JP3428548B2 - 補助動力付き自転車 - Google Patents
補助動力付き自転車Info
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- Permanent Magnet Type Synchronous Machine (AREA)
Description
いて駆動する補助動力付き自転車に関する。
ット着用の義務のない、通常自転車扱いでありながら、
坂道などの肉体的負荷の大きいところにおいても、楽に
使用できるものとして中高齢者を中心に広い範囲で使用
されつつある。この補助動力付き自転車の具体例では、
自転車のシート下部に電動駆動部をもち、前記電動駆動
部に内蔵されているペダル踏み力検出手段によりペダル
踏み力を検出し、電池からエネルギーの供給を受け電動
駆動部内蔵の電動機を駆動し、人力と前記電動機力を合
力しチェーンにより後輪へ伝達し、自転車を動かすもの
である。
示す。電動駆動部は、ペダルクランク軸5’に構成され
たペダル踏み力検出手段6’、電動機9’と電動機の回
転力を減速して、出力スプロケット26へ伝達する手段
27、ペダル踏み力検出手段からの踏み力に関する情報
と、ペダル回転速度の情報から、適切な電動機運転条件
を算出し、前記電動機運転を制御する制御部28で構成
されている。
気エネルギーが電池から供給されるため、また、ペダル
のこぎ具合を検出し、随時、前記電動機の運転を制御す
るためから、直流電動機を使用するのが一般である。こ
の直流電動機は、整流子とブラシを有するものと、有し
ないいわゆるブラシレスモータとがあり、いずれを使用
しても、本質的には同じである。一方、補助動力付き自
転車は、通常の自転車と比較し、電動駆動部や電池をも
つため、その質量は重く、自転車の取り扱い、あるいは
補助動力を運転しない場合などに扱いにくいものとなっ
ている。
て、電動駆動部に使用する電動機はブラシレスモータの
方が有利であるとの見方がある。質量増を招く電池を小
さくした場合、電池容量が小さくなるため、走行距離が
短くなるので、電動駆動部の効率を改善する必要があ
る。つまり、平坦路を走行するような低出力での効率
と、急な坂道を走行するような高出力での効率の双方を
高効率とするには、整流子とブラシを有しないため、そ
こで発生する損失がない分有利であるためである。
高効率を達成するためには、ブラシレスモータといえど
もその体格は大きくなり、モータ自身の質量増、あるい
は駆動部の大型化がさけられない。さらに、ブラシレス
モータには本質的にコギングトルクがあり、このトルク
により、駆動部が共振し、騒音増を招き、軽快な乗り心
地を損なうおそれがある。
の制約のため、モータをコンパクト軽量にするために
は、磁気特性のよい希土類磁石を採用することが不可欠
であり、この磁石の高磁束密度特性がコンパクトなモー
タを実現する一方回転時に発生するコギングトルクの増
大を招き、自転車のペダルにそのトルク変動の振動が伝
わり、乗り心地を阻害する。
転車は、人力駆動部を構成し両端にペダルアームを介し
てペダルを有するクランク軸と、前記クランク軸に取り
付けられたトルク検出器と、ブラシレス電動機と、制御
回路とが一体的に組み込まれた電動駆動部を自転車フレ
ームの中央下部に取り付けたものであって、内径を除く
外周を樹脂複合物質で覆われている前記ブラシレス電動
機の固定子が、前記電動駆動部に外付けされた構成を有
している。
いては、電動駆動部の内径を除く外周を樹脂複合物質で
覆われているブラシレス電動機の固定子を採用してお
り、固定子の鉄心は、高密度巻線が可能である分割型と
し、巻線後に分割された鉄心を円周状に樹脂複合物質で
モールド成型している。さらに、回転子も、樹脂複合物
質で一体的にモールド成型しコンパクトで、駆動部の小
型化軽量化に寄与しつつ、広範囲での高効率を達成する
ものである。また、このとき問題となるコギングトルク
を低減するため、固定子鉄心歯部の形状および回転子永
久磁石の形状を工夫したものである。本発明の実施例を
もとにその詳細を説明する。
実施例である。トルク検出器、モータ、減速機、制御回
路が一体的に組み込まれた電動駆動部1は自転車フレー
ム2の中央下部にあり、モータ駆動エネルギー源である
電池3とは電気的に接続されている。自転車フレームに
駆動部は2本のネジで取り付けられている。
ク軸5の両端にはペダルアームを介してペダルがあり
(図示せず)、前記クランク軸にペダルトルク検出手段
6が構成されている(詳細説明はしない)。前記トルク
検出手段の一方はペダルにもう一方は第1のスプロケッ
ト7に連結されている。
り前記トルク検出手段が制御部8へペダルトルクの信号
として送る。前記制御部はペダルトルクの信号から、さ
らに回転速度を類推し、前記トルク情報により、制御部
マイコンにある補助率決定のためのテーブルを選択し、
テーブルに規定されている補助率となるよう補助動力用
モータ9を作動させ2段の減速機10を介して前記第1
のスプロケットと同一平面上に配置されている第2のス
プロケット11から、人力を出力する第1のスプロケッ
トと後輪スプロケット間にあるチェーン(図示せず)に
モータ力を伝達する。
図4(a)、(b)に示す回転子により構成されてい
る。前記固定子は、図5に示すように1歯部に分割され
定法で製造される。この歯部の先端12には2ヶの溝1
3があり、コギングトルク低減に効果がある。この溝の
数および寸法は、モータのもつコギングトルクに対して
その最適値が決定される。
された固定子のヨーク部14の両端15、16には凸部
17および凹部18があり、近接する歯部鉄心同士がこ
の凹凸で連結される。
円周状に組み立て、樹脂複合物質により(図3に示すよ
うに)一体的にモールド成型し固定子が完成する。な
お、歯部鉄心は24ヶでなくとも12ヶで固定子を組み
立ててもよい。
などの添加物質を加え、機械的強度、放熱性、熱安定性
などを向上させたもので、たとえば、不飽和ポリエステ
ル樹脂に炭酸カルシウム、ガラス繊維、水酸化アルミな
どを複合化したBMCである。このBMCよりモールド
成型された固定子は、磁気的振動をBMCが吸収し、低
騒音化に効果があり、さらに、コイルに流れる電流によ
る熱を効果的に放出し、固定子の温度上昇を抑える効果
もある。
であるので、金属部材で構成する従来のモータフレーム
に固定子を組み立てる場合に必要な固定子電気部と絶縁
距離を考慮する必要がなく、成型に必要な最低寸法形状
で固定子を完成させることが可能となり、固定子のコン
パクト化に効果がある。
が樹脂複合物質により成型された部分で、図3に示した
固定子24は内径を除く外周をこの樹脂複合物質でおお
われている。回転子は鉄心19の外周に希土類永久磁石
20が8ヶ、前記樹脂複合物質21にて一体的にモール
ド成型されている。さらに出力軸側22にはコミテーシ
ョンセンシングのためのセンサー磁石23が組み立てら
れている。希土類永久磁石は通常粉末冶金法で製造され
るが、この磁石の機械的強度は回転子の高速回転時の遠
心力や温度変化に対して必ずしも十分とはいえず、飛散
防止手段が不可欠である。樹脂複合物質で一体的にモー
ルドすることによりこの課題は解決される。
ると、コギングトルクが増大する不具合が発生するの
で、図7に示すように円周方向中央部24を厚く、両端
部25を薄くすることで、回転時の磁束密度の変化を正
弦波的にさせ、コギングトルクを低減することが可能と
なる。
動駆動部の性能の比較を示す。本発明の電動駆動部は質
量において、従来のものに比較し、約20%軽量化さ
れ、体積で同様に約30%コンパクト化された。一方燃
費では、平坦路で、従来の約3倍、坂道では、従来の約
1.3倍走行することが可能である。これは電池の小型
化を可能とし、自転車の総質量の大幅な低減に効果があ
る。
車では、電動駆動部が自転車フレームの中央下部に取り
付けられ、かつ内径を除く外周を樹脂複合物質で覆われ
ているブラシレス電動機の固定子が、電動駆動部に外付
けされと構成を有しているため、広範囲での高効率を実
現することが可能で、自転車の乗り心地は保ちつつ、省
エネルギーが実現し、電池の小型化が実現し、自転車自
身の軽量化が可能となり、取り扱い性も大幅に向上する
ことができる。
側面図
図 (b)同断面図
部鉄心を示す図
部鉄心の巻線後の組み立てた状態を示す図
状図
Claims (6)
- 【請求項1】 電動駆動部が自転車フレームの中央下部
に取り付けられ、かつ前記電動駆動部に、人力駆動部を
構成し両端にペダルアームを介してペダルを有するクラ
ンク軸と、前記クランク軸に取り付けられたトルク検出
器と、ブラシレス電動機と、制御回路とが一体的に組み
込まれた補助動力付き自転車において、内径を除く外周
を樹脂複合物質で覆われている前記ブラシレス電動機の
固定子が、前記電動駆動部に外付けされていることを特
徴とする補助動力付き自転車。 - 【請求項2】 樹脂複合物質は不飽和ポリエステル樹脂
に添加物質を加えた複合化した樹脂であることを特徴と
する請求項1に記載の補助動力付き自転車。 - 【請求項3】 添加物質は少なくとも炭酸カルシウム、
ガラス繊維および水酸化アルミであることを特徴とする
請求項2に記載の補助動力付き自転車。 - 【請求項4】 ブラシレス電動機の固定子は、1スロッ
トごとに分割されて形成され、巻線後に円形状に組み立
てられる固定子鉄心から形成されていることを特徴とす
る請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の補助動
力付き自転車。 - 【請求項5】 ブラシレス電動機の回転子は、円周方向
に分割された複数の永久磁石を回転子鉄心の外周に配置
し、かつ前記複数の永久磁石を樹脂複合部物質で覆い前
記回転子鉄心に固定したことを特徴とする請求項1から
請求項4のいずれか1項に記載の補助動力付き自転車。 - 【請求項6】 永久磁石が希土類磁石であることを特徴
とする請求項5に記載の補助動力付き自転車。
Priority Applications (1)
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JP2000021645A JP3428548B2 (ja) | 2000-01-31 | 2000-01-31 | 補助動力付き自転車 |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
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JP2001218434A JP2001218434A (ja) | 2001-08-10 |
JP3428548B2 true JP3428548B2 (ja) | 2003-07-22 |
Family
ID=18548031
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2000021645A Expired - Lifetime JP3428548B2 (ja) | 2000-01-31 | 2000-01-31 | 補助動力付き自転車 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3428548B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP2371698A1 (en) | 2010-03-30 | 2011-10-05 | Honda Motor Co., Ltd. | Motor-Fixing Structure for Assist Unit |
Families Citing this family (1)
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JP7324664B2 (ja) * | 2019-09-12 | 2023-08-10 | 株式会社シマノ | ドライブユニット |
-
2000
- 2000-01-31 JP JP2000021645A patent/JP3428548B2/ja not_active Expired - Lifetime
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EP2371698A1 (en) | 2010-03-30 | 2011-10-05 | Honda Motor Co., Ltd. | Motor-Fixing Structure for Assist Unit |
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