JPH06322619A - 粗糸替機の集綿装置 - Google Patents

粗糸替機の集綿装置

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Publication number
JPH06322619A
JPH06322619A JP11488593A JP11488593A JPH06322619A JP H06322619 A JPH06322619 A JP H06322619A JP 11488593 A JP11488593 A JP 11488593A JP 11488593 A JP11488593 A JP 11488593A JP H06322619 A JPH06322619 A JP H06322619A
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JP
Japan
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roving
changer
roving yarn
cotton
cotton collecting
Prior art date
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Pending
Application number
JP11488593A
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English (en)
Inventor
Isao Asai
功 浅井
Toshiki Hasegawa
敏紀 長谷川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Publication of JPH06322619A publication Critical patent/JPH06322619A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 粗糸替機に装備された集綿室内の粗糸を運搬
車に設けられた集綿室へ自動的に回収するため、両集綿
室を連通状態に保持する手段を粗糸替機側に駆動部を設
けることなく連結状態にすることを可能とする。 【構成】 粗糸替機12には粗糸口出し作業時に発生す
る不要な粗糸を収容するフィルタボックス15が設けら
れている。フィルタボックス15を外部に連通させる連
通路21が運搬車13と対向する側と反対側に配設さ
れ、連通路21は粗糸替機12の上部において開口部が
上向きとなる連結口21aを有する。運搬車13の上部
には負圧が作用する集綿ボックス32が設けられてい
る。集綿ボックス32に第1端部が連通するホース63
には、第2端部に連結口21aと連結可能な連結部63
aが形成されている。ホース63は上下方向に伸縮可能
に形成され、連結部63aは連結口21aと係合可能に
下向きに設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粗糸替機の集綿装置に係
り、詳しくは精紡機のクリールのボビンハンガに吊下さ
れている紡出中又は紡出後のボビンと、クリールの手前
の予備レールに吊下されている満ボビンとを交換する粗
糸替作業を精紡機の長手方向に沿って精紡機機台の一端
から他端に向かって移動して行うとともに、粗糸替作業
時の満ボビンから粗糸端を口出しする粗糸口出し作業を
吸引パイプを使用して行い、かつ運搬車に搭載された状
態で精紡機間の移動を行う粗糸替機の集綿装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】精紡機、特にリング精紡機ではクリール
に吊下された粗糸巻から粗糸を引き出し、下方のドラフ
トパートへ供給するようにしている。粗糸のドラフトパ
ートへの供給が進み、粗糸巻が空ないしは空に近づくと
新しい粗糸巻と交換する必要があり、その際に紡出中の
粗糸に新に交換する粗糸巻の粗糸端を粗糸継ぎするか、
あるいは改めて粗糸巻の粗糸を精紡機のドラフトパート
に挿入することが必要となる。
【0003】精紡工程の省力化を進めるため、前記粗糸
継作業及び粗糸交換作業を精紡機機台の一端から順次行
う粗糸替機(篠交換機)が提案され(特開昭62−57
957号公報等)、又、実施されている。この種の粗糸
替機では新に交換するための満ボビン(予備粗糸巻)か
ら粗糸の端部を吸引作用により口出しした後、粗糸継装
置によりその粗糸端部を紡出中の粗糸に粗糸継ぎする作
業を行う。そして、その際、粗糸継装置の把持部から突
出する粗糸端の長さをほぼ一定とするため、口出しした
粗糸の一部を切断するとともに、粗糸替機に装備した集
綿ボックス(集綿室)に収容し、集綿ボックスに粗糸が
一杯となった時点で作業者が手作業で集綿ボックス内の
粗糸を除去するようにしている。
【0004】ところが、紡績工場では狭いスペースに多
くの精紡機を据えつける関係から粗糸替機も小型のもの
が要望されており、粗糸替機に装備される集綿ボックス
の容積も小さい。そして、太番手紡出時には精紡機に供
給される粗糸が太くなる関係で、粗糸替機が1台の精紡
機機台の粗糸替作業を行うと、集綿ボックス内に粗糸が
一杯となり、作業者が集綿ボックス内から粗糸を取り出
す作業回数が多くなり、粗糸替機の稼動率が低下すると
いう問題がある。
【0005】これらの問題を解消する粗糸替機の集綿装
置として、例えば図17に示す装置が特開平4−214
430号公報に開示されている。粗糸替機91には集綿
ボックス92が設けられ、口出し作業により発生する不
要粗糸端が集綿ボックス92に一時的に収容される。粗
糸替機91を粗糸替作業を必要とする精紡機と対応する
位置まで運搬する運搬車93にも集綿ボックス94が配
設されている。集綿ボックス94には連結吸引パイプ9
5が一対配設されている。粗糸替機91の集綿ボックス
92には伸縮可能な排出パイプ96が連結され、排出パ
