JPH1124840A - 電子機器 - Google Patents

電子機器

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JPH1124840A
JPH1124840A JP18335497A JP18335497A JPH1124840A JP H1124840 A JPH1124840 A JP H1124840A JP 18335497 A JP18335497 A JP 18335497A JP 18335497 A JP18335497 A JP 18335497A JP H1124840 A JPH1124840 A JP H1124840A
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Masaki Mukai
雅樹 向井
Tokitaka Arisawa
隆孝 有沢
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 操作部品の操作履歴に基づいて、対応する機
能を実行させるための操作方法に関わる条件を変化させ
ることによって操作性を向上させることを目的とする。 【解決手段】 操作部101が受けた操作部品P1への
操作の継続時間を操作継続時間計測部103が計測し、
判定部105が実行回数管理部102から操作部品P1
の操作履歴を取得した後、操作の継続時間と操作履歴よ
り条件記憶部104が記憶する条件を満たすか否かを判
定し、条件を満たすと判定された場合には、機能実行部
106が操作部品P1に対応づけられた機能を実行す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の操作部品を
備えた電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、液晶タブレットを備えペン操作に
より各種アプリケーションの実行が行えるよう構成され
た様々な電子機器が開発されている。このような電子機
器においては画面上に表示されるアイコン、ボタン等の
部品に対する操作性を向上させるための工夫が施されて
いる。
【0003】例えば、特公平7−95261号公報に示
される「メニュー表示方式」においては、画面上に表示
されるメニュー中の各アイコンの選択回数を記録し、メ
ニュー表示の際に選択回数に比例した大きさで各アイコ
ンを表示することにより、使用頻度の高いアイコンは大
きくし、操作性の向上を図っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例に示した方法では、使用頻度により各アイコンの大
きさが異なるため以下のような問題点を有している。 (1)使用するにつれて各アイコンの大きさが変化する
ため、画面デザイン上好ましくない場合があり、また、
同一の操作を行うための操作位置にもずれが生じ、操作
性の向上を阻害するおそれがある。 (2)画面領域が小さい場合には、アイコンの大きさを
十分変化させることは困難であり、また様々な大きさの
アイコンを画面上に配置すると画面の有効利用が困難と
なることも考えられる。
【0005】本発明はかかる点に鑑み、アイコン等の操
作部品の大きさは変化させず、その使用頻度等の操作履
歴に基づいて、対応する機能を実行させるための操作の
継続時間、操作の圧力等の操作方法に関わる条件を変化
させることによって操作性の向上を実現する電子機器を
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記の課題を解決するた
めに、本発明は、所定の条件を満たす操作に呼応して対
応づけられた機能が実行されるよう構成されたキー等の
操作部品を複数備えた操作部を持つ電子機器において、
前記操作部品のそれぞれについてその操作頻度等の操作
履歴を管理する履歴管理部と、前記操作部品のそれぞれ
に対する操作方法を検出する操作方法検出部と、各操作
部品に対応づけられた機能を実行するための前記操作部
品あるいは前記操作部品を含むすべての操作部品に対す
る操作履歴と前記操作部品に対する操作方法とに関する
条件を記憶する条件記憶部と、ある操作部品への操作に
対して前記履歴管理部が管理する操作履歴と前記操作方
法検出部が検出する操作方法とが前記条件記憶部が記憶
する条件を満たすか否かを判定する判定部と、前記判定
部がある操作部品に対する操作が条件を満たすと判定し
た場合に前記操作部品に対応づけられた機能を実行する
機能実行部とを備えた構成とする。この構成により操作
性を向上させた電子機器を提供することが可能となる。
