JPH06324626A - ラベルの製造方法 - Google Patents
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- JPH06324626A JPH06324626A JP5989994A JP5989994A JPH06324626A JP H06324626 A JPH06324626 A JP H06324626A JP 5989994 A JP5989994 A JP 5989994A JP 5989994 A JP5989994 A JP 5989994A JP H06324626 A JPH06324626 A JP H06324626A
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Landscapes
- Adhesive Tapes (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
- Making Paper Articles (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 トナー印刷しても、接着剤層の劣化がなくし
かも、トナーの定着不良による剥落が生じない、ラベル
を提供する。 【構成】 ラベル10はラベル用紙12を含む。ラベル
用紙12の裏面には、感圧性接着剤16が形成される。
感圧接着剤層16には、剥離剤層20が形成された離型
紙ないし剥型シート18が仮着される。ラベル用紙12
上には、トナー印刷層22が形成される。ラベル用紙1
2上には、トナー印刷層22を被覆するように、透明の
フィルム24が接着剤を介して積層される。
かも、トナーの定着不良による剥落が生じない、ラベル
を提供する。 【構成】 ラベル10はラベル用紙12を含む。ラベル
用紙12の裏面には、感圧性接着剤16が形成される。
感圧接着剤層16には、剥離剤層20が形成された離型
紙ないし剥型シート18が仮着される。ラベル用紙12
上には、トナー印刷層22が形成される。ラベル用紙1
2上には、トナー印刷層22を被覆するように、透明の
フィルム24が接着剤を介して積層される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ラベルに関し、特に
いわゆるトナーを用いて静電印刷が施されたラベルに関
する。
いわゆるトナーを用いて静電印刷が施されたラベルに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来から、たとえば、第1図に示される
ように、紙もしくはフィルムなどのラベル用紙2の裏面
3にホットメルト接着剤や感圧性接着剤等の粘着剤4を
塗布し、これら粘着剤4にその一方主面上に離型剤層6
が形成された離型紙5を仮着させた、いわゆるラベル1
が実用に供されている。そして、このようなラベル1に
おいては、ラベル用紙2の表面に適当な印刷装置によっ
て各種のラベル用の文字,数字あるいはその他のパター
ンが印刷される。
ように、紙もしくはフィルムなどのラベル用紙2の裏面
3にホットメルト接着剤や感圧性接着剤等の粘着剤4を
塗布し、これら粘着剤4にその一方主面上に離型剤層6
が形成された離型紙5を仮着させた、いわゆるラベル1
が実用に供されている。そして、このようなラベル1に
おいては、ラベル用紙2の表面に適当な印刷装置によっ
て各種のラベル用の文字,数字あるいはその他のパター
ンが印刷される。
【0003】他方、近時、多様化する印刷需要に応じて
即応できるように、コンピュータなどの出力をそのま
ま、ラベルにトナー印刷ないし静電印刷することが行な
われている。このような静電印刷では、典型的には、カ
ーボンブラックなどで着色された軟化点(融点)100
℃ないし150℃の熱可塑性の樹脂微粉末材料が用いら
れる。そして、第1図図示のラベル用紙2上に転写され
たトナーが、上述の固有の融点の温度で加熱される。こ
れによって、ラベル用紙2上に所望のトナー画像7の定
着が行なわれる。
即応できるように、コンピュータなどの出力をそのま
ま、ラベルにトナー印刷ないし静電印刷することが行な
われている。このような静電印刷では、典型的には、カ
ーボンブラックなどで着色された軟化点(融点)100
℃ないし150℃の熱可塑性の樹脂微粉末材料が用いら
れる。そして、第1図図示のラベル用紙2上に転写され
たトナーが、上述の固有の融点の温度で加熱される。こ
