JPH0632589A - 同期昇降装置 - Google Patents
同期昇降装置Info
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- JPH0632589A JPH0632589A JP18934692A JP18934692A JPH0632589A JP H0632589 A JPH0632589 A JP H0632589A JP 18934692 A JP18934692 A JP 18934692A JP 18934692 A JP18934692 A JP 18934692A JP H0632589 A JPH0632589 A JP H0632589A
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- winding
- drum
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- wound
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 同期昇降装置において、同一ドラムに並列に
一重に巻く数本のワイヤを、乱巻きを起こさずに等速で
巻取り、或いは巻戻せるようにする。 【構成】 架台１で支えてモータ２で回転させるドラム
３を、回転駆動用の中心軸６にボールスプライン７を介
して取付けて軸方向スライド可能にする。また、このド
ラム３の外周にワイヤ４を巻く螺旋溝５を設け、この螺
旋溝に定位置固定のラック１０を噛合させる。このため
に、ドラム３が１回転当り１ワイヤ巻付け相当量軸方向
に動き、定置誘導滑車１３とワイヤ巻付け点ｘの相対位
置が保たれる結果、ワイヤの巻取り条件が一定して乱巻
きが防止され、各ワイヤ間に速度差が生じない。
一重に巻く数本のワイヤを、乱巻きを起こさずに等速で
巻取り、或いは巻戻せるようにする。 【構成】 架台１で支えてモータ２で回転させるドラム
３を、回転駆動用の中心軸６にボールスプライン７を介
して取付けて軸方向スライド可能にする。また、このド
ラム３の外周にワイヤ４を巻く螺旋溝５を設け、この螺
旋溝に定位置固定のラック１０を噛合させる。このため
に、ドラム３が１回転当り１ワイヤ巻付け相当量軸方向
に動き、定置誘導滑車１３とワイヤ巻付け点ｘの相対位
置が保たれる結果、ワイヤの巻取り条件が一定して乱巻
きが防止され、各ワイヤ間に速度差が生じない。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、数本のワイヤを同時
に等速で巻取り、又は巻戻してそのワイヤに吊るした物
体をバランス良く上げ下げする同期昇降装置に関する。
に等速で巻取り、又は巻戻してそのワイヤに吊るした物
体をバランス良く上げ下げする同期昇降装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】例えば、天井から吊るした各種舞台装置
の上げ下げは、首記の同期昇降装置を用いて行うことが
多い。大重量或いは大型の舞台装置をワイヤで吊るして
バランスを保ちながら上げ下げするには、舞台装置を吊
るした数本のワイヤを同時に等速で上げ下ろしすること
が要求されるからである。
の上げ下げは、首記の同期昇降装置を用いて行うことが
多い。大重量或いは大型の舞台装置をワイヤで吊るして
バランスを保ちながら上げ下げするには、舞台装置を吊
るした数本のワイヤを同時に等速で上げ下ろしすること
が要求されるからである。
【０００３】この同期昇降装置は、図６に示すように、
モータで駆動する１つのドラム３に所要数のワイヤ４を
並列に一重に巻付け、これ等のワイヤをドラムの正転、
逆転により同時に巻取り、或いは巻戻す。このとき、ワ
イヤ４は定置された誘導滑車１３を経由して所定の昇降
位置に導くが、従来の同期昇降装置は、滑車１３とドラ
ム３を共に定位置で回転させているので、滑車１３とワ
イヤ巻付け点ｘの相対位置がワイヤ巻回数の増減に伴っ
