JP2003104278A - 電動補助自転車 - Google Patents

電動補助自転車

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JP2003104278A
JP2003104278A JP2001304465A JP2001304465A JP2003104278A JP 2003104278 A JP2003104278 A JP 2003104278A JP 2001304465 A JP2001304465 A JP 2001304465A JP 2001304465 A JP2001304465 A JP 2001304465A JP 2003104278 A JP2003104278 A JP 2003104278A
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motor
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motor driving
vehicle speed
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JP2001304465A
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Satoshi Honda
聡 本田
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Honda Motor Co Ltd
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    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L50/00Electric propulsion with power supplied within the vehicle
    • B60L50/50Electric propulsion with power supplied within the vehicle using propulsion power supplied by batteries or fuel cells
    • B60L50/53Electric propulsion with power supplied within the vehicle using propulsion power supplied by batteries or fuel cells in combination with an external power supply, e.g. from overhead contact lines
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B60VEHICLES IN GENERAL
    • B60LPROPULSION OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; SUPPLYING ELECTRIC POWER FOR AUXILIARY EQUIPMENT OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRODYNAMIC BRAKE SYSTEMS FOR VEHICLES IN GENERAL; MAGNETIC SUSPENSION OR LEVITATION FOR VEHICLES; MONITORING OPERATING VARIABLES OF ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES; ELECTRIC SAFETY DEVICES FOR ELECTRICALLY-PROPELLED VEHICLES
    • B60L2200/00Type of vehicles
    • B60L2200/12Bikes
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
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    • Y02T10/70Energy storage systems for electromobility, e.g. batteries
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  • Transportation (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人力の入力段と人力とモータ駆動力との合力
点との間に変速機を設けた電動補助自転車において、変
速段を検知するセンサを設けることなく、いすれの変速
段においてもアシスト比を適正値に制御できるようにす
る。 【解決手段】 全波整流器71の6つのFET71a〜
71fはドライバ72によって通電制御される。通電デ
ューティ比はモータ駆動力決定部64により決定された
モータ駆動力に基づいてデューティ比設定部73により
設定され、ドライバ72に入力される。モータ駆動力決
定部64は、車速センサにより検知された現在車速およ
び踏力センサにより検知された踏力とに基づいてデータ
テーブル74を参照する。前記データテーブル74に
は、モータ駆動力の目標値が車速および踏力をパラメー
タとして登録されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電動補助自転車に係
り、特に、変速機を人力の入力段と人力およびモータ駆
動力の合力点との間に設けた電動補助自転車に関する。
【0002】
【従来の技術】人力による駆動トルクすなわち踏力を検
知する踏力検知機構を設け、駆動系に結合されたモータ
から前記検知された踏力に応じたモータ駆動力を発生さ
せて踏力を補助する電動補助自転車が知られている。こ