れによって、ラベル用紙2上に所望のトナー画像7の定
着が行なわれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このよう
な、トナー画像の定着に必要な100℃ないし150℃
の加熱温度は、従来のラベルに用いられている接着剤に
対して適当な温度ではない。たとえば、接着剤として
は、上述のように、ホットメルト接着剤や感圧性接着剤
などの粘着剤が用いられるが、これらはいずれもその耐
熱限界の温度がほぼ60℃前後とされる。したがって、
第1図からわかるように、温度100℃ないし150℃
の加熱処理によって静電印刷されたラベル1では、接着
剤層4に劣化による接着力の低下が生じる。また逆に、
これら接着剤の耐熱限界温度にあわせてトナー定着のた
めの加熱温度を下げるとすれば、トナー自体に融着不良
が起こり、かつ定着不完全となってトナーがラベル用紙
から剥落してしまう。
な、トナー画像の定着に必要な100℃ないし150℃
の加熱温度は、従来のラベルに用いられている接着剤に
対して適当な温度ではない。たとえば、接着剤として
は、上述のように、ホットメルト接着剤や感圧性接着剤
などの粘着剤が用いられるが、これらはいずれもその耐
熱限界の温度がほぼ60℃前後とされる。したがって、
第1図からわかるように、温度100℃ないし150℃
の加熱処理によって静電印刷されたラベル1では、接着
剤層4に劣化による接着力の低下が生じる。また逆に、
これら接着剤の耐熱限界温度にあわせてトナー定着のた
めの加熱温度を下げるとすれば、トナー自体に融着不良
が起こり、かつ定着不完全となってトナーがラベル用紙
から剥落してしまう。
【0005】それゆえに、この発明の目的は、トナー印
刷しても、接着剤層の劣化がなくしかも、トナーの定着
不良による剥落が生じない、ラベルを提供することであ
る。
刷しても、接着剤層の劣化がなくしかも、トナーの定着
不良による剥落が生じない、ラベルを提供することであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、簡単にいえ
ば、その一方主面に接着剤層を形成したラベル用紙の他
方主面に、トナーの印刷層を形成し、このトナーの印刷
層を被覆するための透明フィルムをラベル用紙の他方主
面上に形成した、ラベルである。
ば、その一方主面に接着剤層を形成したラベル用紙の他
方主面に、トナーの印刷層を形成し、このトナーの印刷
層を被覆するための透明フィルムをラベル用紙の他方主
面上に形成した、ラベルである。
【0007】
【発明の効果】この発明によれば、トナー印刷されたラ
ベル用紙上にさらに透明のフィルムを積層したので、耐
熱性に劣る接着剤に合わせた低い加熱温度でトナーを定
着させるようにしても、その透明フィルムによってトナ
ーの定着不良によるトナーの剥離などを十分に抑えるこ
とができる。
ベル用紙上にさらに透明のフィルムを積層したので、耐
熱性に劣る接着剤に合わせた低い加熱温度でトナーを定
着させるようにしても、その透明フィルムによってトナ
ーの定着不良によるトナーの剥離などを十分に抑えるこ
とができる。
【0008】この発明の上述の目的およびその他の目的
と特徴は、図面を参照して行なう以下の詳細な説明から
一層明らかとなろう。
と特徴は、図面を参照して行なう以下の詳細な説明から
一層明らかとなろう。
【0009】
【実施例】第2図はこの発明の一実施例を示す要部断面
図である。ラベル10は、紙もしくはフィルムなどのよ
うにラベルやレッテルとして使用されるラベル用紙12
を含む。このラベル用紙12の一方主面14(この実施
例では裏面を示す)には後述する離型紙18を仮着しま
た、図示しない被貼着体への接着剤となる感圧性接着剤
16が形成される。感圧性接着剤16はいわゆる粘着剤
であって、大別すればゴム系のものとアクリル共重合体
を含むものとがある。ゴム系の粘着剤の具体例として
は、生ゴムにエステルガムなどを配し、ヘキサンなど溶
剤に溶かしたタイプである。またアクリル共重合体の粘
着剤の具体例としては、酢酸エチルなどの溶剤中で、4
ないし12個の炭素原子を含むアルキルアクリレート
(たとえば2−エチルヘキシルアクリレート)を主成分
とする混合単量体である。また、この感圧性接着剤16
は場合によってホットメルト接着剤に代えられてもよ
い。いずれにしても、これら接着剤は耐熱性において温
度60℃ないし70℃が限度であり、これ以上の温度で
加熱されると劣化のために接着力の低下が起こる。