て変化する。
モータで駆動する１つのドラム３に所要数のワイヤ４を
並列に一重に巻付け、これ等のワイヤをドラムの正転、
逆転により同時に巻取り、或いは巻戻す。このとき、ワ
イヤ４は定置された誘導滑車１３を経由して所定の昇降
位置に導くが、従来の同期昇降装置は、滑車１３とドラ
ム３を共に定位置で回転させているので、滑車１３とワ
イヤ巻付け点ｘの相対位置がワイヤ巻回数の増減に伴っ
て変化する。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】数本のワイヤを等速で
昇降させる場合、各ワイヤの巻取り、巻戻し条件を同一
に保つことが重要になる。しかしながら、従来の同期昇
降装置では、誘導滑車１３とワイヤ巻付け点ｘの相対位
置が変動するためかかる要求に応えきれず、各ワイヤの
巻付けピッチにずれが生じたり、巻取り中のワイヤ４が
図６の左端のワイヤのように既巻ワイヤ上に乗り上げた
りする。このうち、巻付けピッチのずれは、巻取り中の
ワイヤを既巻きワイヤに添わせながら巻取る倣い巻きを
行うと発生し難くなるが、この方法を採ると、揚程が大
きくてドラムへのワイヤ巻回数が多くなる場合、或いは
ワイヤに加わる荷重が大きい場合には特に、巻取りが進
むにつれて巻回中のワイヤにこれを既巻ワイヤ上に引き
上げようとする力が大きく働き、前述の乗り上げの問題
が多発する。
昇降させる場合、各ワイヤの巻取り、巻戻し条件を同一
に保つことが重要になる。しかしながら、従来の同期昇
降装置では、誘導滑車１３とワイヤ巻付け点ｘの相対位
置が変動するためかかる要求に応えきれず、各ワイヤの
巻付けピッチにずれが生じたり、巻取り中のワイヤ４が
図６の左端のワイヤのように既巻ワイヤ上に乗り上げた
りする。このうち、巻付けピッチのずれは、巻取り中の
ワイヤを既巻きワイヤに添わせながら巻取る倣い巻きを
行うと発生し難くなるが、この方法を採ると、揚程が大
きくてドラムへのワイヤ巻回数が多くなる場合、或いは
ワイヤに加わる荷重が大きい場合には特に、巻取りが進
むにつれて巻回中のワイヤにこれを既巻ワイヤ上に引き
上げようとする力が大きく働き、前述の乗り上げの問題
が多発する。
【０００５】このワイヤの乗り上げは、全数のワイヤに
ついて同時期に同じ形で発生することはまずあり得ず、
そのため、乗り上げたワイヤとそうでないワイヤの巻取
り径に差が生じ、その差により巻取り速度にも差が生じ
て吊下物が傾いたり、特定のワイヤに荷重が集中して危
険性が増したりする。
ついて同時期に同じ形で発生することはまずあり得ず、
そのため、乗り上げたワイヤとそうでないワイヤの巻取
り径に差が生じ、その差により巻取り速度にも差が生じ
て吊下物が傾いたり、特定のワイヤに荷重が集中して危
険性が増したりする。
【０００６】この発明は、各ワイヤの巻きの乱れを無く
して同期昇降の信頼性を高めることを課題としている。
して同期昇降の信頼性を高めることを課題としている。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明においては、数本のワイヤを並列に一重に
巻付けるドラムを軸方向移動可能に支持し、さらに、こ
のドラムをドラムの回転に同調して巻取り回転時は巻取
りの始端側方向に、巻戻し回転時は巻取りの終端側方向
に各々１回転当り１ワイヤ巻付けピッチ相当量移動させ
る送り機構を設ける構成を採用する。
め、この発明においては、数本のワイヤを並列に一重に
巻付けるドラムを軸方向移動可能に支持し、さらに、こ
のドラムをドラムの回転に同調して巻取り回転時は巻取
りの始端側方向に、巻戻し回転時は巻取りの終端側方向
に各々１回転当り１ワイヤ巻付けピッチ相当量移動させ
る送り機構を設ける構成を採用する。
【０００８】
【作用】巻取り時、巻戻し時にドラムが１回転当り１ワ
イヤ巻付けピッチ相当量指定された方向に移動するの
で、誘導滑車とワイヤ巻付け点の相対位置が変動しな
い。そのため、ワイヤの案内条件が常に一定し、各ワイ
