JPH06328Y2 - 硬貨包装機 - Google Patents

硬貨包装機

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JPH06328Y2
JPH06328Y2 JP1987121948U JP12194887U JPH06328Y2 JP H06328 Y2 JPH06328 Y2 JP H06328Y2 JP 1987121948 U JP1987121948 U JP 1987121948U JP 12194887 U JP12194887 U JP 12194887U JP H06328 Y2 JPH06328 Y2 JP H06328Y2
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一郎 高谷
成 南
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グローリー工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は、所定金種硬貨が硬貨移送手段により1枚ずつ
硬貨通路上を移送される間に計数手段により硬貨の枚数
を計数し、計数済の硬貨を硬貨重積空間へ送りこんで重
積し、所定枚数の硬貨重積時にこの重積硬貨の包装を行
なう硬貨包装機に関する。
(従来の技術) 従来、硬貨包装機は、硬貨通路の末端に、当該通路から
送出される硬貨を水平方向から垂直方向に方向変換して
放出する出口金具が設けられ、この出口金具の下部に受
筒の上端が臨ませられ、硬貨は上記受筒内を自重で落下
して受筒下端を受けるシャッタ上に整列状態に重積され
るようになされている。
そして所定枚数の硬貨が重積されると、シャッタが開放
され、重積硬貨がシャッタの下部位置に形成されている
包装装置へ送り込まれて包装が行なわれるように構成さ
れている。
(考案が解決しようとする問題点) しかして硬貨包装機の未処理硬貨の貯留装置は、未処理
装置の投入が可能な高さ位置に設けられており、この貯
留装置よりも低い位置に硬貨通路、受筒、包装装置が順
次設けられることになる。そのため包装装置から包装硬
貨が排出される位置は、機械が設置される床面近くにな
り、包装硬貨を受け入れる包装硬貨箱の持ち運び時に作
業者は腰をかがめて持ち上げなければならず、腰を傷め
やすいという問題があった。
上記のような問題点を解決するため、床面近くに排出さ
れる包装硬貨を上方へ搬出して機械の上方位置の包装硬
貨受箱へ排出する搬送装置を内蔵した硬貨包装機も提供
されているが、この搬送装置を備えるために機械が極端
に大型化し価格面でも著しく高価になるという欠点があ
る。
また従来の硬貨包装機は、硬貨通路から送出される硬貨
が自重で受筒内を落下してシャッタ上に水平姿勢となっ
て順次重積されるものであるから、硬貨の重積に要する
時間が長くなり、硬貨重積時間の短縮を図ろうとして
も、軽量金種硬貨、自重落下距離が大きく金種硬貨につ
いては筒立現象を生じ、受筒内に硬貨詰りを起しやす
く、これにより硬貨重積時間の短縮には限界がある。
そして従来では、受筒の下方に包装装置が形成されてお
り、そのため重積硬貨を受筒から包装装置内へ移送する
際の距離が長く、その結果移送中の硬貨の重積がくず
れ、包装不能になることが多い。
さらに、受筒の下方には包装装置が形成されているた
め、機械の高さが必然的に大きくなることが避けられな
いなどの問題がある。
そこで上記従来技術の問題点を解決するため、所定金種
硬貨が硬貨移送手段により1枚ずつ硬貨通路上を移送さ
れる間に計数手段により硬貨の枚数を計数し、計数済の
硬貨を硬貨重積空間に送り込んで重積し、所定枚数の硬
貨重積時にこの重積硬貨の包装を行なう硬貨包装機にお
いて、前記硬貨通路の末端に臨んで硬貨通路面と略同一
高さ位置に形成された硬貨重積面部上に上方に向けて硬
貨を重積する硬貨重積空間部を形成し、この硬貨重積空
間部へ送り込まれる硬貨が先に該空間部へ送り込まれた
硬貨の下面へ送り込むことによりこの空間部内に硬貨を
送り込み順に上方へ重積しかつ前記硬貨重積空間部周縁
には重積硬貨を挟着回転してその回転時に重積硬貨の包
装を行なう複数本の包装ローラが設けられてなる硬貨重
積包装装置と、少なくとも重積硬貨の包装開始時に重積
硬貨を硬貨重積面部から上方へ上昇せしめ包装ローラ間
の包装位置に重積硬貨を支持する支持杆を有する重積硬
貨支持装置と、前記硬貨重積空間部の下部位置から硬貨
集積面部を退逃させ、包装硬貨を硬貨重積空間部の下方
へ排出する包装硬貨排出装置とを持つ硬貨包装機を案出
して試作し、種々実験を試みた。
上記の機械を用いることにより、前述の従来技術の問題
点は一応解消し得ることが判明したが、硬貨重積空間部
への硬貨重積動作時に重積不良が発生すると、硬貨の包
装が行なえなくなるばかりでなく、直ちに機械を停止さ
せないと後続硬貨が継続して硬貨重積空間部内へ送り込
まれるので硬貨詰りが発生し、一旦詰りが生じてしまう
とその詰り硬貨を排除することが容易でないという問題
点が生じた。
本考案はこれに鑑み、前述の従来技術が有する問題点を
解消することに加え、開発途上における問題点をも解決
することができる硬貨包装機を提供することを目的とし
てなされたものである。
〔考案の構成〕
