JPH06327245A - 電気自動車用空調装置の電源装置 - Google Patents

電気自動車用空調装置の電源装置

Info

Publication number
JPH06327245A
JPH06327245A JP10924593A JP10924593A JPH06327245A JP H06327245 A JPH06327245 A JP H06327245A JP 10924593 A JP10924593 A JP 10924593A JP 10924593 A JP10924593 A JP 10924593A JP H06327245 A JPH06327245 A JP H06327245A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
power supply
supply device
battery
transistor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP10924593A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3334941B2 (ja
Inventor
Naomi Goto
尚美 後藤
Masafumi Nishinomiya
理文 西宮
Makoto Yoshida
吉田  誠
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority to JP10924593A priority Critical patent/JP3334941B2/ja
Publication of JPH06327245A publication Critical patent/JPH06327245A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3334941B2 publication Critical patent/JP3334941B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)
  • Continuous-Control Power Sources That Use Transistors (AREA)
  • Dc-Dc Converters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、高電圧のバッテリーに対しても信
頼性が高く、多種類のバッテリー電圧に対して共通化可
能な電気自動車用空調装置の電源装置の提供を目的とす
る。 【構成】 スイッチング電源装置によりバッテリー電圧
を変換して使用する電気自動車用空調装置の電源装置に
おいて、スイッチング電源装置へバッテリー電圧を抑制
して供給する電源電圧抑制回路を設ける。また、スイッ
チング電源装置へバッテリー電圧を抑制して供給するこ
とにより、スイッチング電源装置のスイッチングによる
一次側パルス電圧を、所定値に抑制するパルス電圧抑制
回路を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、バッテリーからの電力
で作動する電気自動車用空調装置の電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のルームエアコン用電源装置の回路
図を、図7に示す。商用電源を商用電源入力プラグ1よ
り取入れ、開閉装置2を介して全波整流ダイオード3に
より全波整流し平滑コンデンサー4により平滑して、直
流電源を電動コンプレッサー駆動回路17、スイッチン
グトランス15と周辺回路からなるスイッチング電源装
置に供給している。通常、電動コンプレッサー駆動回路
17はインバータ回路であり電動コンプレッサー18を
駆動する。この場合、商用電源はAC200Vで全波整
流平滑後の直流電源電圧は280Vである。また、商用
電源がAC100Vの場合には、倍電圧整流し平滑後の
直流電源電圧は同じく280Vである。そして、電圧の
ばらつきは±10%程度である。
【0003】スイッチング電源装置は自励式フライバッ
クコンバータである。図9に従来の電気自動車用空調装
置の電源装置回路作動図を示す。以下のように作動す
る。開閉装置2が閉じると、スタート用ベース抵抗32
