JPH06326127A - 薄膜電界効果トランジスタとその製造方法 - Google Patents

薄膜電界効果トランジスタとその製造方法

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JPH06326127A
JPH06326127A JP11155393A JP11155393A JPH06326127A JP H06326127 A JPH06326127 A JP H06326127A JP 11155393 A JP11155393 A JP 11155393A JP 11155393 A JP11155393 A JP 11155393A JP H06326127 A JPH06326127 A JP H06326127A
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gate electrode
insulating film
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semiconductor
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薄膜電界効果トランジスタの製造工程の高ス
ループット化・低コスト化を実現し、大面積に均一性よ
くしかも定常的に良好な特性を有する薄膜電界効果トラ
ンジスタを供給する。 【構成】 ガラス基板1上にゲート電極2、ゲート絶縁
膜3、i型非晶質シリコン膜4が形成され、その上部に
ゲート電極2に対し自己整合的に保護絶縁膜5aが形成
される。保護絶縁膜5aを弗酸溶液によりパターニング
した後、金属膜を成膜して金属シリサイド層6を形成
し、その後保護絶縁膜5aを弗酸溶液によりそのパター
ンを縮小させてから不純物イオンを添加してソース/ド
レイン領域にn層8を形成する。これにより保護絶縁膜
5aの形成が一度で済み製造工程の高スループット化・
低コスト化を実現できる。さらに金属シリサイド層6の
形成が容易に行え、しかも良好なスイッチング特性を有
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、薄膜電界効果トランジ
スタとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、特開平3−4566号公報「薄膜
電界効果トランジスターおよびその製造方法」に記載の
薄膜電界効果トランジスタ(以下TFT)が知られてい
る。図6は、このTFTとその製造方法を示す断面図で
ある。図中、1はガラス等の透明絶縁膜、2はゲート電
極、3はゲート絶縁膜、4はi型非晶質シリコン層(i
層)、5cは耐弗酸性の低い保護絶縁膜、5dは耐弗酸
性の高い保護絶縁膜、6は金属シリサイド層(ソース/
ドレイン電極の一部)、7はソース/ドレイン電極、8
はn層あるいはp層である。
【0003】このTFTは図6に示すようなガラス等の
透明絶縁基板1上に金属あるいはそのシリサイド等の導
電物質よりなるゲート電極2を有し、その上部に窒化シ
リコン膜や酸化シリコン膜等の絶縁物よりなるゲート絶
縁膜3およびi型非晶質シリコン膜(i層)4を有し、
さらにゲート電極2直上のi層4上にゲート電極2をフ
ォトマスクとして用いた背面露光工程によりゲート電極
2に対して自己整合的にパターニングされた保護絶縁膜
5dを有し、またその両側にイオン注入法(質量分離型
不純物イオン添加法)あるいはイオンドーピング法(非
質量分離型不純物イオン添加法)によりリンイオン(P
+ )やボロンイオン(B+ )等の不純物イオンを添加し
て形成されたn型あるいはp型非晶質シリコン層(n層
あるいはp層)8の不純物半導体層よりなるソース/ド
レイン領域および金属あるいはそのシリサイド等の導電
物質よりなるソース/ドレイン電極7を有した構造をし
ている。
【0004】このような構造のTFTでは、イオン注入
法あるいはイオンドーピング法によるn層あるいはp層
8の形成とそれに引き続く金属シリサイド層6の形成お
よび金属シリサイド層6を電極の一部としたソース/ド
レイン電極7の形成が、ゲート電極2をフォトマスクと
して用いた背面露光工程によってゲート電極2に対し自
己整合的に形成された保護絶縁膜5dを用いて行えるた
めソース/ドレイン電極7とゲート電極2間の寄生要領
を極めて小さくすることができる。このためこのTFT
をアクティブマトリクス型液晶ディスプレイ(以下AM
LCD)の画素スイッチング素子として用いた場合、低
寄生容量のため画素電位が安定しフィールドスルーによ
る焼き付き・輝度ムラが抑止され良好な画像表示が達成
できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
TFTの製造方法ではイオン注入法あるいはイオンドー
ピング法により形成したn層あるいはp層8上に金属シ