【0007】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、所定の条件を満たす操作に呼応して対応づけられた
機能が実行されるよう構成されたキー等の操作部品を複
数備えた操作部を持つ電子機器において、前記操作部品
のそれぞれに対する操作頻度等の操作履歴にしたがっ
て、ある操作部品への操作が行われた際に、前記操作の
継続時間、操作部品に対する圧力、操作の方向といった
操作方法を元にその操作部品に対応づけられた機能を実
行するか否かを判定し、実行すると判定された場合には
その機能を実行する。
【0008】本発明の請求項2に記載の発明は、所定の
条件を満たす操作に呼応して対応づけられた機能が実行
されるよう構成されたキー等の操作部品を複数備えた操
作部を持つ電子機器において、前記操作部品のそれぞれ
についてその操作頻度等の操作履歴を管理する履歴管理
部と、前記操作部品のそれぞれに対する操作方法を検出
する操作方法検出部と、各操作部品に対応づけられた機
能を実行するための前記操作部品あるいは前記操作部品
を含むすべての操作部品に対する操作履歴と前記操作部
品に対する操作方法とに関する条件を記憶する条件記憶
部と、ある操作部品への操作に対して前記履歴管理部が
管理する操作履歴と前記操作方法検出部が検出する操作
方法とが前記条件記憶部が記憶する条件を満たすか否か
を判定する判定部と、前記判定部がある操作部品に対す
る操作が条件を満たすと判定した場合に前記操作部品に
対応づけられた機能を実行する機能実行部とを備えたも
のであり、操作部が受けた操作部品への操作の方法を操
作方法検出部が検出し、判定部が履歴管理部からその操
作部品の操作履歴を取得した後、操作の方法と操作履歴
より条件記憶部が記憶する条件を満たすか否かを判定
し、条件を満たすと判定された場合には、機能実行部が
その操作部品に対応づけられた機能を実行する、という
作用を有する。
【0009】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
2に記載の電子機器において、操作方法検出部が操作部
品に対する操作の継続時間を検出するものである。
【0010】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
2に記載の電子機器において、操作方法検出部が操作部
品に対する操作の圧力または方向または操作の主体から
の距離を検出するものである。
【0011】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
2または請求項3または請求項4に記載の電子機器にお
いて、履歴管理部が操作部品に対する操作の回数または
判定部が条件を満たすと判定した回数を操作履歴として
管理するものである。
【0012】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
2または請求項3または請求項4に記載の電子機器にお
いて、履歴管理部が判定部が条件を満たすと判定した操
作部品に対する操作の系列を操作履歴として管理するも
のである。
【0013】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項
2または請求項3または請求項4に記載の電子機器にお
いて、操作部が液晶画面等の表示手段とタブレットとが
一体化された入出力手段を備え、前記表示手段中に操作
部品が表示され、前記タブレットへの操作が操作座標に
対応づけられた操作部品への操作となるよう構成されて
いるものである。
【0014】本発明の請求項8に記載の発明は、請求項
2または請求項3または請求項4に記載の電子機器にお
いて、操作部が液晶画面等の表示手段とタブレットとが
一体化された入出力手段を備え、前記表示手段中に操作
部品が表示され、前記タブレットへの操作が操作座標に
対応づけられた操作部品への操作となるよう構成されて
おり、履歴管理部が操作部品に対する操作の回数または
判定部が条件を満たすと判定した回数を操作履歴として
管理するものである。
【0015】本発明の請求項9に記載の発明は、請求項
2または請求項3または請求項4に記載の電子機器にお
いて、操作部が液晶画面等の表示手段とタブレットとが
一体化された入出力手段を備え、前記表示手段中に操作
部品が表示され、前記タブレットへの操作が操作座標に
対応づけられた操作部品への操作となるよう構成されて
おり、履歴管理部が判定部が条件を満たすと判定した操
作部品に対する操作の系列を操作履歴として管理するも
のである。
【0016】以下、本発明の実施の形態を図面を参照し
ながら詳細に説明する。 (第1の実施の形態)図1は、本発明の第1の実施の形
態における電子機器のブロック図を示すものである。図
1において、101は操作部、102は実行回数管理
部、103は操作継続時間計測部、104は条件記憶
部、105は判定部、106は機能実行部である。
【0017】本実施の形態においては、操作部101は
表示手段としての液晶画面と入力手段としてのタブレッ
トとが一体化された入出力手段を持ち、液晶画面上に表
示されたボタンなどの操作部品に対してペン等により操
作を行うことにより操作が行えるよう構成する。図2は
操作部101の外観図を示したものであり、201は液
晶画面とタブレットが一体化された入出力手段であり、
液晶画面上にボタン等の操作部品、テキストデータなど
の情報が表示される。
【0018】本実施の形態における電子機器では、複数
のデータを作成、登録する機能、登録済みのデータを修
正する機能、登録されている複数のデータを任意に切り
替えて表示する機能、あるデータについてすべてを一度
に画面上に表示できない場合には上下にスクロールして
表示できる機能などを持つアプリケーションが搭載され
ている。
【0019】202はこのアプリケーションに登録され
ているテキストによるデータであり、ここでは例として
ある鉄道の時刻表が表示されているものを示している。
【0020】203〜209は液晶画面上に表示された
操作部品であり、それぞれタブレット上の対応する位置
を押すことによって操作することができる。203は
「新規ボタン」と呼ばれるボタンであり、新たなデータ
を作成するためのものである。204は「修正ボタン」
と呼ばれるボタンであり、現在表示中の既存のデータを
修正するためのものである。205は「終了ボタン」と
呼ばれるボタンであり、このアプリケーションを終了す
るためのものである。206は「上スクロールボタン」
と呼ばれるボタンであり、データが一度にすべて表示で
きない場合に、上部に隠れているデータを表示するため
にデータを上方向にスクロールするためのものである。
207は「下スクロールボタン」と呼ばれるボタンであ
り、同様にデータを下方向にスクロールするためのもの
である。208は「次ページボタン」と呼ばれるボタン
であり、複数登録されているデータのうち、現在表示さ
れているデータの次のデータを表示するためのものであ
る。209は「前ページボタン」と呼ばれるボタンであ
り、同様に前のデータを表示するためのものである。
【0021】実行回数管理部102は履歴管理部として
機能し、各操作部品について、過去50回の全操作部品
の機能実行のうち、それぞれの部品が機能実行された回
数を管理するものである。図3は履歴管理部102が管
理する履歴情報の例を示すものであり、それぞれの操作
部品についての機能実行回数が記憶されている。
【0022】操作継続時間計測部103は操作方法検出
部として機能し、それぞれの操作部品が押されたとき
に、押されてから離されるまでの時間、つまり操作の継
続時間を計測する。
【0023】条件記憶部104は、操作部品が操作され
たとき、その操作に呼応して対応する機能を実行すべき
か否かの条件を記憶する。図4は条件記憶部104が記
憶する条件の例を示すものであり、過去50回のすべて
の機能実行における各操作部品の機能実行の回数と、そ
の操作部品の機能を実行するための最小の操作継続時間
を記憶している。例えば、過去50回中0回〜3回しか
機能実行されなかった操作部品は、対応する機能を実行
するためには、その操作部品を0.30秒以上押し続け
る必要があることを示している。また、過去50回中1
0回以上機能実行された操作部品については、0.05
秒以上押し続けるだけで対応する機能を実行することが
できる。
【0024】判定部105は、操作部101からの操作
部品への操作に呼応して、操作継続時間計測部103に
よって計測された操作継続時間と実行回数管理部102
が記憶する当該操作部品に対する過去50回中の機能実
行回数とを用いて、条件記憶部104によって記憶され
る条件を満たすか否かを判定する。
【0025】機能実行部106は、判定部105が条件
を満たすと判定した場合に、当該操作部品に対応づけら
れた機能を実行する。
【0026】以下、本実施の形態における電子機器につ
いて操作部101に対してある操作が行われたときの動
作手順を図5に示すフローチャートにしたがって説明す
る。 (ステップ501)操作部101が、ペン等によって操
作部品P1に対する操作を受け、(ステップ502)に
進む。 (ステップ502)操作継続時間計測部103が、操作
部品P1に対する操作の継続時間T1を計測し、(ステ
ップ503)に進む。 (ステップ503)判定部105が、実行回数管理部1
02によって管理される操作部品P1の過去50回中の
機能実行回数N1を取得し、(ステップ504)に進
む。 (ステップ504)判定部105が、条件記憶部104
の内容から、過去50回中の機能実行回数N1に対応す
る機能実行のための最小操作継続時間L1を取得し、
(ステップ505)に進む。 (ステップ505)判定部105が、T1≧L1か否か
を判定し、そうであれば(ステップ506)に進み、そ
うでなければ動作を終了する。 (ステップ506)機能実行部106が、操作部品P1
に対応づけられた機能を実行し、動作を終了する。
【0027】以上の手順により、操作部品P1に対する
過去の機能実行回数N1と条件記憶部104によって記
憶される情報から、操作部品P1に対する操作の継続時
間T1が一定以上の場合、操作部品P1に対応づけられ
た機能が実行される。
【0028】具体的な例として、条件記憶部104の内
容が図4に示されるものであり、ある時点で操作部10
1が図2に示される状態、実行回数管理部102の内容
が図3に示される状態であるとき、いくつかの操作部品
に対して操作を行ったときの操作の継続時間と当該操作
部品に対応づけられた機能が実行されるか否かの例を図
6に示す。
【0029】以上のように本実施の形態によれば、各操
作部品等の形状、大きさ等の変化なしに、過去の機能実
行回数が多い操作部品ほど短い時間の操作で対応する機
能が実行されるため、操作頻度の高い操作部品ほど簡単
な操作で機能を実行させることが可能となる。また、操
作頻度が低い操作部品については、誤ってその操作部品
に触れた場合などに機能が実行されることを防ぐことが
できる。
【0030】なお、本実施の形態においては、実行回数
管理部が管理する履歴を過去50回中の機能実行回数と
したが、50回に限定されるものではなく、また、機能
実行回数ではなく、機能が実行されなかった回数も含め
た操作回数としてもよい。また、機能実行回数の総計が
50に満たない場合も存在し得る。
【0031】また、操作部は液晶画面とタブレットが一
体化された入出力手段に含まれるものに限らず、例え
ば、操作部品として複数のキーが備えられた通常のキー
ボードとすることも可能である。
【0032】さらに、本実施の形態では、操作方法検出
部を操作継続時間計測部として操作の継続時間を検出す
るものを示したが、例えば、操作方法検出部が、ペンの
単一のタップ、一定時間内の連続した2回、3回のタッ
プ(ダブルタップ、トリプルタップ)、それ以外のいず
れかを検出し、条件記憶部がタップ方法に基づいた条件
を記憶するもの等であってもよい。あるいは、ペンの操
作圧、ペンの傾き、ペンとタブレットとの距離等を操作
方法として検出するよう構成することも可能である。
【0033】また、本実施の形態では、当該操作部品に
対する過去の操作履歴のみに基づいて条件の判定を行っ
たが、他の操作部品の過去の操作履歴を含めて条件の判
定を行うよう構成してもよいことは言うまでもない。
【0034】(第2の実施の形態)図7は、本発明の第
2の実施の形態における電子機器のブロック図を示すも
のである。図7において、701は操作部、702は操
作部品一時記憶部、703は操作圧検出部、704は条
件記憶部、705は判定部、706は機能実行部であ
る。
【0035】本実施の形態においては、操作部701は
図8に示される外観を持つ電話機の操作パネルであり、
「0」〜「9」、「*」、「#」および「登録1」のボ
タン801、「登録2」のボタン802、「登録3」の
ボタン803を備えている。
【0036】ボタン801〜803は、使用する頻度の
高い電話番号をそれぞれ1つあらかじめ定められた方法
によって登録することができ、ボタンを押すことによ
り、電話番号のボタンを数字ごとに押すことなく、登録
されている電話番号に発呼することができるよう構成さ
れている。
【0037】操作部品一時記憶部702は履歴管理部と
して機能し、ボタン801〜803の3つのボタンのう
ち、直前に押されたボタンがいずれであるかを記憶して
いる。
【0038】操作圧検出部703は操作方法検出部とし
て機能し、ボタン801〜803が操作されたとき、そ
の操作の圧力をボタンが押された距離として検出する。
【0039】条件記憶部704は、ボタン801〜80
3が操作されたとき、その操作に呼応して対応する機能
を実行すべきか否かの条件を記憶する。ここで、機能と
は、それぞれのボタンに対応づけられた電話番号に電話
をかけることである。条件記憶部704は、ボタン80
1〜803のうち直前に押されたボタンについては0.
2cm以上、それ以外のボタンについては0.4cm以
上それぞれ押されたときに、対応する機能を実行すべき
ことを条件として記憶している。
【0040】判定部705は、操作部701からのボタ
ン801〜803への操作に呼応して、操作圧検出部7
03によって検出されたボタンが押された距離と操作部
品一時記憶部702が記憶するボタン801〜803の
うち直前に押されたボタンの情報とを用いて、条件記憶
部704によって記憶される条件を満たすか否かを判定
する。
【0041】機能実行部706は、判定部705が条件
を満たすと判定した場合に、当該操作部品に対応づけら
れた機能、つまり登録された電話番号への発呼を実行す
る。
【0042】以下、本実施の形態における電子機器につ
いてボタン801〜803のうちいずれかに対してある
操作が行われたときの動作手順を図9に示すフローチャ
ートにしたがって説明する。 (ステップ901)操作部701が、ボタン801〜8
03のいずれかのボタンP2に対する操作を受け、(ス
テップ902)に進む。 (ステップ902)操作圧検出部703が、ボタンP2
が押された距離D2を計測し、(ステップ903)に進
む。 (ステップ903)判定部705が、操作部品一時記憶
部702からボタン801〜803のうち直前に押され
たボタンがいずれであるかを判定し(ボタンP3と判定
されたとする。ただし、ボタン801〜803のいずれ
も操作されていない場合にはいずれでもない、と判定さ
れる)、(ステップ904)に進む。 (ステップ904)判定部705が、P2とP3が同一
であるか否か(あるいはP2がボタン801〜803の
うち初めて押されたボタンであるか否か)を判定し、そ
の結果に応じて、条件記憶部704の内容から、機能実
行のためのボタン押下の最小の距離D3を取得し、(ス
テップ905)に進む。 (ステップ905)判定部705が、D2≧D3か否か
を判定し、そうであれば (ステップ906)に進み、そうでなければ動作を終了
する。 (ステップ906)機能実行部706が、ボタンP2に
対応づけられた機能を実行し、動作を終了する。
【0043】以上の手順により、ボタン801〜803
のうち直前に押されたボタンがボタンP2である場合お
よびそうでない場合とに対応して指定された距離D3以
上ボタンP2が押下された場合、ボタンP2に対応づけ
られた機能が実行される。
【0044】具体的には、例えば、ボタン801〜80
3のうち直前に押されたボタンがボタン801の場合、
次にボタン802およびボタン803に対応づけられた
機能を実行するためには、0.4cm以上押下する必要
があるのに対して、続けてボタン801に対応づけられ
た機能を実行するためには、0.2cm以上押下するだ
けでよい。
【0045】以上のように本実施の形態によれば、直前
に押されたボタンを再び押すときには押下距離は少なく
てよいため、例えば、同じ相手に連続して電話をかける
場合などに、容易にボタンを押すことができ、操作性を
向上させることができる。
【0046】なお、本実施の形態においては、電話上の
ボタンの操作に関するものを示したが、通常のボタン、
キー等が備えられた電子機器についても同様である。
【0047】また、操作部品一時記憶部が直前に押下さ
れたボタンのみを記憶している例を示したが、2回以上
前に押下されたボタンに関する情報をも記憶し、それら
の情報をもとに、機能実行のための最小のボタン押下距
離を決定するよう構成することも可能である。
【0048】(第3の実施の形態)図10は、本発明の
第3の実施の形態における電子機器のブロック図を示す
ものである。図10において、1001は操作部、10
02は操作系列管理部、1003は操作継続時間計測
部、1004は条件記憶部、1005は判定部、100
6は機能実行部である。
【0049】本実施の形態における操作部1001は第
1の実施の形態における操作部101と同様のものであ
り、図11は操作部1001の外観図を示したものであ
る。図11において、201は図2に示されたものと同
様の入出力手段である。
【0050】本実施の形態における電子機器では、人の
名前、住所、電話番号等からなる個人情報を50音の各
行(「あ」行、「か」行など)ごとに複数管理する機能
を持つアドレス帳アプリケーションが搭載されており、
図11において、1101〜1107はそれぞれこのア
ドレス帳アプリケーションによって管理されている個人
情報のうち、ある50音の行(図の例の場合「さ」行)
について名前と電話番号のみを1行に表示した「テキス
トボックス」と呼ばれる操作部品である。本実施の形態
の説明では、1101〜1107をそれぞれ「テキスト
ボックス1」〜「テキストボックス7」と呼ぶこととす
る。テキストボックスは、タブレット上の対応する位置
を押すことによって1101〜1107のうち最大1つ
選択される。選択されたテキストボックスは、1103
のように白黒反転して表示される。1108は、それぞ
れ「タグボタン」と呼ばれ、表示する個人情報の50音
の行を切り替えるためのタグの形状をしたボタン群(本
実施の形態の説明では、それぞれ「あボタン」、「かボ
タン」、...、「他ボタン」と呼ぶ)であり、これら
のうち1つを押すことによって対応する行の個人情報を
テキストボックス1101〜1107に表示することが
できる。
【0051】1109、1110はそれぞれ「上スクロ
ールボタン」、「下スクロールボタン」と呼ばれるボタ
ンであり、いずれも第1の実施の形態における同名のボ
タンと同様の機能を有する。
【0052】1111は「詳細ボタン」と呼ばれるボタ
ンであり、テキストボックス1101〜1107のうち
いずれかを選択した状態で、これが押されると対応する
個人情報の詳細が図12のように表示される。図12に
おいて、1201は「一覧ボタン」と呼ばれるボタンで
あり、このボタンを押すと、図11に示される個人情報
の一覧表示に戻る。
【0053】1112は「電話ボタン」と呼ばれるボタ
ンである。本実施の形態における電子機器は電話機を内
蔵しており、テキストボックス1101〜1107のう
ちいずれかを選択した状態で、ボタン1112が押され
ると、対応する人に電話をかけることができる。電話の
切断は図示しない手段によって行うことができるよう構
成されている。
【0054】1113は「終了ボタン」と呼ばれるボタ
ンであり、このアプリケーションを終了するためのもの
である。
【0055】操作系列管理部1002は履歴管理部とし
て機能し、操作部品への操作による過去10回の機能実
行について、対応する操作部品の系列を記憶する。図1
3は操作系列管理部1002が管理する操作部品の系列
の概念図である。1で示される操作部品が直前つまり1
回前に機能実行された操作部品であり、同様に、2〜1
0で示される操作部品がそれぞれ2回前〜10回前に機
能実行された操作部品であることを示している。つま
り、この時点までに、「はボタン」→「テキストボック
ス4」→「電話ボタン」→「かボタン」→「テキストボ
ックス6」→「詳細ボタン」→「一覧ボタン」→「電話
ボタン」→「さボタン」→「テキストボックス3」と操
作部品が操作され対応する機能が実行されたことを示し
ている。
【0056】操作継続時間計測部1003は操作方法検
出部として機能し、それぞれの操作部品が押されたとき
に、押されてから離されるまでの時間、つまり操作の継
続時間を計測する。
【0057】条件記憶部1004は、操作部品が操作さ
れたとき、その操作に呼応して対応する機能を実行すべ
きか否かの条件を記憶する。図14は条件記憶部100
4が記憶する条件の例を示すものであり、直前の特定の
操作系列の後、次の機能実行のためそれぞれの操作部品
について必要な操作継続時間を示している。条件は、頻
度の高い操作の系列を考慮し、次に操作される可能性の
高い操作部品については、必要な操作継続時間は小さく
なっている。例えば、直前の操作系列が「タグボタン」
→「テキストボックス」であった場合、次に「電話ボタ
ン」および「詳細ボタン」の機能を実行するためにはそ
れぞれ0.15秒以上の操作でよいが、それら以外の操
作部品については0.30秒以上の操作が必要である。
同様に「下スクロールボタン」の機能が連続して2回実
行された場合には、次も「下スクロールボタン」の機能
を実行するためには、0.15秒以上の操作でよいが、
それ以外の操作部品については0.30秒以上の操作が
必要である。
【0058】判定部1005は、操作部1001からの
操作部品への操作に呼応して、操作継続時間計測部10
03によって計測された操作継続時間と操作系列管理部
1002が管理する過去10回の機能実行の履歴とを用
いて、条件記憶部1004によって記憶される条件を満
たすか否かを判定する。
【0059】機能実行部1006は、判定部1005が
条件を満たすと判定した場合に、当該操作部品に対応づ
けられた機能を実行する。
【0060】以下、本実施の形態における電子機器につ
いて操作部1001に対してある操作が行われたときの
動作手順を図15に示すフローチャートにしたがって説
明する。 (ステップ1501)操作部1001が、ペン等によっ
て操作部品P3に対する操作を受け、(ステップ150
2)に進む。 (ステップ1502)操作継続時間計測部1003が、
操作部品P3に対する操作の継続時間T3を計測し、
(ステップ1503)に進む。 (ステップ1503)判定部1005が、操作系列管理
部1002によって管理される過去10回の機能実行に
関する操作部品に対する操作の系列S3を取得し、(ス
テップ1504)に進む。 (ステップ1504)判定部1005が、条件記憶部1
004の内容から、操作系列S3に対する操作部品P3
の機能実行に必要な最小操作継続時間L3を取得し、
(ステップ1505)に進む。 (ステップ1505)判定部1005が、T3≧L3か
否かを判定し、そうであれば(ステップ1506)に進
み、そうでなければ動作を終了する。 (ステップ1506)機能実行部1006が、操作部品
P3に対応づけられた機能を実行し、動作を終了する。
【0061】以上の手順により、過去の操作系列と条件
記憶部1004によって記憶される情報から、操作部品
P3に対する操作の継続時間T3が一定以上の場合、操
作部品P3に対応づけられた機能が実行される。
【0062】具体的な例として、条件記憶部1004の
内容が図14に示されるものであり、操作系列管理部1
002の内容が図13に示される状態であるとき、いく
つかの操作部品に対して操作を行ったときの操作の継続
時間と当該操作部品に対応づけられた機能が実行される
か否かの例を図16に示す。
【0063】以上のように本実施の形態によれば、あら
かじめ頻度の高い操作系列が記憶され短い操作継続時間
で対応する機能が実行されるよう構成されているため、
頻度の高い操作系列について簡単な操作で機能を実行さ
せることが可能となる。
【0064】なお、本実施の形態においては、操作系列
管理部が管理する履歴を過去10回中の機能実行回数と
したが、10回に限定されるものではない。また、機能
実行回数の総計が10に満たない場合も存在し得る。
【0065】また、条件記憶部が記憶する直前の操作系
列については、本実施の形態における「タグボタン→テ
キストボックス」のような固定の形式によるもののみな
らず、「タグボタン→上スクロールボタンまたは下スク
ロールボタンが0回以上→テキストボックス」のような
操作系列を記憶させ、それにしたがって、判定部を動作
させるよう構成してもよい。
【0066】さらに、条件記憶部の内容をユーザの使用
方法に応じて、異なる条件となるよう登録できるよう構
成することも可能である。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
使用頻度等の操作履歴をもとに、その操作部品への操作
方法にしたがって機能を実行させるか否かを判定するの
で、部品の大きさを変えることによる見た目の悪さ、画
面の有効利用の低下等の弊害をもたらすことなく、操作
される可能性の高い操作部品は容易に機能を実行させる
ことのできる電子機器を提供することができ、その実用
的効果は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における電子機器の
ブロック図
【図2】本発明の第1の実施の形態における操作部の外
観図
【図3】本発明の第1の実施の形態における実行回数管
理部が管理する履歴情報の例を示す概念図
【図4】本発明の第1の実施の形態における条件記憶部
が記憶する条件の例を示す概念図
【図5】本発明の第1の実施の形態の動作を示すフロー
チャート
【図6】本発明の第1の実施の形態における動作例を示
す図
【図7】本発明の第2の実施の形態における電子機器の
ブロック図
【図8】本発明の第2の実施の形態における操作部の外
観図
【図9】本発明の第2の実施の形態の動作を示すフロー
チャート
【図10】本発明の第3の実施の形態における電子機器
のブロック図
【図11】本発明の第3の実施の形態における操作部の
外観図
【図12】本発明の第3の実施の形態における操作部の
別の外観図
【図13】本発明の第3の実施の形態における操作系列
管理部が管理する履歴情報の例を示す概念図
【図14】本発明の第3の実施の形態における条件記憶
部が記憶する条件の例を示す概念図
【図15】本発明の第3の実施の形態の動作を示すフロ
ーチャート
【図16】本発明の第3の実施の形態における動作例を
示す図
【符号の説明】
101 操作部 102 実行回数管理部 103 操作継続時間計測部 104 条件記憶部 105 判定部 106 機能実行部 701 操作部 702 操作部品一時記憶部 703 操作圧検出部 704 条件記憶部 705 判定部 706 機能実行部 1001 操作部 1002 操作系列管理部 1003 操作継続時間計測部 1004 条件記憶部 1005 判定部 1006 機能実行部

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の条件を満たす操作に呼応して対応
    づけられた機能が実行されるよう構成されたキー等の操
    作部品を複数備えた操作部を持つ電子機器において、前
    記操作部品のそれぞれに対する操作頻度等の操作履歴に
    したがって、ある操作部品への操作が行われた際に、前
    記操作の継続時間、操作部品に対する圧力、操作の方向
    といった操作方法を元にその操作部品に対応づけられた
    機能を実行するか否かを判定し、実行すると判定された
    場合にはその機能を実行することを特徴とする電子機
    器。
  2. 【請求項2】 所定の条件を満たす操作に呼応して対応
    づけられた機能が実行されるよう構成されたキー等の操
    作部品を複数備えた操作部を持つ電子機器において、前
    記操作部品のそれぞれについてその操作頻度等の操作履
    歴を管理する履歴管理部と、前記操作部品のそれぞれに
    対する操作方法を検出する操作方法検出部と、各操作部
    品に対応づけられた機能を実行するための前記操作部品
    あるいは前記操作部品を含むすべての操作部品に対する
    操作履歴と前記操作部品に対する操作方法とに関する条
    件を記憶する条件記憶部と、ある操作部品への操作に対
    して前記履歴管理部が管理する操作履歴と前記操作方法
    検出部が検出する操作方法とが前記条件記憶部が記憶す
    る条件を満たすか否かを判定する判定部と、前記判定部
    がある操作部品に対する操作が条件を満たすと判定した
    場合に前記操作部品に対応づけられた機能を実行する機
    能実行部とを備えたことを特徴とする電子機器。
  3. 【請求項3】 操作方法検出部が操作部品に対する操作
    の継続時間を検出することを特徴とする請求項2記載の
    電子機器。
  4. 【請求項4】 操作方法検出部が操作部品に対する操作
    の圧力または方向または操作の主体からの距離を検出す
    ることを特徴とする請求項2記載の電子機器。
  5. 【請求項5】 履歴管理部が操作部品に対する操作の回
    数または判定部が条件を満たすと判定した回数を操作履
    歴として管理することを特徴とする請求項2または請求
    項3または請求項4記載の電子機器。
  6. 【請求項6】 履歴管理部が判定部が条件を満たすと判
    定した操作部品に対する操作の系列を操作履歴として管
    理することを特徴とする請求項2または請求項3または
    請求項4記載の電子機器。
  7. 【請求項7】 操作部が液晶画面等の表示手段とタブレ
    ットとが一体化された入出力手段を備え、前記表示手段
    中に操作部品が表示され、前記タブレットへの操作が操
    作座標に対応づけられた操作部品への操作となるよう構
    成されていることを特徴とする請求項2または請求項3
    または請求項4記載の電子機器。
  8. 【請求項8】 操作部が液晶画面等の表示手段とタブレ
    ットとが一体化された入出力手段を備え、前記表示手段
    中に操作部品が表示され、前記タブレットへの操作が操
    作座標に対応づけられた操作部品への操作となるよう構
    成されており、履歴管理部が操作部品に対する操作の回
    数または判定部が条件を満たすと判定した回数を操作履
    歴として管理することを特徴とする請求項2または請求
    項3または請求項4記載の電子機器。
  9. 【請求項9】 操作部が液晶画面等の表示手段とタブレ
    ットとが一体化された入出力手段を備え、前記表示手段
    中に操作部品が表示され、前記タブレットへの操作が操
    作座標に対応づけられた操作部品への操作となるよう構
    成されており、履歴管理部が判定部が条件を満たすと判
    定した操作部品に対する操作の系列を操作履歴として管
    理することを特徴とする請求項2または請求項3または
    請求項4記載の電子機器。
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