イプ96の先端は連結吸引パイプ95と連結可能となっ
ている。粗糸替機91には排出パイプ96を連結吸引パ
イプ95と連結可能な連結位置と、粗糸替機の移動に支
障とならない待機位置とに移動させるエアシリンダ97
が配設されている。
【0006】粗糸替機91が精紡機の粗糸替作業終了
後、運搬車93と対応する位置に復帰した後、エアシリ
ンダ97が作動されて排出パイプ96が連結吸引パイプ
95に連結される。次いで運搬車93の吸気ファン98
が駆動されてその吸引作用により、集綿ボックス92内
の粗糸が集綿ボックス94内へと移送される。移送完了
後、排出パイプ96が待機位置に配置されて連結吸引パ
イプ95との連結が解除される。そして、集綿ボックス
94内に溜まった粗糸を作業者が適宜回収する。運搬車
93の集綿ボックス94は粗糸替機91の集綿ボックス
92に比較してその容積をはるかに大きくできるため、
集綿ボックス94内の粗糸の回収作業の回数が少なくな
る。又、回収作業は粗糸替機91の粗糸替作業中にも行
うことができるため、粗糸の回収作業のために粗糸替機
の稼動率が低下することはない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】前記従来装置では粗糸
替機の集綿ボックス92内の粗糸を運搬車93の集綿ボ
ックス94に回収するときに、運搬車93の連結吸引パ
イプ95に粗糸替機の排出パイプ96を連結させるため
の駆動部が粗糸替機側に設けられている。ところが、粗
糸替機には粗糸替作業に必要な多くの駆動機構やその制
御部が設けられているため、前記駆動部を配設するスペ
ースを確保し難い。又、排出パイプ96が粗糸替機の下
部側のしかも運搬車と対向する側に配設されているた
め、設計の自由度が小さくなるという問題がある。
【0008】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は粗糸替機に装備された集綿室内
の粗糸を運搬車に設けられた集綿室へ自動的に回収する
ため、粗糸替機の集綿室と運搬車の集綿室とを連通状態
に保持する手段を粗糸替機側に駆動部を設けることなく
連結状態にすることができる粗糸替機の集綿装置を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め請求項1に記載の発明では、精紡機のクリールのボビ
ンハンガに吊下されているボビンと、クリールの手前の
予備レールに吊下されている満ボビンとを交換する粗糸
替作業を精紡機の長手方向に沿って精紡機機台の一端か
ら他端に向かって移動して行うとともに、粗糸替作業時
の満ボビンから粗糸端を口出しする粗糸口出し作業を吸
引パイプを使用して行い、かつ運搬車に搭載された状態
で精紡機間の移動を行う粗糸替機において、粗糸替機に
は前記粗糸口出し作業時に発生する不要な粗糸を一時的
に収容する第1の集綿室を設けるとともに、第1の集綿
室を外部に連通させるとともに粗糸替機の上部に連結口
を有する連通路を運搬車と対向する側と反対側に配設
し、前記運搬車には負圧が作用する第2の集綿室をその
上部に設け、第1端部を第2の集綿室に連通させるとと
もに第2端部に前記連結口と連結可能な連結部を形成し
た連結パイプを設け、粗糸替機が運搬車と対向する位置
において連結口と連結部とを連結する連結手段を設け
た。
【0010】又、請求項2に記載の発明では、粗糸替機
には前記粗糸口出し作業時に発生する不要な粗糸を一時
的に収容する第1の集綿室を設けるとともに、第1の集
綿室を外部に連通させる連結口を有する連通路を運搬車
と対向する側と反対側に配設し、前記運搬車には負圧が
作用する第2の集綿室をその上部に設け、第1端部を第
2の集綿室に連通させるとともに第2端部に前記連結口
と連結可能な連結部を形成した連結パイプを、垂下状態
でかつ粗糸替機が運搬車と対向する位置に配置されたと
きに前記連結部が前記連結口と近接するように設け、第
2の集綿室の負圧に基づく吸引作用により連結部を連結
口に結合可能とした。
【0011】又、請求項3に記載の発明では、粗糸替機
には前記粗糸口出し作業時に発生する不要な粗糸を一時
的に収容する第1の集綿室を設けるとともに、第1の集
綿室を外部に連通させるとともに粗糸替機の上部におい
て開口部が上向きとなる連結口を有する連通路を運搬車
と対向する側と反対側に配設し、前記運搬車には負圧が
作用する第2の集綿室をその上部に設け、第1端部を第
2の集綿室に連通させるとともに第2端部に前記連結口
と連結可能な連結部を形成した連結パイプを少なくとも
第2端部側が上下方向に伸縮可能に形成するとともに、
連結部を粗糸替機が運搬車と対向する位置に配置された
ときに前記開口部と対向して連結口と係合するように下
向きに設け、連結部の下端と前記連通路の上端の少なく
とも一方に傾斜案内面を有するガイド部を設けた。
【0012】
【作用】本発明においては、粗糸替機は運搬車に搭載さ
れて粗糸替作業を必要とする精紡機と対応する位置に運
搬される。粗糸替機はその位置から精紡機機台に沿って
移動して粗糸替作業を行う。粗糸替作業時の粗糸口出し
作業において発生した不要な粗糸端は、粗糸替機に装備
された第1の集綿室に一時的に収容される。
【0013】そして、請求項1に記載の発明において
は、粗糸替機が粗糸替作業終了後運搬車と対向する位置
に復帰した後、運搬車に設けられた連結手段が作動され
る。その結果、第2の集綿室に連通する連結パイプの連
結部が第1の集綿室を外部に連通させる連通路の連結口
に連結される。その状態で、第2の集綿室の負圧が連結
パイプ及び連通路を介して第1の集綿室に作用し、第1
の集綿室に一時的に収容された粗糸が第2の集綿室へ搬
送される。
【0014】又、請求項2に記載の発明においては、粗
糸替機が粗糸替作業終了後運搬車と対向する位置に復帰
すると、第1の集綿室を外部に連通させる連結口と、運
搬車の第2の集綿室に連通する状態で垂下する連結パイ
プの連結部とが近接する状態で対向する。その状態で第