リサイド層6を形成しようとした場合、TFTアレイ基
板(以下試料)をイオン注入装置あるいはイオンドーピ
ング装置から一度大気中に取り出し、そしてスパッタリ
ング装置に試料を導入して金属膜を成膜すると言った工
程を経ていた。イオン注入あるいはイオンドーピング後
のn層あるいはp層8表面は、入射イオンによって大量
の欠陥(未結合手)が発生し、大気中の酸素と結合しや
すい状態となっているため、試料を大気中に取り出した
際にn層あるいはp層8表面には速やかに自然酸化膜が
形成されてしまう。この自然酸化膜が存在すると金属膜
の成膜時に同時進行するn層あるいはp層8と金属膜と
の界面での合金反応が全く進行せず、不純物半導体層/
金属膜界面に金属シリサイド層6が形成できないという
問題があった。このためこの自然酸化膜を弗酸により除
去し、入射イオンにより欠陥の大量に発生したn層ある
いはp層8表面を水素原子で安定化してやり、その後速
やかにこの上に金属膜を成膜して非晶質シリコンと金属
との合金反応により不純物半導体層/金属膜界面に金属
シリサイド層6を形成する必要があった。
【0006】また、従来の製造方法では弗酸による自然
酸化膜除去工程中、弗酸により保護絶縁膜がエッチング
されパターンが縮小されてしまい、イオン注入あるいは
イオンドーピングしていない領域、すなわちn層あるい
はp層8よりもゲート電極2内側に金属シリサイド層6
が形成されてしまうといった問題が発生し、これにより
金属シリサイド層6とn層あるいはp層8以外の非晶質
シリコン層4とが接触してしまい、その結果、寄生容量
の増加やn層あるいはp層8以外の領域でホール電流が
流れ、TFTのOFF電流が増加してしまうといった問
題が生じていた。
【0007】そこでこの問題を解決するため、従来はイ
オン注入あるいはイオンドーピングの際の入射イオンの
マスクとして用いた保護絶縁膜5cを一度除去した後、
再度新たに耐弗酸性の高い保護絶縁膜5dを形成する必
要があり、結果として製造工程数が増加してしまうとい
った問題があった。
【0008】本発明の目的は以上のような問題を除去せ
しめ、TFTの製造工程の簡略化を実現し、これを用い
た製品の高スループット化・低コスト化を可能にするT
FTの構造とその製造方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明の薄膜電界効果ト
ランジスタの製造方法は、透明絶縁基板上に導電物質よ
りなるゲート電極をパターニングする工程と、その後に
絶縁膜、半導体膜、絶縁膜の三層を成膜する工程と、そ
の後に前記最上部絶縁膜を前記ゲート電極をフォトマス
クとした背面露光工程により前記ゲート電極に対して自
己整合的にパターニングする工程と、その後に金属膜を
成膜しソース/ドレイン領域にソース/ドレイン電極を
パターニングする工程と、その後に前記最上部絶縁膜を
弗酸により前記ゲート電極よりもやや内側にそのパター
ンを縮小させる工程と、その後に前記最上部絶縁膜を入
射イオンのマスクとして用い、不純物イオンを半導体試
料に添加しn型あるいはp型の不純物半導体層を形成す
る方法により前記ソース/ドレイン電極下部の前記半導
体膜中に不純物イオンを添加して前記パターンを縮小さ
せた最上部絶縁膜に対し自己整合的に前記半導体膜中に
n型あるいはp型の不純物半導体層を形成する工程とを
含むことを特徴とする。
【0010】本発明の薄膜電界効果トランジスタの製造
方法は、透明絶縁基板上に導電物質よりなるゲート電極
をパターニングする工程と、その後に絶縁膜、半導体
膜、耐弗酸性の低い絶縁膜、耐弗酸性の高い膜の四層を
成膜する工程と、その後に前記耐弗酸性の低い絶縁膜と
前記耐弗酸性の高い膜の二層を合わせた最上部膜を前記
ゲート電極をフォトマスクとした背面露光工程により前
記ゲート電極に対して自己整合的にパターニングする工
程と、その後に金属膜を成膜しソース/ドレイン領域に
ソース/ドレイン電極をパターニングする工程と、その
後に前記耐弗酸性の低い絶縁膜を弗酸により前記ゲート
電極よりもやや内側にそのパターンを縮小させる工程
と、その後に前記最上部絶縁膜を入射イオンのマスクと
して用い、不純物イオンを半導体試料に添加しn型ある
いはp型の不純物半導体層を形成する方法により前記ソ
ース/ドレイン電極下部の前記半導体膜中に不純物イオ
ンを添加して前記パターンを縮小させた耐弗酸性の低い
絶縁膜に対し自己整合的に前記半導体膜中にn型あるい
はp型の不純物半導体層を形成する工程と含むことを特
徴とする。なお、前記耐弗酸性の高い膜は窒化膜、酸化
膜、有機高分子膜でもよい。
【0011】本発明の薄膜電界効果トランジスタの製造
方法は、透明絶縁基板上に導電物質よりなるゲート電極
をパターニングする工程と、その後に絶縁膜、半導体膜
の二層を成膜する工程と、その後に前記半導体膜上の有
機高分子膜を前記ゲート電極をフォトマスクとした背面
露光工程により前記ゲート電極に対して自己整合的にパ
