JP2004175505A - 光ファイバの廃却装置及び廃却方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】簡単な構成によって、高い回収処理性能が得られる光ファイバの廃却装置及び廃却方法を得る。
【解決手段】廃却用光ファイバ27を廃却容器23に導く導管25を廃却容器23の上方位置に配置すると共に、廃却用光ファイバ27を巻回したボビン33a…はその中心軸線を略鉛直方向に向けた姿勢で前記導管25の上方に吊持し、前記ボビン33a…から垂れた廃却用光ファイバ27の先端部を導管25に挿通させ、且つ、前記導管25内の廃却用光ファイバ27に廃却容器23側に向かう加圧流体を吹き付ける流体噴射ノズル29を装備する。
【選択図】 図1
【解決手段】廃却用光ファイバ27を廃却容器23に導く導管25を廃却容器23の上方位置に配置すると共に、廃却用光ファイバ27を巻回したボビン33a…はその中心軸線を略鉛直方向に向けた姿勢で前記導管25の上方に吊持し、前記ボビン33a…から垂れた廃却用光ファイバ27の先端部を導管25に挿通させ、且つ、前記導管25内の廃却用光ファイバ27に廃却容器23側に向かう加圧流体を吹き付ける流体噴射ノズル29を装備する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボビンに巻回された廃却用光ファイバを、ボビンから解いて廃却容器に移す光ファイバの廃却方法及び装置に関し、特に、装置の簡単化、処理費の低コスト化、装置の保守作業の軽減、廃却用光ファイバの回収作業性の向上等を実現するための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバの製造過程などにおいて、品質不良等で不要となった光ファイバを廃却する際、一般にボビン毎廃却することが多い。というのも、種々の製造過程(線引き工程、プルーフ工程、着色やテープ化工程、集合工程など)において、光ファイバは、ボビンに巻かれた状態で搬送され、取り扱われることが多いことによる。
【0003】
従来、ボビンに巻回された廃却用光ファイバを、ボビンから解いて廃却容器に移す光ファイバの廃却装置として、図2に示す構成のものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−310722号公報
【0005】
図2に示した光ファイバの廃却装置1は、廃却用光ファイバ2が巻回されたボビン3と、ボビン3に巻回されている廃却用光ファイバ2を所定の速度で送り出すローラ式ファイバ送り機構(キャプスタン)5と、ローラ式ファイバ送り機構5の下方に配備され、軸線を鉛直方向に向けてローラ式ファイバ送り機構5から垂下した廃却用光ファイバ2を挿通させるテーパ管状の導管7と、この導管7の下方に上面側開口8aを有した廃却容器8と、導管7内に上方から下方に向かう圧縮空気を導入して空気圧によって導管7内の廃却用光ファイバ2を廃却容器8に送り込むエアノズル11と、ボビン3とローラ式ファイバ送り機構5との間を走行する廃却用光ファイバ2の弛みを除去するためのダンサーロール13とを備えた構成である。
ボビン3やローラ式ファイバ送り機構5は、図示せぬ電動モータ等によって、所定の回転速度で駆動されるようになっている。
廃却容器8は、上部を開放した有底筒状の容器本体15と、この容器本体15の上部開放部を覆う蓋体16とを有した構成で、蓋体16の中心部に上面側開口8aが装備されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の光ファイバの廃却装置1は、駆動源として、圧縮空気を送給するコンプレッサー等の他に、ローラ式ファイバ送り機構5やボビン3を回転駆動する電動モータが必要で、駆動源が多いために装置コストが高価になるという問題があった。また、各駆動源毎に保守が必要で、駆動源の装備数が多いということが、保守作業の増大を招くという問題もあった。
【0007】
また、廃却用光ファイバ2の弛みを防止するためのダンサーロール13を装備しているものの、ボビン3やローラ式ファイバ送り機構5などのように、駆動源が異なる複数の回転部相互で、回転速度の整合等を図らなければならず、動作制御が煩雑になるという問題も生じていた。
【0008】
更に、廃却用光ファイバ2の回収処理性能を向上させるために、ボビン3数を複数にすると、各ボビン3毎に、ダンサーロール13やローラ式ファイバ送り機構5の装備が必要になり、装置構成が極めて繁雑化すると共に、装置が大型化するという問題も生じた。
【0009】