図である。ラベル10は、紙もしくはフィルムなどのよ
うにラベルやレッテルとして使用されるラベル用紙12
を含む。このラベル用紙12の一方主面14(この実施
例では裏面を示す)には後述する離型紙18を仮着しま
た、図示しない被貼着体への接着剤となる感圧性接着剤
16が形成される。感圧性接着剤16はいわゆる粘着剤
であって、大別すればゴム系のものとアクリル共重合体
を含むものとがある。ゴム系の粘着剤の具体例として
は、生ゴムにエステルガムなどを配し、ヘキサンなど溶
剤に溶かしたタイプである。またアクリル共重合体の粘
着剤の具体例としては、酢酸エチルなどの溶剤中で、4
ないし12個の炭素原子を含むアルキルアクリレート
(たとえば2−エチルヘキシルアクリレート)を主成分
とする混合単量体である。また、この感圧性接着剤16
は場合によってホットメルト接着剤に代えられてもよ
い。いずれにしても、これら接着剤は耐熱性において温
度60℃ないし70℃が限度であり、これ以上の温度で
加熱されると劣化のために接着力の低下が起こる。
【0010】感圧性接着剤16には、離型シート18が
仮着される。この離型シート18は、仮着される一方主
面側にシリコン樹脂ないしワックス類などの離型剤層2
0が形成されている。
仮着される。この離型シート18は、仮着される一方主
面側にシリコン樹脂ないしワックス類などの離型剤層2
0が形成されている。
【0011】つぎに、ラベル10のラベル用紙12上に
は、所望の文字,数字あるいはその他任意のパターンな
どのトナー印刷層22が形成される。トナー材料として
は、たとえば、カーボンブラックあるいはスタロシアニ
ンブルーまたは他の顔料・塗料などで着色されたフエノ
ール系あるいはスチレン系またはアクリル系の樹脂微粉
末が用いられる。トナーはそれらの樹脂の融点よりも比
較的低い温度たとえば60℃ないし70℃で加熱され
る。したがって、このトナー印刷層22は、第3図に示
されるように、ラベル12に侵み込まずに、盛り上がっ
たままで低温による融着不足を起こし、ラベル用紙12
上において定着不完全な印刷層が形成される。そこで、
この実施例では、ラベル用紙12上に、このような定着
不完全を起こしたトナー印刷層22を被覆するように、
透明のフィルム24を積層する。なお、この透明のフィ
ルム24としては、代表的には、ポリエチレン,ポリ塩
化ビニル,ポリプロピレンおよびセロハンであるが、そ
の他具体的には、たとえばポリエステル,ポリスチレ
ン,ポリビニルアルコール,ポリアミド(ナイロン),
エチレン酢酸ビニル共重合体けん化物,エチレン・酢ビ
コポリマー,アイオノマー,ポリカーボネート,ポリ塩
化ビニリデンおよびアセテートフィルムなどが利用可能
である。そして、この透明フィルム24は、適当な接着
剤を介してラベル用紙12上に積層される。なお、透明
フィルム24は完全な透明でなくてもよく、少なくと
も、その下に存在するトナー印刷層22が明瞭に読みと
れればよいのである。
は、所望の文字,数字あるいはその他任意のパターンな
どのトナー印刷層22が形成される。トナー材料として
は、たとえば、カーボンブラックあるいはスタロシアニ
ンブルーまたは他の顔料・塗料などで着色されたフエノ
ール系あるいはスチレン系またはアクリル系の樹脂微粉
末が用いられる。トナーはそれらの樹脂の融点よりも比
較的低い温度たとえば60℃ないし70℃で加熱され
る。したがって、このトナー印刷層22は、第3図に示
されるように、ラベル12に侵み込まずに、盛り上がっ
たままで低温による融着不足を起こし、ラベル用紙12
上において定着不完全な印刷層が形成される。そこで、
この実施例では、ラベル用紙12上に、このような定着
不完全を起こしたトナー印刷層22を被覆するように、
透明のフィルム24を積層する。なお、この透明のフィ
ルム24としては、代表的には、ポリエチレン,ポリ塩
化ビニル,ポリプロピレンおよびセロハンであるが、そ
の他具体的には、たとえばポリエステル,ポリスチレ
ン,ポリビニルアルコール,ポリアミド(ナイロン),
エチレン酢酸ビニル共重合体けん化物,エチレン・酢ビ
コポリマー,アイオノマー,ポリカーボネート,ポリ塩
化ビニリデンおよびアセテートフィルムなどが利用可能
である。そして、この透明フィルム24は、適当な接着
剤を介してラベル用紙12上に積層される。なお、透明
フィルム24は完全な透明でなくてもよく、少なくと
も、その下に存在するトナー印刷層22が明瞭に読みと
れればよいのである。
