JPH06324793A - ペンコンピュータ入力方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】使用環境上の制約から通常のコンピュータ用キ
ーボードの使用が困難な場合に、使用法に習熟している
他のコンピュータ上で使用法に習熟しているプログラム
を、ペンコンピュータを介して容易に使用可能にするペ
ンコンピュータ入力方法を提供することにある。 【構成】ペンコンピュータの表示画面１に、ペンコンピ
ュータの使用者が使用法に習熟している他のコンピュー
タのキーボード５を表示させ、使用者は前記他のコンピ
ュータ上で其の使用法に習熟しているプログラム２を使
用するために前記他のコンピュータのキーボードから入
力する場合と同じキーを、上記ペンコンピュータ表示画
面上のキーボード５から選択指定して入力する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、使用者が、環境上の制
約から、通常のコンピュータ用キーボードの使用が困難
な場合に、使用法に習熟している他のコンピュータ上で
使用法に習熟しているプログラムを、ペンコンピュータ
を介して容易に使用できるようにしたペンコンピュータ
入力方法に関する。

【０００２】

【従来の技術】たとえば、情報処理装置の保守作業者
が、障害が起きた保守対象情報処理装置の設置個所で、
その保守作業、障害対策などに関して有用な情報が得ら
れるアプリケーションプログラムに所定事項を入力して
利用しようとしても、キーボードを置くのに適した場所
が無いなどのために、たとえ携帯用コンピュータであっ
ても、キーボードから入力して使用することは非常に困
難な場合がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記のような場合に、
ペンコンピュータを使用出来れば、ペンコンピュータは
通常の携帯用コンピュータに比較しても更に軽量で、し
かも立ったまま手持ちで使用できるから好都合である。
しかし、上記障害対策支援用などのための既存のアプリ
ケーションプログラムは、通常、キーボード付きのコン
ピュータで、画面表示を参照しながらキーボード上のキ
ーを選択して押し下げて使用することを前提に作られて
おり、ペンコンピュータの通常の入力方法では、画面に
入力用のキーボードを表示させると、それ以外の必要
な、上記キーボード付きコンピュータの場合ならば画面
に表示されている筈の、アプリケーションプログラムに
よる画面情報が見えなくなってしまうなど、キーボード
付きのコンピュータを使用する場合に比べて、操作性が
大幅に悪くなってしまうという問題が生ずる。◆本発明
は、上記のような問題のない、キーボード付きのコンピ
ュータ上で使うことを前提に作られている既存のアプリ
ケーションプログラムを、ペンコンピュータで比較的容
易に利用できるようにしたペンコンピュータ入力方法を
提供することを課題とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明においては、ペンコンピュータの表示画面に、
ペンコンピュータの使用者が使用法に習熟している他の
コンピュータのキーボードを表示させ、使用者は上記他
のコンピュータで其の使用法に習熟しているプログラム
を使用するために、そのプログラムによるペンコンピュ
ータ画面上の表示を参照しながら、上記他のコンピュー
タのキーボードから入力する場合と同じキーを、上記ペ
ンコンピュータ表示画面上のキーボードで選択指定して
入力するようにした。その際に、従来通常のように、ペ
ンコンピュータ画面の大半が上記入力用キーボードの表
示によって隠されてしまって、利用しようとするプログ
ラムによる画面表示情報が見え難くなってしまっては不
具合であるから、ペンコンピュータ使用者が予め決めて
おいた入力用ペンによる簡単な特定操作たとえばペンで
簡単な特定図形を描くとか又はペンコンピュータ表示画
面上のカーソル位置をペンで連続して２回叩くなどの合
図を行うまでは、ペンコンピュータの画面上にキーボー
ドは表示されず、上記合図があったときに瞬時に、ペン
コンピュータの表示画面上に、入力用キーボードが表示
されるようにした。また、ペンコンピュータの画面上に
表示させるキーボードは、前記他のコンピュータの機種
や其のキーボードの画像を如何なる表示状態にすれば使
い勝手が良いかは使用者各個人によってそれぞれ異なる
から、キーボード全体の大きさ、又は個々のキーの大き
さ、又はキーボード内の特定のキー配置位置、又はキー
ボード上に表示する文字など、キーボードの表示態様ま
たは使用態様を、使用者それぞれの選択、好みに応じ
て、上記キーボード画面を表示させるための特定操作と
同程度に簡単な操作により、任意に設定可能とした。こ
れらのキーボードの表示態様または使用態様に対して、
ペンコンピュータ使用者は、予め任意にそれぞれ簡単な
名称（符号）を付して補助記憶装置たとえばペンコンピ
ュータ用のフラッシュメモリカードなどに記憶させてお
いて、上記名称を指定することにより、極めて容易に使
用者それぞれが最も使い易い状態で、選択して使用でき
るようにした。

【０００５】

【作用】上述のペンコンピュータ使用者たとえば情報処
理装置の保守作業者は、当人が所属している所謂保守サ
ービス拠点で、その拠点に設置されているワークステー
ションなどに搭載された、保守作業に関して有用な情報
たとえば障害対策支援情報を提供するアプリケーション
プログラムを使用することに習熟しており、所望の保守
作業関連情報を得るためには当該ワークステーションの
キーボードに対し、どのようなキー操作を行えば良いか
についても熟知している。しかし、ペンコンピュータの
表示画面には、通常、実行中のアプリケーションプログ
ラムの画面が表示されているが、上記ワークステーショ
ンのキーボードを呼び出して表示させたときに、ペンコ
ンピュータの画面の大半が此のキーボードの表示に占拠
されて隠れてしまい、ペンコンピュータの上記実行中の
アプリケーションプログラムによる画面が見え難くなっ
てしまっては不具合である。そのために本発明では、上
記のような場合、ワークステーションのキーボードをペ
ンコンピュータの画面に表示させて、其処からアプリケ
ーションプログラムに対する入力を行おうとするときだ
け、簡単な操作によって瞬時に上記キーボードの表示を
呼び込むことが出来るようにした。この操作として本発
明では、入力用ペンで、ペンコンピューの表示面上に簡
単な図形たとえば四角（円では何かの拍子にペンの先が
乱雑な円形を描く恐れがないでもない）を描いたり、カ
ーソル位置を２度（一度では矢張ペン先が偶然に其処に
触れることがあるかもしれない）叩くなどの非常に簡単
で、しかも上記他のコンピュータのキーボードを表示さ
せたいという意志表示を明確に伝達できる操作方法を採
用することにした。また、本発明によって、ペンコンピ
ュータの表示面に表示させる他のコンピュータのキーボ
ードの表示は、ペンコンピュータ使用者が、目が良いか
又は悪いか、右利きか又は左利きか、更には、利用しよ
うとする他のコンピュータの機種やアプリケーションプ
ログラムの種類などによっては、極めて限られたキーだ
けが表示されていることが望ましい場合などもあるの
で、キーボード全体を大きく、ペンコンピュータの表示
画面全体を占拠するように表示させる必要は勿論ない。
したがって、本発明でペンコンピュータの表示画面に他
のワークステーションなどのキーボードを表示させる場
合には、使用者や利用しようとする他のコンピュータの
機種やプログラムの種類などによって、キーボード全体
の大きさ、個々のキーの大きさ、キーボード内の特定の
キーの配置、キーボードに表示する文字など、種々の表
示方法を任意に選択して簡単に設定できるようにした。
更にこのような種々の表示方法を簡単容易に選択して設
定できることが実用上大切であるから、それぞれに短い
簡単な名称をつけて、ペンコンピュータ用の補助記憶装
置たとえばフラッシュメモリカード等に記憶させておい
て利用し易くしたのである。

【０００６】なお、本発明に係る、使用法に習熟した他
のコンピュータのキーボードをペンコンピュータの画面
に表示させて、其のキーで入力するというペンコンピュ
ータ入力方法は、通常のオペレーティングシステムとア
プリケーションプログラムの中間に介在するプログラム
として用いられ、そのアプリケーションプログラムと共
にフラッシュメモリカードなどの形態にしてペンコンピ
ュータに搭載して使用する。

【０００７】

【実施例】保守すべき情報処理装置に障害が生じて、其
の設置個所に出向いた保守作業者が、ペンコンピュータ
の使用を開始すると、ペンコンピュータ画面１には、図
１（ａ）に示すように、障害対策支援システム（プログ
ラム）２が表示される。保守対象となる情報処理装置
は、通常、障害が発生したときには、障害の内容、原因
などをエラーコードの形式で、保守用のディスプレイや
パネルに表示する機能を持っている。比較的小形な装置
の場合でも、上記エラーコードに似た内容のエラーメッ
セージを表示する。上記障害対策支援システムは、この
エラーコードを入力されると、それを分析して、故障原
因や回復手段、不良部位などの解析結果を画面に表示さ
せるシステムであって、通常、保守拠点に配備したワー
クステーション上で実行させるようになっている。すな
わち、保守作業者は、最初に、保守対象情報処理装置に
対応する保守用アプリケーションプログラムに上記エラ
ーコードやエラーメッセージを入力することによって、
たとえ完全に的確ではなくても或る程度有用な対策方法
を知ることができる。エラーコードの入力などは、保守
作業者が日常使い慣れているワークステーションのキー
ボードからならば、全く容易な操作である。そこで本発
明では、上記のように、ペンで四角を描く操作３とか、
カーソル位置を２度叩く操作４などの簡単な特定操作を
行って、自分が所属する保守センタに設置してあって日
常使い慣れているワークステーションのキーボードとほ
ぼ同様なキーボード５（但し必ずしも全体ではなく、必
要な部分だけ、必要なキーだけでも良い、したがって大
きさに関しては小さくなっている場合が多い）を、ペン
コンピュータの表示面に表示させる。図１（ａ）には、
上記ペンによる簡単な特定の操作３又は４によって、上
記ワークステーションのキーボード５が小さくペンコン
ピュータの画面１に表示されている状態が示されてい
る。保守作業者が上記キーボード５のなかの、障害が発
生した保守対象情報処理装置が表示している其の障害の
エラーコード２００１１に対応するキーを押し下げる
と、図１（ｂ）に示すように、保守用アプリケーション
プログラム２によって、そのエラーコードを解析した結
果６が、ペンコンピュータの画面１に表示される。

【０００８】図１で説明した実施例では、ペンコンピュ
ータの画面に日頃使い慣れているワークステーションの
キーボード同様なキーボードを表示させる入力方法につ
いて述べた。しかし、ペンコンピュータの画面に表示さ
せたキーボード上のキーに対して、どのキーもすべて同
様同程度に用いることは実際には少なく、キーの用途
が、例えば障害対策支援システムのための操作だけに、
限定されているから、或るキーに対しては通常の使用法
をするが、他の或るキーは常にシフトキーと同時に押し
下げて用い、また更に他の或るキーは常にカタカナ入力
状態にして用いるなどなど、種々の使い方をする。この
ような、キーそれぞれで異なる使用法を、あらかじめ各
キーに対して設定しておくことができれば、ペンコンピ
ュータの画面に表示させたキーボードの大きさが小さい
場合などでも、容易に所望の入力操作を行うことができ
る。アプリケーションプログラムの種類によっては、ワ
ークステーションのキーボードよりもキーの数が少な
く、キーボードの大きさも小さい方が使い勝手が良い場
合もある。図２は、ペンコンピュータの画面に表示させ
たキーボードの各キーに対する上記使用法をあらかじめ
登録しておくためのキーボード登録機能（プログラム）
７を表示しているペンコンピュータ画面１を示してい
る。この図２には、キーボードを構成する１つのキーの
使用法を定める例が示されており、この例では、そのキ
ーのみが押された場合に入力される情報を１と指定し
て、またシフトキーと同時に押された場合に入力される
情報を！と指定して、さらにカタカナ入力を行っている
状態でそのキーが押された場合に入力される情報はヌと
指定して、登録すべきことを示すキー作成欄８が上部に
表示され、上記によりキー毎にそれぞれの使用法を貼り
付けて指定するのに用いるキーボード表示欄９が下部に
表示されている。このような登録はペンコンピュータの
カードスロットに挿入して使用するフラッシュメモリカ
ードに、保守作業者それぞれが自分が使い易いような態
様に記憶させて使用する。

【０００９】

【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、通
常のコンピュータ用キーボードの使用が困難な使用環境
にあっても、ペンコンピュータを携行していれば、その
画面に、使用法に習熟している他のコンピュータのキー
ボードと同様なキーボードを、入力手段として表示させ
ることにより、使用法に習熟しているプログラムを、ペ
ンコンピュータを介して容易に利用することが出来るよ
うになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明実施例の説明図である。

【図２】本発明の実施に際してキー入力を容易にするた
めに各キーそれぞれの使用法を登録する機能を説明する
図である。

【符号の説明】

１…ペンコンピュータ画面、 ２…障害対策支援システ
ム（プログラム）、３…他のコンピュータのキーボード
を表示させるためにペンで四角を描く操作、４…他のコ
ンピュータのキーボードを表示させるためにペンでカー
ソル位置を２度叩く操作、 ５…ペンコンピュータの画
面に表示された他のコンピュータのキーボード、 ６…
エラーコード解析結果、 ７…キーボード登録機能（プ
ログラム）、 ８…キー作成欄、 ９…キーボード表示
欄。

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】ペンコンピュータの表示画面に、ペンコン
   ピュータの使用者が使用法に習熟している他のコンピュ
   ータのキーボードを表示させ、使用者は上記他のコンピ
   ュータで其の使用法に習熟しているプログラムを使用す
   るために、そのプログラムによるペンコンピュータ画面
   上の表示を参照しながら、上記他のコンピュータのキー
   ボードから入力する場合と同じキーを、上記ペンコンピ
   ュータ表示画面上のキーボードで選択指定して入力する
   ようにしたことを特徴とするペンコンピュータ入力方
   法。
2. 【請求項２】ペンコンピュータの使用者は、ペンコンピ
   ュータ使用者が予め定めた入力用ペンによる簡単な特定
   操作により、ペンコンピュータの表示画面上に、使用法
   に習熟している他のコンピュータのキーボードを表示さ
   せるようにしたことを特徴とする請求項１記載のペンコ
   ンピュータ入力方法。
3. 【請求項３】ペンコンピュータの画面上に、他のコンピ
   ュータのキーボードの画像を表示させる際に、ペンによ
   る簡単な特定操作により、上記他のコンピュータの機種
   およびキーボードの表示態様または使用態様、例えば、
   キーボード全体の大きさ、又は個々のキーの大きさ、又
   はキーボード内の特定のキー配置位置、又はキーボード
   上に表示する文字を、任意に設定できるようにしたこと
   を特徴とする請求項１または２記載のペンコンピュータ
   入力方法。
4. 【請求項４】ペンコンピュータの画面上に表示させる他
   のコンピュータの機種およびキーボードの表示態様また
   は使用態様に対して、ペンコンピュータ使用者が予め任
   意にそれぞれ簡単な名称を付して補助記憶装置に記憶さ
   せておくことにより、ペンコンピュータの使用時にその
   画面の表示を、上記名称により選択して設定できるよう
   にしたことを特徴とする請求項３記載のペンコンピュー
   タ入力方法。