JPH06323109A - カムシャフト - Google Patents
カムシャフトInfo
- Publication number
- JPH06323109A JPH06323109A JP13261093A JP13261093A JPH06323109A JP H06323109 A JPH06323109 A JP H06323109A JP 13261093 A JP13261093 A JP 13261093A JP 13261093 A JP13261093 A JP 13261093A JP H06323109 A JPH06323109 A JP H06323109A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pipe
- cam
- shaft
- camshaft
- spacers
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 軸部に中空を有するカムシャフトを安価に製
造する。 【構成】 内部にスペーサ5を一体的に有するカム部2
a〜2hと、前記スペーサに支持されるとともに、カム
シャフト本体の軸心方向に伸びるパイプ部4と、そのパ
イプ部と前記カム部とを金属溶湯を鋳込みして形成され
た軸部3とからなる。
造する。 【構成】 内部にスペーサ5を一体的に有するカム部2
a〜2hと、前記スペーサに支持されるとともに、カム
シャフト本体の軸心方向に伸びるパイプ部4と、そのパ
イプ部と前記カム部とを金属溶湯を鋳込みして形成され
た軸部3とからなる。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関に用いられる
カムシャフトに係り、特に、カムと中空パイプとを鋳ぐ
るんだものに関する。
カムシャフトに係り、特に、カムと中空パイプとを鋳ぐ
るんだものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、内燃機関(エンジン)の動弁系に
用いられるカムシャフトは、シャフトの長手方向の所定
箇所に軸受部を有するとともに、その長手方向の所定間
隔毎に複数のカム部を有して構成されている。
用いられるカムシャフトは、シャフトの長手方向の所定
箇所に軸受部を有するとともに、その長手方向の所定間
隔毎に複数のカム部を有して構成されている。
【0003】通常、カムシャフトは鋳造品からなり、軽
量化を図るために、シャフトの内部が中空に形成されて
いる。この中空は、カムシャフトの鋳造の際に、中子を
利用して形成される。
量化を図るために、シャフトの内部が中空に形成されて
いる。この中空は、カムシャフトの鋳造の際に、中子を
利用して形成される。
【0004】しかし、中子による中空の形成は、鋳造後
にショットブラスト等により中子を除去する必要があっ
て、後処理が面倒なために、中子を用いずに中空パイプ
を鋳ぐるむことが提案されている(例えば、特開昭63
−12809号公報)。
にショットブラスト等により中子を除去する必要があっ
て、後処理が面倒なために、中子を用いずに中空パイプ
を鋳ぐるむことが提案されている(例えば、特開昭63
−12809号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のパイプを鋳ぐるんで製造されるカムシャフトは、パ
イプを支持するための巾木を必要とし、鋳造が複雑化す
る欠点があった。
来のパイプを鋳ぐるんで製造されるカムシャフトは、パ
イプを支持するための巾木を必要とし、鋳造が複雑化す
る欠点があった。
【0006】そこで、本発明は、上記欠点を解決するた
めになされたものであって、その目的は、巾木を必要と
せず、簡単に鋳造することのできるカムシャフトを提供
することにある。
めになされたものであって、その目的は、巾木を必要と
せず、簡単に鋳造することのできるカムシャフトを提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係るカムシャフ
トは、上記目的を達成するために、内部にスペーサを一
体的に有するカム部と、前記スペーサに支持されるとと
もに、カムシャフト本体の軸心方向に伸びるパイプ部
と、そのパイプ部と前記カム部とを金属溶湯を鋳込みし
て形成された軸部とを有することを特徴としている。
トは、上記目的を達成するために、内部にスペーサを一
体的に有するカム部と、前記スペーサに支持されるとと
もに、カムシャフト本体の軸心方向に伸びるパイプ部
と、そのパイプ部と前記カム部とを金属溶湯を鋳込みし
て形成された軸部とを有することを特徴としている。
【0008】
【作用】上記構成において、カム部とパイプ部とが鋳こ
まれてカムシャフトが鋳造されると、パイプ部分が中空
に形成される。
まれてカムシャフトが鋳造されると、パイプ部分が中空
に形成される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1(イ)は、一実施例に係るカムシャフトの正
面図、同図(ロ)は、同図(イ)の各部の断面図であ
る。
する。図1(イ)は、一実施例に係るカムシャフトの正
面図、同図(ロ)は、同図(イ)の各部の断面図であ
る。
【0010】カムシャフトaは、長手方向の両端側及び
中間の所定箇所に軸受部(ジャーナル部)1,1…をそ
れぞれ備えているとともに、その長手方向の所定間隔毎
に、クロムとモリブデンを含むような耐摩耗性に優れた
特殊鋼からなる複数の(図示の例では8個)のカム部2
a〜2hが設けられている。そして、各カム部間及び軸
受部1とカム部との間は、軸部3に形成されている。こ
の軸部3及び軸受部1は、鋳鉄からなり、後に詳述する
が、鋳造により一体的に作られている。
中間の所定箇所に軸受部(ジャーナル部)1,1…をそ
れぞれ備えているとともに、その長手方向の所定間隔毎
に、クロムとモリブデンを含むような耐摩耗性に優れた
特殊鋼からなる複数の(図示の例では8個)のカム部2
a〜2hが設けられている。そして、各カム部間及び軸
受部1とカム部との間は、軸部3に形成されている。こ
の軸部3及び軸受部1は、鋳鉄からなり、後に詳述する
が、鋳造により一体的に作られている。
【0011】カムシャフトaの長手方向の中心部、つま
りカムシャフトaの軸心部には、軸部3の直径よりも小
さい直径、例えば軸部3の1/2の直径のパイプ部4が
内蔵されている。したがって、カムシャフトは、このパ
イプ部4の中空部分だけ軽量化されている。
りカムシャフトaの軸心部には、軸部3の直径よりも小
さい直径、例えば軸部3の1/2の直径のパイプ部4が
内蔵されている。したがって、カムシャフトは、このパ
イプ部4の中空部分だけ軽量化されている。
【0012】図1(ロ)は、一点鎖線で示される同図
(イ)の箇所の断面図である。この図から明らかなよう
に、各カム部2a〜2hは、内部に軸部3の挿入される
空間を有するとともに、パイプ部4に達する3本のスペ
ーサ5,5,5をそれぞれ一体的に有している。
(イ)の箇所の断面図である。この図から明らかなよう
に、各カム部2a〜2hは、内部に軸部3の挿入される
空間を有するとともに、パイプ部4に達する3本のスペ
ーサ5,5,5をそれぞれ一体的に有している。
【0013】上記構成のカムシャフトaを鋳造するに
は、先ず、パイプ部4の所定箇所に各カム部2a〜2h
を所定の向きにセットした後、図示しない鋳型に挿入す
る。これにより、鋳型には、図1(イ)から各カム部2
a〜2hとパイプ部4を除いた部分のキャビティが作ら
れる。
は、先ず、パイプ部4の所定箇所に各カム部2a〜2h
を所定の向きにセットした後、図示しない鋳型に挿入す
る。これにより、鋳型には、図1(イ)から各カム部2
a〜2hとパイプ部4を除いた部分のキャビティが作ら
れる。
【0014】次いで、キャビティ内に溶湯が注湯され、
凝固後に解枠されると、図1(イ)に示される鋳物製品
が得られる。鋳物製品は、研削等の所定の機械加工が施
されてカムシャフトaとして完成される。
凝固後に解枠されると、図1(イ)に示される鋳物製品
が得られる。鋳物製品は、研削等の所定の機械加工が施
されてカムシャフトaとして完成される。
【0015】以上のように、本実施例に係るカムシャフ
トは、カム部2a〜2hはパイプ部4をスペーサ5で保
持しているので、パイプ部4を保持する巾木は必要とせ
ず、また、カム部2a〜2hの内部には軸部3を形成す
る溶湯が入り込んでカム部2a〜2fと軸部3とが一体
化されるので、中空を有するカムシャフトを容易に鋳造
することができる。
トは、カム部2a〜2hはパイプ部4をスペーサ5で保
持しているので、パイプ部4を保持する巾木は必要とせ
ず、また、カム部2a〜2hの内部には軸部3を形成す
る溶湯が入り込んでカム部2a〜2fと軸部3とが一体
化されるので、中空を有するカムシャフトを容易に鋳造
することができる。
【0016】なお、上述の実施例では、パイプ部4が完
全に軸部3内に内蔵されるようにしたが、例えば、図1
(イ)の右側の端部を露出させるようにしてもよい。こ
の場合は、パイプ部4の露出部分は開口とし、その開口
から溶湯が入り込まないように、その露出している端部
は鋳型の面に当接される。
全に軸部3内に内蔵されるようにしたが、例えば、図1
(イ)の右側の端部を露出させるようにしてもよい。こ
の場合は、パイプ部4の露出部分は開口とし、その開口
から溶湯が入り込まないように、その露出している端部
は鋳型の面に当接される。
【0017】
【発明の効果】本発明に係るカムシャフトは、内部にス
ペーサを一体的に有するカム部と、前記スペーサに支持
されるとともに、カムシャフト本体の軸心方向に伸びる
パイプ部と、そのパイプ部と前記カム部とを金属溶湯を
鋳込みして形成された軸部とからなるので、パイプ部を
保持する巾木を必要とせずに、カム部とパイプ部とを鋳
こむことができる。このため、中空を有するカムシャフ
トを容易に鋳造することが可能で、低コストに製造する
ことができる。
ペーサを一体的に有するカム部と、前記スペーサに支持
されるとともに、カムシャフト本体の軸心方向に伸びる
パイプ部と、そのパイプ部と前記カム部とを金属溶湯を
鋳込みして形成された軸部とからなるので、パイプ部を
保持する巾木を必要とせずに、カム部とパイプ部とを鋳
こむことができる。このため、中空を有するカムシャフ
トを容易に鋳造することが可能で、低コストに製造する
ことができる。
【図1】(イ)は本発明の一実施例に係るカムシャフト
の正面図、(ロ)は(イ)の各部の断面図である。
の正面図、(ロ)は(イ)の各部の断面図である。
1 軸受部 2a〜2h カム部 3 軸部 4 パイプ部 5 スペーサ
Claims (1)
- 【請求項1】 内部にスペーサを一体的に有するカム部
と、 前記スペーサに支持されるとともに、カムシャフト本体
の軸心方向に伸びるパイプ部と、 前記パイプ部と前記カム部とを金属溶湯を鋳込みして形
成された軸部と、 を有することを特徴とするカムシャフト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13261093A JPH06323109A (ja) | 1993-05-10 | 1993-05-10 | カムシャフト |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13261093A JPH06323109A (ja) | 1993-05-10 | 1993-05-10 | カムシャフト |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06323109A true JPH06323109A (ja) | 1994-11-22 |
Family
ID=15085360
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13261093A Pending JPH06323109A (ja) | 1993-05-10 | 1993-05-10 | カムシャフト |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06323109A (ja) |
-
1993
- 1993-05-10 JP JP13261093A patent/JPH06323109A/ja active Pending
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