【0012】このように、この実施例においては、トナ
ーは接着剤層16の耐熱限界温度に応じた温度の加熱に
よってラベル用紙に定着されるため、トナー印刷層22
はラベル用紙12上に定着不完全のまま印刷されてしま
うことになる。しかしながら、さらにその上に積層され
る透明フィルム24によってこのトナー印刷層22およ
びラベル用紙12が覆われるので、その定着不良のトナ
ーの移動ないし剥落が防止される。また、透明フィルム
24による、いわゆる、撥水効果も得ることができ、さ
らには、塩ビフィルム材などによる包装で生じるブロッ
キングの発生も防止される。
ーは接着剤層16の耐熱限界温度に応じた温度の加熱に
よってラベル用紙に定着されるため、トナー印刷層22
はラベル用紙12上に定着不完全のまま印刷されてしま
うことになる。しかしながら、さらにその上に積層され
る透明フィルム24によってこのトナー印刷層22およ
びラベル用紙12が覆われるので、その定着不良のトナ
ーの移動ないし剥落が防止される。また、透明フィルム
24による、いわゆる、撥水効果も得ることができ、さ
らには、塩ビフィルム材などによる包装で生じるブロッ
キングの発生も防止される。
【図1】ラベル用紙上にトナー印刷層が形成された従来
のラベルの要部断面図である。
のラベルの要部断面図である。
【図2】この発明の一実施例を示す要部断面図である。
【図3】図2の要部をさらに拡大して示した説明図であ
る。
る。
10 ラベル 12 ラベル用紙 16 感圧性接着剤層 22 トナー印刷層 24 透明のフィルム
【手続補正書】
【提出日】平成6年4月1日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 ラベルの製造方法
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ラベルの製造方法に
関し、特にいわゆるトナーを用いて静電印刷を施すラベ
ルの製造方法に関する。
関し、特にいわゆるトナーを用いて静電印刷を施すラベ
ルの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、たとえば、図1に示されるよ
うに、紙もしくはフィルムなどのラベル用紙2の裏面3
にホットメルト接着剤や感圧性接着剤等の粘着剤4を塗
布し、これら粘着剤4にその一方主面上に離型剤層6が
形成された離型紙5を仮着させた、いわゆるラベル1が
実用に供されている。そして、このようなラベル1にお
いては、ラベル用紙2の表面に適当な印刷装置によって
各種のラベル用の文字,数字あるいはその他のパターン
が印刷される。
うに、紙もしくはフィルムなどのラベル用紙2の裏面3
にホットメルト接着剤や感圧性接着剤等の粘着剤4を塗
布し、これら粘着剤4にその一方主面上に離型剤層6が
形成された離型紙5を仮着させた、いわゆるラベル1が
実用に供されている。そして、このようなラベル1にお
いては、ラベル用紙2の表面に適当な印刷装置によって
各種のラベル用の文字,数字あるいはその他のパターン
が印刷される。
【0003】他方、近時、多様化する印刷需要に応じて
即応できるように、コンピュータなどの出力をそのま
ま、ラベルにトナー印刷ないし静電印刷することが行な
われている。このような静電印刷では、典型的には、カ
ーボンブラックなどで着色された軟化点(融点)100
℃ないし150℃の熱可塑性の樹脂微粉末材料が用いら
れる。そして、図1図示のラベル用紙2上に転写された
トナーが、上述の固有の融点の温度で加熱される。これ
によって、ラベル用紙2上に所望のトナー画像7の定着
が行なわれる。
即応できるように、コンピュータなどの出力をそのま
ま、ラベルにトナー印刷ないし静電印刷することが行な
われている。このような静電印刷では、典型的には、カ
ーボンブラックなどで着色された軟化点(融点)100
℃ないし150℃の熱可塑性の樹脂微粉末材料が用いら
れる。そして、図1図示のラベル用紙2上に転写された
トナーが、上述の固有の融点の温度で加熱される。これ
によって、ラベル用紙2上に所望のトナー画像7の定着
が行なわれる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このよう
な、トナー画像の定着に必要な100℃ないし150℃
の加熱温度は、従来のラベルに用いられている接着剤に
対して適当な温度ではない。たとえば、接着剤として
は、上述のように、ホットメルト接着剤や感圧性接着剤