2の集綿室の負圧が連結パイプの連結部に及ぶと、連結
部と連結口とが第2の集綿室の負圧に基づく吸引作用に
より結合される。そして、第1の集綿室に一時的に収容
された粗糸が第2の集綿室へ搬送される。
【0015】又、請求項3に記載の発明においては、粗
糸替機が粗糸替作業終了後運搬車と対向する位置に復帰
する途中で、第1の集綿室を外部に連通させる連結口
と、運搬車の連結パイプとが、ガイド部の傾斜案内面を
介して係合を開始する。その状態で粗糸替機が移動する
に従って連結部が上方に押し上げられ、粗糸替機が運搬
車と対向する位置に復帰すると、連結口と連結部が連結
される。そして、第2の集綿室の負圧が連結パイプ及び
連通路を介して第1の集綿室に作用し、第1の集綿室に
一時的に収容された粗糸が第2の集綿室へ搬送される。
【0016】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明を具体化した第1実施例を図
1〜図8に従って説明する。図3に示すように精紡機機
台1のクリール2には機台の左右両側にそれぞれ内外2
列の粗糸巻レール3が機台長手方向(紙面と垂直方向)
と平行に配設され、各粗糸巻レール3の間には支持レー
ル4が機台長手方向と平行に配設されている。粗糸巻レ
ール3にはそれぞれスピンドルピッチの倍の所定間隔で
ボビンハンガ5が装備され、ボビンハンガ5に吊下され
た粗糸ボビンBから引き出された粗糸Rがロービングガ
イド6を経てドラフトパート7のトランペット8へ導か
れるようになっている。又、クリール2には支持ブラケ
ット9が外方へ延出され、その先端には予備レール10
が前記粗糸巻レール3と平行に延設されている。予備レ
ール10にはボビンハンガ11aを備えた搬送体11が
走行可能に支持されている。
【0017】粗糸替機12は運搬車13の左右両側に搭
載されて粗糸替作業を必要とする精紡機機台1と対応す
る位置まで運搬される。運搬車13は精紡機機台1の端
部近傍においてその長手方向と直交する方向に移動す
る。粗糸替機12は粗糸替作業を必要とする精紡機機台
1と対応する位置において、運搬車13から精紡機機台
1の左右両側に延設されたレール14上へ移動し、当該
レール14に沿って移動して粗糸替作業及び粗糸継作業
を行うようになっている。粗糸替機12にはその粗糸替
作業時に満ボビンFから粗糸端を口出しする粗糸口出し
装置と、粗糸継作業を行う粗糸継装置(図示せず)とが
装備されている。
【0018】粗糸替機12の下部には第1の集綿室とし
てのフィルタボックス15が配設され、フィルタボック
ス15はホース16を介してブロワ17に接続されてい
る。粗糸口出し装置を構成する吸引ノズル18は吸引パ
イプ19を介してフィルタボックス15に連結されてい
る。吸引ノズル18には吸引ノズル18内に吸引された
粗糸Rを切断するため公知の構成の粗糸切断部材(図示
せず)が装備されている。そして、吸引ノズル18は図
3に実線で示す粗糸端吸引位置(口出し位置)と、満ボ
ビンFから吸引した粗糸Rを粗糸継ぎ装置が把持し易い
位置まで引き出すための下降位置(鎖線で図示)とに、
駆動機構の作動により移動配置されるようになってい
る。満ボビンFは満ボビン支持昇降装置20により搬送
体11のボビンハンガ11aから取り外されて粗糸口出
し作業位置に配置されるようになっている。
【0019】粗糸替機12にはフィルタボックス15を
外部に連通させる連通路21が運搬車13と対向する側
と反対側に配設されている。連通路21の途中には粗糸
詰まり点検用の透明な窓22が形成されている。連通路
21はその下端部がフィルタボックス15に形成された
開口と対応する位置にパッキン23を介して気密状態で
連結され、上端部が粗糸替機12の上端より上方におい
て運搬車13と対向する側を向くように屈曲形成されて
いる。連通路21の上端部には連結口24aを有する連
結部材24が、コイルスプリング(図示せず)が内蔵さ
れた蛇腹25を介して連結されている。連結部材24の
先端部はその外径が先端側ほど小さくなるように形成さ
れている。フィルタボックス15には連通路21が連結
される側と反対側にも開口が形成され、フィルタボック
ス15の外側にはその開口を開閉する第1のシャッター
26が配設されている。
【0020】図7及び図8に示すように、粗糸替機12
の上部には連結部材24と対応する位置にブラケット2
7が突設され、ブラケット27に支軸28を介して第2
のシャッター29(図7,8にのみ図示)が回動可能に
支持されている。ブラケット27にはシリンダ30の基
端が回動可能に支持されている。シャッター29はシリ
ンダ30のピストンロッド30aにピン連結され、シリ
ンダ30の作動により連結口24aを閉鎖する図8に実
線で示す位置と、図8に鎖線で示す開放位置とに配置さ
れるようになっている。シャッター29には連結部材2
4と対向する側にゴム製のシート31が固着され、シャ
ッター29の閉鎖状態において連通路21の吸引作用に
より連結部材24との気密が保持されるようになってい
る。
【0021】図1及び図2に示すように、運搬車13の
上部には第2の集綿室としての集綿ボックス32が配設
され、集綿ボックス32内には底部寄りにフィルタ33
が配設されている。集綿ボックス32の正面には内部に
溜まった粗糸を取り出すための取り出し口が設けられる
とともに、取り出し口を塞ぐ扉34が手動で開閉可能に
設けられている。集綿ボックス32の側面には点検窓3
2aが形成され、底部には開口32bが形成されてい
る。運搬車13には集綿ボックス32の下方に開口32
bを介して連通する室35が形成され、室35内にはモ
ータ36により駆動されるファン37が配設されてい
る。室35には一対の排気口35aが形成されている。
そして、ファン37の駆動により室35内の空気が排気
口35aから排出されて集綿ボックス32に負圧が作用
し、集綿ボックス32内の空気が開口32bから室35
内に流入するようになっている。
【0022】集綿ボックス32には扉34と反対側の上