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置構成の簡単化や駆動源の装備数の低減によって、装置の小型化、処理費及び設備費の低コスト化、装置の保守作業の軽減を図ることができる光ファイバの廃却方法及び装置を提供すること、更には、複数個のボビンからの回収を簡単な装置構成で実現して、廃却用光ファイバの回収作業性を向上させることのできる光ファイバの廃却装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る光ファイバの廃却装置は、請求項1に記載したように、ボビンに巻回された廃却用光ファイバを、ボビンから解いて廃却する光ファイバの廃却装置であって、
前記廃却用光ファイバを上方から下方に挿通する導管と、
この導管内に上方から下方に流れる加圧流体を送り込む流体噴射ノズルと、
前記廃却用光ファイバを巻回したボビンをその中心軸線を略鉛直方向に向けた姿勢で前記導管よりも上方位置に吊持するボビン吊持手段と
を備えたことを特徴とする。
【0011】
また、請求項2に記載の本発明に係る光ファイバの廃却方法は、請求項1に記載した光ファイバの廃却装置を用いた廃却方法で、ボビンに巻回された廃却用光ファイバを、ボビンから解いて廃却容器に移す光ファイバの廃却方法であって、
前記廃却容器の上方位置に、前記廃却用光ファイバを上方から下方に挿通させて前記廃却容器に案内する導管を配置すると共に、前記廃却用光ファイバを巻回したボビンはその中心軸線を略鉛直方向に向けて前記導管よりも上方位置に吊持して、前記ボビンから垂れた廃却用光ファイバの先端部を前記導管の上部開口に挿通し、
前記導管内の廃却用光ファイバに前記廃却容器に向かって流れる加圧流体を作用させて、前記加圧流体によって前記廃却用光ファイバに作用する牽引力で前記ボビン上の廃却用光ファイバの巻きを解いて順次廃却容器に回収することを特徴とする。
【0012】
このように構成された光ファイバの廃却装置及び廃却方法において、中心軸線を略鉛直方向に向けて吊持したボビンに巻回された廃却用光ファイバには、重力方向が巻き方向と略直交する方向となっていて、重力が巻きをほぐす力として有用に働く。そのため、ボビン自体は回転させずとも、加圧流体が廃却用光ファイバに作用させる下方側への僅かな牽引力(張力)でも、ボビンに巻回されている廃却用光ファイバをボビンの外周側から順に巻きを解いて、廃却容器に順に送ることができる。
【0013】
また、請求項3に記載の光ファイバの廃却方法は、上記目的を達成するために、請求項2に記載の光ファイバの廃却方法において、前記導管を略中心として前記導管上に円周状に配置された状態で前記廃却用光ファイバを巻回した複数個のボビンを吊持すると共に、各ボビンから垂れる廃却用光ファイバの先端部を前記導管の上部開口に挿通し、
複数個のボビンの廃却用光ファイバを導管内に流れる加圧流体によって並列して前記廃却容器に回収することを特徴とするものである。
【0014】
このように光ファイバの廃却方法においては、複数個のボビンから垂れた複数本の廃却用光ファイバは、共通の単一の導管に挿通されており、この導管を流れる加圧流体によって、略均等な牽引力を受けて廃却容器への回収がなされる。
【0015】
なお、好ましくは、請求項4に記載のように、前記光ファイバの廃却方法において、前記導管内の廃却用光ファイバに吹き付ける加圧流体の流速を、流体噴射ノズルに装備の流速調整手段によって調整すると良い。
このようにすると、回収処理するボビンの数量が変更され、それに伴って、流体噴射ノズルによって導管内に供給する加圧流体の流速等の加減が必要になる場合に、流速調整手段の操作によって必要な流速に調整して、廃却用光ファイバを廃却容器に移すことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の一実施の形態に係る光ファイバの廃却装置及び廃却方法を詳細に説明する。
図1は、本発明に係る光ファイバの廃却装置の一実施の形態を示したものである。
【0017】
図1に示す光ファイバの廃却装置21は、上面にファイバ回収用の開口23aと加圧流体の排出用の開口23bとを有した廃却容器23と、この廃却容器23のファイバ回収用開口23aの上方位置に配置されて、廃却用光ファイバ27をその上部開口25aから挿通させて廃却容器23のファイバ回収用開口23aに案内する導管25と、この導管25内に上方から下方に流れる加圧流体を送り込んで導管25内の廃却用光ファイバ27を廃却容器23に送り込む流体噴射ノズル29と、流体噴射ノズル29に接続された流路31を介して流体噴射ノズル29に加圧流体を供給する加圧流体発生源(図示略)と、廃却用光ファイバ27を巻回した複数個のボビン33a,33b,33c,…をその中心軸線を略鉛直方向に向けた姿勢で導管25よりも上方の位置に吊持するボビン吊持手段35とを備えて構成され、各ボビン33a,33b,33c,…に巻回された廃却用光ファイバ27は、ボビン吊持手段35に吊持されたボビン33a,33b,33c,…から解かれて順次廃却容器23に移される。