こで、踏力が入力されるクランクペダルと踏力およびモ
ータ駆動力の合力点との間に変速機を備えた構造では、
入力される踏力が同一であっても、変速機の変速段に応
じて、人力による後輪駆動力が変化するので、これとモ
ータによる後輪駆動力との比、すなわちアシスト比が変
化する。
【0003】変速機の減速比にかかわらず一定のアシス
ト比が得られるようにした電動補助自転車が、特開平1
1−245876号公報に開示されている。ここでは、
変速段を検知するリードスイッチを設け、検知された変
速段および踏力の双方に基づいて、アシスト比が適正値
となるようにモータ駆動力が制御される。変速段をセン
サで検知する代わりに、駆動系の回転速度を変速機の上
流側と下流側とで比較して減速比を判別する方法も考え
られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来技術のよ
うに、センサにより変速段を検知する構造では、変速段
を検知するためのセンサが必要となるため、部品点数が
増えて構造が複雑化するのみならず、センサの個体差を
補償するための調整や整備頻度の増加等を招いてしまう
という技術課題があった。
【0005】また、駆動系の回転速度を変速機の上流側
と下流側とで比較して減速比を判別する方式でも、クラ
ンクの回転センサと後輪の回転センサとをそれぞれ設け
る必要が有るのみならず、判別に要する時間が長くなる
ので、特に変速直後には適正なアシスト比が得られない
という技術課題があった。
【0006】本発明の目的は、上記した従来技術の課題
を解決し、人力の入力段と人力とモータ駆動力との合力
点との間に変速機を設けた電動補助自転車において、変
速段を検知するセンサを設けることなく、いすれの変速
段においてもアシスト比を適正値に制御できるようにす
ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、本発明は、踏力およびモータ駆動力の合力点と
前記踏力の入力段との間に変速機を設け、前記合力で駆
動輪を駆動する電動補助自転車において、車速を検知す
る手段と、踏力を検知する手段と、車速とモータ駆動力
との関係が踏力をパラメータとして登録されたデータテ
ーブルと、検知された車速および踏力に基づいて前記デ
ータテーブルを参照し、モータ駆動力を決定する手段
と、前記決定されたモータ駆動力を出力させる手段とを
含むことを特徴とする。
【0008】上記した特徴によれば、変速段を検知する
ことなく、現在の車速および踏力に最適なモータ駆動力
を決定できるので、変速段を検知するためのセンサを設
けることなく、あらゆる走行状態において良好な補助動
力をモータから発生させることができるようになる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施形態を説明する。図1は、本発明の一実施形態であ
る電動補助自転車の側面図である。電動補助自転車の車
体フレーム1は、車体前方に位置するヘッドパイプ2
と、ヘッドパイプ2から後下がりに延びるダウンパイプ
3と、ダウンパイプ3に連結されて後方に延びるリヤフ
ォーク4と、ダウンパイプ3の最下端から上方に立ち上
がるシートポスト5とを備える。
【0010】ヘッドパイプ2にはフロントフォーク6が
回動自在に支持される。フロントフォーク6の下端には
前輪7が軸支され、フロントフォーク6の上端には操向
ハンドル8が取り付けられる。操向ハンドル8には、ブ
レーキレバー9が設けられ、ブレーキレバー9から引き
出されるケーブル10は、フロントフォーク6に固定さ
れた前輪ブレーキ11に連結される。後輪ブレーキ用の
ブレーキレバーも操向ハンドル8に設けられるが、図示
は省略している。ブレーキレバー9には、このブレーキ
レバー9が操作されたことを感知するブレーキセンサ
(図示せず)が設けられる。
【0011】シートポスト5の上端に連結される左右一
対のステー12は後下がりに延び、下端近傍でリヤフォ
ーク4と結合される。リヤフォーク4とステー12とが
結合されてなる部材には後輪13の変速機内装シリンダ
30が支持され、さらに前記部材に支持されて変速機内
装シリンダ30と同軸上に補助動力源としてのモータ1
4が設けられている。モータ14としては、高トルクか
つ低フリクションである三相ブラシレスモータが好まし
い。このモータ14の具体的な構造や制御に関しては後
述する。
【0012】シートポスト5には、上端にシート15を
備えた支持軸16が、シート15の高さを調整可能に装
着される。シート15の下方でシートポスト5と後輪1
3との間にはモータ14に電力を供給するバッテリ17
が設けられる。バッテリ17は、シートポスト5に固着
されるブラケット18に保持される。ブラケット18に
は給電部19が設けられ、この給電部19は、図示しな
い電線でモータ14に結合されるとともに、バッテリ1
7の電極に接続される。バッテリ17の上部は、バンド
20とバックル金具21とからなる締結具でシートポス
ト5に支持される。
【0013】前記ダウンパイプ3とシートポスト5との
交差部には、車体の左右に延びるクランク軸22が支持
され、クランク軸22には、クランク23を介してペダ
ル24が結合される。クランク軸22には図示しない踏
力センサを介して駆動スプロケット25が連結され、ペ
ダル24に加えられた踏力は踏力センサを介して駆動ス
プロケット25に伝達される。 駆動スプロケット25
と後輪13のハブに設けられた従動スプロケット26間
にはチェーン27が掛け渡される。チェーン27の張り
側および駆動スプロケット25はチェーンカバー28で
覆われる。クランク軸22には、クランク軸22の回転
センサが設けられる(図示せず)。回転センサとして
は、自動車用エンジンのクランク軸回転検出に用いられ
るセンサ等、公知のものを使用できる。
【0014】図2は、前記電動補助自転車の動力伝達機
構を模式的に表現した図であり、前記と同一の符号は同
一または同等部分を表している。
【0015】ペダル24から入力された踏力はクランク