よりスイッチングトランジスター5にベース電流が流れ
る。よって、一次コイル14に電圧が印加され、もって
自励コイル13に電圧が発生する。よって、ベース抵抗
7及び充電コンデンサー8を経由して、更に大きくベー
ス電流が流れる。これにより、スイッチングトランジス
ター5はONとなり、コレクタ電圧Vcは0となって、
図9の(1)に示すコレクタ電流Icが流れる。ここで
一次コイル14のインダクタンスをL、直流電源電圧を
Eとして、コレクタ電流Icの時間増加率di/dtは
E/Lで示される。そして、コレクタ電流Icは、スイ
ッチングトランジスター5の電流増幅率hFEとベース電
流IBの積hFE・IBまでで上昇を停止する。そのため一
次コイル14の電圧VLは減少し、自励コイル13の電
圧も減少するため、ベース電流IBが減少してスイッチ
ングトランジスター5はOFFに至る。ここで、一次コ
イル14には直流電源電圧Eの逆の電圧が発生し、コレ
クタ電圧Vcは直流電源電圧Eのほぼ2倍の電圧2Eと
なる。これを図9の(2)に示す。そしてこの過程で、
自励コイル13には逆の電圧が発生し、マイナス整流ダ
イオード10を介して、マイナス平滑コンデンサー12
にマイナス電圧が充電される。そして、ツェナーダイオ
ード9によりベース電流IBを制御して、二次側の出力
電圧が安定化される。
【0004】尚、開閉装置2が閉じられたスタート時に
は、直流電源電圧Eは商用電源の内部抵抗、整流平滑に
より急激に280Vとはならず、コレクタ電流Icは徐
々に上昇し、マイナス平滑コンデンサー12にマイナス
電圧が充電されて、ツェナーダイオード9によりベース
電流IBを制御することとなるので、コレクタ電流Ic
大きな電流となることはない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】電気自動車用空調装置
の電源装置回路図を図8に示す。図7ルームエアコン用
電源装置の回路図と比べ、開閉装置2を介して高電圧の
バッテリー19を電動コンプレッサー駆動回路17、ス
イッチング電源装置に供給している。
【0006】この回路においては、以下の課題を有して
いる。バッテリー19の電圧は、車両によりそのバッテ
リー搭載可能数が異なり、また電圧が高いほど電流を小
さくでき、効率を上げられるので電圧は高く設定される
ので、図10に示す例のごとく種々多様である。そし
て、そのバッテリー19は車両駆動用の電源でもあるの
で、走行負荷の大きい時は電圧が低下し、逆に制動時に
は走行用モーターを発電機としてバッテリー19に充電
するため電圧が増加する。よって、電圧のばらつきは少
なくとも±25%は考慮する必要がある。そのため、電
圧の高い例えば420Vの場合、コレクタ電圧Vcは8
40Vとなる。もって、汎用のスイッチングトランジス
ター5のコレクタ電圧Vcの絶対最大定格は大きくて8
00Vであり使用不可となる。
【0007】また、開閉装置2が閉じられたスタート時
には、バッテリー19の直流電圧が直接印加されるた
め、コレクタ電流Icは急激に上昇し、マイナス平滑コ
ンデンサ−12にマイナス電圧が充電されてツェナーダ
イオード9によりベース電流I Bは制御されることな
く、コレクタ電流Icは大きな電流となる。もって、ス
イッチングトランジスター5は破損に至る。そのため、
図8に示すごとく電流検出抵抗20にて電流検出し、電
流制限トランジスター21にてスイッチングトランジス
ター5のベース電流IBを制限し、コレクタ電流Icを抑
えている。
【0008】しかしながら、このように電流検出抵抗2
0を接続すると、スイッチングトランジスター5がON
する際、ベース電流IBが抑制されて図9(3)に示す
ごとく、コレクタ電圧Vcの立ち下がりがなまってく
る。そのため、コレクタ電流Icの流れている時にコレ
クタ電圧Vcが0でないため、スイッチングトランジス
ター5は電力を消費し発熱する。
【0009】バッテリー19の電圧は、前記のごとく種
々多様である。そのため、スイッチング電源装置は例え
ば図10においては81Vから420Vまで作動しなけ
ればならない。しかしながら低い電圧に対しては一次コ
イル14のインダクタンスLを小さく、高い電圧に対し
ては大きくする必要があるので、上記のごとく広い範囲
をカバーするのは困難である。よって、スイッチングト
ランス15は何種類か必要となり、もってスイッチング
電源装置の種類が増えることとなる。