(問題点を解決するための手段) 上記目的を達成するため、本考案においては、所定金種
硬貨が硬貨移送手段により1枚ずつ硬貨通路上を移送さ
れる間に計数手段により硬貨の枚数を計数し、計数済の
硬貨を硬貨重積空間に送りこんで重積し、所定枚数の硬
貨重積時にこの重積硬貨の包装を行なう硬貨包装機にお
いて、前記硬貨通路の末端に臨んで硬貨通路面と略同一
高さの位置に形成された硬貨重積面部上に上方へ向けて
硬貨を重積する硬貨重積空間部を形成し、この硬貨重積
空間部へ送り込まれる硬貨を先に該空間部へ送り込まれ
た硬貨の下面へ送り込むことによりこの空間部内に硬貨
を送り込み順に上方へ重積しかつ前記硬貨重積空間部周
縁には重積硬貨を挟着回転してその回転時に重積硬貨の
包装を行なう複数本の包装ローラが設けられてなる硬貨
重積包装装置と、前記硬貨重積面部の一部に形成された
孔から上方へ進出可能に設けられ、少なくとも重積硬貨
の包装開始時に重積硬貨を硬貨重積面部から上方へ上昇
せしめ包装ローラ間の包装位置に重積硬貨を支持する下
支え棒を有する重積硬貨支持装置と、前記硬貨重積空間
部の下部位置から前記硬貨重積面部および前記下支え棒
を退避させ、包装硬貨を硬貨重積空間部の下方へ排出す
る包装硬貨排出装置と、硬貨重積動作時の重積不良を検
知する重積不良検知手段と、この重積不良検知手段の重
積不良検知時に作動され、前記包装ローラの少なくとも
1本を硬貨重積空間拡大方向へ移動せしめる電気的駆動
部と、この電気的駆動部による前記包装ローラの硬貨重
積空間拡大方向への移動時に前記包装硬貨排出装置を作
動させて前記硬貨重積空間部内の重積硬貨を排出せしめ
る制御部とを具備することを特徴とするものである。
(作用) 上記の構成により、硬貨通路面と略同一高さにある硬貨
重積面部上に上方に向けて硬貨を重積し、所定枚数の硬
貨が重積されたのちこの重積硬貨を支持装置で硬貨重積
空間部形成に全部または一部が共用される複数本の包装
ローラの包装位置まで上昇して支持し、そのとき前記包
装ローラにより重積硬貨を挟着回転させ、その回転時に
重積硬貨に包装紙を巻きつけて包装を行ない、包装され
た硬貨は排出装置により硬貨重積空間部の下方へ排出さ
れる。また、硬貨重積動作時に重積不良検知手段が硬貨
の重積不良を検知すると、包装ローラの少くとも1本が
硬貨重積空間拡大方向に移動し、その移動時、すなわち
移動中または移動後に包装硬貨排出装置を作動させ、前
記硬貨重積空間部内の重積硬貨が排出されて硬貨詰りが
未然に回避され、また硬貨詰りが生じても詰り硬貨が排
出される。
(実施例) 以下、本考案を図面に示す実施例を参照して説明する。
第1図は本考案の硬貨包装機の一実施例を示し、第2図
はその硬貨包装機の外観例を示している。
この硬貨包装機は、上面に硬貨を補給するための硬貨補
給用ホッパ1、表示部2、操作部3がそれぞれ配設さ
れ、前面には包装された硬貨を受入れる包装硬貨箱5、
および異金種等の排除硬貨を受入れる選別箱6が設けら
れ、一側には全金種硬貨に共通に用いられる包装紙ロー
ル7を充填する包装紙装填部8Aが機台8上に設けられ
ている。
前記第1図に示す硬貨重積装置部は、硬貨を下から順次
上方へ押し上げるようにして重積するもので、この硬貨
重積空間部9は包装ローラ10,11,12で囲まれた
空間で構成され、この重積空間部9に硬貨を重積したの
ち直ちに包装工程に移行して包装を行なうようになされ
ている。なおこの実施例では、包装ローラ11は金種硬
貨径により位置調整され、包装時は位置固定のローラ、
包装ローラ10は包装時に移動されるローラ、包装ロー
ラ12は位置固定のローラとされている。
上記硬貨包装機は、前記硬貨補給用ホッパ1から硬貨C
を回転円盤13上に供給し、この回転円盤13の回転に
よる遠心力で硬貨をその周縁の周壁14にそわせて整列
させ、この回転円盤13の接線方向に配設された硬貨通
路15へ1列状態として送り出すようになされており、
この硬貨通路15の側部には硬貨計数動作中の硬貨の流
動停止を検知する検知手段としてのセンサS,S
配設され、またセンサS,Sの間には所定枚数目の
硬貨の通過後通路15上に突出させて硬貨の搬送を停止
させるストッパ16が出没自在に設けられている。
硬貨通路15は、前記回転円盤13の接線方向に固設さ
れる固定通路部材17と、この固定通路部材17に平行
に設けられ金種設定モータMcの回動により回転される
金種設定軸4に固定されたカム18にローラ19Bを介
し固定通路部材17に対し平行移動され、固定通路部材
17との間隔がその設定金種の硬貨径に対応した巾に調
整される可動通路部材19とで構成され、上記各通路部
材17,19の対向面下縁には硬貨の両側端が係合して
滑動する係合縁17A,19Aを有し、始端側通路底板
15Aと終端側通路底板15Bとの間で係合縁17A,
19A間が小径硬貨の混入時にこれを排除する排除溝2
0(第3図示)とされている。なお、各通路底板15
A,15Bの上面および係合縁17A,19Aの上面は
同一平面上に位置されて硬貨通路面を形成している。
このカム18は、第17図に示しているように、最小径
硬貨例えば1円用カム面Aが最も半径が大とされ、以下
50円用カム面B、5円用カム面C、100円用カム面
D、10円用カム面E、500円用カム面Fの順にそれ
ぞれ半径が減少され、最大開き用カム面Gにおいてすべ
