JPH0665820A - 粗糸替機における新粗糸吸引装置 - Google Patents

粗糸替機における新粗糸吸引装置

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JPH0665820A
JPH0665820A JP22164192A JP22164192A JPH0665820A JP H0665820 A JPH0665820 A JP H0665820A JP 22164192 A JP22164192 A JP 22164192A JP 22164192 A JP22164192 A JP 22164192A JP H0665820 A JPH0665820 A JP H0665820A
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JP
Japan
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roving
suction
filter box
roving yarn
yarn
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JP22164192A
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English (en)
Inventor
Isao Asai
功 浅井
Toshiki Hasegawa
敏紀 長谷川
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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  • Replacing, Conveying, And Pick-Finding For Filamentary Materials (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 新粗糸端の口出し作業を行う吸引パイプに作
用する吸引力を確実に適切な所定範囲に保持できる。 【構成】 粗糸替機に満ボビンから粗糸端を口出しする
吸引パイプ18が装備されている。吸引パイプ18はフ
ィルタボックス15に接続され、フィルタボックス15
はホース16を介してブロワ17に接続されている。ブ
ロワ17は制御装置32からの指令信号により制御され
るインバータ31を介して変速制御される。フィルタボ
ックス15内の負圧が圧力センサ30で検出される。制
御装置32は圧力センサ30からの検出信号に基づい
て、フィルタボックス15内の負圧が所定の範囲内にな
るようにブロワ17の吸引力を調整する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粗糸替機の新粗糸吸引装
置に係り、詳しくは精紡機のクリールのボビンハンガに
吊下されている紡出中のボビンと、クリールの手前の予
備粗糸巻レールに吊下されている満ボビンとを交換する
粗糸替作業を精紡機の長手方向に沿って精紡機機台の一
端から他端に向かって移動して行うとともに、粗糸替作
業時に満ボビンから粗糸端を口出しする粗糸口出し作業
を吸引パイプを使用して行う粗糸替機における新粗糸吸
引装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】精紡機、特にリング精紡機ではクリール
に吊下された粗糸巻から粗糸を引き出し、下方のドラフ
トパートへ供給するようにしている。粗糸のドラフトパ
ートへの供給が進み、粗糸巻が空ないしは空に近づくと
新しい粗糸巻と交換する必要がある。そして、その際に
紡出中の粗糸に新に交換する粗糸巻の粗糸端を粗糸継ぎ
するか、あるいは改めて粗糸巻の粗糸を精紡機のドラフ
トパートに挿入することが必要となる。
【0003】精紡工程の省力化を進めるため、前記粗糸
継作業及び粗糸交換作業を精紡機機台の一端から順次行
う粗糸替機(篠交換機)が提案され(特開昭62−57
957号公報等)、又、実施されている。この種の粗糸
替機では、粗糸替機に装備された吸引パイプで予備粗糸
巻から粗糸の端部を吸引作用により口出しした後、粗糸
継装置によりその粗糸端を紡出中の粗糸に粗糸継ぎする
作業を行う。そして、その際、粗糸継装置の把持部から
突出する粗糸端の長さをほぼ一定とするため、口出しし
た粗糸の一部を切断するとともに、粗糸替機に装備した
フィルタボックスに収容する。そして、フィルタボック
スに粗糸が一杯となった時点で、作業者が手作業でフィ
ルタボックス内の粗糸を回収するようにしている。
【0004】吸引パイプには公知(例えば、特公昭47
−51649号公報)の粗糸切断部材(コーム)が装備
されている。すなわち、吸引パイプには入口付近の内部
に、先端が下流側に向かって傾斜するようにコームが固
定されている。コームは先端が鋸歯状に形成されてい