【0010】従って、本発明は、高電圧のバッテリーに
対しても信頼性が高く、多種類のバッテリー電圧に対し
て共通化可能な電気自動車用空調装置の電源装置の提供
を目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は、第1の手段と
して上記課題を解決するために、スイッチング電源装置
へバッテリー電圧を抑制して供給する電源電圧抑制回路
を設ける。
【0012】本発明は、第2の手段として上記課題を解
決するために、スイッチング電源装置へバッテリー電圧
を抑制して供給することにより、スイッチング電源装置
のスイッチングによる一次側パルス電圧を、所定値に抑
制するパルス電圧抑制回路を設ける。
【0013】
【作用】本発明の第1の手段によれば、スイッチング電
源装置へバッテリー電圧を抑制して供給する電源電圧抑
制回路を設ける。よって、バッテリー19の電圧が42
0Vと高い場合においても、例えば350Vに抑制して
スイッチング電源装置に供給することにより、コレクタ
電圧Vcを700Vに抑制できる。
【0014】また、開閉装置2が閉じられたスタート時
においては、スイッチング電源装置に供給する電圧を、
抑制しつつ徐々に350Vまで上昇させる。もって、コ
レクタ電流Icは徐々に上昇し、マイナス平滑コンデン
サー12にマイナス電圧が充電されて、ツェナーダイオ
ード9によりベース電流IBを制御することとなるの
で、コレクタ電流Icが大きな電流となることはない。
【0015】よって、電流検出抵抗20、電流制限トラ
ンジスター21にてスイッチングトランジスター5のベ
ース電流IBを制限し、コレクタ電流Icを抑える必要は
なく、コレクタ電圧Vcの立ち下がりのなまりによるス
イッチングトランジスター5の電力消費と発熱は生じな
い。
【0016】更に、一次コイル14のインダクタンスL
を小さ目にして、バッテリー19の電圧の低い方に対応
し、バッテリー19の電圧の高い方に対しては電源電圧
抑制回路によりバッテリー電圧を抑制して供給すること
で対応することにより、バッテリー19の電圧の低い方
から高い方まで全てに対応が可能となる。
【0017】本発明の第2の手段によれば、スイッチン
グ電源装置へバッテリー電圧を抑制して供給することに
より、スイッチング電源装置のスイッチングによる一次
側パルス電圧を、所定値に抑制するパルス電圧抑制回路
を設ける。よって、バッテリー19の電圧が420Vと
高い場合においても、例えばコレクタ電圧Vcを直接7
00Vに抑制できる。
【0018】また、開閉装置2が閉じられたスタート時
においては、スイッチング電源装置に供給する電圧を、
抑制しつつ徐々に上昇させる。もって、コレクタ電流I
cは徐々に上昇し、マイナス平滑コンデンサー12にマ
イナス電圧が充電されて、ツェナーダイオード9により
ベース電流IBを制御することとなるので、コレクタ電
流Icが大きな電流となることはない。
【0019】よって、電流検出抵抗20、電流制限トラ
ンジスター21にてスイッチングトランジスター5のベ
ース電流IBを制限し、コレクタ電流Icを抑える必要は
なく、コレクタ電圧Vcの立ち下がりのなまりによるス
イッチングトランジスタ5の電力消費と発熱は生じな
い。
【0020】更に、一次コイル14のインダクタンスL
を小さ目にして、バッテリー19の電圧の低い方に対応
し、バッテリー19の電圧の高い方に対しては一次側パ
ルス電圧を、所定値に抑制するパルス電圧抑制回路で対
応することにより、バッテリー19の電圧の低い方から
高い方まで全てに対応が可能となる。
【0021】
【実施例】本発明の実施例を図面により説明する。
【0022】図1に本発明の第1の実施例に係る電源装
置の回路図を示す。図8電気自動車用空調装置の電源装
置回路図に比べ、スイッチング電源装置へバッテリー電
圧を抑制して供給する電源電圧抑制回路が付加されてい
る。また、電流検出抵抗20、電流制限トランジスター
21は削除されている。
【0023】ここで、電源電圧抑制回路の作動について
説明する。開閉装置2が閉じられたスタート時において
は、電源トランジスター22用ベース抵抗23と電源電
圧逓増用コンデンサー28とで決まる時定数により、電
源トランジスター22のベースに徐々に電圧印加する。
よって、電源トランジスター22のエミッターからスイ
ッチング電源装置へ供給される電圧eも、ベース抵抗2