ての硬貨が落下し得る通路巾に広がるようになってい
る。
このカム18と同軸上にカム18Aが固設され、このカ
ム18Aの1円用、50円用、5円用、100円用、1
0円用、500円用の各カム面A′、B′、C′、
D′、E′、F′は、カム18の各カム面A,B,C,
D,E,Fとは軸4に対し同位相で相似形とされ、最大
開き用カム面G′はカム18の最大開き用カム面Gと一
致する半径位置に設けられる。このカム18Aのいずれ
かのカム面A′〜F′には包装ローラ11を中間部に軸
支しかつ一端が機体側に軸11Aにより枢支されたアー
ム58の他端のローラ11Bがバネ11Cの付勢を受け
て常時当接されており、前記カム18Aの位置に応じ包
装ローラ11を各金種硬貨径に適合した位置に位置づけ
るようになっている。
上記硬貨通路15にそってその上部には、硬貨移送手段
としての搬送ベルト21が回転円盤13の近接位置と硬
貨通路15の末端位置との上方部にそれぞれ軸架された
プーリー22,23に張装され、その搬送ベルト21の
下面が硬貨の上面に圧接して硬貨を搬送するようになっ
ている。
上記硬貨通路15の末端部には硬貨送入部材24が回転
自在に設けられており、上方部には直立する3本の包装
ローラ10,11,12を有する硬貨包装装置25があ
り、これら3本の包装ローラ10,11,12は硬貨重
積空間部9の上方部分を構成している。
図示実施例における硬貨送入部材24は、第6図示のよ
うにモータ軸に固定的に連結される水平方向の軸26A
にワンウエイクラッチ26Bを介して軸26Aの駆動回
転方向、すなわち硬貨送入部材24の硬貨送入方向に回
転自在とした場合を示しており、この硬貨送入部材24
は、硬貨通路15から搬送されて送り出される硬貨の先
端縁が当接する硬貨先端縁当接部位24A,24A…
と、この当接部位24Aが当接硬貨により押動される際
にその硬貨の一面に接触して硬貨後端縁を硬貨重積方向
へ変位させる硬貨後端縁変位部位24B,24B…とを
交互に複数個有する。なお硬貨送入部材24は、通常は
硬貨自体によって回転動作されるが、50枚目の硬貨を
センサSが検知するとモータMを駆動して軸26A
を一時的に強制回転せしめ、軸26Aに従動回転するワ
ンウエイクラッチ26Bを介して硬貨送入部材24を一
時的に強制回転せしめる。その理由は、50枚目の硬貨
がセンサSで計数されると後続硬貨はストッパ16で
停止されるとともに硬貨移送手段としての搬送ベルト2
1の強制駆動は断となり、この搬送ベルト21は慣性回
転によって50枚目の硬貨を送り出すことになる。その
ため50枚目の硬貨の送り込み力が弱くなり、硬貨重積
空間部9内に確実に送り込まれない場合が生じるおそれ
があるからである。
上記硬貨送入部材24は、図示実施例においては硬貨包
装装置25の下方部分を硬貨重積空間部9として包装ロ
ーラ10,11,12間に積み上げるようにする関係
上、硬貨重積時と硬貨包装後包装硬貨を排出させる包装
硬貨排出時とでその存在位置を変える必要があるために
硬貨通路15の延長方向に移動可能とされた移動台27
に設けられている。そしてこの移動台27の上面および
硬貨送入部材24の上面、後述の下支え棒37の硬貨支
持面37Aが硬貨重積面部となる。
この移動台27は、一端のローラ28が硬貨包装機の機
台29に水平方向に固設されたガイド部材30のガイド
溝31に嵌合され、他端側には第3図示のように上下の
ローラ32,32があって、機台29に固設されたガイ
ドロック33を挟み、これらにより移動台27が水平方
向移動自在に支持されている。
本考案における包装硬貨排出装置は、本実施例では上記
移動台27の硬貨重積面部以外の部分と、モータM
と、移動機構34と、シュート56とで構成され、こ
の移動機構34は、図示実施例では第4図示のようにリ
ンク機構が用いられている。すなわち機台29側に設置
されたモータMにより回転されるクランクアーム35
と、このクランクアーム35の先端に一端が連結された
リンク36とからなり、このリンク36の他端が移動台
27に連結されており、モータMの1/2回転により第
1図示位置および第4図実線図示位置と、第3図示位置
および第4図鎖線図示位置(退逃位置)とにわたり進退
移動されるようになっている。この機台29側にはセン
サS,S′が設けられており、移動台27の位置を
検出するようになっている。
第1図において上記移動台27には、重積硬貨を受ける
下支え棒37が上下方向に貫通して上下動自在に設けら
れ、この下支え棒37の下部の突腕38の下方に、基端
が機台29Aに軸39により上下方向へ揺動可能に指示
されたアーム40の先端のローラ41が離反した状態で
臨み、またこのアーム40の中間部のローラ42がバネ
45による上方への付勢により定位置に停止中のカム軸
43上のカム体44の下面のカム面44Aに当接されて
いる。上記アーム40の先端の他のローラ46は金種設
定軸4に固定された金種別高さ設定カム47の下面のカ
ム面47Aの下方に離反状態に臨んでいる。
前記下支え棒37は、第6図に示すように、上方部に縦
方向のスリット48が形成されており、このスリット4
8内に前記硬貨送入部材24が嵌り込むようになってお
り、下支え棒37が下降位置にあるときその上面の硬貨
支持面37Aより硬貨送入部材24の一つの硬貨先端縁
当接部位24Aが突出しておかれるようになっている。