る。吸引パイプは口出しした新粗糸端を吸引しながら下
降して新粗糸を粗糸把持装置の把持部に導く。そして、
新粗糸が粗糸把持装置に把持された状態で吸引パイプが
相対的に下降されると、コームが新粗糸に食い込み、新
粗糸は一部が粗糸把持装置に把持され一端がコームに係
止された状態で引っ張られてその間で切断される。
【0005】フィルタボックスは吸引源としてのブロワ
に接続され、吸引された粗糸がブロワへ吸引されるのを
防止するためのフィルタが装備されている。従って、フ
ィルタボックス内に収容される粗糸量の増加に伴ってフ
ィルタボックス内の負圧が低下する。そして、紡績工場
では狭いスペースに多くの精紡機を据えつける関係から
粗糸替機も小型のものが要望されており、粗糸替機に装
備されるフィルタボックスの容積も小さい。従って、粗
糸替作業の繰り返しに伴うフィルタボックス内の負圧の
低下が早く、特に太番手紡出時には精紡機に供給される
粗糸が太くなる関係で、負圧の低下が早い。一方、粗糸
端の口出し作業を確実に行うためには、吸引ノズルの吸
引力が所定量以上あることが必要である。従って、フィ
ルタボックス内の負圧の低下が早いと、錘数の多いロン
グ機台の場合に粗糸替機が1台の精紡機機台の粗糸替作
業の途中でフィルタボックス内の負圧が所定値以下とな
って口出しミスが発生し易くなるという問題がある。
【0006】実開平2−69975号公報には、図10
(a),(b)に示すように、フィルタボックス70内
に収容された粗糸(繊維)を圧縮可能な押圧装置71を
設けた装置が提案されている。押圧装置71はエアシリ
ンダ72と、そのピストンロッド72aの先端に固着さ
れた押圧板73とから構成されている。そして、図10
(a)に示すようにフィルタボックス70の収容室75
内に繊維がたくさん溜まった状態でエアシリンダ72が
作動すると、押圧板73がフィルタ74に沿って押し下
げられ、図10(b)に示すように粗糸が圧縮される。
従って、収容室75の繊維の収容量を大幅に増やすこと
ができる。
【0007】又、本願出願人は、粗糸替機に粗糸口出し
作業時に発生する不要な粗糸を収容するフィルタボック
スと、該フィルタボックス内を負圧にして吸引パイプに
吸引力を生じさせる吸引手段と、フィルタボックスのフ
ィルタに付着した繊維を除去する作用をなす空気流を生
じさせる空気流発生手段とを設けた集綿装置を提案して
いる(特願平2−416811号)。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】実開平2−69975
号公報に開示された装置は、エアシリンダ72で押圧板
73を作動する構成のため、フィルタボックス70の外
部に押圧板73のストロークより長いエアシリンダを配
設する場所を確保する必要がある。しかし、粗糸替機は
機構が複雑で長いエアシリンダを配設するようなスペー
スを確保することが難しく、結果として粗糸替機全体が
大型化するという問題がある。又、押圧板73がフィル
タ74に接触しない状態で移動する構成とした場合は、
フィルタ74に付着した繊維を除去するのが困難なた
め、繊維を圧縮して収容室75の収容空間を拡げても収
容室75に対するブロワ(図示せず)の吸引作用が低下
する。一方、フィルタ74に接触する状態で押圧板73
が移動する構成とした場合は、フィルタ74に付着した
繊維が掻き落とされて吸引作用の低下を防止できるが、
この場合は押圧板73及びフィルタ74が摩擦により摩
耗するという問題がある。
【0009】又、フィルタボックス内からの粗糸回収作
業は特に短繊維が多く含まれる綿100%等の粗糸の場
合、飛散繊維が多く発生して作業環境が良くないという
不都合がある。従って、フィルタボックス内に収容され
た繊維を人手で取り出すのではなく、集中集綿ダクトへ
自動的に排出することが望ましい。しかし、前記従来装
置のように繊維を機械的に圧縮した場合には、集中集綿
ダクトへの自動排出及び空気流による搬送が困難となる
という問題がある。
【0010】一方、フィルタボックスのフィルタに付着
した繊維を空気流で除去するようにした特願平2−41
6811号の構成では、フィルタの摩耗やフィルタボッ
クス内の粗糸の自動回収に支障を来すことはない。
【0011】ところが、前記従来装置ではフィルタボッ
クス内に負圧を発生させるための吸引手段(ブロワ)は
いずれもその吸引力が一定である。すなわち、フィルタ
ボックス内の負圧は粗糸が収容されるに伴って必ず低下
する。そして、フィルタボックス内を初期の負圧に回復
させるには、収容された粗糸をフィルタボックスから回
収するとともにフィルタの清掃を行う必要がある。従っ
て、錘数の多いロング機台の場合、1台の精紡機機台の
粗糸替作業の途中でフィルタボックス内の負圧が所定値
以下となって新粗糸の吸引ミスが発生するのを防止する
ためには、ブロワの吸引力を予め大きくする必要があ
る。
【0012】口出しされた新粗糸は粗糸継成功率を高め