部寄りに、左右一対の開口が形成され、開口と対応する
位置に連結管38がボルトにより固定されている。連結
管38にはフレキシブルな連結パイプ39の第1端部が
回動可能かつ気密状態で連結され、連結パイプ39の第
2端部には連結部材24と連結可能な連結部39aが形
成されている。連結パイプ39は運搬車13と対応する
位置に粗糸替機12が位置した状態で、連結部39aが
連結口24aと対向するように形成されている。連結部
39aの先端部には連結部材24の先端外周と嵌合可能
な案内斜面が形成されている。
【0023】図2に示すように、運搬車13の上部には
精紡機機台1寄りにトロリー集電装置(図示せず)用の
支柱40が立設されている。図6に示すように、支柱4
0にはブラケット41を介して支持プレート42が垂直
状態で支持されている。図4,5に示すように、支持プ
レート42の前側(集綿ボックス32と対向する側)左
右両側には、ガイドローラ43,44がそれぞれ2組ず
つ回動可能に支持されている。ガイドローラ43,44
には一対のガイドレール45,46がそれぞれ前後方向
にずれた状態で同じ高さ位置において水平方向に移動可
能に支承されている。各ガイドレール45,46の先端
には支持ブラケット47が固定され、支持ブラケット4
7には連結部39aがピン48を介して回動可能に支持
されている。又、支持ブラケット47の上部には連結部
39aの回動を規制する規制ボルト49が、支持ブラケ
ット47からの突出量を調整可能に螺着されている。
又、各ガイドレール45,46の中間部には係合ローラ
50が回動可能に支持されている。
【0024】支持プレート42にはその左右両側に揺動
レバー51の第1端部がそれぞれ回動可能に支持されて
いる。揺動レバー51の第2端部には係合ローラ50と
係合可能な係合溝51aが長手方向に沿って形成され、
揺動レバー51の揺動に伴って係合ローラ50が係合溝
51a内を転動可能となっている。支持プレート42の
中央には駆動軸52が回動可能に支持され、その第1端
部には駆動レバー53がその中央において一体回転可能
に固定されている。各揺動レバー51の第1端部寄りと
駆動レバー53の端部とはジョイントロッド54を介し
て連結され、駆動レバー53の回動により各揺動レバー
51が互いに逆方向に回動するようになっている。ジョ
イントロッド54はその長さ調整可能に構成されてい
る。
【0025】駆動軸52の第2端部にはセクターギヤ5
5が一体回転可能に固定され、セクターギヤ55にはピ
ン56が突設されている。支持プレート42には駆動軸
52の下方にブラケット57が固着され、ブラケット5
7に正逆回転駆動可能なモータ58が支持されている。
モータ58の駆動軸にはセクターギヤ55と噛合する歯
車59が固着され、モータ58の正逆回転駆動に伴って
セクターギヤ55が揺動されるようになっている。セク
ターギヤ55の後方には連結部39aが図4に示す待機
位置に配置された際にピン56と対向する位置に近接ス
イッチPS1が配設されている。又、連結部39aが図
5に示す連結位置に配置された際にピン56と対向する
位置に近接スイッチPS2が配設されている。モータ5
8、セクターギヤ55、揺動レバー51、ジョイントロ
ッド54、ガイドレール45,46等により連結手段が
構成されている。
【0026】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。連結パイプ39はフィルタボックス15内の
粗糸を集綿ボックス32内に回収する回収作業時以外は
図4に示す待機位置に配置されている。粗糸替機12は
運搬車13の左右両側に搭載されて粗糸替作業を必要と
する精紡機機台1と対応する位置まで運搬される。そし
て、当該位置で運搬車13から精紡機機台1側へ移動
し、精紡機機台1の左右両側に延設されたレール14に
沿って移動して順次粗糸替作業及び粗糸継作業を行う。
【0027】粗糸替作業開始前にブロワ17の駆動が開
始され、フィルタボックス15内が負圧に保持される。
そして、両シャッター26,29は閉鎖位置に保持され
ている。そして、粗糸替作業時には図3に示すように、
吸引ノズル18が満ボビンFの下端と対応する口出し位
置に移動され、満ボビンFから粗糸Rの端部を吸引して
口出しする。口出しの際に必要以上に吸引ノズル18内
に吸引された粗糸Rの端部が粗糸切断部材により切断さ
れ、切断された粗糸Rは吸引パイプ19を経てフィルタ
ボックス15内に収容される。
【0028】精紡機機台1の粗糸替作業を終了した後、
ブロワ17が停止されるとともに、粗糸替機12は運搬
車13と対応する位置に復帰する。この状態で第1のシ
ャッター26が開放位置に配置されるとともに、シリン
ダ30が作動されて第2のシャッター29も開放位置に
配置される。次にモータ58が正転駆動されて歯車59
を介してセクターギヤ55が図4の時計方向に回動さ
れ、駆動レバー53も同方向に回動される。そして、ジ
ョイントロッド54、揺動レバー51及び係合ローラ5
0を介してガイドレール45,46が、それぞれ連結部
材24に向かって移動される。近接スイッチPS2がピ
ン56を検知した時点でモータ58が停止され、図5に
示すように連結部39aが連結部材24に連結された状
態に保持される。
【0029】連結部材24は連結部39aから蛇腹25
側への押圧力を受けるが、蛇腹25に内蔵されたコイル
スプリングによりその押圧力が吸収される。連結部材2
4と連結部39aの軸芯が多少ずれていても、連結パイ
プ39がフレキシブルであること及び傾斜案内面の作用
により連結部39aがピン48を中心に回動されて、連
結部材24と連結部39aとが確実に連結される。又、
連結パイプ39の第1端部が集綿ボックス32に対して
回動可能に連結されているため、ガイドレール45,4
6の移動に伴って連結パイプ39が円滑に移動される。
【0030】次いでモータ36の駆動によりファン37
が回転され、その吸引作用が集綿ボックス32、連結パ