3と電源電圧逓増用コンデンサー28とで決まる時定数
で徐々に上昇する。よって、電流検出抵抗20、電流制
限トランジスター21にてスイッチングトランジスター
5のベース電流IBを制限し、コレクタ電流Icを抑える
必要はなく、コレクタ電圧Vcの立ち下がりのなまりに
よるスイッチングトランジスター5の電力消費と発熱は
生じない。
【0024】電源電圧逓増用コンデンサー28に充電完
了すると、電源トランジスター22はONして、スイッ
チング電源装置へ供給される電圧eはバッテリー電圧E
等しくなる。ここで、バッテリー電圧Eが高い場合、分
圧抵抗A26と分圧抵抗B27で分圧した電圧が、電源
制御用ツェナーダイオード25のツェナー電圧と制御ト
ランジスター24のベース・エミッタ間電圧との和より
大きくなり、制御トランジスター24がONして、電源
トランジスター22のベース電流IBを抑えるので、ス
イッチング電源装置へは電源電圧抑制用抵抗30より電
源供給される。
【0025】よって、図5本発明の第1、2、3の実施
例に係る回路作動図の(2)に示すごとく、スイッチン
グ電源装置へ供給される電圧eは低下する。もって、コ
レクタ電圧Vcも低下し、コレクタ電圧Vcの絶対最大定
格内での使用が可能となる。この時、コレクタ電流Ic
は図5本発明の第1、2、3の実施例に係る回路作動図
の(1)に示すごとく、三角波であるが電源平滑コンデ
ンサー31により平滑されるので、スイッチング電源装
置へ供給される電圧eは直流電圧となる。
【0026】また、一次コイル14の電圧VLは、スイ
ッチングトランジスター5のON時−e、OFF時+e
となり、コレクタ電圧Vcは一次コイル14の電圧VL
電圧eとの和であるので、最大2eとなる。
【0027】一次コイル14のインダクタンスLを小さ
目にして、バッテリー19の電圧の例えば300Vより
低い方に対応し、バッテリー19の電圧の300Vより
高い方に対しては電源電圧抑制回路によりバッテリー電
圧を抑制して供給することで対応することにより、バッ
テリー19の電圧の低い方から高い方まで全てに対応が
可能となる。もって、多種類のバッテリー電圧に対して
共通化可能となる。
【0028】図2に本発明の第2の実施例に係る電源装
置の回路図を示す。図8電気自動車用空調装置の電源装
置回路図に比べ、スイッチング電源装置へバッテリー電
圧を抑制して供給する電源電圧抑制回路が付加されてい
る。また、電流検出抵抗20、電流制限トランジスター
21は削除されている。
【0029】ここで、電源電圧抑制回路の作動について
説明する。開閉装置2が閉じられたスタート時において
は、上記第1の実施例と同様である。
【0030】電源電圧逓増用コンデンサー28に充電完
了すると、電源トランジスター22はONして、スイッ
チング電源装置へ供給される電圧eはバッテリー電圧E
に等しくなる。ここで、バッテリー電圧Eが高く電圧e
が所定値より高くなった場合、分圧抵抗A26と分圧抵
抗B27で分圧した電圧が、電源制御用ツェナーダイオ
ード25のツェナー電圧と制御トランジスター24のベ
ース・エミッタ間電圧との和より大きくなり、制御トラ
ンジスター24が作動してコレクタ電流が流れ、電源ト
ランジスター22のベース電流IBを抑える。よって、
図5本発明の第1、2、3の実施例に係る回路作動図の
(3)に示すごとく、スイッチング電源装置へ供給され
る電圧eは所定値に制限される。もって、コレクタ電圧
cも制限され、コレクタ電圧Vcの絶対最大定格内での
使用が可能となる。
【0031】この時、コレクタ電圧Vc、コレクタ電流
c、一次コイル14の電圧VL、スイッチング電源装置
へ供給される電圧eの波形関係は上記第1の実施例と同
様である。
【0032】一次コイル14のインダクタンスLを小さ
目にして、バッテリー19の電圧の例えば300Vより
低い方に対応し、バッテリー19の電圧の300Vより
高い方に対してはスイッチング電源装置へ供給される電
圧eを300Vに制限して対応することにより、バッテ
リー19の電圧の低い方から高い方まで全てに対応が可
能となる。もって、多種類のバッテリー電圧に対して共
通化可能となる。
【0033】図3に本発明の第3の実施例に係る電源装
置の回路図を示す。図8電気自動車用空調装置の電源装
置回路図に比べ、スイッチング電源装置へバッテリー電
圧を抑制して供給する電源電圧抑制回路が付加されてい
る。また、電流検出抵抗20、電流制限トランジスター