【0018】
廃却容器23は、上部を開放した有底円筒状の容器本体41と、この容器本体41の上部を覆う蓋42とから構成されていて、蓋42の中心部にファイバ回収用開口23aが形成されている。また、加圧流体排出用開口23bは、ファイバ回収用開口23aの周囲に、適宜数設けられている。
なお、容器本体41内には、回収完了後の廃却用光ファイバ27の廃棄を容易にするために、予め回収袋44が装着される。この回収袋44は、上部の開口縁を蓋42と容器本体41との嵌合部に挟むことで、固定されている。
【0019】
導管25は、本実施の形態の場合、断面が円形の直管で、中心軸線を鉛直方向に向けた姿勢で、ファイバ回収用開口23aに嵌合装着されている。
本実施形態の場合、流体噴射ノズル29によって噴射される加圧流体は、圧縮空気である。従って、流体噴射ノズル29に接続される加圧流体発生源は、圧縮空気を形成するコンプレッサーである。
流体噴射ノズル29は、図示はしていないが、導管25の周壁を貫通した噴射口から圧縮空気を容器本体41内に向けて噴射するようになっている。
容器本体41内に噴射された空気は、図に矢印(イ)で示すように、加圧流体排出用開口23bから容器外部に排気される。
【0020】
ボビン吊持手段35は、本実施形態の場合、導管25を略中心として導管25上に円周状に配置される6箇所に、ボビン吊持用の吊り下げ棒35aを装備したもので、一度に6個のボビン33a,33b,33c,…を吊持可能になっている。
吊り下げ棒35aは、ボビン33a,33b,33c,…の中心部を挿通した下端部に、ボビン抜けを防止する係止金具35bを装備したもので、係止金具35bの操作によって、ボビンを簡単に着脱できるように構成されている。
ボビン吊持手段35に吊持された複数個のボビン33a,33b,33c,…から垂れた廃却用光ファイバ27は、何れも、導管25に挿通される。
【0021】
また、本実施形態の場合、流体噴射ノズル29には、流路31の開口を絞って導管25内の廃却用光ファイバ27に吹き付ける加圧流体の流速を調整する流速調整手段46が装備されている。
【0022】
次に、上記の光ファイバの廃却装置21を使用した光ファイバの廃却方法を説明する。
本実施の形態による光ファイバの廃却方法では、予め、ボビン吊持手段35に吊持した各ボビン33a,33b,33c,…から垂れる廃却用光ファイバ27を、何れも導管25に挿通した状態にし、その後、流体噴射ノズル29によって、導管25内の各廃却用光ファイバ27に対し、廃却容器23内に向かう圧縮空気を作用させると、圧縮空気によって廃却用光ファイバ27に作用する牽引力で各ボビン33a,33b,33c,…上の廃却用光ファイバ27の巻きが解かれて廃却用光ファイバ27が順次廃却容器23に回収される。
【0023】
以上述べた光ファイバの廃却装置及び廃却方法によれば、中心軸線を略鉛直方向に向けて吊持したボビン33a,33b,33c,…に巻回された廃却用光ファイバ27には、重力方向が巻き方向と略直交する方向となっていて、重力が巻きをほぐす力として有用に働く。そのため、ボビン33a,33b,33c,…自体は回転させずとも、圧縮空気が廃却用光ファイバ27に作用させる下方側への僅かな牽引力(張力)でも、ボビン33a,33b,33c,…に巻回されている廃却用光ファイバ27をボビン33a,33b,33c,…の外周側から順に巻きを解いて、廃却容器23に順に送ることができる。
また、ボビン33a,33b,33c,…から廃却容器23までの廃却用光ファイバ27の移動経路は、全て、上方から下方に落下する方向にあって、水平方向への搬送がないため、廃却用光ファイバ27を水平搬送するローラ式ファイバ送り機構や、搬送経路中で余分な弛みを取るダンサーロール等の機構も必要とならない。
【0024】
従って、装置に必要な駆動源は、導管25内に挿通した廃却用光ファイバ27に圧縮空気を作用させるための加圧流体発生源としてのコンプレッサーだけでよく、ボビン33a,33b,33c,…を回転駆動させるための電動モータや、廃却用光ファイバ27を水平搬送するための搬送機構用の電動モータが一切不要になる。
従って、装置構成の簡略化や駆動源の装備数の低減によって、装置の簡単化、小型化、処理費及び設備費の低コスト化、装置の保守作業の軽減を図ることができる。
【0025】
また、本実施形態の場合は、複数個のボビン33a,33b,33c,…から垂れた複数本の廃却用光ファイバ27を、共通の単一の導管25に挿通させており、この導管25を流れる加圧流体によって廃却容器23への回収が行われる。即ち、並列して回収処理するボビン33a,33b,33c,…の数量を増やしても、導管25は単一で済み、導管25に加圧流体を供給する加圧流体発生源も単一で済む。
従って、複数個のボビン33a,33b,33c,…からの廃却用光ファイバ27の回収を、単一の導管25に単一の加圧流体発生源を装備しただけの簡単な装置構成で実現することができ、装置構成の単純化と同時に、多重の回収処理によって廃却用光ファイバ27の回収作業性を向上させることもできる。
【0026】
また、本実施形態では、回収処理するボビン33a,33b,33c,…の数量が変更され、それに伴って、流体噴射ノズル29によって導管25内に供給する加圧流体の流速等の加減が必要になる場合に、流量調整手段46の操作によって簡単に必要な流速に調整することができて、優れた取り扱い性を得ることができる。
【0027】
なお、ボビン吊持手段によって吊持するボビンの数量は、上記実施の形態に限らない。例えば、吊持するボビンを単一で、吊持する位置は導管25の直上としても良い。また、吊持するボビンの数量は、隣接するボビン相互が干渉しない程度の適度の離間間隔を確保できるなら、任意に設定することができる。
【0028】
また、廃却容器23に装備するファイバ回収用や加圧流体排出用の各開口の位置は、上記実施の形態に限らない。例えば、複数個のボビンから廃却用光ファイバ27を引き込む場合の平等性を考慮して、ファイバ回収用開口23aは、できれば、蓋42の上面に装備することが好ましいが、加圧流体排出用開口23bの場合は蓋42或いは容器本体41の側面部に設けることも可能である。
なお、上記実施形態では、廃却装置21は廃却容器23を装備している構成としたが、本発明の光ファイバの廃却装置は、このような容器を備えることを必須の構成要件とするものではない。従って、手近にある汎用容器であったり、使い捨て容器、或いは袋等を使用することもできる。
【0029】
また、流体噴射ノズル29から噴射する加圧流体は、上記実施の形態に限らない。例えば、空気の代わりに、不活性ガス等を使用することもできる。また、気体に限るものではなく、廃却容器23及びその周囲に排水設備を整備できるなら、加圧水等を利用することも可能である。
【0030】
【発明の効果】
本発明の光ファイバの廃却装置及び廃却方法によれば、ボビン自体は回転させずとも、加圧流体が廃却用光ファイバに作用させる下方側への僅かな牽引力(張力)で、ボビンに巻回されている廃却用光ファイバをボビンの外周側から順に巻きを解いて、廃却容器に順に送ることができる。
従って、装置に必要な駆動源は、導管内に挿通した廃却用光ファイバに加圧流体を作用させるための加圧流体発生源としてのポンプ或いはコンプレッサーだけでよく、装置構成の簡略化や駆動源の装備数の低減を実現して、装置の小型化、処理費及び設備費の低コスト化、装置の保守作業の軽減を図ることができる。
【0031】
また、複数個のボビンからの廃却用光ファイバの回収を、単一の導管に単一の加圧流体発生源を装備しただけの簡単な装置構成で実現することができ、装置構成の単純化と同時に、多重の回収処理によって廃却用光ファイバの回収作業性を向上させることもできる。
また、流体噴射ノズルによって導管内に供給する加圧流体の流速等の加減が必要になる場合に、流速調整手段の操作によって簡単に必要な流速に調整することができて、優れた取り扱い性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ファイバの廃却装置の一実施形態を示す構成図である。
【図2】従来の光ファイバの廃却装置を示す構成図である。
【符号の説明】
21 光ファイバの廃却装置
23 廃却容器
23a ファイバ回収用開口(上面側開口)
23b 加圧流体排出用開口
25 導管
27 廃却用光ファイバ
29 流体噴射ノズル
31 流路
33a,33b,33c,… ボビン
35 ボビン吊持手段
35a 吊り下げ棒
35b 係止金具
46 調整手段
【発明の属する技術分野】
本発明は、ボビンに巻回された廃却用光ファイバを、ボビンから解いて廃却容器に移す光ファイバの廃却方法及び装置に関し、特に、装置の簡単化、処理費の低コスト化、装置の保守作業の軽減、廃却用光ファイバの回収作業性の向上等を実現するための改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ファイバの製造過程などにおいて、品質不良等で不要となった光ファイバを廃却する際、一般にボビン毎廃却することが多い。というのも、種々の製造過程(線引き工程、プルーフ工程、着色やテープ化工程、集合工程など)において、光ファイバは、ボビンに巻かれた状態で搬送され、取り扱われることが多いことによる。