るため、粗糸継装置の把持部から粗糸端が所定範囲の長
さで突出するように切断される必要がある。しかし、ブ
ロワの吸引力を予め大きくした場合、吸引力が強すぎる
と予備粗糸巻から口出しされて吸引パイプ内に吸引され
た粗糸が開繊されて千切れ、吸引パイプ内の粗糸が短く
なる。その結果、粗糸継装置の把持部から粗糸端が所定
範囲の長さで突出するように切断するのができなくなる
という問題がある。
【0013】本発明は前記の問題点に鑑みてなされたも
のであって、その目的は新粗糸端の口出し作業を行う吸
引パイプに作用する吸引力を確実に所定の値に保持で
き、しかも粗糸継装置で把持した新粗糸を粗糸継ぎに支
障を来さない長さに切断するのに支障を来さない粗糸替
機における新粗糸吸引装置を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明では、精紡機のクリールのボ
ビンハンガに吊下されている紡出中のボビンと、クリー
ルの手前の予備粗糸巻レールに吊下されている満ボビン
とを交換する粗糸替作業を精紡機の長手方向に沿って精
紡機機台の一端から他端に向かって移動して行うととも
に、粗糸替作業時に満ボビンから粗糸端を口出しする粗
糸口出し作業を吸引パイプを使用して行う粗糸替機にお
いて、前記吸引パイプに接続されて前記粗糸口出し作業
時に発生する不要な粗糸を収容するフィルタボックス
と、前記フィルタボックス内を負圧にして前記吸引パイ
プに吸引力を生じさせる吸引手段と、前記フィルタボッ
クス内に収容された粗糸量に対応して前記吸引手段の吸
引力を制御可能な吸引力調整手段とを設けた。
【0015】又、請求項2に記載の発明では、精紡機の
クリールのボビンハンガに吊下されている紡出中のボビ
ンと、クリールの手前の予備粗糸巻レールに吊下されて
いる満ボビンとを交換する粗糸替作業を精紡機の長手方
向に沿って精紡機機台の一端から他端に向かって移動し
て行うとともに、粗糸替作業時に満ボビンから粗糸端を
口出しする粗糸口出し作業を吸引パイプを使用して行う
粗糸替機において、前記吸引パイプに接続されて前記粗
糸口出し作業時に発生する不要な粗糸を収容する集綿ボ
ックスと、前記フィルタボックス内を負圧にして前記吸
引パイプに吸引力を生じさせる吸引手段と、前記フィル
タボックス内の圧力を検出する圧力センサと、前記圧力
センサの検出圧力に基づいて前記フィルタボックス内の
負圧を所定の値に調整する吸引力調整手段とを設けた。
【0016】又、前記吸引力調整手段はその吸引側がフ
ィルタボックスに接続されたブロワと、該ブロワのモー
タの回転数を変更する制御手段とを備えているのが好ま
しい。
【0017】又、前記吸引力調整手段をフィルタボック
スに形成された開口と、該開口を開閉するシャッター
と、該シャッターをその開閉量を変更可能に駆動する駆
動手段とから構成してもよい。
【0018】
【作用】粗糸替作業時にフィルタボックス内は吸引手段
の作用によって負圧となり、吸引パイプに吸引力を生じ
させる。吸引パイプの吸引力によって満ボビンから新粗
糸端が吸引され、新粗糸端が口出しされる。粗糸口出し
作業において発生した不要な粗糸は、吸引パイプを経て
フィルタボックス内に収容される。フィルタボックス内
に収容された粗糸量が増加してフィルタボックス内の負
圧が低下すると、それを補うように吸引力調整手段が作
動されて吸引手段の吸引力が変更される。従って、フィ
ルタボックス内の粗糸量が増大しても、吸引パイプの吸
引力は常に適正な値に保持される。
【0019】又、請求項2に記載の発明では、フィルタ
ボックス内の圧力が圧力センサによって検出される。そ
して、吸引力調整手段は検出圧力が所定の範囲から外れ
ている場合、フィルタボックス内の負圧が所定の値とな
るように吸引手段の吸引力を変更させる。
【0020】吸引力調整手段に変速可能なブロワモータ
が使用される場合は、フィルタボックス内の粗糸収容量
の増加に伴ってブロワモータはその回転数が速くなるよ
うに制御される。
【0021】吸引力調整手段にシャッターが使用される
場合は、フィルタボックスに形成された開口を開閉制御
するシャッターの作動により開口の開口量が調整され
る。そして、フィルタボックス内の粗糸量が増加する
と、開口量が小さくなるようにシャッターが作動され
る。
【0022】
【実施例】
(実施例1)以下、本発明を具体化した第1実施例を図
1〜図7に従って説明する。図3に示すように、精紡機
機台1のクリール2には機台の左右両側にそれぞれ内外
2列の粗糸巻レール3が機台長手方向と平行に配設さ
れ、各粗糸巻レール3の間には支持レール4が機台長手
方向と平行に配設されている。粗糸巻レール3にはそれ
ぞれスピンドルピッチの倍の所定間隔でボビンハンガ5
が装備されている。そして、ボビンハンガ5に吊下され
た粗糸ボビンBから引き出された粗糸Rが、ロービング
ガイド6を経てドラフトパート7のトランペット8へ導
かれるようになっている。又、クリール2には支持ブラ