21は削除されている。
【0034】ここで、電源電圧抑制回路の作動について
説明する。開閉装置2が閉じられたスタート時において
は、制御トランジスター用ベース抵抗33と電源電圧逓
増用コンデンサー28とで決まる時定数により、制御ト
ランジスター24のベースに徐々に電圧印加する。よっ
て、制御トランジスター24のコレクタ電流が徐々に増
加し、電源トランジスター22のベース電流も徐々に増
加する。もって、電源トランジスター22のコレクタか
らスイッチング電源装置へ供給される電圧eも徐々に上
昇する。
【0035】よって、電流検出抵抗20、電流制限トラ
ンジスター21にてスイッチングトランジスター5のベ
ース電流IBを制限し、コレクタ電流Icを抑える必要は
なく、コレクタ電圧Vcの立ち下がりのなまりによるス
イッチングトランジスター5の電力消費と発熱は生じな
い。
【0036】電源電圧逓増用コンデンサー28に充電が
進むと、制御トランジスター24のベース電圧は電源制
御用ツェナーダイオード25のツェナー電圧に固定され
る。制御トランジスター24と電源トランジスター22
はONして、スイッチング電源装置へ供給される電圧e
はバッテリー電圧Eに等しくなる。ここで、バッテリー
電圧Eが高く電圧eが所定値より高くなった場合、分圧
抵抗A26と分圧抵抗B27で分圧した電圧が、電源制
御用ツェナーダイオード25のツェナー電圧から制御ト
ランジスター24のベース・エミッタ間電圧を引いた値
より大きくなり、制御トランジスター24のコレクタ電
流が減少し、電源トランジスター22のベース電流IB
も減少する。よって、図5本発明の第1、2、3の実施
例に係る回路作動図の(3)に示すごとく、スイッチン
グ電源装置へ供給される電圧eは所定値に制限される。
もって、コレクタ電圧Vcも制限され、コレクタ電圧Vc
の絶対最大定格内での使用が可能となる。
【0037】この時、コレクタ電圧Vc、コレクタ電流
c、一次コイル14の電圧VL、スイッチング電源装置
へ供給される電圧eの波形関係は上記第1の実施例と同
様である。
【0038】一次コイル14のインダクタンスLを小さ
目にして、バッテリー19の電圧の例えば300Vより
低い方に対応し、バッテリー19の電圧の300Vより
高い方に対してはスイッチング電源装置へ供給される電
圧eを300Vに制限して対応することにより、バッテ
リー19の電圧の低い方から高い方まで全てに対応が可
能となる。もって、多種類のバッテリー電圧に対して共
通化可能となる。
【0039】また、スイッチング電源装置へ供給される
電圧eが小さいほどコレクタ電流I cの時間増加率di
/dtは小さいため、コレクタ電流Icのピーク値は大
きくなるので、電源トランジスター22のベース電流I
Bも大きくなければならない。この回路であると、電圧
eが小さいほど分圧抵抗A26と分圧抵抗B27で分圧
した電圧は小さいので、制御トランジスター24のコレ
クタ電流は大きく、電源トランジスター22のベース電
流IBも大きくなる。もって、コレクタ電流Icに対応し
た作動となる。
【0040】図4に本発明の第4の実施例に係る電源装
置の回路図を示す。図8電気自動車用空調装置の電源装
置回路図に比べ、スイッチング電源装置へバッテリー電
圧を抑制して供給することにより、スイッチング電源装
置のスイッチングによる一次側パルス電圧を、所定値に
抑制するパルス電圧抑制回路が付加されている。また、
電流検出抵抗20、電流制限トランジスター21は削除
されている。
【0041】ここで、パルス電圧抑制回路の作動につい
て説明する。開閉装置2が閉じられたスタート時におい
ては、上記第1の実施例と同様である。
【0042】電源電圧逓増用コンデンサー28に充電完
了すると、電源トランジスター22はONして、スイッ
チング電源装置へ供給される電圧eはバッテリー電圧E
に等しくなる。ここで、バッテリー電圧Eが高くなり電
圧eが高くなって、スイッチングトランジスター5がO
FF時のコレクタ電圧Vcが所定値より高くなった場
合、分圧抵抗A26と分圧抵抗B27で分圧した電圧
が、電源制御用ツェナーダイオード25のツェナー電圧
と制御トランジスター24のベース・エミッタ間電圧と
の和より大きくなり、制御トランジスター24が作動し
てコレクタ電流が流れ、電源トランジスター22のベー
ス電流IBを抑える。よって、図6本発明の第4の実施