23、駆動スプロケット25およびチェーン27を介し
て従動スプロケット26に入力され、変速機内装シリン
ダ30のギア機構により減速されたのち、モータ14が
発生する補助動力と合成されて後輪13を駆動する。こ
のように、本実施形態の電動補助自転車は、踏力および
モータ駆動力の合力点と前記踏力の入力段との間に変速
機構が設けられている。
【0016】続いて、クランク軸22に装着された踏力
検出装置を説明する。図3はクランク軸22周辺の断面
図であり、図4は図3のA−A矢視図である。ダウンパ
イプ3に固着された支持パイプ100の両端に螺挿され
たキャップ101L,101Rとクランク軸22に形成
された段差との間にはボールベアリング102L,10
2Rがそれぞれ嵌挿され、クランク軸22を回転自在に
支承する。
【0017】クランク軸22の左右端には、ボルト10
3Bに適合するナット103Cでクランク23がそれぞ
れ固定される(右側のみ図示)。クランク23と支持パ
イプ100との間にはワンウェイクラッチ104の内輪
105が固定される。内輪105の外周には駆動スプロ
ケット25がブッシュ105Aを介して回動自在に支承
されている。駆動スプロケット25のスラスト方向の位
置はナット106Aとプレート106Bとによって規制
されている。
【0018】駆動スプロケット25には蓋体107が一
体的に設けられていて、これら駆動スプロケット25と
蓋体107で囲繞された空間には、伝達プレート108
が配設されている。伝達プレート108は駆動スプロケ
ット25に対して同軸で、かつクランク軸22を軸とし
た回転方向では互いに予定量のずれが許容されるよう支
持されている。
【0019】駆動スプロケット25および伝達プレー1
08にまたがって、複数(ここでは6個)の窓109が
穿設されており、この窓109の内側には圧縮コイルば
ね110がそれぞれ収容されている。圧縮コイルばね1
10は駆動スプロケット25および伝達プレート108
間で、互いに回転方向のずれが生じたときに、ずれに対
する抗力を生ずるように作用する。
【0020】伝達プレート108のハブの内周にはワン
ウェイクラッチ104の外輪としてのラチェット歯11
1が形成されていて、このラチェット歯111は前記内
輪105に支持されて放射方向にばね112で付勢され
ているラチェット爪113と係合する。ワンウェイクラ
ッチ104には防塵のためのカバー114が設けられ
る。
【0021】伝達プレート108には、踏力伝達リング
124に固着された踏力伝達用の突起部115が係合す
る係止孔116が設けられる。駆動用スプロケット25
には、突起部115を係止孔116に係合可能にするた
めの窓117が設けられていて、突起部115はこの窓
117を貫通して、係止孔116に嵌合される。
【0022】駆動スプロケット25および伝達プレート
108にまたがって、前記窓109とは別の小窓が複数
(ここでは3個)穿設されており、この小窓の内側には
圧縮コイルばね118がそれぞれ収容される。圧縮コイ
ルばね118は伝達プレート108をその回転方向11
9側に付勢するように配置されている。すなわち、駆動
スプロケット25と伝達プレート108との結合部のガ
タを吸収する方向に作用しており、伝達プレート108
の変位が駆動スプロケット25へ良好な応答性で伝達さ
れるように機能する。
【0023】駆動スプロケット25の、車体寄りつまり
ダウンパイプ3側には、踏力検知装置のセンサ部分(踏
力センサ)47が装着されている。踏力センサ47は駆
動スプロケット25に固定された外側リング120と、
この外側リング120に対して回転自在に設けられ、磁
気回路を形成するためのセンサ本体121とを有する。
【0024】外側リング120は電気絶縁性を有する材
料で形成されており、図示しないボルトで駆動スプロケ
ット25に固定される。外側リング120の、駆動スプ
ロケット25側にはカバー122が設けられ、止めねじ
123で外側リング120に固定されている。
【0025】図5は、センサ本体121の拡大断面図で
ある。前記クランク軸22と同心にコイル125が設け
られ、このコイル125の軸方向両側に配置されて、コ
イル125の外周方向に張り出した一対のコア126
A,126Bが設けられる。また、前記コア126A,
126B間には、環状の第1誘導体127と第2誘導体
128が設けられる。第1誘導体127と第2誘導体1
28とは、踏力伝達リング124から伝達される踏力に
応じて互いに円周方向で変位可能であり、この変位によ
って、コア126A,126B間における部分での互い
の重なり量が変化するように構成される。その結果、コ
イル125に通電したとき、コア126A,126Bお
よびコアカラー129、ならびに第1誘導体127およ
び第2誘導体128を含む磁気回路の磁束は踏力に応じ
て変化する。そこで、この磁束の関数であるコイル12
5のインダクタンス変化を検出して踏力検出することが
できる。なお、図5において、符号130,131はセ
ンサ本体121の支持部材、符号132はベアリング、
符号133はコイル125から引き出されるリード線で
ある。
【0026】上記踏力センサは、本出願人による先願
(特願平11−251870号)の明細書にさらに詳細
に説明されている。なお、踏力センサは上記構造を有す
るものに限らず、公知のものを使用することもできる。
【0027】図29は、モータ14の断面図である。リ
ヤフォーク4の後端およびステー12の下端の接合部か
ら後方に張り出したプレート29には、変速機内装シリ
ンダ30が軸31で支持される。変速機内装シリンダの
外周にはホイールハブ32が嵌合される。ホイールハブ
32は内筒および外筒を有する環状体であり、内筒の内
周面が変速機内装シリンダの外周に当接する。ホイール
ハブ32の側面には、変速機内装シリンダから張り出し
た連結板33がボルト34によって固定される。ホイー
ルハブ32の外筒の内周にはモータ14のロータ側磁極
を構成するネオジウム磁石35が所定間隔をおいて配置
される。すなわち外筒は磁石35を保持したロータコア