ターニングする工程と、その後に前記有機高分子膜を残
したまま金属膜を成膜しソース/ドレイン領域にソース
/ドレイン電極をパターニングする工程と、その後に前
記有機高分子膜を除去し前記半導体膜上に再度新たな有
機高分子膜を前記背面露光工程により前記一回目の有機
高分子膜よりもやや前記ゲート電極内側にそのパターン
を縮小させてパターニングする工程と、その後に前記二
回目の有機高分子膜を入射イオンのマスクとして用い、
不純物イオンを半導体試料に添加しn型あるいはp型の
不純物半導体層を形成する方法により前記ソース/ドレ
イン電極下部の前記半導体膜中に不純物イオンを添加し
て前記パターンを縮小させた二回目の有機高分子膜に対
し自己整合的に前記半導体膜中にn型あるいはp型の不
純物半導体層を形成する工程とを含むことを特徴とす
る。
【0012】本発明の薄膜電界効果トランジスタの製造
方法は、透明絶縁基板上に導電物質よりなるゲート電極
をパターニングする工程と、その後に絶縁膜、半導体膜
の二層を成膜する工程と、その後に前記半導体膜上の有
機高分子膜を前記ゲート電極をフォトマスクとした背面
露光工程により前記ゲート電極に対して自己整合的にパ
ターニングする工程と、その後に前記有機高分子膜を感
光させることなく残したまま金属膜を成膜しソース/ド
レイン領域にソース/ドレイン電極をパターニングする
工程と、その後に前記有機高分子膜を感光させることな
く前記ゲート電極よりもやや内側にそのパターンを縮小
させる工程と、その後に前記パターンを縮小させた有機
高分子膜を入射イオンのマスクとして用い、不純物イオ
ンを半導体試料に添加しn型あるいはp型の不純物半導
体層を形成する方法により前記ソース/ドレイン電極下
部の前記半導体膜中に不純物イオンを添加して前記パタ
ーンを縮小させた二回目の有機高分子膜に対し自己整合
的に前記半導体膜中にn型あるいはp型の不純物半導体
層を形成する工程とを含むことを特徴とする。
【0013】本発明の薄膜電界効果トランジスタは、透
明絶縁基板上に導電物質よりなるゲート電極が構成さ
れ、その上部に絶縁膜、半導体膜が形成され、前記ゲー
ト電極直上の前記半導体膜上に下部を耐弗酸性の低い絶
縁膜、上部を耐弗酸性の高い絶縁膜で形成された二層構
造の絶縁膜が前記ゲート電極に対し自己整合的に構成さ
れ、さらにその上部に別の絶縁膜が構成され、前記二層
構造の絶縁膜の両側の前記半導体膜上に導電物質よりな
るソース/ドレイン電極が前記ゲート電極に対し自己整
合的に構成され、前記ソース/ドレイン電極下部の前記
半導体膜中に前記ソース/ドレイン電極よりもややゲー
ト電極内側にn型あるいはp型の不純物半導体層が構成
されていることを特徴とする。
【0014】本発明の薄膜電界効果トランジスタは、透
明絶縁基板上に導電物質よりなるゲート電極が構成さ
れ、その上部に絶縁膜、半導体膜が形成され、さらにそ
の上部に別の絶縁膜が構成され、前記半導体膜上に導電
物質よりなるソース/ドレイン電極が前記ゲート電極に
対し自己整合的に構成され、前記ソース/ドレイン電極
下部の前記半導体膜中に前記ソース/ドレイン電極より
もややゲート電極内側にn型あるいはp型の不純物半導
体層が構成されていることを特徴とする。
【0015】
【作用】TFTのソース/ドレイン領域に金属シリサイ
ド層を電極の一部としたソース/ドレイン電極をゲート
電極に対し自己整合的に形成した後、イオン注入法ある
いはイオンドーピング法によりn層あるいはp層を金属
シリサイド電極よりもややゲート電極内側に形成するこ
とによって、従来のTFT製造工程よりもその製造工程
数を削減でき、その結果製造工程の高スループット化・
低コスト化を実現できる。さらにn層あるいはp層を金
属シリサイド電極部分よりもゲート電極内側に定常的に
形成することが可能となるため、金属シリサイド電極部
分とn層あるいはp層以外のi層部分とが接触すること
はなくなり、TFTのOFF電流の増加を防止できる。
また、金属シリサイド層の形成が非常に安定したi層表
面上で行うことができるため、良好な金属シリサイド層
の形成が定常的に可能となる。従って、イオン注入ある
いはイオンドーピング後のような荒れた表面(大量の欠
陥が発生し、自然酸化膜が形成されたような表面)に金
属シリサイド層を形成することはなくなり、安定した状
態のままのi層表面に金属膜を形成し金属シリサイド層
を形成できるため、改めて弗酸処理による自然酸化膜除
去処理をする必要はなく、従来よりもその製造工程数を
減らすことができる。しかも再現性よく良好な金属シリ
サイド層の形成を行うことができる。
【0016】さらに、副次的効果としてi層表面に金属
シリサイド層を形成した後にイオン注入法あるいはイオ
ンドーピング法によりn層あるいはp層の形成を行うた
め、入射イオンが膜に与える熱的エネルギーの効果によ
り金属シリサイド層の低抵抗化の促進が期待でき、より