【0003】
従来、ボビンに巻回された廃却用光ファイバを、ボビンから解いて廃却容器に移す光ファイバの廃却装置として、図2に示す構成のものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
【特許文献1】
特開平8−310722号公報
【0005】
図2に示した光ファイバの廃却装置1は、廃却用光ファイバ2が巻回されたボビン3と、ボビン3に巻回されている廃却用光ファイバ2を所定の速度で送り出すローラ式ファイバ送り機構(キャプスタン)5と、ローラ式ファイバ送り機構5の下方に配備され、軸線を鉛直方向に向けてローラ式ファイバ送り機構5から垂下した廃却用光ファイバ2を挿通させるテーパ管状の導管7と、この導管7の下方に上面側開口8aを有した廃却容器8と、導管7内に上方から下方に向かう圧縮空気を導入して空気圧によって導管7内の廃却用光ファイバ2を廃却容器8に送り込むエアノズル11と、ボビン3とローラ式ファイバ送り機構5との間を走行する廃却用光ファイバ2の弛みを除去するためのダンサーロール13とを備えた構成である。
ボビン3やローラ式ファイバ送り機構5は、図示せぬ電動モータ等によって、所定の回転速度で駆動されるようになっている。
廃却容器8は、上部を開放した有底筒状の容器本体15と、この容器本体15の上部開放部を覆う蓋体16とを有した構成で、蓋体16の中心部に上面側開口8aが装備されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記の光ファイバの廃却装置1は、駆動源として、圧縮空気を送給するコンプレッサー等の他に、ローラ式ファイバ送り機構5やボビン3を回転駆動する電動モータが必要で、駆動源が多いために装置コストが高価になるという問題があった。また、各駆動源毎に保守が必要で、駆動源の装備数が多いということが、保守作業の増大を招くという問題もあった。
【0007】
また、廃却用光ファイバ2の弛みを防止するためのダンサーロール13を装備しているものの、ボビン3やローラ式ファイバ送り機構5などのように、駆動源が異なる複数の回転部相互で、回転速度の整合等を図らなければならず、動作制御が煩雑になるという問題も生じていた。
【0008】
更に、廃却用光ファイバ2の回収処理性能を向上させるために、ボビン3数を複数にすると、各ボビン3毎に、ダンサーロール13やローラ式ファイバ送り機構5の装備が必要になり、装置構成が極めて繁雑化すると共に、装置が大型化するという問題も生じた。
【0009】
本発明は、前述した問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置構成の簡単化や駆動源の装備数の低減によって、装置の小型化、処理費及び設備費の低コスト化、装置の保守作業の軽減を図ることができる光ファイバの廃却方法及び装置を提供すること、更には、複数個のボビンからの回収を簡単な装置構成で実現して、廃却用光ファイバの回収作業性を向上させることのできる光ファイバの廃却装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明に係る光ファイバの廃却装置は、請求項1に記載したように、ボビンに巻回された廃却用光ファイバを、ボビンから解いて廃却する光ファイバの廃却装置であって、
前記廃却用光ファイバを上方から下方に挿通する導管と、
この導管内に上方から下方に流れる加圧流体を送り込む流体噴射ノズルと、
前記廃却用光ファイバを巻回したボビンをその中心軸線を略鉛直方向に向けた姿勢で前記導管よりも上方位置に吊持するボビン吊持手段と
を備えたことを特徴とする。
【0011】
また、請求項2に記載の本発明に係る光ファイバの廃却方法は、請求項1に記載した光ファイバの廃却装置を用いた廃却方法で、ボビンに巻回された廃却用光ファイバを、ボビンから解いて廃却容器に移す光ファイバの廃却方法であって、
前記廃却容器の上方位置に、前記廃却用光ファイバを上方から下方に挿通させて前記廃却容器に案内する導管を配置すると共に、前記廃却用光ファイバを巻回したボビンはその中心軸線を略鉛直方向に向けて前記導管よりも上方位置に吊持して、前記ボビンから垂れた廃却用光ファイバの先端部を前記導管の上部開口に挿通し、
前記導管内の廃却用光ファイバに前記廃却容器に向かって流れる加圧流体を作用させて、前記加圧流体によって前記廃却用光ファイバに作用する牽引力で前記ボビン上の廃却用光ファイバの巻きを解いて順次廃却容器に回収することを特徴とする。
【0012】
このように構成された光ファイバの廃却装置及び廃却方法において、中心軸線を略鉛直方向に向けて吊持したボビンに巻回された廃却用光ファイバには、重力方向が巻き方向と略直交する方向となっていて、重力が巻きをほぐす力として有用に働く。そのため、ボビン自体は回転させずとも、加圧流体が廃却用光ファイバに作用させる下方側への僅かな牽引力(張力)でも、ボビンに巻回されている廃却用光ファイバをボビンの外周側から順に巻きを解いて、廃却容器に順に送ることができる。
【0013】
また、請求項3に記載の光ファイバの廃却方法は、上記目的を達成するために、請求項2に記載の光ファイバの廃却方法において、前記導管を略中心として前記導管上に円周状に配置された状態で前記廃却用光ファイバを巻回した複数個のボビンを吊持すると共に、各ボビンから垂れる廃却用光ファイバの先端部を前記導管の上部開口に挿通し、
複数個のボビンの廃却用光ファイバを導管内に流れる加圧流体によって並列して前記廃却容器に回収することを特徴とするものである。
【0014】
このように光ファイバの廃却方法においては、複数個のボビンから垂れた複数本の廃却用光ファイバは、共通の単一の導管に挿通されており、この導管を流れる加圧流体によって、略均等な牽引力を受けて廃却容器への回収がなされる。
【0015】
なお、好ましくは、請求項4に記載のように、前記光ファイバの廃却方法において、前記導管内の廃却用光ファイバに吹き付ける加圧流体の流速を、流体噴射ノズルに装備の流速調整手段によって調整すると良い。
このようにすると、回収処理するボビンの数量が変更され、それに伴って、流体噴射ノズルによって導管内に供給する加圧流体の流速等の加減が必要になる場合に、流速調整手段の操作によって必要な流速に調整して、廃却用光ファイバを廃却容器に移すことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面に基づいて本発明の一実施の形態に係る光ファイバの廃却装置及び廃却方法を詳細に説明する。
図1は、本発明に係る光ファイバの廃却装置の一実施の形態を示したものである。
【0017】
図1に示す光ファイバの廃却装置21は、上面にファイバ回収用の開口23aと加圧流体の排出用の開口23bとを有した廃却容器23と、この廃却容器23のファイバ回収用開口23aの上方位置に配置されて、廃却用光ファイバ27をその上部開口25aから挿通させて廃却容器23のファイバ回収用開口23aに案内する導管25と、この導管25内に上方から下方に流れる加圧流体を送り込んで導管25内の廃却用光ファイバ27を廃却容器23に送り込む流体噴射ノズル29と、流体噴射ノズル29に接続された流路31を介して流体噴射ノズル29に加圧流体を供給する加圧流体発生源(図示略)と、廃却用光ファイバ27を巻回した複数個のボビン33a,33b,33c,…をその中心軸線を略鉛直方向に向けた姿勢で導管25よりも上方の位置に吊持するボビン吊持手段35とを備えて構成され、各ボビン33a,33b,33c,…に巻回された廃却用光ファイバ27は、ボビン吊持手段35に吊持されたボビン33a,33b,33c,…から解かれて順次廃却容器23に移される。
【0018】
廃却容器23は、上部を開放した有底円筒状の容器本体41と、この容器本体41の上部を覆う蓋42とから構成されていて、蓋42の中心部にファイバ回収用開口23aが形成されている。また、加圧流体排出用開口23bは、ファイバ回収用開口23aの周囲に、適宜数設けられている。
なお、容器本体41内には、回収完了後の廃却用光ファイバ27の廃棄を容易にするために、予め回収袋44が装着される。この回収袋44は、上部の開口縁を蓋42と容器本体41との嵌合部に挟むことで、固定されている。
【0019】
導管25は、本実施の形態の場合、断面が円形の直管で、中心軸線を鉛直方向に向けた姿勢で、ファイバ回収用開口23aに嵌合装着されている。
本実施形態の場合、流体噴射ノズル29によって噴射される加圧流体は、圧縮空気である。従って、流体噴射ノズル29に接続される加圧流体発生源は、圧縮空気を形成するコンプレッサーである。
流体噴射ノズル29は、図示はしていないが、導管25の周壁を貫通した噴射口から圧縮空気を容器本体41内に向けて噴射するようになっている。
容器本体41内に噴射された空気は、図に矢印(イ)で示すように、加圧流体排出用開口23bから容器外部に排気される。
【0020】
ボビン吊持手段35は、本実施形態の場合、導管25を略中心として導管25上に円周状に配置される6箇所に、ボビン吊持用の吊り下げ棒35aを装備したもので、一度に6個のボビン33a,33b,33c,…を吊持可能になっている。