イプ39、連通路21を介してフィルタボックス15に
及び、フィルタボックス15内に溜まっている粗糸が集
綿ボックス32へと吸引除去される。このときシャッタ
ー26が開放されているためフィルタボックス15内に
連通路21へ向かう気流が生じ、フィルタボックス15
内の粗糸は確実に連通路21へ導かれて集綿ボックス3
2へと搬送される。所定時間経過後、モータ36が停止
されてフィルタボックス15内の粗糸の回収作業が終了
する。次にモータ58が逆転駆動されてセクターギヤ5
5が図5の反時計方向に回動され、連結パイプ39が待
機位置側に移動されて連結部材24と連結部39aとの
連結が解除される。そして、近接スイッチPS1がピン
56を検知した時点でモータ58が停止され、図4に示
すように連結部39aが待機位置に保持される。
【0031】そして、運搬車13は次の粗糸替作業指令
を受けるまで当該位置で待機し、粗糸替作業指令を受け
るとその精紡機機台1と対応する位置へ粗糸替機12を
搭載した状態で移動する。運搬車13の集綿ボックス3
2に回収された粗糸は、待機中あるいは粗糸替機12の
作業中に作業者により適宜回収される。
【0032】(実施例2)次に第2実施例を図9〜図1
1に従って説明する。この実施例では運搬車13の連結
パイプを粗糸替機12の連通路21に対する連結位置
と、離隔位置とに移動させる駆動機構がない点が前記実
施例と大きく異なっている。
【0033】図10,11に示すように、連通路21は
その上端が粗糸替機12の上端より僅か上方に突出する
とともに、開口部が上向きとなる連結口21aを有する
ように形成されている。図10に示すように、連結口2
1aの周囲にはフランジ部60が形成され、連通路21
はフランジ部60が連通路21の外面より運搬車13側
と反対側に突出しないように、運搬車13と対向する側
に向かって屈曲形成されている。粗糸替機12の上部に
は連結口21aを開閉するシャッター61(図10にの
み図示)が回動可能に配設され、第2のシャッター29
と同様にシリンダにより開放位置と閉鎖位置とに回動配
置されるようになっている。
【0034】集綿ボックス32の左右両側上部には開口
が形成され、開口と対応する位置にダクト62の第1端
部が気密状態で連結され、ダクト62の第2端部には蛇
腹のように伸縮可能なホース63が上下方向に延びるよ
うに連結されている。ホース63の下端には連結口21
aと連結可能な連結部63aが形成され、連結部63a
の下端には外側上方に向かって傾斜するガイド面が形成
されている。ホース63は連結口21aが連結部63a
と対向する位置に配置されたとき、連結部63aが連結
口21aと係合可能な長さに形成されている。上記ダク
ト62及びホース63により連結パイプが構成されてい
る。
【0035】粗糸替機12が運搬車13により運搬され
る際は、図9に示すように、運搬車13の左右両側に固
定された支持レール64にガイドローラ65が係合し、
床面走行用ローラ66が床面より離れて外側に傾き、フ
ック67により所定の角度に保持された状態となる。連
結口21aのフランジ部60には粗糸替機12が外側に
傾いた状態から図10に示す走行状態に復帰する際、連
結口21aを連結部63aの下方に案内するため、運搬
車13側に向かって下降傾斜する傾斜案内面を構成する
第1のガイド部68が延出形成されている。又、図11
に示すように、フランジ部60には粗糸替機12の粗糸
替終了時移動方向(図11の右方向)に向かって下降傾
斜する傾斜案内面を構成する第2のガイド部69が延出
形成されている。なお、ホース63の長さはフリーの状
態において連結部63aの下端が、垂直状態にある連通
路21の上端と、両ガイド部68,69の先端上面との
間に位置するように設定されている。
【0036】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。シャッター61は粗糸替機12が粗糸替作業
のための走行時以外は開放位置に配置されている。粗糸
替機12は運搬車13の左右両側に搭載されて粗糸替作
業を必要とする精紡機機台1と対応する位置まで運搬さ
れる。このとき粗糸替機12は図9に示すように、外側
に傾いた状態で運搬される。そして、精紡機機台1と対
応する位置で床面走行用ローラ66が上昇位置から走行
位置に配置され、粗糸替機12は垂直状態に配置され
る。粗糸替機12が傾斜状態から垂直状態に配置される
途中で、ガイド部68が連結部63aと係合を開始し、
粗糸替機12が垂直状態に配置されたときには、図10
に示すように連結部63aと連結口21aとが連結され
た状態となる。
【0037】次に粗糸替機12が運搬車13から精紡機
機台1側へ移動し、前記実施例と同様に順次粗糸替作業
及び粗糸継作業を行う。連結部63aと連結口21aと
の連結が解除される位置まで粗糸替機12が移動した
後、シャッター61が閉鎖位置に配置されるとともに、
ブロワ17の駆動が開始されてフィルタボックス15内
が負圧に保持される。
【0038】そして、粗糸替機12による精紡機機台1
の粗糸替作業終了後、シャッター61が開放位置に配置
されるとともにブロワ17の駆動が停止され、粗糸替機
12が運搬車13と対応する位置に復帰する。その途中
でガイド部69の案内面が連結部63aの下端と係合
し、粗糸替機12が運搬車13と対応する位置に復帰し
たときには、図11に示すように連結部63aと連結口
21aとが連結された状態となる。
【0039】次にファン37が回転されて集綿ボックス
32内が負圧となり、吸引作用がダクト62、ホース6
3、連通路21を介してフィルタボックス15に及び、
フィルタボックス15内に溜まっている粗糸が集綿ボッ
クス32へと吸引除去される。このときシャッター26
が開放されているため、フィルタボックス15内の粗糸
は確実に連通路21へ導かれて集綿ボックス32へと搬
送される。所定時間経過後、モータ36が停止されてフ
ィルタボックス15内の粗糸の回収作業が終了する。
【0040】次に図9に示すように走行ローラ66が上
昇位置に配置され、粗糸替機12が外側に傾いた状態に
保持された状態で、運搬車13は次の粗糸替作業指令を
受けるまで当該位置で待機する。なお、前記実施例にお
いても粗糸替機12は外側に傾いた状態で運搬車13に
より搬送される。
【0041】この実施例では、前記実施例と異なり駆動
機構を設けずに、運搬車13の連結パイプすなわちダク
ト62及びホース63は所定位置に配置されているだけ
で、粗糸替機12の連通路21との連結、切離しが行わ
れる。従って、構造が極めて簡単となる。
【0042】なお、ホース63の長さはフリー状態にお
いて連結部63aの下端が垂直状態にある連通路21の
上端と係合せずに、連結部63aと連結口21aとが若
干(数mm程度)離れた位置に配置される長さでもよ
い。この場合、集綿ボックス32の負圧がホース63に
作用し始めたときは連結部63aと連結口21aとの間
から外部の空気がホース63内へ流れ込むが、連結部6
3aに作用する吸引作用によりすぐに連結部63aが連
結口21aに吸着された状態に保持される。そして、フ
ィルタボックス15内の粗糸が集綿ボックス32へと吸
引除去される。集綿ボックス32に回収された粗糸は、
待機中あるいは粗糸替機12の作業中に作業者により適
宜回収される。
【0043】(実施例3)次に第3実施例を図12,1
3に従って説明する。この実施例は連通路21の連結口
21aが運搬車13と対向する側と反対側に向くように
配設されている点と、ホース63の下端に固定された連
結部70の開口が連結口21aと対向する状態で配置さ
れている点とが第2実施例と大きく異なっている。粗糸
替機12の上部には連結口21aを開閉するシャッター
(図示せず)が回動可能に配設され、シリンダにより開
放位置と閉鎖位置とに回動配置されるようになってい
る。
【0044】連結部70は粗糸替機12が垂直位置に配
置された状態において連結口21aとの間に僅かな隙間
ができるように配置されている。ホース63は連結部7
0が連結口21a側へ移動するのと、連通路21が粗糸
替機12とともに外側に傾くのを許容するため、フレキ
シブルチューブにより形成されている。又、連結部70
の端部には斜状のガイド面70aが形成されている。
【0045】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。連結口21aを開閉するシャッターは粗糸替
機12が粗糸替作業のための走行時以外は開放位置に配
置されている。粗糸替機12が運搬車13の左右両側に
搭載されて粗糸替作業を必要とする精紡機機台1と対応
する位置まで運搬される際、粗糸替機12は図13に示
すように、外側に傾いた状態で運搬される。このとき連
結部70が連通路21の上部と係合してホース63が外
側に配置された状態に保持される。
【0046】そして、精紡機機台1と対応する位置で床
面走行用ローラ66が上昇位置から走行位置に配置され
ると、粗糸替機12が傾斜状態から垂直状態に配置され
て図12に示すように、連結部70が連結口21aと対
向する状態となる。次に連結口21aを開閉するシャッ
ターが閉鎖位置に配置されるとともに、ブロワ17の駆
動が開始されてフィルタボックス15内が負圧に保持さ
れる。その後、粗糸替機12が運搬車13から精紡機機
台1側へ移動し、前記実施例と同様に順次粗糸替作業及
び粗糸継作業を行う。
【0047】粗糸替機12による精紡機機台1の粗糸替
作業終了後、連結口21aを開閉するシャッターが開放
位置に配置されるとともにブロワ17の駆動が停止さ
れ、粗糸替機12が運搬車13と対応する位置に復帰す
る。粗糸替機12が運搬車13と対応する位置に復帰し
たときには、図12に示すように連結部70と連結口2
1aとが対向する状態となる。
【0048】次にファン37が回転されて集綿ボックス
32内が負圧となり、吸引作用がダクト62、ホース6
3を介して連結部70に及び、吸引力により連結部70
が連結口21aに連結される。そして、吸引作用がフィ
ルタボックス15に及び、フィルタボックス15内に溜
まっている粗糸が前記実施例と同様に集綿ボックス32
へと吸引除去される。そして、所定時間経過後、モータ
36の駆動が停止され、連結部70と連結口21aとの
連結が解除される。
【0049】この実施例でも、前記第2実施例と同様に
駆動機構を設けずに、運搬車13の連結パイプすなわち
ダクト62及びホース63は所定位置に配置されている
だけで、粗糸替機12の連通路21との連結、切離しが
行われる。
【0050】(実施例4)次に集綿ボックス32内に回
収した粗糸を自動的に集中集綿ダクトへ排出するように
構成した第4実施例を図14〜図16に従って説明す
る。この実施例では集綿ボックス32内に回収された粗
糸が自動的に集中集綿ダクトへ排出可能な点が前記各実
施例と大きく異なっている。
【0051】粗糸替機12側の構成は第1実施例と変わ
らず、運搬車13側の構成が変わっている。集綿ボック
ス32の上面中央にはガイド部材72が固着されてい
る。ガイド部材72には透孔72aと、その両側におい
て運搬車13の移動方向に向かって下降傾斜するガイド
面72bとが形成されている。集綿ボックス32の上壁
には透孔72aと対応する位置に開口が形成されて外部
と連通可能となっている。ガイド部材72近傍には支軸
73が立設され、支軸73には透孔72aを開閉するシ
ャッター74が回動可能に配設されている。シャッター
74はねじりコイルばね74aにより、常には図16に
実線で示す閉鎖位置に保持されている。
【0052】運搬車13の移動経路上方には集中集綿ダ
クト75が移動経路に沿って延設されている。集中集綿
ダクト75には運搬車13が精紡機機台1と対応する位
置に停止した際の透孔72aと対向する位置に、吸引除
去パイプ76が連結されている。吸引除去パイプ76は
その上端寄りにバルブ77が設けられ、バルブ77より
下側が上下方向に伸縮可能な蛇腹部76aとなってい
る。吸引除去パイプ76の下端には連結部78が形成さ
れ、吸引除去パイプ76は連結部78がガイド部材72
と非係合状態のときに、連結部78の下端がガイド部材
72の上端より下方に位置するように形成されている。
【0053】集綿ボックス32には連結パイプ39が連
通される開口を開閉するシャッター79が設けられてい
る。又、集綿ボックス32の底壁には開口が形成される
とともに、該開口を開閉するシャッター80が配設され
ている。
【0054】この実施例の装置は、運搬車13が精紡機
機台1と対応する位置へ移動する途中でガイド部材72
が連結部78と係合する。そして、さらに運搬車13が
移動を続けると、ガイド部材72が連結部78を押し上
げるとともに、連結部78がシャッター74をねじりコ
イルばね74aの付勢力に抗して開放位置へ回動させ
る。そして、運搬車13が精紡機機台1と対応する位置
で停止すると、図14,15に示すように連結部78が
透孔72aと対向する状態に保持される。
【0055】次に前記第1実施例と同様にして粗糸替機
12が粗糸替作業終了後、運搬車13と対応する位置に
復帰し、フィルタボックス15内の粗糸が集綿ボックス
32内に回収される。そして、粗糸替機12による粗糸
替作業の回数が所定値に達すると、集綿ボックス32内
に溜まった粗糸の回収が行われる。すなわち、連結部7
8が透孔72aと対向する状態でシャッター79が開放
されるとともにシャッター80が閉鎖された状態でバル
ブ77が開放され、吸引除去パイプ76の吸引作用が集
綿ボックス32に作用する状態となる。そして、集綿ボ
ックス32内の上部に溜まっている粗糸が、シャッター
79と対応する開口から集綿ボックス32内に流入する
気流とともに吸引除去パイプ76に吸引除去される。次
にシャッター79が閉鎖されるとともにシャッター80
が開放され、シャッター80と対応する開口から集綿ボ
ックス32内に流入する気流が生じ、集綿ボックス32
の底部に溜まっている粗糸が吸引除去パイプ76に円滑
に吸引除去される。そして、粗糸は集中集綿ダクト75
により原綿供給室へと搬送され、再使用される。
【0056】なお、本発明は前記各実施例に限定される
ものではなく、例えば、第1実施例で連結部39aを連
結位置と待機位置とに移動させる駆動機構として、一対
のガイドレールに代えて1本のガイドレールを設け、そ
の両端に連結部39aを取付けてもよい。この場合、ガ
イドレールは左右に往復移動されて連結部39aが片側
ずつ連結口21aと連結される。ガイドレールを左右に
往復移動させる機構としてガイドレールにラックを形成
し、ラックと噛合するピニオンをモータで正逆回転駆動
する構成がある。又、ガイドレールの中央にガイドロー
ラを設けるとともに、ガイドローラと係合する係合溝を
有する揺動レバーを設け、揺動レバーをモータで揺動す
る構成を採用してもよい。又、連結パイプ39の基端を
回動可能に支持する代わりに、集綿ボックス32に回動
不能に取り付けてもよい。
【0057】又、第2実施例において連通路21の上部
を屈曲形成せずに真っ直ぐに形成したり、ホース63と
して蛇腹に代えて径の異なるパイプを摺動可能に連結し
た構成を採用してもよい。又、第2実施例においてガイ
ド部68,69を連結部63a側に設けたり、あるいは
ガイド部68,69を省略するとともにホース63に吸
引作用が働いていない状態における連結部63aの下端
の位置を連結口21aの上端より上側としてもよい。
又、第3実施例において連通路21は必ずしも粗糸替機
12の上部まで延出する必要はなく、連結口21aを粗
糸替機12の下部となるように配設し、ホース63をそ
れに対応して長く垂下させる構成としてもよい。
【0058】又、第4実施例において吸引除去パイプ7
6は必ずしも各精紡機機台1と対応する位置に設ける必
要はなく、集綿ボックス32内の粗糸の回収時期に運搬
車13が吸引除去パイプ76と対応する位置で停止し、
その位置で粗糸の回収を行うようにしてもよい。又、第
1及び第2実施例においても、集綿ボックス32内に溜
まった粗糸を集中集綿ダクト75で自動的に回収する構
成を採用してもよい。又、集中集綿ダクト75で自動的
に回収する構成を有する集綿ボックス32であっても、
手作業用の扉34を設けてもよい。
【0059】又、集綿ボックス32内にファン37を収
容する空間をフィルタで区画形成してもよい。又、連通
路21に設けた窓22や集綿ボックス32に設けた点検
窓32aは必ずしも設ける必要はない。又、粗糸替機1
2と運搬車13に、床面走行用ローラが上昇位置に配置
された状態でも粗糸替機12が外側に傾かない位置に保
持する保持手段を設けてもよい。
【0060】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、粗
糸替機の第1の集綿室と運搬車の第2の集綿室とを連通
状態に保持する手段を、粗糸替機側に駆動部を設けるこ
となく連結状態にすることができるので、該駆動部を配
設するスペースを確保し易く、設計の自由度が大きくな
る。
【0061】又、請求項2及び請求項3に記載された発
明では、駆動機構を設けずに、運搬車13の連結パイプ
と粗糸替機の連通路との連結、切離しが行われ、構造が
極めて簡単となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例の粗糸替機と運搬車の関係を示す概
略背面図である。
【図2】同じく一部破断概略側面図である。
【図3】精紡機機台と粗糸替機との関係を示す概略背面
図である。
【図4】連結パイプの駆動機構を示す概略正面図であ
る。
【図5】連結部が連結位置に配置された状態の連結パイ
プの駆動機構を示す概略正面図である。
【図6】連結パイプの駆動機構を示す概略側面図であ
る。
【図7】連結口の開閉用シャッターの側面図である。
【図8】同じく概略正面図である。
【図9】第2実施例における機台間移動中の運搬車と粗
糸替機との関係を示す概略図である。
【図10】同じく粗糸替機と運搬車の関係を示す概略部
分背面図である。
【図11】同じく一部破断概略側面図である。
【図12】第3実施例の粗糸替機と運搬車の関係を示す
概略部分背面図である。
【図13】同じく機台間移動中の状態を示す概略部分背
面図である。
【図14】第4実施例の概略背面図である。
【図15】同じく一部破断概略側面図である。
【図16】同じくシャッタの概略平面図である。
【図17】従来装置の概略平面図である。
【符号の説明】
1…精紡機機台、2…クリール、5…ボビンハンガ、1
0…予備レール、12…粗糸替機、13…運搬車、15
…第1の集綿室としてのフィルタボックス、19…吸引
パイプ、21…連通路、21a…連結口、24…連結部
材、24a…連結口、32…第2の集綿室としての集綿
ボックス、39…連結パイプ、39a…連結部、45,
46…連結手段を構成するガイドレール、51…同じく
揺動レバー、54…同じくジョイントロッド、55…同
じくセクターギヤ、58…同じくモータ、62…連結パ
イプを構成するダクト、63…同じくホース、63a…
連結部、68,69…ガイド部、70…連結部、B…粗
糸ボビン、F…満ボビン、R…粗糸。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 精紡機のクリールのボビンハンガに吊下
    されているボビンと、クリールの手前の予備レールに吊
    下されている満ボビンとを交換する粗糸替作業を精紡機
    の長手方向に沿って精紡機機台の一端から他端に向かっ
    て移動して行うとともに、粗糸替作業時の満ボビンから
    粗糸端を口出しする粗糸口出し作業を吸引パイプを使用
    して行い、かつ運搬車に搭載された状態で精紡機間の移
    動を行う粗糸替機において、 粗糸替機には前記粗糸口出し作業時に発生する不要な粗
    糸を一時的に収容する第1の集綿室を設けるとともに、
    第1の集綿室を外部に連通させるとともに粗糸替機の上
    部に連結口を有する連通路を運搬車と対向する側と反対
    側に配設し、 前記運搬車には負圧が作用する第2の集綿室をその上部
    に設け、第1端部を第2の集綿室に連通させるとともに
    第2端部に前記連結口と連結可能な連結部を形成した連
    結パイプを設け、粗糸替機が運搬車と対向する位置にお
    いて連結口と連結部とを連結する連結手段を設けた粗糸
    替機の集綿装置。
  2. 【請求項2】 精紡機のクリールのボビンハンガに吊下
    されているボビンと、クリールの手前の予備レールに吊
    下されている満ボビンとを交換する粗糸替作業を精紡機
    の長手方向に沿って精紡機機台の一端から他端に向かっ
    て移動して行うとともに、粗糸替作業時の満ボビンから
    粗糸端を口出しする粗糸口出し作業を吸引パイプを使用
    して行い、かつ運搬車に搭載された状態で精紡機間の移
    動を行う粗糸替機において、 粗糸替機には前記粗糸口出し作業時に発生する不要な粗
    糸を一時的に収容する第1の集綿室を設けるとともに、
    第1の集綿室を外部に連通させる連結口を有する連通路
    を運搬車と対向する側と反対側に配設し、 前記運搬車には負圧が作用する第2の集綿室をその上部
    に設け、第1端部を第2の集綿室に連通させるとともに
    第2端部に前記連結口と連結可能な連結部を形成した連
    結パイプを、垂下状態でかつ粗糸替機が運搬車と対向す
    る位置に配置されたときに前記連結部が前記連結口と近
    接するように設け、第2の集綿室の負圧に基づく吸引作
    用により連結部を連結口に結合可能とした粗糸替機の集
    綿装置。
  3. 【請求項3】 精紡機のクリールのボビンハンガに吊下
    されているボビンと、クリールの手前の予備レールに吊
    下されている満ボビンとを交換する粗糸替作業を精紡機
    の長手方向に沿って精紡機機台の一端から他端に向かっ
    て移動して行うとともに、粗糸替作業時の満ボビンから
    粗糸端を口出しする粗糸口出し作業を吸引パイプを使用
    して行い、かつ運搬車に搭載された状態で精紡機間の移
    動を行う粗糸替機において、 粗糸替機には前記粗糸口出し作業時に発生する不要な粗
    糸を一時的に収容する第1の集綿室を設けるとともに、
    第1の集綿室を外部に連通させるとともに粗糸替機の上
    部において開口部が上向きとなる連結口を有する連通路
    を運搬車と対向する側と反対側に配設し、 前記運搬車には負圧が作用する第2の集綿室をその上部
    に設け、第1端部を第2の集綿室に連通させるとともに
    第2端部に前記連結口と連結可能な連結部を形成した連
    結パイプを少なくとも第2端部側が上下方向に伸縮可能
    に形成するとともに、連結部を粗糸替機が運搬車と対向
    する位置に配置されたときに前記開口部と対向して連結
    口と係合するように下向きに設け、連結部の下端と前記
    連通路の上端の少なくとも一方に傾斜案内面を有するガ
    イド部を設けた粗糸替機の集綿装置。
JP11488593A 1993-05-17 1993-05-17 粗糸替機の集綿装置 Pending JPH06322619A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5669215A (en) * 1994-08-03 1997-09-23 Rieter Deutschland Gmbh Combined pneumatic yarn attending for textile machines
CN107338521A (zh) * 2017-08-31 2017-11-10 山东华兴纺织集团有限公司 粗纱风机自动对接装置

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