ヤの昇降速度に差を生じさせる巻付けピッチの変動、既
巻きワイヤ上へのワイヤ乗り上げが起こらない。
イヤ巻付けピッチ相当量指定された方向に移動するの
で、誘導滑車とワイヤ巻付け点の相対位置が変動しな
い。そのため、ワイヤの案内条件が常に一定し、各ワイ
ヤの昇降速度に差を生じさせる巻付けピッチの変動、既
巻きワイヤ上へのワイヤ乗り上げが起こらない。
【０００９】なお、誘導滑車とワイヤ巻付け点の相対位
置は、ドラムではなく滑車をドラム軸方向に動かすこと
によっても維持できる。しかし、この方法では、ワイヤ
と同数あり、しかも吊下物の荷重を受ける誘導滑車を安
定性良く支持して支持枠と共に動かす必要があるので送
り機構が大がかりになる。また、滑車の変位によるワイ
ヤ位置の振れが起こるため、安全管理やワイヤレイアウ
トに問題が出る。この発明の装置は誘導滑車を定置して
ドラムを動かすので、ここで述べた如き問題も併せて解
決できる。
置は、ドラムではなく滑車をドラム軸方向に動かすこと
によっても維持できる。しかし、この方法では、ワイヤ
と同数あり、しかも吊下物の荷重を受ける誘導滑車を安
定性良く支持して支持枠と共に動かす必要があるので送
り機構が大がかりになる。また、滑車の変位によるワイ
ヤ位置の振れが起こるため、安全管理やワイヤレイアウ
トに問題が出る。この発明の装置は誘導滑車を定置して
ドラムを動かすので、ここで述べた如き問題も併せて解
決できる。
【００１０】
【実施例】以下、図１乃至図４に基いて、この発明の同
期昇降装置の一例について述べる。
期昇降装置の一例について述べる。
【００１１】図１及び図２に示すように、この同期昇降
装置は、架台１上に横架してギャードモータ２で回転さ
せるドラム３に、所要本数のワイヤ４を並列に巻取る螺
旋溝５を定ピッチで刻んである。この螺旋溝５は、その
深さを図４に示すように、ワイヤ４の径よりも大にして
あり、また、ドラムの一端側（図１、２の左端側）で
は、この溝を利用してドラムに軸方向の送りをかけるた
めに、ワイヤの巻付け終端Ｅを越えた位置にもこの溝５
を延長して設けてある。
装置は、架台１上に横架してギャードモータ２で回転さ
せるドラム３に、所要本数のワイヤ４を並列に巻取る螺
旋溝５を定ピッチで刻んである。この螺旋溝５は、その
深さを図４に示すように、ワイヤ４の径よりも大にして
あり、また、ドラムの一端側（図１、２の左端側）で
は、この溝を利用してドラムに軸方向の送りをかけるた
めに、ワイヤの巻付け終端Ｅを越えた位置にもこの溝５
を延長して設けてある。
【００１２】ドラム３は、モータ２の出力軸に接続した
中心軸６にボールスプライン７を介して取付け、中心軸
６から回転力を伝えながら中心軸上で軸方向にスライド
できるようにしてある。
中心軸６にボールスプライン７を介して取付け、中心軸
６から回転力を伝えながら中心軸上で軸方向にスライド
できるようにしてある。
【００１３】また、中心軸６の反モータ側端部は、軸受
け８から図中右側に突出させ、この突出端に中心軸６の
回転数が設定値に達したときにモータ２を停止させるリ
ミットスイッチ９を設けてある。そのリミットスイッチ
９は、ここでは、中心軸６の回転を減速してカムに伝
え、このカムでスイッチをＯＮ、ＯＦＦする市販品を用
いた。カムは、駆動軸との相対回転位置を調整して中心
軸の設定回転数を変更できるようにしてある。
け８から図中右側に突出させ、この突出端に中心軸６の
回転数が設定値に達したときにモータ２を停止させるリ
ミットスイッチ９を設けてある。そのリミットスイッチ
９は、ここでは、中心軸６の回転を減速してカムに伝
え、このカムでスイッチをＯＮ、ＯＦＦする市販品を用
いた。カムは、駆動軸との相対回転位置を調整して中心
軸の設定回転数を変更できるようにしてある。
【００１４】図１、２、３の１０は、架台１に固定して
ドラムの左端近くで螺旋溝５に噛合させたラックであ
り、このラック１０と溝５の一部がドラムの送り機構を
構成している。即ち、ラック１０を固定しているので、
ドラム３を回転させると螺旋溝５のリードによる送りが
かかり、そのために、ドラム３が１回転当り１Ｐ（Ｐ＝
螺旋溝５のピッチ）軸方向に移動する。
ドラムの左端近くで螺旋溝５に噛合させたラックであ
り、このラック１０と溝５の一部がドラムの送り機構を
構成している。即ち、ラック１０を固定しているので、
ドラム３を回転させると螺旋溝５のリードによる送りが
かかり、そのために、ドラム３が１回転当り１Ｐ（Ｐ＝
螺旋溝５のピッチ）軸方向に移動する。
【００１５】ラック１０は、送り専用の螺旋溝をドラム
に設けてその溝に噛合させてもよいが、図のように、ワ
イヤ巻取り用の螺旋溝５にワイヤ巻取りに支障を来さな
い位置で噛合させ、この溝を兼用して送りをかける構成
にするとドラム長の短縮が計れる。
に設けてその溝に噛合させてもよいが、図のように、ワ
イヤ巻取り用の螺旋溝５にワイヤ巻取りに支障を来さな
い位置で噛合させ、この溝を兼用して送りをかける構成
にするとドラム長の短縮が計れる。
【００１６】１１は架台１で支持してドラム外周に配置
した位置固定の押えローラである。このローラ１１は、
溝５に巻かれるワイヤ４を押えつけ、同ワイヤの溝５か
らの脱出を防止する。図の装置は、螺旋溝５の深さをワ
イヤ径よりも深くしたので、押えローラ１１は溝５に嵌
まる大きさにして図２、図３に示すように、ワイヤをｘ
点で押さえる位置に設けた。このように、定置された押
えローラ１１が螺旋溝５に嵌まり込んでいると、このロ
ーラ１１が前述のラック１０の役目も果たすのでラック
１０を省略でき、構造の簡素化面で更に有利になる。螺
旋溝５の深さがワイヤ４の径より小さければ、図５に示
すような長尺の押えローラ１２で巻取り後のワイヤ４を
一括して押え付けることも可能である。この場合にも、
ドラムの送りは、ラックではなく、定置ローラを適当な
位置で螺旋溝５に係合させて行うことができる。
した位置固定の押えローラである。このローラ１１は、
溝５に巻かれるワイヤ４を押えつけ、同ワイヤの溝５か
らの脱出を防止する。図の装置は、螺旋溝５の深さをワ
イヤ径よりも深くしたので、押えローラ１１は溝５に嵌
まる大きさにして図２、図３に示すように、ワイヤをｘ
点で押さえる位置に設けた。このように、定置された押
えローラ１１が螺旋溝５に嵌まり込んでいると、このロ
ーラ１１が前述のラック１０の役目も果たすのでラック
１０を省略でき、構造の簡素化面で更に有利になる。螺
旋溝５の深さがワイヤ４の径より小さければ、図５に示
すような長尺の押えローラ１２で巻取り後のワイヤ４を
一括して押え付けることも可能である。この場合にも、
ドラムの送りは、ラックではなく、定置ローラを適当な
位置で螺旋溝５に係合させて行うことができる。
【００１７】１３は、各ワイヤ４を別々にドラムの巻胴
面に案内する定置誘導滑車である。この誘導滑車１３
は、ワイヤ４を螺旋溝５に平行に案内する位置に配置し
てある。
面に案内する定置誘導滑車である。この誘導滑車１３
は、ワイヤ４を螺旋溝５に平行に案内する位置に配置し
てある。
【００１８】図３の１４はワイヤ４の巻き戻し端に吊る
して昇降させるバトンパイプであるが、装置の用途によ
ってはこれ以外の物体を吊るすこともある。
して昇降させるバトンパイプであるが、装置の用途によ
ってはこれ以外の物体を吊るすこともある。
【００１９】以上の構成とした同期昇降装置２０は、ド
ラム３が回転しながら巻取り時にはワイヤの巻始端Ｓ側
（図中右方）に、巻戻し時には逆向き（図中左方）にそ
れぞれ１回転当り１Ｐ移動し、これにより誘導滑車１３
とワイヤ巻付け点ｘの相対位置が保持される。従って、
ワイヤ乗り上げ等の乱巻きが起こらず、各ワイヤの巻取
り、巻戻し条件が同じになって全てのワイヤの巻取り、
巻戻し速度が等しくなり、図に示す長尺のバトンパイプ
１４等であってもバランス良く上げ下げすることができ
る。
ラム３が回転しながら巻取り時にはワイヤの巻始端Ｓ側
（図中右方）に、巻戻し時には逆向き（図中左方）にそ
れぞれ１回転当り１Ｐ移動し、これにより誘導滑車１３
とワイヤ巻付け点ｘの相対位置が保持される。従って、
ワイヤ乗り上げ等の乱巻きが起こらず、各ワイヤの巻取
り、巻戻し条件が同じになって全てのワイヤの巻取り、
巻戻し速度が等しくなり、図に示す長尺のバトンパイプ
１４等であってもバランス良く上げ下げすることができ
る。
【００２０】また、螺旋溝５による位置決め効果で巻付
け後のワイヤの変位が確実に阻止されるため、従来装置
で行っているように各ワイヤの巻取り部間に余裕をもた
せる必要がなく、ドラム長が従来よりも短くて済む。
け後のワイヤの変位が確実に阻止されるため、従来装置
で行っているように各ワイヤの巻取り部間に余裕をもた
せる必要がなく、ドラム長が従来よりも短くて済む。
【００２１】さらに、ワイヤ巻取り用の溝を兼用した螺
旋溝５にラック１０を噛合させ、ドラム回転用モータの
動力でドラムに送りをかけるようにしたので、装置の複
雑化、大型化、コストアップも招かない。
旋溝５にラック１０を噛合させ、ドラム回転用モータの
動力でドラムに送りをかけるようにしたので、装置の複
雑化、大型化、コストアップも招かない。
【００２２】なお、ワイヤ巻取り用の螺旋溝５と押えロ
ーラ１２は、乱巻き防止の効果を高めるが、必須の要素
ではない。これ等を省いても、ドラムに送りをかけて誘
導滑車１３とワイヤ巻付け点ｘの相対位置を保ちながら
倣い巻きを行うと乱巻きを防止できる。
ーラ１２は、乱巻き防止の効果を高めるが、必須の要素
ではない。これ等を省いても、ドラムに送りをかけて誘
導滑車１３とワイヤ巻付け点ｘの相対位置を保ちながら
倣い巻きを行うと乱巻きを防止できる。
【００２３】ドラムの送り機構も、架台１上にスライド
ベースを設けてこのベースでモータ２、ドラム３、軸受
け８、リミットスイッチ９を支持し、これ等をモータ２
に同調させた別駆動源でベースごと軸方向に送るような
ものに置き換えることができる。但し、このようなもの
に比べると図示の送り機構の方が簡素、小型、安価で信
頼性にも優れ、はるかに有利である。
ベースを設けてこのベースでモータ２、ドラム３、軸受
け８、リミットスイッチ９を支持し、これ等をモータ２
に同調させた別駆動源でベースごと軸方向に送るような
ものに置き換えることができる。但し、このようなもの
に比べると図示の送り機構の方が簡素、小型、安価で信
頼性にも優れ、はるかに有利である。
【００２４】
【発明の効果】以上述べたように、この発明の同期昇降
装置は、ドラムを１回転当り１ワイヤ巻付けピッチ相当
量軸方向に送ってワイヤの巻付け条件を常時一定させる
ようにしたので、巻取り、巻戻し速度に差を生じさせる
ワイヤの乱巻きが起こらず、同期昇降の信頼性が高ま
る。ワイヤ巻付け用の螺旋溝や押えローラを具備するも
のは特にその効果が大きい。
装置は、ドラムを１回転当り１ワイヤ巻付けピッチ相当
量軸方向に送ってワイヤの巻付け条件を常時一定させる
ようにしたので、巻取り、巻戻し速度に差を生じさせる
ワイヤの乱巻きが起こらず、同期昇降の信頼性が高ま
る。ワイヤ巻付け用の螺旋溝や押えローラを具備するも
のは特にその効果が大きい。
【００２５】また、ドラムの送り機構を螺旋溝とラック
で構成したものは装置の複雑化、大型化、コストアップ
も回避でき、舞台のように同一場所で数基の昇降装置を
使用すると言った場合に非常に有利になる。
で構成したものは装置の複雑化、大型化、コストアップ
も回避でき、舞台のように同一場所で数基の昇降装置を
使用すると言った場合に非常に有利になる。
【図１】本発明の同期昇降装置の一例を示す正面視の断
面図
面図
【図２】（ａ）は同上のドラムと押えローラの位置関係
を示す平面図、（ｂ）はラック噛合部の拡大断面図
を示す平面図、（ｂ）はラック噛合部の拡大断面図
【図３】図１のII−II線部の断面図
【図４】ドラム表面の螺旋溝を拡大して示す断面図
【図５】押えローラの他の例を示す概略平面図
【図６】従来の同期昇降装置を概略的に示す斜視図