抵抗の低い良好な金属シリサイド層の形成が期待でき
る。
【0017】以上の作用により、従来のTFT製造工程
よりも工程の高スループット化・低コスト化を実現でき
良好なスイッチング特性を有したTFTを得ることが可
能となる。
【0018】
【実施例】図1は本発明の一実施例を示したものであ
る。図1に示すTFTは次のような工程を経て作製され
る。
【0019】まずガラス基板1上にクロミウム(Cr)
よりなるゲート電極2を50nmの厚さでパターニング
する。そしてその上部に窒化シリコン膜によるゲート絶
縁膜3、i型非晶質シリコン膜(i層)4、窒化シリコ
ン膜による保護絶縁膜5aを、それぞれ300nm,1
00nm,200nmの厚さで成膜する(図1
(a))。
【0020】次にゲート電極2直上のi層4上にイオン
注入によるn層8形成の際に入射イオンのマスクとして
用いる保護絶縁膜5aをゲート電極2をフォトマスクと
して用いた背面露光工程によりゲート電極2に対し自己
整合的にパターニングする。パターニングは0.005
%濃度弗酸溶液によるウェットエッチングで行われる
(図1(b))。この保護絶縁膜5aの膜厚は、添加す
る不純物イオンの種類とその加速エネルギー条件によっ
て決定される。ここで不純物半導体層形成の方法とし
て、イオン注入法ではなく水素化物ドーピングガスをプ
ラズマ分解しイオン源として用いるイオンドーピング法
を用いた場合には、目的としている価電子制御可能な不
純物イオンよりも同時に添加される水素イオン(H+
のイオン注入飛程が大きいため、保護絶縁膜5aの膜厚
はH+ の飛程を考慮した膜厚としなければならない。し
かし、ここでは説明が煩雑になることを避けるため、不
純物イオンの添加方法としてイオン注入法のみを例にと
って述べることにする。
【0021】前述の状態まで作製した試料は、この後ス
パッタリング装置に導入され金属膜が50nmの厚さで
成膜される。この際、i層4表面上は弗酸溶液による保
護絶縁膜5aのパターニング後であるため、非常に安定
した状態となっており改めて弗酸による自然酸化膜除去
処理を行う必要はなく、そのままの状態で良好な金属シ
リサイド層6の形成が可能となっている。スパッタリン
グにより金属膜を成膜し、金属膜と非晶質シリコン層と
の界面での合金反応により金属シリサイド層6をその界
面に形成した後、金属膜をパターニングし金属シリサイ
ド層6を電極の一部としたソース/ドレイン電極7を形
成する(図1(c))。
【0022】次に保護絶縁膜5aを0.005%濃度弗
酸溶液により両側100nm程度そのパターンを縮小さ
せた後(図1(d))、この保護絶縁膜5aを入射イオ
ンのマスクとして用い試料に不純物イオンを添加して、
n層8をソース/ドレイン領域に形成する(図1
(e))。この時のイオン注入条件を以下に示す。 ◎イオン注入条件 イオン種 : リンイオン(P+ ) 加速エネルギー : 30keV ドーズ量 : 3×1015dose/cm2 以上の操作により、保護絶縁膜5aに対し自己整合的に
形成した金属シリサイドソース/ドレイン電極6下部の
i層4がn層化される。この時、イオン注入の際に入射
イオンのマスクとして用いる保護絶縁膜5aのパターン
幅は、金属シリサイド電極6形成時よりも縮小されてい
るため、結果としてn層8は金属シリサイド電極6部よ
りも100nm程度ゲート電極2内側のi層4に形成さ
れる。従って金属シリサイド電極6部分とn層8以外の
i層4の部分とが接触することはなくなり、TFTのO
FF電流の増加を防止でき良好なスイッチング特性を有
したTFTを得ることができる。
【0023】従来の方法では、イオン注入後に金属シリ
サイド層6を形成しようとしていたため、大量に欠陥が
発生し自然酸化膜の形成されたn層8の表面を弗酸処理
により水素原子で安定化させる必要があった。しかし、
本発明の方法では弗酸により保護絶縁膜5aをパターニ
ングした後、先に金属シリサイド層6の形成を行うため
安定化した状態のままのi層4の表面に良好な金属シリ
サイド層6の形成を行うことができる。さらに、最初に
パターニングした保護絶縁膜5aを弗酸によりそのパタ
ーンを縮小させて用いるため、従来は二回に分けていた
保護絶縁膜5aの形成が一回で済み製造工程数を大幅に
削減できる。しかも金属シリサイド電極6部分とn層8
以外のi層4部分とが接触することはなくなり、TFT
のOFF電流の増加を防止でき良好なスイッチング特性
を有したTFTを得ることが可能となる。
【0024】最後に試料全体を保護するための最終的な
絶縁保護膜5bを200nmの膜厚で形成し、ソース/
ドレイン電極7部分にコンタクトホールを形成する(図
1(f))。
【0025】以上の製造工程により、従来の製造方法よ
りも大幅な製造工程数の削減ができ、製造工程の高スル
ープット化・低コスト化を実現できる。
【0026】図2は本発明の別の実施例を示したもので
ある。図2に示すTFTは次のような工程を経て作製さ