また下支え棒37の下方部には別のスリット49が軸方
向に設けられ、これに移動台27側に固定のガイドピン
50が嵌合されていて昇降動作がガイドされるようにな
っている。
第1図において、前述のカム軸43は、その1回転で包
装1サイクルを行なわせるもので、図示状態では定位置
に停止している。そのためアーム40はローラ42がカ
ム軸43のカム体44のカム面44Aで規制され、最下
降位置におかれている。それ故前述のようにアーム40
のローラ41およびローラ46共突腕38および金種別
高さ設定カム47とは離反した状態にある。このとき突
腕38は、移動台27と突腕38との間に掛けられるバ
ネ38Aにより下方へ付勢され、ガイドピン50(第6
図示)で規制された位置に停止している。このように突
腕38とローラ41との離反状態において移動台27の
移動がなされる。
前記移動台27には、重積されてゆく硬貨Cの上面を押
えて重積初期における硬貨の安定重積を図るための硬貨
押え機構51が設けられている。この硬貨押え機構51
は、第9図および第10図示のように逆L字状をなすレ
バー52と、このレバー52の先端に軸支された押えロ
ーラ53と、上記レバー52を節動させる思案バネ54
とからなっており、レバー52の基部は移動台27に水
平な軸55により取付けられている。したがって硬貨の
重積初期段階においてはローラ53が思案バネ54の力
により硬貨送入部材24によって送り込まれる硬貨Cの
上面を押え、重積量が増すにつれてレバー52の起き上
る方向に回動変位され、思案バネ54の思案点を超える
と重積硬貨から離間されるようになっている。
この重積硬貨上面から退逃揺動されたレバー52は移動
台27のピン27aで係止される。このレバー52およ
びローラ53の硬貨送入部材24上方側への復帰は、移
動台27が退逃位置(第4図二点鎖線位置)へ移動され
た後の進出位置への復帰移動時の第5図(A)〜第5図
(C)の過程でリンク36がレバー52を押動すること
により行なわれる。
前記移動台27の硬貨通路15側の側面にはシュート5
6が固定されており、移動台27が退逃位置に移動した
ときシュート56が包装ローラ10,11,12間の直
下に開口しておかれるようになっている。
硬貨重積空間部9の上方部を構成する包装ローラ10,
11,12は、第1図および第7図に示すように基本的
には従来と同様に機台29Bおよび8にアーム57,5
8(機台8側のアーム57,58は図示省略)を介して
上下端が支持され、少なくとも1本の包装ローラに駆動
回転力が伝達されるようになっており、これら包装ロー
ラ10,11,12のうち、包装ローラ10はカム軸4
3のカム18Bおよびアーム57を通じて重積硬貨周面
に対し接近・離反する移動包装ローラ、包装ローラ11
は金種硬貨径に応じてアーム58を通じ位置が調整され
る金種別調整ローラ、包装ローラ12は位置固定のロー
ラである。
包装ローラ10の支持アーム57は、第17図に示すよ
うに水平方向に延び、その中間部分が軸10Aにより機
体側に軸支され、この軸10Aより反対側に延びる部分
にはローラ10Bが軸着されていて、カム軸43の包装
ローラ10移動用のカム18Bのカム面にバネ10Cの
付勢を受けて常時当接されている。このカム18Bは、
略270°近い範囲が硬貨を挾着する進出位置をとらせ
る挾持領域Hと、硬貨重積時の位置に進出させる重積領
域Jと、包装ローラ10を大きく後退させる開放領域K
とを有し、第17図示の位置が定位置とされる。
硬貨通路15の末端に正対して位置される1本の包装ロ
ーラ10のアーム57に固定の紙ガイド59Aの下端位
置には、硬貨Cの先端が当る衝当板60が垂設固定され
ている。また包装ローラ10の上下軸受部と一体移動す
る可動紙ガイド板59Bが設けられている。さらに硬貨
通路15の末端に位置する2本の包装ローラ11,12
のうち図において左側の包装ローラ11のガイド板61
の下端には、硬貨Cの一側端を誘導する外方に傾斜した
ガイド板62Aと垂直なガイド板62Bが垂設され、他
側の包装ローラ12の紙ガイド板63の下端には、硬貨
Cの他側端を規制して誘導するガイド部材64が設けら
れている。なお、包装ローラ10および12の各軸受部
は、衝当板60、ガイド部材64から滑らかに包装ロー
ラ10,12の周面へ硬貨を誘導するためテーパー形状
とされている。
包装紙65は、機台8上に軸66によりセットされる包
装紙ロール7から引出されて繰出しロール67,68間
を通り、ガイド板69と山形状のカッタ70との間を通
つて包装ローラ10,12間に導かれ、硬貨重積空間部
9内に重積されたのち、下支え棒37により包装位置ま
で上昇され、包装ローラ10,11,12により挾着さ
れる重積硬貨の周囲に巻きつけられ得るようになってい
る。
第1図中71は重積硬貨に巻付けられた包装紙の上下端
を巻締めるため上下に設けられるかしめ爪であり、下部
のかしめ爪は図示省略されている。
以上の構成のうち、硬貨包装装置部25は、包装ローラ
10,11,12、アーム57,57,58,58、可
動紙ガイド板59A、紙ガイド板59B,61,63、
かしめ爪71,71で構成される。硬貨重積装置部は、
硬貨重積面部としての移動台27の上面と、硬貨送入部
材24、硬貨重積空間形成部材としてのガイド板62
A,62B、衝当板60、ガイド部材64、軸受部10