１ 架台 ２ ギャードモータ ３ ドラム ４ ワイヤ ５ 螺旋溝 ６ 中心軸 ７ ボールスプライン ８ 軸受け ９ リミットスイッチ １０ ラック １１、１２ 押えローラ １３ 誘導滑車 １４ バトンパイプ ２０ 同期昇降装置 ｘ ワイヤ巻付け点
Claims (1)
- 【請求項１】 駆動モータを有する同一ドラムに数本の
ワイヤを定置された誘導滑車で巻胴面に案内して並列に
一重に巻付け、これ等のワイヤをドラムの回転により同
時に巻取り又は巻戻して各ワイヤの巻戻し端に吊るした
物体を上げ下げする同期昇降装置において、前記ドラム
を軸方向移動可能に支持し、さらに、このドラムをドラ
ムの回転に同調して巻取り回転時は巻取りの始端側方向
に、巻戻し回転時は巻取りの終端側方向に各々１回転当
り１ワイヤ巻付けピッチ相当量移動させる送り機構を設
けたことを特徴とする同期昇降装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18934692A JPH0632589A (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | 同期昇降装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP18934692A JPH0632589A (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | 同期昇降装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0632589A true JPH0632589A (ja) | 1994-02-08 |
Family
ID=16239798
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP18934692A Pending JPH0632589A (ja) | 1992-07-16 | 1992-07-16 | 同期昇降装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0632589A (ja) |
Cited By (7)
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|---|---|---|---|---|
| JPH1087240A (ja) * | 1996-09-10 | 1998-04-07 | Daifuku Co Ltd | 昇降装置のワイヤ巻取り装置 |
| JP2007141458A (ja) * | 2005-11-14 | 2007-06-07 | Fuji Television Network Inc | 照明バトン昇降ユニット |
| JP2012522707A (ja) * | 2009-04-06 | 2012-09-27 | サムスン ヘヴィ インダストリーズ カンパニー リミテッド | ウインチ及びこれを含む自律移動装置 |
| EP2857343A1 (en) * | 2013-10-01 | 2015-04-08 | Olaf Sööt | Motorized winch for raising and lowering objects by means of cables with respect to a facility |
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| JP2016215683A (ja) * | 2015-05-14 | 2016-12-22 | トヨタ紡織株式会社 | 乗物用シートのスライド装置 |
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-
1992
- 1992-07-16 JP JP18934692A patent/JPH0632589A/ja active Pending
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