐに、罐１６ａの上流にあるシュート１７内の罐１６ｂ
は、引込面７５の円弧がポケット１７ａの円弧に接線を
なす地点ｔで罐１６ａと係合する。

このとき、罐１６ｂの中心ｆは各ｂ，ｅ及びｔを通過す
る線上にある。

第２図において、引込而７５の最下流端８５は、急先端
部よりはむしろ小径のカーブによってポケット円弧１７
と接続される。

これによりシュート７０を離れる罐１６ｂ等罐と、係合
引込而７５とが円滑に係合される。

また、引込面７５の下流部分７５ａはわずかに切込まれ
て、罐１６ｂが一時でも押されてポケット車１２から離
れる可能性を少なくするように引込面７５が最初に罐１
６ｂに接触するとき、すきまを形成する。

本発明により構成されたポケット車に直接罐を送るため
本発明により設けた輪郭シュートは、毎分１０００罐以
上の速度で送ることができる。

均一速度で本質的に連続して罐が流れるため、罐の詰り
及び破損する可能性は従来の重力送り装置と比較して大
幅に少なくなる。

前述の寸法関係は理想状態であることは当業者であれば
理解できよう。

しかし、寸法を理想のものより５ないし１０パーセント
異ならせても、かなりの効果が得られる場合もある。

以上、この発明の一実施例について説明したが、多くの
変更及び変型が当業者によってなし得ることは明らかで
ある。

従って、この発明は、特定の開示によってではなく特許
請求の範囲によってのみ限定される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の開示により構成された輪郭送り装置を
有する連続運動罐装飾装置の正面図、第２図は輪郭送り
装置区域における第１図に示す装置の拡大部分図、第３
図、第４図、第５図及び第６図は夫々矢印３−３ ．４
−４ ．５−５及び６−６方向よりみた第２図の夫々矢
印３−３ ． ４−４．５−５及び６−６についての横
断面図、第７図は本発明の特徴を具体化する理想的形式
を示す線図である。 １２・・・・・・ポケット車、１５・・・・・・コンベ
ヤ、１６・・・・・・罐、１７・・−・・・ポケット、
１８・・・・・・搬送車、２０・・・・・・心棒、２７
・・・・・・移送車、２９・・・・・・ピン、３０・・
・・・・コンベヤ、４２・・・・・・バネ腕、４４・・
・・・・カム、４５．４６・・・・・・従動子、６３，
６４・・・・・・検出器、５１，５２，５３・・・・・
・内板、５４，５５・・・・・・外板、５７ ，５Ｂ
，５９ ，６０・・・・・・スペーサ・スリーブ、７０
・・・・・・シュート、９７，９８・・・・・・ブラシ
、９９・・・・−・円弧状保持面。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 周囲に等間隔に複数のポケットを有する連続回転搬
   送車と容器送りシュートとを備え、前記ポケットは前記
   搬送車の回転軸と平行な軸線を有する円筒形物品を収容
   するように配置形成されており、前記円筒形物品は、こ
   れら物品の軸線を前記シュー小内の移動方向に対して垂
   直状態にして、隣接状に並んで容器送りシュートを通過
   し、前記シュートはこれら物品を供給源から装荷域に案
   内し、この装荷域においては、前記搬送車の回転中、前
   記物品が前記ポケットに直接送り出され、前記ポケット
   のそれぞれは、シュート内のこれら物品の半径に等しい
   半径の円弧部分の形状を有している容器送り込み装置に
   おいて、前記ポケットのそれぞれと、これに隣接し且つ
   この下流のポケットとは、均一な半径の円弧部分である
   引込み面によって接続され、前記ポケットの円弧部分の
   中心は、前記回転軸線を中心として有するピッチ円上に
   位置しており、前記引込み面のそれぞれは、前記ピッチ
   円の範囲外の地点において前記ポケット円弧部分の一方
   と接する下流端部と、前記ピッチ円の範囲内の地点にお
   いて前記ポケット円弧部分の他方と接する上流端部とを
   有し、且つ前記シュートは、前記円筒形物品が装荷域の
   ポケット内に最初完全に着座する時、装荷域におけるポ
   ケットとそこから上流に延びる引込み面との間の接点に
   おいて、前記円筒形物品が前記シュート内の隣接上流物
   品と係合するように構成配置されていることを特徴とす
   る容器送り込み装置。 ２ 引込み面の下流端が丸く形成されていることを特徴
   とする特許請求の範囲第１項記載の容器送り込み装置。 ３ 引込み面の最下流端が丸く形成され、そのすぐ上流
   部分がわずかに切欠されていることを特徴とする特許請
   求の範囲第１項記載の容器送り込み装置。 ４ 引込み円弧部分Ｔ５の各々が、前記回転軸線１９を
   通過し、且つ前記回転軸線１９及びこの引込み円弧部分
   の上流端におけるポケット円弧部分１７ｂの第１中心Ｃ
   を通過する第１線ｐに対して垂直である第２線ｑ上に位
   置する第２中心ｂのまわりに形成されることを特徴とす
   る特許請求の範囲第１項記載の容器送り込み装置。 ５ 引込み面の円弧部分の中心が、次式 Ｘ２＋ａ２−（Ｒ十ｒ）２及び （Ｘ−ａｓｉｎθ） ２＋（ａ ｃｏｓθ）２一（Ｒ
   −ｒ）２ （式において、 ａニピッチ円の半径 Ｒ一引込み円弧部分の半径 ｒ−ポケット円弧部分の半径 θ＝３６０÷ポケットの数） を解くことによって決定される回転軸線から距離Ｘだけ
   離れて位置することを特徴とする特許請求の範囲第４項
   記載の容器送り込み装置。 ６ 引込み面の下流端が丸く形成されていることを特徴
   とする特許請求の範囲第５項記載の容器送り込み装置。 ７ 引込み面の最下流端が丸く形成され、そのすぐ上流
   部分がわずかに切欠されていることを特徴とする特許請
   求の範囲第５項記載の容器送り込み装置。 ８ 引込み円弧部分７５の各々は、各々回転軸線１９か
   ら変位されている異なる第２中心ｂのまわりに形成され
   ることを特徴とする特徴請求の範囲第１項記載の容器送
   り込み装置。