ケット9が外方へ延出され、その先端には予備粗糸巻レ
ール10が粗糸巻レール3と平行に延設されている。予
備粗糸巻レール10にはボビンハンガ11aを備えた搬
送体11が走行可能に支持されている。
【0023】粗糸替機12は精紡機機台1の端部におい
てその長手方向と直交する方向に移動する運搬車13
(図3に鎖線で図示)の左右両側に搭載されて粗糸替作
業を必要とする精紡機機台1と対応する位置まで運搬さ
れる。そして、当該位置で運搬車13から精紡機機台1
の左右両側に延設されたレール14に沿って移動して粗
糸替作業及び粗糸継作業を行うようになっている。粗糸
替機12にはその粗糸替作業時に満ボビンFから粗糸端
を口出しする粗糸口出し装置と、粗糸継作業を行う粗糸
継装置とが装備されている。
【0024】粗糸口出し装置は粗糸替機12の下部に配
設されたフィルタボックス15と、フィルタボックス1
5にホース16を介して接続された吸引手段としてのブ
ロワ17と、フィルタボックス15に基端が連結された
吸引パイプ18と、その先端に設けられた吸引ノズル1
9とから構成されている。図6,7に示すように、吸引
ノズル19には櫛歯状の粗糸切断部材20が固定されて
いる。そして、吸引ノズル19は図示しない駆動機構の
作動により、粗糸端吸引位置(口出し位置)と、粗糸継
装置の粗糸継ヘッドPH(図6,7に図示)より下方の
待機位置とに移動配置されるようになっている。
【0025】粗糸替機12には搬送体11のボビンハン
ガ11aから満ボビンFを取り外して、満ボビンFを口
出し作業及び粗糸切断作業を行い易い位置に保持する満
ボビン支持昇降装置21が装備されている。満ボビン支
持昇降装置21に装備されたペッグ21aは図示しない
駆動機構により回転可能となっている。
【0026】図1及び図2に示すように、フィルタボッ
クス15は一方の側壁にほぼ全面にわたる開口(図示せ
ず)が形成されている。そして、その開口がフィルター
22で覆われるとともに、さらにボルト23によりカバ
ー24を介して締付け固定されている。カバー24の底
部にはホース連結部25が突設され、ホース連結部25
にホース16の第1端部が嵌合されるとともにホースバ
ンド26で締付け固定されている。ホース16の第2端
部はブロワ17に接続されている。なお、図1に示すよ
うにフィルタボックス15の正面には内部に溜まった粗
糸を取り出すための取り出し口を塞ぐドア27が配設さ
れている。
【0027】フィルタボックス15の上壁15aにはそ
の片隅に開口28が形成され、開口28と対応する位置
に連結管29がボルトにより固定されている。連結管2
9には第1端部が吸引ノズル19に連結された吸引パイ
プ18の第2端部が連結され、ホースバンドにより固定
されている。連結管29にはフィルタボックス15内の
圧力を検出する圧力センサ30が取り付けられている。
【0028】ブロワ17はインバータ31を介して可変
速制御可能に構成され、インバータ31には制御装置3
2から指令信号が出力されるようになっている。制御装
置32は圧力センサ30の検出信号を入力してフィルタ
ボックス15内の圧力が所定の設定範囲内にあるか否か
を判断する。そして、その判断に基づいてインバータ3
1への指令信号を制御して、フィルタボックス15内の
圧力が所定の値となるようにブロワ17の吸引力を調整
するようになっている。すなわち、インバータ31及び
制御装置32が吸引力調整手段を構成している。
【0029】図4及び図5に示すように、粗糸継ヘッド
PHは粗糸継装置の支持アーム33の先端に回動可能に
支持されている。支持アーム33は粗糸継ヘッドPHを
ドラフトパート7の上方の粗糸継位置と、粗糸替機12
の移動に支障とならない待機位置兼新粗糸把持位置と
に、図示しない駆動装置により回動配置されるようにな
っている。粗糸継ヘッドPHは支持アーム33の先端に
設けられた回転軸34に一体回転可能に嵌着固定され、
図示しないモータの駆動により回動されるようになって
いる。
【0030】粗糸継ヘッドPHのヘッド本体35の先端
には膨出部35aが形成されるとともに、粗糸案内溝3
6がヘッド本体35の長手方向及び上下方向に延びるよ
うに形成されている。膨出部35aには粗糸案内溝36
を境にして片側に、粗糸案内溝36に連通して粗糸案内
溝36を膨出部35aの後方及び側方に開放する切欠部
37が形成されている。ヘッド本体35には膨出部35
aの後方に支持ピン38が、ヘッド本体35の上下両側
に突出する状態で回転自在に取付けられている。支持ピ
ン38の下端には新粗糸Rを把持する把持部材39がそ
の基端において一体回転可能に取付けられている。支持
ピン38の上端にはレバー40がヘッド本体35の長手
方向に沿って延びる状態で、その第1端部において一体
回転可能に固定されている。把持部材39はその先端部
が切欠部37内に挿入され、支持ピン38の回動により
粗糸把持位置と開放位置とに移動可能に配置されてい
る。