例に係る回路作動図に示すごとく、スイッチング電源装
置へ供給される電圧eはe2に制限される。もって、コ
レクタ電圧Vcは所定値に制限され、コレクタ電圧Vc
絶対最大定格内での使用が可能となる。
【0043】この時、コレクタ電圧Vc、コレクタ電流
c、一次コイル14の電圧VL、スイッチング電源装置
へ供給される電圧eの波形関係は、スイッチングトラン
ジスター5がOFF時の電圧eをe2、ON時の電圧e
をe1として、図6本発明の第4の実施例に係る回路作
動図に示される。一次コイル14の電圧VLはスイッチ
ングトランジスター5がON時の電圧e1に等しいの
で、バッテリー19の電圧Eに等しい。一方、コレクタ
電圧Vcは一次コイル14の電圧VLと電圧eとの和であ
るので、e1+e2となる。よって、バッテリー19の
電圧Eが高くなると、e1+e2が所定値になるよう
に、e2は減少する。
【0044】一次コイル14のインダクタンスLを小さ
目にして、バッテリー19の電圧の例えば200Vより
低い方に対応し、バッテリー19の電圧の200Vより
高い方に対しては一次側パルス電圧を、所定値に抑制す
るパルス電圧抑制回路で対応することにより、バッテリ
ー19の電圧の低い方から高い方まで全てに対応が可能
となる。もって、多種類のバッテリー電圧に対して共通
化可能となる。
【0045】更に、この方式においてはコレクタ電流I
cが流れる時電源トランジスター22はONであり、電
源トランジスター22がスイッチング電源装置へ供給さ
れる電圧eをe2に制限する時には、コレクタ電流Ic
は0である。(実際は、分圧抵抗A26と分圧抵抗B2
7に若干の電流が流れる)。従って、電源トランジスタ
ー22の消費電力は0であり、電力ロスを防止できる。
よって、例えばバッテリー19の電圧Eが81Vから4
20Vまで作動しなければならない場合、420Vの時
e2が0となるようにパルス電圧抑制回路の定数を設定
すると、コレクタ電圧Vcは最大420Vとなる。よっ
て、スイッチングトランジスター5としてコレクタ電圧
cの絶対最大定格の小さい(例えば500V)トラン
ジスターが使用可能となる。
【0046】尚、上記実施例に限らず本発明の主旨を満
たす範囲で種々の方法が可能である。
【0047】
【発明の効果】請求項1においては、スイッチング電源
装置へバッテリー電圧を抑制して供給する電源電圧抑制
回路を設ける。よって、バッテリー19の電圧が高い場
合においても、低い電圧に抑制してスイッチング電源装
置に供給することにより、コレクタ電圧Vcを低い電圧
に抑制できる。
【0048】また、開閉装置2が閉じられたスタート時
においては、スイッチング電源装置に供給する電圧を、
抑制しつつ徐々に上昇させる。もって、コレクタ電流I
cは徐々に上昇し、マイナス平滑コンデンサー12にマ
イナス電圧が充電されて、ツェナーダイオード9により
ベース電流IBを制御することとなるので、コレクタ電
流Icが大きな電流となることはない。
【0049】よって、電流検出抵抗20、電流制限トラ
ンジスター21にてスイッチングトランジスター5のベ
ース電流IBを制限し、コレクタ電流Icを抑える必要は
なく、コレクタ電圧Vcの立ち下がりのなまりによるス
イッチングトランジスター5の電力消費と発熱は生じな
い。
【0050】更に、一次コイル14のインダクタンスL
を小さ目にして、バッテリー19の電圧の低い方に対応
し、バッテリー19の電圧の高い方に対しては電源電圧
抑制回路によりバッテリー電圧を抑制して供給すること
で対応することにより、バッテリー19の電圧の低い方
から高い方まで全てに対応が可能となる。
【0051】従って、高電圧のバッテリーに対しても信
頼性が高く、多種類のバッテリー電圧に対して共通化可
能な電源装置となる。
【0052】請求項2においては、スイッチング電源装
置へバッテリー電圧を抑制して供給することにより、ス
イッチング電源装置のスイッチングによる一次側パルス
電圧を、所定値に抑制するパルス電圧抑制回路を設け
る。よって、バッテリー19の電圧が高い場合において
も、コレクタ電圧Vcを直接所定値に抑制できる。
【0053】また、開閉装置2が閉じられたスタート時
においては、スイッチング電源装置に供給する電圧を、
抑制しつつ徐々に上昇させる。もって、コレクタ電流I
cは徐々に上昇し、マイナス平滑コンデンサー12にマ
イナス電圧が充電されて、ツェナーダイオード9により
ベース電流IBを制御することとなるので、コレクタ電
流Icが大きな電流となることはない。
【0054】よって、電流検出抵抗20、電流制限トラ
ンジスター21にてスイッチングトランジスター5のベ
ース電流IBを制限し、コレクタ電流Icを抑える必要は
なく、コレクタ電圧Vcの立ち下がりのなまりによるス
イッチングトランジスター5の電力消費と発熱は生じな
い。
【0055】一次コイル14のインダクタンスLを小さ
目にして、バッテリー19の電圧の低い方に対応し、バ
ッテリー19の電圧の高い方に対しては一次側パルス電
圧を、所定値に抑制するパルス電圧抑制回路で対応する
ことにより、バッテリー19の電圧の低い方から高い方
まで全てに対応が可能となる。
【0056】従って、高電圧のバッテリーに対しても信
頼性が高く、多種類のバッテリー電圧に対して共通化可
能な電源装置となる。
【0057】更に、パルス電圧抑制回路の消費電力は0
に近く、電力ロスを防止できる。また、スイッチングト
ランジスター5としてコレクタ電圧Vcの絶対最大定格
の小さいトランジスターが使用可能となる。もって、小
型化に寄与する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る電源装置の回路図
【図2】本発明の第2の実施例に係る電源装置の回路図
【図3】本発明の第3の実施例に係る電源装置の回路図
【図4】本発明の第4の実施例に係る電源装置の回路図
【図5】本発明の第1、2、3の実施例に係る回路作動
【図6】本発明の第4の実施例に係る回路作動図
【図7】ルームエアコン用電源装置の回路図
【図8】電気自動車用空調装置の電源装置回路図
【図9】電気自動車用空調装置の電源装置回路作動図
【図10】電気自動車用バッテリー電圧を示す図
【符号の説明】
1 商用電源入力プラグ 2 開閉装置 3 全波整流ダイオード 4 平滑コンデンサー 5 スイッチングトランジスター 6 充電ダイオード 7 ベース抵抗 8 充電コンデンサー 9 ツェナーダイオード 10 マイナス整流ダイオード 11 放電抵抗 12 マイナス平滑コンデンサー 13 自励コイル 14 一次コイル 15 スイッチングトランス 16 二次側電源回路 17 電動コンプレッサー駆動回路 18 電動コンプレッサー 19 バッテリー 20 電流検出抵抗 21 電流制限トランジスター 22 電源トランジスター 23 電源トランジスター用ベース抵抗 24 制御トランジスター 25 電源制御用ツェナーダイオード 26 分圧抵抗A 27 分圧抵抗B 28 電源電圧逓増用コンデンサー 29 欠 30 電源電圧抑制用抵抗 31 電源平滑コンデンサー 32 スタート用ベース抵抗 33 制御トランジスター用ベース抵抗

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】スイッチング電源装置によりバッテリー電
    圧を変換して使用する電気自動車用空調装置の電源装置
    において、スイッチング電源装置へバッテリー電圧を抑
    制して供給する電源電圧抑制回路を設けたことを特徴と
    する電気自動車用空調装置の電源装置。
  2. 【請求項2】スイッチング電源装置によりバッテリー電
    圧を変換して使用する電気自動車用空調装置の電源装置
    において、スイッチング電源装置へバッテリー電圧を抑
    制して供給することにより、スイッチング電源装置のス
    イッチングによる一次側パルス電圧を、所定値に抑制す
    るパルス電圧抑制回路を設けたことを特徴とする電気自
    動車用空調装置の電源装置。
JP10924593A 1993-05-11 1993-05-11 電気自動車用空調装置の電源装置 Expired - Fee Related JP3334941B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10924593A JP3334941B2 (ja) 1993-05-11 1993-05-11 電気自動車用空調装置の電源装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10924593A JP3334941B2 (ja) 1993-05-11 1993-05-11 電気自動車用空調装置の電源装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06327245A true JPH06327245A (ja) 1994-11-25
JP3334941B2 JP3334941B2 (ja) 2002-10-15

Family

ID=14505299

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10924593A Expired - Fee Related JP3334941B2 (ja) 1993-05-11 1993-05-11 電気自動車用空調装置の電源装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3334941B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6657408B2 (en) * 2001-06-06 2003-12-02 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Air conditioner
JP2012013040A (ja) * 2010-07-02 2012-01-19 Calsonic Kansei Corp 電動コンプレッサ装置の制御装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6657408B2 (en) * 2001-06-06 2003-12-02 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Air conditioner
JP2012013040A (ja) * 2010-07-02 2012-01-19 Calsonic Kansei Corp 電動コンプレッサ装置の制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP3334941B2 (ja) 2002-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4013898B2 (ja) 電源装置起動方法、電源装置の起動回路及び電源装置
US7557547B2 (en) Self exited oscillation converter providing a stable output voltage from a wide range of input voltages
US5949223A (en) Power source apparatus having first and second switching power source units
JP2000050402A (ja) ハイブリッド電気自動車用電源装置
US5822198A (en) Single stage power converter and method of operation thereof
JP2003299354A (ja) フライバックコンバータの同期整流回路
JP3334941B2 (ja) 電気自動車用空調装置の電源装置
JP3304537B2 (ja) 電気自動車用空調装置の電源装置
JPH08111292A (ja) 電源回路及びそれを用いた放電灯点灯装置
JP3568666B2 (ja) 直流電源装置
JP3096211B2 (ja) スイッチングレギュレータ
JPS59226656A (ja) スイツチング電源装置
JP3350270B2 (ja) スイッチング電源
JPH0686539A (ja) コンバータ回路
JP3456803B2 (ja) スイッチング電源
JP3101696B2 (ja) スイッチングレギュレータ
JP2795229B2 (ja) Dc−dcコンバータ
JP2547953Y2 (ja) コンバータ
JPH03143260A (ja) 直流安定化電源装置
JP2501897Y2 (ja) スイッチング電源
JP2754205B2 (ja) 電源装置
JPS6117782A (ja) 電磁弁駆動装置
JPH0660293U (ja) 安定化電源における出力ダミー電流回路
JPH06291379A (ja) 制御電源装置
JPH10143261A (ja) スイッチング電源装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees