JP3097229B2 - 薄膜トランジスタ素子アレイとその製造方法 - Google Patents

薄膜トランジスタ素子アレイとその製造方法

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JP3097229B2
JP3097229B2 JP28141591A JP28141591A JP3097229B2 JP 3097229 B2 JP3097229 B2 JP 3097229B2 JP 28141591 A JP28141591 A JP 28141591A JP 28141591 A JP28141591 A JP 28141591A JP 3097229 B2 JP3097229 B2 JP 3097229B2
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forming
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宏之 内田
真一 西田
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アクティブマトリック
ス型表示素子などに用いる薄膜電界効果型トランジスタ
に関し、特にソース・ドレイン電極のオーミックコンタ
クト用n型領域がイオン注入等の成膜後に不純物を導入
することにより形成されている薄膜トランジスタ素子ア
レイに関するものである。
【0002】
【従来の技術】壁掛けカラーテレビジョンに代表される
薄型パネルディスプレイとして、アクティブマトリック
ス型液晶ディスプレイの研究開発が活発に行われてい
る。この液晶ディスプレイは、一方のガラス基板上に各
画素に対して各々一つずつのスイッチとして薄膜トラン
ジスタを設けていることを特徴としており、フルカラー
表示が可能なデバイスとして注目されている。
【0003】アモルファスシリコンを用いた薄膜トラン
ジスタは、非晶質シリコンが低温形成で大面積に形成で
きることや抵抗が高く、オフ電流が小さい等の利点を有
するため特に強くその開発を急がれている。
【0004】フラットディスプレイの画品質向上のため
に、薄膜トランジスタのゲート電極とソース電極間容量
の低減が強く望まれている。この容量は、チャネル容量
の1/2とゲート電極とソース電極の重なりで形成され
る寄生容量の和で決まる。この薄膜トランジスタの容量
低減には、薄膜トランジスタの素子面積を小さくし、ゲ
ート電極とソース電極の重なりを小さくすることが必要
である。
【0005】これを実現するためにはゲートに対しソー
ス・ドレイン電極を自己整合的に形成することが有効で
ある。なぜなら、この自己整合型薄膜トランジスタは、
トランジスタ形成時の荒い目合わせ精度で短チャネル化
が容易に可能であり、薄膜トランジスタの素子面積が小
さく、チャネル容量も小さくなる。また、ゲート電極と
ソース電極の重なりは、ソース電極はゲートに対して自
己整合的に形成されるため、再現性良くサブミクロンオ
ーダーも可能であり、寄生容量も極限まで低減されてい
る。今後開発要望の強い大面積・高精細化したデバイス
の高画質化に必須の技術である。
【0006】アモルファスシリコンを用いた自己整合型
薄膜トランジスタの製造方法は、大別して例えば第15
12863号登録特許にあるようにリフトオフを用いた
方法と、特願昭61−307039号にあるようなソー
スドレイン領域にイオン注入のような不純物導入を行い
オーミック層を形成する方法の2通りがある。
【0007】しかし、従来のリフトオフ法は、n+ 非晶
質シリコン膜及びソース・ドレイン用電極金属のリフト
オフ工程が難しく、これが歩留まり低下を来たし生産的
に問題がある。
【0008】一方、イオン注入等の不純物導入法を用い
た自己整合型薄膜トランジスタの製造工程には、リフト
オフ工程を含まず、安定に製造が行える特徴がある。以
下に、この自己整合型薄膜トランジスタの製造方法につ
いて説明する。
【0009】図4は従来の自己整合型薄膜トランジスタ
の製造工程図である。絶縁性基板1の上にゲート電極3
が形成されており、さらにゲート絶縁膜として第1の絶
縁膜6,非晶質シリコン膜7,イオン阻止層として用い
る第2の絶縁膜8,フォトレジスト16が積層される。
ここで、図4(a)に示されるように絶縁性基板1の裏
面から紫外線を照射し、ゲート電極をマスクとしてゲー
ト電極部以外の部分のフォトレジストを感光させ、現像
によりゲートの形状のマスクを形成する。第2の絶縁膜
8をエッチングし、レジストを剥離することにより、イ
オン注入の注入阻止層が完成する。ここでリン等のドナ
ーとなる不純物18を非晶質シリコン7にイオン注入