【0031】回動軸34には支持ブロック41が一体回
転可能に固定され、支持ブロック41とヘッド本体35
の基端上面に支持プレート42が固着されている。支持
プレート42の一端(支持アーム33寄り)には、エア
シリンダ43がヘッド本体35と直交する方向に延びる
ように、その基端において支軸44を介して支持されて
いる。エアシリンダ43はそのピストンロッド43a
が、レバー40の第2端部にピン45を介して回動可能
に連結されている。そして、エアシリンダ43の作動に
よりレバー40を介して把持部材39が回動されるよう
になっている。なお、粗糸継ヘッドPHにはレバー40
及びエアシリンダ43を覆うカバー46が、支持プレー
ト42に固定された取り付け部材(図示せず)を介して
取り付けられている。カバー46の先端は前記粗糸案内
溝36の中央近傍まで延出されるとともに、粗糸案内溝
36と対応する位置に溝46aが形成されている。
【0032】次に前記のように構成された装置の作用を
説明する。粗糸替機12は運搬車13の左右両側に搭載
されて粗糸替作業を必要とする精紡機機台1と対応する
位置まで運搬される。そして、当該位置で運搬車13か
ら精紡機機台1側へ移動し、精紡機機台1の左右両側に
延設されたレール14に沿って移動して順次粗糸継作業
及び粗糸替作業を行う。粗糸替作業開始と同時にブロワ
17が作動され、フィルタボックス15内はその作用に
より負圧になって吸引パイプ18に吸引力を生じさせ
る。
【0033】粗糸替作業時には図3等に示すように、満
ボビンFが満ボビン支持昇降装置21により搬送体11
から取り外されて、口出し作業がし易い位置に配置され
る。又、図6等に示すように粗糸継ヘッドPHは待機位
置で下向きに配置され、把持部材39は粗糸案内溝36
の奥まで粗糸が自由に侵入可能な待機位置に配置され
る。この状態で吸引ノズル19が図6に鎖線で示す待機
位置から上昇されて図6に実線で示すように、粗糸継ヘ
ッドPHより上方で満ボビンFの下部周面に近接する粗
糸端吸引位置へと配置される。
【0034】吸引ノズル19が粗糸端吸引位置に配置さ
れた後、ペッグ21aとともに満ボビンFが粗糸を繰り
出す方向に1回転以上、好ましくは1.5回程度回転さ
れる。満ボビンFが回転する間に、粗糸端が吸引ノズル
19の入口部19aと対応する状態となり、その時点で
粗糸端が吸引ノズル19に吸引される。満ボビンFが所
定量回転された後、吸引ノズル19が粗糸導入位置まで
下降される。このとき満ボビンFは吸引ノズル19の下
降速度に対応した速度で粗糸を繰り出す方向に回転さ
れ、粗糸は吸引ノズル19の下降移動に伴って千切れる
ことなく満ボビンFから引き出される。吸引ノズル19
が粗糸導入位置まで下降された後、ペッグ21aの回転
が停止されて図7に示す状態となる。なお、待機位置が
粗糸導入位置を兼ねている。
【0035】次に粗糸継ヘッドPHが図7に鎖線で示す
下向きの待機位置から反時計方向に回動されて実線で示
す水平位置に配置される。この時把持部材39は待機位
置に配置されているため、粗糸継ヘッドPHの回動に伴
って新粗糸Rが粗糸案内溝36の奥まで導入される。新
粗糸Rが粗糸案内溝36の奥まで導入された状態でエア
シリンダ43が作動され、把持部材39が粗糸把持位置
に配置されて新粗糸Rが粗糸継ヘッドPHに把持された
状態となる。
【0036】次に粗糸継ヘッドPHに把持された新粗糸
Rの端部が吸引ノズル19に吸引されている状態で、吸
引ノズル19が待機位置から入口部19a上端が膨出部
35a付近に達するまで上昇された後、再び下降され
る。吸引ノズル19の下降途中で新粗糸Rは粗糸切断部
材20の作用により、粗糸継ヘッドPHによる把持点と
入口部19aとの間で繊維が引き抜かれた状態で切断さ
れる。切断後の吸引ノズル19側の粗糸は吸引気流の作
用により、吸引パイプ18を経てフィルタボックス15
に収集される。
【0037】満ボビンFから粗糸端を確実に吸引するた
め、口出し時には吸引ノズル19の吸引力を強くする必
要がある。一方、新粗糸Rを粗糸切断部材20の作用で
前記のように確実に切断するには、粗糸切断部材20が
新粗糸Rと確実に係止する必要がある。そして、粗糸切
断部材20が新粗糸Rを確実に係止するには、吸引作用
により新粗糸Rにある値以上のテンションが掛かった状
態にあることが必要となる。新粗糸Rに必要なテンショ
ンが加わるためには、吸引ノズル19に吸引されてその
吸引作用を受けている新粗糸Rがある程度以上の長さを
有する必要がある。すなわち、吸引ノズル19の吸引力
は口出し時に粗糸を確実に吸引でき、しかも、吸引され
た新粗糸Rが吸引ノズル19に近い側の吸引パイプ18
内で開繊されて千切れることがないように所定範囲の圧
力に保持する必要がある。
【0038】ブロワ17の吸引力が一定の場合は、粗糸
替作業すなわち粗糸口出し及び粗糸切断が繰り返され
て、フィルタボックス15内に収容された粗糸量の増加
によりフィルタボックス15内の負圧が低下する。すな
わち、フィルタボックス15に収容された粗糸の一部が
ブロワ17の吸引作用によりフィルター22に付着し、
フィルタボックス15内の負圧が低下する。その結果、
吸引ノズル19の吸引力が口出し及び粗糸切断に適した
範囲より低くなり、吸引ミスや切断ミスが発生する。
【0039】しかし、この実施例ではフィルタボックス
15内の圧力が圧力センサ30によって常に検出され、
その検出信号が制御装置32に出力される。制御装置3
2は圧力センサ30の検出信号を入力して圧力値を求
め、その値と所定の設定値とを比較する。そして、フィ
ルタボックス15内の負圧が第1の設定値以下になる
と、制御装置32からインバータ31への指令信号がブ
ロワモータの回転速度を速くする状態に変更される。そ
の結果、ブロワ17の吸引力が増大してフィルタボック
ス15内の負圧は常に適正な範囲内に保持され、吸引ミ
スや切断ミスが防止される。そして、フィルタボックス
15内に溜まった風綿は、例えば特願平2−41681
1号に記載の方法で粗糸替機12が精紡機の端に来る毎
に定期的に回収される。
【0040】もし、風綿の回収の時期が遅れてブロワモ
ータの回転速度が最高となった後は、粗糸替作業が繰り
返されてフィルタボックス15内の負圧が第1の設定値
以下に低下してもそのまま粗糸替作業が継続される。そ
して、フィルタボックス15内の負圧が第2の設定値に
なると、制御装置32からの信号により警報装置や異常
ランプ(いずれも図示せず)が作動される。この状態に
なったときは、フィルタボックス15内の粗糸が作業者
によってドア27から外に取り出される。
【0041】紡出条件の違いにより粗糸の種類や太さが
異なると、フィルタボックス15の適正な負圧の値も異
なる。従って、多品種少量生産のため複数の精紡機が異
なる粗糸を紡出している場合、紡出条件が異なる精紡機
毎に口出し時及び粗糸切断作業時の適正な吸引力が異な
る。そのため、従来装置のようにブロワ17の吸引力が
一定の場合は、粗糸替機12は異なる紡出条件の精紡機
を受け持つことが難しい。すなわち、粗糸替機12が1
台で複数の精紡機機台を受け持つ能力があるにも拘ら
ず、紡出条件が同じ精紡機にしか粗糸替作業ができず、
粗糸替機12の稼動率が低下する。しかし、この実施例
の場合はブロワ17の吸引力を連続的に変更可能なた
め、紡出条件に対応してブロワ17の吸引力を変更する
ことにより、異なる紡出条件の精紡機についても粗糸替
作業を行うことができ、粗糸替機12の稼動率が向上す
る。
【0042】(実施例2)次に第2実施例を図8及び図
9に従って説明する。この実施例ではフィルタボックス
15内の負圧の制御を行う吸引力調整手段の構成が前記
実施例と異なっている。すなわち、この実施例ではブロ
ワ17はブロワモータの回転数が一定で、吸引力調整手
段としてフィルタボックス15に形成された開口47を
開閉するシャッター48が設けられている。
【0043】開口47はフィルタボックス15の上壁1
5aの中央付近に形成され、開口47と対応する位置に
は開口47と対応する孔49aが形成された摺接部材4
9が、六角穴付ボルト50より締付け固定されている。
又、上壁15aには摺接部材49の近傍に支軸51が突
設され、支軸51にシャッター48が摺接部材49に接
触した状態で水平方向に回動可能にその中間部において
支持されている。シャッター48を駆動するエアシリン
ダ52は、上壁15aの隅部に突設された支軸53にそ
の基端において回動可能に支持されている。エアシリン
ダ52のピストンロッド52aはシャッター48の基端
に連結ピン54を介して回動可能に連結されている。エ
アシリンダ52にはピストンロッド52aの突出位置が
2段階に設定可能な中間停止型エアシリンダが使用され
ている。
【0044】シャッター48はエアシリンダ52の作動
によるピストンロッド52aの移動に伴って、全閉、半
開及び全開位置に回動配置されるようになっている。す
なわち、ピストンロッド52aが第1の突出位置(最大
突出位置)に配置されたときに、シャッター48は孔4
9aを全閉する位置に配置される。ピストンロッド52
aが第2の突出位置(中間突出位置)に配置されたとき
に、シャッター48は孔49aを半閉する位置に配置さ
れる。そして、ピストンロッド52aが引き込み位置に
配置されたときに、シャッター48は孔49aを全開す
る位置に配置される。又、開口47はフィルタボックス
15内に異物が入らないようにネット55で覆われてい
る。
【0045】エアシリンダ52は制御装置32により図
示しない制御バルブを介してエア供給が制御され、ピス
トンロッド52aが第1の突出位置、第2の突出位置及
び引き込み位置の3位置に切り替え配置されるようにな
っている。制御装置32は圧力センサ30の検出信号を
入力して圧力値を求め、その値と所定の設定値とを比較
してエアシリンダ52へのエア供給を制御する。ブロワ
17の吸引力はフィルタボックス15内に粗糸が収容さ
れていない状態で、かつシャッター48の全開状態にお
けるフィルタボックス15内の負圧が粗糸口出し及び粗
糸切断に支障を来さない最高値となるように設定されて
いる。
【0046】この実施例の装置ではシャッター48が全
開状態に保持された状態で粗糸替作業が開始される。そ
して、粗糸替作業が繰り返されて、フィルタボックス1
5内に収容された粗糸量の増加によってフィルタボック
ス15内の負圧が第1の設定値まで低下すると、制御装
置32はシャッター48を半開状態に切り替え配置す
る。シャッター48が全開状態から半開状態に切り替え
られることにより、開口47から流入する空気量が減少
してフィルタボックス15内の負圧が再び高くなる。さ
らに粗糸替作業が繰り返されて再びフィルタボックス1
5内の負圧が第1の設定値まで低下すると、制御装置3
2はシャッター48を全閉状態に切り替え配置する。そ
の結果、開口47から流入する空気量がなくなり、フィ
ルタボックス15内の負圧が再び高くなる。従って、こ
の実施例においてもフィルタボックス15内の粗糸量が
増加しても、フィルタボックス15内の負圧が常に粗糸
口出し作業及び粗糸切断作業に適した範囲に保持され
る。
【0047】シャッター48が全閉状態となった後は、
フィルタボックス15内の負圧が第2の設定値になるま
でその状態で粗糸替作業が継続される。そして、フィル
タボックス15内の負圧が第2の設定値になると、制御
装置32からの信号により警報装置や異常ランプが作動
される。この状態になったときは、フィルタボックス1
5内の粗糸がドア27から外に取り出され、原綿に混合
されて再使用される。この実施例では開口47がネット
55で覆われているため、開口47からフィルタボック
ス15内への異物の侵入が防止され、再使用に供される
粗糸への異物の混入が防止される。
【0048】なお、本発明は前記各実施例に限定される
ものではなく、例えば、圧力センサ30の取り付け位置
を前記両実施例の位置に代えて、フィルタボックス15
の壁面や、吸引パイプ18に設けてもよいが、実施例の
位置が最適である。又、圧力センサ30によりフィルタ
ボックス15内の負圧を検出してフィルタボックス15
内の負圧を適正な値に調整する代わりに、粗糸替作業の
回数をカウンタでカウントし、予め設定された回数毎に
ブロワモータの回転速度を増加させたり、シャッター4
8の切替えを行ってもよい。又、粗糸替作業開始からの
経過時間をタイマーでカウントし、その値に基づいてブ
ロワモータの変速制御あるいはシャッター48の切替え
を行うようにしてもよい。
【0049】又、第2実施例においてエアシリンダ52
の支点すなわち支軸53又はシャッター48の支点すな
わち支軸51を移動調整可能に構成し、初期調整により
シャッター48による開口47の開閉量を調整可能とし
てもよい。又、全閉時において摺接部材49とシャッタ
ー48との間からの空気の侵入を防止するため、摺接部
材49又はシャッター48にゴム板等を張り付けたり、
シャッター48を板ばねで形成して常に摺接部材49に
圧接する構成としてもよい。又、シャッター48をフィ
ルタボックス15に設ける代わりに、吸引パイプ18の
途中に設けてもよい。
【0050】又、エアシリンダによりシャッター48の
開閉位置の切替えを3位置ではなく2位置としたり、エ
アシリンダに代えてソレノイドで駆動する構成としても
よい。又、シャッター48の駆動源をモータとし、シャ
ッター48の開閉量を連続的に変更可能に構成してもよ
い。又、本願出願人が特願平3−9180号で先に提案
した装置のように、フィルタボックス15に集中集綿ダ
クトに接続されたパイプと接続可能な連結部を設けて、
フィルタボックス15内に回収された粗糸を自動的に取
り出すようにしてもよい。フィルタボックス15内に収
容された粗糸が機械的な力で圧縮されることがないた
め、粗糸が固くならず、集中集綿に支障を与えることは
ない。
【0051】さらには、第1実施例のように吸引力調整
が可能なブロワ17を使用するとともに、フィルタボッ
クス15又は吸引パイプ18にシャッター48を設けて
もよい。そして、粗糸口出し作業時に吸引ノズル19に
作用する吸引力が強くなるようにシャッター48を閉
じ、粗糸切断作業時に吸引ノズル19に作用する吸引力
が弱くなるようにシャッター48を開いてもよい。
【0052】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、粗
糸替機に装備された新粗糸端の口出し作業を行う吸引パ
イプに作用する吸引力を口出し作業に適した所定範囲に
確実に保持でき、粗糸替えの成功率が向上する。又、フ
ィルタボックス内に収容された粗糸に機械的な力を加え
て圧縮することがないため、フィルタボックス内の粗糸
を集中集綿装置で自動的に回収する際に支障を来すこと
がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施例のフィルタボックスの正面図であ
る。
【図2】同じくフィルタボックスの平面図である。
【図3】精紡機機台と粗糸替機との関係を示す概略側面
図である。
【図4】粗糸継ヘッドの側面図である。
【図5】同じくカバーを取り除いた状態の粗糸継ヘッド
の平面図である。
【図6】満ボビン及び吸引ノズルが粗糸口出し位置に、
粗糸継ヘッドが待機位置に配置された状態を示す側面図
である。
【図7】粗糸継ヘッドの粗糸案内溝に新粗糸が導入され
た状態を示す側面図である。
【図8】第2実施例のフィルタボックスの平面図であ
る。
【図9】同じくフィルタボックスの正面図である。
【図10】従来装置の断面図である。
【符号の説明】
2…クリール、5…ボビンハンガ、10…予備粗糸巻レ
ール、12…粗糸替機、15…フィルタボックス、16
…ホース、17…吸引手段としてのブロワ、18…吸引
パイプ、19…吸引ノズル、20…粗糸切断部材、30
…圧力センサ、31…吸引力調整手段としてのインバー
タ、32…同じく制御装置、47…吸引力調整手段を構
成する開口、48…同じくシャッター、52…同じくエ
アシリンダ、B…粗糸ボビン、F…満ボビン、PH…粗
糸継ヘッド、R…粗糸。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 精紡機のクリールのボビンハンガに吊下
    されている紡出中のボビンと、クリールの手前の予備粗
    糸巻レールに吊下されている満ボビンとを交換する粗糸
    替作業を精紡機の長手方向に沿って精紡機機台の一端か
    ら他端に向かって移動して行うとともに、粗糸替作業時
    に満ボビンから粗糸端を口出しする粗糸口出し作業を吸
    引パイプを使用して行う粗糸替機において、 前記吸引パイプに接続されて前記粗糸口出し作業時に発
    生する不要な粗糸を収容するフィルタボックスと、 前記フィルタボックス内を負圧にして前記吸引パイプに
    吸引力を生じさせる吸引手段と、 前記フィルタボックス内に収容された粗糸量に対応して
    前記吸引手段の吸引力を制御可能な吸引力調整手段とを
    設けた粗糸替機における新粗糸吸引装置。
  2. 【請求項2】 精紡機のクリールのボビンハンガに吊下
    されている紡出中のボビンと、クリールの手前の予備粗
    糸巻レールに吊下されている満ボビンとを交換する粗糸
    替作業を精紡機の長手方向に沿って精紡機機台の一端か
    ら他端に向かって移動して行うとともに、粗糸替作業時
    に満ボビンから粗糸端を口出しする粗糸口出し作業を吸
    引パイプを使用して行う粗糸替機において、 前記吸引パイプに接続されて前記粗糸口出し作業時に発
    生する不要な粗糸を収容するフィルタボックスと、 前記フィルタボックス内を負圧にして前記吸引パイプに
    吸引力を生じさせる吸引手段と、 前記フィルタボックス内の圧力を検出する圧力センサ
    と、 前記圧力センサの検出圧力に基づいて前記フィルタボッ
    クス内の負圧を所定の値に調整する吸引力調整手段とを
    設けた粗糸替機における新粗糸吸引装置。
  3. 【請求項3】 前記吸引力調整手段はその吸引側がフィ
    ルタボックスに接続されたブロワと、該ブロワのモータ
    の回転数を変更する制御手段とを備えている請求項1又
    は請求項2に記載の粗糸替機における新粗糸吸引装置。
  4. 【請求項4】 前記吸引力調整手段はフィルタボックス
    に形成された開口と、該開口を開閉するシャッターと、
    該シャッターをその開閉量を変更可能に駆動する駆動手
    段とを備えている請求項1又は請求項2に記載の粗糸替
    機における新粗糸吸引装置。
JP22164192A 1992-08-20 1992-08-20 粗糸替機における新粗糸吸引装置 Pending JPH0665820A (ja)

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JP22164192A JPH0665820A (ja) 1992-08-20 1992-08-20 粗糸替機における新粗糸吸引装置

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003096628A (ja) * 2001-08-09 2003-04-03 Zinser Textilmas Gmbh 紡績機の糸屑吸引装置における吸引通風を制御する方法と装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2003096628A (ja) * 2001-08-09 2003-04-03 Zinser Textilmas Gmbh 紡績機の糸屑吸引装置における吸引通風を制御する方法と装置

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