JPH06323364A - エンジン振動抑制装置 - Google Patents

エンジン振動抑制装置

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Publication number
JPH06323364A
JPH06323364A JP11264593A JP11264593A JPH06323364A JP H06323364 A JPH06323364 A JP H06323364A JP 11264593 A JP11264593 A JP 11264593A JP 11264593 A JP11264593 A JP 11264593A JP H06323364 A JPH06323364 A JP H06323364A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
vibration
exciting coil
coil type
crankshaft
Prior art date
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Pending
Application number
JP11264593A
Other languages
English (en)
Inventor
Masahiro Osada
雅裕 長田
Osamu Muto
修 武藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sawafuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Sawafuji Electric Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sawafuji Electric Co Ltd filed Critical Sawafuji Electric Co Ltd
Priority to JP11264593A priority Critical patent/JPH06323364A/ja
Publication of JPH06323364A publication Critical patent/JPH06323364A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 アイドリング時のエンジンの振動を抑制す
る。 【構成】 エンジン内に配設され、ロータがクランクシ
ャフトに固着された励磁コイル式リターダと、クランク
シャフトのトルク変動を検出する回転加速度検出部
(2,4)と、エンジンの実際の振動を検出する加速度
センサ(3)と、上記回転加速度検出部(2,4)が検
出するトルク変動信号と加速度センサが検出する振動信
号とから予め定められた大きさの振動を検出した時その
タイミングで励磁コイル式リターダを作動させる制御回
路(1)とを備えて構成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、エンジン振動抑制装
置、特に励磁コイル式リターダを用いてエンジンのアイ
ドリング時に生じる大きな振動や騒音を軽減するように
したエンジン振動抑制装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】リターダが自動車に搭載され、補助ブレ
ーキとして使用されるに至っている。図5はリターダが
用いられた自動車の概略動力伝達系統図を示しており、
エンジン20で発生した回転トルクはリターダ10、プ
ロペラシャフト30を介してドライブギヤ40に伝えら
れ、後輪50を駆動させる。
【0003】上記リターダ10は補助ブレーキとして用
いられており、車輪の回転を停止させるように動作す
る。当該リターダ10は磁励コイル式の場合次の様な構
造を有している。
【0004】図6は磁励コイル式リターダの分解斜視図
を示している。同図において、シャフト13に固定され
た渦流円筒11の内部には界磁コア12が配置されてい
る。当該界磁コア12の外周部には巻線溝が設けられ、
磁極14を形成すると共に励磁コイル15が巻回され、
励磁電流が流れると磁極14が交互にN極S極に磁化さ
れるようになっている。
【0005】励磁コイル15に通電すると、磁極14は
上記説の如く交互にN極S極に磁化され、プロペラシャ
フト30と共に回転される渦流円筒11、特に磁極対向
面11−1に渦電流が発生する。当該磁極対向面11−
1に発生する渦電流と励磁コイル15による磁界との間
で渦流円筒11の回転方向と逆方向の電磁力が生じ、こ
れが渦流円筒11の回転運動に対しブレーキ作用を及ぼ
す。
【0006】励磁コイル式リターダは電気的に動作する
ので、速応性の制動トルクが得られる。なお、上記説明
では渦流円筒11が回転側として説明したが、界磁コア
12を回転側としても同様の制動トルクが得られる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車が停
止しエンジンが、アイドリングを行っている時、エンジ
ンのトルク変動、すなわちクランクシャフトの1回転の
内爆発工程で加速される部分と圧縮工程で減速される部
分があらたに生じるトルク変動により、車体が大きく振
動したり、騒音を発生したりする。
【0008】従来の技術の項で説明した様に、リター
ダ、特に励磁コイル式リターダを補助ブレーキとしての
使用に限られずに、速応性の制動トルクが発生すること
に着目し、上記アイドリング時のトルク変動に起因する
自動車の大きな振動を抑制する等の利用拡大が望まれ
る。
【0009】本発明は、上記の点に鑑みなされたもので
あり、アイドリング時のエンジンのトルク変動に対し変
動の大きなタイミングを検出し、そのタイミング時に励
磁コイル式リターダを作動させて振動を吸収するように
したエンジン振動抑制装置を提供することを目的として
いる。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明のエンジン振動抑制装置はエンジン内に配
設され、ロータがクランクシャフトに固着された励磁コ
イル式リターダと、クランクシャフトのトルク変動を検
出する回転加速度検出部と、エンジンの実際の振動を検
出する加速度センサと、上記回転加速度検出部が検出す
るトルク変動信号と加速度センサが検出する振動信号と
から、予め定められた大きさの振動を検出した時そのタ
イミングで励磁コイル式リターダを作動させる制御回路
とを備え、エンジンのアイドリング回転時の振動を抑制
するようにしたことを特徴としている。
【0011】
【実施例】図1は本発明に係るエンジン振動抑制装置の
一実施例構成を示している。同図において、1は制御回
路、2は回転センサ、3は加速度センサ、4は微分回
路、5はトランジスタ、6はコンパレータ、7は三角波
発生回路、8はエラーアンプ、9はアンド回路、16は
可変抵抗を表わしており、15は図6で説明した励磁コ
イルを表わしている。
【0012】回転センサ2は、図3に示されている様に
エンジン20のクランクシャフト21の回転を検出し、
加速度センサ3はエンジン20の表面に取付けられ、エ
ンジン20の振動を検出するようになっている。
【0013】続いて図3を先に説明すると、22はクラ
ッチ、23はトランスミッション、24はラジエータ、
25はファンを表わしており、エンジン20内のピスト
ン側とクラッチ22側との間に励磁コイル式リターダ2
6がそのロータをクランクシャフト21に固着された形
態で取付けられている。
【0014】27は励磁コイル式リターダ26を構成す
る渦電流発生部であり、28はウォータジャケットをそ
れぞれ表わしている。エンジン20内に取付けられてい
る励磁コイル式リターダ26を模型化して図示すると、
図2の様に示される。
【0015】図2において、冷却液が流通する環状の渦
流円筒11の内部にロータの界磁コア12が設けられて
いる。当該界磁コア12には図6のものと同様に磁極1
4に励磁コイル15が巻回されており、クラッチ側のシ
ャフト17とピストン側のシャフト17とが界磁コア1
2を介して相互に固着される。つまりクラッチ側及びピ
ストン側の各シャフト17と界磁コア12とは一体化さ
れ、シャフト17の回転と共に界磁コア12も一体的に
回転する。励磁コイル15に励磁電流を流すと、図6で
説明した様に渦流円筒11の磁極対向面11−1に渦電
流が発生し、ロータの界磁コア12の回転にブレーキを
掛ける制動トルクが発生する。
【0016】この様にエンジン20内の励磁コイル式リ
ターダ26はクランクシャフト21に対し制動トルクが
生じるようになっている。図1の動作を説明すると、回
転センサ2と微分回路4とでクランクシャフト21の回
転加速度の変化、すなわちトルク変動が検出され、その
トルク変動信号がアンド回路9に入力される。当該アン
ド回路9には加速度センサ3によって検出されたエンジ
ン20の実際の振動信号も入力されている。従って上記
トルク変動信号が所定以上のレベルを有しているとき、
つまりエンジン20の爆発工程の期間内に所定以上のレ
ベルを有する振動信号が到来すると、そのタイミング時
から当該所定以上のレベルを有する振動信号が継続する
間アンド回路9はHレベルを出力する。ただし、エンジ
ン20の爆発工程の期間が終ると上記トルク変動信号の
レベルは小さくなるので、所定以上のレベルを有する振
動信号が継続していてもアンド回路9からはHレベルが
出力されなくなる。
【0017】アンド回路9のHレベルはエラーアンプ8
を介してコンパレータ6の基準電圧を下げるように働く
ので、当該コンパレータ6からはアンド回路9のHレベ
ルが維持される間PWM信号を生成する。当該PWM信
号はトランジスタ5を駆動させるので、エンジン20内
に設けられた励磁コイル式リターダ26の励磁コイル1
5に励磁電流が流れ、クランクシャフト21にブレーキ
作用が働く。すなわちクランクシャフト21のトルク変
動が抑制される。
【0018】図4(A)はリターダが取付けられていな
いエンジンの回転変動を示しており、図4(B)はリタ
ーダが取付けられているエンジンの回転変動を示してい
る。エンジン20の爆発工程でクランクシャフト21が
加速されるとき、励磁コイル式リターダ26が働いてト
ルク変動を抑え、圧縮工程のとき励磁コイル式リターダ
26は作動しないので、回転速度の変動が図4(B)の
如く平滑化される。
【0019】図4(B)の時間軸tに沿ってリターダに
励磁電流が流れたタイミングの様子が記載されている。
なお、図2には液冷式のリターダが用いられているが、
図6に示された空冷式のリターダを用いても、同様にト
ルク変動を抑制することができる。
【0020】
【発明の効果】以上説明した如く、本発明によれば、ア
イドリング時の爆発工程でクランクシャフトが加速され
るタイミングを捕え、その時点でエンジンの実際の振動
が大きいとき励磁コイル式リターダを働かせ、トルク変
動を吸収平滑化するようにしたので、エンジンの振動が
抑制され、騒音が減少する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るエンジン振動抑制装置の一実施例
構成である。
【図2】液冷式の励磁コイル式リターダの分解斜視図で
ある。
【図3】励磁コイル式リターダの取付け位置説明図であ
る。
【図4】リターダの有無によるエンジンの回転変動比較
説明図である。
【図5】リターダが用いられた自動車の概略動力伝達系
統図である。
【図6】励磁コイル式リターダの分解斜視図である。
【符号の説明】
1 制御回路 2 回転センサ 3 加速度センサ 4 微分回路 11 滑流円筒 14 磁極 15 励磁コイル 20 エンジン 21 クランクシャフト 26 励磁コイル式リターダ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジン内に配設され、ロータがクラン
    クシャフトに固着された励磁コイル式リターダと、 クランクシャフトのトルク変動を検出する回転加速度検
    出部と、 エンジンの実際の振動を検出する加速度センサと、 上記回転加速度検出部が検出するトルク変動信号と加速
    度センサが検出する振動信号とから、予め定められた大
    きさの振動を検出した時そのタイミングで励磁コイル式
    リターダを作動させる制御回路とを備え、エンジンのア
    イドリング回転時の振動を抑制するようにしたことを特
    徴とするエンジン振動抑制装置。
JP11264593A 1993-05-14 1993-05-14 エンジン振動抑制装置 Pending JPH06323364A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11264593A JPH06323364A (ja) 1993-05-14 1993-05-14 エンジン振動抑制装置

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11264593A JPH06323364A (ja) 1993-05-14 1993-05-14 エンジン振動抑制装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06323364A true JPH06323364A (ja) 1994-11-25

Family

ID=14591922

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11264593A Pending JPH06323364A (ja) 1993-05-14 1993-05-14 エンジン振動抑制装置

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JP (1) JPH06323364A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016537583A (ja) * 2013-11-13 2016-12-01 シェフラー テクノロジーズ アー・ゲー ウント コー. カー・ゲーSchaeffler Technologies AG & Co. KG 自動車のパワートレーンに内燃機関を連結するクラッチ装置および自動車のパワートレーンにおける回転振動を減衰する方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016537583A (ja) * 2013-11-13 2016-12-01 シェフラー テクノロジーズ アー・ゲー ウント コー. カー・ゲーSchaeffler Technologies AG & Co. KG 自動車のパワートレーンに内燃機関を連結するクラッチ装置および自動車のパワートレーンにおける回転振動を減衰する方法

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