し、ソース・ドレイン領域19を形成する(図4
(b))。次に、クロミウム等の非晶質シリコンと反応
してシリサイド形成する金属をスパッタ法により成膜
し、ソース・ドレイン電極12にパターニングする(図
4(c))。ここで、チャネルとの接続は非晶質シリコ
ン7の表面に形成されたシリサイドによりなされる。最
後に、非晶質シリコン膜7を島状にエッチングし、自己
整合型薄膜トランジスタが完成する(図4(d))。
【0010】非晶質シリコン薄膜形成後に不純物を膜中
に導入するには、不純物をイオン化し、電界により加速
し、試料表面から膜中に打ち込む方法がある。このプロ
セスは、LSIでは加速されたイオンを質量分離し、特
定の不純物を基板に打ち込むイオン注入法としてよく知
られている。一方、本発明のような大面積デバイスでは
高スループット技術として質量分離せずに大口径イオン
ビームを直接基板に打ち込むイオンドーピング法が開発
されている。どちらの方法を用いたとしても、薄膜トラ
ンジスタの場合、非晶質シリコンの膜厚が100nmと
薄いため、加速電圧は数KVから数十KVで十分であ
る。
【0011】この成膜後の不純物導入によるコンタクト
層形成プロセスは、自己整合型薄膜トランジスタだけで
はなく、通常の目合わせで形成する薄膜トランジスタに
も同様に適用できる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、不純
物をイオン化し、加速して非晶質シリコン膜中に導入
し、オーミックコンタクト用ソース・ドレイン領域を形
成するプロセスがある。液晶ディスプレイの場合、基板
はガラス等の絶縁性基板なので、チャージアップしやす
い。特に基板サイズが大型化し300mm角になると、
このチャージアップの発生が顕著になる。チャージアッ
プが発生すると、注入イオンが反跳され、膜中に不純物
が導入されなくなる。また、チャージアップが顕著にな
ると、ゲート線とドレイン線との間で絶縁破壊を起こし
短絡したり、膜表面で放電が起こり膜が損傷する。その
結果、薄膜トランジスタの動作不良や線欠陥を引き起こ
し、液晶ディスプレイの歩留まり低下を引き起こす問題
があった。
【0013】本発明の目的は、チャージアップを防止
し、歩留まりよく液晶ディスプレイを製造できる薄膜ト
ランジスタ素子アレイを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】本願の第1の発明の請求
項1に記載される薄膜トランジスタ素子アレイ及び請求
項2に記載されるその製造方法により解決できる。すな
わち、絶縁性基板上に形成された複数の走査電極線と、
前記走査電極線から張り出してゲート電極が形成され、
前記走査電極線と前記ゲート電極をおおうように第1の
絶縁膜が形成され、前記第1の絶縁膜上にゲート電極及
び走査電極線上方に島状の非晶質シリコン膜が形成さ
れ、前記走査電極線上に形成された前記島状非晶質シリ
コン膜上で前記走査電極線と直交するように形成された
複数の信号電極線と、前記ゲート電極上の島状非晶質シ
リコン膜上にパターニングされた第2の絶縁膜が形成さ
れ、前記第2の絶縁膜をマスクとして前記第2の絶縁膜
下を除いた前記ゲート電極上の非晶質シリコン膜の全領
域あるいは前記第2の絶縁膜下を除いた前記絶縁性基板
と反対側の非晶質シリコン表面部分にn型不純物が導入
されたソース・ドレイン領域が形成され、前記ソース・
ドレイン領域の表面にシリサイドを有し、前記信号電極
線から張り出して形成されたドレイン電極が前記ドレイ
ン領域の表面に形成されたシリサイドに接続されてお
り、また前記第1の絶縁膜上に形成された画素電極と接
続されているソース電極が前記ソース領域の表面に形成
されたシリサイドに接続されている薄膜トランジスタ素
子アレイにおいて、前記走査電極線とドレイン電極線の
交差部に形成されている非晶質シリコンにn型不純物が
導入されていることを特徴とする薄膜トランジスタ素子
アレイである。
【0015】また、その薄膜トランジスタ素子アレイの
製造方法は、絶縁性基板上に走査電極線と前記走査電極
線から張りだしたゲート電極を形成する工程と、引き続
き第1の絶縁膜と非晶質シリコン膜と第2の絶縁膜を連
続して形成する工程と、前記ゲート電極部以外の前記第
2の絶縁膜をエッチング除去する工程と、前記第2の絶
縁膜をマスクとしてn型不純物を前記非晶質シリコンに
イオン注入する工程と、前記ゲート電極部及び前記走査
電極線上の等間隔の部分に前記非晶質シリコンを島状に
加工する工程と、金属膜を形成し前記島状非晶質シリコ
ン膜との界面にシリサイドを形成する工程と、前記金属
膜を信号電極線と前記信号電極線から張りだしたドレイ
ン電極とソース電極にエッチング加工する工程と、透明
導電膜で前記ソース電極に接続された表示電極を形成す
る工程からなるものである。
【0016】本願第2の発明の請求項3に記載される薄
膜トランジスタ素子アレイ及び請求項4に記載されるそ
の製造方法により解決できるすなわち、絶縁性基板上に
形成された複数の走査電極線と、前記走査電極線から張
り出してゲート電極が形成され、前記走査電極線と前記
ゲート電極をおおうように第1の絶縁膜が形成され、前
記第1の絶縁膜上にゲート電極及び走査電極線上方に島
状の非晶質シリコン膜が形成され、前記走査電極線上に
形成された前記島状非晶質シリコン膜上で前記走査電極
線と直交するように形成された複数の信号電極線と、前
記ゲート電極上の島状非晶質シリコン膜上にパターニン
グされた第2の絶縁膜が形成され、前記島状非晶質シリ
コン膜の前記第2の絶縁膜が形成していない部分の表面
にシリサイドを有し、前記信号電極線から張り出して形
成されたドレイン電極が前期ドレイン領域の表面に形成
されたシリサイドに接続されており、また前記第1の絶
縁膜上に形成された画素電極と接続されているソース電
極が前記ソース領域の表面に形成されたシリサイドに接
続されている薄膜トランジスタ素子アレイにおいて、前
記第2の絶縁膜下と前記ドレイン電極下及びソース電極
下を除いた前記ゲート電極上の非晶質シリコン膜の全領
域あるいは前記絶縁性基板と反対側の非晶質シリコン表
面部分にシリサイドを通してn型不純物が導入されたソ
ース・ドレイン領域が形成されていることを特徴とする
薄膜トランジスタ素子アレイである。
【0017】また、その薄膜トランジスタ素子アレイの
製造方法は、絶縁性基板上に走査電極線と前記走査電極
線から張りだしたゲート電極を形成する工程と、引き続
き第1の絶縁膜と非晶質シリコン膜と第2の絶縁膜を連
続して形成する工程と、前記ゲート電極部以外の前記第
2の絶縁膜をエッチング除去する工程と、金属膜を形成
し前記非晶質シリコン膜との界面にシリサイドを形成す
る工程と、前記金属膜を信号電極線と前記信号電極線か
ら張りだしたドレイン電極とソース電極にエッチング加
工する工程と、前記第2の絶縁膜と前記信号電極線と前
記ドレイン電極と前記ソース電極をマスクとしてn型不
純物を前記シリサイドを通して前記非晶質シリコンにイ
オン注入する工程と、前記非晶質シリコンを前記ゲート
電極部をおおうようにして島状にエッチング加工する工
程と、透明導電膜で前記ソース電極に接続された表示電
極を形成する工程からなるものである。
【0018】本願第3の発明の請求項5に記載される薄
膜トランジスタ素子アレイの製造方法により解決でき
る。すなわち、請求項5により製造される薄膜トランジ
スタ素子アレイは、絶縁性基板上に形成された複数の走
査電極線と、前記走査電極線から張り出してゲート電極
が形成され、前記走査電極線と前記ゲート電極をおおう
ように第1の絶縁膜が形成され、前記第1の絶縁膜上に
ゲート電極及び走査電極線上方に島状の非晶質シリコン
膜と第2の絶縁膜の積層膜が形成され、前記走査電極線
上に形成された前記島状非晶質シリコン膜及び前記第2
の絶縁膜の積層膜上で前記走査電極線と直交するように
形成された複数の信号電極線と、前記ゲート電極上の島
状非晶質シリコン膜上に形成されている第2の絶縁膜が
ゲート電極より内側にパターニングされており、前記島
状非晶質シリコン膜の前記第2の絶縁膜が形成していな
い部分の表面にシリサイドを有し、前記信号電極線から
張り出して形成されたドレイン電極が前記ドレイン領域
の表面に形成されたシリサイドに接続されており、また
前記第1の絶縁膜上に形成された画素電極と接続されて
いるソース電極が前記ソース領域の表面に形成されたシ
リサイドに接続されている薄膜トランジスタ素子アレイ
において、前記走査電極線と前記信号電極線の交差部に
形成されている第2の絶縁膜にn型不純物が導入されて
いないことを特徴とする薄膜トランジスタ素子アレイで
ある。
【0019】また、その薄膜トランジスタ素子アレイの
製造方法は、絶縁性基板上に走査電極線と前記走査電極
線から張りだしたゲート電極を形成する工程と、引き続
き第1の絶縁膜と非晶質シリコン膜と第2の絶縁膜を連
続して形成する工程と、前記走査電極線と前記ゲート電
極をマスクとして前記絶縁性基板の裏面からの露光によ
り前記第2の絶縁膜を前記走査電極線と前記ゲート電極
のパターンにエッチング加工する工程と、金属膜を形成
し前記ゲート電極と前記ゲート電極の周辺部をエッチン
グ除去することにより前記金属膜に穴を開ける工程と、
前記金属膜と前記金属膜の穴に形成してある第2の絶縁
膜をマスクにして、前記金属膜の穴部の表面に露出して
いる非晶質シリコンにn型不純物を打ち込む工程と、前
記金属膜のエッチング除去する工程と、前記ゲート電極
部及び前記走査電極線上の等間隔の部分に前記非晶質シ
リコンを島状に加工する工程と、金属膜を形成し前記非
晶質シリコン膜との界面にシリサイドを形成する工程
と、前記金属膜を信号電極線と前記信号電極線から張り
だしたドレイン電極とソース電極にエッチング加工する
工程と、透明導電膜で前記ソース電極に接続された表示
電極を形成する工程からなるものである。
【0020】
【作用】液晶ディスプレイでは基板はガラス等の絶縁物
であるため、注入されたイオンが持つ電荷が基板を通っ
てアースに逃げ難く、結果として基板表面の電位が上昇
し、即ちチャージアップが発生するおそれがある。
【0021】この電荷のアースへの逃げは、試料表面の
状態に非常に依存する。なぜならば、通常非晶質シリコ
ン等の薄膜の膜厚は100nm程度であり、注入イオン
の進入深さは、薄膜中で止まるように数十nmで設計す
る。前述したように、基板は絶縁性であるので、注入イ
オンの電荷は導電性のある非晶質シリコン膜を通じてア
ースに逃がす必要がある。ところが、従来例のように試
料表面に絶縁膜があると、イオンは絶縁膜中に打ち込ま
れてしまい、電荷は外部に逃げにくい。逆に、非晶質シ
リコンの表面に導電性の膜があれば、この膜を通じて電
荷が逃げ、チャージアップしにくいことは明白である。
【0022】本願の請求項1及び請求項2の発明は、イ
オン阻止層である第2の絶縁膜の面積を必要最小限に
し、イオン注入時のチャージアップを防止するものであ
る。本発明は、チャネル上の不純物のマスクとなる第2
絶縁膜のパターニングを基板裏面からの背面露光法で形
成する自己整合型の薄膜トランジスタで必須となる技術
である。なぜなら、背面露光法では、薄膜トランジスタ
のゲート電極だけでなく、走査電極線のパターンも残
る。従って、表示領域全面に絶縁膜がストライプ状に形
成されることになる。これは、注入されたイオンの電荷
の逃げを阻害し、前述したようにチャージアップを引き
起こす。従って、イオンの進入を防ぐ第2絶縁膜の面積
を最小にするため、不必要な走査電極線上の第2絶縁膜
を除去し、薄膜トランジスタのチャネル部上にのみイオ
ン阻止層を設け、イオン注入を行うものである。従っ
て、走査電極線上の非晶質シリコンにはn型不純物が注
入されていることになる。
【0023】本願の請求項3及び請求項4の発明は、不
純物導入時に非晶質シリコンの表面に金属シリサイドを
形成し、表面抵抗を減少させ、チャージアップを防ぐも
のである。不純物添加していない非晶質シリコンの抵抗
率は109Ω・cmと非常に大きいため、ノンドープの
状態ではチャージアップを起こす可能性がある。この非
晶質シリコンの清浄な表面に金属例えばスパッタ法でク
ロミウムを形成すると、200℃程度の比較的低温でク
ロミウムと非晶質シリコンが界面で反応し、膜厚数nm
の薄いクロムシリサイドが形成される。従って、非晶質
シリコン表面に金属シリサイドを形成してからイオン注
入すれば、イオンは薄いシリサイド層を貫通して非晶質
シリコンに注入され、電荷は表面の低抵抗シリサイド層
を通じてアースに逃げる。結局、チャージアップを防止
することができる。
【0024】不純物注入工程の前にソース・ドレイン電
極の作製を行えば、非晶質シリコンの表面にシリサイド
を形成することができる。本方法は、工程数を増やすこ
となくチャージアップを防止できる。
【0025】本願の請求項5の発明は、イオン注入の前
に全面金属を形成し、薄膜トランジスタの部分のみ金属
を除去する。この方法は、不純物の注入が必要な部分以
外はすべて金属でおおわれており、チャージアップの防
止効果は非常に大きい。また、注入イオンが膜に与える
ダメージも発生しにくい。イオン注入後金属を全面除去
し、その後の工程は従来と同様である。このような工程
を用いて作製した薄膜トランジスタ素子アレイは、薄膜
トランジスタ素子のソース・ドレイン領域以外には不純
物が打ち込まれていない。従って、走査電極線と信号電
極線の交差部にある島状にエッチングされた第2の絶縁
膜中にも不純物はない。
【0026】なお、本願の第1の発明、第2の発明ある
いは第3の発明のいずれか、あるいはすべてを同時に実
施すれば、チャージアップの防止効果はより完全にな
る。
【0027】
【実施例】図1に本願の請求項1及び請求項2からなる
薄膜トランジスタ素子アレイの一実施例のプロセスを示
す平面図(a1 )〜(d1 )及び各(a1 )〜(d1
に対応する各工程におけるゲート電極に垂直な方向の断
面図(a2 )〜(d2 )を示す。図1を用いて以下詳細
に説明する。
【0028】まず、絶縁性基板1上に透明導電膜として
スパッタ法によりITOを膜厚40nm形成し、パター
ニングすることにより蓄積容量電極2を形成する。さら
に、スパッタ法により膜厚140nmのクロミウムを成
膜、パターニングする事により、走査電極線4及び走査
電極線4から張りだしたゲート電極3を形成する。同時
に、蓄積容量電極2上を通るように蓄積容量電極線5も
形成する(図1(a1 ),(a2 ))。この上に第1の
絶縁膜6として、プラズマCVD法により窒化シリコン
膜を膜厚400nm、非晶質シリコン膜7を膜厚70n
m、第2の絶縁膜8として窒化シリコン膜を膜厚250
nm順次積層する(図1(b1 ),(b2 ))。
【0029】ポジ型のレジスト剤を塗布後、裏面より紫
外線を照射する。第1の絶縁膜6、非晶質シリコン膜
7、第2の絶縁膜8を透過した紫外線により表面のレジ
ストが感光する。この時、紫外線が透過しないクロミウ
ムで形成された走査電極線4とゲート電極3上のレジス
トは感光しない。
【0030】ここで、本発明の請求項2の特徴である走
査電極線上の第2の絶縁膜である窒化シリコン膜を除去
する工程を行う。即ち、前述した裏面露光に続いて通常
のフォトマスクを用いた目合わせ露光により、走査電極
線上のレジストを感光させるとゲート電極上のみに未感
光なレジストが残る。ここで、レジストを現像し、レジ
ストパターンをマスクとして窒化シリコン膜をエッチン
グする。レジストを剥離すると、ゲート電極上のみに窒
化シリコンのパターンが残り、その他の表面は非晶質シ
リコン膜7となる。この第2の絶縁膜である窒化シリコ
ン膜のパターンは注入阻止層となる。
【0031】ここで、加速電圧25KV、ドーズ量4×
1015/cm2 の条件でリンをイオン注入し、ソース・
ドレインのn型オーミックコンタクト領域9を形成す
る。第2の絶縁膜8で形成された注入阻止層はゲートに
対してセルフアライン的に形成されており、よって、ソ
ース・ドレインのn型コンタクト領域もゲートに対して
セルフアライン的に形成できることになる(図1
(c1 ),(c2 ))。
【0032】次に、0.1%に希釈した弗酸に30秒浸
し、非晶質シリコン膜7の表面酸化膜を除去し、清浄な
面を出す。希弗酸処理後直ちに、クロミウムをスパッタ
法により膜厚140nm形成する。このクロミウム膜
を、ゲート電極から3μm離れた位置にドレイン電極1
1、ドレイン電極11に接続された信号電極線10及び
ソース電極12の形状にパターニングする。この工程
で、クロミウムは非晶質シリコンと反応して低抵抗のク
ロミシリサイド14が形成される。これがソース・ドレ
イン電極を補う形でソース・ドレイン領域の直列抵抗を
低減している。
【0033】非晶質シリコン膜7をゲート電極上及び走
査電極線4と信号電極線10の交差部に島状にパターニ
ングし、最後にスパッタ法によりITOを膜厚80nm
堆積し、画素電極13の形状にパターニングする。最後
に、図1には示していないが窒化シリコン膜をパッシベ
ーションとして膜厚300nm形成した(図1
(d1 ),(d2 ))。
【0034】本工程では、イオン注入時には注入阻止層
である窒化シリコン膜は薄膜トランジスタのゲート電極
上のみに形成されているのみであり、大部分の注入され
た電荷は非晶質シリコン表面を通じてアースに流れる。
従来の走査電極線上にも窒化シリコンがある場合に比べ
チャージアップが起き難かった。また、走査電極線のと
信号電極線上の段差が少なくなり、基板表面の平坦性が
よくなり、基板の凹凸による配向みだれが少なくなる効
果も得られた。
【0035】図2に本願の請求項3と請求項4からなる
薄膜トランジスタ素子アレイの一実施例のプロセスを示
す平面図(a1 )〜(d1 )及びゲート電極に垂直な方
向の断面図(a2 )〜(d2 )を示す。図2を用いて以
下詳細に説明する。
【0036】まず、絶縁性基板1上に蓄積容量電極2,
ゲート電極3,走査電極線4,蓄積容量電極線5を形成
した後(図2(a1 ),(a2 ))、プラズマCVD法
により第1の絶縁膜6,非晶質シリコン膜7,第2の絶
縁膜8を連続成膜する(図2(b1 ),(b2 ))。裏
面露光により第2の絶縁膜をパターニングしイオン注入
のマスクとなる注入阻止層を形成する。ここまでは、実
施例1と同様であるので、詳細な説明は省略する。
【0037】次に、0.1%に希釈した弗酸に30秒浸
し、非晶質シリコン膜7の表面酸化膜を除去し、清浄な
面を出す。希弗酸処理後直ちに、クロミウムをスパッタ
法により膜厚140nm形成する。この時、200℃の
成膜温度で非晶質シリコンとクロミウムとが反応し、ク
ロムシリサイドが形成される。このクロミウム膜を、ゲ
ート電極から3μm離れた位置にドレイン電極11,ド
レイン電極11に接続された信号電極線10及びソース
電極12の形状にパターニングする。クロムシリサイド
は、クロムエッチング液ではエッチングされないので、
非晶質シリコンの表面はこの低抵抗シリサイドでおおわ
れている。
【0038】ここで、加速電圧25KV,ドーズ量4×
1015/cm2 の条件でリンをイオン注入し、ソース・
ドレインのn型オーミックコンタクト領域9を形成す
る。第2の絶縁膜をパターニングして形成した注入阻止
層はゲートに対してセルフアライン的に形成されてお
り、よって、ソース・ドレインのn型コンタクト領域9
もゲートに対してセルフアライン的に形成できることに
なる。しかも、非晶質シリコン表面の低抵抗なクロムシ
リサイドの効果により、チャージアップは防止できる
(図2(c1 ),(c2))。
【0039】非晶質シリコン膜7を島状にパターニング
し、引き続きスパッタ法によりITOを膜厚80nm堆
積し、画素電極13の形状にパターニングする。但し、
信号電極線10の下にはn型不純物が注入されていない
非晶質シリコンがある。最後に、図2には示していない
が窒化シリコン膜をパッシベーションとして膜厚300
nm形成した(図2(d1 ),(d2 ))。
【0040】本工程では、イオン注入時には高抵抗非晶
質シリコンの表面には低抵抗シリサイドが形成されてお
り、注入時の注入ダメージを防止できる。本実施例で
は、シリサイドを形成するために成膜したクロミウム膜
でソース・ドレイン電極や信号電極線を形成している。
これは、シリサイドを形成後、金属を全面除去し、イオ
ン注入し、再び金属を成膜し、ソース・ドレイン電極を
形成してもいい。
【0041】図3に本願の請求項5から製造される薄膜
トランジスタ素子アレイの一実施例のプロセスを示す平
面図(a1)〜(d1)及びゲート電極に垂直な方向の断
面図(a2)〜(d2)を示す。図3を用いて以下詳細に
説明する。
【0042】まず、絶縁性基板1上に蓄積容量電極2,
ゲート電極3,走査電極線4,蓄積容量電極線5を形成
した後(図3(a1 ),(a2 ))、プラズマCVD法
により第1の絶縁膜6,非晶質シリコン膜7,第2の絶
縁膜8を連続成膜する(図3(b1 ),(b2 ))。裏
面露光により第2の絶縁膜8をパターニングしイオン注
入のマスクとなる注入阻止層を形成する。ここまでは、
実施例1及び2と同様であるので、詳細な説明は省略す
る。
【0043】次に、クロミウム15をスパッタ法により
膜厚200nm形成する。フォトリソグラフィ法によ
り、表示部の各画素に一つずつ形成されている薄膜トラ
ンジスタ上のみのクロミウム15をエッチング除去し、
窓16を形成する。
【0044】試料の表面はTFT部を除き全面クロミウ
ムが形成されているので、チャージアップし難くなって
いる。
【0045】ここで、加速電圧25KV、ドーズ量4×
1015/cm2 の条件でリンをイオン注入し、ソース・
ドレインのn型オーミックコンタクト領域9を形成す
る。注入阻止膜7はゲートに対してセルフアライン的に
形成されており、よって、ソース・ドレインのn型オー
ミックコンタクト領域もゲートに対してセルフアライン
的に形成できることになる(図3(c1 ),
(c2 ))。
【0046】ここで、一度クロミウム15を全面除去す
る。さらに、非晶質シリコン膜7をパターニングし、ゲ
ート電極上と走査電極線上に島状非晶質シリコン7が形
成される。
【0047】次に、0.1%に希釈した弗酸に30秒浸
し、島状にパターニングされた非晶質シリコン膜7の表
面酸化膜を除去し、清浄な面を出す。希弗酸処理後直ち
に、再びクロミウムをスパッタ法により膜厚140nm
形成する。この時、200℃の成膜温度で非晶質シリコ
ンとクロミウムとが反応し、クロムシリサイドが形成さ
れる。このクロミウム膜を、ゲート電極から3μm離れ
た位置にドレイン電極11,ドレイン電極11に接続さ
れた信号電極線10及びソース電極12の形状にパター
ニングする。クロムシリサイドは、クロムエッチング液
ではエッチングされないので、不純物導入された非晶質
シリコンの表面はこの低抵抗シリサイドでおおわれたま
まである。
【0048】さらにスパッタ法によりITOを膜厚80
nm堆積し、画素電極13の形状にパターニングする。
最後に、図3には示していないが窒化シリコン膜をパッ
シベーションとして膜厚300nm形成した(図3(d
1 ),(d2 ))。
【0049】本工程では、イオン注入時には高抵抗非晶
質シリコンの表面にクロミウム膜が形成されており、チ
ャージアップを防止できるとともに、注入イオンが表面
のクロミウム膜中で阻止されるので注入時に発生する注
入ダメージを防止できる。本実施例では、イオン注入後
クロミウム膜を除去し、再び配線用金属を形成している
が、注入時のチャージアップ防止膜として形成した金属
でソース・ドレイン電極や信号電極線を形成してもよ
い。
【0050】
【発明の効果】本願の請求項1及び請求項2からなる薄
膜トランジスタ素子アレイとその製造方法では、イオン
注入時に走査電極線上に窒化シリコン膜等の絶縁物がな
くなり、チャージアップが防止できた。また、薄膜トラ
ンジスタ素子アレイの平坦性が増すため、液晶ディスプ
レイ等に用いた場合、基板の凹凸に基づく配向のみだれ
を少なくするなどの効果もあった。
【0051】本願の請求項3及び請求項4からなる薄膜
トランジスタ素子アレイとその製造方法では、イオン注
入時に高抵抗である非晶質シリコンの表面に薄い低抵抗
シリサイドが形成されているため、チャージアップによ
る試料表面の損傷や不純物の減少がなく、歩留まりが向
上する効果があった。
【0052】また、本願の請求項5から製造される薄膜
トランジスタ素子アレイでは、イオン注入時にトランジ
スタ部を除いて全面金属膜でおおわれているため、チャ
ージアップは起こらず、また、配線クロス部等の絶縁膜
にイオンは到達しないため注入ダメージの発生せず、歩
留まりの向上があった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の請求項1及び請求項2からなる薄膜トラ
ンジスタ素子アレイとその製造方法の一実施例の工程を
示すための平面図及びゲート電極に垂直方向の断面図で
ある。
【図2】本願の請求項3及び請求項4からなる薄膜トラ
ンジスタ素子アレイとその製造方法の一実施例の工程を
示すための平面図及びゲート電極に垂直方向の断面図で
ある。
【図3】本願の請求項5からなる薄膜トランジスタ素子
アレイの製造方法の一実施例の工程を示すための平面図
及びゲート電極に垂直方向の断面図である。
【図4】従来の薄膜トランジスタ素子アレイの概念プロ
セスを示すための製造工程図を示す。
【符号の説明】
1 絶縁性基板 2 蓄積容量電極 3 ゲート電極 4 走査電極線 5 蓄積容量電極線 6 第1の絶縁膜 7 非晶質シリコン 8 第2の絶縁膜 9 n型オーミックコンタクト領域 10 信号電極線 11 ドレイン電極 12 ソース電極 13 画素電極 14 シリサイド 15 金属膜 16 フォトレジスト 17 紫外光 18 不純物原子 19 ソース・ドレイン領域
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭63−158875(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/786 H01L 21/336 G02F 1/1368

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性基板上に形成された複数の走査電
    極線と、前記走査電極線から張り出してゲート電極が形
    成され、前記走査電極線と前記ゲート電極をおおうよう
    に第1の絶縁膜が形成され、前記第1の絶縁膜上にゲー
    ト電極及び走査電極線上方に島状の非晶質シリコン膜が
    形成され、前記走査電極線上に形成された前記島状非晶
    質シリコン膜上で前記走査電極線と直交するように形成
    された複数の信号電極線と、前記ゲート電極上の島状非
    晶質シリコン膜上にパターニングされた第2の絶縁膜が
    形成され、前記第2の絶縁膜をマスクとして前記第2の
    絶縁膜下を除いた前記ゲート電極上の非晶質シリコン膜
    の全領域あるいは前記第2の絶縁膜下を除いた前記絶縁
    性基板と反対側の非晶質シリコン表面部分にn型不純物
    が導入されたソース・ドレイン領域が形成され、前記ソ
    ース・ドレイン領域の表面にシリサイドを有し、前記信
    号電極線から張り出して形成されたドレイン電極が前記
    ドレイン領域の表面に形成されたシリサイドに接続され
    ており、また前記第1の絶縁膜上に形成された画素電極
    と接続されているソース電極が前記ソース領域の表面に
    形成されたシリサイドに接続されている薄膜トランジス
    タ素子アレイにおいて、前記走査電極線と前記信号電極
    の交差部に形成されている非晶質シリコンにn型不純
    物が導入されていることを特徴とする薄膜トランジスタ
    素子アレイ。
  2. 【請求項2】 絶縁性基板上に走査電極線と前記走査電
    極線から張りだしたゲート電極を形成する工程と、引き
    続き第1の絶縁膜と非晶質シリコン膜と第2の絶縁膜を
    連続して形成する工程と、前記ゲート電極部以外の前記
    第2の絶縁膜をエッチング除去する工程と、前記第2の
    絶縁膜をマスクとしてn型不純物を前記非晶質シリコン
    にイオン注入する工程と、前記ゲート電極部及び前記走
    査電極線上の等間隔の部分に前記非晶質シリコンを島状
    に加工する工程と、金属膜を形成し前記島状非晶質シリ
    コン膜との界面にシリサイドを形成する工程と、前記金
    属膜を信号電極線と前記信号電極線から張りだしたドレ
    イン電極とソース電極にエッチング加工する工程と、透
    明導電膜で前記ソース電極に接続された表示電極を形成
    する工程からなる薄膜トランジスタ素子アレイの製造方
    法。
  3. 【請求項3】 絶縁性基板上に形成された複数の走査電
    極線と、前記走査電極線から張り出してゲート電極が形
    成され、前記走査電極線と前記ゲート電極をおおうよう
    に第1の絶縁膜が形成され、前記第1の絶縁膜上にゲー
    ト電極及び走査電極線上方に島状の非晶質シリコン膜が
    形成され、前記走査電極線上に形成された前記島状非晶
    質シリコン膜上で前記走査電極線と直交するように形成
    された複数の信号電極線と、前記ゲート電極上の島状非
    晶質シリコン膜上にパターニングされた第2の絶縁膜が
    形成され、前記島状非晶質シリコン膜の前記第2の絶縁
    膜が形成していない部分の表面にシリサイドを有し、前
    記信号電極線から張り出して形成されたドレイン電極が
    前記ドレイン領域の表面に形成されたシリサイドに接続
    されており、また前記第1の絶縁膜上に形成された画素
    電極と接続されているソース電極が前記ソース領域の表
    面に形成されたシリサイドに接続されている薄膜トラン
    ジスタ素子アレイにおいて、前記第の絶縁膜下と前記
    ドレイン電極下及びソース電極下を除いた前記ゲート電
    極上の非晶質シリコン膜の全領域あるいは前記絶縁性基
    板と反対側の非晶質シリコン表面部分にシリサイドを通
    してn型不純物が導入されたソース・ドレイン領域が形
    成されていることを特徴とする薄膜トランジスタ素子ア
    レイ。
  4. 【請求項4】 絶縁性基板上に走査電極線と前記走査電
    極線から張りだしたゲート電極を形成する工程と、引き
    続き第1の絶縁膜と非晶質シリコン膜と第2の絶縁膜を
    連続して形成する工程と、前記走査電極線と前記ゲート
    電極をマスクとして前記絶縁性基板の裏面からの露光に
    より前記第2の絶縁膜を前記走査電極線と前記ゲート電
    極のパターンにエッチング加工する工程と、金属膜を形
    成し前記非晶質シリコン膜との界面にシリサイドを形成
    する工程と、前記金属膜を信号電極線と前記信号電極線
    から張りだしたドレイン電極とソース電極にエッチング
    加工する工程と、前記第2の絶縁膜と前記信号電極線と
    前記ドレイン電極と前記ソース電極をマスクとしてn型
    不純物を前記シリサイドを通して前記非晶質シリコンに
    イオン注入する工程と、前記非晶質シリコンを前記ゲー
    ト電極部をおおうようにして島状にエッチング加工する
    工程と、透明導電膜で前記ソース電極に接続された表示
    電極を形成する工程からなる薄膜トランジスタ素子アレ
    イの製造方法。
  5. 【請求項5】 絶縁性基板上に走査電極線と前記走査電
    極線から張りだしたゲート電極を形成する工程と、引き
    続き第1の絶縁膜と非晶質シリコン膜と第2の絶縁膜を
    連続して形成する工程と、前記走査電極線と前記ゲート
    電極をマスクとして前記絶縁性基板の裏面からの露光に
    より前記第2の絶縁膜を前記走査電極線と前記ゲート電
    極のパターンにエッチング加工する工程と、金属膜を形
    成し前記ゲート電極と前記ゲート電極の周辺部をエッチ
    ング除去することにより前記金属膜に穴を開ける工程
    と、前記金属膜と前記金属膜の穴に形成してある第2の
    絶縁膜をマスクにして、前記金属膜の穴部の表面に露出
    している非晶質シリコンにn型不純物を打ち込む工程
    と、前記金属膜のエッチング除去する工程と、前記ゲー
    ト電極部及び前記走査電極線上の等間隔の部分に前記非
    晶質シリコンを島状に加工する工程と、金属膜を形成し
    前記非晶質シリコン膜との界面にシリサイドを形成する
    工程と、前記金属膜を信号電極線と前記信号電極線から
    張りだしたドレイン電極とソース電極にエッチング加工
    する工程と、透明導電膜で前記ソース電極に接続された
    表示電極を形成する工程からなる薄膜トランジスタ素子
    アレイの製造方法。
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