吊り下げ棒35aは、ボビン33a,33b,33c,…の中心部を挿通した下端部に、ボビン抜けを防止する係止金具35bを装備したもので、係止金具35bの操作によって、ボビンを簡単に着脱できるように構成されている。
ボビン吊持手段35に吊持された複数個のボビン33a,33b,33c,…から垂れた廃却用光ファイバ27は、何れも、導管25に挿通される。
【0021】
また、本実施形態の場合、流体噴射ノズル29には、流路31の開口を絞って導管25内の廃却用光ファイバ27に吹き付ける加圧流体の流速を調整する流速調整手段46が装備されている。
【0022】
次に、上記の光ファイバの廃却装置21を使用した光ファイバの廃却方法を説明する。
本実施の形態による光ファイバの廃却方法では、予め、ボビン吊持手段35に吊持した各ボビン33a,33b,33c,…から垂れる廃却用光ファイバ27を、何れも導管25に挿通した状態にし、その後、流体噴射ノズル29によって、導管25内の各廃却用光ファイバ27に対し、廃却容器23内に向かう圧縮空気を作用させると、圧縮空気によって廃却用光ファイバ27に作用する牽引力で各ボビン33a,33b,33c,…上の廃却用光ファイバ27の巻きが解かれて廃却用光ファイバ27が順次廃却容器23に回収される。
【0023】
以上述べた光ファイバの廃却装置及び廃却方法によれば、中心軸線を略鉛直方向に向けて吊持したボビン33a,33b,33c,…に巻回された廃却用光ファイバ27には、重力方向が巻き方向と略直交する方向となっていて、重力が巻きをほぐす力として有用に働く。そのため、ボビン33a,33b,33c,…自体は回転させずとも、圧縮空気が廃却用光ファイバ27に作用させる下方側への僅かな牽引力(張力)でも、ボビン33a,33b,33c,…に巻回されている廃却用光ファイバ27をボビン33a,33b,33c,…の外周側から順に巻きを解いて、廃却容器23に順に送ることができる。
また、ボビン33a,33b,33c,…から廃却容器23までの廃却用光ファイバ27の移動経路は、全て、上方から下方に落下する方向にあって、水平方向への搬送がないため、廃却用光ファイバ27を水平搬送するローラ式ファイバ送り機構や、搬送経路中で余分な弛みを取るダンサーロール等の機構も必要とならない。
【0024】
従って、装置に必要な駆動源は、導管25内に挿通した廃却用光ファイバ27に圧縮空気を作用させるための加圧流体発生源としてのコンプレッサーだけでよく、ボビン33a,33b,33c,…を回転駆動させるための電動モータや、廃却用光ファイバ27を水平搬送するための搬送機構用の電動モータが一切不要になる。
従って、装置構成の簡略化や駆動源の装備数の低減によって、装置の簡単化、小型化、処理費及び設備費の低コスト化、装置の保守作業の軽減を図ることができる。
【0025】
また、本実施形態の場合は、複数個のボビン33a,33b,33c,…から垂れた複数本の廃却用光ファイバ27を、共通の単一の導管25に挿通させており、この導管25を流れる加圧流体によって廃却容器23への回収が行われる。即ち、並列して回収処理するボビン33a,33b,33c,…の数量を増やしても、導管25は単一で済み、導管25に加圧流体を供給する加圧流体発生源も単一で済む。
従って、複数個のボビン33a,33b,33c,…からの廃却用光ファイバ27の回収を、単一の導管25に単一の加圧流体発生源を装備しただけの簡単な装置構成で実現することができ、装置構成の単純化と同時に、多重の回収処理によって廃却用光ファイバ27の回収作業性を向上させることもできる。
【0026】
また、本実施形態では、回収処理するボビン33a,33b,33c,…の数量が変更され、それに伴って、流体噴射ノズル29によって導管25内に供給する加圧流体の流速等の加減が必要になる場合に、流量調整手段46の操作によって簡単に必要な流速に調整することができて、優れた取り扱い性を得ることができる。
【0027】
なお、ボビン吊持手段によって吊持するボビンの数量は、上記実施の形態に限らない。例えば、吊持するボビンを単一で、吊持する位置は導管25の直上としても良い。また、吊持するボビンの数量は、隣接するボビン相互が干渉しない程度の適度の離間間隔を確保できるなら、任意に設定することができる。
【0028】
また、廃却容器23に装備するファイバ回収用や加圧流体排出用の各開口の位置は、上記実施の形態に限らない。例えば、複数個のボビンから廃却用光ファイバ27を引き込む場合の平等性を考慮して、ファイバ回収用開口23aは、できれば、蓋42の上面に装備することが好ましいが、加圧流体排出用開口23bの場合は蓋42或いは容器本体41の側面部に設けることも可能である。
なお、上記実施形態では、廃却装置21は廃却容器23を装備している構成としたが、本発明の光ファイバの廃却装置は、このような容器を備えることを必須の構成要件とするものではない。従って、手近にある汎用容器であったり、使い捨て容器、或いは袋等を使用することもできる。
【0029】
また、流体噴射ノズル29から噴射する加圧流体は、上記実施の形態に限らない。例えば、空気の代わりに、不活性ガス等を使用することもできる。また、気体に限るものではなく、廃却容器23及びその周囲に排水設備を整備できるなら、加圧水等を利用することも可能である。
【0030】
【発明の効果】
本発明の光ファイバの廃却装置及び廃却方法によれば、ボビン自体は回転させずとも、加圧流体が廃却用光ファイバに作用させる下方側への僅かな牽引力(張力)で、ボビンに巻回されている廃却用光ファイバをボビンの外周側から順に巻きを解いて、廃却容器に順に送ることができる。
従って、装置に必要な駆動源は、導管内に挿通した廃却用光ファイバに加圧流体を作用させるための加圧流体発生源としてのポンプ或いはコンプレッサーだけでよく、装置構成の簡略化や駆動源の装備数の低減を実現して、装置の小型化、処理費及び設備費の低コスト化、装置の保守作業の軽減を図ることができる。
【0031】
また、複数個のボビンからの廃却用光ファイバの回収を、単一の導管に単一の加圧流体発生源を装備しただけの簡単な装置構成で実現することができ、装置構成の単純化と同時に、多重の回収処理によって廃却用光ファイバの回収作業性を向上させることもできる。
また、流体噴射ノズルによって導管内に供給する加圧流体の流速等の加減が必要になる場合に、流速調整手段の操作によって簡単に必要な流速に調整することができて、優れた取り扱い性を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る光ファイバの廃却装置の一実施形態を示す構成図である。
【図2】従来の光ファイバの廃却装置を示す構成図である。
【符号の説明】
21 光ファイバの廃却装置
23 廃却容器
23a ファイバ回収用開口(上面側開口)
23b 加圧流体排出用開口
25 導管
27 廃却用光ファイバ
29 流体噴射ノズル
31 流路
33a,33b,33c,… ボビン
35 ボビン吊持手段
35a 吊り下げ棒
35b 係止金具
46 調整手段
Claims (4)
- ボビンに巻回された廃却用光ファイバを、ボビンから解いて廃却する廃却装置であって、
前記廃却用光ファイバを上方から下方に挿通する導管と、
この導管内に上方から下方に流れる加圧流体を送り込む流体噴射ノズルと、
前記廃却用光ファイバを巻回したボビンをその中心軸線を略鉛直方向に向けた姿勢で前記導管よりも上方位置に吊持するボビン吊持手段と
を備えたことを特徴とする光ファイバの廃却装置。 - ボビンに巻回された廃却用光ファイバを、ボビンから解いて廃却容器に移す光ファイバの廃却方法であって、
前記廃却容器の上方位置に、前記廃却用光ファイバを上方から下方に挿通させて前記廃却容器に案内する導管を配置すると共に、前記廃却用光ファイバを巻回したボビンはその中心軸線を略鉛直方向に向けて前記導管よりも上方位置に吊持して、前記ボビンから垂れた廃却用光ファイバの先端部を前記導管の上部開口に挿通し、
前記導管内の廃却用光ファイバに前記廃却容器に向かって流れる加圧流体を作用させて、前記加圧流体によって前記廃却用光ファイバに作用する牽引力で前記ボビン上の廃却用光ファイバの巻きを解いて順次廃却容器に回収することを特徴とする光ファイバの廃却方法。 - 前記導管を略中心として前記導管上に円周状に配置された状態で前記廃却用光ファイバを巻回した複数個のボビンを吊持すると共に、各ボビンから垂れる廃却用光ファイバの先端部を前記導管の上部開口に挿通し、
複数個のボビンの廃却用光ファイバを導管内に流れる加圧流体によって並列して前記廃却容器に回収することを特徴とする請求項2に記載の光ファイバの廃却方法。 - 前記導管内の廃却用光ファイバに吹き付ける加圧流体の流速を、流体噴射ノズルに装備の流速調整手段によって調整することを特徴とする請求項3に記載の光ファイバの廃却方法。
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CN103241596A (zh) * | 2013-05-10 | 2013-08-14 | 惠州神田精密机械有限公司 | 一种自动除底线装置 |
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