を構成する。
【0028】ホイールハブ32の内筒の外周には軸受3
6が嵌合し、この軸受36の外周にはステータ支持板3
7が嵌合する。ステータ支持板37の外周にはステータ
38が配置され、ボルト40によって取り付けられる。
ステータ38はロータコアつまりホイールハブ32の外
筒と所定の細隙を有するように配置され、このステータ
38には、三相コイル39が巻装される。
【0029】ステータ支持板37の側面には、光センサ
41が設けられる。光センサ41はホイールハブ32が
回転したときに、このホイールハブ32に設けられるリ
ング状部材42によって光路が断続的に遮断され、その
結果、パルス波形信号を出力する。リング状部材42は
回転時に光センサ41の光路を断続的に遮断できるよ
う、規則的な矩形歯形状を有する。前記パルス波形信号
に基づいてロータとしてのホイールハブ32の位置信号
が検出される。光センサ41はモータ14の各相に対応
して3カ所に設けられ、モータ14の磁極センサおよび
回転センサとして機能する。
【0030】また、ステータ支持板37の側面には、制
御基板43が設けられ、磁極センサとしての光センサ4
1からの位置信号に従って前記三相コイル39への通電
制御を行う。この制御基板43上にはCPUやFET等
の制御素子が装着される。なお、制御基板43は光セン
サ41用の取り付け基板と一体化できる。
【0031】ホイールハブ32の外周には図示しない後
輪のリムと連結されるスポーク44が固着される。さら
に、ステータ支持板37の、前記制御基板43等が装着
された側とは反対側には、ボルト45によってブラケッ
ト46が固定され、ブラケット46は前記車体フレーム
のプレート29に図示しないボルトで結合される。
【0032】ホイールハブ32には、透明樹脂(クリア
レンズ)32Aがはめ込まれた窓が設けられ、ステータ
支持板37に固定された固定カバー37Aにも同様にク
リアレンズ37Bがはめ込まれた窓が設けられる。これ
らのクリアレンズ32Aや37Bにより、外側からモー
タ14内部を見透かせるので、格別な美観上の効果が得
られるとともに、ホイールハブ32や固定カバー37A
を部分的に樹脂で形成することによる重量の軽減効果を
得ることもできる。
【0033】このように、後輪13の軸31と同軸上に
配置したステータとロータとからなる三相ブラシレスモ
ータ14が設けられ、チェーン17、従動スプロケット
26および変速機内装シリンダ30とによって伝達され
る人力に付加される補助動力を発生する。なお、モータ
14は、前輪に設けても良いことは言うまでもない。
【0034】図6はモータ14の軸31に直交する面で
の要部断面図、図7は磁石35を保持するロータコアの
正面図、図8はロータコアの要部拡大図、図9は磁石を
保持した状態のロータコアの要部拡大図である。本実施
形態のモータ14は、上述のように、ステータ38と、
このステータ38の外周を回転するアウタロータとして
のホイールハブ32とから構成されている。
【0035】前記磁石35を保持するロータコア321
は環状をなし、アウタロータ32の外筒部の内周に嵌挿
される。ロータコア321は、ケイ素鋼の薄板を積層し
てなり、その円周方向に30°間隔で合計12箇所の開
口部(スロット)322が設けられる。開口部322に
嵌挿された磁石35は、フェライトで構成され、N極
(35N)とS極(35S)とが交互に配置される。隣
接する各開口部322の間は補極部323として機能す
る。磁石35は、図6、図9に示すように、中央部が厚
肉(中凸)の太鼓状断面形状をなしている。
【0036】また、ステータ38は、ロータコア321
と同様、ケイ素鋼の薄板を積層して構成され、ステータ
コア381およびステータ突極382を含む。各ステー
タ突極382にはステータ巻線383(三相コイル39
に対応)が単極集中方式で巻回される。
【0037】開口部322の形状と磁石35の断面形状
とは同一ではなく、開口部322に磁石35が挿入され
た状態では、各磁石35の円周方向に沿った両側部に第
1空隙322Aが形成され、さらに、各磁石35の両端
部におけるステータ38側には第2空隙322Bが形成
される(図6,図9参照)。
【0038】次いで、磁石35との間に形成される開口
部322の各空隙部322A,322Bの作用につい
て、図10,図11を参照して説明する。図10は、モ
ータ14にバッテリ17から給電したときの磁束密度分
布を示した図であり、図11は、モータ14を回生動作
させた際の磁束密度分布を示した図である。
【0039】前記制御基板43を通じてバッテリ17か
ら各ステータ巻線383へ励磁電流を供給すると、図1
0に示したように、N極に励磁されたステータ突極38
2Nから放射方向に発生した磁力線がS極磁石35Sの
ステータ側表面から裏面つまり外周方向へ通り抜け、そ
の多くはホイールハブ(アウタロータ)32の外筒部3
2Bおよび補極部323を経由し、隣接するS極に励磁
されたステータ突極382S、ステータコア381を経
由して前記N極に励磁されたステータ突極382Nへ戻
る。
【0040】このとき、磁石35の円周方向に沿った両
側部に第1空隙322Aが形成されているので、各磁石
35の側部から補極部323への漏れ磁束が減少させら
れて、磁力線の大部分は磁石35からアウタロータ32
の外筒部32Bへ抜け、さらに補極部323を経由して
ステータ38側へ達する。この結果、ロータコア321
とステータ突極382との間のエアギャップを通過する
磁束の垂直成分が増えるので、第1空隙322Aを設け
ない場合に比べて発生トルクを増加させることが可能に
なる。さらに、第2空隙322Bによってロータコア3
21の内周側に沿った磁路が制限されるので、ロータコ
ア321の内周側を通過する漏れ磁束も減少する。
【0041】図10における磁力線の模式図を図12に
拡大して示す。図12において、補極部323からステ
ータ突極382S方向に向かう磁束B1は、第2空隙3
22Bの一方3220Bによって、ロータコア321の
内周324に沿って漏れる分(点線の分)が低減され、