れる。
【0027】i層4形成までの工程は図1の実施例と同
様である。また不純物イオン添加条件も同様とし、保護
絶縁膜を窒化シリコン膜で形成するものとする。i層4
成膜後、引き続き耐弗酸性の低い保護絶縁膜5cを15
0nm成膜した後、耐弗酸性の高い保護絶縁膜5dを5
0nm成膜する(図2(a))。
【0028】そして図1の実施例と同様の背面露光工程
によりゲート電極2に対して自己整合的に、耐弗酸性の
低い保護絶縁膜5cを下部に耐弗酸性の高い保護絶縁膜
5dを上部にした二層構造の保護絶縁膜をパターニング
する(図2(b))。この後の工程は図1の実施例と同
じであり、同様の効果を得ることができる。図1の実施
例では弗酸により保護絶縁膜5aのパターンを縮小させ
る際に、ウェットエッチング特有の等方エッチングのた
めに膜厚方向にも保護絶縁膜5aがエッチングされ保護
絶縁膜5aが薄くなることが避けられない。この保護絶
縁膜5aが薄くなりすぎるとイオン注入の際に入射イオ
ンを十分阻止できなくなることが懸念される。この懸念
を回避するためには、予めこのエッチング量に相当した
分だけ保護絶縁膜5aの膜厚を厚くする等の対策をとれ
ばよいが、これでは成膜時間の延長が避けられない。し
かしながら、図2の実施例のように保護絶縁膜の構造を
耐弗酸性の低いものを下部に耐弗酸性の高いものを上部
にした二層構造にすることにより、上部の保護絶縁膜5
dが下部の保護絶縁膜5cの等方エッチングを抑止する
ように働き、全体としての保護絶縁膜の薄膜化を防止す
ることが可能となる。従って、必要以上に保護絶縁膜を
厚くする必要もなく前述の懸念を回避することができる
ようになる。
【0029】図3は本発明の別の実施例を示したもので
ある。図3に示すTFTは次のような工程を経て作製さ
れる。
【0030】i層4形成までの工程は図1の実施例と同
様である。また不純物イオン添加条件も同様とし、保護
絶縁膜を窒化シリコン膜で形成するものとする。i層4
成膜後、保護絶縁膜5aとして用いる窒化シリコン膜を
200nm成膜する(図3(a))。この後、図1の実
施例と同様の背面露光工程により保護絶縁膜5aをゲー
ト電極2に対し自己整合的にパターニングする。従来は
この保護絶縁膜5aのパターニングの際に用いられたレ
ジスト膜9aを保護絶縁膜5aのパターニング後に剥離
除去していたが、本発明ではこれを除去せずにそのまま
用いる。また、このレジスト膜厚は1.5μm程度の厚
さである(図3(b))。
【0031】前述の状態まで作製した試料は、この後、
保護絶縁膜5a上にレジスト膜9aを残したままの状態
で金属膜が成膜される。そしてこの金属膜をパターニン
グし金属シリサイド層6を電極の一部としたソース/ド
レイン電極7を形成する(図3(c))。
【0032】次に保護絶縁膜5a上にレジスト膜9aを
残したままの状態で、0.005%濃度弗酸溶液により
両側100nm程度保護絶縁膜5aのパターンを縮小さ
せた後(図3(d))、この保護絶縁膜5aおよびレジ
スト膜9aをイオン注入の際の入射イオンのマスクとし
て用い、試料に不純物イオンを添加してn層8を形成す
る(図3(e))。この後、保護絶縁膜5a上のレジス
ト膜9aを剥離除去する。この際、レジスト膜9aは入
射イオンの影響により剥離しずらい状態となっているた
め、必要に応じて酸素(O2 )アッシング処理などを適
宜行う必要がある。この後の工程は、図1の実施例と同
様である。
【0033】図2の実施例では保護絶縁膜5c,5dの
薄膜化といったような問題は防止することができたが、
保護絶縁膜5c,5d中にも不純物イオンが注入されて
しまうため、その不純物による準位を介した電流の存在
といったような電気的不安定性の問題が懸念される。し
かし、保護絶縁膜5aをパターニングする際に用いたレ
ジスト膜9aを流用することにより、保護絶縁膜5aの
薄膜化を防止するだけでなく保護絶縁膜5a中に不純物
イオンが注入されることをも防ぎ、保護絶縁膜5a中に
不純物イオンが注入されたことによる電気的不安定性の
懸念を排除できる。
【0034】図4は本発明の別の実施例を示したもので
ある。図4に示すTFTは次のような工程を経て作製さ
れる。
【0035】i層4形成までの工程は図1の実施例と同
様である。また不純物イオン添加条件も同様とし、保護
絶縁膜を窒化シリコン膜で形成するものとする。i層4
形成後、i層4表面に厚さ1.5μm程度のレジスト膜
9aをスピン塗布する(図4(a))。そしてゲート電
極2をフォトマスクとした背面露光工程により自己整合
的にレジスト膜9aをパターニングする(図4
(b))。その後、スパッタリングにより金属膜を成膜
し、金属膜と非晶質シリコン層との界面に金属シリサイ
ド層6を形成した後、金属膜をパターニングして金属シ
リサイド層6を電極の一部としたソース/ドレイン電極
7を形成する(図4(c))。この際、前述したように
i層4表面は弗酸処理を行わなくても十分安定であり、
良好な金属シリサイド層6を形成することが可能であ
る。
【0036】次にレジスト膜9aを一度剥離除去した
後、再度レジスト膜9bを1.5μmの厚さでスピン塗
布する(図4(d))。そして再び背面露光工程により
レジスト膜9bをゲート電極に対し自己整合的にパター
ニングする。このレジスト膜9bをパターニング(現
像)する際、現像時間をやや長めにとりレジスト膜9b
を一回目に形成したレジスト膜9aよりも100nm程
度ゲート電極2内側にそのパターンを縮小させて形成す
る(図4(e))。このレジスト膜9bをイオン注入の
際の入射イオンのマスクとして用いて試料にP+ を添加
し、一回目に形成したレジスト膜9aに対し自己整合的
にパターニングした金属シリサイドソース/ドレイン電
極6下部のi層4をn層化する(図4(f))。この
時、イオン注入のマスクとして用いる二回目レジスト膜
9bのパターン幅は金属シリサイド電極6形成時よりも
縮小されているため、結果としてn層8は金属シリサイ
ド電極6部よりも100nm程度ゲート電極2内側のi
層4に形成される。従って図1に示す実施例と同様の効
果を得ることができる。
【0037】ソース/ドレイン領域形成後、イオン注入
のマスクとして用いたレジスト膜9bは、図3に示す実
施例同様硬質化してしまい剥離しずらくなる。そのため
2アッシングを適宜行いレジスト膜9bを剥離し易い
状態にすることが好ましい。
【0038】最後にレジスト膜9bを除去し、その後に
最終的な保護絶縁膜5bを成膜する。そしてソース/ド
レイン電極7部分にコンタクトホールを形成する(図4
(h))。
【0039】以上の製造工程により保護絶縁膜の形成は
最終的な保護絶縁膜5bだけになり、各層の成膜工程の
大幅な削減が可能となりTFT製造工程の高スループッ
ト化・低コスト化を実現できる。本実施例の製造方法で
はレジスト膜のパターニングのための背面露光工程が先
に述べた三つの実施例よりも一回増加することになる
が、成膜工程はどのような真空プロセスよりもスループ
ットは高く、また成膜装置の使用頻度が減少するため、
スループットが低下する一つの原因となっていた装置の
保守にかかる時間を節減でき、工程上多くの利点を有す
る。従ってTFT製造工程の大幅な削減が可能である。
【0040】図5は本発明の別の実施例を示したもので
ある。図5に示すTFTは次のような工程を経て作製さ
れる。
【0041】i層4形成までの工程は図1の実施例と同
様である。また不純物イオン添加条件も同様とし、保護
絶縁膜を窒化シリコン膜で形成するものとする。i層4
形成後、i層4表面に厚さ1.5μm程度のレジスト膜
9aをスピン塗布する(図5(a))。そしてゲート電
極2をフォトマスクとした背面露光工程により自己整合
的にレジスト膜9aをパターニングする(図5
(b))。その後、先のレジスト膜9aが感光しない環
境で金属膜を蒸着法により成膜する。金属膜を成膜する
方法としてはスパッタリング法でもよいと思われるが、
ターゲットをスパッタリングさせるときに発生させる希
ガス元素(主にアルゴン:Ar)からの発光によりレジ
スト膜9aが感光するおそれがあるため、金属膜の成膜
には蒸着法を用いる方が無難であると思われる。但し、
光感度の小さいレジスト材料を用いればレジスト膜9a
の感光の度合いを小さくすることは可能であると思われ
る。
【0042】金属膜と非晶質シリコン層との界面での合
金反応により金属シリサイド層6をその界面に形成した
後、金属膜をパターニングし金属シリサイド層6を電極
の一部としたソース/ドレイン電極7を形成する(図5
(c))。この際、前述したようにi層4表面は弗酸処
理を行わなくても十分安定であり、良好な金属シリサイ
ド層6を形成することが可能である。またイオン注入工
程が終了するまでの間、その全工程はレジスト膜9aが
感光しない環境下で行われなければならない。
【0043】次にレジスト膜9aのパターンを現像液に
より100nm程度ゲート電極2内側に縮小させる(図
5(d))。このレジスト膜9aをイオン注入の際の入
射イオンのマスクとして用いて試料にP+ を添加し、最
初に形成したレジスト膜9aに対し自己整合的にパター
ニングした金属シリサイドソース/ドレイン電極6下部
のi層4をn層化する(図5(e))。この時イオン注
入のマスクとして用いるレジスト膜9aのパターン幅
は、当然金属シリサイド電極6形成時よりも縮小されて
いるから、結果としてn層8は金属シリサイド電極6部
よりも100nm程度ゲート電極2の内側のi層4に形
成される。従って図1に示す実施例と同様の効果を得る
ことができる。
【0044】ソース/ドレイン領域形成後、イオン注入
のマスクとして用いたレジスト膜9aは、図3、図4に
示す実施例同様硬質化してしまい剥離しずらくなる。そ
のためO2 アッシングを適宣行いレジスト膜9aを剥離
し易い状態にすることが好ましい。
【0045】最後にレジスト膜9aを除去し、その後に