などの粘着剤が用いられるが、これらはいずれもその耐
熱限界の温度がほぼ60℃前後とされる。したがって、
図1からわかるように、温度100℃ないし150℃の
加熱処理によって静電印刷されたラベル1では、接着剤
層4に劣化による接着力の低下が生じる。また逆に、こ
れら接着剤の耐熱限界温度にあわせてトナー定着のため
の加熱温度を下げるとすれば、トナー自体に融着不良が
起こり、かつ定着不完全となってトナーがラベル用紙か
ら剥落してしまう。
な、トナー画像の定着に必要な100℃ないし150℃
の加熱温度は、従来のラベルに用いられている接着剤に
対して適当な温度ではない。たとえば、接着剤として
は、上述のように、ホットメルト接着剤や感圧性接着剤
などの粘着剤が用いられるが、これらはいずれもその耐
熱限界の温度がほぼ60℃前後とされる。したがって、
図1からわかるように、温度100℃ないし150℃の
加熱処理によって静電印刷されたラベル1では、接着剤
層4に劣化による接着力の低下が生じる。また逆に、こ
れら接着剤の耐熱限界温度にあわせてトナー定着のため
の加熱温度を下げるとすれば、トナー自体に融着不良が
起こり、かつ定着不完全となってトナーがラベル用紙か
ら剥落してしまう。
【0005】それゆえに、この発明の目的は、トナー印
刷しても接着剤層の劣化がなく、しかも、トナーの定着
不良による剥落が生じない、ラベルの製造方法を提供す
ることである。
刷しても接着剤層の劣化がなく、しかも、トナーの定着
不良による剥落が生じない、ラベルの製造方法を提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は、ラベル用紙
の一方主面上に接着剤層を形成するステップと、ラベル
用紙の他方主面上にラベル用紙の一方主面に形成された
接着剤層を劣化させない温度で、トナーを融着してトナ
ー印刷層を形成するステップ、およびトナー印刷層を被
覆するための透明フィルムをラベル用紙の他方主面上に
形成するステップを含む、ラベルの製造方法である。
の一方主面上に接着剤層を形成するステップと、ラベル
用紙の他方主面上にラベル用紙の一方主面に形成された
接着剤層を劣化させない温度で、トナーを融着してトナ
ー印刷層を形成するステップ、およびトナー印刷層を被
覆するための透明フィルムをラベル用紙の他方主面上に
形成するステップを含む、ラベルの製造方法である。
【0007】
【発明の効果】この発明によれば、トナー印刷されたラ
ベル用紙上にさらに透明のフィルムを積層したので、耐
熱性に劣る接着剤に合わせた低い加熱温度でトナーを定
着させるようにしても、その透明フィルムによってトナ
ーの定着不良によるトナーの剥離などを十分に抑えるこ
とができる。
ベル用紙上にさらに透明のフィルムを積層したので、耐
熱性に劣る接着剤に合わせた低い加熱温度でトナーを定
着させるようにしても、その透明フィルムによってトナ
ーの定着不良によるトナーの剥離などを十分に抑えるこ
とができる。
【0008】この発明の上述の目的およびその他の目的
と特徴は、図面を参照して行なう以下の詳細な説明から
一層明らかとなろう。
と特徴は、図面を参照して行なう以下の詳細な説明から
一層明らかとなろう。
【0009】
【実施例】図2はこの発明の一実施例たる製造方法にて
製造されたラベルの要部断面図である。ラベル10は、
紙もしくはフィルムなどのようにラベルやレッテルとし
て使用されるラベル用紙12を含む。このラベル用紙1
2の一方主面14(この実施例では裏面を示す)には、
図示しない被貼着体への接着剤となる感圧性接着剤層1
6が形成される。感圧性接着剤層16は、いわゆる粘着
剤が塗部または印刷されてなり、この粘着剤は、大別す
ればゴム系のものとアクリル共重合体を含むものとがあ
る。ゴム系の粘着剤の具体例としては、生ゴムにエステ
ルガムなどを配し、ヘキサンなど溶剤に溶かしたタイプ
である。またアクリル共重合体の粘着剤の具体例として
は、酢酸エチルなどの溶剤中で、4ないし12個の炭素
原子を含むアルキルアクリレート(たとえば2−エチル
ヘキシルアクリレート)を主成分とする混合単量体であ
る。また、この感圧性接着剤層16は、場合によってホ
ットメルト接着剤と塗部または印刷した層に代えられて
もよい。いずれにしても、これら接着剤は耐熱性におい
て温度60℃ないし70℃が限度であり、これ以上の温
度で加熱されると劣化のために接着力の低下が起こる。
製造されたラベルの要部断面図である。ラベル10は、
紙もしくはフィルムなどのようにラベルやレッテルとし