A,12A、包装ローラ10,11,12、硬貨押え機
構51としてのローラ53、レバー51等で構成され
る。そして上記の硬貨包装装置部25と硬貨重積装置部
とで硬貨重積包装装置が形成される。また重積硬貨支持
装置は、下支え棒37、突腕38、アーム40、カム4
4、ローラ42、ローラ41、ローラ46、カム47、
バネ45,38A等で構成される。包装硬貨排出装置
は、すでに述べたように、移動台27の硬貨重積面部以
外の部分、モータM、移動機構34、シュート56で
構成される。
本考案における電気的駆動部は、包装ローラ11および
ガイド板62A,62B、紙ガイド板61を移動させる
もので、金種設定モータM、金種設定軸4、カム18
A、ローラ11B、アーム58、バネ11Cにより構成
される。
第20図は制御ブロック図を示すもので、各部の駆動用
モータを制御する制御部100を有し、この制御部10
0は計数センサS,S,センサS,S′の異常
検出信号を検出する異常検出部101に接続され、これ
らセンサが異常を検出した際に制御部100をして各部
の動作を下記のように行なわせるようになされている。
このセンサS,Sと異常検知部101によって本考
案における重積不良検知手段が構成される。
1) 50枚計数ストップ時 センサSが50枚の硬貨を計数したときストッパ16
が突出して後続硬貨を停止させるが、セッサSが50
枚計数によるストップ信号を出力してから所定時間経過
してもセンサSが硬貨で遮切られているときは重積不
良信号と判断してその信号を異常検知部101が制御部
100へ出力する。
2) 計数動作中(1〜50枚のカウンタ途中時)センサ
,Sのいずれかが所定時間硬貨により遮切られて
いる場合、異常検知部101が重積不良信号を制御部1
00へ出力する。
3) 同上 計数動作中においてセンサSとSとの計数不一致の
場合(チャタリング時)、同じく異常検知部101が重
積不良信号を制御部100へ出力する。
上記の重積不良発生時は、 1) モータMの逆転により搬送ベルト21の所定時間
逆転。ストッパ16が突出しているときはストッパの後
退。
2) 金種設定用モータMcを回転させて包装ローラ11
および硬貨通路15が最大に開放。
3) モータMを通じ硬貨送入部材24を正回転させな
がら移動台27の移動用モータMを回転させて移動台
27を退出させ、硬貨排除後復帰。
このほか必要により操作者へのブザー警報等が行なわれ
る。なおこの例では、包装ローラ11の開放移動終了後
に移動台27を退去移動させるようにしているが、包装
ローラ11の開放移動途中で移動台27を退去移動させ
るようにしてもよい。
つぎに上記実施例の動作を説明する。
取扱う硬貨の金種を選択ボタンにより設定すると、金種
設定モータMcが回転され、金種設定軸4のカム18の
回転により可動通路部材19が移動され、硬貨通路15
の通路巾がその金種硬貨を通すに適する巾に設定される
一方、金種別高さ設定カム47の設定金種に対応するカ
ム面47Aがローラ46の上方に臨んでいる。また金種
設定軸4のカム18Aを通じその取扱い硬貨が大径硬貨
の場合は第11図示のようにアーム58を揺動させて可
動通路部材19側の包装ローラ11が硬貨重積空間部9
から離間する方向に移動して該空間部9を拡張させ、小
径硬貨の場合は第13図示のように包装ローラ11が接
近して重積空間部9が縮少される。このときは包装制御
カム軸43は定位置に停止しているので、包装ローラ1
0は第11図、第13図とも同じ位置で停止しており、
包装ローラ12は位置固定ローラであるので位置は固定
の状態にある。
上記第11図に対応する大径硬貨の重積については、モ
ータMおよびMが回転されて回転円盤と搬送ベルト
21が回転される。この回転円盤13の回転により回転
円盤13上に供給されている硬貨が遠心力で周壁14に
そって一列に揃えられ、また図示しない厚み規制部材に
より一層にされたのち硬貨通路15に送り込まれて搬送
ベルト21により送られ、硬貨通路15の末端に至る
(第15図(A))と、硬貨Cの先端縁が硬貨送入部材
24の硬貨先端縁当接部位24Aに当ってその硬貨によ
り硬貨送入部材24を第15図(B)のように図におい
て時計方向に回転させながら進行する。なおこのとき軸
26Aは回転停止状態にあり、ワンウエイクラッチ26
Bを介して硬貨送入部材24のみ回転する。そしてこの
とき硬貨Cの一側端はガイド板62Aにより位置固定の
包装ローラ12側へ寄せられ、その包装ローラ12側は
ガイド部材64により位置が規制されて進む。
硬貨送入部材24の回転が進むと、硬貨送入部材24の
硬貨後端縁変位部位24Bが硬貨Cの後部下面に当って
これを押し上げ(第15図(C))かつ硬貨送入部材2
4の当接部材24Aは押え機構51の押えローラ53を
押しのけて回転される。
ついで硬貨送入部材24の変位部位24Bが硬貨Cの後
端をずらし込み、併せて硬貨Cの上面が押え機構51の
ローラ53で押えられる(第15図(E))。
最初の硬貨Cが衝当板60に当って停止する前に次の硬
貨Cが硬貨送入部材24の硬貨先端縁当接部位24Aに
当り、前記同様にしてこの当接部位24Aを押して硬貨
送入部材24が回転させられるので、その当接部位24
Aの先端が先きの硬貨Cをさらに前方へ送り(第15図
(F))、その硬貨Cの先端縁を衝当板60に当接させ
るとともに次位の硬貨は先きの硬貨Cの下に入り込むよ
うになって進行する(第15図(G)〜(H))。
このようにして第15図(J),(K)のように順次下
から積上げられて行き、その積上げ高さが次第に増すに
つれてその上面を押えている硬貨押え機構51のローラ
53が押上げられ、積上げ高さが所定値に達すると思案
バネ54が思案点を越えるので第15図(K)に鎖線で
示すようにレバー52が外方に倒れ、押えローラ53が
硬貨Cの上面から退去し、移動台27のピン27aで停
止保持される。以後は積上げられた硬貨の重量が押えロ
ーラ53に代って重積の安定が図られ、最終的には一定
枚数(例えば50枚)の硬貨が第15図(L)のように
包装ローラの側面から衝当板60にそって整然と積上げ
られる。
この第15図(L)において、50枚目の硬貨がセンサ
で検知されると、ストッパ16が通路内へ進出して
後続硬貨を停止せしめると共に搬送ベルト21の強制回
転が断となり、50枚目の硬貨は硬貨自身の慣性移動と
搬送ベルト21の慣性回転で硬貨送入部材24を回転さ
せて49枚目の硬貨の下側へもぐり込む。ところが硬貨
送入部材24の回転量が十分でない場合は、50枚目の
硬貨(第15図(L)の最下位硬貨)は49枚目の硬貨
の下側へもぐりこみ、途中で停止した状態となる。そこ
でセンサSが50枚目の硬貨を検知すると、モータM
を一時的に駆動して軸26Aを回転せしめ、ワンウエ
イクラッチ26Bを従動回転せしめて硬貨送入部材24
を一時的に回転せしめ、第15図(M)のように50枚
目の硬貨も衝当板60位置まで完全に送り込まれる。
一定枚数(例えば50枚)の硬貨の重積が完了すると、
第20図の計数部からの信号で包装モータが回転され、
その包装モータの回転は第1図において1回転で包装1
サイクルを行なうカム軸43が回転(第17図の定位置
から時計方向に回転)され、また包装モータの回転は包
装ローラ10,11,12を駆動回転させる。このカム
軸43のカム44の回転でアーム40がバネ45の力で
上昇方向へ揺動され、このアーム40のローラ46がカ
ム47のカム面47Aに当接した時点でこのアーム40
の上昇方向への揺動は停止される。
このアーム40の上昇方向への揺動は、アーム40のロ
ーラ41上にのる突腕38を介して下支え棒37を上昇
せしめ、重積硬貨の下面を支承してその重積硬貨を包装
位置(第15図(M)の二点鎖線で示す重積硬貨位置)
まで上昇して停止する。
硬貨重積位置(第15(M)の実線で示す重積硬貨位
置)では、傾斜状態でかつ硬貨送り込み方向に段階状に
ずれていた重積硬貨はこの下支え棒37による包装位置
への上昇時に包装ローラ10の周面にそって上昇されて
円柱状にそろえられる。下支え棒37が重積硬貨を包装
位置まで上昇して停止した直後にカム軸43のカム18
Bの領域Jと接触していたローラ19Bがカム18Bの
領域Hと接触し、アーム57,57等を介して包装ロー
ラ10が位置固定状態の包装ローラ11,12に接近し
て重積硬貨を挟着する。一方、包装ローラ10,11,
12は前述のように三本共強制回転駆動されており重積
硬貨も回転される。他方、所定の時期に給紙モータが回
転され、その結果包装紙繰出しロール67,68が回転
させて包装紙65が繰出されてカッタ70の位置で停止
していたその包装紙65の先端が包装ローラ10,11
間から重積硬貨の周面に巻きつけられ、重積硬貨に巻付
いた包装紙が引張られてカッタ70に押しつけられるこ
とにより切断される。繰出しロール67,68は、その
直後に給紙モータの停止により停止される。この重積硬
貨周面への包装紙65の巻きつけ途中においてカム軸4
3の図示しないカム群によりかしめ爪71,71が重積
硬貨の径方向に移動して重積硬貨の上側および下側へ位
置し、その位置から互いに上下方向に近接移動し、両か
しめ爪71,71により重積硬貨の上下両端面に巻きつ
いて包装紙の上下端がかしめられる。
一方、かしめ爪71,71による包装紙上下端のかしめ
途中で下支え棒37がカム44により定位置へ下降へ、
つぎに移動台27が移動機構34のモータMの回転に
よりクランクアーム35、リンク36を介して第3図お
よび第10図示のように硬貨通路15端から離れる方向
に移動され、シュート56が包装部25の直下に開口さ
れる。そしてかしめ爪71,71による包装紙65の上
下端のかしめ動作が終了し、かしめ爪71,71の退逃
完了後、包装ローラ10がカム18Bのカム面Kにより
後退し、包装硬貨の保持が解かれ、包装済みの硬貨はシ
ュート56を通じて包装硬貨箱5内に収納される。その
後カム18のカム面Jにより包装ローラ10が包装ロー
ラ11,12側へ接近移動した直後にカム軸43が1回
転して定位置に復帰し、包装1サイクルが終了する。つ
いで移動台27が再び第1図および第9図示の位置に戻
され、センサS′がそれを検知すると計数重積動作が
再開され、以後同様な作用が繰返されて包装が行なわれ
る。
なお前述の移動台27の退去位置から進出位置への移動
時に第5図(A)〜(C)で示すように、リンク36が
レバー52を押動し、思案バネ54を通じてレバー52
が揺動され、押えローラ53が硬貨送入部材24上にの
る。
なお包装に使用される包装紙65は、複数金種に共通に
使われ、重積硬貨高さの異なるものを包装することにな
る。そのため第15図(M)で示すように、機台8上の
一定の高さ位置に位置される包装紙65の下縁に対し重
積硬貨下面(下支え棒37の上面)の高さ位置を金種別
重積硬貨高さに応じて変化させるようにしている。すな
わち重積硬貨高さの大なる第15図(M)図示の重積硬
貨(高さH)の場合は、下支え棒37の上昇高さは小
とし、機台8より上側へは距離Lだけ上昇した位置と
し、また重積硬貨高さの小なる重積硬貨(高さH)の
場合は、下支え棒37の上昇高さは大とし、機台8より
上側へは距離L上昇させる。この下支え棒37の上昇
量の変化は前述したカム47のカム面47Aによりアー
ム40の上昇を規制することにより行なわれる。そのた
めカム面47Aは金種毎の重積硬貨高さにあわせた凹凸
カム面となっている。
なお下支え棒37の上昇量の変化は金種別に変化させる
ようにしているが、重積硬貨高さを高、中、低の三グル
ープにわけ、各グループ毎の決められた位置に下支え棒
37を位置させるようにしてもよい。
上記第11図とそれに対応する第15図(A)〜(M)
においては、大径硬貨の重積の場合であって、硬貨の先
端縁が硬貨送入部材24の当接部位24Aに当ったとき
硬貨の後端は未だプーリー23から離れていず、ベルト
21による搬送力が硬貨に加えられている状態で硬貨送
入部材24を回転させるが、小径硬貨の場合には第13
図示のように包装ローラ11が接近し、第16図(A)
〜(E)に示すようにプーリー23の下から硬貨の後端
が放出される際の硬貨に加わる慣性力によってその先端
縁で硬貨送入部材24を回転させるようにして重積が行
なわれる。
大径硬貨の包装時は、第12図示のように、また小径硬
貨の包装時には第14図示のように包装ローラ10が移
動して包装ローラ11,12へ重積硬貨を押しつけて挟
着し、包装が行なわれる。
第17図および第18図は包装部を示し、第17図は最
小径硬貨の重積時(なお、第13図に対応するが、第1
3図は硬貨通路15の高さ域を示す図であるのに対し、
第17図は包装ローラ10,11,12の設けられる高
さ域を示している。)を、第18図は重積不良発生時の
硬貨重積空間形成部材を径拡大方向に移動させた状態を
示している。第17図の重積時においては、包装ローラ
11はカム18Aのカム面A′により最小硬貨径に対応
する重積位置におかれている。また包装ローラ11の前
述の調整移動は、アーム57に固定の紙ガイド板59A
が一定位置にあるので、それに当接する従動子61aを
通じ紙ガイド板61を硬貨径に対応する位置に位置さ
せ、アーム58に固定のアーム58Aを通じ従動子63
Bが移動され、アーム63Aが包装ローラ12の軸を中
心に調整移動される。
この状態下において、モータM,Mの回転により硬
貨計数重積作動が行なわれるが、異常検知部101から
の重積異常検知信号が制御部100へ入力されると、カ
ム軸4のモータMcが回動して第18図示のようにカム
18,18Aの最大開き用カム面GおよびG′がローラ
19B,11Bに対応する位置になって通路巾が最大開
き位置をとるとともに包装ローラ11および紙ガイド板
61が最も後退し、また紙ガイド板63も径拡大方向に
移動され、第18図示のように包装ローラ10,11,
12、可動紙ガイド板59A、紙ガイド板59B、6
1,63、硬貨送入部材24、ガイド板62A,62
B、衝当板60、ガイド部材64間に詰っている硬貨は
解放され、つぎにモータMが回動して第19図示のよ
うに移動台27が退去し、重積硬貨が排出されて硬貨の
重積不良が解消される。
また、この移動台27の退去移動のときも、モータM
が第19図示のように硬貨送入部材24を回転させるの
で、硬貨詰りを生じさせることなく移動台27の移動で
重積硬貨の排除が行なわれる。
前記実施例における硬貨送入部材24は、一体成形品に
よって形成された爪車構造とした場合について示した
が、これは第21図に略示するようにベルト構造とし、
このベルト72の周面に硬貨先端縁当接部位24A,2
4A…を一定間隔をおいて突設し、これら当接部位24
A,24Aに先行した位置で隣接するベルト72の周面
を硬貨後端変位部位24B,24B…とするようにして
もよい。
また前記実施例においては、硬貨送入部材24を水平な
軸により軸支する構造とした場合について示したが、第
22図に一例を示すように水平面内で回転する構造と
し、放射方向に突設された爪部24C,24C…の一側
面を当接部位24Aとし、他側面にかけての上面を変位
部位24Bとして硬貨を順次積上げるようにすることも
できる。
そのほか各部については下記のような実施態様が考えら
れる。
硬貨移送手段は、ベルト21によるほかローラによるも
のであってもよく、硬貨通路15は水平な通路に限ら
ず、傾斜した硬貨通路であってもよい。また直線的な硬
貨通路に限らず、途中で屈曲した硬貨通路であってもよ
い。
図示実施例における硬貨重積空間部9は、硬貨通路15
の末端域に設けた場合を示したが、硬貨通路外に位置す
るようにし、その入口を硬貨通路15の末端に臨ませる
ようにすることもできる。
また、硬貨送入部材24は、硬貨自体によって回転動作
される構成とし、例えば50枚目の硬貨についてのみ硬
貨送入部材24をモータで強制回転させるようにしてい
るが、これに限らず、硬貨送入部材24の回転の円滑を
図るため、硬貨の流れが停滞したときに強制回転させる
ように考慮することも可能である。そして本考案におけ
る検知手段を構成するセンサS,Sは計数センサが
使用されているが、計数センサとは別の専用の検知セン
サを設けるようにしてもよい。さらに本考案における
「電気的駆動部による包装ローラの硬貨重積空間拡大方
向への移動時に」とは、図示実施例では「移動後」の場
合を示したが、これは「移動中」であってもよく、両態
様を含むものである。
〔考案の効果〕
以上のように本考案によれば、硬貨通路面より高い位置
で硬貨の包装ができ、そのため包装硬貨の排出位置が高
くなって包装硬貨箱の持ち運び作業が極めて容易にな
り、また、硬貨重積空間部の周縁に包装ローラを設けた
ので、硬貨重積空間と硬貨包装空間はその全部または一
部が共用でき、構造面での簡略化が図れ、機械の高さも
著しく低くすることができる。
また、硬貨の重積動作時に重積不良が発生しても、硬貨
重積空間部から重積硬貨が自動的に排除されるので硬貨
重積空間部内での硬貨詰りを生じ難く、また硬貨詰りが
生じても詰り硬貨が排除され、硬貨の取除きが不要乃至
は容易となり、例えばボタン操作を通じての硬貨重積動
作の再開、あるいは自動復元動作を通じての次の硬貨重
積動作の再開などの場合容易に次の重積動作を再開する
ことができる優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例を示す斜視図、第2図は第1
図の硬貨重積装置を適用する硬貨包装機の一例を示す外
観斜視図、第3図は第1図における移動台が移動した状
態を示す斜視図、第4図はその移動台の移動機構の一例
を示す平面図、第5図A〜Cは同作動状態を示す説明
図、第6図は第1図における硬貨送入部材と下支え棒と
の位置関係を示す斜視図、第7図は包装部の斜視図、第
8図は第7図における入口部の包装ローラおよび紙押え
部の斜視図、第9図は第1図における硬貨重積時の側面
図、第10図は同包装完了後の状態を示す側面図、第1
1図は大径硬貨重積時の包装ローラの位置関係を示す平
面図、第12図は同包装時の位置関係を示す平面図、第
13図は小径硬貨重積時の包装ローラの位置関係を示す
平面図、第14図は同包装時の位置関係を示す平面図、
第15図(A)〜(M)は大径硬貨の重積作用を示す説
明図、第16図(A)〜(E)は同小径硬貨の重積作用
を示す説明図、第17図および第18図は包装部を示
し、第17図は重積時、第18図は硬貨排除時の平面
図、第19図は移動台の移動状態を示す側面図、第20
図は制御ブロック図、第21図および第22図は硬貨送
入部材の変形例を示す側面図である。 9…硬貨重積空間部、10,11,12…硬貨重積包装
装置を構成する包装ローラ、15…硬貨通路、21…硬
貨移送手段としての搬送ベルト、27…上面が硬貨重積
面部となる移動台、34…包装硬貨排出装置を構成する
移動機構、37…重積硬貨支持装置を構成する下支え
棒、60…硬貨重積包装装置を構成する衝当板、62
A,62B…硬貨重積包装装置を構成するガイド板、1
00…制御部、101…重積不良検知手段の一部を構成
する異常検知部、M…包装硬貨排出装置を構成するモ
ータ、M…電気的駆動部を構成するモータ、S,S
…計数手段および重積不良検知手段を構成する計数セ
ンサー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定金種硬貨が硬貨移送手段により1枚ず
    つ硬貨通路上を移送される間に計数手段により硬貨の枚
    数を計数し、計数済の硬貨を硬貨重積空間に送りこんで
    重積し、所定枚数の硬貨重積時にこの重積硬貨の包装を
    行なう硬貨包装機において、前記硬貨通路の末端に臨ん
    で硬貨通路面と略同一高さ位置に形成された硬貨重積面
    部上に上方へ向けて硬貨を重積する硬貨重積空間部を形
    成し、この硬貨重積空間部へ送り込まれる硬貨を先に該
    空間部へ送り込まれた硬貨の下面へ送り込むことにより
    この空間部内に硬貨を送り込み順に上方へ重積しかつ前
    記硬貨重積空間部周縁には重積硬貨を挟着回転してその
    回転時に重積硬貨の包装を行なう複数本の包装ローラが
    設けられてなる硬貨重積包装装置と、前記硬貨重積面部
    の一部に形成された孔から上方へ進出可能に設けられ、
    少なくとも重積硬貨の包装開始時に重積硬貨を硬貨重積
    面部から上方へ上昇せしめ包装ローラ間の包装位置に重
    積硬貨を支持する下支え棒を有する重積硬貨支持装置
    と、前記硬貨重積空間部の下部位置から前記硬貨重積面
    部および前記下支え棒を退避させ、包装硬貨を硬貨重積
    空間部の下方へ排出する包装硬貨排出装置と、硬貨重積
    動作時の重積不良を検知する重積不良検知手段と、この
    重積不良検知手段の重積不良検知時に作動され、前記包
    装ローラの少なくとも1本を硬貨重積空間拡大方向へ移
    動せしめる電気的駆動部と、この電気的駆動部による前
    記包装ローラの硬貨重積空間拡大方向への移動時に前記
    包装硬貨排出装置を作動させて前記硬貨重積空間部内の
    重積硬貨を排出せしめる制御部とを具備することを特徴
    とする硬貨包装機。
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