最終的な保護絶縁膜5bを成膜する。そしてソース/ド
レイン電極7部分にコンタクトホールを形成する。(図
5(f))。
【0046】以上の製造工程により保護絶縁膜の形成は
最終的な保護絶縁膜5bだけになるばかりでなく、背面
露光工程も一度で済むため製造工程の大幅な削減が可能
となり、図4に示す実施例よりもそのTFT製造工程の
高スループット化・低コスト化を実現できる。
【0047】
【発明の効果】本発明により最終的な保護絶縁膜を含め
た保護絶縁膜の形成工程(保護絶縁膜の成膜工程及びそ
れに関わる背面露光工程を含む)が二度あるいは一度で
済むためTFTの製造工程が大幅に削減でき、従って製
造工程の高スループット化・低コスト化を実現すること
ができる。さらに金属シリサイド層の形成が安定化した
状態の非晶質シリコン層上にて常に行われるため定常的
に良好な金属シリサイド層の形成が可能となる。その
上、金属シリサイド電極部分よりもゲート電極内側にソ
ース/ドレイン領域を定常的に形成できるため、ホール
ブロッキング特性の良好な、すなわちOFFリーク電流
の小さい、良好なスイッチング特性を有したTFTを大
面積に均一性よく、しかも定常的に供給することが可能
となる。
【0048】また、副次的効果としてi層表面に金属シ
リサイド層を形成した後にイオン注入あるいはイオンド
ーピングによる不純物半導体層の形成を行うため、入射
イオンが膜に与える熱的エネルギーの効果により、金属
シリサイド層の低抵抗化の促進が期待でき、より抵抗の
低い良好な金属シリサイド層の形成が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図である。
【図2】本発明の別の実施例を示す断面図である。
【図3】本発明の別の実施例を示す断面図である。
【図4】本発明の別の実施例を示す断面図である。
【図5】本発明の別の実施例を示す断面図である。
【図6】従来の薄膜電界効果トランジスタとその製造方
法を示す断面図である。
【符号の説明】
1 ガラス基板 2 ゲート電極 3 ゲート絶縁膜 4 i型非晶質シリコン層(i層) 5a 保護絶縁膜 5b 最終保護絶縁膜 5c 耐弗酸性の低い保護絶縁膜 5d 耐弗酸性の高い保護絶縁膜 6 金属シリサイド層(ソース/ドレイン電極の一部) 7 ソース/ドレイン電極 8 n型非晶質シリコン層(n層) 9a 一回目レジスト膜 9b 二回目レジスト膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G02F 1/136 500 9119−2K H01L 21/265

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】透明絶縁基板上に導電物質よりなるゲート
    電極をパターニングする工程と、 その後に絶縁膜、半導体膜、絶縁膜の三層を成膜する工
    程と、 その後に前記最上部絶縁膜を前記ゲート電極をフォトマ
    スクとした背面露光工程により前記ゲート電極に対して
    自己整合的にパターニングする工程と、 その後に金属膜を成膜しソース/ドレイン領域にソース
    /ドレイン電極をパターニングする工程と、 その後に前記最上部絶縁膜を弗酸により前記ゲート電極
    よりもやや内側にそのパターンを縮小させる工程と、 その後に前記最上部絶縁膜を入射イオンのマスクとして
    用い、不純物イオンを半導体試料に添加しn型あるいは
    p型の不純物半導体層を形成する方法により前記ソース
    /ドレイン電極下部の前記半導体膜中に不純物イオンを
    添加して前記パターンを縮小させた最上部絶縁膜に対し
    自己整合的に前記半導体膜中にn型あるいはp型の不純
    物半導体層を形成する工程と、 を含むことを特徴とする薄膜電界効果トランジスタの製
    造方法。
  2. 【請求項2】透明絶縁基板上に導電物質よりなるゲート
    電極をパターニングする工程と、 その後に絶縁膜、半導体膜、耐弗酸性の低い絶縁膜、耐
    弗酸性の高い膜の四層を成膜する工程と、 その後に前記耐弗酸性の低い絶縁膜と前記耐弗酸性の高
    い膜の二層を合わせた最上部膜を前記ゲート電極をフォ
    トマスクとした背面露光工程により前記ゲート電極に対
    して自己整合的にパターニングする工程と、 その後に金属膜を成膜しソース/ドレイン領域にソース
    /ドレイン電極をパターニングする工程と、 その後に前記耐弗酸性の低い絶縁膜を弗酸により前記ゲ
    ート電極よりもやや内側にそのパターンを縮小させる工
    程と、 その後に前記最上部絶縁膜を入射イオンのマスクとして
    用い、不純物イオンを半導体試料に添加しn型あるいは
    p型の不純物半導体層を形成する方法により前記ソース
    /ドレイン電極下部の前記半導体膜中に不純物イオンを