て使用されるラベル用紙12を含む。このラベル用紙1
2の一方主面14(この実施例では裏面を示す)には、
図示しない被貼着体への接着剤となる感圧性接着剤層1
6が形成される。感圧性接着剤層16は、いわゆる粘着
剤が塗部または印刷されてなり、この粘着剤は、大別す
ればゴム系のものとアクリル共重合体を含むものとがあ
る。ゴム系の粘着剤の具体例としては、生ゴムにエステ
ルガムなどを配し、ヘキサンなど溶剤に溶かしたタイプ
である。またアクリル共重合体の粘着剤の具体例として
は、酢酸エチルなどの溶剤中で、4ないし12個の炭素
原子を含むアルキルアクリレート(たとえば2−エチル
ヘキシルアクリレート)を主成分とする混合単量体であ
る。また、この感圧性接着剤層16は、場合によってホ
ットメルト接着剤と塗部または印刷した層に代えられて
もよい。いずれにしても、これら接着剤は耐熱性におい
て温度60℃ないし70℃が限度であり、これ以上の温
度で加熱されると劣化のために接着力の低下が起こる。
【0010】感圧性接着剤層16には、離型シート18
が仮着される。この離型シート18は、仮着される一方
主面側にシリコン樹脂ないしワックス類などの離型剤層
20が形成されている。ラベル10のラベル用紙12上
には、所望の文字,数字あるいはその他任意のパターン
などのトナー印刷層22が形成され、その表部には透明
フィルム層22が積層されている。
が仮着される。この離型シート18は、仮着される一方
主面側にシリコン樹脂ないしワックス類などの離型剤層
20が形成されている。ラベル10のラベル用紙12上
には、所望の文字,数字あるいはその他任意のパターン
などのトナー印刷層22が形成され、その表部には透明
フィルム層22が積層されている。
【0011】つぎに、このラベル10の製造方法の一例
を説明するが、まずラベル用紙12の一方主面14に感
圧性接着剤層16が形成され、感圧接着剤層16に離型
シート18が接着されてなるラベル材を準備する。つぎ
に、このラベル材のラベル用紙12上に、トナー印刷層
22を形成する。トナー材料としては、たとえば、カー
ボンブラックあるいはスタロシアニンブルーまたは他の
顔料・塗料などで着色されたフエノール系あるいはスチ
レン系またはアクリル系の樹脂微粉末が用いられる。ト
ナーはそれらの樹脂の融点よりも比較的低い温度たとえ
ば60℃ないし70℃で加熱される。したがって、この
トナー印刷層22は、図3に示されるように、ラベル用
紙12に侵み込まずに、盛り上がったままで低温による
融着不足を起こし、ラベル用紙12上において定着不完
全な印刷層が形成される。そこで、この実施例では、ラ
ベル用紙12上に、このような定着不完全を起こしたト
ナー印刷層22を被覆するように、透明フィルム24を
積層する。なお、この透明フィルム24としては、代表
的には、ポリエチレン,ポリ塩化ビニル,ポリプロピレ
ンおよびセロハンであるが、その他具体的には、たとえ
ばポリエステル,ポリスチレン,ポリビニルアルコー
ル,ポリアミド(ナイロン),エチレン酢酸ビニル共重
合体けん化物,エチレン・酢ビコポリマー,アイオノマ
ー,ポリカーボネート,ポリ塩化ビニリデンおよびアセ
テートフィルムなどが利用可能である。そして、この透
明フィルム24は、適当な接着剤の接着力でラベル用紙
12上に積層される。なお、透明フィルム24は完全な
透明でなくてもよく、少なくとも、その下に存在するト
ナー印刷層22が明瞭に読みとれればよいのである。
を説明するが、まずラベル用紙12の一方主面14に感
圧性接着剤層16が形成され、感圧接着剤層16に離型
シート18が接着されてなるラベル材を準備する。つぎ
に、このラベル材のラベル用紙12上に、トナー印刷層
22を形成する。トナー材料としては、たとえば、カー
ボンブラックあるいはスタロシアニンブルーまたは他の
顔料・塗料などで着色されたフエノール系あるいはスチ
レン系またはアクリル系の樹脂微粉末が用いられる。ト
ナーはそれらの樹脂の融点よりも比較的低い温度たとえ
ば60℃ないし70℃で加熱される。したがって、この
トナー印刷層22は、図3に示されるように、ラベル用
紙12に侵み込まずに、盛り上がったままで低温による
融着不足を起こし、ラベル用紙12上において定着不完
全な印刷層が形成される。そこで、この実施例では、ラ
ベル用紙12上に、このような定着不完全を起こしたト
ナー印刷層22を被覆するように、透明フィルム24を
積層する。なお、この透明フィルム24としては、代表
的には、ポリエチレン,ポリ塩化ビニル,ポリプロピレ
ンおよびセロハンであるが、その他具体的には、たとえ
ばポリエステル,ポリスチレン,ポリビニルアルコー
ル,ポリアミド(ナイロン),エチレン酢酸ビニル共重
合体けん化物,エチレン・酢ビコポリマー,アイオノマ
ー,ポリカーボネート,ポリ塩化ビニリデンおよびアセ
テートフィルムなどが利用可能である。そして、この透
明フィルム24は、適当な接着剤の接着力でラベル用紙
12上に積層される。なお、透明フィルム24は完全な
透明でなくてもよく、少なくとも、その下に存在するト
ナー印刷層22が明瞭に読みとれればよいのである。
【0012】このように、この実施例においては、トナ
ーは接着剤層16の耐熱限界温度に応じた温度の加熱に
よってラベル用紙に定着されるため、トナー印刷層22
はラベル用紙12上に定着不完全のまま印刷されてしま
うことになる。しかしながら、さらにその上に積層され
る透明フィルム24によってこのトナー印刷層22およ
びラベル用紙12が覆われるので、その定着不良のトナ
ーの移動ないし剥落が防止される。また、透明フィルム
24による、いわゆる、撥水効果も得ることができ、さ
らには、塩ビフィルム材などによる包装で生じるブロッ
キングの発生も防止される。
ーは接着剤層16の耐熱限界温度に応じた温度の加熱に
よってラベル用紙に定着されるため、トナー印刷層22
はラベル用紙12上に定着不完全のまま印刷されてしま
うことになる。しかしながら、さらにその上に積層され
る透明フィルム24によってこのトナー印刷層22およ
びラベル用紙12が覆われるので、その定着不良のトナ
ーの移動ないし剥落が防止される。また、透明フィルム
24による、いわゆる、撥水効果も得ることができ、さ
らには、塩ビフィルム材などによる包装で生じるブロッ
キングの発生も防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】ラベル用紙上にトナー印刷層が形成された従来
のラベルの要部断面図である。
のラベルの要部断面図である。
【図2】この発明の一実施例たる製造方法にて製造され
るラベルの要部断面図である。
るラベルの要部断面図である。
【図3】図2図示ラベルの要部をさらに拡大して示した
説明図である。
説明図である。
【符号の説明】 10 ラベル 12 ラベル用紙 16 感圧性接着剤層 22 トナー印刷層 24 透明フィルム
Claims (1)
- 【請求項1】 その一方主面上に接着剤層が形成された
ラベル用紙、 前記ラベル用紙の他方主面上に形成されるトナー印刷
層、および前記ラベル用紙の他方主面上に形成され、前
記トナー印刷層を被覆するための透明フィルムを含む、
ラベル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5989994A JPH0734144B2 (ja) | 1994-03-03 | 1994-03-03 | ラベルの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5989994A JPH0734144B2 (ja) | 1994-03-03 | 1994-03-03 | ラベルの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06324626A true JPH06324626A (ja) | 1994-11-25 |
JPH0734144B2 JPH0734144B2 (ja) | 1995-04-12 |
Family
ID=13126437
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5989994A Expired - Fee Related JPH0734144B2 (ja) | 1994-03-03 | 1994-03-03 | ラベルの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0734144B2 (ja) |
-
1994
- 1994-03-03 JP JP5989994A patent/JPH0734144B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0734144B2 (ja) | 1995-04-12 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |