JP2766673B2 - 粗糸木管の残糸除去装置 - Google Patents

粗糸木管の残糸除去装置

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JP2766673B2 JP1147514A JP14751489A JP2766673B2 JP 2766673 B2 JP2766673 B2 JP 2766673B2 JP 1147514 A JP1147514 A JP 1147514A JP 14751489 A JP14751489 A JP 14751489A JP 2766673 B2 JP2766673 B2 JP 2766673B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 紡績工場において、精紡機或は粗紡機等のクリール部
分から取り出される空木管に残留する粗糸(残糸)を、
搬送路の途中で自動的に除去する装置に関するものであ
る。
[従来の技術] 粗糸木管(合成樹脂材,金属材,紙材で成型したもの
を含む)に残留する粗糸(以下残糸と言う)を取り除く
手段は各種のものが知られている。例えば残糸木管の周
面に、管軸方向に沿って鋭利な粗糸断面用刃材を適用し
て残糸を切断除去する切断型、または残糸木管を回転自
在に保持して、残糸を空気吸引力を利用して引き出しな
がら巻き戻すと共にこの空気流を利用して粗糸を開繊し
ようとする吸引型、或は残糸木管を回転自由に保持し、
移動する粗糸巻き取り用バンド材等に接触させて粗糸を
このバンド等に巻き返して除去する巻き取り型等が知ら
れている。
[発明が解決しようとする課題] しかるにこれらの除去手段では、残糸木管を個々に除
去装置に供給したり或は裸になった木管を取り出すのに
手数を要している。また前記した巻き取り型では連続的
に多数の残糸木管を処理でき、しかも裸木管は連続的に
排出される点において有利であるが、巻き取った粗糸を
バンド等から取り除く手段が必要である。
一方近時紡績工程の作業の合理化,自動化が進み、例
えば精紡機のクリールでは、供給粗糸パッケージの巻き
量(長さ)をグループ毎に変えて仕掛け、篠巻き交換の
時期を各クループ毎に行なう複数段取りとし、供給粗糸
の交換を段取り順に行なっていたものを、クリール全体
の篠巻きを一斉に交換する一斉替えが行なわれるように
なった。しかもこの一斉クリール替えを行なうクリール
では、粗紡工程で巻き揚げられた粗糸が自動的に搬送装
置に取り付けられ、この搬送装置がそのまま精紡機のク
リール部に移動してクリールを構成するようになってお
り、このような装置における篠巻取り替えでは、この搬
送装置が空木管を排出させる手段として利用されてい
る。
一方粗紡木管には一定長さの粗糸を巻き付けておくこ
とは至難であり、粗紡機の台毎、或は途中の糸切れ等に
よって篠巻きの粗糸長さが異なっている。そのため前記
した一斉篠巻き取り替え(クリール替え)では、当然に
最も短い長さの篠巻きを標準としてクリール替えを行な
っている。従ってクリール部から取り出される木管には
殆ど残糸が存在することになり、前記したような粗糸除
去手段では処理し得ない。そこで本発明は、クリール部
を構成するような懸吊して搬送される排出粗木管の残糸
を自動的に除去すると共に除去した粗糸を開繊して直接
供給原料中に混入できる繊維とする残糸除去装置を提供
しようとするものである。
[課題を解決するための手段] 本発明は、懸吊して搬送される粗糸木管上の残糸を自
動的に除去する装置であって、粗糸木管の搬送路に沿っ
てその一方側に配列され、粗糸木管列に向けて進退可能
であり且つ粗糸木管の軸方向に昇降する吸引ノズル群
と、搬送路に沿ってその他方側に配置され、吸引ノズル
と対向して残糸の吸引を行う吸引ダクトと、吸引ノズル
群と吸引ダクトの間で搬送停止された粗糸木管を回転さ
せる回転装置と、を備えた粗糸木管の残糸除去装置であ
る。
本発明においては、吸引ダクトを粗糸木管列に対して
近接または離間させる吸引ダクト移動手段を有し、吸引
ダクトの側壁に、吸引ダクトが粗糸木管列に近接移動し
た際に粗糸木管同士の間に進入して粗糸木管列を個別に
仕切る複数の仕切部を有し、該仕切部間の側壁に吸引口
を有することが好ましい。
また、仕切部には、粗糸木管の巻き付け補助材に向け
て加圧空気を噴射する噴射ノズルを備えることが好まし
い。
[作用] 複数の吸引ノズルを列設して構成した粗糸吸引装置
が、懸吊支持されて停止状態にある粗糸木管に近接して
吸引を開始すると共に木管列の下方にある回転装置が上
昇して粗糸木管を回転させ且つ吸引装置は昇降移動して
残糸を吸引すると共にこの吸引ノズルは吸引気流を粗糸
が開繊される方向に旋回させて開繊させるものである。
[実施例] 以下図面に示す実施例に基づいて本発明を詳細に説明
するが、図は具体的なものを示したもので本発明は記載
の趣旨に沿って一部の構成を変更したり或は一部の設計
を変更しても同様に実施することができる。第1図(一
部側面図)における1は本発明に係る残糸除去装置を示
し、この残糸除去装置1は枠組み1a内に設けて構成さ
れ、枠組み1aは第2図(第1図の左側正面図)に示すよ
うに両側壁1a,1aの上下に横桟枠1aa,1aaをそれぞれ取り
付けて構成し、上側横桟1aaに吊り枠1b,1bを取り付けて
いる。そして側壁1a,1aの中央上部は開放された凹部を
形成している。
一方粗糸木管搬送レール2は木管を回転自在に支持す
るボビンハンガー2bを一定間隔に支持して円滑に移動さ
せる案内レールとして構成され、工場内の梁材等に吊り
下げ材2cを介して設けられている。また残糸除去装置1
は前記吊り枠1b、若しくは他の吊り具或は台座を設けて
固設され、搬送レール2は吊り枠1bにブラケット2aを介
して前記凹部の中央に位置するように設けられる。そし
てボビンハンガー2bには粗糸木管3が支持されており、
この粗糸木管には残糸3aが巻かれている。尚この残糸3a
は第1図に示すように各木管において量が異なり且つそ
の終り端は一般に垂れ下がっている。また図示しなかっ
たがこれらのボビンハンガー2bは一斉若しくは特定数の
グループ毎に積極移動装置に連結されており、移動装置
はレール2に沿って移動するようになっている。また図
示の残糸除去装置は12本の木管に対応させて構成したも
のを示したが、対応させる木管数は自由に設計変更でき
る。4は木管3の振れ防止ガイドレールでの枠組みの両
側壁1a,1aに渡って取り付けられ、木管3の根元部3cを
挾むように案内する側板よりなり、その入口側(第1図
の左側)は拡大して木管を導入し易くしている(第5図
参照)。
一方残糸除去装置1内に搬入される木管3群は12本が
納まって停止するようになっており、その一方側(図で
は左側)に各木管3の軸芯に対応して吸引ノズル5が設
けられている。この吸引ノズル5は保持箱5aにそれぞれ
取り付けられており、保持箱5aはダクト8の上部に進退
可能に設けられている。そしてダクト8は後述する昇降
装置10によって昇降移動するようになっており、ノズル
5を吸引した残糸は開繊されてパイプ5bを介してダクト
8内に導かれ、伸縮パイプ15aおよびパイプ15bを介して
集塵ダクト15内へ送られる(第7図参照)。また停止木
管3群の下方には第4図(第2図の切断線にIII−IIIに
沿う矢印方向断面図)に示すように回転装置6が設けら
れており、該装置6はこれを支えている昇降装置7,7に
よって昇降作動され、横に延びている箱型枠に木管3に
対応して木管駆動用プーリ6bがそれぞれ先端側を突出さ
せて遊支されている。そしてこのプーリ6bは箱型枠内に
おいてそれぞれプーリを設けており、箱型枠内の中央部
に設けた駆動モータ6aによってベルトで一斉に駆動され
る。尚この駆動モータ6aは回転方向を自由に選択でき且
つ回転速度も調節し得るモータを用い、箱型枠と共に昇
降移動する。また木管3を挾んでノズル5の反対側(図
面で右側)にはセパレート装置があり、このセパレート
装置は停止している木管3の間に侵入して、ノズル5に
よる吸引を援助すると共に垂れ下がり残糸端の案内及び
粗糸巻き付け端の確実な除去を行なうものであるが、粗
糸の原料別や粗糸の番手別或は巻き付けレーヤ数別によ
っては吸引ノズル5のみで十分に残糸を取り除くことが
できるので、必要にによって作動させたり、或はこれを
欠除させても本発明を満足させることができる。図示し
たセパレート装置は、揺動ダクト16とその木管対応面側
にそれぞれ突出して設けた仕切部としてのセパレート壁
板17で構成し、ダクト16は集塵ダクト15から伸縮パイプ
16b,16bを介して減圧になっており、壁板17,17の中間部
には第8図(一部見取図)に示すように吸引口としての
細長いスリット16cを形成する。また壁板17の一方側
(木管3に対して右側)の下部には噴射ノズルとしての
噴気口17aを設け、この噴気口17aにはダクト16に取り付
けた送気管19から分岐したパイプ19aを介して加圧空気
が導かれている。尚この噴気孔17aは第14図(第7図の
一部拡大図)に示すように、木管3に設けられている粗
糸巻き付け補助材3bの高さ位置とし、補助材3bに付着し
ている残糸端を吹き払って後述する吸引ノズル5に残糸
を確実に吸引させるものである。尚この送気管19として
は第13図(第8図の上方一部拡大図)に示すようにダク
ト16内に送気ダクト19bを設けて分岐パイプ19aを形成
し、ダクト16の外部に設けた開閉弁19cを介して連結パ
イプ19dで構成してもよく、弁作動によって噴気孔17aの
噴気を操作できる。またこのセパレート装置はスイング
ブラケット16a,16aおよびこれに連結した作動シリンダ
ー18の作動によって揺動し、第2図は木管受け入れ及び
取り出し時における退避状態を示し、第6図(第5図の
作動図)は作用状態を示している。なお、上記スイング
ブラケット16a,16a及び作動シリンダー18は吸引ダクト
移動手段とみなすことができる。
次にノズル装置について説明する。吸引ノズル装置は
第3図(第2図の切断線III−IIIに沿う矢印方向断面
図)、第9図(第3図の一部拡大図)及び第10図(第9
図の切断線X−Xに沿う矢印方向断面図)に示すよう
に、吸引ノズル5がそれぞれ保持箱5aに取り付けられて
おり、保持箱5a内に配設された圧縮空気ダクト25から分
岐したパイプ25aを介して加圧空気が導入され、吸引ノ
ズル5の先端入口に吸引気流が形成されるようになって
いる。即ち多数の吸引ノズルに一斉に直接吸気を作用さ
せるには極めて大量の減圧空気量を必要とするため、本
発明に利用する吸引ノズルは圧縮空気の噴気を利用し、
これに伴なう随伴気流を吸引気流として用いるものであ
る。また本発明では複数の残糸木管に対してそれぞれノ
ズル5の先端が対応するものであり、木管に残留する残
糸量は一定ではない。その上吸引ノズル5の先端入口側
を残糸に当接させては前記した随伴気流が形成されない
ので本発明の吸引ノズル5はそれぞれが一旦残糸に当接
してから一定距離(5〜10mm)後退して残糸端を探索吸
引しながら昇降する。即ちそれぞれのノズル5は保持箱
5aに突出付勢して設けられ、残糸に当接した時点位置で
保留支持されるようになっている。またこの係留支持は
保持箱5aが後退復帰するとき開放されるようになってい
る。即ち第3図はノズル装置が後退した状態を示してお
り、保持箱5aはその下面に取り付けられたスライダー5
c,5cがダクト8の上面に取り付けたガイドレール8a,8a
に沿って摺動後退している。そして保持箱5の移動第5
図(第2図の切断線V−Vに沿う矢印方向一部拡大図)
に示すように、保持箱5aのほぼ中央後側に取り付けたモ
ータ5dによって回転させる螺軸9の先端側(木管側)
を、ダクト8の上面に取り付けたブラケット9aに係留さ
せて構成し、モータ5dの正逆転によって保持箱5aを進退
移動させる。第6図(第5図の作動図)は保持箱5aが前
進して吸引ノズル5が残糸に当接した状態を示してお
り、前記セパレート装置も作動して木管列の間に壁板17
を位置させた状態を示している。
一方保持箱5aに設ける吸引ノズル5は第12図(構成説
明展開図)に示すように構成される。即ちノズル5は保
持箱5aに取り付けた環座21,21aに摺動自在に嵌装され、
環座21aは保持箱5aの裏側に螺着され、環座21は保持箱5
aの前側に設けた透孔に嵌合してストップリング21bで支
着される。そしてノズル本体は大径筒部22dと細筒部22c
で形成した支持筒22と、大径筒部22d内に嵌合されるノ
ズル筒23と大径筒部22dの開口側に装着されるノズル5
で構成される。そしてノズル筒23の外周には凹溝を形成
して空洞部23aを形成し、この空洞部23aにはノズル筒23
の軸芯に対して傾斜させた複数の貫通穴23bを形成す
る。そして組み付けに当たってはノズル筒23の前後にパ
ッキングを介装してノズル5を螺合し、ノズル本体の細
筒部22cの外周にばね26を介装する。一方ノズル5及び
支持筒22の細筒部22cの軸芯には第11図(中央断面図)
に示すように入口側を順次拡径した吸引孔5e及び出口側
を順次拡径した噴気孔22bをそれぞれ形成しており、前
記圧縮空気ダクト25から分岐された可撓パイプ25Aはノ
ズル本体の大径筒部22dに設けた孔22eに接続される。よ
ってパイプ25aから送り込まれる加圧空気はノズル筒23
の前記空洞部23aに導入され、貫通孔23bを介して拡径噴
気孔22bに噴気される。そしてこの噴気は傾斜している
貫通穴23bによって旋回気流となり、この旋回方向に吸
引する残糸の撚を戻す方向に旋回させる。また噴気流に
伴なってノズル5の吸引孔5eに吸引気流が形成される。
尚図示した吸引ノズル5で形成される前記旋回気流はノ
ズル筒23に設けた傾斜貫通穴23bによって発生させるも
のを示したが、ノズル本体の細筒部22cの内面に螺旋溝
を形成したり、或はこの螺旋溝に代って螺旋翼片を形成
した環座を介装して旋回噴気流を形成してもよい。
一方このように構成するノズル装置は保持箱5aに不回
軸に保持される必要があり、その手段としてはいずれか
の環座に廻り止め係合部を形成してもよいが、図はノズ
ル本体の大径筒部の側面に平面部22a(第10図)を形成
し、第9図に示すようにこの平面部22aに沿う摺動面を
設けた支持板24を保持箱5aに取り付けて構成したものを
示している。そして前記ばね26は環座21aとノズル本体
支持筒22の大径筒部22dの段部の間にあってノズル5を
常時突出付勢させている。尚このばね26は僅かの加圧で
ノズル5を保持箱5a内に押し入れ、加圧の開放でノズル
5を第10,11図のように復帰作動させるものである。他
方本発明に利用するノズル5は前記したように、それぞ
れの木管残糸量によって吸引開始位置を選択する必要が
あり、そのため保持箱5aが前進移動してノズル5の先端
が残糸と当接したときノズル5はその当接時点で係留さ
れる位置保持手段並びにこれを開放する開放手段を備え
ている。即ち位置保持手段はノズル本体支持筒22の大径
筒部22dの下面側に刻設した鋸刃型歯列27とこれに係合
する爪片28で構成し、爪片28は第9図、第10図及び第11
図に示すようにその一部に枢軸を設けて保持箱5a内に取
り付けたブラケット28aに枢支し、この枢支部にはばね2
8を介装して爪片28の先端が前記鋸刃型歯列27に係合す
るように付勢しておく。また爪片28の他側は保持箱5aの
下部に突出させておく。よってノズル5をばね22cに抗
して保持箱側に押し込むと、爪片28の先端と歯列27は滑
ってノズル5の後退を許し、押し込みを停止すると歯列
27と爪片28の先端とが係合してノズル5の後退位置を保
持することになる。
一方開放手段は爪片28を反時計方向に旋回させること
によって先端が歯列27から離れるのでノズル5はばね26
によって復帰位置(図示位置)に復元する。そして爪片
28の旋回装置はダクト8の上面側にブラケット29a,29a
を介して取り付けた係合軸29で構成し、保持箱5aが後退
移動すると爪片28の突出側が係合軸29と係合して爪片28
を反時計方向に旋回させてノズル5を復元させる。
一方これらを支えているダクト8は前記昇降装置10に
よって昇降移動し、この昇降装置10,10は第3図及び第
7図(第6図の切断線XII−XIIに沿う矢印方向断面図)
に示すように、枠組み1aの一部に、ダクト側にスリット
を形成した筒柱10c,10cを設けこの筒柱10c内に納めて構
成する。即ち筒柱10c内にガイド支柱11を設け、該支柱1
1の上下側には軸受12を介してスプロケットホイール13,
13を遊支する。そして下側のスプロケットホイール13,1
3は第3図に示す駆動軸13aにそれぞれ取り付けられ、上
側のスプロケットホイールはそれぞれ軸受12に軸支され
る。一方支柱11には昇降座10aに設けたスライド部10b,1
0bが摺動自在に嵌挿され、昇降座10aは筒柱10cに形成し
た前記スリットから突出しており、該昇降座10aの突出
側にダクト8を取り付ける。そして昇降座10aの上端部
及び下端部にチェーン14,14の一端側を係留し、これら
のチェーン14,14はそれぞれスプロケット13,13を介して
裏側に配置するパターンバックル14aに他端側を係留
し、ターンバックル14aによってチェーン14をそれぞれ
緊張させておく。そして駆動軸13aは正逆転モータ13bに
よって回転され、この回転によって、昇降座10aは昇降
する。尚図には示さなかったが該筒柱10c内には昇降座1
0aの高さ位置を検出する複数のスイッチを設けており、
これらのスイッチは少なくともノズル5が搬入木管3の
最下部に対応する最低位置検知用と、ノズル5が木管の
前記粗糸巻き付け補助材3b(14図)の高さ位置を示すク
ロス位置検知用と、木管3の最上部を示す上昇端検知用
及びこれとクロス位置検知用との中間部に中間位置検知
用の4個を設け、これらのスイッチには昇降座10aから
延びた腕杆を対応せしめる。尚これらのスイッチは自由
に取り付け位置を調整できる感応型無接点スイッチであ
ることが推奨される。
一方前記集塵ダクト15には装置外に設けられた大型の
排風装置(図示せず)からバイブ15c(第2図及び第4
図参照)を介して減圧が導かれ、その接続部には通過す
る繊維を検出する検知装置20が設けられている(第4
図)。そして該検知装置20はその両端に設けた光電管20
a,20aによって通過する繊維を検知し、残糸吸い込み完
了を検知するようになっている。
このように構成する本発明残糸除去装置においてセパ
レート装置を利用する場合次のように作動する。即ち残
糸除去装置1へ搬送レール2の木管が12本侵入して所定
位置に停止してから、停止したことを確認して先づ排風
装置が作動し、集塵ダクト15に減圧が作用する。次いで
作動シリンダー18を作動させてセパレート装置のダクト
16を第6,7図のようにセパレート壁板17を木管3の中央
に移動して停止させる。この停止は作動シリンダー18の
一部に取り付けたリミットスイッチ(図示せず)で確認
するようになっている。次いで、木管回転装置6のモー
タ6aが低速度で(約30r.p.m.)で木管の残糸が巻き取ら
れる方向(逆転)へボビンプーリ6bを回転させる。続い
て昇降装置7へ加圧空気を導入し、回転装置6を上昇さ
せてボビンプーリ6bをそれぞれ木管3の根元側に嵌入さ
せ、プーリ側の突起を木管3の根元側の凹溝に合致させ
て木管を逆転させる。尚このプーリ6bと木管3との係合
は昇降装置7に設けたリミットスイッチで確認する。次
いでモータ13bを作動させて昇降装置10を作動させ、ダ
クト8を上昇させてノズル5を木管3の前記巻き付け補
助材3b(第14図)の高さ位置(中間位置)で停止させ、
モータ13bは一旦停止させる。これに続いて回転装置6
のモータ6aも一時停止して木管の逆転を停止する。次い
でノズル装置のモータ5dを回転(正転)させてノズル保
持箱5aを木管側へ移動させ、ノズル5の先端が裸木管に
当接する位置を検出するリミットスイッチを作動させて
モータ5dを停止させる。このときノズル5は残糸と当接
し、それぞれが残糸量に適合した突出長さに係留され
る。モータ5dが停止後1秒をおいてモータ5dが逆転し、
ノズル保持箱5aが後退する。この後退位置はダクト8の
上部にノズル保持箱5aの位置を検知するように設けた検
出スイッチで行なう。この位置検出スイッチは保持箱5a
の後退位置及び前進端位置(ノズルと残糸の当接位置)
検出スイッチの間に設けてあり、この検出スイッチの作
動によってノズル5の吸い込みが開始される。尚この吸
い込みは保持箱5a内のダクト25へ加圧空気が導入されて
行なわれ、図示しない開閉弁は作動されて導入される。
この吸い込み開始と同時に回転装置6のモータ6aが回転
数を増して(中速約200r.p.m.)今度は木管を残糸が巻
き戻される方向(正転)へボビンブーリ6bを回転させ
る。続いてモータ13bが逆転して昇降装置10の昇降座10a
を降下させ、ノズル5が木管3の粗糸巻き付け最低高さ
位置で一旦停止させ、停止後1秒をおいて今度はモータ
13bを正転させてノズル装置を上昇させる。上昇最高位
置(巻き付け最上端)に到達するとモータ13bは一旦停
止し、一秒後には逆転してノズル装置を降下させ、ノズ
ル5を巻き付けリフトの中間位置で停止させる。この間
吸引作用は行なわれ残糸の糸端はそれぞれのノズル5に
引き込まれている。次いでモータ5dを逆転させて保持箱
5aを後退位置に復帰させて回転装置のモータ6aを高速で
(約1000r.p.m.)で正転させ、木管を高速に回転させて
残糸を巻き戻ししながらノズル5に吸引させる。即ち第
7図に示すようにノズル5は鎖線で示す中間位置におい
て残糸を吸引し、残糸落は一転鎖線で示すように吸引除
去される。そしてこの高速巻き戻しは上記通気繊維検知
装置20は5秒間繊維を検知しなくなるまで連続される。
残糸の吸い込みが完了する即ちこの検知装置20が5秒以
上通過繊維を検出しなくなると残糸が終了したものと
し、ノズル5の吸引を停止(ダクト25の送気を閉塞)
し、今度はセパレート装置の前記噴気口17aに噴気を作
用させて木管3の巻き付け補助材3bに残留し易い巻き付
け端を除去し、この噴気は3秒間開閉弁を作動させて行
なう。次いで昇降装置10を作動させて保持箱5aを下降位
置に停止させ、回転装置6のモータ6aを停止させてから
昇降装置7を作動させて回転装置6を降下させ、続いて
セパレート装置を退避作動させて残糸除去を終了し、排
風装置を停止する。尚この排風装置の停止はセパレート
装置の退避作動終了後約30秒後に行なわれるように制御
しており、連続して木管が搬入される場合は排風装置は
そのまま運転される。
[発明の効果] 本発明粗糸木管の残糸除去装置はこのように構成した
から、搬送ラインにおける粗糸木管の残糸を直接除去す
ることができると共に、一度に複数木管の残糸を除去す
ることができる。しかもこの残糸吸引ノズルは加圧空気
を導入して吸引を行なうと共にそれぞれの残糸量を適合
する距離を保持して残糸の糸端を探索し、後退して吸引
を行なうための残糸を確実に吸引除去できる。また吸引
と同時に残糸を開繊するので吸引残糸は開繊された繊維
群となり、直ちに原料を混入することができるようにな
った。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明装置を粗糸木管搬送ラインに設けた一部
側面図、第2図は第1図の左側正面図、第3図は第2図
の切断線III−IIIに沿う矢印方向断面図、第4図は第2
図の切断線IV−IVに沿う矢印方向断面図、第5図は第2
図の切断線V−Vに沿う矢印方向一部拡大図、第6図は
第5図の作動図、第7図は第6図の切断線VII−VIIに沿
う矢印方向断面図、第8図はセパレート装置の一部見取
図、第9図は第3図の一部拡大図、第10図は第9図の切
断線X−Xに沿う矢印方向断面図、第11図はノズルの組
み付けを示す中央断面図、第12図はノズルの構成を示す
展開見取図、第13図はセパレート装置の他の構成例を示
す一部平面図、第14図はセパレート装置と木管及び吸引
ノズルの関係を示す一部正面図で第2図におけるセパレ
ート装置が作動した状態を示している。 1……残糸除去装置、2……搬送レール 3……木管、4……ガイドレール 5……吸引ノズル、6……回転装置 7……昇降装置、8……ダクト 9……螺軸、10……昇降装置 11……支柱、12……ブラケット 13……スプロケットホイール 14……チェーン、15……集塵ダクト 16……揺動ダクト、17……壁板 18……作動シリンダ、19……送気パイプ 20……繊維検知装置、21……環座 22……支持筒、23……ノズル筒 24……支持板、25……送気ダクト 26……ばね、27……歯列 28……爪片、29……係合軸

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】懸吊して搬送される粗糸木管上の残糸を自
    動的に除去する装置であって、 前記粗糸木管の搬送路に沿ってその一方側に配列され、
    粗糸木管列に向けて進退可能であり且つ前記粗糸木管の
    軸方向に昇降する吸引ノズル群と、 前記搬送路に沿ってその他方側に配置され、前記吸引ノ
    ズルと対向して残糸の吸引を行う吸引ダクトと、 前記吸引ノズル群と前記吸引ダクトの間で搬送停止され
    た前記粗糸木管を回転させる回転装置と、を備えたこと
    を特徴とする粗糸木管の残糸除去装置。
  2. 【請求項2】前記吸引ダクトを前記粗糸木管列に対して
    近接または離間させる吸引ダクト移動手段を有し、前記
    吸引ダクトの側壁に、前記吸引ダクトが前記粗糸木管列
    に近接移動した際に前記粗糸木管同士の間に進入して前
    記粗糸木管列を個別に仕切る複数の仕切部を有し、該仕
    切部間の前記側壁に吸引口を有する請求項(1)記載の
    粗糸木管の残糸除去装置。
  3. 【請求項3】前記仕切部に、前記粗糸木管の巻き付け補
    助剤に向けて加圧空気を噴射する噴射ノズルが備えられ
    ている請求項(2)記載の粗糸木管の残糸除去装置。
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