    添加して前記パターンを縮小させた耐弗酸性の低い絶縁
    膜に対し自己整合的に前記半導体膜中にn型あるいはp
    型の不純物半導体層を形成する工程と、 を含むことを特徴とする薄膜電界効果トランジスタの製
    造方法。
  3. 【請求項3】透明絶縁基板上に導電物質よりなるゲート
    電極をパターニングする工程と、 その後に絶縁膜、半導体膜の二層を成膜する工程と、 その後に前記半導体膜上の有機高分子膜を前記ゲート電
    極をフォトマスクとした背面露光工程により前記ゲート
    電極に対して自己整合的にパターニングする工程と、 その後に前記有機高分子膜を残したまま金属膜を成膜し
    ソース/ドレイン領域にソース/ドレイン電極をパター
    ニングする工程と、 その後に前記有機高分子膜を除去し前記半導体膜上に再
    度新たな有機高分子膜を前記背面露光工程により前記一
    回目の有機高分子膜よりもやや前記ゲート電極内側にそ
    のパターンを縮小させてパターニングする工程と、 その後に前記二回目の有機高分子膜を入射イオンのマス
    クとして用い、不純物イオンを半導体試料に添加しn型
    あるいはp型の不純物半導体層を形成する方法により前
    記ソース/ドレイン電極下部の前記半導体膜中に不純物
    イオンを添加して前記パターンを縮小させた二回目の有
    機高分子膜に対し自己整合的に前記半導体膜中にn型あ
    るいはp型の不純物半導体層を形成する工程と、 を含むことを特徴とする薄膜電界効果トランジスタの製
    造方法。
  4. 【請求項4】透明絶縁基板上に導電物質よりなるゲート
    電極をパターニングする工程と、 その後に絶縁膜、半導体膜の二層を成膜する工程と、 その後に前記半導体膜上の有機高分子膜を前記ゲート電
    極をフォトマスクとした背面露光工程により前記ゲート
    電極に対して自己整合的にパターニングする工程と、 その後に前記有機高分子膜を残したまま金属膜を成膜し
    ソース/ドレイン領域にソース/ドレイン電極をパター
    ニングする工程と、 その後に前記有機高分子膜を感光させることなく前記ゲ
    ート電極よりもやや内側にそのパターンを縮小させる工
    程と、 その後に前記パターンを縮小させた有機高分子膜を入射
    イオンのマスクとして用い、不純物イオンを半導体試料
    に添加しn型あるいはp型の不純物半導体層を形成する
    方法により前記ソース/ドレイン電極下部の前記半導体
    膜中に不純物イオンを添加して前記パターンを縮小させ
    た有機高分子膜に対し自己整合的に前記半導体膜中にn
    型あるいはp型の不純物半導体層を形成する工程と、 を含むことを特徴とする薄膜電界効果トランジスタの製
    造方法。
  5. 【請求項5】透明絶縁基板上に導電物質よりなるゲート
    電極が構成され、その上部に絶縁膜、半導体膜が構成さ
    れ、前記ゲート電極直上の前記半導体膜上に下部を耐弗
    酸性の低い絶縁膜、上部を耐弗酸性の高い絶縁膜で形成
    された二層構造の絶縁膜が前記ゲート電極に対し自己整
    合的に構成され、さらにその上部に別の絶縁膜が構成さ
    れ、前記二層構造の絶縁膜の両側の前記半導体膜上に導
    電物質よりなるソース/ドレイン電極が前記ゲート電極
    に対し自己整合的に構成され、前記ソース/ドレイン電
    極下部の前記半導体膜中に前記ソース/ドレイン電極よ
    りもややゲート電極内側にn型あるいはp型の不純物半
    導体層が構成されていることを特徴とする薄膜電界効果
    トランジスタ。
  6. 【請求項6】透明絶縁基板上に導電物質よりなるゲート
    電極が構成され、その上部に絶縁膜、半導体膜が構成さ
    れ、さらにその上部に別の絶縁膜が構成され、前記半導
    体膜上に導電物質よりなるソース/ドレイン電極が前記
    ゲート電極に対し自己整合的に構成され、前記ソース/
    ドレイン電極下部の前記半導体膜中に前記ソース/ドレ
    イン電極よりもややゲート電極内側にn型あるいはp型
    の不純物半導体層が構成されていることを特徴とする薄
    膜電界効果トランジスタ。
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US5652159A (en) * 1994-10-27 1997-07-29 Nec Corporation Thin film transistor having improved switching characteristic
KR100580396B1 (ko) * 1999-01-21 2006-05-15 삼성전자주식회사 액정 표시 장치용 박막 트랜지스터의 제조 방법

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