磁束B1は効率良くステータ突極382Sへ導かれる。
また、第2空隙322Bの他方(3221B)は、磁石
35Nからロータコア321の内周324を通過する磁
束B2が補極部323側へ漏れるのを防止して、磁束B
2をステータ突極382Sへ効率良く導くように作用す
る。この結果、ロータコア321とステータ38との間
のエアギャップを通過する磁束の垂直成分が更に増え、
モータとしての駆動トルクを更に増加させることが可能
になる。
【0042】一方、モータ14が回生動作をする際は、
図11に示したように、各磁石35から発生する磁束が
ステータ突極およびステータコアと共に閉磁路を形成す
るので、ロータの回転速度に応じた発電電流をステータ
巻線383に発生させることができる。
【0043】なお、モータ14の回生電圧を予定値に制
限するレギュレータを設け、回生電圧がこのレギュレー
タのレギュレート電圧(例えば、14.5V)に達する
と、モータ14の出力制御回路(後述する)のパワーF
ETのうち、接地側のものを短絡させることができる。
これにより、各ステータ巻線383にショート電流が遅
れ位相で流れ、ステータ38内を通過する磁力線が減少
し、隣接する磁石35間を結ぶ漏れ磁束が増加するの
で、モータ14の磁気フリクションが減少する。
【0044】図11における磁力線の模式図を図13に
拡大して示す。図13において、隣接する磁石35S,
35N間には、ロータコア321の外側円周部325を
経由する磁束B3と、ロータコア321の補極部323
を経由する磁束B4と、ロータコア321の内周部32
4を通過する磁束B5と、ロータコア321の内側円周
部324、エアギャップおよびステータ突極382Nを
経由する磁束B6とが発生する。
【0045】上記したモータ構造によれば、ロータコア
321に保持される磁石35間に補極部323を有する
モータ14において、磁石35とロータコア321との
間に空隙322A,322Bを設けたので、隣接する磁
石35間での漏れ磁束が減少し、ロータコア321とス
テータ38との間のエアギャップ部に直交する磁束が増
える。したがって、モータ14の発生トルクを増大させ
ることができるし、モータ14によって回生を行わせる
際に磁気フリクションが増大するのも防止することがで
きる。
【0046】図14は、第2のモータ構造におけるロー
タコアの正面図、図15は、磁石を保持したロータコア
の要部拡大図であり、図7,図9と同符号は同一または
同等部分である。
【0047】第2のモータ構造ではロータコア321の
開口部322は略台形状であり、開口部322内に、断
面が長方形状の磁石35が嵌挿されている。長方形断面
を有する磁石35の短辺側には、隣接する磁石35間で
の漏れ磁束を防止するための第1空隙322Aが形成さ
れる。また、磁石35のステータ側角部には、ロータコ
ア321の内周側に沿った磁路を制限するため、第2空
隙322Bが形成される。
【0048】図16は、第3のモータ構造におけるロー
タコアの正面図、図17は、磁石を保持したロータコア
の要部拡大図であり、図7,図9と同符号は同一または
同等部分である。
【0049】第3のモータ構造では、ロータコア321
の開口部322が異形の太鼓状であり、開口部322内
に断面が太鼓状(中突状)の磁石35が嵌挿されてい
る。ロータコア321の円周方向での磁石35の両側部
には、隣接する磁石35間での漏れ磁束を防止するため
の、上述の各モータ構造のものよりは大きい第1空隙3
22Aが形成される。また、磁石35のステータ側角部
には、ロータコア321の内周側に沿った磁路を制限す
るため、第2空隙322Bが形成される。
【0050】図18は、第4のモータ構造におけるロー
タコアの正面図、図19は、磁石を保持したロータコア
の要部拡大図であり、図7,図9と同符号は同一または
同等部分である。
【0051】第4のモータ構造では、ロータコア321
の開口部322が太鼓状部の両側に切欠を設けた異形状
であり、開口部321内に断面が太鼓状の磁石35が嵌
挿されている。ロータコア321の円周方向での磁石3
5の両側部には、隣接する磁石35間での漏れ磁束を防
止するための第1空隙322Aが形成される。また、磁
石35のステータ側角部には、ロータコア321の内周
側に沿った磁路を制限するため、第2空隙322Bが形
成される。第1空隙322Aと第2空隙322Bとは一
体につながり、第2空隙322Bは比較的サイズが大き
く設定されている。
【0052】図20は、第5のモータ構造におけるロー
タコアの正面図、図21は、磁石を保持したロータコア
321の要部拡大図であり、図7,図9と同符号は同一
または同等部分である。
【0053】第5のモータ構造では、ロータコア321
の開口部322が異形の太鼓状であり、開口部322内
に断面が太鼓状の磁石35が嵌挿されている。ロータコ
ア321の円周方向での磁石35の両側部には、隣接す
る磁石35間での漏れ磁束を防止するための第1空隙3
22Aが形成される。
【0054】さらに、このモータ構造では、第2空隙3
22Bに代えて、ロータコア321の内周側から、磁石
35の両角部に向けて延びる切り欠き322Cが形成さ
れる。この切り欠き322Cは、ロータコア321の内
周側に沿った磁路を制限することができるもので、第2
空隙322Bと同様の機能を果たす。
【0055】図22は、第6のモータ構造におけるロー
タコアの正面図、図23は、磁石を保持したロータコア
の要部拡大図であり、図7,図9と同符号は同一または
同等部分である。
【0056】第6のモータ構造では、ロータコア321
の開口部322が異形の太鼓状であり、開口部322内
に断面が太鼓状の磁石35が嵌挿されている。ロータコ
ア321の円周方向での磁石35の両側部には、隣接す
る磁石35間での漏れ磁束を防止するための第1空隙3
22Aが形成される。また、磁石35のステータ側角部
には、ロータコア321の内周側に沿った磁路を制限す
るための第2空隙322Bが形成される。
【0057】図24は、第7のモータ構造における要部
正面断面図であり、図6と同符号は同一または同等部分
である。
【0058】第7のモータ構造では、ロータコア321
に保持される磁石を2つに分離して配置した。つまり、
同極の磁石2個を1組として、ロータコア321の円周
方向に沿って45°間隔で複数組(8組)配置される。
例えば、図24において、磁石351S,352Sに着
目する。断面形状が長方形である2個の磁石351S、
352Sは互いに同極(S極)であり、いずれもネオジ
ウム磁石である。
【0059】両磁石351Sおよび352S間には第3
空隙322Dが設けられるとともに、両磁石351Sお
よび352Sのステータ38側には、それぞれ第4空隙
322E、322Fが形成される。磁石351Sおよび
磁石352Sは、第3空隙322D側がロータコア32
1の外周寄りに偏倚している。なお、複数組の各磁石間
に補極部323が設けられるのは、上述の各モータ構造
と同様である。
【0060】上記構成による磁束の形成の態様を説明す
る。ネオジウム磁石は非常に強力であるので、磁気フリ
クションの低減を図るため、各磁石からの磁束のうち、
第3空隙322Dおよび第4空隙322E間のブリッジ
状部分322BRを通過するものをトルク発生に寄与さ
せる。例えば、N極磁石351Nおよび352Nからの
磁束B10は、ブリッジ部分322BRを通り、ロータ
コア321とステータ38とのエアギャップを通ってス
テータ突極382Sa、382Sbに至る。そして、ス
テータ突極382Nを経て、ブリッジ部分322BRか
らS極磁石351S、352Sに至る。さらにS極磁石
351S、352Sを貫通して裏面(ロータコア321
の外周側)に抜ける磁束B11は、補極部323を経て
ステータ突極382Sbに至る。なお、S極磁石351
S、352Sを貫通して裏面に抜ける磁束B11のうち
一部は、隣接するN極磁石351Nへの漏れ磁束(点線
で示す)となる。
【0061】このように、N極磁石351N,352N
からエアギャップを通過してステータ38側に流入する
磁力線は両側を空隙で囲まれたブリッジ部分322BR
を通過するので磁束が少ない。そのために、モータ14
が付勢もされず回生作用もしない高速走行時に、磁気フ
リクションを小さくすることができる。一方、モータ1
4に通電したときは、磁束(補極磁束)B11により、
トルク増大が図られる。
【0062】また、回生出力時には、上述のように、各
磁石から発生する磁束がステータ突極およびステータコ
アと共に閉磁路を形成するので、ロータの回転速度に応
じた発電電流をステータ巻線383に発生させることが
できるのは、先の各モータ構造と同様である。
【0063】図25は、モータ14の出力制御回路図で
あり、図26は通電タイミングと通電デューティを示す
図である。図25において、インバータ71は3相のス
テータコイル39に接続された6つのFET(一般的に
は個体スイッチング素子)71a,71b,71c,7
1d,71e,71fを有し、このFET71a〜71
fはドライバ72によって通電制御される。通電デュー
ティ比はモータ駆動力決定部64により決定されたモー
タ駆動力Fmに基づいてデューティ比設定部73により
設定され、ドライバ72に入力される。
【0064】前記モータ駆動力決定部64は、図示しな
い車速センサにより検知された現在車速Vおよび前記踏
力センサ47により検知された踏力Ftとに基づいてデ
ータテーブル74(マップ)を参照する。前記データテ
ーブル74には、後に詳述するように、モータ駆動力の
目標値としての通でデューティ比が、車速および踏力を
パラメータとして設定されている。したがって、モータ
駆動力決定部64は、現在の車速および踏力に応じたモ
ータ駆動力の最適値をデータテーブル74から読み出す
ことができる。前記車速Vの検知は、車速センサに限ら
ず、モータ14の回転速度に所定の定数を乗じることに
より求めても良いし、クランク軸の回転速度やロータ角
度センサの検知信号に基づいて求めても良い。
【0065】図26において、FET71a〜71fは
通電角を電気角120度に設定して付勢される。同図
は、駆動タイミングでの通電タイミングを示し、回生タ
イミングでは、ハイ側のFET71a,71c,71e
をこの駆動タイミングから電気角で180度ずらせる。
【0066】次いで、前記データテーブル74に設定さ
れた通電デューティ比の求め方を、図30,31,32
を参照して詳細に説明する。
【0067】前記データテーブル74には、車速および
踏力をパラメータとして、各車速でのクランク回転速度
Nclが所定範囲内に収まるような変速特性においてアシ
スト比が所定の目標値を示すモータ駆動力が設定されて
いる。このような車速、踏力およびモータ駆動力の関係
は、以下の手順で求められる。
【0068】初めに、踏力による後輪駆動力Naとモー
タ駆動力による後輪駆動力Nbとの比、すなわちアシス
ト比(Nb/Na)が、車速Vの関数として予め設定され
る。本実施形態では、図30(a)に示したように、車速
Vが時速15キロ未満ではアシスト比を1.0とし、時
速15キロ以上では車速の上昇と共にアシスト比を漸減
させ、時速24キロではアシスト比を0とするように設
定している。
【0069】このようなアシスト比を実現するモータ駆
動力Fmは、踏力、車速および変速段ごとに異なるた
め、本実施形態では、各踏力ごとに、前記アシスト比を
満足するモータ駆動力Fmと車速Vとの関係を変速段ご
とに求める。同図(b)では、ある踏力(ここでは、40k
gf)におけるモータ駆動力Fmと車速Vとの関係が、変
速段をパラメータとして示されている。
【0070】さらに、本実施形態ではクランク回転速度
Nclと車速Vとの関係に着目し、一般的に、人はクラン
クペダルを漕ぐ足の回転速度すなわちクランク回転速度
が心地よい程度の回転速度となるように変速段を順次に
切り換えることから、変速はクランク回転速度が所定の
範囲内に収まるように行われるという経験則に基づい
て、車速Vから現在の変速段を推定するようにした。
【0071】さらに具体的に言えば、現在の変速段は車
速Vとクランク回転速度Nclとに基づいて一義的に推測
できること、およびクランク回転速度は60rpm程度が
漕ぎ手人にとって心地よいという経験則に基づいて、車
速と変速段との関係(変速特性)を予め設定する。そし
て、本実施形態ではシフトアップ後のクランク回転速度
Nclが60rpm程度となるように、車速と変速段との関
係が予め設定されている。
【0072】クランク回転速度が60rpmとなる車速
は、同図(c)に示したように、変速1段では時速約6キ
ロ、変速2段では同10キロ、変速3段では同14キ
ロ、変速4段では同18キロとなり、車速Vとモータ駆
動力Fmとの関係は、同図(b)において、、、の
各点で示した通りになる。
【0073】以上のようにして、車速V、モータ駆動量
Fmおよび変速段の関係が離散的に求められると、図3
1(b)に示したように、各点、、、を結ぶ曲線
を既知の補間処理等に基づいて求め、これを踏力40kg
fにおける車速Vとモータ駆動力Fmとの関係とする。以
下同様に、他の踏力についても車速とモータ駆動力との
関係を求める。同図(d)には、踏力20kgfにおける車速
とモータ駆動力との関係を併記している。そして、車速
Vとモータ駆動力Fmとの関係が多数の踏力について求
まると、これが車速および踏力をパラメータとした駆動
モータの通電デューティ比マップとして前記データベー
ス74に設定される。
【0074】図32は、本実施形態による車速とアシス
ト比との関係を示した図である。一定の踏力で変速機の
一段から発進し、その後、クランク回転速度が適正速度
の60rmpを超える範囲(例えば、60〜80rpm)に達
し、変速後のクランク回転速度が略60rpmとなる時速
10キロ、14キロ、18キロで次々とシフトアップさ
れると、アシスト比は、図示したように不連続ながら目
標アシスト比に沿った値を示す。
【0075】なお、本実施形態では変速が早めに行われ
た場合、すなわちクランク回転速度が設計値よりも低い
状態でシフトアップされた場合、アシスト比は高めに推
移するものの後輪駆動力は減少する。これとは逆に、変
速が遅めに行われた場合、すなわちクランク回転速度が
設計値よりも高く状態でシフトアップされない場合、後
輪駆動力は高めに推移するもののアシスト比は減少す
る。したがって、変速タイミングが設計値から外れた場
合でも駆動トルクの変動を低く抑えられる。
【0076】このように、本実施形態では車速および踏
力をパラメータとして、各車速でのクランク回転速度が
所定範囲内に収まるような変速段においてアシスト比が
所定の目標値を示すモータ駆動力を、当該モータへの通
電デューティ比としてデータテーブルに設定し、車速と
踏力とに基づいてモータ駆動力を求めるようにしたの
で、変速段を検知するためのセンサを設けることなく、
あらゆる走行状態において最適なモータ駆動力をモータ
から発生させることができるようになる。
【0077】なお、上記した実施形態では、変速後のク
ランク回転速度が60rpm近傍となるような変速段が選
択されるものと推定してモータ駆動力を求めたが、変速
後のクランク回転速度がさらに低速、例えば40rpm近
傍となるような変速段が選択されるものと推定して前記
マップ(データテーブル)を設定しても良い。
【0078】このようにすれば、変速後のクランク回転
速度が60rpm近傍となるように変速する運転者にとっ
てはアシスト比が多少低めに推移するものの、早めに変
速する運転者にとっては常に高いアシスト比(1:1)
が得られるようになる。
【0079】したがって、若者や男性をターゲットとし
た場合には前記回転速度を60rpmとし、女性や子供あ
るいはお年寄りをターゲットとした場合には前記回転速
度を40rpmとするなどの変更が可能になる。
【0080】なお、上記した実施形態では、モータ14
をアウタロータ型すなわち外転型とした場合について説
明したが、本発明はこれのみに限定されるものではな
く、ステータの内側でロータが回転する内転型のモータ
にも同様に適用できる。
【0081】図27は、モータ14を内転型に変形した
例を示す正面図であり、要部のみを図示する。モータ1
4は略円筒形状のステータ90と、該ステータ90の内
側で回転する略円柱形状のロータ80とから構成され
る。ロータ80およびステータ90はいずれも、ケイ素
鋼の薄板を積層して構成される。
【0082】前記ステータ90のステータ突極91に
は、それぞれステータ巻線92が巻回される。 前記ロ
ータ80には、断面が略円弧状であって、ネオジウム系
材料で構成された永久磁石85を軸方向に挿入される開
口部811が、円周方向に30度間隔で12個形成され
る。磁石85は、ロータ80の回転中心に膨出側が位置
するように配置される。隣接する各開口部811の間は
補極部813として機能する。
【0083】この変形例でも、前記開口部811の形状
と磁石85の断面形状とが同一ではなく、開口部811
に磁石85が挿入された状態では、各磁石85の円周方
向に沿った両側部に空隙812が形成されている。
【0084】この構成によれば、バッテリ17から各ス
テータ巻線92へ励磁電流を供給すると、図28に拡大
して示したように、N極に励磁されたステータ突極91
(N)から発生した磁力線がS極磁石85Sのステータ
側表面から裏面(外周側)へ抜け、その多くは補極部8
13を経由し、隣接するS極に励磁されたステータ突極
91(S)を経由して、前記N極に励磁されたステータ
突極91(N)へ戻る。
【0085】この変形例では各磁石85の円周方向に沿
った両側部に空隙812が形成されており、各磁石85
の側部から補極部813への漏れ磁束が減ぜられるの
で、磁力線の大部分は各磁石85から補極部813を経
由してステータ90側へ達する。この結果、ロータ80
とステータ90との間のエアギャップを通過する磁束の
垂直成分が増えるので、前記空隙812を設けない場合
に比べて駆動トルクを増加させることが可能になる。
【0086】一方、モータ14を回生動作させる際は、
各磁石85から発生する磁束がステータ突極91および
ステータ90のコア部と共に閉磁路を形成するので、ロ
ータ80の回転速度に応じた発電電流をステータ巻線に
発生させることができる。
【0087】さらに、磁石85として磁力の強いネオジ
ウム系の磁石を採用し、かつ円弧状の磁石85を回転中
心に向かって凸となるように配置することにより、磁石
85の外側表面からステータ90へ直接向かう磁力を減
少させたので、ジェネレータとして機能させる際のフリ
クションを大幅に低減することができる。
【0088】さらに、上記した実施形態では踏力および
モータ駆動力のいずれもが後輪に伝達されるものとして
説明したが、本発明はこれのみに限定されるものでは無
く、例えば踏力は後輪へ伝達し、モータ駆動力は前輪へ
伝達される構造の電動補助自転車にも同様に適用するこ
とができる。
【0089】
【発明の効果】本発明では、車速および踏力をパラメー
タとして、当該車速でのクランク回転速度が所定範囲内
に収まるような変速段においてアシスト比が所定の目標
値を示すモータ駆動力をデータテーブルに登録し、車速
と踏力とに基づいてモータ駆動力を求めるようにしたの
で、変速段を検知するためのセンサを設けることなく、
あらゆる走行状態において最適なモータ駆動力をモータ
から発生させることができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る電動補助自転車の
側面図である。
【図2】 電動補助自転車の動力伝達機構を模式的に表
現した図であり
【図3】 踏力検出装置を含む人力駆動部の要部断面図
である。
【図4】 図3のA−A矢視図である。
【図5】 図3の要部拡大断面図である。
【図6】 モータの軸に直交する面での要部断面図であ
る。
【図7】 永久磁石を保持するロータコアの正面図であ
る。
【図8】 ロータコアの要部拡大図である。
【図9】 永久磁石を保持した状態のロータコアの要部
拡大図である。
【図10】 ロータコアに設けた空隙部の機能(電動
時)を説明するための図である。
【図11】 ロータコアに設けた空隙部の機能(回生
時)を説明するための図である。
【図12】 図10の要部拡大図である。
【図13】 図11の要部拡大図である。
【図14】 第2のモータ構造におけるロータコアの正
面図である。
【図15】 図14の開口部に永久磁石が嵌挿された状
態での要部拡大図である。
【図16】 第3のモータ構造におけるロータコアの正
面図である。
【図17】 図16の開口部に永久磁石が嵌挿された状
態での要部拡大図である。
【図18】 第4のモータ構造におけるロータコアの正
面図である。
【図19】 図18の開口部に永久磁石が嵌挿された状
態での要部拡大図である。
【図20】 第5のモータ構造におけるロータコアの正
面図である。
【図21】 図20の開口部に永久磁石が嵌挿された状
態での要部拡大図である。
【図22】 第6のモータ構造におけるロータコアの正
面図である。
【図23】 図22の開口部に永久磁石が嵌挿された状
態での要部拡大図である。
【図24】 第7のモータ構造における回転軸に直交す
る面での要部断面図である。
【図25】 モータの制御回路図である。
【図26】 モータの制御タイミングを示すタイミング
チャートである。
【図27】 変形例に係るモータの正面図である。
【図28】 図27の要部拡大図である。
【図29】 電動補助自転車に使用されるモータの断面
図である。
【図30】 モータ駆動力の決定方法を説明するための
図である。
【図31】 モータ駆動力の決定方法を説明するための
図である。
【図32】 本発明による車速とモータ駆動力との関係
を示した図である。
【符号の説明】
1…車体フレーム、 5…シートポスト、 8…操向ハ
ンドル、 9…ブレーキレバー、 14…モータ、 1
7…バッテリ、 22…クランク軸、 24…ペダル、
27…チェーン、 32…ホイールハブ(アウタロー
タ)、 35…永久磁石、 37…ステータ支持板、
38…ステータコア、 39…ステータコイル、 41
…光センサ、 43…基板、 47…踏力センサ、 8
0…ロータ、 90…ステータ、 321…ロータコ
ア、 322…開口部、 322A…第1空隙、 32
2B…第2空隙、 323…補極部、382…ステータ
突極、 383…ステータ巻線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 踏力およびモータ駆動力の合力点と前記
    踏力の入力段との間に変速機を設け、前記合力で駆動輪
    を駆動する電動補助自転車において、 車速を検知する手段と、 踏力を検知する手段と、 車速および踏力をパラメータとしてモータ駆動力が設定
    されたデータテーブルと、 検知された車速および踏力に基づいて前記データテーブ
    ルを参照し、モータ駆動力を決定する手段と、 前記決定されたモータ駆動力を出力させる手段とを含
    み、 前記データテーブルには、変速機の変速タイミングとし
    て設定された車速において、変速後の変速段でのモータ
    駆動力が所定のアシスト比となるようなモータ駆動力が
    設定されていることを特徴とする電動補助自転車。
  2. 【請求項2】 前記データテーブルには、車速および踏
    力をパラメータとして、当該車速でのクランク回転速度
    が所定範囲内に収まるような変速段においてアシスト比
    が所定の目標値を示すモータ駆動力が設定されているこ
    とを特徴とする請求項1の電動補助自転車。
  3. 【請求項3】 車速が15km/h以下では、踏力による
    駆動輪駆動力とモータ駆動力による駆動輪駆動力との比
    (アシスト比)が1:1であることを特徴とする請求項
    1または2の電動補助自転車。
  4. 【請求項4】 前記クランク回転速度の所定範囲が40
    〜60rpmないしは40〜80rpmの範囲であることを特
    徴とする請求項2の電動補助自転車。
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